JP2002316310A - コンクリート成形用型枠 - Google Patents

コンクリート成形用型枠

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JP2002316310A
JP2002316310A JP2001124566A JP2001124566A JP2002316310A JP 2002316310 A JP2002316310 A JP 2002316310A JP 2001124566 A JP2001124566 A JP 2001124566A JP 2001124566 A JP2001124566 A JP 2001124566A JP 2002316310 A JP2002316310 A JP 2002316310A
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Kazuo Kawakami
嘉寿雄 川上
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Tokuri KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹溝を有する溝ブロックを成形する型枠にお
いて、凹溝を成形する中子型及び溝ブロックの側壁を成
形する外枠を簡単に脱型できるようにする。 【解決手段】 型枠10にスライド板41を設け、このスラ
イド板41にガイド溝43,44を形成する。外枠11及び中子
型20の各側枠12,22にガイド溝43,44と係合する係合ピン
45,46を固定する。これにより、スライド板41の移動に
より、外枠11及び中子型20の各側枠12,22がガイド溝43,
44に沿って移動する。この時、外枠11の側枠12は外側に
移動して溝ブロック5の側壁5Bから離れ、中子型20の
側板22は内側に移動して凹溝5Aから離れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側溝などの溝ブロック
を成形するコンクリート成形用型枠、特に外枠と中子型
の離型構造に係わるコンクリート成形用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に側溝などの溝ブロックは、底壁
の両側縁から左右一対の側壁が立設して構成され、この
ような溝ブロックを成形するコンクリート成形用型枠
は、例えば、図6に示すように、外枠1と、その内部に
配置した中子型2とを備えている。この外枠1と中子型
2はそれぞれ底枠3,3Aの両側から左右一対の側枠
4,4Aを立設して構成され、これら外枠1と中子型2
との隙間にコンクリートを充填してコ字型の溝ブロック
5を成形している。このような、コンクリート成形用型
枠は、型開き時において、外枠1の底枠3に枢着した側
枠4を倒した後、成形した溝ブロック5を吊上げるなど
して、溝ブロック5の凹溝5Aから中子型2を脱型する
ようにしている。このため、溝ブロック5を脱型する
際、外枠1の側枠4を一枚毎、起伏する必要があるとと
もに、通常、この種のコンクリート成形用型枠は、側枠
4の固定にクランプなどを用いることから、これらの着
脱作業を行う必要があり、面倒で手間がかかる。さら
に、一般に、溝ブロック5の凹溝5Aから中子型2を脱
型する際、溝ブロック5の凹溝5Aは開口部に向かって
テーパ状の抜き勾配を設けており、凹溝5Aの形状が制
約されるばかりでなく、抜き勾配が小さい場合、凹溝か
ら中子型を脱型することが困難となり、その脱型作業も
面倒で手間がかかるという問題があった。
【0003】本発明はかかる課題を解決するために成さ
れたもので、溝ブロックの脱型が容易であるとともに、
凹溝から簡単に中子型を脱型することができるコンクリ
ート成形用型枠を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1のコンクリート
成形用型枠は、左右一対の側枠を備えた外枠と、この外
枠の内側に配置した底枠と左右一対の側枠とから成る中
子型とを備え、その外枠と中子型との隙間にコンクリー
トを充填して前記中子型によって凹溝を成形するコンク
リート成形用型枠において、少なくとも、前記中子型の
側枠を内側に傾動させて前記凹溝から脱型させる中子型
脱型手段を設けたものである。
【0005】上記構成により、コンクリート成形用型枠
の型開き時に、中子型の側枠を内側に傾動させることに
よって、コンクリート構造体に形成する凹溝の内壁から
中子型の側枠が離れるから、コンクリート構造体の脱型
作業が容易である。
【0006】請求項2のコンクリート成形用型枠は、請
求項1記載の構成に加えて中子型脱型手段と連動して前
記外枠の側枠を型開きする型開き手段を設けたものであ
る。
【0007】上記構成により、コンクリート成形用型枠
の型開き時に、コンクリート構造体に形成する凹溝の内
壁から中子型の側枠が離れるのに加えて外枠の側枠がコ
ンクリート構造体の側壁から離れ、より一層、コンクリ
ート構造体の脱型作業が容易である。
【0008】請求項3のコンクリート成形用型枠は、請
求項2記載の構成に加えて、前記中子型脱型手段と型開
き手段が、コンクリート成形用型枠に沿って往復動する
移動部材を有し、この移動部材と前記外枠及び中子型の
各側枠とを連結し、前記コンクリート成形用型枠の型開
き時において、前記移動部材の移動に連動して中子型の
側枠を内側に傾動させると共に、前記外枠の側枠を外側
に移動させるように構成したものである。
【0009】上記構成により、移動部材の動作に連動し
てコンクリート構造体に形成する凹溝の内壁から中子型
の側枠が離れ、さらに外枠の側枠がコンクリート構造体
の側壁から離れる。
【0010】請求項4のコンクリート成形用型枠は、請
求項3記載の構成に加えて、前記移動部材又は前記外枠
及び中子型の各側枠の何れかに一方に案内部を設け、他
方に前記案内部と係合する係合部を設け、前記コンクリ
ート成形用型枠の型開き時において、前記移動部材の移
動に連動して前記案内部に沿って前記中子型の側枠を内
側に傾動させると共に、前記外枠の側枠を外側に移動さ
せるように構成したものである。
【0011】上記構成により、移動部材の動作に連動し
て外枠と中子型の側板が案内部に沿って移動し、コンク
リート構造体に形成する凹溝の内壁から中子型の側枠が
離れるとともに、外枠の側枠がコンクリート構造体の側
壁から離れる。
【0012】請求項5のコンクリート成形用型枠は、請
求項3記載の構成に加えて、前記移動部材が、ねじ杆に
螺着されているものである。
【0013】上記構成により、ねじ杆の回転により移動
部材が移動し、この移動部材の動作に連動してコンクリ
ート構造体に形成する凹溝の内壁から中子型の側枠が離
れるとともに、外枠の側枠がコンクリート構造体の側壁
から離れる。
【0014】請求項6のコンクリート成形用型枠は、請
求項5記載に加えて、前記ねじ杆に右ねじ部と左ねじ部
を形成し、この各ねじ部に螺着して前記ねじ杆の回転に
よって相互に逆方向に移動する複数の移動部材を備え、
その各移動部材を前記外枠及び中子型の各側枠にそれぞ
れ連結し、前記コンクリート成形用型枠の型開き時にお
いて、前記移動部材に連動して中子型の側枠を内側に傾
動させると共に、前記外枠の側枠を外側に移動させるよ
うに構成したものである。
【0015】上記構成により、ねじ杆の回転により移動
部材が相互に逆方向に移動し、この各移動部材の動作に
連動してコンクリート構造体に形成する凹溝の内壁から
中子型の側枠が離れることとともに、外枠の側枠がコン
クリート構造体の側壁から離れる。
【0016】請求項7のコンクリート成形用型枠は、請
求項5記載の構成に加えて、前記ねじ杆に複数の移動部
材を螺着し、この各移動部材と前記外枠及び中子型の各
側枠とを連結するそれぞれ左右一対を成す第1及び第2
リンクアームを設け、その外枠の側枠側に連結した第1
リンクアームと、中子型の側枠側に連結した第2リンク
アームとの向きを変えることによって、前記コンクリー
ト成形用型枠の型開き時において、前記移動部材に連動
し前記第1リンクアームを外側に回動させて前記外枠の
側枠を外側に移動させると共に、第2リンクアームを内
側に回動させて中子型の側枠を内側に傾動させるように
構成したものである。
【0017】上記構成により、ねじ杆の回転により移動
部材が移動し、この移動部材の動作に連動して第1リン
クアームが外側に回動してコンクリート構造体の側壁か
ら外枠の側枠が離れる。これとともに、第2リンクアー
ムが内側に回動してコンクリート構造体の凹溝の内壁か
ら中子型の側枠が離れる。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明のコンクリート成形用
型枠10の一実施例について、図1〜図3を参照しながら
説明する。なお、本実施例のコンクリート成形用型枠10
(以下、単に型枠という)は、コンクリート構造体とし
て図6の従来例に示した凹溝5Aを有する溝ブロック5
を成形するものであり、溝ブロック5の側壁5Bを成形
する外枠11と、この外枠11の内側に配置して前記溝ブロ
ック5の凹溝5Aを成形する中子型20によって構成され
ている。
【0019】外枠11は溝ブロック5の側壁面を成形する
四枚の側枠12,12,12,12を備えている。そして、左右の
側枠12,12は、その下端にL型に折曲した下フランジ13,
13が内側に向かって形成されるとともに、側枠12,12の
上端には外側に向かってL型に折曲した上フランジ14,1
4が形成されている。中子型20は底枠21と、この底枠21
の両側縁から立設した左右一対の側枠22,22とを有する
断面コ字型に形成されている。この中子型20の側枠22,
22の先端側には前記外枠11の側枠12,12と同様、L型に
折曲したフランジ23,23が形成されている。30は前記外
枠11を支持するベースであり、底板31と、この底板31の
両側縁から立設した左右一対の側板32とから構成され、
前記左右の側枠12,12は、その上端縁に折曲した上部フ
ランジ14がベース30の側板32の上面に支持されている。
【0020】次ぎに中子型脱型手段40と前記外枠11の型
開き手段40Aについて説明する。なお、中子型脱型手段
40と型開き手段40Aは実質同一である。
【0021】中子型脱型手段40と型開き手段40Aは前記
ベース30の側板32に沿って前後方向にスライドする移動
部材たるスライド板41と、このスライド板41を移動させ
る駆動手段42とを有している。スライド板41には案内部
としてのガイド溝43,44が形成され、前記外枠11と中子
型20の各側枠12,22にはガイド溝43,44と係合するように
係合部としての係合ピン45,46が形成されている。ま
た、前記スライド板41は側板32の内面に形成するレール
50に沿って案内されるとともに、前記ベース30に軸支し
た案内ローラ51に支持される。スライド板41の駆動手段
42は、前記ベース30における前後の側板32に架設したね
じ杆55と、このねじ杆55と螺着する受部56とで構成さ
れ、ねじ杆55の端部に固定したハンドル57によってねじ
杆55を回すことによってスライド板41が前後方向にスラ
イドするように構成している。スライド板41上には前記
外枠11に形成する下フランジ13と中子型20に形成するフ
ランジ23が載置され、これらフランジ13,23の裏面側に
スライド板41のガイド溝43,44と係合する係合ピン45,46
が垂設されている。ガイド溝43,44は図2に示すよう
に、それぞれ左右対称に形成されている。そして、外枠
11の係合ピン45と係合する左右のガイド溝43はスライド
板41の進行方向Fに向かって内側に傾斜した略ハの字状
を形成され、他方、中子型20の係合ピン46と係合する左
右のガイド溝44は外側に傾斜した略逆ハの字状に形成さ
れている。
【0022】以上のように構成される型枠10は、初期状
態において外枠11の左右の側枠12,12が、最も内側に位
置し、その下端に形成する下フランジ13,13を中子型20
の側枠22に突き当てる。そして、外枠11と中子型20との
隙間にコンクリートを打設して溝ブロック5を成形す
る。この場合、溝ブロック5は図1及び図3に示すよう
に上下が逆さの状態で成形される。すなわち、外枠11の
下フランジ13で溝ブロック5の上端縁、すなわち、側壁
5Bの上端面を成形するとともに、外枠11の側枠12で溝
ブロック5の側壁5Bを成形し、中子型20の側枠22で溝
ブロック5の凹溝5Aの内壁を、中子型20の底枠21で凹
溝5Aの内底部をそれぞれ成形する。なお、溝ブロック
5の底部外面は図示しない枠板で平坦的に仕上げる。そ
して、型枠10内のコンクリートが硬化した後、型枠10内
の溝ブロック5を脱型する。この脱型に際し、ベース30
に架設したねじ杆55のハンドル57を操作してねじ杆55を
回すことによって、ねじ杆55と螺着する受部56を固定し
たスライド板41がスライドする。この時、スライド板41
は側板32の内面に形成するレール50に沿って案内される
とともに、ベース30に軸支した案内ローラ51によって安
定的にスライドする。また、このスライド板41の移動に
よって、そのスライド板41に形成するガイド溝43,44と
係合する係合ピン45,46を固定した外枠11及び中子型20
の各側枠12,22がガイド溝43,44に沿って移動する。すな
わち、図2に示すように外枠11の側枠12と係合するガイ
ド溝43は、スライド板41に進行方向Fに向かって内側に
傾斜しているため、このガイド溝43と係合する係合ピン
45はスライド板41の進行とともに、外側に移動する。こ
れにより、外枠11の左右の側枠12,12がそれぞれ外側に
平行移動して溝ブロック5の側壁5Bから離れる。ま
た、中子型20の側板22と係合するガイド溝44は、スライ
ド板41に進行方向に向かって外側に傾斜しているため、
このガイド溝44と係合する係合ピン46はスライド板41の
進行とともに、内側に移動する。ここで中子型20の左右
の側枠22,22の基端側は底枠21と一体化されているた
め、中子型20の左右の側枠22,22の先端部がそれぞれ内
側に移動すると、その側枠22,22は内側に傾斜して溝ブ
ロック5の凹溝5Aの内面から中子型20の両側枠22,22
が離れる。こうして、溝ブロック5の側壁5Bから外枠
11が離れ、また、溝ブロック5の凹溝5Aを形成する中
子型20の側枠22,22が凹溝5Aの内壁から離れる。これ
により、溝ブロック5を簡単に脱型することが可能とな
る。なお、外枠11及び中子型20の型締めに際しては、ハ
ンドル57を逆方向に回転すれば、外枠11の側枠12が内側
に移動するとともに、中子型20の側枠22が外側に移動し
て復帰する。
【0023】以上のように、本実施例では、溝ブロック
5の側壁5Bを成形する外枠11の側枠12,12と、溝ブロ
ック5の凹溝5Aの内壁面を成形する中子型20の側枠2
2,22をスライド板41の移動と連動させてそれぞれ離反す
る方向に移動させることによって、溝ブロック5の形成
及び脱型に際し、外枠11を構成する側枠12を極めて簡単
に型開きすることができる。また、外枠11の型開きと同
時に溝ブロック5の凹溝5Aに内面から中子型20の側枠
22が離れることから、溝ブロック5の脱型作業を極めて
容易に行えるとともに、溝ブロック5の凹溝5Aには必
ずしも抜き勾配を形成しなくとも中子型20を簡単に脱型
することができる。これにより、溝ブロック5の成形作
業効率を向上できるから、溝ブロック5の生産性を高め
ることができる。
【0024】図4は本発明の第2実施例を示し、前記第
1実施例と同一機能を有する部分には同一符号を付し、
重複する部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ
説明する。
【0025】前記第1実施例では、中子型脱型手段40及
び型開き手段40Aとしてスライド板41にガイド溝43,44
を形成し、このガイド溝43,44に沿って外枠11と中子型
20の側枠12,22を移動させた例を示したが、本実施例で
は、移動部材としてねじ杆60に螺着する受部61,62で構
成している。また、ねじ杆60は、右ねじ部63と左ねじ部
64とが形成され、この相互に逆方方向に形成された右ね
じ部63と左ねじ部64に前記外枠11及び中子型20の側枠1
2,22の各受部61,62と螺合している。また、外枠11と
中子型20はベース30の側板32に固定した支持板70に載置
し、前記外枠11及び中子型20の側枠12,22に固定した受
部61,62は、支持板70に形成する溝部71から下方に突出
している。このように、本実施例では、ねじ杆60に右ね
じ部63と左ねじ部64とを形成し、この右ねじ部63と左ね
じ部64に外枠11及び中子型20の側枠12,22に固定した受
部61,62を螺着しているため、型枠10内の溝ブロック5
を脱型する際、ねじ杆60を回転させることによって、こ
のねじ杆60の右ねじ部63と左ねじ部64に螺合した受部6
1,62を固定する外枠11及び中子型20の側枠12,22が逆
方向に移動する。すなわち、外枠11の左右の側枠12,12
がそれぞれ外側に平行移動して溝ブロック5の側壁5B
の外面から離れ、中子型20の側板22の先端が内側に移動
して側枠22,22が内側に傾斜して溝ブロック5の凹溝5
Aの内面から側枠22,22が離れる。これにより、前記第
1実施例と同様、溝ブロック5の形成及び脱型に際し、
外枠11を構成する側枠12を極めて簡単に型締め及び型開
きすることができるとともに、溝ブロック5の脱型時に
溝ブロック5の凹溝5Aに内面から中子型20の側枠22が
離れることから、溝ブロック5の脱型作業を極めて容易
に行える。また、溝ブロック5に凹溝5Aには必ずしも
抜き勾配を形成しなくとも中子型20を簡単に脱型するこ
とができる。これにより、溝ブロック5の成形作業効率
を向上でき、その生産性を高めることができる。なお、
右ねじ部63と左ねじ部64とを有するねじ杆60は、型枠10
の幅方向に沿って架設するものであるから、ねじ杆60の
回転に連動して外枠11及び中子型20の側枠12,22と安定
的に移動させるには、複数のねじ杆60を並設することが
好ましい。この場合、複数あるねじ杆60の一端部に型枠
10の全長方向に沿った操作軸75を、各ねじ杆60と直交さ
せて軸支し、この操作軸75と各ねじ杆60とをラック76と
ピニオン77とで連結する。そして、操作軸75の一端に固
定したハンドル78によって操作軸75を回転させて、その
回転を各ねじ杆60に分岐伝達するようにすれば良い。
【0026】図5は本発明の第3実施例を示し、前記各
実施例と同一機能を有する部分には同一符号を付し、重
複する部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説
明する。
【0027】本実施例では、ねじ杆81に螺着した受部83
と外枠11と中子型20の側枠12,22との間に枢着されたそ
れぞれ左右一対の第1、第2リンクアーム85,86とで構
成している。ねじ杆81に螺着した受部83はねじ杆81の回
転によって前後方向に移動し、この受部83の移動と連動
して受部83と外枠11と中子型20の側枠12,22との間に連
結した第1、第2リンクアーム85,86がそれぞれ回動す
る。この第1、第2リンクアーム85,86は、外枠11の側
枠12と中子型20の側枠22とで向きを反転させる。すなわ
ち、外枠11の側枠12と受部83との間に連結された第1リ
ンクアーム85は、ねじ杆81の進行方向Fに対して外側に
傾斜した逆ハの字型に連結され、中子型20の側枠22と受
部83との間に連結された第2リンクアーム86はねじ杆81
の進行方向Fに対して内側に傾斜したハの字型に連結さ
れている。これにより、ねじ杆81の回転により、受部83
が進行方向Fに向かって移動した際、外枠11の側枠12と
受部83との間に逆ハの字型に連結された第1リンクアー
ム85は開く方向に回動し、その第1リンクアーム85によ
って外枠11の側枠12が押し出されて外側に水平に移動す
る。一方、中子型20の側枠22と受部83との間にハの字型
に連結された第2リンクアーム86はねじ杆81の進行方向
Fに対して内側に傾斜したハの字型に連結されている。
なお、本実施例では、外枠11と中子型20がベース30の側
板32に固定した図示しない支持板に形成するガイド溝
(図示せず)に沿って案内されている。
【0028】以上のように構成される本実施例では、ね
じ杆81をハンドルなどによって回転させることによっ
て、このねじ杆81に螺着された受部83が移動する。この
時、外枠11の側枠12と受部83との間に逆ハの字型に連結
された第1リンクアーム85は受部83と連動して開く方向
に回動し、第1リンクアーム85によって外枠11の側枠12
が押し出されて外側に水平に移動する。これにより、溝
ブロック5の側壁5Bの外面から外枠11の側枠12が離れ
る。一方、中子型20の側枠22と受部83との間にハの字型
に連結された第2リンクアーム86は受部83と連動して閉
じる方向に回動し、第2リンクアーム86によって中子型
20の側枠22が内側に引き寄せられ、側枠22,22が内側に
傾斜する。これにより、溝ブロック5の凹溝5Aの内面
から側枠22,22が離れる。したがって、前記各実施例と
同様、溝ブロック5の形成及び脱型に際し、外枠11を構
成する側枠12を極めて簡単に型締め及び型開きすること
ができるとともに、溝ブロック5の脱型時に溝ブロック
5の凹溝5Aに内面から中子型20の側枠22が離れること
から、溝ブロック5の脱型作業を極めて容易に行える。
また、溝ブロック5に凹溝5Aには必ずしも抜き勾配を
形成しなくとも中子型20を簡単に脱型することができ、
溝ブロック5の成形作業効率を向上でき、その生産性を
高めることができる。
【0029】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、型枠の基本的構造、溝ブロックの形状などは前
記各実施例に限定されるものではなく適宜選定すればよ
い。また、ねじ杆を回転させる手段も手動に限らず、モ
ータやエア等によって駆動することも勿論可能である。
さらに、型枠で成形するコンクリート構造体は溝ブロッ
クに限るものでもない。
【0030】
【発明の効果】請求項1のコンクリート成形用型枠によ
れば、左右一対の側枠を備えた外枠と、この外枠の内側
に配置した底枠と左右一対の側枠とから成る中子型とを
備え、その外枠と中子型との隙間にコンクリートを充填
して前記中子型によって凹溝を成形するコンクリート成
形用型枠において、少なくとも、前記中子型の側枠を内
側に傾動させて前記凹溝から脱型させる中子型脱型手段
を設けたものであるから、コンクリート成形用型枠の型
開き時に、コンクリート構造体に形成する凹溝の内壁か
ら中子型の側枠が離れてコンクリート構造体の脱型作業
が容易に行える。
【0031】請求項2のコンクリート成形用型枠によれ
ば、請求項1記載の構成に加えて中子型脱型手段と連動
して前記外枠の側枠を型開きする型開き手段を設けたも
のであるから、コンクリート成形用型枠の型開き時に、
コンクリート構造体に形成する凹溝の内壁から中子型の
側枠が離れるとともに外枠の側枠がコンクリート構造体
の側壁から離れるから、より一層、コンクリート構造体
の脱型作業が容易である。
【0032】請求項3のコンクリート成形用型枠によれ
ば、請求項2記載の構成に加えて、前記中子型脱型手段
と型開き手段が、コンクリート成形用型枠に沿って往復
動する移動部材を有し、この移動部材と前記外枠及び中
子型の各側枠とを連結し、前記コンクリート成形用型枠
の型開き時において、前記移動部材の移動に連動して中
子型の側枠を内側に傾動させると共に、前記外枠の側枠
を外側に移動させるように構成したものであるから、移
動部材の動作に連動してコンクリート構造体に形成する
凹溝の内壁から中子型の側枠を離し、かつ、外枠の側枠
をコンクリート構造体の側壁から離することができる。
【0033】請求項4のコンクリート成形用型枠によれ
ば、請求項3記載の構成に加えて、前記移動部材又は前
記外枠及び中子型の各側枠の何れかに一方に案内部を設
け、他方に前記案内部と係合する係合部を設け、前記コ
ンクリート成形用型枠の型開き時において、前記移動部
材の移動に連動して前記案内部に沿って前記中子型の側
枠を内側に傾動させると共に、前記外枠の側枠を外側に
移動させるように構成したものであるから、移動部材の
動作に連動して外枠と中子型の側板を案内部に沿って移
動させることによって、コンクリート構造体に形成する
凹溝の内壁から中子型の側枠を離し、かつ、外枠の側枠
をコンクリート構造体の側壁から離すことができる。
【0034】請求項5のコンクリート成形用型枠によれ
ば、請求項3記載の構成に加えて、前記移動部材が、ね
じ杆に螺着されているものであるから、ねじ杆を回転さ
せてコンクリート構造体に形成する凹溝の内壁から中子
型の側枠を離し、かつ、外枠の側枠をコンクリート構造
体の側壁から離すことができる。
【0035】請求項6のコンクリート成形用型枠によれ
ば、請求項5記載に加えて、前記ねじ杆に右ねじ部と左
ねじ部を形成し、この各ねじ部に螺着して前記ねじ杆の
回転によって相互に逆方向に移動する複数の移動部材を
備え、その各移動部材を前記外枠及び中子型の各側枠に
それぞれ連結し、前記コンクリート成形用型枠の型開き
時において、前記移動部材に連動して中子型の側枠を内
側に傾動させると共に、前記外枠の側枠を外側に移動さ
せるように構成したものであるから、ねじ杆の回転によ
り移動部材を相互に逆方向に移動させてコンクリート構
造体に形成する凹溝の内壁から中子型の側枠を離し、か
つ、外枠の側枠をコンクリート構造体の側壁から離すこ
とができる。
【0036】請求項7のコンクリート成形用型枠によれ
ば、請求項5記載の構成に加えて、前記ねじ杆に複数の
移動部材を螺着し、この各移動部材と前記外枠及び中子
型の各側枠とを連結するそれぞれ左右一対を成す第1及
び第2リンクアームを設け、その外枠の側枠側に連結し
た第1リンクアームと、中子型の側枠側に連結した第2
リンクアームとの向きを変えることによって、前記コン
クリート成形用型枠の型開き時において、前記移動部材
に連動し前記第1リンクアームを外側に回動させて前記
外枠の側枠を外側に移動させると共に、第2リンクアー
ムを内側に回動させて中子型の側枠を内側に傾動させる
ように構成したものであるから、ねじ杆の回転により移
動部材に連結した第1リンクアームと第2リンクアーム
によってコンクリート構造体の側壁から外枠の側枠を離
し、かつ、コンクリート構造体の凹溝の内壁から中子型
の側枠を離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す型枠の断面図であ
り、型締め状態を示している。
【図2】同上図1のA−A線断面図である。
【図3】同上型枠の型開き状態の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す型枠の断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例を示す型枠の断面図であ
る。
【図6】従来例を示す型枠の断面図である。
【符号の説明】
5 溝ブロック(コンクリート構造体) 5A 凹溝 10 型枠 11 外枠 12 側枠 20 中子型 21 底枠 22 側枠 40 中子型脱型手段 40A 型開き手段 41 スライド板(移動手段) 43,44 ガイド溝(案内部) 45,46 係合ピン(係合部) 60 ねじ杆 61,62 受部(移動手段) 63 右ねじ部 64 左ねじ部 85 第1リンクアーム 86 第2リンクアーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の側枠を備えた外枠と、この外
    枠の内側に配置した底枠と左右一対の側枠とから成る中
    子型とを備え、その外枠と中子型との隙間にコンクリー
    トを充填してコンクリート構造体を成形する際、前記中
    子型によってコンクリート構造体に凹溝を成形するコン
    クリート成形用型枠において、少なくとも、前記中子型
    の側枠を内側に傾動させて前記凹溝から脱型させる中子
    型脱型手段を設けたことを特徴とするコンクリート成形
    用型枠。
  2. 【請求項2】 前記中子型脱型手段と連動して前記外枠
    の側枠を型開きする型開き手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のコンクリート成形用型枠。
  3. 【請求項3】 前記中子型脱型手段と型開き手段が、コ
    ンクリート成形用型枠に沿って往復動する移動部材を有
    し、この移動部材と前記外枠及び中子型の各側枠とを連
    結し、前記コンクリート成形用型枠の型開き時におい
    て、前記移動部材の移動に連動して中子型の側枠を内側
    に傾動させると共に、前記外枠の側枠を外側に移動させ
    るように構成したことを特徴と請求項2記載のコンクリ
    ート成形用型枠。
  4. 【請求項4】 前記移動部材又は前記外枠及び中子型の
    各側枠の何れかに一方に案内部を設け、他方に前記案内
    部と係合する係合部を設け、前記コンクリート成形用型
    枠の型開き時において、前記移動部材の移動に連動して
    前記案内部に沿って前記中子型の側枠を内側に傾動させ
    ると共に、前記外枠の側枠を外側に移動させるように構
    成したことを特徴と請求項3記載のコンクリート成形用
    型枠。
  5. 【請求項5】 前記移動部材が、ねじ杆に螺着されてい
    ることを特徴とする請求項3記載のコンクリート成形用
    型枠。
  6. 【請求項6】 前記ねじ杆に右ねじ部と左ねじ部を形成
    し、この各ねじ部に螺着して前記ねじ杆の回転によって
    相互に逆方向に移動する複数の移動部材を備え、その各
    移動部材を前記外枠及び中子型の各側枠にそれぞれ連結
    し、前記コンクリート成形用型枠の型開き時において、
    前記移動部材に連動して中子型の側枠を内側に傾動させ
    ると共に、前記外枠の側枠を外側に移動させるように構
    成したことを特徴と請求項5記載のコンクリート成形用
    型枠。
  7. 【請求項7】 前記ねじ杆に複数の移動部材を螺着し、
    この各移動部材と前記外枠及び中子型の各側枠とを連結
    するそれぞれ左右一対を成す第1及び第2リンクアーム
    を設け、その外枠の側枠側に連結した第1リンクアーム
    と、中子型の側枠側に連結した第2リンクアームとの向
    きを変えることによって、前記コンクリート成形用型枠
    の型開き時において、前記移動部材に連動し前記第1リ
    ンクアームを外側に回動させて前記外枠の側枠を外側に
    移動させると共に、第2リンクアームを内側に回動させ
    て中子型の側枠を内側に傾動させるように構成したこと
    を特徴と請求項5記載のコンクリート成形用型枠。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104647571A (zh) * 2015-01-15 2015-05-27 中交天航滨海环保浚航工程有限公司 一种促淤堤透空块的成型模具及成型方法
JP2018158242A (ja) * 2018-07-20 2018-10-11 株式会社Naito 遊技演出装置
JP2018158241A (ja) * 2018-07-20 2018-10-11 株式会社Naito 遊技演出装置

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