JP4061621B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の注出ノズルを有した容器から同時に内容物を噴出させると共に、この両噴出内容物を一緒に注出する注出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、或る種の染毛剤のように、2種の薬液を使用時に一緒に注出するタイプのもので、薬液を個々にエアゾール式容器に収納し、使用時に、この一対のエアゾール式容器から内容物である薬液を同時に噴出させると共に、この噴出した薬液を一緒に一か所から注出する容器として、特許文献1あるいは特許文献2に開示された技術がある。
【0003】
特許文献1に記載の従来技術は、薬液を収納した一対のエアゾール式容器と、この一対のエアゾール式容器を並列に隣接して収納する有底の収納ケースと、この収納ケースの上端開口部を塞ぐ形態でヒンジ結合され、下面に各エアゾール式容器の注出ノズルが密嵌入して突き当たる段付き孔と、上面に吐出口と、そして両段付き孔と吐出口とを連通させる案内路とを形成したガイド部材の前端に、収納ケースの外側の前下方に垂下した押動レバーを連設した可動カバーと、から構成されている。
【0004】
この従来技術にあっては、容器を掴持した片手の指で押動レバーを収納ケース側に押圧することにより、ヒンジ結合部を軸としてガイド部材を下降傾動させ、これにより一対のエアゾール式容器の注出ノズルを同時に押し下げて開放し、両エアゾール式容器の薬液を、段付き孔、案内路そして吐出口を経て、一緒に吐出するので、一つの押動レバーに対する簡単な押圧操作により、二つのエアゾール式容器の内容物を、同時にかつ一緒にした状態、すなわちそのまま使用することのできる状態で吐出する、と云う優れた効果を発揮する。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−102569号公報
【特許文献2】
特開平11−587
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術は、収納ケースと可動カバーのヒンジ結合部を支点、可動カバーのヒンジ結合部と反対側に付設した押動レバーの下端部を力点、可動カバーに付設した段付き孔を作用点とした梃子の原理で可動カバーを傾動させ、エアゾール式容器の注出ノズルを押し下げ、開放しよとするものである。
【0007】
しかしながら、上記構成では注出ノズルを押し下げると共に横方向に押し付ける力が作用するため、特に押動レバーが押圧動作により変形し易いと、あるいは押圧操作のストロークが十分取れないと、注出操作がスムーズに達成できない場合がある。
【0008】
このため押動レバーの肉厚、形状により剛性を向上させるが、使用する樹脂量が多くなり、デザイン上の自由度も低くなってしまう。さらにストロークを大きく取ろうとすると押動レバーを下方に大きく広げた状態に形成する必要があり、製品全体をコンパクトに設計することが難しくなる場合がある。
【0009】
また、注出ノズルの横方向にも力が作用するため、可動カバーの段付き孔と注出ノズルの間等のシール性を確保するのが難しい場合がある。
【0010】
さらには、本願発明に係る注出容器はその先端に様々な形状の櫛体や塗布体を組付けて利用する場合が多いが、上記した梃子を利用した力の作用から、引用文献1の図3あるいは、引用文献2の図2に示されるように、支点であるヒンジ結合部の高さ位置は、作用点である段付き孔の高さ位置と略等しいか、より高い位置にするので、製品設計上の自由度を小さくしている。
【0011】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、容器を掴持した片手の指先の操作により、エアゾール式容器の注出ノズルを安定して下降変位させるようにすることを技術的課題とし、もって注出操作性が良好で、製品設計の自由度の高い注出容器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の手段は、
頭部の上面に、開閉機能付きの注出ノズルを起立させ、この注出ノズルを押し下げることにより内容物を注出する構成で、左右に並列に隣接組合せされた容器体の一対を有すること、
一対の容器体の胴部に外嵌する外装筒を有し、容器体注出ノズルを上方に突出させた状態で不動に組付く装着体を有すること、
注出ノズルが密嵌入して突き当たる一対の段付き孔を下面左右両側部に開設すると共に、上面中央に注出筒を立設し、注出筒が形成する注出口と両段付き孔とを連通させる注出路を内部に形成した通路ブロック体を有すること、
有頂で略長円筒状の本体筒の頂板の中央部に吐出口を形成し、下端部に注出筒を密嵌入させる通路筒をこの吐出口の開口縁から、垂下設し、この通路筒により通路ブロック体に組付き固定するキャップ体を有すること、
キャップ体の本体筒の後部下端縁を、ヒンジ結合部を介して、外装筒の後部上端縁に組付け結合すること、
本体筒の前面中央から外装筒の外側に沿う様に操作片を垂下状に延出設すること、
操作片の内側面下端部の、外装筒の下端縁の一部である当接下縁に対向する位置に、斜め内下方に下降傾斜した傾斜ガイド面を外装筒の当接下縁に摺接させる摺接突片を突設すること、
通路ブロック体が注出ノズルで押し上げられた状態で、当接下縁に対向する傾斜ガイド面の高さ位置を、傾斜ガイド面のこの高さ位置より上位の部分に、少なくとも注出ノズルを開状態とすることができる高さ分を有する位置に設定すること、
にある。
【0013】
請求項1記載の上記構成の注出容器は容器体、装着体、通路ブロック体、キャップ体の各部材を有し、下に示すように各部材が組み付けられ、一体として使用される。
すなわち、
1.装着体を並列に隣接配置された一対の容器体の上端部に上方から不動に外装して、装着体を容器体に組付き固定する。
2.装着体の開口部から突出する一対の容器体の注出ノズルを一対の段付き孔に密嵌入して、通路ブロック体を上下方向への揺動可能に容器体に組付け固定する。
3.通路ブロック体の注出筒を通路筒に密嵌入して、キャップ体を通路ブロック体に組付き固定する。
4.ヒンジ結合部を介して、キャップ体の本体筒の後部下端縁と外装筒の後部上端縁に組付け結合する。
【0014】
上記のように各部材を組付けた状態で、操作片の下端部内側面は外装筒の前面中央の下端縁近傍に位置し、またこの操作片の下端部内側面に突設された摺接突片は、その傾斜ガイド面の下端寄りの部分を外装筒の前面中央の下端縁に摺接させた状態にある。
【0015】
この状態から、容器を掴持した片手の親指で操作片を押圧すると、この押圧部を力点、ヒンジ結合部を支点、段付き孔と注出ノズルの嵌合部を作用点とした梃子の原理で、キャップ体と共に通路ブロック体を傾動させながら、容器体の注出ノズルを押し下げ開放する。
【0016】
この際注出ノズルには、押し下げる方向と共に横方向に押し付ける力が作用するが、外装筒の当接下縁に摺接している摺接突片の傾斜ガイド面の作用により、操作片の押圧操作を安定して達成できると共に、操作片に下方への引き下げ力をより大きく作用させることができるので、注出ノズルを下方にスムーズに押し下げることが可能となる。
【0017】
このため、片側だけの操作片での操作でありながら、注出ノズルの開放、内容物の注出をスムーズに達成することができ、また操作片の動作範囲(ストローク)を小さく設定でき、操作片の剛性を特に高くする必要もなく、支点と作用点に係る位置関係の制限も小さいので、様々な用途に向けて設計自由度の高い容器を提供することができる。
【0018】
また、操作片が引き下げられる分、操作片の押圧によるキャップ体の傾動変化も小さく抑えることができ、段付き孔と注出ノズルのシール性また、通路ブロック体の注出筒とキャップ体の通路筒のシール性を良好なものとすることができると共に、櫛体等による注出物の塗布をより安定した姿勢で実施することが可能となる。
【0019】
注出ノズルが押し下げられると、両容器体内から内容物が噴出され、噴出された内容物は両段付き孔から注出路を経て注出筒内に進入し、ここで合流して、キャップ体の通路筒を流動して外部に注出される。
【0020】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、容器体をエアゾール式とすること、にある。
【0021】
請求項2記載の上記構成により、注出ノズルが押圧ブロックにより等しく押し下げられるので、高圧で噴出するエアゾールにおいても、両容器の内容物の混合を均一に達成することが可能となる。
【0022】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、外装筒の前面下端縁の中央位置から外鍔状の外鍔片を付設し、当接下縁をこの外鍔片の下端縁の一部である外鍔当接下縁とすること、にある。
【0023】
請求項3記載の上記構成により、当接下縁を外鍔片の下端縁としているので、傾斜ガイド面と当接下縁との当接を外装筒の外周面から離れた位置に配置することができ、操作片の押圧動作における、変位幅を大きくとることができ、注出ノズルの押し下げ距離を大きくすることが可能となる。
【0024】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、
通路ブロック体を、混合棒片を起立設した注出筒を上面中央に立設し、下方に開放した通路凹部を形成したブロック本体の下端後端縁に、一対の段付き孔を有すると共に、この両段付き孔に連通して、通路凹部に下方から密嵌入して注出通路を形成する通路凸部を上面に形成し、下面中央に摘まみ片を垂下設した底蓋片をヒンジ結合して構成すること、にある。
【0025】
請求項4記載の上記構成により、容器を分解して通路ブロック体を単品として取り出した状態では、ブロック本体に対して底蓋片を開放回動させることにより、内容物の通路の全部を開放することができ、これにより残存付着した内容物の洗い落しを簡単に達成することができる。
【0026】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または請求項4記載の発明において、キャップ体の頂板上に密に組付くドーム筒の上面に多数の櫛歯片を整列立設し、この櫛歯片間のドーム筒部分に注出口を開設した、櫛体を取り付けること、にある。
【0027】
請求項5記載の上記構成により、内容物を直接櫛歯間に注出することができるので、この櫛体で頭髪を梳くことにより、注出した内容物をそのまま頭髪に塗布することができ、またこの塗布操作は、内容物を小出しに注出しながら、連続的に行うことができるので、頭髪全体に対して内容物を均等に塗布することが容易である。
【0028】
請求項6記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、キャップ体の頂板上に、吐出口の開口縁から通路筒を上方に延長して吐出筒を立設すること、にある。
【0029】
請求項6記載の上記構成により、両内容物を、1つの吐出筒から一緒に注出するので、1つの特定された箇所への両内容物の注出を正確に達成することが容易である。
【0030】
請求項7記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、キャップ体の頂板上に、吐出口の開口縁から通路筒を上方に延長して吐出筒を立設すると共に、この吐出筒の上端に短筒状の嵌合筒片を連設し、この嵌合筒片に連続気泡を有するスポンジ等の塗布体を組付け固定すること、にある。
【0031】
請求項7記載の上記構成により、両内容物を塗布体に直接注出するので、塗布体を使用しての内容物の塗布を、きわめて簡単に行うことができ、また内容物の注出を小出しに連続的に行うことにより、内容物の均一な塗布を達成し易くなる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1〜8は本願発明の注出容器の第1実施例を示す。このうち図3および図4は本実施例を構成する部材のうちキャップ体11、外装筒32、通路ブロック体21および結合リング体41を分解した状態で示したものである。
【0033】
エアゾール式容器である容器体51は、細長有底円筒状をした金属製本体の縮径した口部に、弁による開閉機能部を備えた注出ノズル53を有する金属製あるいは硬質樹脂製のキャップをカシメ固定して頭部52を形成し、注出ノズル53は、この頭部52の上面に起立した状態となっている。
【0034】
装着体31は本第1実施例においては、左右に並列に隣接配置された一対の容器体51上端部に外嵌する長円筒状の外装筒32と、この外装筒32内にアンダーカット状に組付き固定した結合リング体41の2ケの部材から構成される。
【0035】
長円筒状の外装筒32は、縮径した上端から長円筒形状の垂下筒片34を垂下連設し、この垂下筒片34の下端から内鍔状に開口部35を開設した頂壁34aを連設しており、また前面の中央部分では、垂下筒片34にコ字形状の前部切欠部37aを形成すると共に、後述する操作片17を収める凹部36を形成し、この凹部36の左右に位置する外装筒32の外表面と操作片17の外側表面が平坦に揃った状態になるようにしている。
【0036】
また、外装筒32の後面中央部の垂下筒片34にコ字形状の後部切欠部37b形成すると共に、この後部切欠部37bにより形成される左右の切欠端面38には後述するキャップ体11の蝶番片19の軸ピン19aを挿入するためのピン孔38aが形成されている。
【0037】
また、外装筒32の前面下端縁の中央位置から外鍔状の外鍔片33aを付設し、
この外鍔片33aの下端縁の一部である外鍔当接下縁33bを、後述する摺接突片18の傾斜ガイド面18aに当接する当接下縁33としている。(図6参照)
【0038】
二つの容器体51は、結合リング体41により、隣接して組合せ固定されるが、この結合リング体41(特に図7参照)は、容器体51の頭部52に、係止突条45によりアンダーカット結合状に外嵌組付きする一対の嵌着筒片42の上端を平板状の連結板43で一体に連結し、両嵌着筒片42の頂板に相当する部分に、容器体51の注出ノズル53が突き抜ける開口44を開設し、外装筒32に係止する係止片46を突設して構成されている。
【0039】
また、このリング結合体41は、一対の容器体51の頭部52に外嵌することにより、この一対の容器体51の隣接した並列組付き姿勢を安定して確保し、外装筒32の組付けに先立つ、一対の容器体51に対するシュリンクラベルの装着を、良好な状態で達成できるようにしている。
【0040】
通路ブロック体21は、多数の傾斜した鍔状片を設けた混合棒片29を、起立設した注出筒28を上面中央に立設し、下面に下方に開放した左右に長い通路凹部24aを形成したブロック本体22と、容器体51の注出ノズル53が突き抜け不能に密嵌入する一対の段付き孔23を左右端部に開設し、この両段付き孔23と連通し、通路凹部24aに下方から密嵌入して注出通路24を形成する通路凸部24bを上面に形成し、下面中央に摘み片27aを垂下設した底蓋片26とを、その後端縁間をヒンジ27bで結合し、ブロック本体22の前端縁に、閉姿勢の底蓋片27aの前端縁に係止して、底蓋片27aの閉姿勢を確保するロック片27cを設けて構成されている。(図8参照)
【0041】
キャップ体11は、有頂で略長円筒状の本体筒12の頂板14の中央部に吐出口15を形成し、この吐出口15の開口縁から、混合棒片29を挿入させ、かつ下端部に注出筒28を密嵌入させる通路筒16aを垂下設し、この通路筒16aにより通路ブロック体21に組付き固定する。(特に図5参照)
【0042】
本体筒12の後面中央下端に、コ字状の後部切欠部12bを形成し(図3参照)、この後部切欠部12bの上端縁を基端として斜め下方外側方向に、左右両側に一対の軸ピン19aを付設した蝶番片19が垂下設されており、この蝶番片19を、軸ピン19aをピン孔38aに挿入しながら、外装筒32の後部切欠部37bの左右の切欠端面38間にはめ込み、ヒンジ結合部39を形成し(図6参照)、キャップ体11を軸ピン19aを軸として回動可能に、装着体31に組付ける。
【0043】
また、本体筒12の前面中央下端にコ字状の前部切欠部12aを形成し(図3参照)、この前部切欠部12aを形成する上端縁を基端として操作片17を垂下状に延出設し、この操作片17の下端部の内面側に、傾斜ガイド面18aを有する摺接突片18を左右に一対設けている。またこの操作片17の基端部近傍での変形を抑制するためこの基端部に直角3角形状の補強リブ17aが一体設されている。(図4、6参照)
【0044】
本第1実施例では、先端に櫛体1を取付けて使用する例を示しおり、櫛体1の組付き固定のためにキャップ体11の頂板14には嵌着段部13aが形成され、さらに長円筒状の嵌合筒片13bが立設されているが、この頂板14を上から覆って、嵌着段部13aに外嵌する半長球弧殻状のドーム筒3内に、嵌合筒片13bに密に嵌入する密嵌筒片4垂下設し、ドーム筒3の上面に、左右方向に等間隔に配列した多数の櫛歯片1aを立設し、各櫛歯片1a間のドーム筒3の壁部分に注出口5を開設した櫛体1が、キャップ体11に組付けられている。
【0045】
以下に注出容器の組立ての一例を示す。(図3、4、5、6参照)
結合リング体41により左右に隣接組合せされた一対の容器体51に、注出ノズル53を段付き孔23に密嵌入させて通路ブロック体21を搭載組付けし、その上方から外装筒32を被せ、結合リング体41の係止片46にアンダーカット結合させて組付ける。
【0046】
次に、キャップ体11を、通路筒16a内に混合棒片29を挿入させ、注出筒28を密嵌入させながら通路ブロック体21に組付け固定すると共に、ヒンジ結合部39を介して外装筒31に組付け、さらに、櫛体1をキャップ体11に取り付け、組み立てが完了する。この際キャップ体11の本体筒12の下端部は外装筒32の垂下筒片34内に緩やかに嵌入した状態である。
【0047】
組立てが完了した状態では、通路ブロック体21とキャップ体11との組合せ物は、注出ノズル53により押し上げられた状態となっており、また操作片17は、垂下状となって外装筒32の前面中央に位置する凹部36内に位置しており、そして摺接突片18の傾斜ガイド面18aは、その下端寄り部分を、外装筒32の下端部の外鍔片33aの外鍔当接下縁33bに当接させて位置している。
【0048】
この状態から、容器を掴持した片手の親指で、操作片17に押圧操作すると、(図6中の下の白矢印方向参照)傾斜ガイド面18aの作用により、操作片17に引き下げ状の力が作用しヒンジ結合部39を軸としてキャップ体11が通路ブロック体21と一緒に傾動し(図6中の上の白矢印方向参照)、これにより注出ノズル53を押し下げて、両容器体51から内容物を同時に注出する。
【0049】
両容器体51から注出された内容物は、通路ブロック体21内を通って注出筒28からキャップ体11の通路筒16a内に入り、ここで混合棒片29の作用により混合されてから吐出口15より注出される。
【0050】
本第1実施例においては、キャップ体11の頂板14を上から覆って、櫛体1が取り付けられており、両内容物が吐出口15から混合された状態で頂板14上に吐出され、そのまま注出口5から各櫛歯片1a間に注出されるので、内容物を櫛体1を使って直接頭髪に塗布することができる。
【0051】
図9は、本発明の第2実施例を示すもので、キャップ体11に櫛体1を設けることなく、頂板14の上面に、吐出口15の開口縁部から通路筒16aを上方に延長して吐出筒16bを立設したもので、両内容物は、混合された状態で一体に棒状に注出される。ここで第1実施例に比較して頂板14の下面より垂下設された通路筒16aの長さは短く、混合棒片29はそのほとんどの高さ部分を吐出筒16b内に位置させている。
【0052】
図10は、本発明の第3実施例を示すもので、第2実施例の吐出筒16bの上端に、拡径して有底短円筒状となった嵌合筒片13cを連設し、この嵌合筒片13c内に、連続気泡を有するスポンジとか不織布等の塗布体2を、その一部を上方に突出させた状態で嵌入固定している。
【0053】
この第3実施例において、吐出筒16bから嵌合筒片13c内に注出された内容物は、塗布体2を浸透して、この塗布体2上面に滲み出るので、塗布体2による内容物の塗布が、行い易いものとなる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、
外装筒の当接下縁に摺接している摺接突片の傾斜ガイド面の作用により、操作片の押圧操作を安定して達成できると共に、操作片に下方への引き下げ力をより大きく作用させることができるので、注出ノズルを下方にスムーズに押し下げることが可能となり、片側だけの操作片での操作でありながら、注出ノズルの開放、内容物の注出をスムーズに達成することができ、また操作片の動作範囲すなわちストロークを小さく設定でき、操作片の剛性を特に高くする必要もなく、支点と作用点に係る位置関係の制限も小さいので、様々な用途に向けて設計自由度の高い容器を提供することができる。
【0055】
また、操作片が引き下げられる分、操作片の押圧によるキャップ体の傾動変化も小さく抑えることができ、段付き孔と注出ノズル、および通路ブロック体の注出筒とキャップ体の通路筒のシール性を良好なものとすることができると共に、櫛体等による注出物の塗布をより安定した姿勢で実施することが可能となる。
【0056】
請求項2記載の発明にあっては、注出ノズルが押圧ブロックにより等しく押し下げられるので、高圧で噴出するエアゾール容器においても、両容器の内容物の混合を均一に達成することが可能となる。
【0057】
請求項3記載の発明にあっては、当接下縁を外鍔片の下端縁としているので、傾斜ガイド面と当接下縁との摺接を外装筒の外周面から離れた位置に配置することができ、操作片の押圧動作における、変位幅すなわちストロークを大きくとることができ、注出ノズルの押し下げ距離を十分大きくすることができる。
【0058】
請求項4記載の発明にあっては、両内容物の混合を充分に行うことができ、また分解して通路ブロック体を単品として取り出した状態では、ブロック本体に対して底蓋片を開放回動させることにより、内容物の通路の全部を開放することができ、これにより残存付着した内容物の洗い落しを簡単に達成することができるので、使い勝手の良い取扱いを得ることができる。
【0059】
請求項5記載の発明にあっては、内容物を直接櫛歯間に注出するので、この櫛体で頭髪を梳くことにより、注出した内容物をそのまま頭髪に塗布することができ、またこの塗布操作は、内容物を小出しに注出しながら、連続的に行うことができるので、頭髪全体に対する内容物の均等塗布を容易に得ることができる。
【0060】
請求項6記載の発明にあっては、両内容物を、1つの吐出筒から一緒に注出するので、1つの特定された箇所への両内容物の注出を正確に達成することできる。
【0061】
請求項7記載の発明にあっては、両内容物を塗布体から滲み出させて塗布するので、塗布体を使用しての内容物の塗布を、きわめて簡単に行うことができると共に、内容物を塗布し易い状態を得ることができ、また内容物の注出を小出しに連続的に行うことにより、内容物の均一な塗布を簡単に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す、一部半縦断した正面図。
【図2】図1に示した実施例の、一部縦断側面図。
【図3】図1に示した実施例を部材に分解して、それぞれ半縦断正面図て示した説明図。
【図4】図1に示した実施例を部材に分解して、それぞれ縦断、一部半縦断あるいは半縦断した側面図で示した説明図。
【図5】図1に示した実施例の要部縦断拡大正面図。
【図6】図1に示した実施例の要部縦断拡大側面図。
【図7】図1に示した実施例の、結合リング体の平面図。
【図8】図1に示した実施例の、通路ブロック体の開状態の一部縦断図。
【図9】本発明の第2実施例を示す、一部半縦断した正面図。
【図10】本発明の第3実施例を示す、一部半縦断した正面図。
【符号の説明】
1 ; 櫛体
1a ; 櫛歯片
2 ; 塗布体
3 ; ドーム筒
4 ; 密嵌筒片
5 ; 注出口
11 ; キャップ体
12 ; 本体筒
12a; 前部切欠部
12b; 後部切欠部
13a; 嵌着段部
13b; 嵌合筒片
13c; 嵌合筒片
14 ; 頂板
15 ; 吐出口
16a; 通路筒
16b; 吐出筒
17 ; 操作片
17a; 補強リブ
18 ; 摺接突片
18a; 傾斜ガイド面
19 ; 蝶番片
19a; 軸ピン
21 ; 通路ブロック体
22 ; ブロック本体
23 ; 段付き孔
24 ; 注出通路
24a; 通路凹部
24b; 通路凸部
26 ; 底蓋片
27a; 摘まみ片
27b; ヒンジ部
27c; ロック部
28 ; 注出筒
29 ; 混合棒片
31 ; 装着体
32 ; 外装筒
33 ; 当接下縁
33a; 外鍔片
33b; 外鍔当接下縁
34 ; 垂下筒片
34a; 頂壁
35 ; 開口部
36 ; 凹部
37a; 前部切欠部
37b; 後部切欠部
38 ; 切欠端面
38a; ピン孔
39 ; ヒンジ結合部
41 ; 結合リング体
42 ; 嵌着筒片
43 ; 連結板
44 ; 開口
45 ; 係止突条
46 ; 係止片
51 ; 容器体
52 ; 頭部
53 ; 注出ノズル

Claims (7)

  1. 頭部(52)の上面に、開閉機能付きの注出ノズル(53)を起立させ、該注出ノズル(53)を押し下げることにより内容物を注出する構成で、左右に並列に隣接組合せされた容器体(51)の一対と、該一対の容器体(51)の胴部に外嵌する外装筒(32)を有し、該容器体(51)注出ノズル(53)を上方に突出させた状態で不動に組付く装着体(31)と、前記注出ノズル(53)が密嵌入して突き当たる一対の段付き孔(23)を下面左右両側部に開設すると共に、上面中央に注出筒(28)を立設し、該注出筒(28)が形成する注出口と前記両段付き孔(23)とを連通させる注出路(24)を内部に形成した通路ブロック体(21)と、有頂で略長円筒状の本体筒(12)の頂板(14)の中央部に吐出口(15)を形成し、下端部に前記注出筒(28)を密嵌入させる通路筒(16a)を前記吐出口(15)の開口縁から垂下設し、該通路筒(16a)により前記通路ブロック体(21)に組付き固定するキャップ体(11)と、から構成される注出容器であって、前記キャップ体(11)の本体筒(12)の後部下端縁を、ヒンジ結合部(39)を介して、前記外装筒(32)の後部上端縁に組付け結合し、前記本体筒(12)の前面中央から前記外装筒(32)の外側に沿う様に操作片(17)を垂下状に延出設し、前記操作片(17)の内側面下端部の、前記外装筒(32)の下端縁の一部である当接下縁(33)に対向する位置に、斜め内下方に下降傾斜した傾斜ガイド面(18a)を前記外装筒(32)の当接下縁(33)に摺接させる摺接突片(18)を突設し、前記通路ブロック体(21)が前記注出ノズル(53)で押し上げられた状態で、前記当接下縁(33)に対向する傾斜ガイド面(18a)の高さ位置を、該傾斜ガイド面(18a)の該高さ位置より上位の部分に、少なくとも前記注出ノズル(21)を開状態とすることができる高さ分を有する位置に設定して成る、注出容器。
  2. 容器体(51)をエアゾール式とした、請求項1記載の注出容器。
  3. 外装筒(32)の前面下端縁の中央位置から外鍔状の外鍔片(33a)を付設し、当接下縁(33)を前記外鍔片(33a)の下端縁の一部である外鍔当接下縁(33b)とした、請求項1または2記載の注出容器。
  4. 通路ブロック体(21)を、混合棒片(29)を起立設した注出筒(28)を上面中央に立設し、下方に開放した通路凹部(24a)を形成したブロック本体(22)の下端後端縁に、一対の段付き孔(23)を有すると共に、該両段付き孔(23)に連通して、前記通路凹部(24a)に下方から密嵌入して注出通路(24)を形成し、通路凸部(24b)を上面に形成し、下面中央に摘まみ片(27)を垂下設した底蓋片(26)をヒンジ結合して構成した、請求項1、2または3記載の注出容器。
  5. キャップ体(11)の頂板(14)上に密に組付くドーム筒(3)の上面に多数の櫛歯片(1a)を整列立設し、該櫛歯片(1a)間のドーム筒(3)部分に注出口(5)を開設した櫛体(1)を取り付けた、請求項1、2、3または4記載の注出容器。
  6. キャップ体(11)の頂板(14)上に、吐出口(15)の開口縁から通路筒(16a)を上方に延長して吐出筒(16b)を立設した、請求項1、2、3または4記載の注出容器。
  7. キャップ体(11)の頂板(14)上に、吐出口(15)の開口縁から通路筒(16a)を上方に延長して吐出筒(16b)を立設すると共に、該吐出筒(16b)の上端に短筒状の嵌合筒片(13c)を連設し、該嵌合筒片(13c)に連続気泡を有するスポンジ等の塗布体(2)を組付け固定した、請求項1、2、3または4記載の注出容器。
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