JP6126917B2 - 多連式容器 - Google Patents
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Description
二連式容器には、例えば毛染液や整髪剤等が内容物として収容され、内容物の吐出後には、それ以降の安定的な吐出状態を維持する目的で、吐出ヘッド部材を取り外して洗浄することがある。
本発明の多連式容器は、上方付勢状態で押し下げ可能とされて口部に立設されたステムを有する複数の吐出容器と、前記ステムの上端に装着されて、前記吐出容器内の内容物を吐出させる吐出口が形成された吐出ヘッド部材と、前記複数の吐出容器の各前記口部を一体に囲う囲繞部材と、前記吐出ヘッド部材を覆い、かつ前記吐出口を外部に露出させる吐出窓が形成された被覆部材と、前記囲繞部材の前壁と前記被覆部材の前壁とを連結するヒンジと、を備え、前記ヒンジが、前記吐出ヘッド部材の前記吐出口よりも下方に配設され、前記被覆部材の後壁における下端部には、下方に向けて延び、かつ前記囲繞部材の後壁の上端部において後方に向けて突出する係止突起に係止される、弾性変形可能な係止環体が形成されていることを特徴とする。
図1〜図4に示されるように、本実施形態の多連式容器1は、複数の吐出容器2、3と、内部カバー4と、吐出ヘッド部材5と、外部カバー6と、を備えている。
ここで、本明細書においては、吐出容器2、3の容器軸O方向に沿う吐出ヘッド部材5側を上方といい、吐出容器2、3の底部側を下方という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。また、前記径方向のうち、吐出ヘッド部材5の吐出口7から内容物を吐出する方向(図2における左側)を前方といい、前方とは反対側へ向かう方向(図2における右側)を後方という。さらに、前記径方向のうち、前後方向に直交する方向(図1において吐出容器2、3が配列される左右方向)を幅方向という。
内部カバー4は、一対の吐出容器2、3の各口部10に各別に外嵌される一対の嵌合筒8と、これら嵌合筒8同士を一体に連結する連結部9と、を備えている。
吐出ヘッド部材5は、吐出口7が形成された上部17と、ステム11に装着される下部18と、これら上部17及び下部18を連結するヒンジ部19と、を備えて一体に形成されている。
ヘッド本体21は上方部分と下方部分とを有するとともに、これらがヒンジ部19で連結されている。吐出ヘッド部材5の前記上部17は、ヘッド本体21の上方部分とノズル筒22とを含んでおり、吐出ヘッド部材5の前記下部18は、ヘッド本体21の下方部分と装着筒20とを含んでいる。
これにより図2の縦断面視で、吐出ヘッド部材5は、下部18に対して上部17がヒンジ部19を中心に、上方から後方へ向かって円弧を描くように回動しつつ開かれるようになっている。
尚、特に図示していないが、ヘッド本体21の前壁の下端縁に、ヘッド本体21をヒンジ部19回りに開く操作を容易化するための舌片を突設してもよい。
図2に示される縦断面視で、支持板34はL字状をなしており、連結板35を介して囲繞部材25に連結されている。また、これら支持板34のうち、前方に位置する支持板34には、ノズル筒22を挿通させる切り欠き34aが形成されている。
また、頂壁36bと前記一対の側壁との連結部分は、下方に向かうに従い漸次径方向外側へ向かって湾曲するように(つまり外周面が凸曲面状となるように)形成されている。
具体的に図1に示される例では、吐出窓26は矩形孔状をなしており、図2において、吐出窓26を画成する矩形状の開口縁のうちの上縁26aが、吐出ヘッド部材5のノズル筒22に、該ノズル筒22の上方から対向している。ノズル筒22は、吐出窓26内に挿通されて、囲繞部材25の前壁よりも前方に突出している。
そして、ヒンジ28は、吐出ヘッド部材5の吐出口7よりも下方に配設されている。具体的に図1に示される例では、ヒンジ28は、吐出ヘッド部材5の底壁21bよりも下方に配設されている。
垂下壁36dの下端縁のうち、前方に位置して幅方向に延びる部分には、ヒンジ部37を介して吐出レバー38が連結されている。
図2において、吐出レバー38の下面のうち吐出ヘッド部材5の上方に位置する部分には、押し込み突起40が突設されている。図1及び図4において、押し込み突起40は、吐出レバー38の下面における幅方向の両端部に一対設けられて、吐出ヘッド部材5のヘッド本体21の天壁21aに、該天壁21aの上方から当接している。
図2に示されるように、押し込み突起40が吐出ヘッド部材5に当接した状態で、吐出レバー38は、後方に向かうに従い漸次上方に向けて延びている。また吐出レバー38の上面には、操作性を高めるために凹状に形成された操作凹部41が形成されている。
操作者が吐出レバー38を押し下げてヒンジ部37回りに回動させると、その押圧力が押し込み突起40を介して吐出ヘッド部材5のヘッド本体21に伝達され、該吐出ヘッド部材5全体が押し下げられる。これにより、吐出ヘッド部材5が連結される吐出容器2、3の各ステム11も同時に押し下げられる。
このように本実施形態の多連式容器1では、吐出レバー38を押し下げ操作することで、両吐出容器2、3のステム11を同時に押し込んで、両吐出容器2、3内の内容物を同じタイミングで吐出させることができるようになっている。
次いで、吐出ヘッド部材5を把持し、ステム11に対して上方移動させて取り外す。吐出ヘッド部材5を取り外したら、上部17と下部18とをヒンジ部19回りに回動させて該吐出ヘッド部材5を開き、内部を洗浄する。尚、吐出ヘッド部材5を開かずに内部を洗浄してもよい。
洗浄後は、上述とは逆の手順で吐出ヘッド部材5をステム11に装着する。
従って、多連式容器1の製造時(組立時)において、外部カバー6内に吐出ヘッド部材5を収容した状態として容易に作業を行うことができる。
また、複数の吐出容器が外郭体により一体に覆われていてもよい。具体的に、例えば前記外郭体が円筒状をなして見かけ上単一の容器とされつつも、該外郭体の内部に複数の吐出容器が並列に、若しくは多重筒状に収容された多連式容器1であってもよい。
2、3 吐出容器
5 吐出ヘッド部材
7 吐出口
10 口部
11 ステム
25 囲繞部材
26 吐出窓
26a 吐出窓の開口縁の上縁(開口縁の一部)
27 被覆部材
28 ヒンジ
Claims (2)
- 上方付勢状態で押し下げ可能とされて口部に立設されたステムを有する複数の吐出容器と、
前記ステムの上端に装着されて、前記吐出容器内の内容物を吐出させる吐出口が形成された吐出ヘッド部材と、
前記複数の吐出容器の各前記口部を一体に囲う囲繞部材と、
前記吐出ヘッド部材を覆い、かつ前記吐出口を外部に露出させる吐出窓が形成された被覆部材と、
前記囲繞部材の前壁と前記被覆部材の前壁とを連結するヒンジと、を備え、
前記ヒンジが、前記吐出ヘッド部材の前記吐出口よりも下方に配設され、
前記被覆部材の後壁における下端部には、下方に向けて延び、かつ前記囲繞部材の後壁の上端部において後方に向けて突出する係止突起に係止される、弾性変形可能な係止環体が形成されていることを特徴とする多連式容器。 - 請求項1に記載の多連式容器であって、
前記吐出窓を画成する開口縁のうちの少なくとも一部は、前記吐出ヘッド部材に、該吐出ヘッド部材の上方から対向していることを特徴とする多連式容器。
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