JP6932626B2 - ノズルユニット、ならびにそれを備える二液吐出器 - Google Patents

ノズルユニット、ならびにそれを備える二液吐出器 Download PDF

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Description

本発明は、円柱形のエアゾール缶の一端側に径方向に隣り合うように設けられる第1ステムおよび第2ステムから、二種の内容物を同時に吐出させるためのノズルユニット、ならびにそれを備える二液吐出器に関する。
例えば特許文献1には、毛染め用の二種の液体を吐出する二液吐出器が記載されており、また、例えば特許文献2には、二種の液体を吐出する二連式エアゾール容器が記載されている。
特許文献1の二液吐出器ならびに特許文献2の二連式エアゾール容器は、共に、円柱形の二本のエアゾール缶それぞれの中心軸線の一端側に設置されるバルブそれぞれのステムに吐出具が取り付けられている。
前記ステムは、二つ横並びで離隔して配置されている。
上記特許文献1の吐出具は、四つの部品(容器固定枠、容器固定筒、吐出ヘッド、押圧操作部)で構成されている。そして、前記押圧操作部を押し下げると、前記二本のエアゾール缶の二種類の液体が前記ノズル部材の先端から径方向外向きに同時に吐出されるようになっている。
なお、前記吐出ヘッドは、その洗浄を容易にするために、エアゾール缶のステムに嵌合されるケーシングと、ノズルを有する底壁とを連結ヒンジを介して一直線上に並べた構成にしていて、前記ヒンジを起点として前記下側基体と前記上側基体とを折り重ねることができるような構成になっている。
上記特許文献2の吐出具は、三つの部品(ノズル部材、カバー部材、レバー部材)で構成されている。そして、前記レバー部材を押し下げると、二本のエアゾール缶の二種類の液体が前記ノズル部材の先端から径方向外向きに同時に吐出されるようになっている。
なお、前記ノズル部材は、その洗浄を容易にするために、エアゾール缶のステムに嵌合される下側基体と、ノズルを有する上側基体とをヒンジを介して一直線上に並べた構成にしていて、前記ヒンジを起点として前記下側基体と前記上側基体とを折り重ねることができるような構成になっている。
特許第5674386号公報 特開2015−145259号公報
上記特許文献1の吐出具は四つの部品で構成されており、また、上記特許文献2の吐出具は三つの部品で構成されているが、共に、ノズル部分(吐出ヘッド、ノズル部材)と、それの操作部分(押圧操作部、レバー部材)とが別体であるため、上記特許文献1,2では、内容物の吐出後において前記ノズル部分を洗浄する際に、必ず前記操作部分を取り外す必要があるなど、手間がかかることが懸念される。ここに改良の余地がある。
このような事情に鑑み、本発明は、円柱形のエアゾール缶の一端側に径方向に隣り合うように設けられる第1ステムおよび第2ステムから、二種の内容物を同時に吐出させるためのノズルユニットにおいて、上記特許文献1,2の吐出具に比べて製造コストを低減可能にするとともに、内容物を吐出させるための通路の洗浄に伴う部品取り外し作業、具体的には、台座から吐出ヘッドを取り外す作業、吐出ヘッドを洗浄する作業、吐出ヘッドを台座へ装着する作業といった一連の動作を簡単に行えるようにすることを目的としている。
また、本発明は、前記ノズルユニットを備える二液吐出器において、上記特許文献1の二液吐出器および特許文献2の二連式エアゾール容器に比べて製造コストを低減可能にするとともに、使用後の手入れ、具体的には、洗浄に伴う部品取り外し作業を簡単に行えるようにすることを目的としている。
本発明は、円柱形のエアゾール缶の一端側に径方向に隣り合うように設けられる第1ステムおよび第2ステムから、二種の内容物を同時に吐出させるためのノズルユニットであって、前記エアゾール缶の前記一端側に前記第1ステムおよび第2ステムを露呈するように着脱可能に装着される台座と、この台座の上部に着脱可能に取り付けられる吐出ヘッドとの2パーツで構成され、前記吐出ヘッドは、前記第1ステムおよび第2ステムに個別に連結されるとともに、前記第1ステムおよび第2ステムから吐出される各内容物を合流して外へ吐出させるための通路を有するノズルと、前記台座に離脱可能に係止される係止部を有しかつ前記ノズルの押動操作に応答して傾動可能とするように支持するための枠部と、を有し、前記台座は、前記吐出ヘッドの前記係止部が離脱可能に係止される被係止部を有し、前記ノズルは、その吐出口側が弾性アームを介して前記枠部に片持ち梁状に支持されていて、前記通路は、前記第1ステムおよび第2ステムから前記エアゾール缶の中心軸線に沿って吐出される二種の内容物を前記エアゾール缶の径方向外向きに方向転換させて合流させながら外へ向かわせるような形状とされており、前記通路の前記方向転換部位は、外側に開放するような形態とされていて、前記ノズルの上側には、前記開放部位を開閉するためのノズルカバーがヒンジを介して連接されており、このノズルカバーは、前記ヒンジを支点として前記ノズルに重ね合わされるように傾動されることにより前記開放部位を閉塞する状態にされる一方、前記ヒンジを支点として前記ノズルから引き離されるように傾動されることにより前記開放部位を開放する状態にされるように構成されている、ことを特徴としている。
この構成では、前記ノズルユニットを前記台座と前記吐出ヘッドとの2パーツ構造であることから、上記特許文献1,2に比べて前記ノズルユニットの構成部品点数が少なくなるとともに製造コストを低減することが可能になる。
しかも、前記通路を洗浄する際には、前記吐出ヘッドのみを取り外すだけでよくなっているから、洗浄に伴う部品取り外し作業が上記特許文献1,2に比べて簡単に行えるようになる。また、上記のようにノズルを片持ち梁状に支持している場合には、前記ノズルを押動操作する際に当該ノズルが梃の原理で傾動されるようになる。これにより、前記押動操作に必要な力が軽減されるとともに、前記押動操作に伴う前記ノズルの傾動量が増大することになるので、比較的小さな力で確実に内容物を吐出させることが可能になる。さらに、上記のような通路を備える場合には、当該通路から吐出される二種の内容物を前記エアゾール缶の外周付近で使用者が受け取れるようになるので、使用者が受け取りやすくなることが明らかになる。
ところで、前記枠部は、前記ノズルの両側に配置されるとともに、前記ノズルよりも高さが高く設定された一対の立壁部を有する、構成とすることが好ましい。
この構成によれば、前記一対の立壁部の存在によって前記ノズルに触れにくくなるので、当該ノズルが間違って押動操作されにくくなり、誤操作を防止することができる。
また、前記台座は筒状とされ、前記立壁部の外面は、前記エアゾール缶の中心軸線に沿う方向で前記台座の外周面と面一に連なるように構成されている、ことが好ましい。
この構成によれば、前記台座の外周面と前記吐出ヘッドの枠部における一対の立壁部の外面とが面一に連なるようになるから、ノズルユニットの外形デザインがシンプルでスマートになるとともに、エアゾール缶との一体感が増すため、握りやすくなり使用時の操作性が良好となる。
しかも、仮に、前記台座の外側に前記吐出ヘッドを覆い被せるように構成する場合に比べて、前記台座および前記吐出ヘッドにおける前記エアゾール缶の中心軸線に沿う方向の寸法を、共に可及的に短くすることが可能になるので、前記台座および前記吐出ヘッドの材料コストの増大を抑制できるようになる。
また、前記ノズルカバーは、前記ノズルの反吐出口側端部にヒンジを介して一直線に並ぶように連接されており、かつ、前記ヒンジを支点として上向きに折り曲げられるように吐出口側に傾動されることによって前記開放部位を閉塞する状態にされる一方、前記ヒンジを支点として反吐出口側に傾動されることによって前記開放部位を開放する状態にされる、ことが好ましい。
この構成によれば、前記ノズルカバーを前記ノズルから引き離すように傾動させると、前記通路の前記方向転換部位が外側に開放されて露呈することになるので、前記通路全体を直接水などで洗浄できるようになる。
これにより、前記エアゾール缶から内容物を吐出させた後、前記通路に付着している前記二種の内容物を比較的簡単かつ綺麗に洗い落とすことが可能になるなど、前記吐出ヘッドの手入れが比較的簡単に行えるようになる。
また、前記ノズルカバーは、前記開放部位の吐出口側の縁に前記ヒンジを介して連接されており、かつ、前記ヒンジを支点として反吐出口側に伏せるように傾動されることにより前記開放部位を閉塞する状態にされる一方、前記ヒンジを支点として吐出口側に引き離すように傾動されることにより前記開放部位を開放する状態にされる、ことが好ましい。
この構成によれば、前記ノズルカバーを前記ノズルから引き離すように傾動させると、前記通路の前記方向転換部位が外側に開放されて露呈することになるので、前記通路全体を直接水などで洗浄できるようになる。
これにより、前記エアゾール缶から内容物を吐出させた後、前記通路に付着している前記二種の内容物を比較的簡単かつ綺麗に洗い落とすことが可能になるなど、前記吐出ヘッドの手入れが比較的簡単に行えるようになる。
また、前記台座には、径方向内向きの押動操作に応答して前記被係止部を前記吐出ヘッドの係止部から離脱させるための操作部が設けられている、構成とすることが好ましい。
この構成によれば、前記押動操作を受けるための操作部によって前記台座の被係止部を前記吐出ヘッドの係止部から離脱させる行為が比較的簡単に行えるようになる。
また、本発明に係る二液吐出器は、円柱形とされかつ一端側に径方向に隣り合う第1ステムおよび第2ステムが設けられているエアゾール缶と、このエアゾール缶の前記一端側に着脱可能に取り付けられかつ押動操作に応答して前記エアゾール缶内の二種の内容物を前記第1ステムおよび第2ステムから同時に吐出させるためのノズルユニットと、を含み、前記ノズルユニットが、上記した構成とされている、ことを特徴としている。
この二液吐出器は、前記したような優位性を有するノズルユニットを装備しているので、当然ながら、製造コストを低減することが可能になるとともに、使用後、つまり前記エアゾール缶から二種の内容物を吐出させた後における前記吐出ヘッドの手入れが比較的簡単に行えるようになる。
本発明に係るノズルユニットは、上記特許文献1,2の吐出具に比べて構成部品点数が少ないことから、上記特許文献1,2の吐出具に比べて製造コストを低減することが可能になるとともに、内容物を吐出させるための通路の洗浄に伴う部品取り外し作業、具体的には、台座から吐出ヘッドを取り外す作業、吐出ヘッドを洗浄する作業、吐出ヘッドを台座へ装着する作業といった一連の動作を簡単に行うことができる。
また、本発明に係る二液吐出器は、前記優位性を有するノズルユニットを備えていることから、上記特許文献1の二液吐出器および特許文献2の二連式エアゾール容器よりも製造コストを低減することが可能になるとともに、使用後の手入れ、具体的には、洗浄に伴う部品取り外し作業を簡単に行うことが可能になる。
本発明に係る二液吐出器の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1においてエアゾール缶に台座を取り付けた状態を示す分解斜視図である。 図2において台座に吐出ヘッドを取り付けて二液吐出器を完成した状態を示す斜視図である。 台座を下から見上げた状態の斜視図である。 台座の平面図である。 台座の下面図である。 吐出ヘッドの平面図である。 吐出ヘッドの下面図である。 吐出ヘッドの正面図である。 吐出ヘッドの背面図である。 図7の(11)−(11)線断面を矢印方向から見た図である。 吐出ヘッドのノズルカバーをノズルに重ね合わせる前の状態を示す平面図である。 図12の吐出ヘッドの下面図である。 図12の(14)−(14)線断面を矢印方向から見た図である。 本発明に係る二液吐出器の他の実施形態を示す分解斜視図で、ノズルカバーを閉じた状態を示している。 図15を操作片側から見た図である。 図15の吐出ヘッドの平面図である。 図15の吐出ヘッドにおいてノズルカバーを開いた状態の斜視図である。 図18を操作片側から見た図である。 図18の吐出ヘッドの平面図である。 図20の(21)−(21)線断面を矢印方向から見た図である。
本発明に係るノズルユニットは、円柱形のエアゾール缶の一端側に径方向に隣り合うように設けられる第1ステムおよび第2ステムから、二種の内容物を同時に吐出させるためのノズルユニットであって、前記エアゾール缶の前記一端側に前記第1ステムおよび第2ステムを露呈するように着脱可能に装着される台座と、この台座の上部に着脱可能に取り付けられる吐出ヘッドとの2パーツで構成され、前記吐出ヘッドは、前記第1ステムおよび第2ステムに個別に連結されるとともに、前記第1ステムおよび第2ステムから吐出される各内容物を合流して外へ吐出させるための通路を有するノズルと、前記台座に離脱可能に係止される係止部を有しかつ前記ノズルの押動操作に応答して傾動可能とするように支持するための枠部と、を有し、前記台座は、前記吐出ヘッドの前記係止部が離脱可能に係止される被係止部を有する、ことを特徴としている。
前記第1ステムおよび第2ステムは、円柱形のエアゾール缶の一端側に設けられており、かつ前記エアゾール缶の前記一端側に径方向に隣り合うように設けられている。
前記ノズルユニットは、前記エアゾール缶の前記一端側に前記第1ステムおよび第2ステムを露呈するように着脱可能に装着される台座と、前記台座の上部に着脱可能に取り付けられる吐出ヘッドからなり、これら2つの部品構造で構成されている。
前記吐出ヘッドは、前記第1ステムおよび第2ステムに個別に連結され、前記第1ステムおよび第2ステムから吐出される各内容物を合流して外へ吐出させるための通路を有するノズルと、前記台座に離脱可能に係止される係止部を有しかつ前記ノズルの押動操作に応答して傾動可能とするように支持するための枠部とを有している。また、前記台座は、前記吐出ヘッドの前記係止部が離脱可能に係止される被係止部を有している。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図14に、本発明の一実施形態を示している。図中、1は二液吐出器の全体を示している。
この二液吐出器1は、エアゾール缶2にノズルユニット3を取り付けた構成になっている。
エアゾール缶2は、円柱形に形成され、その中心軸線100に沿う方向の一端側にバルブ4が装着されている。
このエアゾール缶2は、二種の内容物が収容されるものである。このエアゾール缶2の内部には、詳細に図示していないが、例えば毛染め用のアルカリ剤、染料などを含有する第1剤を収容する第1容器と、毛染め用の酸化剤などを含有する第2剤を収容する第2容器とが隣り合うように配置された状態で収納されている。なお、前記第1容器および第2容器ともに例えばパウチ容器とされている。
バルブ4は、エアゾール缶2の二種の内容物を吐出させない閉止状態と前記二種の内容物を個別に吐出させる開放状態とに切り替えられる構成であって、エアゾール缶2の中心軸線100に沿う方向の一端側に設けられている。
このバルブ4は、バルブボディ41、第1ステム42、第2ステム43などを備えている。第1ステム42、第2ステム43は、前記内容物を吐出するための通路であって、バルブボディ41においてエアゾール缶2の径方向に沿って隣り合うように設けられている。第1ステム42、第2ステム43が押し下げられると、エアゾール缶2の内容物が吐出されるように設計されている。
ノズルユニット3は、エアゾール缶2の内容物を吐出させるための押動操作を受けるものであって、台座5と、吐出ヘッド6からなる2つの部品構造で構成されている。
台座5は、エアゾール缶2の中心軸線100に沿う方向の一端側に、バルブ4の第1ステム42、第2ステム43を露呈するように着脱可能に装着されるものであって、二重筒構造とされている。
具体的に、台座5は、同心円状に離隔配置される内筒部51と外筒部52とを連結部53により連結したような構成になっている。
内筒部51は、円筒形に形成されていて、その内周面がエアゾール缶2のバルブ4のバルブボディ41に嵌合装着されるようになっている。また、内筒部51の上端には、中心に小判形孔51bを有する天板部51cが設けられている。
外筒部52は、その円周所定の所定角度領域が欠如されており、そのために不完全な円筒形になっている。
連結部53は、内筒部51の下端と外筒部52の下端とを連結するように径方向に沿う環状板とされている。
内筒部51の内周面において円周等間隔の三ヶ所には、例えば図4から図6に示すように、引っ掛け部51aが設けられている。この引っ掛け部51aは、周方向に沿って長い突条部とされていて、図11に示すように、台座5をエアゾール缶2に嵌合装着したときに定量バルブ4のバルブボディ41の下側外周縁に係止されるようになっている。
なお、天板部51cには、図1、図5ならびに図6に示すように、引っ掛け部51aを形成するときに必要となる金型抜き孔51dが設けられている。
このような台座5を、図2に示すようにエアゾール缶2に装着すると、内筒部51の小判形孔51bからエアゾール缶2の第1ステム42、第2ステム43が突出させられるようになり、外筒部52の外周面がエアゾール缶2の外周面に面一に連なるようになって、外向きに出っ張る部分が生じないようになる。また、台座5をエアゾール缶2に装着すると、引っ掛け部51aにより簡単に分離しないようになる。
さらに、外筒部52の180度対向する二ヶ所には、被係止部52aと、操作部52bとが設けられている。
被係止部52aは、吐出ヘッド6の下記係止部62eが係止されるものであって、周方向に沿う長孔とされている。
操作部52bは、外筒部52にU字形の打ち抜き窓(符号省略)を設けることによって舌片状に形成されている。この操作部52bが径方向内向きの押動操作を受けると、被係止部52aが外向きに弾性変形させられることになって吐出ヘッド6の下記係止部62eから離脱するようになる。
吐出ヘッド6は、台座5の上部に着脱可能に取り付けられるものであって、ノズル61と、枠部62とを有している。
ノズル61には、エアゾール缶2の第1ステム42、第2ステム43に個別に連通するように連結されるとともに当該第1ステム42、第2ステム43から吐出される各内容物を合流して吐出させるための通路(符号省略)が設けられている。
この通路は、第1ステム42、第2ステム43からエアゾール缶2の中心軸線100に沿って吐出される二種の内容物をエアゾール缶2の径方向外向きに方向転換させて合流させながら外へ向かわせるような形状とされている。
具体的に、前記通路は、第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bと、第1縦孔61c、第2縦孔61dと、単一の横孔61eとで構成されている。
第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bは、ノズル61の長手方向中間位置の略下半分領域に設けられていて、第1ステム42、第2ステム43が個別に嵌合装着されるようになっている。
第1縦孔61c、第2縦孔61dは、ノズル61の長手方向中間位置の略上半分領域に設けられていて、その内側開口が第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bに連通されている。この第1縦孔61c、第2縦孔61dは、第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bを個別に上向きに開放するために設けられている。
単一の横孔61eは、ノズル61の長手方向片半分領域に設けられている。この横孔61eの一端側は第1縦孔61c、第2縦孔61dそれぞれの軸方向途中に連通されており、また、横孔61eの他端側は外へ向けて開放されている。この横孔61eの他端側開放部位(外側開口)が、前記二種の内容物の吐出口となる。
このノズル61の上側には、第1縦孔61c、第2縦孔61dの上側開口を開閉するためのノズルカバー63が重ね合わされている。
このノズルカバー63は、ノズル61の反吐出口側にヒンジ64を介して一直線に並ぶように連接されていて、ヒンジ64を支点として上向きに折り曲げられることによってノズル61の上側に重ね合されるようになっている。
このノズルカバー63には、陥没部63aが設けられている。陥没部63aは、ノズルカバー63をノズル61に重ね合わせた状態において、第1縦孔61c、第2縦孔61d全体を覆い隠すようになるとともに、当該陥没部63aの内底面が第1縦孔61c、第2縦孔61dの上側開口を閉塞するようになる。
この陥没部63a内には、凸状の蓋部63bが設けられている。この蓋部63bは、ノズルカバー63をノズル61に重ね合わせた状態において、ノズル61の第1縦孔61c、第2縦孔61dの上側開口に嵌入されることによって、ノズル61にノズルカバー63を位置決めするために設けられている。
さらに、ノズルカバー63の端面には、操作片63cと突条部63dとが設けられている。操作片63cは、ノズルカバー63をノズル61から引き離すために設けられている。突条部63dは、ノズルカバー63をノズル61に重ね合わせたときに、ノズル61に設けられている受け側突条部61fに係止されることになって、前記重ね合わせ状態を保持するために設けられている。
枠部62は、ノズル61を傾動可能に支持するものであって、第1立壁部62a、第2立壁部62bの各下側角部同士を連結部62cにより連結した構成になっている。この枠部62の連結部62cに、ノズル61が弾性アーム65を介して片持ち梁状に支持されるようになっている。
第1立壁部62a、第2立壁部62bは、平行に対向するように配置されていて、それらの対向空間にノズル61が非接触に配置されるようになっている。また、第1立壁部62a、第2立壁部62bは、ノズル61およびノズルカバー63の上端よりも高くなっている。さらに、第1立壁部62a、第2立壁部62bの外面は、台座5の外筒部52の外周面と面一に連なるように丸みを帯びた形状に形成されている。
そして、第1立壁部62a、第2立壁部62bの下端には、それぞれ1つずつ下向きに突出する垂下片62dが設けられている。両方の垂下片62dの外面所定位置には、それぞれ係止部62eが設けられている。この係止部62eは、横長の突条部とされている。
図2に示すように、吐出ヘッド6を台座5に連結する際に、垂下片62dが台座5の内筒部51と外筒部52との対向空間内に差し入れられるようになって、係止部62eが台座5の被係止部52aに離脱可能に係止されるようになる。
次に、エアゾール缶2にノズルユニット3を取り付ける手順について説明する。
まず、図1の状態から図2に示すように、エアゾール缶2にノズルユニット3の台座5を装着する。
このとき、エアゾール缶2のバルブ4のバルブボディ41に、台座5の内筒部51を嵌合させるようにしてエアゾール缶2側に押し付けるのであるが、内筒部51の引っ掛け部51aがバルブボディ41の下側外周縁に係止されると、台座5がエアゾール缶2に簡単に外れない状態に装着される。
次に、図2の状態から図3に示すように、台座5の上に吐出ヘッド6を装着する。このとき、吐出ヘッド6の垂下片62dを台座5の内筒部51と外筒部52との対向空間に差し入れるようにして台座5側に押し付けるのであるが、吐出ヘッド6の第1立壁部62a、第2立壁部62bの下端が台座5の外筒部52の上端に当接または近接して、吐出ヘッド6の垂下片62dの係止部62eが外筒部52の被係止部52aに係止されると、吐出ヘッド6が台座5に簡単に外れない状態に装着される。
しかも、このように係止部62eが被係止部52aに確実に係止されたときには、例えば「カチッ」といった音がするので、吐出ヘッド6の装着が完了したことを音で認識できるようになる。
次に、上記したように組み立てた二液吐出器1の使用時の動作について説明する。
使用者が指で吐出ヘッド6のノズルカバー63を押し下げるように押動操作すると、当該ノズルカバー63と一体のノズル61が枠部62の連結部62cを支点として下向きに傾動させられることになり、それによってエアゾール缶2の第1ステム42、第2ステム43が押し下げられることになる。
これにより、第1ステム42、第2ステム43からエアゾール缶2の二種の内容物が同時にノズル61の第1縦孔61c、第2縦孔61dに流入するようになり、ここで90度方向転換させられて、ノズル61の横孔61eに流入することになる。
この横孔61eでは、前記二種の内容物が合流されて、当該横孔61eの外側開口(ノズル61の吐出口に相当)からエアゾール缶2の径方向一方位へ向けて吐出されるようになる。
このようにしてエアゾール缶2の内容物を吐出させた後は、当該内容物がノズル61の通路(第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61b、第1縦孔61c、第2縦孔61d、横孔61e)を洗浄することが好ましい。
と言うのは、前記内容物の吐出後、洗浄せずに長期にわたって放置していると、前記通路内に存在している内容物が固まって目詰まりするおそれがある。また、内容物が毛染め用の組成物である場合には、前記通路内で残存した組成物中の染料が変色し、次回使用時に染色面で悪影響を及ぼすおそれがある。このような目詰まりや組成物の変色を防止するために、前記内容物を吐出させた後でノズル61の通路を洗浄することが好ましいのである。
次に、前記ノズル61の洗浄を行う手順を説明する。
吐出ヘッド6を台座5から取り外す。その場合には、台座5の操作部52bを押動操作したまま、吐出ヘッド6を台座5から引き離すように上向きに引っ張ればよい。
なお、前記押動操作を行うと、台座5の被係止部52aが外向きに弾性変形させられることになるので、当該被係止部52aが吐出ヘッド6の係止部62eから離脱しうる状態になる。このような状態にしてから、吐出ヘッド6を台座5から引き離すように上向きに引っ張れば、吐出ヘッド6を台座5から取り外せるようになる。
このようにして吐出ヘッド6を取り外した後、ノズルカバー63を上向きに持ち上げるようにすると、ノズルカバー63の突条部63dがノズル61の受け側突条部61fから外れることになって、ヒンジ64を支点として傾動することになる。これにより、ノズル61の第1縦孔61c、第2縦孔61dと、ノズルカバー63の陥没部63aおよび蓋部63bと、が外に露呈することになる。
このような状態になれば、ノズル61の第1縦孔61c、第2縦孔61d、第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bと、ノズルカバー63の陥没部63aおよび蓋部63bと、を直接水などで洗浄できるようになる。これにより、それらに付着した前記二種の内容物を比較的簡単かつ綺麗に洗い落とすことが可能になる。
なお、このようなノズル61の洗浄作業は、吐出ヘッド6を台座5から取り外さない状態でも行うことが可能である。しかしながら、前記したように吐出ヘッド6を取り外した方が当該吐出ヘッド6を持ちやすくなるので、ノズル61の洗浄作業を行いやすくなると言える。
以上説明したように本発明を適用した実施形態では、二液吐出器1に備えるノズルユニット3を台座5と吐出ヘッド6との2つの部品構造で構成されているから、上記特許文献1,2の吐出具に比べてノズルユニット3の構成部品点数が少なくなるとともに製造コストを低減することが可能になる。これに伴い、前記ノズルユニット3を備える二液吐出器1の製造コストについても上記特許文献1の二液吐出器および特許文献2の二連式エアゾール容器に比べて低減することが可能になる。
しかも、エアゾール缶2から二種の内容物を吐出させた後でノズル61を洗浄する際には、吐出ヘッド6のノズル61からノズルカバー63を引き離すことによって、ノズル61の通路において内容物の方向転換部位(第1縦孔61c、第2縦孔61d)を外側に開放して露呈させることが可能になる。
これにより、ノズル61の通路全体を直接水などで洗浄することにより当該通路に付着している前記二種の内容物を比較的簡単かつ綺麗に洗い落とすことが可能になる。このように、ノズル61の通路の洗浄に伴う部品取り外し作業が簡単に行えるとともに、使用後の吐出ヘッド6の手入れが比較的簡単に行えるようになる。
この他、この実施形態の構成を採用している場合には、さらに下記するような効果が得られる。
(1)枠部62の第1立壁部62a、第2立壁部62bの高さを、ノズルカバー63よりも高い位置に設定している。当該設定とすることにより、第1立壁部62a、第2立壁部62bの存在によってノズルカバー63に触れにくくなるため、ノズル61が間違って押動操作されにくくなり、誤操作を防止することができる。
(2)第1立壁部62a、第2立壁部62bの外面と台座5の外周面とを面一に連なるようにしているから、ノズルユニット3の外周面に凹凸が存在しなくなるなど、ノズルユニット3の外形デザインがシンプルでスマートになる。また、台座5の外周面とエアゾール缶2の外周面とを面一に連なるようにしているから、二液吐出器1の外周面に凹凸が存在しなくなるなど、二液吐出器1の外形デザインがシンプルでスマートになる。これによりエアゾール缶との一体感が増すため、握りやすくなり使用時の操作性が良好となる。
しかも、仮に、台座5の外側に吐出ヘッド6を覆い被せるように構成する場合に比べて、台座5および吐出ヘッド6におけるエアゾール缶2の中心軸線100に沿う方向の寸法を、共に可及的に短くすることが可能になるので、台座5および吐出ヘッド6の材料コストの増大を抑制できるようになる。
(3)ノズル61を弾性アーム65を介して枠部62に片持ち梁状に支持しているから、ノズル61を押動操作する際に当該ノズル61が梃の原理で傾動されることになる。これにより、前記押動操作に必要な力が軽減されるとともに前記押動操作に伴うノズル61の傾動量が増大するようになるので、比較的小さな力で確実に内容物を吐出させることが可能になる。
(4)エアゾール缶2内の二種の内容物を径方向外向きに吐出させる形態にしているから、当該吐出される二種の内容物をエアゾール缶2の外周付近で使用者が受け取れるようになるので、使用者が受け取りやすくなる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、吐出ヘッド6のノズルカバー63を上向きに折り曲げることによりノズル61の上側に重ね合わせる形態にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、吐出ヘッド6のノズルカバー63を下向きに折り曲げることによりノズル61の下側に重ね合わせる形態とすることが可能である。
このようにした場合においても、上記実施形態と同様の作用、効果を得ることが可能である。
また、ノズルカバー63を無くした構造も本発明に含まれる。この場合、ノズル61の通路については、第1縦孔61c、第2縦孔61dを無くし、第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bを横孔61eに連通させる形態にする必要がある。
(2)上記実施形態では、吐出ヘッド6の枠部62における第1、第2立壁部62a,62bをノズルカバー63よりも高く設定した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、第1立壁部62a、第2立壁部62bをノズルカバー63と同じ高さに設定したり、第1立壁部62a、第2立壁部62bをノズルカバー63よりも低く設定したり、することが可能である。
(3)上記実施形態では、吐出ヘッド6の枠部62における第1立壁部62a、第2立壁部62bの外面と台座5の外筒部52の外周面とを面一に連なるようにした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、第1立壁部62a、第2立壁部62bの外面を台座5の外筒部52の外周面より径方向外向きに入り込むような形態にしたり、あるいは径方向内向きに張り出すような形態にしたり、することが可能である。
(4)図15から図21に本発明の他の実施形態を示している。この実施形態では、台座5と吐出ヘッド6との連結に関する構成、ならびに吐出ヘッド6のノズル61周辺に関する構成が上記実施形態と相違している。以下において詳細に説明する。
台座5は、エアゾール缶2の中心軸線100に沿う方向の一端側に、バルブ4の第1ステム42、第2ステム43を露呈するように着脱可能に装着されるものであって、二重筒構造とされている。
具体的に、台座5は、同心円状に離隔配置される内筒部51と外筒部52とを連結部53により連結したような構成になっている。
内筒部51は、円筒形に形成されていて、その内周面がエアゾール缶2のバルブ4のバルブボディ41に嵌合装着されるようになっている。また、内筒部51の上端には、中心に小判形孔51bを有する天板部51cが設けられている。
外筒部52は、その円周所定の所定角度領域が欠如されており、そのために不完全な円筒形になっている。
連結部53は、内筒部51の下端と外筒部52の下端とを連結するように径方向に沿う環状板とされている。
内筒部51の内周面において円周等間隔の三ヶ所には、図示していないが、上記実施形態の引っ掛け部51aと同様の引っ掛け部が設けられており、この引っ掛け部51aが台座5をエアゾール缶2に嵌合装着したときに定量バルブ4のバルブボディ41の下側外周縁に係止されるようになっている。
なお、天板部51cには、前記引っ掛け部を形成するときに必要となる金型抜き孔51dが設けられている。
このような台座5をエアゾール缶2に装着すると、内筒部51の小判形孔51bからエアゾール缶2の第1ステム42、第2ステム43が突出させられるようになり、外筒部52の外周面がエアゾール缶2の外周面に面一に連なるようになって、外向きに出っ張る部分が生じないようになる。また、台座5をエアゾール缶2に装着すると、前記引っ掛け部により簡単に分離しないようになる。
さらに、外筒部52の180度対向する二ヶ所には、可動片521が設けられている。この可動片521は弾性変形可能な舌片状に形成されていて、その上端には周方向に沿う平行な二つの突条部522,523が設けられている。なお、二つの突条部522,523は、周方向に沿うものだけに限定されるものではなく、他の形状とすることも可能である。
この可動片521の二つの突条部522,523のうち、上側の突条部522が吐出ヘッド6の下記係合孔621に入り込んで架橋部622の上縁に引っ掛けられる一方で、下側の突条部523が架橋部622の下縁に引っ掛けられることにより、台座5と吐出ヘッド6とが連結されるようになる。
この連結状態において、可動片521を径方向内向きに押動操作すると、当該可動片521の二つの突条部522,523が架橋部622から離れることになって台座5と吐出ヘッド6とが分離されるようになる。
吐出ヘッド6は、台座5の上部に着脱可能に連結されるものであって、ノズル61と、枠部62とを有している。
ノズル61は下記枠部62の第1連結部62c1に弾性アーム65を介して片持ち梁状に支持されるようになっている。
このノズル61には、エアゾール缶2の第1ステム42、第2ステム43に個別に連通するように連結されるとともに当該第1ステム42、第2ステム43から吐出される各内容物を合流して吐出させるための通路(符号省略)が設けられている。
この通路は、第1ステム42、第2ステム43からエアゾール缶2の中心軸線100に沿って吐出される二種の内容物をエアゾール缶2の径方向外向きに方向転換させて合流させながら外へ向かわせるような形状とされている。
具体的に、前記通路は、第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bと、第1縦孔61c、第2縦孔61dと、単一の横孔61eとで構成されている。
第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bは、ノズル61において弾性アーム65と連結される部位の略下半分領域に設けられていて、第1ステム42、第2ステム43が個別に嵌合装着されるようになっている。
第1縦孔61c、第2縦孔61dは、第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bを個別に上向きに開放するために設けられている。この第1縦孔61c、第2縦孔61dは、ノズル61において弾性アーム65と連結される部位の略上半分領域に設けられていて、その内側開口が第1下開き凹部61a、第2下開き凹部61bに連通されている。また、第1縦孔61c、第2縦孔61dの各外側開口は一つに合流されて拡大されている。この一つに合流した共通の外側開口には符号61gを付している。
単一の横孔61eは、ノズル61の長手方向片半分領域に設けられている。この横孔61eの一端側は外側開口61gに連通されており、また、横孔61eの他端側は外へ向けて開放されている。この横孔61eおよび外側開口61gが、前記二種の内容物を合流させて外側に吐出させるための吐出口となる。
このノズル61において弾性アーム65と連結される部位には、操作片61hがノズル61と一直線に並んだ状態で反吐出口側に向けて突出するように設けられている。
また、ノズル61において第1縦孔61c、第2縦孔61dの共通の外側開口61gの近傍には、当該外側開口61gを開閉するためのノズルカバー63がヒンジ64を介して連接されている。
ヒンジ64は、薄肉のくびれ状に形成されることによって下記傾動時の支点としての機能を発揮するように構成されている。
ノズルカバー63は、ヒンジ64を支点として反吐出口側に伏せるように傾動されることにより第1縦孔61c、第2縦孔61dの共通の外側開口61gを閉塞する状態にされる一方、ヒンジ64を支点として吐出口側に引き離すように傾動されることにより外側開口61gを開放する状態にされるように構成されている。
このノズルカバー63には、凸部631およびロック片632が設けられている。凸部631は、ノズルカバー63の閉塞状態において第1縦孔61c、第2縦孔61dの共通の外側開口61g内に嵌入される。ロック片632は、ノズルカバー63の先端に横長孔を作るような形状で形成されており、当該ノズルカバー63を閉塞状態にしたときに、ノズル61に設けられている突条部633に係止されることになって、前記閉塞状態を保持する。
枠部62は、ノズル61を傾動可能に支持するものであって、第1立壁部62a、第2立壁部62bを有している。
第1立壁部62a、第2立壁部62bは、平行に対向するように配置されていて、これら第1立壁部62a、第2立壁部62bのそれぞれ長手方向両端の各下側角部同士は、第1連結部62c1と第2連結部62c2とにより連結されている。これにより、枠部62全体の剛性が可及的に高められるようになっている。
第1立壁部62a、第2立壁部62bの対向空間には、ノズル61が非接触に配置されるようになっている。
また、第1立壁部62a、第2立壁部62bは、ノズル61およびノズルカバー63の上端よりも高くなっている。さらに、第1立壁部62a、第2立壁部62bの外面は、台座5の外筒部52の外周面と面一に連なるように丸みを帯びた形状に形成されている。
そして、第1立壁部62a、第2立壁部62bの下端には、それぞれ1つずつ係合孔621が設けられている。この係合孔621は、周方向に沿う長孔とされている。
以上説明した実施形態によれば、台座5と吐出ヘッド6とを連結する操作ならびに離脱させる操作がワンタッチで簡単に行えるようになるとともに、ノズル61を洗浄する際にノズルカバー63を外側開口61gから引き離すように傾動させるだけで外側開口61gを外側に開放、露呈させることができて洗浄が容易に行えるようになる点についても、上記実施形態と同様である。
このような作用、効果の他に本実施形態により得られる作用効果は上記実施形態により得られる作用、効果と略同様であるので、ここでの説明は割愛する。
本発明は、円柱形のエアゾール缶の一端側に、径方向に隣り合うように設けられる第1、第2ステムから二種の内容物を同時に吐出させるためのノズルユニットならびに二液吐出器に好適に利用することが可能である。
1 二液吐出器
2 エアゾール缶
3 ノズルユニット
4 バルブ
41 バルブボディ
42 第1ステム
43 第2ステム
5 台座
51 内筒部
51a 引っ掛け部
51b 小判形孔
51c 天板部
52 外筒部
52a 被係止部
52b 操作部
53 連結部
6 吐出ヘッド
61 ノズル
61a 第1下開き凹部
61b 第2下開き凹部
61c 第1縦孔
61d 第2縦孔
61e 横孔
61f 受け側突条部
62 枠部
62a 第1立壁部
62b 第2立壁部
62c 連結部
62d 垂下片
62e 係止部
63 ノズルカバー
64 ヒンジ
65 弾性アーム
100 エアゾール缶の中心軸線

Claims (7)

  1. 円柱形のエアゾール缶の一端側に径方向に隣り合うように設けられる第1ステムおよび第2ステムから、二種の内容物を同時に吐出させるためのノズルユニットであって、
    前記エアゾール缶の前記一端側に前記第1ステムおよび第2ステムを露呈するように着脱可能に装着される台座と、この台座の上部に着脱可能に取り付けられる吐出ヘッドとの2パーツで構成され、
    前記吐出ヘッドは、前記第1ステムおよび第2ステムに個別に連結されるとともに、前記第1ステムおよび第2ステムから吐出される各内容物を合流して外へ吐出させるための通路を有するノズルと、前記台座に離脱可能に係止される係止部を有しかつ前記ノズルの押動操作に応答して傾動可能とするように支持するための枠部と、を有し、
    前記台座は、前記吐出ヘッドの前記係止部が離脱可能に係止される被係止部を有し、
    前記ノズルは、その吐出口側が弾性アームを介して前記枠部に片持ち梁状に支持されていて、
    前記通路は、前記第1ステムおよび第2ステムから前記エアゾール缶の中心軸線に沿って吐出される二種の内容物を前記エアゾール缶の径方向外向きに方向転換させて合流させながら外へ向かわせるような形状とされており、
    前記通路の前記方向転換部位は、外側に開放するような形態とされていて、
    前記ノズルの上側には、前記開放部位を開閉するためのノズルカバーがヒンジを介して連接されており、
    このノズルカバーは、前記ヒンジを支点として前記ノズルに重ね合わされるように傾動されることにより前記開放部位を閉塞する状態にされる一方、前記ヒンジを支点として前記ノズルから引き離されるように傾動されることにより前記開放部位を開放する状態にされるように構成されている、ことを特徴とするノズルユニット。
  2. 請求項1に記載のノズルユニットであって、
    前記枠部は、前記ノズルの両側に配置されるとともに、前記ノズルよりも高さが高く設定された一対の立壁部を有する、ことを特徴とするノズルユニット。
  3. 請求項2に記載のノズルユニットであって、
    前記台座は筒状とされ、
    前記立壁部の外面は、前記エアゾール缶の中心軸線に沿う方向で前記台座の外周面と面一に連なるように構成されている、ことを特徴とするノズルユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のノズルユニットであって、
    前記ノズルカバーは、前記ノズルの反吐出口側端部にヒンジを介して一直線に並ぶように連接されており、かつ、前記ヒンジを支点として上向きに折り曲げられるように吐出口側に傾動されることによって前記開放部位を閉塞する状態にされる一方、前記ヒンジを支点として反吐出口側に傾動されることによって前記開放部位を開放する状態にされる、ことを特徴とするノズルユニット。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のノズルユニットであって、
    前記ノズルカバーは、前記開放部位の吐出口側の縁に前記ヒンジを介して連接されており、かつ、前記ヒンジを支点として反吐出口側に伏せるように傾動されることにより前記開放部位を閉塞する状態にされる一方、前記ヒンジを支点として吐出口側に引き離すように傾動されることにより前記開放部位を開放する状態にされる、ことを特徴とするノズルユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のノズルユニットであって、
    前記台座には、径方向内向きの押動操作に応答して前記被係止部を前記吐出ヘッドの係止部から離脱させるための操作部が設けられている、ことを特徴とするノズルユニット。
  7. 円柱形とされかつ一端側に径方向に隣り合う第1ステムおよび第2ステムが設けられているエアゾール缶と、
    このエアゾール缶の前記一端側に着脱可能に取り付けられかつ押動操作に応答して前記エアゾール缶内の二種の内容物を前記第1ステムおよび第2ステムから同時に吐出させるためのノズルユニットと、を含み、
    前記ノズルユニットが、請求項1から6のいずれか1項に記載の構成とされている、ことを特徴とする二液吐出器
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