JPS6246263B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は中子キヤリアの自動交換装置に係り、
詳しくは、鋳型搬送路と中子準備ステーシヨンと
の間を往復移動して、竪型無枠式鋳型造型機で連
続的に造型されて搬送路上に送られてくる鋳型
に、中子をセツトする竪型無枠式鋳型造型機にお
ける中子キヤリアの自動交換装置に関する。

従来、中子キヤリアは造型鋳型の種類がかわる
たびに、手作業にて取換えていたため取換作業に
時間がかゝり、そのために造型操作を一時中断し
なければならないなど著しく生産性を阻害する問
題があつた。

本発明はこれらの問題点を解決することを目的
とするものである。

以下に、本発明の構成を実施例に基づいて説明
する。

１は所定間隔を設けて基礎上面より立設された
縦フレーム１ａの中間部附近を横フレーム１ｂで
接続した構成のＨ型形状の支柱で、該支柱１の横
フレーム１ｂ上面には、格子状の搬送路２が前後
方向に延長敷設してあつて、該搬送路２上には、
竪型無枠式鋳型造型機（図示せず）で造型された
鋳型３が両側部を案内板４で支持されて移動自在
に載置されている。５は左右方向に延設されたガ
イドロツドで、該ガイドロツド５は前後方向に所
定間隔を設け、一端を縦フレーム１ａに取付けら
れたブラケツト６に嵌合支持され、かつ他端を後
記する門型状の支持台７上方に突設した図示され
ない支持フレームに嵌合支持されるとともに該ガ
イドロツド５上には、走行フレーム８が支持筒８
ａを介して摺動自在に嵌挿されている。該走行フ
レーム８の背面には、圧着シリンダ９が水平状に
取付けてあつて、走行フレーム８を貫通して走行
フレーム８の前面に突出し、そしてピストンロツ
ド９ａの先端には、圧着板１０が接続され該圧着
板１０の四隅には、小径のガイドピン１１と大径
の中空ガイドピン１１ａの先端がそれぞれ接続し
てあつて、小径の該ガイドピン１１は走行フレー
ム８の背面に取付けられたガイドホルダ１２に、
また中間ガイドピン１１ａは保護筒１３に内設さ
れた図示されないガイドホルダにそれぞれ摺動自
在に嵌挿されていて、圧着板１０の垂直面内にお
ける回動を阻止できるようにしてある。そして、
該保護筒１３の一端には、吸気孔（図示せず）が
設けてあつて、図示されない真空装置が連通接続
してある。また、第４図の如く、圧着板１０の肉
厚部には、貫通孔１４が穿設され該貫通孔１４位
置における圧着板１０の背面側には、支持板１５
を介してクランプシリンダ１６が取付けられてい
て、そのピストンロツド１６ａの先端には、かぎ
型形状のクランプ爪１７が固着され、その水平部
１７ａは貫通孔１４内に延設されて溝部１８に摺
動自在に嵌挿されるとともに該水平部１７ａの前
面には、テーパ面１９ａを備えた爪部材１９が２
個並設してあつて、中子キヤリア２０の背面に取
付けられたテーパ面２１ａを備えた爪部材２１に
テーパ面１９ａ，２１ａ同志係合されるようにな
つている。前記走行フレーム８の右側面には、走
行シリンダ２２のピストンロツド２２ａがロツド
部材２３、連結部材２４、ピン２５を介して回動
可能に連結されていて、走行シリンダ２２の作動
により、該走行フレーム８は圧着板１０、中子キ
ヤリア２０とともに鋳型パスラインイと中子準備
ステーシヨンロとの間をガイドロツド５に沿つて
往復移動されるようになつている。また、該走行
シリンダ２２は後端部を、支持台７上に取付けら
れた支持ブラケツト２６に支持されて設けられて
いる。２７はＩ型形状の反転フレームで、該反転
フレーム２７は支持台７上に取付けられた図示さ
れない支持部材に回転自在に軸支された回転支軸
２８を支点として図示されない反転シリンダの作
動により、中子準備ステーシヨンロと中子キヤリ
ア準備ステーシヨンハとの間を反転可能に設けら
れている。該反転フレーム２７の水平アーム部２
７ａには、クランプシリンダ２９がそれぞれ先端
を内方に向けて取付けられていて、水平アーム部
２７ａを貫通して内方に突出したピストンロツド
２９ａの先端には、把持板３０がそれぞれ固着接
続され、クランプシリンダ２９を押出し作動する
ことにより、中子キヤリア２０を把持できるよう
にされている。３１はガイドホルダ３２に摺動自
在に嵌挿されたガイドピンで、その先端には把持
板３０が固着接続され把持板３０の回動を阻止で
きるようにされている。

このように構成されたものは、通常は、中子キ
ヤリアＡ２０に中子を中子準備ステーシヨンロで
セツトし吸着保持させたのち、走行シリンダ２２
を押出し作動して、中子キヤリアＡ２０を鋳型３
と対向する位置（鋳型パスラインイ位置）まで走
行フレーム８、圧着板１０とともに移動させ、次
いで圧着シリンダ９を押出し作動して、中子キヤ
リアＡ２０に保持された中子を鋳型３側に移し替
える。移し替え完了後、圧着シリンダ９、走行シ
リンダ２２の順に逆作動して、中子キヤリアＡ２
０を走行フレーム８、圧着板１０と共に原位置
（中子準備ステーシヨンロ位置）まで戻し、その
後再び中子を中子キヤリアＡ２０にセツトし、前
記操作を繰返して順次、鋳型に中子をセツトする
ものである。

このようにして、通常は鋳型３に順次中子がセ
ツトされるが、つぎに中子キヤリアＡ・Ｂ２０の
交換操作について説明すると中子キヤリアＡ２０
が中子準備ステーシヨンロ位置に待機し、かつ新
規の中子キヤリアＢ２０が中子キヤリア準備ステ
ーシヨンハ側の反転フレーム２７に把持された第
１図の状態において、先ず圧着シリンダ９を押出
し作動して中子キヤリアＡ２０を前進させて、対
向した一対の把持板３０の間に位置させると共
に、クランプシリンダ２９を押出し作動して、中
子キヤリアＡ２０を把持板３０で上・下方向から
把持し、次いで、クランプシリンダ１６を押出し
作動して爪部材１９と２１の係合を解除したあ
と、圧着シリンダ９を逆作動して、圧着板１０を
後退させるとともに図示されない反転シリンダを
作動して、反転フレーム２７を180度反転させて
中子キヤリアＢ２０を圧着板１０の対向位置まで
回転移動せしめ、その後再び圧着シリンダ９を押
出し作動して、圧着板１０を中子キヤリアＢ２０
の裏面に密着させる。つづいて、クランプシリン
ダ１６を縮引作動して、爪部材１９と２１のテー
パ面１９ａ，２１ａ同志を係合させて中子キヤリ
アＢ２０を圧着板１０の前面に確実に把持させた
あと、クランプシリンダ２９を縮引作動して、把
持板３０と中子キヤリアＢ２０との係合を解除す
るとともに圧着シリンダ９を逆作動して、中子キ
ヤリアＢ２０を把持板３０の外方に後退させて、
中子キヤリアＡ２０と新規の中子キヤリアＢ２０
の交換を完了する。そして、その後この新規の中
子キヤリアＢ２０を使用して再び鋳型への中子セ
ツト操作を開始する。また、この中子セツト操作
の間に、中子キヤリア準備ステーシヨンハ位置の
中子キヤリアＡ２０はクランプシリンダ２９を縮
引作動して、把持板３０との係合を解除して手作
業にて取り外し所要の他の中子キヤリアと交換
し、次の中子キヤリアの交換操作に備える。

要するに、本発明は中子キヤリアのクランプ装
置を備えた圧着板を前面に具備した走行フレーム
を、鋳型の搬送方向に交差して、鋳型パスライン
と中子準備ステーシヨンとの間を往復移動可能に
設けるとともに前記圧着板は鋳型の搬送方向に平
行して進退可能に設け、また前記中子準備ステー
シヨンと中子キヤリア準備ステーシヨンとの間に
おける前記走行フレームの移動方向に対して平行
な垂直面内を、中子キヤリアのクランプ装置を回
転支軸の両側にそれぞれ備えた反転フレームを、
該支軸を支点として反転可能に設けた構成とした
ので、造型鋳型の種類がかわり、中子キヤリアを
交換する場合においても、造型装置を止めること
なく、中子キヤリアの交換が可能となり、生産性
が著しく向上するなど優れた効果を有し、この種
の業界に寄与する効果は極めて著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す正面図、第２図
は第１図におけるＡ−Ａ矢視図、第３図は第２図
におけるＢ−Ｂ矢視図、第４図は第３図における
Ｃ−Ｃ矢視図である。 ８：走行フレーム、１０：圧着板、２０：中子
キヤリア、２７：反転フレーム、イ：鋳型パスラ
イン、ロ：中子準備ステーシヨン、ハ：中子キヤ
リア準備ステーシヨン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中子キヤリアの自動クランプ装置を備えた圧
   着板を前面に具備した走行フレームを、鋳型の搬
   送方向に交差して、鋳型パスラインと中子準備ス
   テーシヨンとの間を往復移動可能に設けるととも
   に前記圧着板は鋳型の搬送方向に平行して進退可
   能に設け、また前記中子準備ステーシヨンと中子
   キヤリア準備ステーシヨンとの間における前記走
   行フレームの移動方向に対して平行な垂直面内
   を、回転支軸の両側に中子キヤリアの自動クラン
   プ装置をそれぞれ備えた反転フレームを、該支軸
   を支点として反転可能に設けたことを特徴とする
   竪型無枠式鋳型造型機における中子キヤリアの自
   動交換装置。