JP7118533B2 - エアゾール容器用吐出具 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器に装着して使用されるエアゾール容器用吐出具に関する。
従来、内容物とともに加圧ガスを収容しておき、ステムを押し下げることで内容物を当該ステムから外部に吐出させるようにしたエアゾール容器が知られている。このようなエアゾール容器としては、1つの容器内に一の内容物を収容するとともに1本のステムを有するシングルタイプのもの、シングルタイプの容器を左右に並べて1組とした二連タイプのものの他、1つの容器内に2種類の内容物を別個に収容するとともにそれぞれの内容物に対応した2本のステムを備えたタイプのものがあるが、何れのタイプのものも、内容物を吐出させる操作を容易にするために、吐出具を装着して使用されるのが一般的である。
エアゾール用スパウトとも呼ばれるエアゾール容器用吐出具としては、ステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、固定盤に着脱自在に取り付けられてノズルの少なくとも一部を覆うカバー体とを有し、カバー体に設けられた操作レバーを押下げ操作することにより、ノズルとともにステムを押し下げて内容物をノズルから外部に向けて吐出させることができるようにしたものが知られている。
また、上記のようなエアゾール容器用吐出具として、例えば内容物として染毛剤を収容するエアゾール容器に用いられる場合において、使用後にノズルの内部を容易に洗浄することができるようにするために、ノズルに蓋体を設け、当該蓋体によりノズルの内部に設けられた凹部空間を開閉可能な構成としたものも知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015-009837号公報
しかし、上記従来のエアゾール容器用吐出具では、ノズルの上方は固定盤に取り付けられたカバー体で覆われており、カバー体が固定盤に取り付けられた状態では蓋体を開くことができない構成であるので、使用後にノズルの内部を洗浄するためには、カバー体を固定盤から取り外してからノズルの蓋体を開く必要があり、その作業が煩雑であるという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することにある。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、エアゾール容器のステムに取り付けられるノズルと、前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、前記固定盤に取り付けられて前記ノズルの少なくとも一部を覆うカバー体と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、前記ノズルが、前記ステムに接続される接続筒部と、内容物の吐出口を前端に備えた吐出筒部と、上方に開口する凹部空間を備えて前記接続筒部と前記吐出筒部との間に設けられたベース部と、ヒンジを介して前記ベース部に一体に連なって前記凹部空間を開閉可能な蓋体と、を有し、前記カバー体が、前記固定盤に固定される固定部と、前記ノズルの両側方を覆う一対の側方カバー部と、前記吐出筒部が挿通される窓を備えた前壁部と該前壁部に一体に連なる蓋体係止部とを備えた前方カバー部とを有し、前記ノズルが、前後方向の中間において前記蓋体の上面にヒンジを介して回動自在に連結された操作レバー部を一体に備え、前記前方カバー部が、前記前壁部の下端においてヒンジを介して前記固定部に一体に連結されて、前記蓋体係止部が前記操作レバー部の前端の上方に対向配置された閉位置と前記蓋体係止部が前記操作レバー部の前方に離れる開位置との間で回動可能であことを特徴とする。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、一対の前記側方カバー部に、それぞれ上下方向に延びる凸リブ状または凹溝状の案内部が設けられ、前記ノズルの両側面に、それぞれ前記案内部に係合する凹溝状または凸リブ状の被案内部が設けられているのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記前方カバー部が閉位置となったときに、前記前壁部に設けられた段差面が前記固定盤の上面に当接するのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記エアゾール容器が2本の前記ステムを有するのが好ましい。
本発明によれば、カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の平面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具のエアゾール容器に装着された状態における正面視での半断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の、ノズルを押下げ操作した状態における側面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の、前方カバー部とノズルの蓋体とを開いた状態における側面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の、前方カバー部とノズルの蓋体とを開いた状態における平面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の、前方カバー部を開いてノズルをステムから取り外した状態における側面視での断面図である。 変形例のエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図である。 図8に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、ノズルを押下げ操作した状態における側面視での断面図である。 図8に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、前方カバー部とノズルの蓋体とを開いた状態における側面視での断面図である。 図8に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、前方カバー部を開いてノズルをステムから取り外した状態における側面視での断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲及び要約書においては、「前方」とは、ノズルの吐出口が向けられる側(図1における左側)を意味し、「後方」とは、「前方」の反対側を意味し、「側方」とは、前方側から見た場合(正面視)における左右両側を意味し、「上方」とは、エアゾール容器に対してノズルが位置する側(図1における上側)を意味し、「下方」とは、「上方」の反対側を意味するものとする。
図1において、符号1は、本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具(以下、単に「吐出具」と称す場合もある)を示し、符号2は、吐出具1が取り付けられるエアゾール容器(以下、単に「容器」と称す場合もある)を示す。吐出具1は、固定盤10、カバー体20及びノズル30を有している。
容器2は、例えば金属製や合成樹脂製となる有底筒状の容器本体2aの口部に、金属製のマウンティングカップ2bを、その巻締め部2cにおいて巻き締めして固着したものであり、その内部には2種類の内容物が別個に収容されている。図3に示すように、容器2は、それぞれマウンティングカップ2bの平面視にてトラック形状となる上面から上方に向けて突出する2本のステム2dを備えている。これらの2本のステム2dは、それぞれ容器本体2aの対応する内容物の収容空間に連通しており、容器本体2aに向けて押し下げられると内容物を吐出する。
固定盤10は樹脂製となっており、図1に示すように、中央部に2本のステム2dを露出させる開口11を有する天壁12を備えている。開口11は、マウンティングカップ2bの上面に対応する形状(平面視でトラック形状)となっており、天壁12の内縁に一体に設けられた内側環状壁13がマウンティングカップ2bの上面を含むトラック形状の突起部分に嵌合されることで、固定盤10はマウンティングカップ2bに回転方向に位置決めされた状態で取り付けられている。
天壁12の外縁には、天壁12から垂下する中間環状壁14が一体に設けられている。中間環状壁14は下方向に延在し、その下端は巻締め部2cの上面に当接している。中間環状壁14の下端には径方向外側に向けて延在する上部フランジ15が一体に設けられ、上部フランジ15の下面には、巻締め部2cに全周に亘って接する内部環状壁15aが一体に設けられている。内部環状壁15aの内面には係止爪15bが周方向に向けて間欠状に設けられており、係止爪15bがマウンティングカップ2bの巻締め部2cの下端縁部分にアンダーカット係合することで、固定盤10はマウンティングカップ2bに固定されている。なお、係止爪15bは、巻締め部2cの全周に亘って延びる環状の形態としてもよい。
上部フランジ15の外縁には、下方に向けて延在する外側環状壁15cが一体に設けられており、外側環状壁15cの下端からは径方向外側に向けて延在する下部フランジ16が一体に設けられている。下部フランジ16の外縁には、容器本体2aの外周面と略同径の円筒状の外壁16aが一体に設けられている。
図3に示すように、固定盤10の上部フランジ15から下部フランジ16に亘る部分には、上部フランジ15の一部、外側環状壁15c及び下部フランジ16の一部を切り欠く係止孔17が設けられている。なお、係止孔17は、固定盤10の左側にも同様にして設けられている。
カバー体20は樹脂製となっており、図1に示すように、固定盤10に着脱自在に取り付けられ、ノズル30の少なくとも一部を覆っている。カバー体20は、固定部21、一対の側方カバー部22及び前方カバー部23を有している。
固定部21は固定盤10に固定された部分であり、外側環状壁15cの外側を覆う環状の固定壁部21aを有している。図2に示すように、固定壁部21aの両側部には、それぞれ固定壁部21aの一部が上下方向に延びる一対のスリット(不図示)により区画されることで弾性板片21bが設けられている。図3においては一方のみを示すが、それぞれの弾性板片21bは、固定壁部21aよりも下方に突出しており、当該下方に突出した下端側部分は、その外周面に爪部21cを備えるとともに径方向に弾性変形によって変位可能となっている。
カバー体20は、それぞれの弾性板片21bの下端が対応する係止孔17に挿通され、それぞれの爪部21cが下部フランジ16の下面にアンダーカット係合することにより、固定盤10に固定されている。一方、弾性板片21bをカバー体20の内側に向けて押し込むことにより、爪部21cと係止孔17との係合を解除させてカバー体20を固定盤10から取り外すことができる。このように、本実施の形態では、カバー体20は固定盤10に着脱可能に取り付けられている。
図3に示すように、一対の側方カバー部22は、それぞれ固定部21の上方に左右両側に分けて一体に連ねて設けられている。ノズル30は、これら一対の側方カバー部22により、その左右の両側方が覆われている。
図2に示すように、一対の側方カバー部22は、それぞれ固定壁部21aと略同径の円弧状の外周壁22a、ノズル30に対向するとともに互いに平行に配置された平らな内壁22b及びノズル30の上方で水平方向に延在する頂壁22cを有する中空の形態を有している。
図1に示すように、前方カバー部23は、一対の側方カバー部22の間においてステム2dよりも前方に配置された前壁部23aを備えている。前壁部23aは前壁部23aを貫通する窓23bを備えている。前壁部23aは、窓23bの下端縁の部分においてクランク状に曲げられている。前壁部23aのクランク状に曲げられた部分の下面は段差面23cとなっており、段差面23cは固定盤10の天壁12の上面に当接している。
前壁部23aの上端には蓋体係止部としての操作レバー23dがヒンジ23eを介して一体に連結して設けられている。ヒンジ23eは薄肉の板状に形成されており、操作レバー23dはヒンジ23eが折り曲がるように弾性変形することで、当該ヒンジ23eを中心として後端部を上下方向に旋回させるように回動することができる。なお、操作レバー23dの下面には一対の押圧用突起23fが幅方向に並べて設けられている。
固定部21は固定壁部21aの上端から径方向内側に延びて上部フランジ15の上面に当接する接続壁部21dを備えており、前方カバー部23は、前壁部23aの下端においてヒンジ24を介して固定壁部21aの内周縁に一体に連結されている。ヒンジ24は薄肉の板状に形成されており、前方カバー部23はヒンジ24が折り曲がるように弾性変形することで、当該ヒンジ24を中心として前壁部23aの上端側すなわち操作レバー23dを前後方向に旋回させるように回動することができる。
ノズル30は樹脂製となっており、図3に示すように、一対の接続筒部31を有し、これらの接続筒部31は対応するステム2dに嵌合されて接続されている。それぞれの接続筒部31が対応するステム2dに接続されることで、ノズル30は容器2のステム2dに着脱可能に取り付けられている。
接続筒部31の上方にはベース部32が一体に設けられている。ベース部32は箱状となっており、その内部は上方に開口する凹部空間32aとなっている。ベース部32の底壁には、それぞれの接続筒部31に対応した一対の入口孔32bが設けられ、この入口孔32bを通してステム2dから吐出された内容物が凹部空間32aの内部に流入することができるようになっている。なお、凹部空間32aの幅方向の中央部には隔壁32cが設けられ、それぞれのステム2dから流入した2種類の内容物は凹部空間32aにおいては混合され難くされている。
図1に示すように、ベース部32の前方側には吐出筒部33が一体に設けられている。吐出筒部33は断面が横長のトラック形状となる筒状に形成されており、その内側空間は凹部空間32aに連通されている。吐出筒部33の前端は吐出口33aとなっており、それぞれのステム2dから凹部空間32aに流入した2種類の内容物は、吐出筒部33の内部で混合されつつ吐出口33aから外部に吐出される。
ノズル30は、ヒンジ34を介してベース部32の後端部分に一体に連なる蓋体35を有している。蓋体35の下面には環状のシール筒35aが一体に設けられており、このシール筒35aがベース部32の開口の内周縁に嵌合するとともにアンダーカット係合することで蓋体35は凹部空間32aを閉塞している。また、蓋体35は、シール筒35aのベース部32に対するアンダーカット係合を解除させ、ヒンジ34が折り曲がるように弾性変形することで開くことができる。蓋体35を開くことで、ベース部32の凹部空間32aを外部に開放させることができ、凹部空間32aを外部に開放させることで、使用後に、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。なお、蓋体35の前端には、蓋体35の開閉操作を容易に行い得るようにするための摘み片35bが一体に設けられている。
図3に示すように、ノズル30のベース部32の両側面には、それぞれ上下方向に延びる凸リブ状の被案内部36が一体に設けられている。一方、一対の側方カバー部22の内壁22bには、それぞれ上下方向に延びる凹溝状の案内部22dが設けられており、ノズル30の被案内部36は、それぞれ対応する案内部22dに係合している。案内部22dの溝幅は被案内部36の幅よりも僅かに広くなっており、案内部22dに係合する被案内部36は案内部22dに案内されて上下方向に滑らかに移動することができる。これにより、ノズル30は、上下方向に延びる凸リブ状の被案内部36が凹溝状の案内部22dにより案内されて、前後方向にブレを生じることなく、上下方向に真っ直ぐに移動することができる。
なお、本実施の形態では、ノズル30に凸リブ状の被案内部36を設け、一対の側方カバー部22の内壁22bに凹溝状の案内部22dを設けてこれらを係合させるようにしているが、これに限らず、ノズル30に凹溝状の被案内部36を設け、一対の側方カバー部22の内壁22bに上下方向に延びる凸リブ状の案内部22dを設けてこれらを係合させるようにしてもよい。
上記構成を有する吐出具1では、図1に示すように、前方カバー部23が閉位置となると、ノズル30の前方側の少なくとも一部が前壁部23aにより覆われ、ノズル30の吐出筒部33が前壁部23aの窓23bを通して前方に突出するとともに、ノズル30の蓋体35の上方が操作レバー23dにより覆われた状態となる。
図4に示すように、前方カバー部23が閉位置とされた状態で操作レバー23dが押下げ操作されると、操作レバー23dに設けられた一対の押圧用突起23fにより蓋体35の上面が下方に向けて押圧されてノズル30は下方に押し下げられる。ノズル30が下方に向けて押し下げられると、一対のステム2dが容器2の内部に向けて押し下げられ、それぞれのステム2dから内容物が吐出される。それぞれのステム2dから吐出された2種類の内容物は、ノズル30の凹部空間32aを介して吐出筒部33に流入し、吐出筒部33において互いに混合されつつ吐出口33aから外部に吐出される。
ここで、本実施の形態では、前方カバー部23が閉位置となったときに、段差面23cが固定盤10の天壁12の上面に当接する構成とされているので、内容物を吐出させるために操作レバー23dが下方に向けて押下げ操作されたときに、段差面23cが固定盤10の天壁12の上面に当接することで前方カバー部23は閉位置に位置決めされ、閉位置からさらにステム2dの側に向けて回動してしまうことが防止される。これにより、操作レバー23dの押下げ操作によって確実にノズル30を押し下げることができるので、内容物を吐出させる際の操作レバー23dの操作性を高めることができる。
また、本実施の形態では、上記の通り、ノズル30に設けた凸リブ状の被案内部36を側方カバー部22の内壁22bに設けた凹溝状の案内部22dに係合させるようにしているので、操作レバー23dが押下げ操作されたときに、ノズル30が前後方向にブレを生じることなく上下方向に移動することができるようにして、内容物を吐出させる際の操作レバー23dの操作性をより高めることができる。
さらに、本実施の形態では、前方カバー部23に蓋体係止部として操作レバー23dを設けて、前方カバー部23が閉位置にあるときに操作レバー23dによりノズル30の蓋体35の上方を覆う構成としたので、ノズル30がステム2dから不意に脱落ないし取り外されることを防止することができる。また、操作レバー23dを前方カバー部23に一体に設けた構成としたことにより、その構成を簡素化して、吐出具1のコストを低減することができる。
図5に示すように、前方カバー部23は、操作レバー23dがノズル30に対して前方側に離れてノズル30の上方を覆わない開位置にまでヒンジ24を中心として回動することができる。前方カバー部23を開位置にまで回動させることで、図5、図6に示すように、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ノズル30の蓋体35を開くことができる。したがって、内容物を吐出させた使用後に、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく蓋体35を開いてベース部32の凹部空間32aを外部に開放し、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。
なお、前方カバー部23は、閉じた状態の蓋体35に対して前方に離れて蓋体35を開閉可能とする位置(開位置)にまで回動することができればよい。
このように、本実施の形態の吐出具1によれば、前方カバー部23を開位置にまで開くとともにノズル30の蓋体35を開くことで、カバー体20を固定盤10から取り外すことなくノズル30の内部を容易に洗浄することができる。
特に、2本のステム2dを有する容器2では、それぞれのステム2dから吐出される2種類の内容物として、混合されると硬化し易くなる性質のものが用いられる場合が多いが、本実施の形態の吐出具1では、このような2本のステム2dを有する容器2に用いられても、上記の通り、前方カバー部23を開位置にまで開くとともにノズル30の蓋体35を開くことでノズル30の内部を容易に洗浄することができるので、ノズル30の内部が硬化した内容物で詰まることを未然に防止することができる。
前方カバー部23を開位置にまで回動させると、ノズル30の上方は操作レバー23dにより覆われることなく開放された状態となるので、図7に示すように、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ノズル30をステム2dに対して容易に着脱することができる。したがって、前方カバー部23を開位置にまで回動させた後、ノズル30をステム2dから取り外してから蓋体35を開いて容易に洗浄することができる。また、洗浄後のノズル30は、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ステム2dに容易に取り付けることができる。ノズル30をステム2dに取り付けた後は、前方カバー部23を閉位置にまで回動させるだけで、操作レバー23dがノズル30の上方に配置されて内容物の吐出操作が可能な状態(図1に示す状態)に戻すことができる。
図8は変形例のエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図であり、図9は図8に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、ノズルを押下げ操作した状態における側面視での断面図である。また、図10は図8に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、前方カバー部とノズルの蓋体とを開いた状態における側面視での断面図であり、図11は図8に示す変形例のエアゾール容器用吐出具の、前方カバー部を開いてノズルをステムから取り外した状態における側面視での断面図である。
図8に示す変形例の吐出具1のように、ノズル30は、蓋体35に操作レバー部37を一体に設けた構成とすることもできる。操作レバー部37は、その前後方向の中間において蓋体35の上面にヒンジ38を介して一体に連結されており、ヒンジ38が折り曲るように弾性変形することで、ヒンジ38を中心として、その後端を上下方向に旋回させるように回動することができる。
この変形例においては、前方カバー部23は、前壁部23aの上端に操作レバー23dが一体に連結された構成とはなっておらず、前壁部23aの上端には蓋体係止部としての支点壁23gが一体に連結された構成とされている。前方カバー部23が閉位置とされた状態(図8に示す状態)において、支点壁23gは前壁部23aの上端から水平方向に延びて操作レバー部37の前端の上方に対向配置され、蓋体35及び操作レバー部37の前端部分を覆っている。
また、この変形例においては、前方カバー部23を回動可能とするヒンジ24は、窓23bの下端縁において段差面23cの上方に設けられている。この場合、固定部21は、接続壁部21dの内側縁から上方に延びる縦壁21eを有し、前方カバー部23はヒンジ24を介して縦壁21eの上端に一体に連結されている。
支点壁23gの下面には前端側が前壁部23aの内面に連なるリブ23hが一体に設けられ、リブ23hの下面には下方に向けて突出する係止突起23iが一体に設けられている。一方、操作レバー部37の前端の上面には上方に向けて突出する被係止突起37aが一体に設けられ、被係止突起37aは係止突起23iの前端部分に係合している。前方カバー部23は、被係止突起37aが係止突起23iの前端部分に係合することで、閉位置に保持されている。
このような構成の変形例の吐出具1においても、図9に示すように、前方カバー部23が閉位置とされた状態で、操作レバー部37が押下げ操作されると、操作レバー部37が係止突起23iと被係止突起37aとの係合部分を支点としつつヒンジ38を中心として回動し、蓋体35の上面が下方に向けて押圧されてノズル30は下方に押し下げられる。ノズル30が下方に向けて押し下げられることで、一対のステム2dが容器2の内部に向けて押し下げられ、それぞれのステム2dから吐出された2種類の内容物がノズル30の吐出口33aから外部に吐出される。
なお、変形例の吐出具1においても、ノズル30には凸リブ状の被案内部36が設けられ、被案内部36が側方カバー部22の内壁22bに設けられた凹溝状の案内部22dに係合することで、操作レバー部37が押下げ操作されたときに、ノズル30は前後方向にブレを生じることなく上下方向に移動することができる。
図10に示すように、変形例の吐出具1においても、前方カバー部23は、支点壁23gが、ノズル30の蓋体35や操作レバー部37に対して前方側に離れてノズル30の上方を覆わない開位置にまでヒンジ24を中心として回動することができる。前方カバー部23を開位置にまで回動させることで、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ノズル30の蓋体35を開くことができる。したがって、内容物を吐出させた使用後に、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく蓋体35を開いてベース部32の凹部空間32aを外部に開放し、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。
前方カバー部23を開位置にまで回動させると、ノズル30の上方は支点壁23gにより覆われることなく開放された状態となるので、図11に示すように、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ノズル30をステム2dに対して容易に着脱することができる。したがって、前方カバー部23を開位置にまで回動させた後、ノズル30をステム2dから取り外してから蓋体35を開いて容易に洗浄することができる。また、洗浄後のノズル30は、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ステム2dに容易に取り付けることができる。ノズル30をステム2dに取り付けた後は、前方カバー部23を閉位置にまで回動させるだけで、支点壁23gが操作レバー部37の前端の上方に配置されて内容物の吐出操作が可能な状態(図8に示す状態)に戻すことができる。
また、変形例では、操作レバー部37をノズル30と一体に設けるようにしたので、操作レバー部37の押下げ操作によって、ノズル30がより効率良く押し下げられるようにして、内容物を吐出させる際の操作性を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記実施の形態では、本願発明を、2本のステム2dを有する容器2に装着される吐出具1に適用した場合を示したが、例えばシングルタイプの容器や二連式タイプの容器に装着される吐出具に本願発明を適用してもよい。
1 エアゾール容器用吐出具
2 エアゾール容器
2a 容器本体
2b マウンティングカップ
2c 巻締め部
2d ステム
10 固定盤
11 開口
12 天壁
13 内側環状壁
14 中間環状壁
15 上部フランジ
15a 内部環状壁
15b 係止爪
15c 外側環状壁
16 下部フランジ
16a 外壁
17 係止孔
20 カバー体
21 固定部
21a 固定壁部
21b 弾性板片
21c 爪部
21d 接続壁部
21e 縦壁
22 側方カバー部
22a 外周壁
22b 内壁
22c 頂壁
22d 案内部
23 前方カバー部
23a 前壁部
23b 窓
23c 段差面
23d 操作レバー(蓋体係止部)
23e ヒンジ
23f 押圧用突起
23g 支点壁(蓋体係止部)
23h リブ
23i 係止突起
24 ヒンジ
30 ノズル
31 接続筒部
32 ベース部
32a 凹部空間
32b 入口孔
32c 隔壁
33 吐出筒部
33a 吐出口
34 ヒンジ
35 蓋体
35a シール筒
35b 摘み片
36 被案内部
37 操作レバー部
37a 被係止突起
38 ヒンジ

Claims (4)

  1. エアゾール容器のステムに取り付けられるノズルと、
    前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、
    前記固定盤に取り付けられて前記ノズルの少なくとも一部を覆うカバー体と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、
    前記ノズルが、
    前記ステムに接続される接続筒部と、
    内容物の吐出口を前端に備えた吐出筒部と、
    上方に開口する凹部空間を備えて前記接続筒部と前記吐出筒部との間に設けられたベース部と、
    ヒンジを介して前記ベース部に一体に連なって前記凹部空間を開閉可能な蓋体と、を有し、
    前記カバー体が、
    前記固定盤に固定される固定部と、
    前記ノズルの両側方を覆う一対の側方カバー部と、
    前記吐出筒部が挿通される窓を備えた前壁部と該前壁部に一体に連なる蓋体係止部とを備えた前方カバー部とを有し、
    前記ノズルが、前後方向の中間において前記蓋体の上面にヒンジを介して回動自在に連結された操作レバー部を一体に備え、
    前記前方カバー部が、前記前壁部の下端においてヒンジを介して前記固定部に一体に連結されて、前記蓋体係止部が前記操作レバー部の前端の上方に対向配置された閉位置と前記蓋体係止部が前記操作レバー部の前方に離れる開位置との間で回動可能であことを特徴とするエアゾール容器用吐出具。
  2. 一対の前記側方カバー部に、それぞれ上下方向に延びる凸リブ状または凹溝状の案内部が設けられ、
    前記ノズルの両側面に、それぞれ前記案内部に係合する凹溝状または凸リブ状の被案内部が設けられている、請求項1に記載のエアゾール容器用吐出具。
  3. 前記前方カバー部が閉位置となったときに、前記前壁部に設けられた段差面が前記固定盤の上面に当接する、請求項1または2に記載のエアゾール容器用吐出具。
  4. 前記エアゾール容器が2本の前記ステムを有する、請求項1~の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
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