JP4011302B2 - エアゾール缶スパウト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾール式噴霧器のエアゾール缶の口頸部に取り付ける吐出用のスパウトに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば実開昭63−20968号公報に記載されているように、エアゾール缶胴部の頂壁を貫通して上方付勢状態で起立する噴出用ステムへ嵌合させたノズル付き押下げヘッドの押し下げにより、ノズルから霧状物等を噴出可能に設けたエアゾール式噴霧器が知られている。
また、例えば特開平11−278554号公報には、図7に示すように左右一対のエアゾール缶a、aを一体的に連結し、両エアゾール缶胴部の頂壁を貫通して上方付勢状態で起立するステムbへ共通のノズル付き押下げヘッドcを嵌合させた2連型のエアゾール式噴霧器が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のエアゾール式噴霧器では、ノズル付き押下げヘッドを直接押し下げて噴霧させるため噴霧操作が重く、そのため特に2つのエアゾール缶を連結した2連型のエアゾール式噴霧器では操作力の軽減が望まれていた。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、噴霧操作力の軽減と誤操作等による噴霧を防止すると共に、トリガー操作をも可能とするエアゾール缶スパウトを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、上方へ付勢させたステム18を介してノズル付き押下げヘッド12が装着されたエアゾール缶口頸部へ装着可能な周壁2を有し、該周壁に吐出窓口4とレバー変位用窓口5とを形成すると共に、周壁2上端部の一部からレバー20をレバー変位用窓口5上方を通って外方へ延出させ、かつ該レバー先端部を下方へ折曲して力点部16を形成し、該力点部を内方へ変位させることで、押下げヘッド12を押下げ可能な作用点部21を上記レバー20に形成し、
上記レバー変位用窓口5の周囲外面に、レバー20下面へ接触してレバーの変位を阻止するストッパ9を凹凸の係合手段を介して摺動自在に取り付けた。
【0006】
第2の手段として、上記周壁2内面とレバー20側面部とを凹凸の係合手段を介してレバーを案内可能に係合させると共に、周壁2内面に形成した上記係合手段としての凹部ないし凸部の上端部に、レバー側面部へ係合して周壁からのレバーの抜出しを阻止すると共に、強制抜け出しを許容する係合部を設けた。
【0007】
第3の手段として、上記レバーの力点部16よりも上方のレバー部分に長孔24を形成しておき、上記ノズル19をレバー変位用窓口5を介して長孔24へ摺動自在に挿通させた。
【0008】
第4の手段として、上記エアゾール缶3を複数連結して、これらエアゾール缶へ共通のノズル付き押下げヘッド12を装着させ、かつ上記作用点部21を押下げヘッド12の中央部上方に設けた。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面は本発明を2連式のエアゾール缶に適用した例を示す。2連式のエアゾール缶とは、一対のエアゾール缶をこれらの軸線を平行にして胴部を接触させた状態で一体に連結し、かつ各胴部の頂壁を貫通して上方付勢状態で起立する両ステムに共通のノズル付き押下げヘッドを嵌合させたものである。
【0011】
図1は2連式のエアゾール缶に取り付けたスパウト1を断面にして示す。なお、以下において説明の便宜上図1の左側を前方と、かつ右側を後方と定める。スパウト1は内外2重壁からなる横断面楕円形状の周壁2の内周壁下部を切除して、外周壁下端部を左右一対のエアゾール缶3の口頸部へ嵌着させている。
【0012】
一方、周壁2の前半部中央に切欠部からなる吐出窓口4を形成する。その際、該切欠部前面の左右両部に外周壁の一部が残るようにして、これら左右の外周壁をレバー連結用の壁部6に形成する。また、周壁後半部中央にも同様にレバー変位用窓口5としての切欠部を形成する。さらに図4に明示するように周壁2の左右両部内面に上面閉塞の縦溝7を縦設する。
【0013】
一方、図4にも示すようにレバー変位用窓口5よりも下方の周壁2部分外面に、ストッパ係合用の縦断面T字状の係合板8を付設する。ストッパ9は縦断面矩形状の本体に前面および左右両面開口の縦断面T字状の係合用溝10を形成し、該係合用溝を係合板8へ摺動自在に嵌合させ、さらに矩形状本体の前端部上面から起立壁11を起立する。
【0014】
ノズル付き押下げヘッド12は、底壁13外周から垂下壁14を垂下する本体部と、垂下壁14へ着脱自在に嵌合させた蓋体15とからなり、図4に明示するように蓋体の後壁下端を垂下壁14下端へ薄肉ヒンジ15aを介して連結している。また、底壁13から左右一対の嵌合筒17を垂設して一対のエアゾール缶の各ステム18へ嵌合させている。さらに、蓋体15の前面からノズル19を突設して吐出窓口4から前方へ突出させている。
【0015】
20はレバーで、薄肉ヒンジ14aを介して壁部6上端からレバー前半部を周壁2内へ上下動自在に嵌合させて後方ヘ延出し、かつレバー後半部を斜め下後方へ折曲して力点部16を形成する。また、周壁2内へ嵌合させたレバー前半部下面から逆三角形状の突部からなる作用点部21を垂下すると共に、レバー中間部下面からブラッケットを介して変位阻止板22を垂下してストッパ9本体上面へ係合させる。さらに、レバー前半部の左右両側下面からは縦溝7へ上下動自在に嵌合させて弾性変形自在な案内突部23を突設する。
【0016】
次に本実施形態の作用について説明する。
ノズル19から噴霧させるには、ストッパ9を左右どちらかの方向へ摺動させるか、あるいは係合板8から離脱させた後、レバー20の力点部16を押して前方へ変位させればよく、するとレバーは薄肉ヒンジ14aを支点として下方へ変位し、作用点部21がノズル付きヘッド12の上面に当接して押し下げるためノズルからの噴霧が可能となる。
【0017】
なお、周壁2内面に形成したレバー案内用縦溝7は上面が閉塞され、かつレバー20の上限位置において案内突部23は縦溝7上面へ係合可能であるため、通常の使用状態においてレバー20が周壁2から上方へ抜け出すことがない。
また、ストッパ9を係合板8へ取り付けた状態では、変位阻止板22がストッパ9上面へ係合しているため、レバーを前方へ変位させて噴出させることはできない。
【0018】
さらに、ノズル付き押下げヘッド12は、蓋体15を垂下壁14へ薄肉ヒンジ15aを介して連結しているため、蓋体15を垂下壁14から離脱させて開けることで内部を洗浄可能である。洗浄する場合には図4に示すように、薄肉ヒンジ14aを中心としてレバー20を前方へ強制回動させることにより案内突部23を縦溝7上面から上方へ離脱させて周壁2上面を開放した後、ノズル付き押下げヘッド12をステム18から取り外せばよい。
【0019】
なお、上記ではノズル19を前方へ突出させているが、これに限らず図5及び図6に示すようにノズル19を後方へ突出させることも可能である。この場合には係合板8、ストッパ9および変位阻止板22を省略すると共に、力点部16よりも上方のレバー部分に上下方向の長孔24を穿設しておき、ノズル19をレバー変位用窓口5を介して長孔24へ摺動自在に挿通させる。この変形例ではレバー20はトリガーとして使用する。すなわちトリガーのようにレバーを手前に引くことによりノズルから噴出させる。
【0020】
また、レバー案内用の凹凸の係合手段として上記では周壁2の内面に縦溝7を設けているが、縦溝の代わりに突条を縦設し、かつレバー20の案内突部23の代わりに切欠状の溝を形成し、この溝を突条へ上下動自在に嵌合させることによっても同一の作用効果を奏することが可能である。この場合にはレバー抜け出し防止用の手段として、突条の上端部から弾性変形自在な突部を突設してレバー上面へ係合可能に設ける。
【0021】
さらに、上記では本発明を2連式のエアゾール缶に適用した例を示しているが、これに限らず周壁2を円形状に形成して単一のエアゾール缶に適用することも可能である。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、てこの原理を利用してノズル付き押下げヘッドを押下げ可能に設けたので、特に2連式のエアゾール缶の押下げヘッドの押下げ操作を軽くすることができる。
【0023】
また、本発明は、ストッパを設けたので、誤操作等による噴出防止が図れる。さらに、本発明は、レバー案内用の係合手段を設けると共に、レバー側面部へ係合する係合部を設けたので、レバー操作が円滑になると共に、通常の使用状態においてレバーの抜け出しを防止することができる。
【0024】
さらに、本発明は、ノズルをレバー変位用窓口方向から突出させたので、レバーをトリガーとして使用することにより頭部等に直接吐出する際の操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアゾール缶スパウトの縦断面図。
【図2】同じく、図1を後方から見た斜視図。
【図3】同じく、図1を前方から見た斜視図。
【図4】同じく、図1を後方から見た分解斜視図。
【図5】同じく、変形例を示す図1相当図。
【図6】同じく、図5の斜視図。
【図7】従来例の半断面図。
【符号の説明】
2 周壁
3 エアゾール缶
5 レバー変位用窓口
9 ストッパ
12 ノズル付き押下げヘッド
16 力点部
18 ステム
19 ノズル
20 レバー
21 作用点部
24 長孔
Claims (4)
- 上方へ付勢させたステム18を介してノズル付き押下げヘッド12が装着されたエアゾール缶口頸部へ装着可能な周壁2を有し、該周壁に吐出窓口4とレバー変位用窓口5とを形成すると共に、周壁2上端部の一部からレバー20をレバー変位用窓口5上方を通って外方へ延出させ、かつ該レバー先端部を下方へ折曲して力点部16を形成し、該力点部を内方へ変位させることで、押下げヘッド12を押下げ可能な作用点部21を上記レバー20に形成し、
上記レバー変位用窓口5の周囲外面に、レバー20下面へ接触してレバーの変位を阻止するストッパ9を凹凸の係合手段を介して摺動自在に取り付けたことを特徴とするエアゾール缶スパウト。 - 上記周壁2内面とレバー20側面部とを凹凸の係合手段を介してレバーを案内可能に係合させると共に、周壁2内面に形成した上記係合手段としての凹部ないし凸部の上端部に、レバー側面部へ係合して周壁からのレバーの抜出しを阻止すると共に、強制抜け出しを許容する係合部を設けたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール缶スパウト。
- 上記レバーの力点部16よりも上方のレバー部分に長孔24を形成しておき、上記ノズル19をレバー変位用窓口5を介して長孔24へ摺動自在に挿通させたことを特徴とする請求項1又は2記載のエアゾール缶スパウト。
- 上記エアゾール缶3を複数連結して、これらエアゾール缶へ共通のノズル付き押下げヘッド12を装着させ、かつ上記作用点部21を押下げヘッド12の中央部上方に設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエアゾール缶スパウト。
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