JP2020001799A - エアゾール容器用吐出具 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能であるとともに蓋体が不意に開くことを防止することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供する。【解決手段】ノズル30と、固定盤10と、カバー体20と、を有するエアゾール容器用吐出具1であって、ノズル30が、接続筒部31と、吐出筒部33と、ベース部32と、ベース部32の凹部空間32aを開閉可能な蓋体35と、押下げ操作部36と、回動連結部34と、を有し、ノズル30に、押下げ操作部36に支持される支持部41と、閉状態の蓋体35に上方から係合して蓋体35の開方向への回動を規制する係止部42と、を備えた規制部材40が装着されていることを特徴とするエアゾール容器用吐出具1。【選択図】図1

Description

本発明は、エアゾール容器に装着して使用されるエアゾール容器用吐出具に関する。
従来、内容物とともに加圧ガスを収容しておき、ステムを押し下げることで内容物を当該ステムから外部に吐出させるようにしたエアゾール容器が知られている。このようなエアゾール容器としては、1つの容器内に一の内容物を収容するとともに1本のステムを有するシングルタイプのもの、シングルタイプの容器を左右に並べて1組とした二連タイプのものの他、1つの容器内に2種類の内容物を別個に収容するとともにそれぞれの内容物に対応した2本のステムを備えたタイプのものがあるが、何れのタイプのものも、内容物を吐出させる操作を容易にするために、吐出具を装着して使用されるのが一般的である。
エアゾール用スパウトとも呼ばれるエアゾール容器用吐出具としては、ステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、固定盤に着脱自在に取り付けられてノズルの少なくとも一部を覆うカバー体とを有し、カバー体に設けられた操作レバーを押下げ操作することにより、ノズルとともにステムを押し下げて内容物をノズルから外部に向けて吐出させることができるようにしたものが知られている。
また、上記のようなエアゾール容器用吐出具として、例えば内容物として染毛剤を収容するエアゾール容器に用いられる場合において、使用後にノズルの内部を容易に洗浄することができるようにするために、ノズルに蓋体を設け、当該蓋体によりノズルの内部に設けられた凹部空間を開閉可能な構成としたものも知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−009837号公報
しかし、上記従来のエアゾール容器用吐出具では、ノズルの上方には固定盤に取り付けられたカバー体の操作レバーが配置されており、カバー体が固定盤に取り付けられた状態では蓋体を開くことができない構成であるので、使用後にノズルの内部を洗浄するためには、カバー体を固定盤から取り外してからノズルの蓋体を開く必要があり、その作業が煩雑であるという問題点があった。
一方、上記問題を解決するために、ノズルを、ステムよりも前方に設けられたヒンジ等の回動連結部によってカバー体に回動自在に連結されるとともに後方に向けて延びる押下げ操作部を備えたものとし、押下げ操作部を押下げ操作することによってノズルとともにステムが押し下げられる構成とすることが考えられる。当該構成によれば、カバー体を、操作レバーを備えることなく、ノズルの上方を開放する形状のものとすることができるので、カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能となる。
しかし、上記のようにノズルの上方が開放された構成では、ノズルに設けた蓋体は外部に露出された状態となるので、内容物を吐出する際に、指が引っ掛かるなどして蓋体が不意に開いてしまう虞があるという問題が生じることになる。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能であるとともに蓋体が不意に開くことを防止することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することにある。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、エアゾール容器のステムに取り付けられるノズルと、前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、前記固定盤に取り付けられて前記ノズルの少なくとも一部を覆うカバー体と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、前記ノズルが、前記ステムに接続される接続筒部と、内容物の吐出口を前端に備えた吐出筒部と、上方に開口する凹部空間を備えて前記接続筒部と前記吐出筒部との間に設けられたベース部と、前記ベース部に対してヒンジを中心として回動することで前記凹部空間を開閉可能な蓋体と、前記ベース部から後方に延びて設けられた押下げ操作部と、前記ステムよりも前方に設けられ、前記カバー体に回動自在に連結される回動連結部と、を有し、前記ノズルに、前記押下げ操作部に支持される支持部と、閉状態の前記蓋体に上方から係合して該蓋体の開方向への回動を規制する係止部と、を備えた規制部材が装着されていることを特徴とする。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記規制部材が、ストッパ部を備えるとともに、該ストッパ部が前記カバー体に係合して前記押下げ操作部の下方への移動が規制される規制位置と、前記ストッパ部の前記カバー体への係合が解除される解除位置との間で、前記押下げ操作部に沿って前記ベース部に接近・離反する方向に移動自在であるのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記規制部材が前記解除位置にあるときには前記係止部が閉状態の前記蓋体に上方から係合し、前記規制部材が前記規制位置にあるときには前記係止部の前記蓋体への係合が解除されるのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記回動連結部が前記ノズルと前記カバー体とを一体に連結するヒンジであるのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記エアゾール容器が2本の前記ステムを有するのが好ましい。
本発明によれば、カバー体を固定盤から取り外すことなくノズルの内部を容易に洗浄することが可能であるとともに蓋体が不意に開くことを防止することが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具のエアゾール容器に装着された状態における背面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具をノズルとともに示す平面図である。 図3におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の、規制部材を規制位置とした状態における側面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具の、規制部材を規制位置とした状態における平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲及び要約書においては、「前方」とは、ノズルの吐出口が向けられる側(図1における左側)を意味し、「後方」とは、「前方」の反対側を意味し、「側方」とは、前方側から見た場合(正面視)における左右両側を意味し、「上方」とは、エアゾール容器に対してノズルが位置する側(図1における上側)を意味し、「下方」とは、「上方」の反対側を意味するものとする。
図1において、符号1は、本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具(以下、単に「吐出具」と称す場合もある)を示し、符号2は、吐出具1が取り付けられるエアゾール容器(以下、単に「容器」と称す場合もある)を示す。吐出具1は、固定盤10、カバー体20及びノズル30を有している。
容器2は、例えば金属製や合成樹脂製となる有底筒状の容器本体2aの口部に、金属製のマウンティングカップ2bを、その巻締め部2cにおいて巻き締めして固着したものであり、その内部には2種類の内容物が別個に収容されている。容器2は、マウンティングカップ2bの上面から上方に向けて突出するステム2dを備えている。詳細は図示しないが、本実施の形態においては、マウンティングカップ2bの上面は平面視にてトラック形状となっており、当該上面に左右に間隔を空けて並べて2本のステム2dが設けられている。これらの2本のステム2dは、それぞれ容器本体2aの対応する内容物の収容空間に連通しており、容器本体2aに向けて押し下げられると内容物を吐出する。
固定盤10は樹脂製となっており、中央部に2本のステム2dを露出させる開口11を有する天壁12を備えている。開口11は、マウンティングカップ2bの上面に対応する形状(平面視でトラック形状)となっており、天壁12の内縁に一体に設けられた内側環状壁13がマウンティングカップ2bの上面を含むトラック形状の突起部分に嵌合されることで、固定盤10はマウンティングカップ2bに回転方向に位置決めされた状態で取り付けられている。
天壁12の外縁には、天壁12から垂下する中間環状壁14が一体に設けられている。中間環状壁14は下方向に延在し、その下端は巻締め部2cの上面に当接している。
固定盤10は、中間環状壁14の外側に、巻締め部2cに全周に亘って接する固定用環状壁15を一体に備えている。固定用環状壁15の下端部における内面には係止爪15aが周方向に向けて間欠状に設けられており、係止爪15aがマウンティングカップ2bの巻締め部2cの下端縁部分にアンダーカット係合することで、固定盤10はマウンティングカップ2bに固定されている。なお、係止爪15aは、巻締め部2cの全周に亘って延びる環状の形態としてもよい。
固定盤10は、固定用環状壁15の外側に、容器本体2aの外周面と略同径の円筒状の外側環状壁16を一体に備えている。図2に示すように、外側環状壁16の左右両側には、それぞれ固定盤10にカバー体20を固定するための弾性爪片17が一体に設けられている。それぞれの弾性爪片17は、下端側に使用者によって押込み操作される操作ボタン部17aを備えるとともに、先端側に係止爪部17bを備え、操作ボタン部17aと係止爪部17bとの間には支持リブ17cを備えている。
カバー体20は樹脂製となっており、図2に示すように、固定部21と一対の側方カバー部22とを有している。
固定部21は固定盤10に固定される部分であり、固定盤10の上側部分の外側を覆う環状の壁として構成されている。固定部21の両側部には、それぞれ係止用孔21aが設けられており、係止用孔21aの下端には固定部21から外方に向けて突出する係止枠部21bが一体に設けられている。カバー体20は、固定盤10に設けられた一対の弾性爪片17の係止爪部17bが、それぞれ固定部21に設けられた対応する係止用孔21aに挿通されて係止枠部21bの上面にアンダーカット係合するとともに支持リブ17cによって係止枠部21bの下面が支持された状態とされることで、固定盤10に固定されている。一方、一対の弾性爪片17の操作ボタン部17aを押し込んで係止爪部17bの係止枠部21bに対する係合を解除することで、カバー体20を固定盤10から取り外すことができる。このように、本実施の形態では、カバー体20は固定盤10に着脱可能に取り付けられている。
一対の側方カバー部22は、それぞれ固定部21の上方に左右両側に分けて一体に連ねて設けられている。より具体的には、一対の側方カバー部22は、それぞれ固定部21と略同径の円弧状の外周壁22a、ノズル30に対向するとともに互いに平行に配置された平らな内壁22b及びノズル30の上方で水平方向に延在する頂壁22cを有する中空の形態を有している。カバー体20は、これら一対の側方カバー部22により、ノズル30の左右の両側方を覆っている。なお、ノズル30の上方はカバー体20によって覆われずに開放されている。
図1においては一方のみを示すが、樹脂製となるノズル30は一対の接続筒部31を有しており、これらの接続筒部31が対応するステム2dに接続されることで当該ステム2dに取り付けられている。接続筒部31は対応するステム2dに緩く嵌め合わされており、ノズル30はステム2dに対して前後方向に傾動することができる。
接続筒部31の上方にはベース部32が一体に設けられている。ベース部32は箱状となっており、その内部は上方に開口する凹部空間32aとなっている。ベース部32の底壁には、それぞれの接続筒部31に対応した一対の入口孔32bが設けられ、この入口孔32bを通してステム2dから吐出された内容物が凹部空間32aの内部に流入することができる。なお、凹部空間32aの幅方向の中央部には隔壁32cが設けられ、それぞれのステム2dから流入した2種類の内容物は凹部空間32aにおいては混合され難くされている。
ベース部32の前方側には吐出筒部33が一体に設けられている。吐出筒部33は断面が横長のトラック形状となる筒状に形成されており、その内側空間は凹部空間32aに連通されている。吐出筒部33の前端は吐出口33aとなっており、それぞれのステム2dから凹部空間32aに流入した2種類の内容物は、吐出筒部33の内部で混合されつつ吐出口33aから外部に吐出される。
ノズル30にはステム2dよりも前方に位置して回動連結部としてのヒンジ34が一体に設けられている。本実施の形態では、ノズル30の吐出筒部33の下面には、当該下面から下方に延びる縦壁部33bが設けられ、縦壁部33bの下端には前方に向けて延びる前壁部33cが設けられており、ヒンジ34は前壁部33cの前端に一体に設けられて当該前壁部33cと固定部21の上端とを一体に連結している。すなわち、ノズル30はヒンジ34を介してカバー体20と一体となっている。
ヒンジ34は、前壁部33cよりも薄肉に形成されて折れ曲がるように容易に変形することができる。これにより、ノズル30は、ベース部32がステム2dとともに上下方向に変位するようにヒンジ34を中心として回動することができる。また、ヒンジ34は、ステム2dよりも前方であって当該ステム2dと同等の高さに配置されているので、ノズル30は、そのベース部32がステム2dとともに上下方向に変位するように効率良く回動することができる。
ノズル30は、凹部空間32aを開閉可能な蓋体35を一体に有している。蓋体35はベース部32よりも前方側に配置されたヒンジ35aを介して吐出筒部33に一体に連結支持されており、ヒンジ35aを折れ曲がるように変形させてベース部32に対してヒンジ35aを中心として回動することで、凹部空間32aを開閉することができる。蓋体35の下面には環状のシール筒35bが一体に設けられており、シール筒35bがベース部32の開口の内周縁に嵌合することで蓋体35は凹部空間32aを密閉している。蓋体35は閉状態からヒンジ35aを中心として上方に向けて回動することで開くことができる。蓋体35を開くことで、ベース部32の凹部空間32aを外部に開放させることができる。蓋体35を開いて凹部空間32aを外部に開放させることで、使用後に、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。
ノズル30にはベース部32から後方に向けて延びる押下げ操作部36が一体に設けられている。押下げ操作部36は、操作者が指を掛けて押下げ操作部36を押下げ操作することができる程度の大きさないし長さの板状に形成された操作片36aと、操作片36aの左右の両縁部から上方に延びて一体に設けられた側方補強壁36bとを有している。また、操作片36aの前端には、上方に向けて曲げられてベース部32に対向する係止壁36cが一体に設けられている。
押下げ操作部36はステム2dよりも後方に延びており、また、ヒンジ34はステム2dよりも前方に設けられているので、押下げ操作部36の操作片36aを下方に向けて押下げ操作することにより、ノズル30のベース部32を下方に移動させて一対のステム2dを押し下げることができる。このとき、接続筒部31は対応するステム2dに緩く嵌め合わされているので、ノズル30をステム2dに対して前後方向に傾動させつつ容易に押し下げることができる。
一対のステム2dが容器2の内部に向けて押し下げられると、それぞれのステム2dから内容物が吐出される。それぞれのステム2dから吐出された2種類の内容物は、ノズル30の凹部空間32aを介して吐出筒部33に流入し、吐出筒部33において互いに混合されつつ吐出口33aから外部に吐出される。
蓋体35のヒンジ35aとは反対側の後端部には、蓋体35の開閉操作を容易に行い得るようにするための摘み片35cが一体に設けられている。また、蓋体35は、押下げ操作部36に設けられた係止壁36cの前面に対向する被係止壁35dを備えており、被係止壁35dが係止壁36cにアンダーカット係合により係止されることで閉位置に保持されている。
上記構成を有する本実施の形態の吐出具1では、ノズル30をステム2dよりも前方に設けたヒンジ34を介してカバー体20に一体に連結するとともに、ベース部32から後方に向けて延びる押下げ操作部36を備えた構成としたので、押下げ操作部36を押下げ操作することで、ヒンジ34を中心としてノズル30を回動させ、これによりベース部32とともにステム2dを押し下げて内容物を吐出させることができる。したがって、カバー体20として、操作レバーを備えずに、ノズル30の上方を開放した構成のものを採用することができるので、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ノズル30の蓋体35を開くことができる。よって、内容物を吐出させた使用後に、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく蓋体35を開いてベース部32の凹部空間32aを外部に開放し、ノズル30の内部すなわち凹部空間32a、吐出筒部33の内部及び入口孔32bを容易に洗浄することができる。
特に、2本のステム2dを有する容器2では、それぞれのステム2dから吐出される2種類の内容物として、混合されると硬化し易くなる性質のものが用いられる場合が多いが、本実施の形態の吐出具1では、このような2本のステム2dを有する容器2に用いられても、上記の通り、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく蓋体35を開いてノズル30の内部を容易に洗浄することができるので、ノズル30の内部が硬化した内容物で詰まることを未然に防止することができる。
本実施の形態の吐出具1では、カバー体20として、ノズル30の上方を開放した構成のものを採用することができることから、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ヒンジ34を中心としてノズル30を図1において反時計周り方向に回動させるだけの簡単な操作で、ノズル30をステム2dから容易に取り外すことができる。ノズル30をステム2dから取り外してから蓋体35を開いてノズル30の内部を洗浄することにより、当該洗浄をさらに容易に行うことができる。なお、回動後のノズル30はカバー体20の前方側であってステム2dに対して斜め上方に位置するので、ノズル30がヒンジ34を介してカバー体20に一体に連なる構成であっても、ノズル30の内部を容易に洗浄することができる。洗浄後は、カバー体20を固定盤10から取り外すことなく、ヒンジ34を中心としてノズル30を図1において時計周り方向に回動させて接続筒部31をステム2dに接続することで、内容物の吐出操作が可能な状態に容易に戻すことができる。
上記構成を有するカバー体20とノズル30は、例えば樹脂材料の射出成形により、カバー体20とノズル30とが一体に成形された一体成型品として構成することができる。これにより、カバー体20とノズル30とを容易に形成することができるようにし、また、吐出具1の部品点数を減少させて、吐出具1のコストを低減することができる。
蓋体35を有するノズル30の上方がカバー体20によって覆われずに開放された構成の吐出具1において、内容物の吐出時に蓋体35が不意に開いてしまうことを防止するために、ノズル30には規制部材40が装着されている。
規制部材40は、押下げ操作部36に支持される支持部41を有している。支持部41は後端部分の厚みが他の部分により若干厚い板状となっており、一対の側方補強壁36bの間において押下げ操作部36の操作片36aの上に重ねて配置されている。支持部41が重ねて配置されているので、押下げ操作部36の押下げ操作は、支持部41とともに操作片36aを押し下げることによって行われる。
図2、図3に示すように、支持部41の前端の左右両側には、それぞれ係止部42が一体に設けられている。一対の係止部42は、互いに間隔を空けて支持部41の前端から上方に向けて延び、図1に示すように、その上端には前方に向けて突出する爪部42aが一体に設けられている。
蓋体35の後端部には摘み片35cの左右両側に並べて一対の被係止片35eが一体に設けられている。一対の被係止片35eの蓋体35から後方に向けた突出長さは、摘み片35cの蓋体35から後方に向けた突出長さよりも小さくなっており、摘み片35cは一対の爪部42aの間に配置されている。それぞれ爪部42aは、閉状態の蓋体35の被係止片35eの上面に上方から係合している。これにより、蓋体35は、規制部材40により開方向への回動が規制されて閉状態に保持されている。また、一対の係止部42には、それぞれ爪部42aに対して下方に間隔を空けて挟持突起42bが一体に設けられており、爪部42aは挟持突起42bの間に被係止片35eを挟み込んだ状態で安定的に被係止片35eの上面に係合して、蓋体35の開方向への回動を確実に規制することができるようになっている。
このように、本実施の形態の吐出具1では、ノズル30に規制部材40を装着し、この規制部材40に設けた係止部42の爪部42aを蓋体35の被係止片35eの上面に上方から係合させて蓋体35を閉状態に保持するようにしたので、ノズル30の上方がカバー体20によって覆われずに開放された構成の吐出具1においても、押下げ操作部36を指で押下げ操作して内容物を吐出させる際に、指が摘み片35cに引っ掛かるなどして蓋体35が不意に開いてしまうことを防止することができる。
本実施の形態では、支持部41にはストッパ部43が一体に設けられている。ストッパ部43は支持部41の後端から下方に向けて延びる板状に形成されており、その下端面43aの位置はカバー体20の固定部21の上端面よりも僅かに上方に位置している。また、ストッパ部43の前面には支持部41と平行に前方に向けて延びる下方側支持部43bが一体に設けられ、支持部41と下方側支持部43bとの間に操作片36aの後端部が挟み込まれている。
規制部材40は、支持部41が操作片36aに対して摺動することで、操作片36aに沿ってベース部32に接近・離反する方向(前後方向)に移動自在となっている。図1、図3、図4に示すように、支持部41の両側面には、それぞれ当該側面に沿って前後方向に延びる突起41aが一体に設けられている。一方、一対の側方補強壁36bの内面には、それぞれ前後方向に沿って延びる溝部36dが設けられており、一対の突起41aはそれぞれ対応する溝部36dに配置されている。一対の溝部36dは、それぞれ突起41aよりも前後方向の長さ寸法が長くなっており、規制部材40は、一対の突起41aが一対の溝部36dの内部で移動可能な範囲で前後方向に移動自在となっている。より具体的には、規制部材40は、図5、図6に示すように、一対の突起41aが一対の溝部36dの内部の後端に位置する後方側のストローク端位置である規制位置と、図1に示すように、一対の突起41aが一対の溝部36dの内部の前端に位置する前方側のストローク端位置である解除位置との間で前後方向に移動自在となっている。
図5に示すように、規制部材40が規制位置となると、ストッパ部43の下端面がカバー体20の固定部21の上端面に係合し、押下げ操作部36の下方への移動が規制される。また、規制部材40が規制位置にあるときには、係止部42の爪部42aの蓋体35の被係止片35eへの係合が解除され、蓋体35は開閉可能な状態とされる。このとき、支持部41と下方側支持部43bとの間で操作片36aの後端部分が挟持された状態となるので、押下げ操作部36の操作片36aに押下げ力が加えられても、当該押下げ力をストッパ部43により確実に支持することができる。
一方、図1に示すように、規制部材40が解除位置となると、ストッパ部43のカバー体20への係合が解除され、押下げ操作部36は下方への移動すなわち押下げ操作が可能な状態となる。また、規制部材40が解除位置にあるときには、係止部42の爪部42aが閉状態の蓋体35の被係止片35eに上方から係合して蓋体35は閉状態に保持される。
したがって、内容物を吐出させる際には、図1に示すように、規制部材40を解除位置とすることで、蓋体35を規制部材40によって閉状態に保持しつつ押下げ操作部36の押下げ操作を可能とし、当該押下げ操作部36の押下げ操作によって内容物をノズル30の吐出口33aから吐出させることができる。
容器を保管する際などの不使用時においては、図5、図6に示すように、規制部材40を押下げ操作部36に沿って後方に移動させて規制位置とすることで、ストッパ部43により押下げ操作部36を押下げ操作ができない状態に保持して、内容物が誤って吐出されることを防止することができる。また、規制部材40が規制位置にあるときには蓋体35を開くことができるので、内容物が誤って吐出されない状態において蓋体35を開いてノズル30の内部を容易に洗浄することができる。このとき、摘み片35cは一対の係止部42の間において被係止片35eよりも後方側に突出しているので、一対の係止部42が邪魔になることがなく、一対の係止部42の間において摘み片35cを押し上げて蓋体35を容易に開くことができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記実施の形態では、本願発明を、2本のステム2dを有する容器2に装着される吐出具1に適用した場合を示したが、例えばシングルタイプの容器や二連式タイプの容器に装着される吐出具に本願発明を適用してもよい。
前記実施の形態では、回動連結部をノズル30とカバー体20とを一体に連結するヒンジ34とした場合を示したが、これに限らず、ステム2dよりも前方に設けられてノズル30をカバー体20に対して回動自在に連結することができれば、例えばカバー体20の一対の側方カバー部22に設けられた支持孔に回動自在に嵌め込まれる回動軸とするなど、その構成は種々変更可能である。
1 エアゾール容器用吐出具
2 エアゾール容器
2a 容器本体
2b マウンティングカップ
2c 巻締め部
2d ステム
10 固定盤
11 開口
12 天壁
13 内側環状壁
14 中間環状壁
15 固定用環状壁
15a 係止爪
16 外側環状壁
17 弾性爪片
17a 操作ボタン部
17b 係止爪部
17c 支持リブ
20 カバー体
21 固定部
21a 係止用孔
21b 係止枠部
22 側方カバー部
22a 外周壁
22b 内壁
22c 頂壁
30 ノズル
31 接続筒部
32 ベース部
32a 凹部空間
32b 入口孔
32c 隔壁
33 吐出筒部
33a 吐出口
33b 縦壁部
33c 前壁部
34 ヒンジ(回動連結部)
35 蓋体
35a ヒンジ
35b シール筒
35c 摘み片
35d 被係止壁
35e 被係止片
36 押下げ操作部
36a 操作片
36b 側方補強壁
36c 係止壁
36d 溝部
40 規制部材
41 支持部
41a 突起
42 係止部
42a 爪部
42b 挟持突起
43 ストッパ部
43a 下端面
43b 下方側支持部

Claims (5)

  1. エアゾール容器のステムに取り付けられるノズルと、
    前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、
    前記固定盤に取り付けられて前記ノズルの少なくとも一部を覆うカバー体と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、
    前記ノズルが、
    前記ステムに接続される接続筒部と、
    内容物の吐出口を前端に備えた吐出筒部と、
    上方に開口する凹部空間を備えて前記接続筒部と前記吐出筒部との間に設けられたベース部と、
    前記ベース部に対してヒンジを中心として回動することで前記凹部空間を開閉可能な蓋体と、
    前記ベース部から後方に延びて設けられた押下げ操作部と、
    前記ステムよりも前方に設けられ、前記カバー体に回動自在に連結される回動連結部と、を有し、
    前記ノズルに、
    前記押下げ操作部に支持される支持部と、
    閉状態の前記蓋体に上方から係合して該蓋体の開方向への回動を規制する係止部と、を備えた規制部材が装着されていることを特徴とするエアゾール容器用吐出具。
  2. 前記規制部材が、ストッパ部を備えるとともに、該ストッパ部が前記カバー体に係合して前記押下げ操作部の下方への移動が規制される規制位置と、前記ストッパ部の前記カバー体への係合が解除される解除位置との間で、前記押下げ操作部に沿って前記ベース部に接近・離反する方向に移動自在である、請求項1に記載のエアゾール容器用吐出具。
  3. 前記規制部材が前記解除位置にあるときには前記係止部が閉状態の前記蓋体に上方から係合し、
    前記規制部材が前記規制位置にあるときには前記係止部の前記蓋体への係合が解除される、請求項2に記載のエアゾール容器用吐出具。
  4. 前記回動連結部が前記ノズルと前記カバー体とを一体に連結するヒンジである、請求項1〜3の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
  5. 前記エアゾール容器が2本の前記ステムを有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
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