JP4003930B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、注出ノズルを有した容器から容易な操作で内容物を噴出させる、さらに詳言すれば、手で胴体部を掴持する押圧動作により注出ノズルを押し下げることができる注出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、或る種の染毛剤のように、2種の内容物を使用時に一緒に注出するタイプのもので、内容物を個々にエアゾール式容器に収納し、使用時に、この一対のエアゾール式容器から内容物を同時に噴出させると共に、この噴出した内容物を一緒に一か所から注出する容器として、特開平4−102569号公報に開示された技術がある。
【0003】
この従来技術は、内容物を収納した一対のエアゾール式容器と、この一対のエアゾール式容器を並列に隣接して収納する有底の収納ケースと、この収納ケースの上端開口部を塞ぐ形態でヒンジ結合され、下面に各エアゾール式容器の注出ノズルが密嵌入して突き当たる段付き孔と、上面に吐出口と、そして両段付き孔と吐出口とを連通させる案内路とを形成したガイド部材の前端に、収納ケースの外側の前下方に垂下した押動レバーを連設した可動カバーと、から構成されている。
【0004】
この従来技術にあっては、容器を掴持した片手の指で押動レバーを収納ケース側に押圧することにより、ヒンジ結合部を軸としてガイド部材を下降傾動させ、これにより一対のエアゾール式容器の注出ノズルを同時に押し下げて開放し、両エアゾール式容器の内容物を、段付き孔、案内路そして吐出口を経て、一緒に吐出するので、一つの押動レバーに対する簡単な押圧操作により、二つのエアゾール式容器の内容物を、同時にかつ一緒にした状態、すなわちそのまま使用することのできる状態で吐出する、と云う優れた効果を発揮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、吐出口を設けた可動カバーを収納ケースにヒンジ結合する必要があるので、その組付け構造が簡潔ではなく、かつ片側に対する力の作用による可動カバーの傾動下降により、エアゾール式容器の注出ノズルを開放するので、吐出バランスの変化により内容物が適切な混合比を保てなくなる場合がある恐れがあった。
【0006】
同様に、可動カバーの傾動下降によりエアゾール式容器の注出ノズルを開放するので、可動カバーの段付き孔と注出ノズルとの間のシールを確保するのが難しい、と云う問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、容器を掴持した片手の指先の操作により、エアゾール式容器、ポンプ式容器等の注出ノズルを有した容器の注出ノズルを押し下げる部分を、簡単にかつ安定して下降変位させるようにすることを技術的課題とし、もって内容物を注出する部分の姿勢を一定させると共に、強固で安定したシール性を確保し、さらに良好で安全な取扱い性を有した注出容器を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
頭部の上面中央に、開閉機能付きの注出ノズルを起立させ、この注出ノズルの押し下げ動作により内容物の注出が可能な容器体を有すること、
この容器体の胴部に外嵌する外装筒の上端に連設された頂板の中央に、注出ノズルが突出する開口部を開設して構成され、容器体の上部に不動に外装する装着体を有すること、
注出ノズルが密嵌入して突き当たる段付き孔を下面に開設すると共に、上面中央に注出筒片を立設し、この注出筒片が形成する注出口と段付き孔とを連通させる注出路を内部に形成した押圧ブロックを有し、この押圧ブロックの前後面から外装筒の外表面に沿って、一対の垂下片を垂下設したキャップ体を有すること、
外装筒の前後の下端の部分から斜め外側上方向に、外側および内側方向への弾性的な変形可能に垂下片に対向する操作片を連立設すること、
この操作片および垂下片のいずれか一方に付設したヒンジ部を介して、上下方向に揺動可能に作用片を連設し、他方にこの作用片の先端部を係止する係止段部を形成すること、
容器体、装着体およびキャップ体を組み付けた状態で、作用片が操作片から垂下片に斜め内側下方に傾斜した姿勢で保持されること、
一対の操作片の容器体側への押圧により、注出ノズルを押し下げるように構成すること、
にある。
【0009】
請求項1の上記構成により、容器体の上部に、上方から装着体を不動に外装組付けし、この装着体を跨ぐ姿勢でキャップ体を組み付けて注出容器の組み立てを完了するが、キャップ体の組み付けにより、装着体の開口部から突出した容器体の注出ノズルがキャップ体の段付き孔に密嵌入すると共に、操作片および垂下片のいずれか一方に連設した作用片は、その先端部を他方に設けた係止段部に係止し、操作片から垂下片に斜め内側下方に傾斜した姿勢で保持される。
【0010】
この状態から、容器を掴持した片手の親指と人指し指とで、注出容器の前後面に対向して位置する一対の操作片を摘むように押圧すると、操作片が注出容器の方向に変形するが、この際作用片がヒンジ部を支点とし傾斜した姿勢から、垂直な姿勢に回転すると共に、この姿勢の変化に伴なって作用片の長さの垂直方向成分が長くなり、その分キャップ体と装着体が相対的に上下動する。
【0011】
装着体は容器体の上部に不動に外装し、また注出ノズルを段付き孔に密嵌入させ、キャップ体を組み付ける構成であるので、上記キャップ体と装着体との相対的な上下動により、注出ノズルを押下げることができる。
【0012】
注出ノズルが押し下げられると、容器体内の内容物が注出ノズルから噴出され、段付き孔から注出路を経て注出筒片内に進入し、注出口から外部に注出される。
【0013】
上記した作用はヒンジ部を支点、作用片をリンク体、先端部と係止段部の係止部を作用点としたトグル状の作用機構を利用したものであり、一対の操作片の指先による押圧動作により、注出ノズルを容易にかつ、安定して押し下げることができる。
【0014】
また、作用片の傾斜角度、操作片の容器体方向への移動量を適切に設計することにより、比較的弱い力でも容易に内容物を注出することができ、さらに注出量の微調整も可能となる。
【0015】
注出ノズルの押し下げ、すなわちキャップ体の押圧ブロックの引き下げは、一対の垂下片の容器体および装着体に対する相対的な引き下げによって達成されるので、容器体の注出ノズルに対する押圧ブロックの姿勢が、内容物の注出時に変化することがなく、段付き孔に対する注出ノズルの姿勢を常に一定に保持することができ、これにより注出ノズルとの間の強固なシールを安定して保持することができる。
【0016】
また、キャップ体の押圧ブロックは、両操作片が押圧されない限り、下降変位しないので、不本意に片方の操作片が押圧されたとしても下降変位せず、容器体の内容物を不都合に注出することがない。
【0017】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、外装筒の下端部分をこの外装筒の前後の筒壁を下方に延長した延長片の下端とし、この延長片の下端から、斜め外側上方向に、外側および内側方向への弾性的な変形可能に、垂下片に対向する操作片を連立設する構成とすること、にある。
【0018】
操作片は、外装筒の下端から連立設され、組み立てた状態で、垂下片に対向して位置するが、このためには外装筒の下端は垂下片の下端より下方に位置する必要があり、その分、外装筒の筒部の長さが長くなる。
【0019】
請求項2記載の構成は、延長片を下方に垂下設し、上記外装筒の下端を下方に位置させるものであり、延長片の部分では、容器体の外周面全体に外嵌する必要が無く、その分材料コストを軽減でき、また容器の軽量化が可能である。
【0020】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、
左右に並列に隣接組合せた一対の容器体用いること、
外装筒がこの一対の容器体の胴部に外嵌し、装着体が一対の容器体の上部に不動に外装すること、
押圧ブロックの下面に一対の段付き孔を開設し、注出筒片が形成する注出口とこの両段付き孔とを連通すること、
垂下片を、外装筒の前後面の中央部に対向する位置に垂下設する構成とすること、にある。
【0021】
請求項3記載の上記構成は一対の容器体を用いたものであるが、両注出ノズルの押し下げ、すなわちキャップ体の押圧ブロックの引き下げは、この押圧ブロックの前後面の中央部から垂下設された両垂下片の容器体および装着体に対する相対的な引き下がりによって達成されるので、押圧ブロックは傾くことなく引き下げられ、段付き孔と注出ノズルとの間のシールを確実に保持することができる。
【0022】
また、両注出ノズルは同時に開放操作されることになり、さらに注出筒片はその姿勢を傾動変化させることがない
【0023】
また、両容器体の注出ノズルが等しく押し下げられ、注出ノズルが押し下げられると、両容器体内の内容物が注出ノズルから噴出され、両段付き孔から注出路を経て注出筒片内に進入し、ここで合流して注出容器から外部に注出される。
【0024】
上記作用機構により、両容器体から吐出される内容物の量を常時一定にすることができ、使用者は特に意識することなく、常時適切な混合比で使用することができる。
【0025】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1、2または3の発明において、頂板の上面に一対のガイド片を立設し、押圧ブロックの一部に、このガイド片が上下に摺動変位自在に遊嵌する一対のガイド孔を開設すること、にある。
【0026】
請求項4記載の上記構成により、装着体とキャップ体の相対的な上下方向の動作をより安定して達成することが可能となる。
【0027】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4の発明において、垂下片に係止段部を形成し、操作片にヒンジ部を介して作用片を連設する構成とすること、にある。
【0028】
請求項5記載の上記構成は、操作片にヒンジ部を介して作用片を連設したものであり、容器体に装着体とキャップ体を組付けた状態では、操作片を斜め外側上方に傾斜して立設しており、作用片は操作片から斜め内側下方に傾斜した姿勢となり、その先端部が垂下片に形成された係止段部に係止するが、この際垂下片は、略外装筒あるいは延長片に外接した状態であり、先端部の容器体方向への動作は抑えられる。
【0029】
この状態で、一対の操作片の容器体方向への押圧により、トグル状の作用効果により、作用片の先端部が、係止段部、垂下片を介してキャップ体を押下げる作用効果を及ぼし、その結果として、注出ノズルが押し下げられる。
【0030】
内容物の注出が終わって、操作片への押圧を解除すると、操作片は弾性により元の位置に戻る。またこの一対の操作片は弾性的に外側にも広げることができるのでキャップ体の組み付けを容易に実施することができる。
【0031】
請求項6記載の発明の手段は、請求項1,2、3または4の発明において、垂下片にヒンジ部を介して作用片を一体連接し、操作片に係止段部を形成する構成とすること、にある。
【0032】
請求項6の上記構成は、垂下片にヒンジ部を介して作用片を連設したものであり、容器体に装着体とキャップ体を組付けた状態では、作用片は垂下片から操作片に斜め外側上方に傾斜した姿勢となり、その先端部が操作片に形成された係止段部に係止する。
【0033】
この状態で、一対の操作片の容器体方向への押圧により、トグル状の作用効果により、係止段部、作用片、垂下片を介してキャップ体を押下げる作用効果を及ぼし、その結果として、注出ノズルが押し下げられる。
【0034】
請求項7記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4、5または6記載の発明において、容器体をエアゾール式容器とすること、にある。
【0035】
請求項7記載の上記構成により、特に左右に並列に隣接組合せた一対の容器体を有するエアゾール式容器では、両操作片の押圧操作により容器体の注出ノズルが開状態となり、内容物が噴出、両段付き孔から注出路を経て注出筒片内に進入し、ここで合流して注出容器から外部に注出されるが、注出ノズルが押圧ブロックにより傾くことなく、また両容器体が等しく押し下げられるので、高圧で噴出するエアゾールにおいても充分なシール性を確保すると共に、両容器体の内容物の混合を均一に達成することが可能となる。
【0036】
請求項8記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の発明において、キャップ体上に、塗布体を付設し、この塗布体上に容器体の内容物を注出する構成とすること、にある。
【0037】
塗布体としては、たとえば櫛状のものあるいはブラシ状のもの等を使用することできるが、請求項8の上記構成により、容器体の内容物を直接このようなブラシあるいは櫛等の上に注出することができ、容易な操作で頭髪等へ塗布することが可能となり、特に一対の容器体を用いる場合には、両内容物を混合した状態で塗布体上に注出することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例を、図面(図1〜図5)を参照しながら説明する。容器体1はエアゾール式容器であり(図2、図3参照)、細長有底円筒状をした金属製本体の縮径した口部に、弁による開閉機能部を備えた注出ノズル3を有する金属製あるいは硬質樹脂製のキャップをカシメ固定して頭部2を形成し、注出ノズル3は、この頭部2上面に起立した状態となっている。
【0039】
装着体11は、並列に隣接配置された一対の容器体1の胴部の略中央高さ位置までの部分に外嵌する長円筒状の外装筒12の上端に、開口部14を開設して内鍔状となった頂板13を連設し、この頂板13の下面の左右両端部に、容器体1の頭部2に外嵌して、頭部2直下の周溝部4にアンダーカット結合する、略半円弧筒片状の嵌着筒状片15を垂下設すると共に、頂板13の上面の開口部14左右開口縁に、半円弧筒片状のガイド片16を起立設している。
【0040】
また、外装筒12の前後中央部の下端から、斜め外側上方に、外側および内側方向への弾性的な変形可能に操作片31を連立設している。
【0041】
さらに、操作片31の外側の面には指での押圧動作が容易になるように、指当て部33を形成しており、内側の面の上端部にヒンジ部42を介して作用片41を一体連立設している。
【0042】
キャップ体21は、主として押圧ブロック22と垂下片30の部分から構成され、押圧ブロック22は下面の左右両端部に、注出ノズル3が密嵌入して突き当たる段付き孔23を開設すると共に、上面の中央に注出口25を形成する注出筒片24を起立設し、内部に両段付き孔23と注出口25とを連通する注出路26を形成し、さらに左右両端部に、ガイド片16が上下に摺動変位自在に遊嵌するガイド孔28を形成している。
【0043】
上記押圧ブロック22の前後面の中央部から、頂壁29を介して、外装筒12に沿って、一対の垂下片30を、装着体11にキャップ体21組み付けた状態で、下端が外装筒12の下端より若干高い位置になるように垂下連接している。
【0044】
また、垂下片30には窓状の垂下開口部32を形成しており、この垂下開口部32の下部開口縁部34が係止段部44を形成する。
【0045】
本第1実施例の容器体1、装着体11、およびキャップ体21の組み立てた状態および使用状態について説明する。
装着体11は、並列に隣接配置された一対の容器体1に、上方から被嵌状に組付けることにより、両嵌着筒状片15の下端部が容器体1の頭部2の周溝部4に係止することにより、強固にかつ不動に外嵌結合して組付き、また注出ノズル3は開口部14から突出した状態となる。
【0046】
また、外装筒12は長円筒状となっており、その下部は容器体1の胴部に略外接した状態となるが、前後壁の中央部分では両容器体1との間に、両容器体1の隣接部に形成される谷状部により、空間が形成される。
【0047】
次に、一対の容器体1の両注出ノズル3が、一対の段付き孔23に嵌入するように、また、ガイド片16をガイド孔28に入れながら、装着体11の上方から跨ぐ様に、キャプ体21を組付けるが、操作片31は外側および内側方向に弾性変形可能であり、また作用片41も上下方向への揺動が可能であるので、この組付けは容易に実施することができる。
【0048】
垂下片30あるいは操作片31は外装筒12の前後面の中央部に対向して位置し、作用片41の先端部が43が、容器体1方向への動きを外装筒12に抑えられた状態で、垂下開口部32の下部開口端縁34に係止し、操作片31から垂下片30側に斜め内側下方に傾斜した姿勢で保持される。
【0049】
上記のように、容器体1に装着体11、およびキャップ体21を組付けた状態で、注出容器を手で掴持し、指先で一対の操作片31を容器体1方向への押圧することにより、トグル状の作用機構により、作用片41の先端部43が、下部開口縁34、垂下片30を介してキャップ体21を押下げる作用効果を及ぼし、その結果として、注出ノズル3が押し下げられる。(図5参照)
【0050】
内容物の注出が終わって、操作片31への押圧を解除すると、操作片31は弾性により元の位置に戻ると共に、注出ノズル3が元の位置に戻り、閉の状態となる。
【0051】
なお、本実施例の場合、押圧ブロック22は、注出路26の成形の都合から、上蓋状の本体部分と、この本体部分の下面側に密に嵌まり込み、一対の段付き孔23を開設した下蓋板片27とから構成されている。
【0052】
また、注出筒片24は短円筒状となっているが、この注出筒片24の上方に、たとえば、図11に示すような櫛体50や、多数のブラシ片を立設したブラシ体等の塗布体を付設する構成とすることもできる。
【0053】
図11をさらに詳細に説明すると、櫛体50は注出筒片24を上方に延長し、上端部と略中央高さ位置に枠櫛片52を付設した起立筒51と、内部に櫛歯注出路57と櫛歯注出口58を有した複数の櫛歯片55を連結体54で一体にした櫛歯体部53から構成され、この櫛歯体部53は各櫛歯片55の嵌入筒片56が起立筒51に形成された貫通孔59に嵌入して起立筒51に結合組付けされる。
【0054】
一対の容器体1から噴出した内容物は押圧ブロック22内で混合され、起立筒51内、櫛歯注出路57を流動し、櫛歯注出口58から櫛歯片55および枠櫛歯片52上に注出される。
【0055】
図6は本発明の注出容器の第2実施例の全体斜視図であり、外装筒12の前後の中央部の筒壁を下方に延長し、延長外片17を垂下設し、この下端から、斜め外側上方向に、外側および内側方向への弾性的な変形可能に、垂下片30に対向する操作片31を連立設したものであり、その他の構成は第1実施例と同様である。
【0056】
延長片17を垂下設し、外装筒12の下端を下方に位置させるものであり、延長片17の部分では、容器体1の外周面全体に外嵌する必要が無く、その分材料コストを軽減でき、また注出容器の軽量化が可能である。
【0057】
一方、第1実施例のように、外装筒12を下端まで筒状にした場合には、操作片31に押圧をかけた場合にも、外装筒12の下端部が、容器体1に筒状に外接した状態であるので、この下端部の変形が抑制され、一連の押圧操作をより安定して実施することができる。
【0058】
図7は、本発明の注出容器の第3実施例を示すものであり、第1実施例と略同様の構成であるが、垂下片30に、垂下開口部32を形成せずに、横条45を付設して係止段部44を形成したものである。
【0059】
図8、図9は本発明の注出容器の第4実施例を示すものであり、本実施例は、第1実施例とは逆に、作用片41をヒンジ部42を介して垂下片30に連接し、操作片41の上端部に内鍔状に係止段部44を形成したものであり、他の構成は第1実施例と同様である。
【0060】
容器体1に装着体11、およびキャップ体21を組付けた状態では、作用片41は垂下片30から操作片31に斜め外側上方に傾斜した姿勢となり、その先端部43が操作片31に形成された係止段部44に係止する。
【0061】
この状態で、一対の操作片31の容器体1方向への押圧により、トグル状の作用効果により、係止段部44、作用片41および垂下片30を介してキャップ体21を押下げる作用効果を及ぼし、その結果として、注出ノズル3が押し下げられる。(図9参照)
【0062】
上述した第1実施例〜第4実施例は一対の容器体1を用いたものであり、いずれもその注出操作性は良好であるが、各部品の成形の難易度、製造コスト、あるいは製品の外観等の意匠性等を考慮して、これら実施例に限定されず詳細な構成を選択することができる。
【0063】
図10は本発明の注出容器の第5実施例の全体斜視図であり、1ケの容器体1を用いたものであり、段付き孔23を1ケとし、外装筒12は円筒状とするが、垂下片30、操作片31、作用片41等の他の構成は略第1実施例の構成に準じたものとしている。
【0064】
特に、エアゾール式容器を用いる場合、注出ノズル3を指で押すと、かなりの押下げ力を要し、またその押下げのストロークが短いため注出量の加減がし難いが、本実施例の注出容器では、キャップ体21により押圧ブロック22を介して注出ノズル3に押し下げ力を作用させることができ、比較的小さな力で、注出量を加減しながら内容物を注出させることが可能となり、本発明は一対の容器体1に限らず1ケの容器体1を用いても良好な注出性等の効果が発揮される。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明においては、ヒンジ部を支点、作用片をリンク体、先端部と係止段部の係止部を作用点としたトグル状の作用機構を利用したものであり、一対の操作片の指先による押圧動作により、注出ノズルを容易にかつ、安定して押し下げることができる。
【0066】
また、作用片の傾斜角度、操作片の容器体への移動量を適切に設計することにより、比較的弱い力でも容易に内容物を注出することができ、さらに注出量の微調整も可能となる。
【0067】
容器体の注出ノズルに対する押圧ブロックの姿勢が、内容物の注出時に変化することがなく、段付き孔に対する注出ノズルの姿勢を常に一定に保持することができ、これにより注出ノズルとの間の強固なシールを安定して保持することができる。
【0068】
請求項2記載の発明においては、延長片を下方に垂下設し、外装筒の下端を下方に位置させるものであり、延長片の部分では、容器体の外周面全体に外嵌する必要が無く、その分材料コストを軽減でき、また容器の軽量化が可能である。
【0069】
請求項3記載の発明においては、一対の容器体を用いたものであるが、押圧ブロックは傾くことなく引き下げられ、段付き孔と注出ノズルとの間のシールを確実に保持することができる。
【0070】
また、両注出ノズルは同時に開放操作されることになり、注出筒片はその姿勢を傾動変化させることがないので、両容器体の注出ノズルが等しく押し下げられ、両容器体から吐出される内容物の量を常時一定にすることができ、使用者は特に意識することなく、常時適切な混合比で使用することができる。
【0071】
請求項4記載の発明においては、ガイド孔とガイド片により装着体とキャップ体の相対的な上下方向の動作を傾くことなくより安定して達成することができる。
【0072】
請求項5または6記載の発明においては、それぞれ操作片、作用片等の作用機能部を簡単な構造で達成することができ、かつ注出ノズルの押し下げの作用効果を確実に発揮することができる。
【0073】
請求項7記載の発明においては、高圧でも充分なシール性を確保でき、両容器の内容物の混合を均一に達成することが可能な、エアゾール式の注出容器を提供することができ、また比較的小さな力で、注出量を加減しながら内容物を注出させることが可能となる。
【0074】
請求項8記載の発明においては、容器体の内容物を、直接ブラシあるいは櫛等の塗布体に注出することができ、容易な操作で頭髪等へ塗布することができ、特に一対の容器体を用いる場合には、両内容物を混合した状態でブラシ状に注出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出容器の第1実施例を示す、使用状態の全体斜視図。
【図2】第1実施例の、装着体とキャップ体を半縦断した正面図。
【図3】第1実施例の、右側は容器体中心部、左側は注出容器中心部で装着体とキャップ体を半縦断した側面図。
【図4】第1実施例の、全体平面図。
【図5】第1実施例の動作を示す、容器体中心部で装着体とキャップ体を縦断した側面図。
【図6】本発明の注出容器の第2実施例の、全体斜視図。
【図7】本発明の注出容器の第3実施例の、全体斜視図。
【図8】本発明の注出容器の第4実施例の、全体斜視図。
【図9】第4実施例の動作を示す、容器体中心部で装着体とキャップ体を縦断した側面図。
【図10】本発明の注出容器の第5実施例の、全体斜視図。
【図11】本発明の注出容器の第1実施例の先端に櫛体を付設した状態を、一部破断して示した、斜視図。
【符号の説明】
1 ; 容器体
2 ; 頭部
3 ; 注出ノズル
4 ; 周溝部
11 ; 装着体
12 ; 外装筒
13 ; 頂板
14 ; 開口部
15 ; 嵌着筒状片
16 ; ガイド片
17 ; 延長片
21 ; キャップ体
22 ; 押圧ブロック
23 ; 段付き孔
24 ; 注出筒片
25 ; 注出口
26 ; 注出路
27 ; 下蓋板片
28 ; ガイド孔
29 ; 頂壁
30 ; 垂下片
31 ; 操作片
32 ; 垂下片開口部
33 ; 指当て部
34 ; 下部開口縁
41 ; 作用片
42 ; ヒンジ部
43 ; 先端部
44 ; 係止段部
45 ; 横条
50 ; 櫛体
51 ; 起立筒
52 ; 枠櫛歯片
53 ; 櫛歯体部
54 ; 連結体
55 ; 櫛歯片
56 ; 嵌入筒片
57 ; 櫛歯注出路
58 ; 櫛歯注出口
59 ; 貫通孔

Claims (8)

  1. 頭部(2)の上面中央に、開閉機能付きの注出ノズル(3)を起立させ、該注出ノズル(3)の押し下げ動作により内容物の注出が可能な容器体(1)と、該容器体(1)の胴部に外嵌する外装筒(12) の上端に連設された頂板(13) の中央に、前記注出ノズル(3)が突出する開口部(14) を開設して構成され、前記容器体(1)の上部に不動に外装する装着体(11) と、 前記注出ノズル(3)が密嵌入して突き当たる段付き孔(23)を下面に開設すると共に、上面中央に注出筒片(24)を立設し、該注出筒片(24)が形成する注出口(25)と前記段付き孔(23)とを連通させる注出路(26)を内部に形成した押圧ブロック(22) を有し、該押圧ブロック(22) の前後面から前記外装筒(12)の外表面に沿って、一対の垂下片(30)を垂下設したキャップ体(21)と、から構成され、前記外装筒(12)の前後の下端の部分から斜め外側上方向に、外側および内側方向への弾性的な変形可能に前記垂下片(30)に対向する操作片(31)を連立設し、該操作片(31)および垂下片(30)のいずれか一方に付設したヒンジ部(42)を介して、上下方向に揺動可能に作用片(41)を連設し、他方に該作用片(41)の先端部(43)を係止する係止段部(44)を形成し、前記容器体(1)、装着体(11)、およびキャップ体(21)を組み付けた状態で、前記作用片(41)が操作片(31)から垂下片(12)へ斜め内側下方に傾斜した姿勢で保持され、前記一対の操作片(31)の容器体(1)側への押圧により、注出ノズル(3)を押し下げるように構成した、注出容器。
  2. 外装筒(12)の下端を、該外装筒(12)の前後の筒壁を下方に延長した延長片(17)の下端とし、該延長片(17)の下端から、斜め外側上方向に、外側および内側方向への弾性的な変形可能に、垂下片(30)に対向する操作片(31)を連立設する構成とした、請求項1記載の注出容器。
  3. 左右に並列に隣接組合せた一対の容器体(1)用い、外装筒(12)が前記一対の容器体(1)の胴部に外嵌し、装着体(11)が一対の容器体(1)の上部に不動に外装し、押圧ブロック(22)の下面に一対の段付き孔(23)を開設し、注出筒片(24)が形成する注出口(25)と該両段付き孔(23)とを連通し、垂下片(30)を、前記外装筒(12)の前後面の中央部に対向する位置に垂下設する構成とした、請求項1または2記載の注出容器。
  4. 頂板(13) の上面に一対のガイド片(16) を立設し、押圧ブロック(22) の一部に、前記ガイド片(16) が上下に摺動変位自在に遊嵌する一対のガイド孔(28)を開設した、請求項1、2または3記載の注出容器。
  5. 垂下片(30)に係止段部(44)を形成し、操作片(31)にヒンジ部(42)を介して作用片(41)を連設する構成とした、請求項1、2、3または4記載の注出容器。
  6. 垂下片(30)にヒンジ部(42)を介して作用片(41)を一体連接し、操作片(31)に、係止段部(44)を形成する構成とした、請求項1、2、3または4記載の注出容器。
  7. 容器体(1)をエアゾール式容器とした、請求項1、2、3、4、5または6記載の注出容器。
  8. キャップ体(21)上に、塗布体を付設し、該塗布体上に容器体(1)の内容物を注出する構成とした、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の注出容器。
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