JP6152552B2 - ガラス成形装置 - Google Patents

ガラス成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6152552B2
JP6152552B2 JP2015545206A JP2015545206A JP6152552B2 JP 6152552 B2 JP6152552 B2 JP 6152552B2 JP 2015545206 A JP2015545206 A JP 2015545206A JP 2015545206 A JP2015545206 A JP 2015545206A JP 6152552 B2 JP6152552 B2 JP 6152552B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
glass
peripheral wall
forming apparatus
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015545206A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016500047A (ja
JP2016500047A5 (ja
Inventor
川端 誠
誠 川端
裕子 竹内
裕子 竹内
雅商 田中
雅商 田中
真 谷山
真 谷山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2016500047A publication Critical patent/JP2016500047A/ja
Publication of JP2016500047A5 publication Critical patent/JP2016500047A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6152552B2 publication Critical patent/JP6152552B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B17/00Forming molten glass by flowing-out, pushing-out, extruding or drawing downwardly or laterally from forming slits or by overflowing over lips
    • C03B17/06Forming glass sheets
    • C03B17/064Forming glass sheets by the overflow downdraw fusion process; Isopipes therefor

Description

優先権
本出願は、2012年11月29日に出願された米国特許出願第13/689,287号の恩典を主張し、これらの優先権を主張する。上記出願の明細書の内容は本明細書に参照として含まれる。
本発明はガラス成形装置に関し、特に詳細には、溶融ガラスを成形部材に沿って下方に流下させてシート状に成形するガラス成形装置に関するものである。
従来、シート状のガラスを成形する装置の一つとして、いわゆるフュージョンドロー装置が知られている。このフュージョンドロー装置は、溶融ガラスを成形部材に沿って下方に流下させて所定厚さのガラスリボンを製造するものである。このガラスリボンを切断して、一枚ずつのガラス板が得られる。
この種のガラス成形装置としてより詳しくは、溶融ガラスをシート状に成形するための内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じ、下方に下部開口を有する第一周壁と、上記成形用内部空間に配置され、溶融ガラスを下方に流下させてガラスリボンに成形する上記成形部材等からなる成形手段と、上記第一周壁に対して間隙を置いて下方に配置され、ガラスリボンが通過する上部開口を有するとともに、該ガラスリボンを受け入れる内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じる第二周壁と、この第二周壁内に配置され、成形手段を経たガラスリボンを挟み付けて下方に引き下ろすローラ対とを備えてなるものが知られている。
ところで、上述のような構成を有するガラス成形装置においては、溶融ガラスが外部から供給される第一周壁内において、溶融ガラスからの揮発物が凝集し、それが雫状になって第一周壁の内面を伝い、落下することがある。このような凝集ガラス成分が、成形中のガラスリボンと前記ローラ対との間に落ちて両者に挟まれると、成形不良やガラスリボンの割れ等の問題を招く。
ガラス成形装置においては一般に、上記ローラ対よりも上方に第一周壁内部の温度を調整するための仕切り板が設置されており、第一周壁内面を伝った雫状の凝集ガラスが仕切り板に到達し、その後仕切り板表面を伝って落下することがある。この仕切り板表面を伝う凝集ガラスは、第一周壁と第二周壁との間の間隙から棒状の清掃部材を挿入して、その清掃部材により掻き落とすことが可能である。
しかし、狭い間隙に清掃部材を挿入して操作する作業は極めて作業能率が悪いものであり、また、困難な作業をしているうちに、清掃部材により、もしくは清掃中に雫が落下することにより、新たな成形不良、割れが発生する場合がある。このような雫の落下は予測不可能であり、従来の作業ではこれを常に監視する必要があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、凝集ガラス成分を作業性良く回収して、この凝集ガラス成分による成形不良やガラスリボンの割れ等の問題を防止することができるガラス成形装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態による第1のガラス成形装置は、
溶融ガラスをガラスリボンに成形するための成形用内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じ、下方に下部開口を有する第一周壁と、
前記成形用内部空間に配置され、溶融ガラスを下方に流下させてガラスリボンに成形する成形手段と、
前記第一周壁に対して間隙を置いて下方に配置され、前記ガラスリボンが通過する上部開口を有するとともに、該ガラスリボンを受け入れる内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じる第二周壁と、
この第二周壁内に配置され、前記成形手段を経たガラスリボンを挟み付けて下方に引き下ろすローラ対と、
基端が第一周壁の内面に固定され、先端が前記基端よりも下方に位置する形状を有して、前記成形用内部空間の温度を調整するための仕切り板とを備えている。そしてこのガラス成形装置はさらに、
一部が開いた箱型の形状を有するトレイと、
このトレイを前記間隙に挿入、かつそこから退出可能とし、挿入した際に、トレイの開いた部分が前記仕切り板の先端の下側において、該先端に沿って延びる状態に保持するトレイ保持機構とを有していてもよい。
なお、上記トレイ保持機構は、例えば第二周壁の上端面を含む部分から構成されるのが望ましい。
また、別の実施形態による第2のガラス成形装置は、
溶融ガラスをガラスリボンに成形するための成形用内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じ、下方に下部開口を有する第一周壁と、
前記成形用内部空間に配置され、溶融ガラスを下方に流下させてガラスリボンに成形する成形手段と、
前記第一周壁に対して間隙を置いて下方に配置され、前記ガラスリボンが通過する上部開口を有するとともに、該ガラスリボンを受け入れる内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じる第二周壁と、
この第二周壁内に配置され、前記成形手段を経たガラスリボンを挟み付けて下方に引き下ろすローラ対と、
基端が第一周壁の内面に固定され、先端が前記基端よりも下方に位置する形状を有して、前記成形用内部空間の温度を調整するための仕切り板とを備えたものであり、
そしてこのガラス成形装置はさらに、
前記ローラ対よりも上の位置において前記第二周壁の一部に形成されて、その内部と外部とを連通させる切欠と、
一部が開いた箱型の形状を有するトレイと、
前記トレイを、その開いた部分が横方向を向く状態で前記切欠から第二周壁内に進入、かつそこから退出可能とし、進入した後、前記開いた部分が上方向を向くまでトレイが回転することを許容し、この回転後に、トレイが前記仕切り板の先端の下側において、該先端に沿って延びる状態に該トレイを保持するトレイ保持機構とを有していてもよい。なお上記トレイ保持機構は、トレイの一端部を固定して仕切り板の先端と平行な方向に延びるロッドと、このロッドを回転自在に保持する部分および、この部分から上下に延びてトレイを通過させる部分とからなる貫通孔を有する架台とを備えたものであることが望ましく、さらには上記ロッドを回転させるハンドルも備えていることがより望ましい。
また、さらに別の実施形態による第3のガラス成形装置は、
溶融ガラスをガラスリボンに成形するための成形用内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じ、下方に下部開口を有する第一周壁と、
前記成形用内部空間に配置され、溶融ガラスを下方に流下させてガラスリボンに成形する成形手段と、
前記第一周壁に対して間隙を置いて下方に配置され、前記ガラスリボンが通過する上部開口を有するとともに、該ガラスリボンを受け入れる内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じる第二周壁と、
この第二周壁内に配置され、前記成形手段を経たガラスリボンを挟み付けて下方に引き下ろすローラ対と、
基端が第一周壁の内面に固定され、先端が前記基端よりも下方に位置する形状を有して、前記成形用内部空間の温度を調整するための仕切り板とを備えたものであり、
そしてこのガラス成形装置はさらに、
前記ローラ対よりも上の位置において第二周壁の一部に形成されて、その内部と外部とを連通させる切欠と、
一部が開いた箱型の形状を有するトレイと、
このトレイを前記切欠から第二周壁の内部に進入、かつそこから退出可能とし、回転した後に、トレイが前記仕切り板の先端の下側において、該先端に沿って延びる状態に該トレイを保持するトレイ保持機構とを有していてもよい。
なお上記トレイ保持機構は、前記切欠の下端となる、第二周壁の上方を向いた面を含む部分から構成されるのが望ましい。
前記トレイは、凹字状の断面形状を有するものとされるのが望ましい。また、トレイの開いた部分の長さが仕切り板の先端の横幅以上とされていることが望ましい。
さらに前記仕切り板は、先端がガラスリボンの幅方向に延びる状態に形成されて、該ガラスリボンの両側にそれぞれ配置される一方、トレイが、2つの仕切り板に各々対応させて2個設けられていることが望ましい。
また本開示における実施形態は、フュージョンドローガラス成形装置に対して適用されることが望ましい。
以上説明した実施形態のガラス成形装置はいずれも、ローラ対よりも上の位置で、一部が開いた箱型のトレイを、該トレイが仕切り板の先端の下側において、該先端に沿って延びる状態に保持可能としたものである。そこで、仕切り板の先端から落下した凝集ガラス成分はこのトレイに受け止められるようになる。こうして凝集ガラス成分がトレイに受け止められれば、凝集ガラス成分が成形中のガラスリボンとローラ対との間に落ちて両者に挟まれことがなくなるので、前述した成形不良やシート状ガラスの割れ等の問題が発生することを確実に防止可能となる。
そしてこのトレイは、例えば第一周壁と第二周壁との間の間隙から外に、あるいは第二周壁の内部から外に退出可能とされているので、該トレイに凝集ガラス成分が多く堆積したならばトレイを適宜退出させて、堆積した凝集ガラス成分を作業性良く簡単に回収することができる。
本発明の第1の実施形態によるガラス成形装置を示す一部破断正面図 図1のガラス成形装置のガラス成形に関わる部分を示す斜視図 図1のガラス成形装置のトレイ保持機構を示す斜視図 本発明の第2の実施形態によるガラス成形装置を示す一部破断正面図 図4のガラス成形装置のトレイ保持機構を示す斜視図 図4のガラス成形装置におけるトレイの動作を説明する概略図 本発明の第3の実施形態によるガラス成形装置を示す一部破断正面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるガラス成形装置を示す一部破断正面図であり、図2および図3はそれぞれ、このガラス成形装置のガラス成形に関わる部分、凝集ガラス成分の回収に関わる部分を示す斜視図である。
本実施形態のガラス成形装置はいわゆるフュージョンドロー装置であり、図1に示されるように基本的に、第一冷却部1と、その下方に配置された第二冷却部2とを有している。第一冷却部1は、第一周壁3の中に成形手段4を配置して構成されている。第一周壁3は断熱部材から形成されて、内部に、周囲4面が閉じられた成形用内部空間5を画成している。またこの第一周壁3は、成形用内部空間5の上方は閉じ、下方には下部開口3aを有している。一方第二冷却部2は、上記下部開口3aと整合する上部開口10aを有する第二周壁10を有している。この第二周壁10は、周囲4面と下面が閉じられた内部空間11を画成している。
上記第一周壁3および第二周壁10の内部はそれぞれ、図示外の加熱手段と温度調節手段により、各々所定の温度に維持されるようになっている。
図2は、上記成形体4とその周辺部分を示している。図示の通り成形体4は、トラフ4aと、2つの合流側壁すなわち合流成形面4bとを有する、上部が開口した状態の槽である。上記トラフ4aには供給口6から、図示外の溶融ガラス源から溶融ガラス7が供給される。この溶融ガラス7はトラフ4aの上部側縁から溢れ出て、2つの分離した溶融ガラスの流れとして合流成形面4bに沿って流下する。これらの溶融ガラス7の流れは、合流成形面4bが交わる成形体4の下端で再結合し、清澄な外側表面を有するガラスリボン8となる。このガラスリボン8は、第一周壁3の下部開口3aを通り、第二冷却部2の第二周壁10内に配置された1対のプリングローラ9によって下方に牽引される。その後このガラスリボン8は、第二冷却部2内で十分な粘度および温度まで冷却された後に、所定サイズのシートに切断される。
なお、成形体4の細部についての詳しい説明は省略するが、このような成形体を用いるフュージョンガラス製造プロセスについては、例えば米国特許第3,338,696号明細書等に詳しい記載があり、本発明においても、そこに記載されているような公知の製造技術を適宜採用することができる。
ここで、この種のフュージョンドロー装置においては、成形用内部空間5において、溶融ガラス7からの揮発物が凝集し、それが雫状になって第一周壁3の内面を伝い、落下することがある。このような凝集ガラス成分が、成形中のガラスリボン8とプリングローラ9との間に落ちて両者に挟まれると、成形不良やガラスリボン8の割れ等の問題を招く。
以下、このような問題の発生を防止するための構成について説明する。第一周壁3の4面有る側壁のうち2つにはそれぞれ、成形用内部空間5の温度を調整するための仕切り板15の基端が固定されている。各仕切り板15は、その先端がガラスリボン8の幅方向に沿って延びる四角形に形成され、その先端が上記基端よりも下方に位置するように傾斜した状態に取り付けられている。またこの仕切り板15の幅は、ガラスリボン8の幅と同じか、あるいやそれよりもやや大きい程度とされている。なおこれらの仕切り板15は、傾斜角度が変わるように揺動自在な構造のものであってもよい。
上記2枚の仕切り板15の各先端の下方位置には、後述するトレイ保持機構20に保持された2つのトレイ21が配設されるようになっている。各トレイ21は、細長い断面凹字型の部材の前後両端が閉じられた箱型とされ、上方の開いた部分の長さが、仕切り板15の先端の横幅以上とされたものである。これらのトレイ21は、第一周壁3と第二周壁10との間の間隙30に進入させて、上方の開いた部分がそれぞれ、仕切り板15の先端に沿ってそのやや下方に位置するように配される。
そこで、上述した雫状の凝集ガラス成分が第一周壁3の内面から仕切り板15の上を伝い、その先端から落下すると、トレイ21内に落ちてそこに捕捉される。したがって、上記凝集ガラス成分が成形中のガラスリボン8とプリングローラ9との間に落ちて両者に挟まれることがなくなり、成形不良やガラスリボン8の割れといった問題の発生を確実に防止可能となる。
なおトレイ21は、耐熱性の高い材料、中でも例えばヘインズアロイ(登録商標)、SUS310、セラミック等、高温域で安定した性能を有する材料を使用して形成するのが望ましい。
またトレイ21は、上述のように凝集ガラス成分を受け止め可能になる使用位置と、上記間隙30から退出した位置との間で移動自在とされている。それにより、トレイ21に多くの凝集ガラス成分が堆積したならば、適宜トレイ21を間隙30から退出させ、その堆積した凝集ガラス成分を排除することが可能になっている。以下、図3も参照して、そのための構造について詳しく説明する。
図3は、2つのトレイ21を保持するトレイ保持機構20の一部を示している。ここに示される通りトレイ保持機構20は、2つのトレイ21の一端部を固定する固定部材24と、この固定部材24に取り付けられたハンドル25とを有している。本実施形態においては、作業者がハンドル25を持って2つのトレイ21を動かし、それらが第二周壁10の上端面10c(図1参照)の上の適切な位置に載置される。なお各トレイ21の先端部は、挿入された側の第二周壁10と反対側(つまり図1で奧方側)にある第二周壁10の上端面10cの上に保持される。
以上の通り本実施形態ではトレイ保持機構20が、トレイ21を下から受ける第二周壁10の上端面10cの一部分と、上記固定部材24およびハンドル25とから構成されている。
なお、上述のように固定部材24によって2つのトレイ21を連結することは必ずしも必要ではなく、トレイ21を1つずつ個別に操作するようにしても構わない。さらには、第二周壁10の上端面10cを含む部分にはトレイ21を保持させずに、周壁3、10の他に別途設けたトレイ保持機構にトレイ21を保持させても構わない。
なお図1および図2では、トレイ21を固定部材24に近い部分で切断して示し、それに続く固定部材24およびハンドル25は省いた状態で図示している。
作業者は、2つのトレイ21の大部分を前記間隙30から外に(図3中の左方に)引き出すことができる。この状態にすれば、トレイ21の中に堆積した凝集ガラス成分をトレイ21から容易に取り除くことができる。
なお本実施形態において、断面凹字状のトレイ21の上方が開いた部分の長さは、仕切り板15の先端の幅以上とされているが、例えば仕切り板15に、凝集ガラス成分を先端の一部のみに向けて案内するようなガイドが形成されている場合は、トレイ21の上方が開いた部分の長さを、仕切り板15の先端の上記一部から落下する凝集ガラス成分を受け止め得るだけの短いものとしても構わない。これは、後述する第2の実施形態においても同様である。
次に図4〜6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。なおこれらの図4〜6において、図1〜3中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は特に必要のない限り省略する。
図4は、本実施形態のガラス成形装置を示す一部破断正面図であり、図5はこのガラス成形装置の凝集ガラス成分の回収に関わる要部を示す斜視図であり、図6はこのガラス成形装置におけるトレイ21の動作を説明する概略図である。この第2実施形態の装置は、先に説明した第1実施形態の装置と比べると、基本的に、図5に示したトレイ保持機構40の部分が異なるものである。また、この第2実施形態の装置において、ガラス成形体は第1実施形態の装置におけるもの、つまり図2の構成と同じものが適用されている。
図5に示すトレイ保持機構40は、2つの貫通孔41aを有する架台41と、上記貫通孔41a内に挿通されて先端に各々トレイ21を固定した2本のロッド42と、これらのロッド42の細径とされた後端部を挿通、保持する円形の貫通孔(図示せず)を有するロッド保持板43と、各ロッド42の上記後端部に固定された2つの回転部44と、これらの回転部44にそれぞれ固定された2つのハンドル45とを有している。
上記貫通孔41aは、円柱状のロッド42が通過する円形の部分と、その上下に延びてトレイ21の通過を許容する矩形の部分とからなるものである。したがって、断面凹字状の各トレイ21は、開いた部分を左右外側に向けた縦向きの状態でそれぞれ先端側(図5中の右端側)から貫通孔41aに通すことができる。そして、各トレイ21が貫通孔41aを完全に通過し切ると、ロッド42が貫通孔41aの上記円形の部分に回転自在に保持されるようになる。
架台41は、その内面41b(トレイ21が突出する側の面)が第二周壁10の外側面に密接する位置まで移動され、その状態で固定される。そして第二周壁10には、図4、6に示すように、プリングローラ9よりも上方であって、上記貫通孔41aに対応する位置に、周壁内部と外部とを連通させる切欠10bが形成されている。本例の切欠10bは、2つの貫通孔41aよりも大きい形状とされているが、貫通孔41aの形状に各々整合する小さい切欠を2つ設けてもよい。なお図4では、トレイ21をロッド42に近い部分で切断して示し、それに続くロッド42、ロッド保持板43、回転部44およびハンドル45は省いた状態で図示している。
第一周壁3の内側面に固定された仕切り板15は、ガラス成形装置の使用を重ねるうちに、図4、6に示すように、その先端が下方に折れるように変形することがある。また、前述した清掃部材を用いる作業をした際に、その清掃部材によって仕切り板15が損傷して変形が起きることもある。こうして仕切り板15の先端が第一周壁3と第二周壁10との間の間隙30よりも下側まで到達すると、この間隙30内にトレイ21を挿入するようにした第1実施形態の装置では、仕切り板15がトレイ21の底部と干渉するので、トレイ21を使用位置まで挿入することが不可能になる。また、間隙30から仕切り板15の状態を観察しようとしても、仕切り板15の先端がどこに有るのかを確認することも難しくなる。
この第2実施形態のガラス成形装置は、上述のような問題に対応できるように構成されたものである。すなわち、2つのトレイ21を、前述したように縦向きの状態で架台41の貫通孔41aに通し、切欠10bを通して第二周壁10の内部に送り込めば、トレイ21を仕切り板15と干渉することなく最終位置まで挿入することが可能である。なお図6では、この縦向きの状態のトレイ21を破線で、また後述する回転後のトレイ21をハッチング付きで示してある。
なお断面凹字状のトレイ21は、その深さ方向の寸法(図4中の左右寸法)である全高よりも、それと直交する方向の寸法である全幅(図4中の上下寸法)の方が大きい形状とされている。
トレイ21が上記の最終位置まで挿入された後、図5に示すハンドル45を、右側のものは反時計方向に、左側のものは時計方向に90°回転させると、それにつれて各トレイ21も90°回転する。この状態では、断面凹字状の各トレイ21が、開いた部分が上を向いて、それぞれ仕切り板15の先端に沿ってその下方に位置する状態(使用位置にある状態)となるので、第1実施形態の装置におけるのと同様に、凝集ガラス成分をこれらのトレイ21で受け止めることが可能になる。そこでこの場合も、凝集ガラス成分が成形中のガラスリボン8とプリングローラ9との間に落ちて両者に挟まれることがなくなり、成形不良やガラスリボン8の割れといった問題の発生を確実に防止可能となる。
なお本実施形態では、横向きになって凝集ガラス成分が堆積しているトレイ21を、横向きのまま架台41から引き出すことはできない。そこで、トレイ21に堆積した凝集ガラス成分を取り除く際には、架台41を第二周壁10から離れるように移動させて、トレイ21を第二周壁10の中から外に取り出すようにする。
また、この第2実施形態のようにトレイを回転自在に構成する場合は、そのトレイと、その下側に有るプリングローラとの間に、第1実施形態の装置に設けられたような回転しないトレイをさらに配設するようにしてもよい。そうする場合は、プリングローラ9よりも上の位置において第二周壁10の一部に、その内部と外部とを連通させる切欠を形成し、その切欠からトレイを第二周壁10の内部に進入させればよい。その場合のトレイ保持機構としては、基本的に、図3に示したようなものを適用することができる。
さらに、上述のように第二周壁10の一部に形成した切欠から、回転しないトレイを第二周壁10内に進入させる構成は、回転自在とされたトレイと併設しないで、その構成だけを独自に設けてもよい。
図7は、そのように構成された、本発明の第3の実施形態によるガラス成形装置の一部破断正面形状を示すものである。図示の通りこの装置においては第二周壁10の一部に切欠10dが設けられ、この切欠10dを通して2つのトレイ21が、第二周壁10の内部空間11内に挿入されるようになっている。こうして挿入された2つのトレイ21は、切欠10dの下端となる、第二周壁10の上方を向いた面10e上に保持される。つまり本実施形態では、第二周壁10の面10eを含む部分からトレイ保持機構が構成されている。
なお、トレイ21の先端部を下から受け止める保持部材を、トレイ21を挿入する側と反対側の第二周壁10の内面に適宜取り付けるようにしてもよい。また、第二周壁10の面10eを含む部分にはトレイ21を保持させずに、周壁3、10の他に別途設けたトレイ保持機構にトレイ21を保持させても構わない。
以上、本発明のガラス成形装置の実施形態について説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
1 第一冷却部
2 第二冷却部
3 第一周壁
3a 第一周壁の下部開口
4 成形手段
5 第一周壁の内部空間
7 溶融ガラス
8 ガラスリボン
9 プリングローラ
10 第二周壁
10a 第二周壁の上部開口
10b、10d 第二周壁の切欠
10c 第二周壁の上端面
10e 第二周壁の面
11 第二周壁の内部空間
15 仕切り板
20、40 トレイ保持機構
21 トレイ
24 固定部材
25、45 ハンドル
30 第一周壁と第二周壁との間隙
42 ロッド
43 ロッド保持板
44 回転部

Claims (10)

  1. 溶融ガラスをガラスリボンに成形するための成形用内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じ、下方に下部開口を有する第一周壁と、
    前記成形用内部空間に配置され、溶融ガラスを下方に流下させてガラスリボンに成形する成形体と、
    前記第一周壁に対して間隙を置いて下方に配置され、前記ガラスリボンが通過する上部開口を有するとともに、該ガラスリボンを受け入れる内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じる第二周壁と、
    この第二周壁内に配置され、前記ラスリボンを挟み付けて下方に引き下ろすローラ対と、
    基端が前記第一周壁の内面に固定され、先端が前記基端よりも下方に位置する形状を有して、前記成形用内部空間の温度を調整するための仕切り板と、
    一部が開いた箱型の形状を有するトレイと、
    このトレイを前記間隙に挿入、かつそこから退出可能とし、挿入した際に、トレイの開いた部分が前記仕切り板の先端の下側において、該先端に沿って延びる状態に保持可能なトレイ保持機構とを有するガラス成形装置。
  2. 前記トレイ保持機構が、前記第二周壁の上端面を含む部分からなる請求項1記載のガラス成形装置。
  3. 前記トレイが、U字状の断面形状を有するものである請求項1または2記載のガラス成形装置。
  4. 前記トレイの開いた部分の長さが前記仕切り板の先端の横幅以上とされている請求項1から3いずれか1項記載のガラス成形装置。
  5. 前記仕切り板が、先端がガラスリボンの幅方向に延びる状態に形成されて、該ガラスリボンの両側にそれぞれ配置され、
    前記トレイが、2つの前記仕切り板に各々対応させて2個設けられている請求項1から4いずれか1項記載のガラス成形装置。
  6. フュージョンドローガラス成形装置である請求項1から5いずれか1項記載のガラス成形装置。
  7. 溶融ガラスをシート状のガラスリボンに成形するための成形用内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じ、下方に下部開口を有する第一周壁と、
    前記成形用内部空間に配置され、溶融ガラスを下方に流下させてガラスリボンに成形する成形と、
    前記第一周壁に対して間隙を置いて下方に配置され、前記ガラスリボンが通過する上部開口を有するとともに、該ガラスリボンを受け入れる内部空間を画成するようにこの空間の側方周囲を閉じる第二周壁と、
    この第二周壁内に配置され、前記ラスリボンを挟み付けて下方に引き下ろすローラ対と、
    基端が前記第一周壁の内面に固定され、先端が前記基端よりも下方に位置する形状を有して、前記成形用内部空間の温度を調整するための仕切り板と、
    前記ローラ対よりも上の位置において前記第二周壁の一部に形成され、該第二周壁の内部と外部とを連通させる切欠と、
    一部が開いた箱型の形状を有するトレイと、
    前記トレイを、その開いた部分が横方向を向く状態で前記切欠から第二周壁内に進入、かつそこから退出可能とし、進入した後、前記開いた部分が上方向を向くまで回転することを許容し、この回転後に、トレイが前記仕切り板の先端の下側において、該先端に沿って延びる状態に該トレイを保持するトレイ持機構とを有するガラス成形装置。
  8. 前記トレイ保持機構が、
    前記トレイの一端部を固定して前記仕切り板の先端と平行な方向に延びるロッドと、
    このロッドを回転自在に保持する部分および、この部分から上下に延びて前記トレイを通過させる部分とからなる貫通孔を有する架台とを備えたものである請求項7記載のガラス成形装置。
  9. 前記トレイ保持機構が、前記ロッドを回転させるハンドルを備えたものである請求項8記載のガラス成形装置。
  10. 前記トレイが、U字状の断面形状を有するものである請求項7から9いずれか1項記載のガラス成形装置。
JP2015545206A 2012-11-29 2013-11-27 ガラス成形装置 Active JP6152552B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/689,287 2012-11-29
US13/689,287 US8869562B2 (en) 2012-11-29 2012-11-29 Glass forming apparatus
PCT/US2013/072121 WO2014085516A1 (en) 2012-11-29 2013-11-27 Glass forming apparatus

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016500047A JP2016500047A (ja) 2016-01-07
JP2016500047A5 JP2016500047A5 (ja) 2017-01-12
JP6152552B2 true JP6152552B2 (ja) 2017-06-28

Family

ID=50772080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015545206A Active JP6152552B2 (ja) 2012-11-29 2013-11-27 ガラス成形装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8869562B2 (ja)
JP (1) JP6152552B2 (ja)
KR (1) KR102089820B1 (ja)
CN (1) CN105263873B (ja)
TW (1) TWI583638B (ja)
WO (1) WO2014085516A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN204779315U (zh) * 2014-11-24 2015-11-18 康宁股份有限公司 用于制造玻璃带的设备
CN107108308B (zh) * 2014-12-19 2020-04-28 康宁股份有限公司 制造玻璃带的装置
CN108137369B (zh) * 2015-08-21 2021-07-27 康宁股份有限公司 加工玻璃的方法和设备
WO2018081663A1 (en) * 2016-10-31 2018-05-03 Corning Incorporated Glass forming apparatus
TW202017873A (zh) * 2017-08-17 2020-05-16 美商康寧公司 玻璃成形設備之外殼
KR102136931B1 (ko) * 2017-09-29 2020-07-23 아반스트레이트 가부시키가이샤 유리 기판의 제조 방법 및 유리 기판 제조 장치
JP2021195295A (ja) * 2020-06-18 2021-12-27 日本電気硝子株式会社 ガラス物品の製造装置及びその製造方法
WO2023215139A1 (en) * 2022-05-04 2023-11-09 Corning Incorporated Glass manufacturing apparatus and methods of making a glass ribbon

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1731260A (en) * 1928-02-15 1929-10-15 Libbey Owens Glass Co Method for producing sheet glass
BE757057A (fr) 1969-10-06 1971-04-05 Corning Glass Works Procede et appareil de controle d'epaisseur d'une feuille de verre nouvellement etiree
CN87215429U (zh) * 1987-11-14 1988-09-14 李德奎 曲面玻璃成型机
JP2604080B2 (ja) * 1991-12-10 1997-04-23 ホーヤ株式会社 ガラス板の製造装置
US6895782B2 (en) 2002-08-08 2005-05-24 Richard B. Pitbladdo Overflow downdrawn glass forming method and apparatus
EP1746076A1 (en) * 2005-07-21 2007-01-24 Corning Incorporated Method of making a glass sheet using rapid cooling
JP5076443B2 (ja) 2006-10-24 2012-11-21 日本電気硝子株式会社 ガラスリボンの製造装置及びその製造方法
JP4621996B2 (ja) * 2007-04-24 2011-02-02 日本電気硝子株式会社 ガラス板製造方法およびガラス板製造設備
JP2009137784A (ja) 2007-12-05 2009-06-25 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス管製造装置
EP2253598B1 (en) * 2009-05-21 2014-05-14 Corning Incorporated Apparatus for reducing radiative heat loss from a forming body in a glass forming process
KR101751082B1 (ko) 2009-07-13 2017-06-26 아사히 가라스 가부시키가이샤 유리판의 제조 방법 및 제조 장치
US8528365B2 (en) * 2011-02-24 2013-09-10 Corning Incorporated Apparatus for removing volatilized materials from an enclosed space in a glass making process

Also Published As

Publication number Publication date
CN105263873B (zh) 2017-05-31
KR20150090904A (ko) 2015-08-06
US8869562B2 (en) 2014-10-28
WO2014085516A1 (en) 2014-06-05
KR102089820B1 (ko) 2020-03-16
CN105263873A (zh) 2016-01-20
JP2016500047A (ja) 2016-01-07
TWI583638B (zh) 2017-05-21
US20140144187A1 (en) 2014-05-29
TW201429891A (zh) 2014-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6152552B2 (ja) ガラス成形装置
JP2016500047A5 (ja)
JP5841685B2 (ja) ガラス製造プロセスにおいて包囲空間から揮発材料を除去する方法および装置
JP5860533B2 (ja) フィルタセグメントを移送するためのユニット
JP6798289B2 (ja) 板ガラスの製造方法
US20200215603A1 (en) Apparatus, plant and method for producing ingots and metal bars and for monitoring the quality thereof
TW201238730A (en) Wire saw device
JP7015077B1 (ja) 切片作成装置および切片作成装置セット
JP2015077322A (ja) 錠剤裁断刃交換治具
KR20170139616A (ko) 유리 리본의 분리를 용이하게 하는 유리 제조 기기
CN105651013A (zh) 茶叶烘干箱
JP3207236U (ja) ロール紙支持装置
BRPI0719401A2 (pt) Aparelho para processamento de uma folha contínua de material para acondicionamento por meio de um feixe de laser.
TW201623161A (zh) 用於製造玻璃帶的裝置
CN105751180A (zh) Pcb 收料装置
ITBO20130105A1 (it) Apparato per la sostituzione meccanizzata dei moduli di saldatura e taglio nelle macchine per la sigillatura di prodotti in vassoi
CN205600680U (zh) Pcb收料装置
JP2004357548A (ja) 飼料引出し装置
JP3219481U (ja) 保温材投入装置及び保温材投入ユニット
US1354391A (en) Glass-drawing machine
US1391405A (en) Sheet-glass-drawing machine
JP2002316310A (ja) コンクリート成形用型枠
TW201302091A (zh) 用於製造墊狀空心體的裝置
JP2019017484A (ja) ロールペーパー引き出し切断ボックス
BR102020018728A2 (pt) Máquina contínua quebradora de ovos

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161125

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20161125

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6152552

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250