JP5992365B2 - エアゾール容器用ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器のステムに接続されて、押下げにより内容物を噴射するエアゾール容器用ノズルに関し、特に、ノズル内部の残留物の掻き出し操作を容易化しようとするものである。
従来、この種のエアゾール容器用ノズルとしては、1つの容器のマウンティングカップから立ち上がる1つのステムに接続されるシングル式エアゾール容器用ノズルや、2つの容器のマウンティングカップからそれぞれ1つずつ立ち上がる総計2つのステムに接続される2連式エアゾール容器用ノズルや、1つの容器のマウンティングカップから立ち上がる2つのステムに接続されるエアゾール容器用ノズルなどが知られている。
このような従来のエアゾール容器用ノズルでは、内容物の噴射後にノズルの流路内に残留した内容物を洗浄するに際し、このような残留物をノズルの流路内から掻き出す機構を設け、洗浄し易くすることが行われている。
例えば、特許文献1には、段落[0089]等に、エアゾール容器用ノズルにおいて、櫛歯部に繋がるノズルの流路内の残留物を掻き出す際に、ノズルを分割し、当該分割によって流路の一端を開放し、当該開放部から、流路内に設置された掻き出し部材を引き抜くことで、残留物を掻き出し部材によって流路内から掻き出すようにしたものが記載されている。
特許第5113409号公報
しかしながら、特許文献1のエアゾール容器用ノズルでは、残留物を掻き出すために、ノズルを分割し、掻き出し部材を流路内から引き抜く必要があり、掻き出し操作が煩雑であった。
本発明は、従来のこのような問題を解決するため開発されたもので、ノズル内部の残留物の掻き出し操作を容易化することができるエアゾール容器用ノズルを提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
1.エアゾール容器のマウンティングカップから立ち上がるステムに接続されて、押下げにより内容物を前方の噴射口から噴射するエアゾール容器用ノズルにおいて、
前記ステムに接続される接続部と、該接続部に連設され前後方向に延びる筒状部とを有するノズル本体と、
前記ノズル本体の筒状部前方領域の外周面上を前後方向にスライド可能なスライド壁部を有し、前記ノズル本体に着脱可能に設けられた掻き出し部材と、
前記ノズル本体の筒状部後方領域の外周面上と筒状部前方領域の外周面上との間を前後方向にスライド可能な押出し壁部を有し、前方への押圧により前記押出し壁部を介して前記掻き出し部材のスライド壁部を前方にスライドさせる押出し部材とを備え、
前記掻き出し部材は、前記スライド壁部に連設され前記ノズル本体の筒状部の内周側を後方へ延びる連結壁部と、該連結壁部に連設され前記ノズル本体の筒状部内側の後端面を覆う掻き出し壁部とを有する
ことを特徴とするエアゾール容器用ノズル。
2.前記押出し部材は、前記押出し壁部が前記ノズル本体の筒状部前方領域の外周面上にスライドした状態で、ノズル本体の押下げを防止するストッパ部を有する、前記1のエアゾール容器用ノズル。
3.前記ストッパ部は、前記押出し壁部から垂設され、マウンティングカップの上面に当接可能な突起体である、前記2のエアゾール容器用ノズル。
4.前記エアゾール容器は、マウンティングカップに装着されるカバー部材を備えるとともに該カバー部材には、ノズル本体の上方にノズルに当接して該ノズルを押下げる操作部がヒンジ部を介して設けられたものであり、
前記ストッパ部は、前記押出し壁部から立設されるとともに、前記押出し壁部が前記ノズル本体の筒状部後方領域の外周面上にスライドした状態では前記操作部の押圧により該操作部と当接可能である一方、前記押出し壁部が前記ノズル本体の筒状部前方領域の外周面上にスライドした状態では前記操作部を押圧しても該操作部と当接しない突起である、前記2のエアゾール容器用ノズル。
本発明によれば、掻き出し部材のスライド壁部をノズル本体の筒状部前方領域の外周面上を後方にスライドさせることで掻き出し部材をノズル本体に装着し、押出し部材の押出し壁部をノズル本体の筒状部後方領域の外周面上にスライドさせた状態で、ノズル本体の押下げにより内容物を噴射することができる一方で、押出し部材を前方へ押圧して、押出し壁部をノズル本体の筒状部前方領域の外周面上までスライドさせることにより、押出し壁部と掻き出し部材のスライド壁部とを介して掻き出し部材を前方に押出すことができるため、掻き出し部材をノズル本体から容易に取り外すことができる。また、掻き出し部材の前方への押出し時には、スライド壁部に連結壁部を介して連設された掻き出し壁部によって、流路内に残留した内容物を前方へ掻き出すことができる。
したがって、本発明によれば、ノズル内部の残留物の掻き出し操作を容易化することができるエアゾール容器用ノズルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に装着した状態で示す一部断面正面図である。 図1のエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に装着した状態で示す一部断面右側面図である。 図1のエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に装着した状態で示す一部断面背面図である。 図1のエアゾール容器用ノズルのノズル本体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 図1のエアゾール容器用ノズルの掻き出し部材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 図1のエアゾール容器用ノズルの押出し部材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 (a)は図1のA−Aに沿う半断面図であり、(b)は押出し部材を前方へスライドさせた状態を(a)に準じて示す図である。 図1のエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に装着した状態で示す一部断面右側面図であり、押し出し部材を操作して掻き出し部材をノズル本体から取り外した状態を示す。 本発明の他の実施形態に係るエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に装着した状態で示す一部断面正面図である。 図9のエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に装着した状態で示す一部断面右側面図である。 図9のエアゾール容器用ノズルのノズル本体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 図9のエアゾール容器用ノズルの掻き出し部材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 図9のエアゾール容器用ノズルの押出し部材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。 操作部を押圧してノズルを押下げた状態を図10に準じて示す図である。 (a)は図9のB−Bに沿う半断面図であり、(b)は押出し部材を前方へスライドさせた状態を(a)に準じて示す図である。 押し出し部材を操作して掻き出し部材をノズル本体から取り外した状態を図10に準じて示す図である。
以下、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用ノズルについて詳細に例示説明する。
なお、本明細書において前方とは、ノズルの噴射口側であり、後方とは、ノズルの軸線に沿って前方とは反対側である。また、側方とは、前方から後方に向って容器を見る際の左右方向である。
図1〜図3に示すように、本例のエアゾール容器用ノズル1は、ノズル本体20と、掻き出し部材30と、押出し部材40とからなり、1つの容器のマウンティングカップから立ち上がる2つのステムを備えるエアゾール容器50に装着して用いられるものである。また、エアゾール容器50には、カバー部材60が装着されている。
エアゾール容器50は、例えば金属製の有底筒状の容器本体51に、例えば金属製のマウンティングカップ52の外縁を巻き締めして(巻き締めした部位が環状縁部53となる)固着したものであり、内側には2種類の内容物が別個に収容されている。また、エアゾール容器50は、それぞれの内容物の収容空間につながる総計2つのステム54を有していて、マウンティングカップ52の中央部には、平面視にてトラック状となる突起部55が、2つのステム54を一括りにして突出している。なお、突起部55の平面視での形状は、矩形状でも楕円状でもよい。
また、本例ではカバー部材60は、エアゾール容器50の外周面と略同径の外形を有する周壁61を備えている。周壁61の上側部分は、前後方向に切り欠きを有するドーム状をなすとともに、その切り欠き部分には、2つのステム54を露出させる開口62を残してマウンティングカップ52に被さる下壁63を備えている。周壁61及び下壁63の内側には、環状縁部53の周面下縁に着脱可能に係止される外壁64が垂設されている。外壁62の内側には、環状縁部53の上面に当接する内壁65が周壁61及び下壁63から垂設されている。
また、内壁65の内側には、突起部55の長手方向の両側面に当接する位置決め壁66が垂設されている。なお、開口62は、平面視トラック状をなしている。周壁61の切り欠き部分の左右には、それぞれ、周壁61から側壁67が垂設されている。各側壁67には、ステム54の側方に抜け止め溝67aが設けられている。
エアゾール容器50のマウンティングカップ52から立ち上がる2つのステム54には、ノズル本体20の2つの接続部21が接続されている。各接続部21は円筒状をなし、その下端縁には側方に延びる抜け止め突起21aが形成されている。抜け止め突起21aは、前述したカバー部材60の抜け止め溝67a内に配置され、ノズル本体20のエアゾール容器50からの脱落を防止している。
また、接続部21の上端は、図4(a)〜図4(d)に示すように、前後方向に延びる筒状部22に連設されている。接続部21の内側には、ステムに嵌合する嵌合部21bから上方に延びるとともに筒状部22の内周側に繋がるステム側連通路21cが形成されている。
筒状部22は、前後方向に延びる断面円形状の周壁部22aと、周壁部22aの後端を塞ぐ後端壁部22bとからなっている。後端壁部22bの前面は、筒状部22内側の後端面を形成している。周壁部22aの内周側には、周壁部22aの上端から下端にわたって上下方向に延びる中央縦壁部22cが形成されている。中央縦壁部22cは、後端壁部22bに至るまで後方へ突出している。
また、後端壁部22bの後方には、周壁部22aと同一径の断面円形状のガイド壁部23が連設されている。ガイド壁部23には、上下端及び左右端の4箇にそれぞれ、前端から後端にわたって前後方向に延びるスリット23aが形成されている。
図1〜図3に示したように、ノズル本体20の前側部分には、ノズル本体20に着脱可能に設けられた掻き出し部材30が装着されている。掻き出し部材30は、図5(a)〜図5(d)に示すように、図4に示したノズル本体20の周壁部22aの外周面に対して同一径又は僅かに大きい内径の断面円形状のスライド壁部31を有する。すなわち、スライド壁部31は、ノズル本体20の周壁部22a(又は筒状部22)の前方領域の外周面上を前後方向にスライド可能である。
スライド壁部31の内周側には、左右方向中央を挟んで互いに離間し、それぞれ上下方向及び前後方向に延びる一対の矩形板状の連結壁部32が設けられている。一対の連結壁部32間の隙間32aは、ノズル本体20の中央縦壁部22cの厚みにと同一か、僅かに大きい。連結壁部32の上下方向長さは、ノズル本体20の筒状部22の内径より僅かに小さい。各連結壁部32は、上下端縁の前端がそれぞれ連結片32bを介してスライド壁部31に連設されている。連結壁部32の連結片32bより後方の領域の前後方向長さは、ノズル本体20の筒状部22の内側の前後方向長さに対し、同一か僅かに短い。したがって、連結壁部32は、ノズル本体20の前側部分に掻き出し部材30を装着すると、ノズル本体20の筒状部22の内周側を後方へ延びることになる。
各連結壁部32の後端には、半円形状の掻き出し壁部33が連設されている。掻き出し壁部33の直径は、ノズル本体20の筒状部22の内径に対し、同一か僅かに小さい。したがって、ノズル本体20への掻き出し部材30の装着時に、掻き出し壁部33はノズル本体20の筒状部22内側の後端面を覆うことになる。また、掻き出し壁部33と連結壁部32との間には、平面視直角三角形状の補強リブ34が形成されている。
さらに、図1〜図3に示したように、ノズル本体20の後側部分には、押出し部材40が装着されている。押出し部材40は、図6(a)〜図6(d)に示すように、円板状の後壁部41を有する。また、後壁部41の外周縁には、内周面が断面円形状をなし、図4に示したノズル本体20の筒状部22の外径に対し、同一か僅かに大きい内径を有する押出し壁部42が連設されている。すなわち、押出し壁部42は、ノズル本体20の筒状部22後方領域の外周面上と筒状部22前方領域の外周面上との間を前後方向にスライド可能である。
また、押出し壁部42の上方には、ノズルを押圧する際の操作部43が連設されている。後壁部41には、ノズル本体20のガイド壁部23を挿入可能な円弧状のガイド孔部44が形成されている。なお、操作部43の左右角部には、前後方向に貫通する肉抜き穴45が設けられている。
さらに、押出し壁部42の下面後方領域には、略直方体形状の突起体46が垂設されている。押出し壁部42の下方には、前端から後方に向って延びるとともに、ノズル本体20の各接続部21を挿入可能なスリット47が形成されている。このスリット47により、押出し壁部42をノズル本体20の筒状部22前方領域の外周面上までスライドさせた際の、各接続部21と押出し壁部42との干渉を回避している。
かかる構成によれば、図1〜図3に示したように、掻き出し部材30のスライド壁部31をノズル本体20の筒状部22前方領域の外周面上を後方にスライドさせて、スライド壁部31で筒状部22前方領域の外周面を覆うことで、掻き出し部材30をノズル本体20に装着することができる。そして、この装着状態において、図7(a)に示すように、掻き出し部材30及びノズル本体20により、各ステム54側連通路21cの上端に連通するとともに前方に噴射口Hを形成する、独立した2つの噴射口側連通路Pを形成することができる。
そして、図7(a)及び図2に示したように、押出し部材40の押出し壁部42をノズル本体20の筒状部22後方領域の外周面上にスライドさせた状態で、押出し部材40の操作部43を押圧することで、ノズル1を押下げて内容物を各噴射口Hから噴射することができる。
また、図7(b)に示すように、押出し部材40を前方へ押圧して、押出し壁部42をノズル本体20の筒状部22前方領域の外周面上までスライドさせることにより、押出し壁部42と掻き出し部材30のスライド壁部31とを介して掻き出し部材30のスライド壁部31を前方にスライドさせ、掻き出し部材30を前方に押出すことができるため、図8に示すように、掻き出し部材30をノズル本体20から容易に取り外すことができる。
また、掻き出し部材30の前方への押出し時には、スライド壁部31に連結壁部32を介して連設された掻き出し壁部33によって、流路(噴射口側連通路P)内に残留した内容物(図示省略)を前方へ掻き出すことができる。
さらに、図8に示したように、押出し壁部42がノズル本体20の筒状部22前方領域の外周面上にスライドした状態では、押出し壁部42の下面後方領域に垂設された突起体46がマウンティングカップ52の上面(すなわち、突起部55の上面)に当接するため、突起体46を、ノズル本体20の押下げを防止するストッパ部として機能させることができる。
次に、図9〜図16を参照して、本発明の他の実施形態に係るエアゾール容器用ノズルについて詳細に例示説明する。
図9〜図10に示すように、本例のエアゾール容器用ノズル1’は、ノズル本体200と、掻き出し部材300と、押出し部材400とからなり、前掲図1〜8に示した例の場合と同様の、1つの容器のマウンティングカップから立ち上がる2つのステムを備えるエアゾール容器50に装着して用いられるものである。また、本例では、エアゾール容器50には、エアゾール容器50のマウンティングカップ52に固定される下側カバー部材(固定盤)70と、下側カバー部材70に装着される上側カバー部材80とからなカバー部材60’が装着されている。
下側カバー部材70は、2つのステム54を露出させる開口71を残してマウンティングカップ52に被さり、環状縁部53の上面に当接するとともに環状縁部53の周面下縁に着脱可能に係止される外壁部72を備えている。ここで外壁部72は、平面視が概略円形状となる有頂筒状の上段部72aと、上段部72aの下端より径方向外側に延在し、その外縁より垂下される中間段部72bと、中間段部72bの下端より径方向外側に延在し、その外縁より垂下される下段部72cとを備えている。
上段部72aの中央部には、突起部55の長手方向の両側面に当接する位置決め壁72dが垂設されている。なお、開口71は、平面視トラック状をなしている。中間段部72bは、下方に向けて延伸する円筒壁72eを有する。円筒壁72eの内周面には、環状縁部53の周面下縁に係止され、下側カバー部材70をマウンティングカップ52に固定する係止爪72fが周設されている。
下段部72cの周壁は、エアゾール容器50の外周面よりもよりも径方向内側に寄っていて、更に、外向きの爪部72gが下側カバー部材70の軸線を挟んだ2箇所に設けられている。
上側カバー部材80は、下側カバー部材70の下段部72cを内側に収めてエアゾール容器50の外周面と略同径の外形を有する周壁部81を備えている。周壁部81の側面には、爪部72gに係合する係合孔82を形成した揺動片83が設けられている。揺動片83は、連結片84によって前方及び後方で周壁部81に連結されており、連結片84よりも上方に位置する揺動片83の上部域を内側に押圧すれば、揺動片83は連結片84を中心に揺動し、係合孔82が外側に変位して爪部72gとの係合が解除される。
また、周壁部81の上側部分は、図9、図10及び図15に示したように、頂壁部81aが後方に切り欠きを有する角張ったドーム状をなしており、その切り欠きにヒンジ85を介して操作部86が回動可能に設けられている。また、ヒンジ85及び操作部86は、頂壁部81aとともに、回動軸(図示省略)を介して周壁部81に対して回動可能になっている。そして、図10に二点鎖線で示すような開放状態とすることで、上方からノズル1’を挿入してエアゾール容器50に装着することができ、その後、図10中に矢印で示すように頂壁部81aを回動させることで、図10に実線で示すような閉鎖状態とすることができる。なお、81bは、周壁部81と係合する係止突起である。
頂壁部81aの下方には、頂壁部81aの下面と当接する受け面を有する天井壁部81cが周壁部81の上端縁に連設されている。周壁部81の内側には、下側カバー部材70の上段部72aに被さる内側底壁部87が内側側壁部88を介して天井壁部81cに連設されている。内側底壁部87の中央部には、後述するノズル本体200の各接続部201が挿入される2つの開口部87aが形成されている。また、開口部87aの周囲には、下側カバー部材70の上段部72aの上面に当接する内側壁部88aが内側底壁部87から垂設されている。内側壁部88aの径方向外側には、内側周壁部89が天井壁部81c及び内側底壁部87から垂設され、下側カバー部材70の中間段部72bの上面に当接している。
エアゾール容器50のマウンティングカップ52から立ち上がる2つのステム54には、ノズル本体200の2つの接続部201が接続されている。各接続部201は円筒状をなしている。
また、接続部201の上端は、図11(a)〜図11(d)に示すように、前後方向に延びる筒状部202に連設されている。接続部201の内側には、ステムに嵌合する嵌合部201aから上方に延びるとともに筒状部202の内周側に繋がるステム側連通路201bが形成されている。
筒状部202は、前後方向に延びる断面トラック形状の後方周壁部202aと、後方周壁部202aの前端縁に連設されるとともに、後方周壁部202aよりも拡径された断面トラック形状の前方周壁部202bと、後方周壁部202aの後端を塞ぐ後端壁部202cとからなっている。後端壁部202cの前面は、筒状部202内側の後端面を形成している。後方周壁部202aの内周面は、後方に向って縮径するテーパ状になっている。後方周壁部202aの外周面には、上下左右の4箇所にそれぞれ前後方向にわたって延在するとともに前方周壁部202bの外周面と面一になる突条202dが突設されている。左右の突条202dには、押出し部材400の後方への脱落を防止するための係止突起202eが形成されている。
図9〜図10に示したように、ノズル本体200の前側部分には、ノズル本体200に着脱可能に設けられた掻き出し部材300が装着されている。掻き出し部材300は、図12(a)〜図12(d)に示すように、図11に示したノズル本体200の前方周壁部202bの外周面に対して同一径又は僅かに大きい内径の断面トラック形状のスライド壁部301を有する。すなわち、スライド壁部301は、ノズル本体200の前方周壁部202b(又は筒状部202の前方領域)の外周面上を前後方向にスライド可能である。
スライド壁部301の内周側には、図11に示したノズル本体200の前方周壁部202bの内周面に対して同一外径又は僅かに小さい外径の内側周壁部301aが設けられている。内側周壁部301aの前端縁は、前壁部301bを介してスライド壁部301の前端縁に連設されている。内側周壁部301aの内周側には、左右方向中央部において、内側周壁部301aの上端から下端にわたって上下方向に延びる連結壁部302が連設されている。連結壁部302は、スライド壁部301の後端縁301cよりも後方へ延在しており、連結壁部302の前後方向長さは、ノズル本体200の筒状部202の内側の前後方向長さに対し、同一か僅かに短い。
連結壁部302の後端には、トラック形状の掻き出し壁部303が連設されている。掻き出し壁部303は、ノズル本体200の後方周壁部202aの内側の後端面と同一寸法であるか、僅かに縮径した寸法になっている。したがって、ノズル本体200への掻き出し部材300の装着時に、掻き出し壁部303はノズル本体200の筒状部202内側の後端面を覆うことになる。また、掻き出し壁部303と連結壁部302との間には、平面視直角三角形状の補強リブ304が形成されている。
さらに、図9〜図10に示したように、ノズル本体200の後側部分には、押出し部材400が装着されている。押出し部材400は、図13(a)〜図13(d)に示すように、上部が切り欠かれたトラック形状の後壁部401と、後壁部401に連設され、前後方向に延びる断面トラック形状の押出し壁部402とからなる。押出し壁部402の後方部分の上部には、後壁部401の上端縁に繋がる開口部402aが形成されている。また、押出し壁部402の上面には、上側カバー部材80の操作部86との当接部となる当接リブ402b(突起)が2つ形成されている。
押出し壁部402の内周側左右の前側部分にはそれぞれ、前後方向に延びる溝402cが形成されている。各溝402cは、その後端に、図11に示したノズル本体200の係止突起202eを後方から乗越え抜け止め係止される係止部402dを残して形成されている。各係止部402dの後方には、後方に向って上下幅が拡大する側方スリット402eが形成されている。
押出し壁部402の下側部分には、押出し壁部402の前端から後側部分に至るまで切り欠かれた下方スリット402fが左右に並んで2つ形成されている。各下方スリット402fの左右方向の幅は、ノズル本体200の接続部201の外径に対し、同一か僅かに大きい。また、各下方スリット402fの後端縁は、平面視半円形状をなしている。
押出し壁部402の内周面は、ノズル本体200の前方周壁部202bの外周面に対し、同一の径寸法か、僅かに縮径した寸法になっている。すなわち、押出し壁部402は、ノズル本体200の筒状部202後方領域の外周面上と筒状部202前方領域の外周面上との間を前後方向にスライド可能である。
かかる構成によれば、図9〜図10に示したように、掻き出し部材300のスライド壁部301をノズル本体200の前方周壁部202b(筒状部202前方領域)の外周面上を後方にスライドさせて、スライド壁部301で筒状部202前方領域の外周面を覆うことで、掻き出し部材300をノズル本体200に装着することができる。そして、この装着状態において、図15(a)に示すように、掻き出し部材300及びノズル本体200により、各ステム54側連通路201bの上端に連通するとともに前方に噴射口Hを形成する、独立した2つの噴射口側連通路Pを形成することができる。
そして、図14に示すように、押出し部材400の押出し壁部402をノズル本体200の後方周壁部202a(筒状部202後方領域)の外周面上にスライドさせた状態で、上側カバー部材80の操作部86を押圧することで、操作部86を当接リブ402bに当接させて、ノズル1’を押下げ、内容物を各噴射口Hから噴射することができる。
また、図15(b)に示すように、押出し部材400を前方へ押圧して、押出し壁部402をノズル本体200の前方周壁部202b(筒状部202前方領域)の外周面上までスライドさせることにより、押出し壁部402と掻き出し部材300のスライド壁部301とを介して掻き出し部材300を前方に押出すことができるため、図16に示すように、掻き出し部材300をノズル本体200から容易に取り外すことができる。
また、掻き出し部材300の前方への押出し時には、スライド壁部301に連結壁部302を介して連設された掻き出し壁部303によって、流路(噴射口側連通路P)内に残留した内容物(図示省略)を前方へ掻き出すことができる。またその際、内側周壁部301aに付着した残留物も同時に取り出すことができる。
さらに、図16に示したように、押出し壁部402がノズル本体200の筒状部202前方領域の外周面上にスライドした状態では、押出し壁部402の上面に立設された当接リブ402b(突起)が押出し壁部402のスライドに伴い前方に移動しているため、上側カバー部材80の操作部86を押圧しても、当接リブ402bは操作部86と当接することはない。したがって、当接リブ402bを、ノズル本体200の押下げを防止するストッパ部として機能させることができる。
上述したところは、本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、上述した例ではいずれも、エアゾール容器50として1つの容器のマウンティングカップから立ち上がる2つのステムを備えるエアゾール容器を用いる場合について説明したが、2つの容器のマウンティングカップからそれぞれ1つずつ立ち上がる総計2つのステムを備える2連式エアゾール容器を用いてもよい。
また、1つの容器のマウンティングカップから立ち上がる1つのステムに接続されるシングル式エアゾール容器を用いることも可能である。この場合には、例えば、ノズル本体には左右方向中央に接続部を1つ設ければよく、図8を用いて説明した例では、突起体46の前後方向の幅を縮小して接続部21との接触を避けるようにすることができ、図16を用いて説明した例では、下方スリット402fを左右方向中央に1つ設けて接続部201を挿入することができる。
1,1’ エアゾール容器用ノズル
20 ノズル本体
21a 抜け止め突起
21 接続部
21b 嵌合部
21c ステム側連通路
22 筒状部
22a 周壁部
22b 後端壁部
22c 中央縦壁部
23 ガイド壁部
23a スリット
30 掻き出し部材
31 スライド壁部
31a 後端縁
32 連結壁部
32a 隙間
32b 連結片
33 掻き出し壁部
34 補強リブ
40 押出し部材
41 後壁部
42 押出し壁部
43 操作部
44 ガイド孔部
45 肉抜き穴
46 突起体(ストッパ部)
47 スリット
50 エアゾール容器
51 容器本体
52 マウンティングカップ
53 環状縁部
54 ステム
55 突起部
60,60’ カバー部材
61 周壁
62 開口
63 下壁
64 外壁
65 内壁
66 位置決め壁
67 側壁
67a 抜け止め溝
70 下側カバー部材
71 開口
72 外壁部
72a 上段部
72b 中間段部
72c 下段部
72d 位置決め壁
72e 円筒壁
72f 係止爪
72g 爪部
80 上側カバー部材
81 周壁部
81a 頂壁部
81b 係止突起
81c 天井壁部
82 係合孔
83 揺動片
84 連結片
85 ヒンジ
86 操作部
87 内側底壁部
87a 開口部
88 内側側壁部
88a 内側壁部
89 内側周壁部
200 ノズル本体
201 接続部
201a 嵌合部
201b ステム側連通路
202 筒状部
202a 後方周壁部
202b 前方周壁部
202c 後端壁部
202d 突条
202e 係止突起
300 掻き出し部材
301 スライド壁部
301a 内側周壁部
301b 前壁部
301c 後端縁
302 連結壁部
303 掻き出し壁部
304 補強リブ
400 押出し部材
401 後壁部
402 押出し壁部
402a 開口部
402b 当接リブ(突起)
402c 溝
402d 係止部
402e 側方スリット
402f 下方スリット
H 噴射口
P 噴射口側連通路

Claims (4)

  1. エアゾール容器のマウンティングカップから立ち上がるステムに接続されて、押下げにより内容物を前方の噴射口から噴射するエアゾール容器用ノズルにおいて、
    前記ステムに接続される接続部と、該接続部に連設され前後方向に延びる筒状部とを有するノズル本体と、
    前記ノズル本体の筒状部前方領域の外周面上を前後方向にスライド可能なスライド壁部を有し、前記ノズル本体に着脱可能に設けられた掻き出し部材と、
    前記ノズル本体の筒状部後方領域の外周面上と筒状部前方領域の外周面上との間を前後方向にスライド可能な押出し壁部を有し、前方への押圧により前記押出し壁部を介して前記掻き出し部材のスライド壁部を前方にスライドさせる押出し部材とを備え、
    前記掻き出し部材は、前記スライド壁部に連設され前記ノズル本体の筒状部の内周側を後方へ延びる連結壁部と、該連結壁部に連設され前記ノズル本体の筒状部内側の後端面を覆う掻き出し壁部とを有する
    ことを特徴とするエアゾール容器用ノズル。
  2. 前記押出し部材は、前記押出し壁部が前記ノズル本体の筒状部前方領域の外周面上にスライドした状態で、ノズル本体の押下げを防止するストッパ部を有する、請求項1に記載のエアゾール容器用ノズル。
  3. 前記ストッパ部は、前記押出し壁部から垂設され、マウンティングカップの上面に当接可能な突起体である、請求項2に記載のエアゾール容器用ノズル。
  4. 前記エアゾール容器は、マウンティングカップに装着されるカバー部材を備えるとともに該カバー部材には、ノズル本体の上方にノズルに当接して該ノズルを押下げる操作部がヒンジ部を介して設けられたものであり、
    前記ストッパ部は、前記押出し壁部から立設されるとともに、前記押出し壁部が前記ノズル本体の筒状部後方領域の外周面上にスライドした状態では前記操作部の押圧により該操作部と当接可能である一方、前記押出し壁部が前記ノズル本体の筒状部前方領域の外周面上にスライドした状態では前記操作部を押圧しても該操作部と当接しない突起である、請求項2に記載のエアゾール容器用ノズル。
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