JP5357099B2 - 注出栓及びそれを備える容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器から内容物を注出するために用いられる注出栓及び、それを備えた注出容器に関するものである。
シャンプーやリンス、洗剤、消臭剤、除菌剤又は化粧料を入れる容器としては、内容物の適量取り出しを可能とするためにポンプの如き吐出器を備えたものが数多く上市される傾向にあるところ、内容物を使い切ったのちは、詰め替えるべき内容物を充填した容器(以下、容器)から、詰め替えられるべき容器(以下、容器)に内容物を詰め替えるべく、詰め替えるべき内容物を充填した容器の口部に注出栓を装着することで、手や衣服を汚すことなしに、効率的に内容物を詰め替えようとするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−159249号公報
かかる注出栓によれば、詰め替えられるべき容器を倒立させた状態で装着することで、詰め替えられるべき容器と一体化させることができるため、これら全体を、詰め替えるべき内容物を充填した容器が上側に位置するように、再び倒立させれば、内容物の差し替えが可能になる。
しかしながら、詰め替えるべき内容物を充填した容器としては、例えば、パウチタイプの容器や薄肉のブロー成形品等の剛性が低く腰の無い容器が採用されていることがほとんどであるので、上述のような詰め替え作業によって内容物の差し替えを行うことは非常に手間のかかることであって、改善の余地がある。
加えて、上述した注出栓によれば、詰め替えられるべき容器の口部と、詰め替えるべき内容物を充填した容器の口部とが密閉されることで、容器と外界との間での空気の流通が不能となることから、内容物の差し替え中に、内容物が溢れ出してしまうことが考えられる。
本発明の目的とするところは、内容物の溢れ出し等の不具合を起こすことなしに、効率よく内容物を移し替えることができる、新規な注出栓及び、それを備える注出容器を提供することにある。
本発明の注出栓は、容器本体の口部に装着される筒状部を有し当該筒状部の先端開口部から容器本体の倒立によって内容物の注出が可能な本体と、筒状部の内側に配置されると共に当該筒状部の先端開口部からの押し力によって分離可能な封鎖部材とを備え、
筒状部の内側に、空気の流通を可能にする管状部を設け、
当該管状部は、筒状部の内周面に接続される基部と、当該基部と湾曲部を介して繋がる延長部とからなり、
当該延長部の先端に形成された開口部を筒状部の内側から開放すると共に、当該筒状部のうち、管状部における基部が接続された位置に、当該延長部の先端に形成された前記開口部を外界に通じさせる開口部を筒状部に形成したことを特徴とするものである。
封鎖部材としては、例えば、筒状部に嵌合保持されるもの、破断可能な薄肉の連結部を介して封止するもの、或いは、アルミシート等のシール部材等を採用できる。また、本発明に従えば、延長部の先端を末広がりの形状にすることができる。
また、本発明に従えば、前記基部のうち、延長部の先端が指向する側に突条を設けることができる。この突条は、管状部の基部が、封鎖部材を押し込むための押圧片と干渉する場合、この押圧片の縁部に沿ってスライドすることで、管状部の基部に形成された隙間に位置合わせできる。従って、かかる構成によれば、管状部における基部の位置合わせが必要となる場合も、その工程を省略することができる。なお、突条は、リブ等で構成するだけでなく、例えば、基部のうち、延長部の先端が指向する側を先細りの断面形状に構成することもできる。
加えて、本発明に従えば、前記延長部に、封鎖部材を押し上げ可能なスライド部材を設けることができる。
更に、本発明に従えば、延長部とスライド部材との間に、一方の凸部が他方の凹部に対してスライド可能に嵌合する位置決め手段を設けることができる。
加えて、本発明に従えば、延長部とスライド部材との間に、一方の凸部が他方の凸部又は凹部に対して着脱可能に引っ掛かる係止手段を設けることができる。
更に、本発明に従えば、前記管状部は、延長部の先端が内容物の充填空間に至るまで延在するように構成されたものにできる。
また、本発明の注出容器は、上述の注出栓と、当該注出栓が装着される口部を有する容器本体とを備えることを特徴とするものである。
本発明の注出栓によれば、筒状部の内側を封鎖部材で封止することから、容器本体を倒立させても内容物が流れ落ちることがない。このため、かかる注出栓を容器本体の口部に装着すれば、注出栓を装着した容器本体を、詰め替えるべき内容物を充填した容器として、そのまま倒立させることができる。
加えて、筒状部に配置された封鎖部材は、筒状部の先端開口部からの押し力によって分離できることから、例えば、詰め替えられるべき容器の口部に、例えば、筒状部の先端開口部を通して封鎖部材を押し込むための押圧片を設けることで、注出栓を装着した容器本体を、詰め替えるべき内容物を充填した容器として倒立させた状態で、詰め替えられるべき容器の口部に装着すれば、詰め替えられるべき容器側から筒状部の先端開口部を通して封鎖部材を押し込むことで、当該封鎖部材を分離することができる。これにより、注出栓を装着した容器本体を、詰め替えるべき内容物を充填した容器として、当該容器を倒立させた状態から内容物を流下させることができる。
更に、筒状部の内側には、空気の流通を可能にする管状部を設けることで、注出栓を装着した容器本体を、詰め替えるべき内容物を充填した容器として倒立させることで内容物の注出を行うときに、管状部に係る延長部の先端に形成された開口部と筒状部に形成された開口部との間での空気の流通が可能になる。これにより、注出栓を装着した容器本体と、詰め替えられるべき容器との間での空気置換が可能になるので、内容物を溢れさせることがない。
従って、本発明によれば、内容物の溢れ出し等の不具合を起こすことなしに、効率よく内容物を移し替えることができる。
また、延長部の先端を末広がりの形状にすれば、筒状部の内側を通る内容物が延長部の先端に形成された開口部に回り込む等として、空気の流通が妨げられることなく、管状部の機能を常に良好な状態に維持することができる。
また、前記基部のうち、延長部の先端が指向する側に突条を設ければ、管状部の基部が、封鎖部材を押し込むための押圧片と干渉する場合、この押圧片の縁部に沿ってスライドすることで、管状部の基部に形成された隙間に位置合わせできる。従って、かかる構成によれば、管状部における基部の位置合わせが必要となる場合も、その工程を省略することができる。
加えて、前記延長部に、封鎖部材を押し上げ可能なスライド部材を設ければ、封鎖部材の押し込みの際に、管状部の基部と干渉することで、管状部の基部を避けて位置決めすべき場合も、当該スライド部材を介して押し込むことで、筒状部の内側から分離することができる。これにより、当該基部を避けるべく、位置決めをしながら装着しなければならないといった煩雑な作業が不要となり、使い勝手がよい。
更に、延長部とスライド部材との間に、一方の凸部が他方の凹部に対してスライド可能に嵌合する位置決め手段を設ければ、封鎖部材が誤って分離することを防止できる。これにより、注出栓を装着した容器本体を、詰め替えるべき内容物を充填した容器として携帯したときの携帯性に優れ、使い勝手がよい。
加えて、延長部とスライド部材との間に、一方の凸部が他方の凸部又は凹部に対して着脱可能に引っ掛かる係止手段を設ければ、スライド部材が延長部の周りで回転することを防止できる。これにより、スライド部材が管状部の延長部に対して遊んでしまうことなく、効率的に仕切壁を分離させることができることから、操作性に優れ、使い勝手がよい。
更に、本発明によれば、管状部を、その延長部の先端が、充填空間に至るまで延在するように構成すれば、充填空間内の空気を直接置換することができるため、内容物の移し替えに伴う溢れ出しをより確実に防止することができる。
(a),(b)はそれぞれ、本発明の第1の形態である注出栓を備える、詰め替えるべき内容物を充填した容器を示す平面図及び、当該注出栓を容器本体と共に一部断面で示す側面図である。 図1(b)の要部拡大図及び、そのX−X断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第1の工程を示す要部断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第2の工程を示す要部斜視図である 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第3の工程の途中経過を示す要部断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第3の工程により封鎖部材を分離した状態を示す要部断面図である。 封鎖部材を分離した後、筒状部内における内容物の流れを示す要部斜視図である。 本発明の第2の形態である注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第1の工程を示す要部断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第2の工程の途中経過を示す要部断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第2の工程により封鎖部材を分離した状態を示す要部断面図である。 本発明の第3の形態である注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第2の工程により封鎖部材を分離した状態を示す要部断面図である。 本発明の第4の形態である注出栓を容器本体と共に一部断面で示す側面図である。 同形態に係る、スライド部材を示す要部斜視図である。 (a),(b)はそれぞれ、図10のY−Y断面図及びZ−Z断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第1の工程を示す要部断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第2の工程の途中経過を示す要部断面図である。 同注出栓を備える容器から詰め替えるべき内容物を充填した容器に、内容物を移し替えるに際しての第2の工程により封鎖部材を分離した状態を示す要部断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の注出栓及び、それを備える、詰め替えるべき内容物を充填した容器を詳細に説明する。
図中、1は、詰め替えるべき内容物を充填した合成樹脂製の容器本体である。容器本体1は、口部1aを有する薄肉のブロー成形ボトルとしてなる。
10は、本発明の第1の形態である、注出栓であり、11は、注出栓10の本体である。本体11は、容器本体1の口部1aに装着される筒状部12を有する。筒状部12は、口部1aの内側を通って外界に突出し、その内側に、容器本体1の内部空間S1を外界に通じさせる通路P1を形成する。
また、筒状部12の外周には、径方向に間隔を空けて装着筒13が一体に設けられている。これにより、容器本体1は、注出栓10が固定されることで、詰め替えるべき内容物を充填した容器(以下、「ストック容器」)を構成する。
14は、筒状部12の内側を封止する封鎖部材である。封鎖部材14は、筒状部12の容器本体側端部12bに対して分離可能に嵌合保持されている。これにより、封鎖部材14は、筒状部12の先端12aに形成された開口部(以下、「先端開口部」)A0からの押し力によって筒状部12から分離させることができる。なお、封鎖部材14としては、容器本体側端部12bに嵌合させるものに限定されることなく、例えば、破断可能な薄肉の連結部を介して封止したもの、アルミシート等のシール部材とすることもできる。
15は、筒状部12の内側に設けられた管状部である。管状部15は、筒状部12の内周面12fから内側へ突出するように、この内周面12fに接続される基部15aと、この基部15aと屈曲部15bを介して繋がる延長部15cを起立させてなる。
延長部15cは、筒状部12の軸線O方向に沿って延在し、その先端15dを筒状部12の先端開口部A0から突出させることで、その先端15dに形成された開口部(以下、「先端開口部」)A1を筒状部12の内側から開放する。
また、延長部15cの先端15dは、この先端開口部A1を取り囲むように全周に亘って末広がりの形状をしてなる。更に、基部15aのうち、延長部15cの先端15dが指向する側に突条15eが設けられている。本形態において、突条15eは、図2に示すように、曲率半径rのリブで構成されているが、本発明に従えば、リブ等で構成するだけでなく、例えば、基部15aのうち、延長部15cの先端15dが指向する側を先細りの断面形状に構成することもできる。
また、筒状部12のうち、管状部15の基部15aが接続された位置には、延長部15cの先端開口部A1を外界に通じさせる開口部(以下、「側面開口部」)A2が形成されている。これにより、管状部15の内部には、先端開口部A1と側面開口部A2との間で空気の流通を可能に通路P2が形成される。
一方、2は、詰め替えられるべき合成樹脂製の容器本体である。容器本体2も、口部2aを有するブロー成形ボトルとしてなる。
20は、容器本体2に装着される受け部材である。受け部材20は、容器本体2の口部2aに装着される装着筒21と、口部2aの内側を覆う凹壁22とを有し、この凹壁22からは、注出のための案内部23が一体に起立する。案内部23は、図4に示すように、スリットのような隙間Cを有する樋状の形状をなし、後述のように封鎖部材14を押し込むための押圧片として機能する。
また、凹壁22は、案内部23によって区画されたその内側に容器本体2に通じる開口部A3が形成されている。これにより、容器本体2の充填空間S2には、容器本体1からの内容物が開口部A3を通して内容物を充填できる一方、充填空間S2に充填された内容物は、開口部A3から案内部23を通して外界に注出させることができる。
これにより、容器本体2は、受け部材20が固定されることで、詰め替えられるべき容器(以下、「使用容器」)を構成する。なお、24は、オーバーキャップ(図示省略)を装着するための外筒である。
次に、本形態の作用を説明する。
ストック容器1から使用容器2に内容物を移し替えるに際しては先ず、第1の工程として、ストック容器1を図3に示すように倒立させて使用容器2の上方に配置する。このとき、ストック容器1の内容物は、封鎖部材14によって筒状部12から漏れることがない。
次いで、第2の工程として、ストック容器1の管状部15が使用容器2の案内部23と干渉しないように、図4に示すように、管状部15の基部15aを案内部23の隙間Cに位置合わせする。
そして、第3の工程として、図5に示すように、ストック容器1を使用容器2に下ろして受け部材20の案内部23を注出栓1の先端開口部A0から通路P1内に通すと、案内部23は、管状部15の基部15aに干渉することなく、通路P1内を貫通する。これにより、案内部23の先端縁23aは、図6に示すように、筒状部12内の封鎖部材14を押し上げて筒状部12から分離させることで、ストック容器1の充填空間S1を開放する。なお、本形態では、案内部23は、その先端縁23aに連なる部分が湾曲した傾斜縁23bを構成することで、図6に示すような滑らかな動きでの分離が可能になる。
その結果、ストック容器1の内容物は、その自重によって、筒状部12の通路P1を案内として、使用容器2の開口部A3を通って充填空間S2内に移し替えられる。このとき、ストック容器1と使用容器2との間での空気置換は、管状部15の先端開口部A1と側面開口部A2との間での空気の流通によって可能になる。
即ち、本形態に係る注出栓10によれば、筒状部12の内側を封鎖部材14で封止することから、ストック容器1を倒立させても内容物が流れ落ちることがない。このため、本形態の如く、かかる注出栓10を容器本体1の口部1aに装着すれば、注出栓10を装着した容器本体1を、詰め替えるべき内容物を充填したストック容器1として、そのまま倒立させることができる。
加えて、筒状部12に配置された封鎖部材14は、筒状部12の先端開口部A0からの押し力によって分離できることから、例えば、本形態の如く、詰め替えられるべき容器本体2の口部2aに、押圧片としての案内部23が設けられた受け部材20を設けることで、ストック容器1を倒立させた状態で、使用容器2の受け部材20に装着すれば、使用容器2側から封鎖部材14を押し込むことで、当該封鎖部材14を分離することができる。これにより、注出栓10を装着した容器本体1を、ストック容器1として、当該容器1を倒立させた状態から内容物を流下させることができる。
更に、筒状部12の内側に、空気の流通を可能にする管状部15を設けることで、注出栓10を装着した容器本体1を、ストック容器1として倒立させることで内容物の注出を行うときに、管状部15に係る先端開口部A1と筒状部12に形成された側面開口部A2との間での空気の流通が可能になる。これにより、ストック容器1と、使用容器2との間での空気置換が可能になるので、内容物を溢れさせることがない。
従って、本形態によれば、内容物の溢れ出し等の不具合を起こすことなしに、効率よく内容物を移し替えることができる。
また、本形態の如く、延長部15cの先端15dを、この先端15dに形成された開口部A3を取り囲むように全周に亘って末広がりの形状にすれば、図7の矢印Dに示すように、通路P1を通る内容物が先端15dに沿って拡散するため、延長部15の先端開口部A3に回り込む等として、通路P2内での空気の流通が妨げられることなく、管状部15の機能を常に良好な状態に維持することができる。
また、本形態の如く、管状部15の基部15aのうち、延長部15cの先端15dが指向する側に突条15eを設ければ、第2の工程は、以下のような作用によって省略することができる。即ち、本形態によれば、管状部15の基部15aが図4の二点鎖線で示すように、案内部23の先端縁23aと干渉する場合でも、基部15aに設けた突条15eが、矢印に示すように、案内部23の先端縁23aから傾斜縁23bに沿ってスライドすることで、管状部15の基部15aは、案内部23の隙間Cに位置合わせされる。従って、本形態によれば、第2の工程を省略することができる。
また、図8〜10は、本発明の第2の形態である、注出栓10の変形例である。
本形態は、図8等に示すように、管状部15の基部15aを筒状部12の先端開口部A0に向かって傾斜させたものである。この場合、筒状部12の通路P1内に、管状部15を配置しても、内容物の流れを妨げ難く、また、通路P1を通る内容物を管状部15の基部15aから効率的に流下させることができる。
加えて、本形態では、図8等に示すように、延長部15cの先端15dを傾斜させている。これにより、この場合、先端開口部A1に内容物を巻き込み難く、管状部15の機能維持に有効である。
また、図11は、本発明の第3の形態である、注出栓10の他の変形例である。本形態は、同図に示すように、管状部15における基部15aの傾斜を大きく取ると共に、先端開口部A1の口径を拡大させたものである。この場合、管状部15の基部15aに係る効果が第2の形態よりも更に優れ、更に、先端開口部A1の口径を拡大させたことで、より効果的な空気の流通が可能になる。
更に、図12〜17は、本発明の第4の形態である、注出栓10の更に他の変形例である。本形態は、封鎖部材14を案内部23の先端縁23aで直接、押し上げるのではなく、他の部材を介して間接的に押し上げるものである。
図中、16は、延長部15cに沿ってスライドすることで、封鎖部材14を押し上げ可能なスライド部材である。スライド部材16は、図13に示すように、筒状の部材としてなり、管状部15の基部15aを通すためのスリット16sが形成されている。これにより、スライド部材16は、延長部15cに沿ってスライドさせることができる。加えて、スライド部材16には、内容物の移し替えの際に効率的に流すための切り欠き16cが形成されている。
また、スライド部材16は、筒状部12の先端開口部A0側の端部16aをフランジ部とすることで、案内部23の先端縁23aが接触し易いように構成する。これにより、スライド部材16は、その端部16a(以下、「フランジ部」)との接触により、容易にスライドさせることができる。スライド部材16は、その封鎖部材14側の平端部16bが案内部23の押し込みによって封鎖部材14を分離させることができる。
延長部15cとスライド部材16との間には、図14に示すように、スライド部材16が延長部15cの周りを回転することを防止するための位置決め手段が設けられている。
位置決め手段は、延長部15cに設けた凸部15p1がスライド部材16に設けた凹部16nに対してスライド可能に嵌合することで構成される。なお、本発明に従えば、位置決め手段は、スライド部材16に設けた凸部が延長部15cに設けた凹部に対してスライド可能に嵌合することで構成されるものとすることもできる。
また、延長部15cとスライド部材16との間には、当該スライド部材が誤ってスライドすることを防止するための係止手段が設けられている。
係止手段は、延長部15cに設けた凸部15p2がスライド部材16に設けた凸部16pに対して着脱可能に引っ掛かることで構成される。なお、本発明に従えば、係止手段は、スライド部材16に設けた凸部が延長部15cに設けた凹部に対して着脱可能に引っ掛かることで構成されるものとすることもできる。
次に、本形態の作用を説明する。
ストック容器1から使用容器2に内容物を移し替えるに際しては先ず、第1の工程として、他の形態と同様、ストック容器1を図15に示すように倒立させて使用容器2の上方に配置する。このときも、ストック容器1の内容物は、封鎖部材14によって筒状部12から漏れることがない。
次いで、第2の工程として、図16に示すように、ストック容器1を使用容器2に下ろして受け部材20の案内部23を注出栓1の先端開口部A0から通路P1内に通すと、案内部23の先端縁23aは、スライド部材16のフランジ部16aに接触する。
このとき、スライド部材16への押し力によって、スライド部材16に設けた凸部16pが延長部15cに設けた凸部15p2を乗り越えると、スライド部材16が延長部15cに沿ってスライドする。これにより、スライド部材16の先端縁23aが、図17に示すように、筒状部12内の封鎖部材14を押し上げて筒状部12から分離させることで、ストック容器1の充填空間S1を開放する。
その結果、ストック容器1の内容物は、他の形態と同様、その自重によって、筒状部12の通路P1を案内として、使用容器2の開口部A3を通って充填空間S2内に移し替えられる。このときも、ストック容器1と使用容器2との間での空気置換は、管状部15の先端開口部A1と側面開口部A2との間での空気の流通によって可能になる。
即ち、本形態に係る注出栓10によっても、筒状部12の内側を封鎖部材14で封止することから、ストック容器1を倒立させても内容物が流れ落ちることがない。このため、他の形態と同様、注出栓10を装着した容器本体1を、詰め替えるべき内容物を充填したストック容器1として、そのまま倒立させることができる。
加えて、筒状部12に配置された封鎖部材14も、他の形態と同様、筒状部12の先端開口部A0からの押し力によって分離できることから、他の形態と同様、ストック容器1を倒立させた状態で、使用容器2の受け部材20に装着すれば、封鎖部材14を分離することができる。これにより、本形態も、注出栓10を装着した容器本体1を、ストック容器1として、当該容器1を倒立させた状態から内容物を流下させることができる。
更に、本形態も、筒状部21の内側に、空気の流通を可能にする管状部15が設けられているため、他の形態と同様、ストック容器1として倒立させることで内容物の注出を行うときに、管状部14に係る先端開口部A1と筒状部12に形成された側面開口部A2との間での空気の流通が可能になる。これにより、他の形態と同様、ストック容器1と、使用容器2との間での空気置換が可能になるので、内容物を溢れさせることがない。
従って、本形態によっても、内容物の溢れ出し等の不具合を起こすことなしに、効率よく内容物を移し替えることができる。なお、本形態では、突条15eは、基部15aのうち、延長部15cの先端15dが指向する側を先細りの断面形状とすることで構成している。
加えて、本形態によれば、延長部15cに、封鎖部材14を押し上げ可能なスライド部材16を設けたことで、他の形態のように、封鎖部材14の押し込みの際に、管状部15の基部15aと干渉することで、管状部15の基部15aを避けて位置決めすべき場合も、図4に示すように、ストック容器1の管状部15が使用容器2の案内部23と干渉しないように、管状部15の基部15aを案内部23の隙間Cに位置合わせすることなく、スライド部材16を介して押し込むことで、筒状部12の内側から分離することができる。これにより、基部15aを避けるべく、位置決めをしながら装着しなければならないといった煩雑な作業が不要となり、使い勝手がよい。
更に、本形態の如く、延長部15cとスライド部材16との間に、スライド部材16が延長部15cの周りを回転することを防止するため、一方の凸部15p1が他方の凹部16nに対してスライド可能に嵌合する位置決め手段を設ければ、封鎖部材14が誤って押し込まれることで分離してしまうことを防止できる。これにより、注出栓10を装着した容器本体1を、スタック容器1として携帯したときの携帯性に優れ、使い勝手がよい。
加えて、本形態の如く、延長部15cとスライド部材16との間に、スライド部材16が誤ってスライドすることを防止するため、一方の凸部15p2が他方の凸部16pに対して着脱可能に引っ掛かる係止手段を設ければ、スライド部材16が延長部15cの周りで回転することを防止できる。これにより、スライド部材16が管状部15の延長部15cに対して遊んでしまうことなく、効率的に仕切壁14を分離させることができることから、操作性に優れ、使い勝手がよい。
上述したところは、本発明の一形態を示したに過ぎず、特許請求の範囲内において、種々の変更を加えることができる。例えば、本発明に従えば、管状部15の先端15dの形状は、各形態の形状に限定されることなく、例えば、斜めの切り口をした形状等、様々に変更することができる。
更に、本発明に従えば、各形態の管状部15はそれぞれ、ストック容器1を使用容器2に装着したとき、延長部15cの先端15dが、例えば、第1の形態の図6に示すように、受け部材側開口部A3を通って充填空間S2に至るまで延在するものであることが好ましい。かかる構成によれば、充填空間S2内の空気を直接置換することができるため、内容物の移し替えに伴う溢れ出しをより確実に防止することができる。また、本発明に従えば、各形態に採用された各構成はそれぞれ、互いに適宜組み合わせることができる。
本発明は、シャンプーやリンス、洗剤、消臭剤、除菌剤あるいは化粧料等の液体を詰め替えられるべき容器に移し替えるときに用いられる注出栓及び、それを備える容器として適用することができる。
1 ストック容器(容器本体:詰め替えるべき内容物を充填した容器)
1a 口部
2 使用容器(詰め替えられるべき容器)
2a 口部
10 注出栓
11 本体
12 筒状部
12a 筒状部の先端
12b 筒状部の容器本体側端部
13 装着筒
14 封鎖部材
15 管状部
15a 基部
15b 屈曲部
15c 延長部
15d 延長部先端
15e 突条
16 スライド部材
16a フランジ部
16b 平端部
20 受け部材
21 装着筒
22 凹壁
23 案内部
23a 案内部先端縁
23b 案内部傾斜縁
24 オーバーキャップ装着用外筒
1 注出用通路
2 空気置換用通路
1 ストック容器の充填空間
2 使用容器の充填空間
0 筒状部の先端開口部
1 管状部の先端開口部
2 管状部の側面開口部

Claims (8)

  1. 容器本体の口部に装着される筒状部を有し当該筒状部の先端開口部から容器本体の倒立によって内容物の注出が可能な本体と、筒状部の内側を封止すると共に当該筒状部の先端開口部からの押し力によって分離可能な封鎖部材とを備え、
    筒状部の内側に、空気の流通を可能にする管状部を設け、
    当該管状部は、筒状部の内周面に接続される基部と、当該基部と屈曲部を介して繋がる延長部とからなり、
    当該延長部の先端に形成された開口部を筒状部の内側から開放すると共に、当該筒状部のうち、管状部における基部が接続された位置に、当該延長部の先端に形成された前記開口部を外界に通じさせる開口部を形成したことを特徴とする注出栓。
  2. 請求項1において、延長部の先端を末広がりの形状にしたことを特徴とする注出栓。
  3. 請求項1又は2において、前記基部のうち、延長部の先端が指向する側に突条を設けたことを特徴とする注出栓。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記延長部に、封鎖部材を押し上げ可能なスライド部材を設けたことを特徴とする注出栓。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、延長部とスライド部材との間に、一方の凸部が他方の凹部に対してスライド可能に嵌合する位置決め手段を設けたことを特徴とする注出栓。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、延長部とスライド部材との間に、一方の凸部が他方の凸部又は凹部に対して着脱可能に引っ掛かる係止手段を設けたことを特徴とする注出栓。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項において、前記管状部は、延長部の先端が内容物の充填空間に至るまで延在するように構成されたものであることを特徴とする注出栓。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の注出栓と、当該注出栓が装着される口部を有する容器本体とを備えることを特徴とする注出容器。
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