JP6957087B2 - 積層剥離容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ボトル形状の外層体の内面に減容変形自在の内層体が剥離可能に積層されてなる積層剥離容器に関し、特に、外層体と内層体との間に連なる外気導入孔が口部に設けられているものに関する。
化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などのトイレタリー、醤油等の食品調味料などを内容物として収納する容器として、ボトル形状の外層体と、外層体の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体とを有し、口部に外層体を貫通して外層体と内層体との間に連なる外気導入孔が設けられた積層剥離容器(デラミ容器とも呼ばれる)が知られている(例えば特許文献1参照)。
積層剥離容器の口部には、例えば、内容物を注出する注出筒に逆止弁を備えるとともに、外気導入孔を外部に連通させる開孔に逆止弁を備えた構成の注出キャップが装着される。このような注出キャップが装着された積層剥離容器は、胴部がスクイズ(押圧)されることで内容物を注出することができる一方、胴部のスクイズが解除されたときには、外気導入孔から外層体と内層体との間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま、すなわち内容物を外気と置換させることなく外層体のみを元の形状に復元させることができるので、内容物と外気との接触を抑制して、容器内に収容されている内容物の劣化や変質を抑制することができる。
特開2007−290746号公報
上記の構成を有する積層剥離容器は、その製造過程において、内層体の初期剥離処理が施されるのが一般的である。内層体の初期剥離処理は、ブロー成形により積層剥離容器を形成した後、口部から内層体の内部の空気を吸い出し、あるいは外気導入孔から外層体と内層体の間の空間に空気を吹き込むことで、一旦、内層体を外層体から剥離させ、次いで、口部から内層体の内部に空気を供給して内層体を外層体の側に戻すことにより行われる。このような初期剥離処理を行うことで、内層体を外層体から剥離し易くして、内容物の注出後、外層体が元の形状へ復元する際に、内層体を外層体から確実に剥離させることができる。
しかしながら、従来の積層剥離容器では、内層体の初期剥離処理を施した場合であっても、外層体から剥離された後、再度外層体の側に戻された内層体が外層体の内面に密着してしまい、内層体と外層体との間に外気導入孔から底部の側に向けた外気導入路が形成されず、内層体が外層体から剥離しづらくなってしまうという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、初期剥離処理によって内層体と外層体との間に外気導入孔から底部の側に向けて外気導入路が確実に形成されるようにして、内容物の注出後、外層体が元の形状へ復元する際に、内層体を外層体から確実に剥離させることができる積層剥離容器を提供することにある。
本発明の積層剥離容器は、筒状の口部、該口部に連なる胴部及び該胴部に連なる底部を備えたボトル形状の外層体と、前記外層体の内面に剥離可能に積層されて該外層体に対応した形状を成す減容変形自在の内層体とを有し、前記口部に前記外層体を貫通して前記外層体と前記内層体との間に連なる外気導入孔が設けられ、初期剥離処理が行われる積層剥離容器であって、それぞれ前記胴部の前記外気導入孔の下方側の部分に周方向に並べて設けられた本の第1縦リブと、前記胴部のそれぞれの前記第1縦リブよりも下方側の部分にそれぞれの前記第1縦リブに対して上下方向に間隔を空けるとともに周方向に並べて設けられた本の第2縦リブと、を有し、それぞれの前記第1縦リブの延長線に対して4本の前記第2縦リブが周方向にずれて設けられていることを特徴とする。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記口部の下端にネックリングが設けられ、前記ネックリングには、前記外気導入孔の軸心を通るとともに上下方向に延びる基準線に沿って切欠き部が設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記胴部の前記基準線を挟んだ左右両側に、それぞれ1本の前記第1縦リブと2本の前記第2縦リブとが設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記胴部が、前記口部の下端に連なるとともに下方に向けて拡径する肩部分と該肩部分に連なる外径が略一定の胴本体部分とを有し、前記第1縦リブ及び前記第2縦リブが前記肩部分に設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記第1縦リブ及び前記第2縦リブが、前記外気導入孔の軸方向から見て、該外気導入孔の軸心を中心として下方に向けた90度の範囲内に設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記胴部の前記第2縦リブよりも下方側の部分に該第2縦リブに対して上下方向に間隔を空けて少なくとも1本の第3縦リブが設けられている構成とすることができる。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記第2縦リブと同数の前記第3縦リブが、それぞれ対応する前記第2縦リブの延長線上に設けられている構成とすることができる。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記第3縦リブが、前記外気導入孔の軸方向から見て、該外気導入孔の軸心を中心として下方に向けた90度の範囲内に設けられている構成とすることができる。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記第3縦リブが設けられた部分において、前記外層体と前記内層体との間に隙間が設けられている構成とすることができる。
本発明によれば、初期剥離処理によって内層体と外層体との間に外気導入孔から底部の側に向けて外気導入路が確実に形成されるようにして、内容物の注出後、外層体が元の形状へ復元する際に、内層体を外層体から確実に剥離させることができる積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施形態である積層剥離容器の側面図である。 図1に示す積層剥離容器の平面図である。 (a)は図1におけるA−A線に沿う断面図であり、(b)は図1におけるB−B線に沿う断面図である。 (a)は図1におけるC−C線に沿う断面図であり、(b)は図1におけるD−D線に沿う断面図である。 初期剥離後の外層体に対する内層体の状態を示す断面図であって、(a)は図3(a)に対応する部分の断面図であり、(b)は図3(b)に対応する部分の断面図である。 本発明の他の実施形態である積層剥離容器の側面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲、及び要約書において、「上下方向」とは、図1に示す姿勢を基準とした上下方向を意味するものとし、すなわち「上方」とは図1における上方を意味し、「下方」とは、その反対方向を意味するものとする。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施の形態である積層剥離容器1は、当該積層剥離容器1の外殻を構成する合成樹脂製の外層体2を有している。外層体2は、円筒状の口部11と、口部11に連なる胴部12と、胴部12に連なる底部13とを備えたボトル形状を有しており、胴部12は、口部11の下端に連なるとともに下方に向けて拡径する略円錐状の肩部分12aと肩部分12aに連なる外径が略一定の胴本体部分12bとを有している。胴部12は所定の剛性を有しており、スクイズ(押圧)されて凹むことができるとともに、スクイズが解除されると凹んだ状態から元の形状に復元することができる。
外層体2の内側には内層体3が設けられている。内層体3は、合成樹脂材料により外層体2よりも薄肉の袋状に形成されており、外層体2の内面に剥離可能に積層されて外層体2の形状に対応した形状を成している。詳細は図示しないが、内層体3の開口部は、外層体2の口部11の開口端に連ねられており、内層体3の内部はこの開口部に連なる収容空間Sとなっている。内層体3の内部すなわち収容空間Sには、例えば、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などのトイレタリー、醤油等の食品調味料などの液体状の内容物を収容することができる。内層体3は減容変形自在となっており、内容物の注出に伴って外層体2の内面から剥離して収容空間Sの容積を減少させるように減容変形することができる。
ここで、内層体3が外層体2の内面に「剥離可能に積層されている」とは、外層体2の内面に接着、擬似接着ないし溶着された状態で積層されている内層体3が、当該外層体2に対して剥がれることができることだけでなく、外層体2の内面に単に密着状態で積層された内層体3が、当該外層体2に対して離れることを含む。
なお、外層体2と内層体3との間に、口部11から底部13にまで延びる細長い帯状の接着帯を設けて、当該接着帯の部分で外層体2と内層体3とを互いに接着した構成とすることもできる。接着帯は、積層剥離容器1の周方向の一方側に設けられていれば、1本であってもよいし、2本以上であってもよく、例えば、パーティングラインを挟んで2本設けることができる。
積層剥離容器1は、相溶性の低い外層体用の合成樹脂材料と、内層体用の合成樹脂材料とを共押出して積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、金型を用いてブロー成形することにより、外層体2の内面に内層体3が剥離可能に積層された積層構造に形成されている。なお、積層剥離容器1は、予め射出成形等によって形成された積層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成されたものとすることもできる。
口部11には、例えば、内容物を注出する注出筒に逆止弁を備えた構成の注出キャップ等の注出具(図示省略)が打栓によって装着され、この注出具を介して、内容物が注出される。このような積層剥離容器1は、口部11に上記構成の注出キャップを装着した場合には、外層体2の胴部12をスクイズすることによって、口部11から内容物を注出することができる。内容物の注出後、外層体2が元の形状に復元する際には、後述する外気導入孔14から外層体2と内層体3との間に外気が流入するので、内層体3の収容空間Sを減容変形させたまま外層体2を元の形状に復元させることができる。したがって、内容物を注出した後に、口部11から内層体3の収容空間Sへ外気が流入することをなくし、これにより収容空間Sに収容された内容物が空気に触れることを抑制して、その劣化や変質を防止することができる。
なお、口部11に注出具としてポンプ、あるいは外層体2を傾けることによって内層体3の収容空間Sに収容した内容物を自重で口部11から注出させる構成の注出キャップなどの他の構成の注出具を装着することもできる。
口部11には、該口部11に注出具を打栓によって装着するための係止突起11aが設けられている。係止突起11aは、注出具の装着筒の内周面に設けられた係止溝とアンダーカット係合することで、注出具を口部11に係止することができる。係止突起11aは、平面視において、積層剥離容器1ないし口部11の中心軸線Oを挟んで対向する2箇所に間欠部を有する一対の円弧状に形成されている。
外層体2の口部11には一対の外気導入孔14が設けられている。これらの外気導入孔14はそれぞれ円形に形成され、係止突起11aの間欠部に配置されて中心軸線Oを挟んで互いに対称に配置されている。これらの外気導入孔14は、それぞれ外層体2を貫通して外層体2と内層体3との間に連通しており、内層体3が外層体2から剥離したときに外層体2と内層体3との隙間に外気を導入することができる。なお、口部11の外気導入孔14が設けられる部分、すなわち係止突起11aの間欠部は平坦に面取りされている。
口部11の下端にはネックリング15が設けられている。ネックリング15は、口部11の外周面から径方向外側に突出するとともに周方向に延びている。また、ネックリング15には、外気導入孔14の軸心を通るとともに上下方向に延びる基準線L(図1では中心軸線Oと同一線として示されている)に沿う位置に当該基準線Lに沿って切欠き部15aが設けられている。本実施の形態では、それぞれの外気導入孔14に対応して2箇所に切欠き部15aが設けられている。これらの切欠き部15aは、外気導入孔14の直下に位置している。口部11にネックリング15が設けられることにより、注出キャップ等の注出具を口部11に打栓によって装着する際に、ネックリング15に打栓用の係止具を係止させることができる。
胴部12の一方の外気導入孔14の下方側の部分には一対の第1縦リブ20が設けられている。同様に、胴部12の他方の外気導入孔14の下方側の部分には一対の第1縦リブ20が設けられている。すなわち、本実施の形態においては、胴部12の中心軸線Oを挟んだ両側に、それぞれ一対の第1縦リブ20が設けられている。これら4本の第1縦リブ20は、それぞれ胴部12の肩部分12aに設けられ、上記した基準線Lを挟んだ左右両側に対称に配置されている。また、それぞれの第1縦リブ20の上端は、胴部12の上端すなわちネックリング15に対して間隔を空けて配置されている。
図3(a)、図4(a)からも解るように、これらの第1縦リブ20は、それぞれ上下方向に向けて延びるとともに容器内側に向けて凹む凹リブとして形成されている。また、第1縦リブ20が設けられた部分においては、外層体2及び内層体3の両方が凹リブ状に凹んでいる。なお、これら4本の第1縦リブ20の長さは同一であり、その上下方向位置も互いに同一である。
胴部12の、一方の外気導入孔14の下方側に設けられた一対の第1縦リブ20よりも下方側の部分には、4本の第2縦リブ21が設けられている。同様に、胴部12の、他方の外気導入孔14の下方側に設けられた一対の第1縦リブ20よりも下方側の部分には、4本の第2縦リブ21が設けられている。すなわち、本実施の形態においては、胴部12の中心軸線Oを挟んだ両側に、それぞれ4本の第2縦リブ21が設けられている。これら4本の第2縦リブ21も、それぞれ胴部12の肩部分12aに設けられ、上記した基準線Lを挟んだ左右両側に2本ずつ対称に配置されている。
また、図3(b)、図4(b)からも解るように、これらの第2縦リブ21は、それぞれ上下方向に向けて延びるとともに容器内側に向けて凹む凹リブ状に凹んで形成されている。また、第2縦リブ21が設けられた部分においては、外層体2及び内層体3の両方が凹リブ状に凹んでいる。なお、これら8本の第2縦リブ21の長さは同一であり、その上下方向位置も互いに同一である。
第2縦リブ21は、第1縦リブ20に対して上下方向に間隔を空けて設けられている。すなわち、第1縦リブ20の下端と第2縦リブ21の上端との間には、上下方向に間隔が設けられている。これにより、胴部12の肩部分12aの外周面には、図2に示すように、第1縦リブ20の下端と第2縦リブ21の上端との間を通って全周に亘って延びるとともに、第1縦リブ20及び第2縦リブ21が設けられない平坦面(円錐面)に形成された円環状の領域Aが設けられている。
図1に示すように、それぞれの第2縦リブ21は、何れも、その上方に設けられている第1縦リブ20の延長線に対して周方向にずれて設けられている。すなわち、それぞれの第2縦リブ21は、第1縦リブ20に対して周方向位置をずらして設けられている。図示する場合では、基準線Lの一方側にある2本の第2縦リブ21は、その上方にある第1縦リブ20の延長線を挟んで左右対称に配置され、同様に、基準線Lの他方側にある2本の第2縦リブ21は、その上方にある第1縦リブ20の延長線を挟んで左右対称に配置されている。
このような構成を有する積層剥離容器1では、胴部12に第1縦リブ20と第2縦リブ21とを設けるようにしたので、内層体3の初期剥離処理を行った後、内層体3の大部分を外層体2の内面に密着させつつ、図5に示すように、胴部12の第1縦リブ20及び第2縦リブ21が設けられた部分においては、外層体2と内層体3とを密着させることなく当該外層体2と内層体3との間に隙間Gを生じさせることができる。すなわち、初期剥離処理が施された積層剥離容器1は、胴部12の第1縦リブ20及び第2縦リブ21が設けられた部分における外層体2と内層体3との間に隙間Gが設けられた構成のものとなる。
例えば、積層剥離容器1をブロー成形により形成した後、口部11から内層体3の内部の空気を吸い出し、あるいは外気導入孔14から外層体2と内層体3の間の空間に空気を吹き込むことで、一旦、内層体3を外層体2から剥離させ、次いで、口部11から内層体3の内部に空気を供給して内層体3を外層体2に積層された元の状態に戻すことにより内層体3の初期剥離処理を行うことができる。この初期剥離処理において、一旦、外層体2から剥離された内層体3は、外層体2の内面に再度積層されることになるが、その際、外層体2の第1縦リブ20及び第2縦リブ21が設けられた部分と、内層体3の第1縦リブ20及び第2縦リブ21が設けられた部分との間に位置ずれが生じ、これにより、内層体3が外層体2の内面に密着することが困難となる。その結果、外層体2と内層体3との間に、図5に示すような隙間Gが生じることになる。また、第1縦リブ20と第2縦リブ21とが互いに上下方向に間隔を空けて設けられていることにより、胴部12の第1縦リブ20と第2縦リブ21とが設けられた部分の形状ないし構成が複雑になるので、当該部分において内層体3が外層体2に密着することはさらに困難となる。これにより、胴部12の第1縦リブ20と第2縦リブ21とが設けられた部分に確実に隙間Gを生じさせることができる。
さらに、第2縦リブ21を、第1縦リブ20の延長線に対して周方向にずらして設けるようにしたことにより、第1縦リブ20と第2縦リブ21とが設けられた部分における胴部12の形状ないし構成をさらに複雑にすることができる。これにより、初期剥離処理において、内層体3が外層体2に密着することをさらに困難として、胴部12の第1縦リブ20と第2縦リブ21とが設けられた部分にさらに確実に隙間Gを生じさせることができる。
このように、胴部12に第1縦リブ20と第2縦リブ21とを設けることで、内層体3の初期剥離処理の後に、胴部12の第1縦リブ20と第2縦リブ21とが設けられた部分に隙間Gを生じさせることができるので、当該部分において内層体3を外層体2から剥離し易くすることができる。したがって、外層体2をスクイズして内容物を注出させた後、外層体2が元の形状へ復元する際に、内層体3を外層体2から確実に剥離させることができる。また、胴部12の第1縦リブ20と第2縦リブ21とが設けられた部分に生じた隙間Gにより、外気導入孔14から底部13の側に向けた外気導入路が形成されることになる。したがって、内容物を注出させた後、外層体2が元の形状へ復元する際に、外気導入孔14から外層体2と内層体3との間に吸い込まれた外気を、胴部12の第1縦リブ20と第2縦リブ21とが設けられた部分に生じた隙間Gからなる外気導入路を通して底部13の側にまで確実に流入させることができる。よって、内容物の注出後、外層体2が元の形状へ復元する際に、内層体3をその底部13の側から胴部12の側に向けて外層体2から確実に剥離されるようにして、内層体3の収容空間Sの内部に外気が導入されることを確実に防止することができる。また、内層体3が外層体2から容易に剥離することにより、スクイズされた外層体2が確実に元の形状に戻ることができるようにして、外層体2の変形を防止することもできる。
さらに、本実施の形態のように、口部11の下端にネックリング15が設けられた構成であっても、ネックリング15の外気導入孔14の直下の部分に切欠き部15aを設け、切欠き部15aが設けられた部分において内層体3を外層体2から剥離し易くすることにより、外気導入孔14から第1縦リブ20の隙間Gへと確実に外気を導入させることができる。本実施の形態では、切欠き部15aの下方側の両側に、一対の第1縦リブ20を設けるようにしているので、切欠き部15aからそれぞれの第1縦リブ20、第2縦リブ21に向けて延びる隙間を外層体2と内層体3との間に生じさせて、外層体2が元の形状へ復元する際に外気導入孔14から外層体2と内層体3との間に吸い込まれた外気を、第1縦リブ20及び第2縦リブ21の部分の隙間Gからなる外気導入路を通して底部13の側にまで確実に流入させることができる。
図6は、本発明の他の実施形態である積層剥離容器の側面図である。なお、図6においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図6に示すように、積層剥離容器1は、胴部12の第2縦リブ21よりも下方側の部分に、さらに第3縦リブ22を設けた構成とすることもできる。図6には、第2縦リブ21の下方側に、第2縦リブ21に対して上下方向に間隔を空けて、第2縦リブ21と同数(8本)の第3縦リブ22を設けた場合を示す。
これらの第3縦リブ22も、第1縦リブ20及び第2縦リブ21と同様に、それぞれ上下方向に向けて延びるとともに容器内側に向けて凹む凹リブ状として形成されており、第3縦リブ22が設けられた部分においては、外層体2及び内層体3の両方が凹リブ状に凹んでいる。なお、これら8本の第2縦リブ21の長さは同一であり、上下方向位置も互いに同一である。また、それぞれの第3縦リブ22は、何れも、その上方に設けられている第2縦リブ21の延長線に配置されている。
第3縦リブ22を備える積層剥離容器1では、胴部12の肩部分12aの外周面には、第1縦リブ20の下端と第2縦リブ21の上端との間を通って全周に亘って延びるとともに、第1縦リブ20や第2縦リブ21が設けられない平坦面(円錐面)に構成された円環状の領域A1に加えて、第2縦リブ21の下端と第3縦リブ22の上端との間を通って全周に亘って延びるとともに、第2縦リブ21や第3縦リブ22が設けられない平坦面(円錐面)に構成された円環状の領域A2が設けられることになる。
詳細は図示しないが、胴部12に第1縦リブ20と第2縦リブ21に加えて第3縦リブ22が設けられた積層剥離容器1においては、内層体3の初期剥離処理を行うことで、内層体3の大部分を外層体2の内面に密着させつつ、胴部12の第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22が設けられた部分において、外層体2と内層体3との間に隙間Gを生じさせることができる。すなわち、胴部12に第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22を備える積層剥離容器1は、初期剥離処理を経ることで、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22が設けられた部分における外層体2と内層体3との間に隙間Gが設けられた構成のものとなる。
このように、第1縦リブ20及び第2縦リブ21に加えて第3縦リブ22を設けた構成とすることにより、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22が設けられた部分における胴部12の形状ないし構成をさらに複雑にすることができる。よって、初期剥離処理において、内層体3が外層体2に密着することをさらに困難として、胴部12の第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22が設けられた部分にさらに確実に隙間Gを生じさせることができる。これにより、内容物の注出後、外層体2が元の形状へ復元する際に、外気導入孔14から外層体2と内層体3との間に吸い込まれた外気を、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ33の部分の隙間Gからなる外気導入路を通して底部13の側にまで確実に流入させて、外層体2が元の形状へ復元する際に、内層体3をその底部13の側から胴部12の側に向けて外層体2から確実に剥離されるようにすることができる。
第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22は、それぞれ外気導入孔14の軸方向から見て、外気導入孔14の軸心を中心として下方に向けた90度の範囲内に設けられるのが好ましい。第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22を当該範囲内に設けることにより、外気導入孔14と第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22との間により確実に空気の通路を形成されるようにして、外層体2が元の形状へ復元する際に外気導入孔14から外層体2と内層体3との間に吸い込まれた外気を、底部13の側にまでより確実に流入させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、胴部12に設ける第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22の本数は上記した本数に限らず、少なくとも第1縦リブ20及び第2縦リブ21が1本ずつ設けられていれば任意に設定することができる。
また、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22は、胴部12の肩部分12aの範囲内に設けるに限らず、胴本体部分12bに達する範囲に設けるようにしてもよい。
さらに、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22は、それぞれ容器内側に向けて凹む凹リブ形状に限らず、容器外側に向けて突出する凸リブ形状に形成するようにしてもよい。この場合、第1縦リブ20と第3縦リブ22とを凹リブ形状としつつ第2縦リブ21のみを凸リブ形状と、あるいは、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22として、それぞれ凹リブ形状のものと凸リブ形状のものとを交互に配置する構成とするなど、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22を、それぞれ凹リブ形状のものと凸リブ形状のものとを混ぜて設けた構成とすることもできる。これにより、第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22が設けられた部分における胴部12の形状ないし構成をさらに複雑にすることができる。これにより、初期剥離処理において、内層体3が外層体2に密着することをさらに困難として、胴部12の第1縦リブ20、第2縦リブ21及び第3縦リブ22が設けられた部分にさらに確実に隙間Gを生じさせることができる。
さらに、積層剥離容器1として、口部11、胴部12及び底部13が何れも平面視で円形状をなすものを例示したが、積層剥離容器1は、口部11、胴部12及び底部13が平面視で楕円形状や他の形状をなすものとしてもよい。
さらに、口部11に係止突起11aに替えてねじ部を設けて、注出具をねじ結合により口部11に装着する構成としてもよい。
1 積層剥離容器
2 外層体
3 内層体
11 口部
11a 係止突起
12 胴部
12a 肩部分
12b 胴本体部分
13 底部
14 外気導入孔
15 ネックリング
15a 切欠き部
20 第1縦リブ
21 第2縦リブ
22 第3縦リブ
S 収容空間
O 中心軸線
L 基準線
A 領域
G 隙間
A1 領域
A2 領域

Claims (9)

  1. 筒状の口部、該口部に連なる胴部及び該胴部に連なる底部を備えたボトル形状の外層体と、前記外層体の内面に剥離可能に積層されて該外層体に対応した形状を成す減容変形自在の内層体とを有し、前記口部に前記外層体を貫通して前記外層体と前記内層体との間に連なる外気導入孔が設けられ、初期剥離処理が行われる積層剥離容器であって、
    それぞれ前記胴部の前記外気導入孔の下方側の部分に周方向に並べて設けられた本の第1縦リブと、
    前記胴部のそれぞれの前記第1縦リブよりも下方側の部分にそれぞれの前記第1縦リブに対して上下方向に間隔を空けるとともに周方向に並べて設けられた本の第2縦リブと、を有し、
    それぞれの前記第1縦リブの延長線に対して4本の前記第2縦リブが周方向にずれて設けられていることを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記口部の下端にネックリングが設けられ、
    前記ネックリングには、前記外気導入孔の軸心を通るとともに上下方向に延びる基準線に沿って切欠き部が設けられている、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記胴部の前記基準線を挟んだ左右両側に、それぞれ1本の前記第1縦リブと2本の前記第2縦リブとが設けられている、請求項2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記胴部が、前記口部の下端に連なるとともに下方に向けて拡径する肩部分と該肩部分に連なる外径が略一定の胴本体部分とを有し、前記第1縦リブ及び前記第2縦リブが前記肩部分に設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  5. 前記第1縦リブ及び前記第2縦リブが、前記外気導入孔の軸方向から見て、該外気導入孔の軸心を中心として下方に向けた90度の範囲内に設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  6. 前記胴部の前記第2縦リブよりも下方側の部分に該第2縦リブに対して上下方向に間隔を空けて少なくとも1本の第3縦リブが設けられている、請求項1〜5の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  7. 前記第2縦リブと同数の前記第3縦リブが、それぞれ対応する前記第2縦リブの延長線上に設けられている、請求項6に記載の積層剥離容器。
  8. 前記第3縦リブが、前記外気導入孔の軸方向から見て、該外気導入孔の軸心を中心として下方に向けた90度の範囲内に設けられている、請求項6または7に記載の積層剥離容器。
  9. 前記第3縦リブが設けられた部分において、前記外層体と前記内層体との間に隙間が設けられている、請求項6〜8の何れか1項に記載の積層剥離容器。
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