JP2007008544A - 蓋体付きキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 注出孔付きキャップ本体後部へ注出孔閉塞部付き蓋体31をヒンジ連結した蓋体付きキャップの開蓋又は閉蓋が容易とした。
【解決手段】 キャップ本体11後部へ蓋体31をヒンジ連結すると共にキャップ本体外筒15の左右両側部を、下部を除き切離して弾性操作板18に形成し、該弾性操作板上部に該上部へ嵌合する蓋体周壁35との閉蓋状態保持機構および開蓋機構を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は蓋体つきのキャップに関する。
小ノズルを起立する頂板から容器体口頸部外面へ嵌合させる内筒と該内筒を囲む外筒とを垂下し、該外筒上端部を小外径筒部とするキャップ本体と、上記小ノズル外面へ嵌合して密閉する小筒部を下面に有する頂壁外周から周壁を垂下して、該周壁下端部を上記外径筒部へ嵌合させた蓋体とを、各後部で弾性反転式のヒンジ機構で連結し、該ヒンジ機構を中心とする回動で蓋体の開閉が自在とし、又容器体外筒の左右両上半部を外筒から切離して弾性操作板に形成し、これら弾性操作板を内方へ押込むと蓋体頂壁の裏面から垂下させた突部の斜面へ弾性板上端から延長された先端部が圧接して、突部を介して蓋体前部を押上げするよう設けた蓋体付きキャップが知られている(特許文献1)。
特許第3273359号
本発明も上記従来例のような小ノズル付きのキャップ本体後部へ、小ノズル密閉用の小筒部付き蓋体後部をヒンジ連結させて、蓋体を嵌合させたキャップに関するものであり、従来と異なる機構で開蓋を確実かつ容易に行うことができるようにしたものである。
第1の手段として、注出孔13付き頂板12の下面から容器体口頸部嵌合用の内筒14を、又頂板外周から外筒15を垂下するキャップ本体11と、注出孔閉塞部34を備えた頂壁33外周から周壁35を垂下する蓋体31とを、各後部でヒンジ連結すると共に、蓋体周壁を嵌合させる小外径筒部16を上向き段部を介して外筒上部に設けた蓋体付きキャップにおいて、上記外筒の左右両部を、下部を除き切離して弾性操作板18として、これ等両弾性操作板の小外径筒部分16a の前後方向一半の外面に係止爪22を、該係止爪に対応する蓋体周壁部分内面に爪係合部37を、又上記小外径筒部分の16a の下端上向き段部部分17a の前後方向他半上面から突子21を起立させると共に、これ等両突子嵌合用窪み36を蓋体周壁35に穿設し、それ等突子内面と窪み外面との少なくとも一方に弾性操作板内方押込み力を蓋体押上げ力に変換させる斜面20を形成し、又上記小外径筒部16前面の上部と蓋体周壁前部内面の下部とに第1、第2係合手段23、38を付設した。
第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に上記両弾性操作板18の各内面に、これ等操作板を外方へ付勢するバネを付設した。
第3の手段として、上記第2の手段を有すると共に上記バネを断面V字ないしU字形状の板バネ41で形成して、該板バネ一端を弾性操作板18の上端内縁へ、他端をキャップ本体頂板12の左右外縁へ、それぞれ連結して弾性操作板18内方へ吊持ちさせ、蓋体付きキャップ全体を合成樹脂材で一体成形した。
第4の手段として、上記第1、第2、又は第3の手段の手段を有すると共に上記キャップ本体11および蓋体31の平面形状を左右方向を長径とする楕円形状とすると共に、蓋体頂壁前縁の左右方向中間部から指掛け33a を前方突出した。
第5の手段として、上記第1、第2、第3又は第4の手段を有すると共に上記両弾性操作板18の各上部外面へ、押釦19を付設した。
請求項1記載の構成とすることで、閉蓋状態からの開蓋が容易であり、弾性操作板18は、その前後方向一半の小外径筒部分外面に係止爪22を、該爪に対応する蓋体周壁部分内面に爪係合部37を設け、又弾性操作板の前後方向他半の上向き段部部分から突子21を起立させると共にその突子嵌合用窪み36を蓋体周壁35に穿設して、それ等突子内面と窪み外面との少くとも一方に蓋体押上げ用の斜面20を形成するから、その弾性操作板18の形成が容易となり、又閉塞状態の確保、および開蓋を容易に行うことが出来る。さらに、小外径筒部16の上部と蓋体周壁内面の下部とに第1、第2係合手段を設けたので、蓋体31とキャップ11の組付けを強化出来る。
請求項2のように弾性操作板を外方へ付勢するバネを付設したことで、弾性操作板の弾性疲労でその操作板上端部内面とキャップ本体頂板の左右両端間の間隙が狭くなって閉蓋が困難となることがない。
請求項3のようにすることで、キャップの成形コストを廉価とできる。
請求項4のように、キャップ本体および蓋体を左右方向に長い楕円形状としたことで指掛け33a を左右方向へ長くすることが容易であり、かつ蓋体の開閉操作が容易となる。
請求項5のようにすることで、弾性操作板18の内方押込みが容易となる。
まず図1から図4が示す第1実施形態について説明すると、1は容器体で、その口頸部2外面へ蓋体付きキャップを嵌合させている。
該キャップはキャップ本体と蓋体とからなる。これ等キャップ本体および蓋体の平面形状は左右方向を長径とする楕円形状としている。キャップ本体11は、頂板12の前方部分一部を半球面状に隆起させて該隆起部の上方前部に注出孔13を穿設している。頂板12下面からは容器体口頸部嵌合用の内筒14を、又頂板外周からは外筒15を、それぞれ垂下する。外筒15上部は蓋体周壁嵌合のため小外径筒部16とし、該小外径筒部下方は上向き段部17を介して大外径筒部としている。
外筒15の左右両部は下部を除き、左右両側および頂板を切離して弾性操作板18としており、図示例ではそれ等弾性操作板の上向き段部部分17a よりも下方外面へ押釦19を付設して該押釦上面を上向き段部部分17a の外方延長面としている。尚押釦19上面は上向き段部部分17a 外縁の上方又は下方に位置させてもよい。上向き段部部分17a およびその延長面の前後方向の一方、図示例では後方側からは、内面側を下降斜面20とする突子21を起立し、又弾性操作板の前後方向他半の小外径筒部部分16a からは係止爪22を外方へ突出させている。更に小外径筒部16の前部上端面へは第1係合手段23としての突条を横設している。
上記キャップ本体11の後部には蓋体31をヒンジ32で連結している。該蓋体は頂壁33前縁の左右方向中間部から指掛け33a を前方突出させており、又その頂壁33下面に既述注出孔閉塞部34を有し、又頂壁外周からキャップ本体の小外径筒部16外面へ嵌合させる周壁35を垂下する。該周壁の左右両部には、既述突子21を嵌合させる窪み36を設け、又係止爪22を嵌合させる爪係合部37を図4が示すように蓋体周壁内面に有する。又周壁前部の下端内面には第2係合手段38としての突条を横設している。
それ等窪み36と爪係合部37とは、キャップ本体の小外径筒部16外面へ蓋体周壁を嵌合させたとき窪み36内へ突子21が、又爪係合部37内へ爪22が嵌合し、該嵌合状態から、左右の押釦19を内方押込みすることで、突子21の斜面20が窪み36に設けた斜面へ圧接してその窪みを有する蓋体周壁部分を、ヒンジ32を中心とする蓋体回動で押上げ、又押釦内方押込みによる弾性操作板上部の内方移動で爪係合部37内から係止爪22が外れるよう設けている。尚上記押釦19押込みによる蓋体前部の上昇で既述第1、第2係合手段23、38も離脱する。このようにしてキャップ本体11と蓋体31との係合は外れ、蓋体前部は多少上昇するから、該状態から蓋体前部を引上げ、開蓋すればよい。尚上記第1、第2係合手段23、38はその一方を突条で、他方を凹条で形成してもよく、又小外径筒部16後面の上部と蓋体周壁後部の内面へ形成してもよい。
図5、図6は第2実施形態を示す。該第2実施形態と第1実施形態とは、弾性操作板18を外方付勢する板バネ41を付設した点において相違し、その他部分は同一であり、それ等同一部分については同一符号を付することで説明を省略する。
図6が示すように弾性操作板18の内方間隙部分内へ断面V字形状とした板バネ41を、該板バネ一端を弾性操作板18の上端内面へ、かつ他端をその上端と対向するキャップ本体頂板12の左右外縁へ、それぞれ連結させ、その板バネ41で弾性操作板上部を外方へ付勢させればよい。上記板バネは断面U字形状としてもよい。
本発明キャップを嵌合させた容器の一部を断面とする側面図である。 図1容器の平面図である。 図1容器の正面図である。 図1キャップを開蓋状態で示す斜視図である。 第2実施形態で示すキャップを開蓋状態で示す斜視図である。 図5キャップを一部切欠いて示す斜視図である。
符号の説明
11 キャップ本体 18 弾性操作板
31 蓋体

Claims (5)

  1. 注出孔13付き頂板12の下面から容器体口頸部嵌合用の内筒14を、又頂板外周から外筒15を垂下するキャップ本体11と、注出孔閉塞部34を備えた頂壁33外周から周壁35を垂下する蓋体31とを、各後部でヒンジ連結すると共に、蓋体周壁を嵌合させる小外径筒部16を上向き段部を介して外筒上部に設けた蓋体付きキャップにおいて、上記外筒の左右両部を、下部を除き切離して弾性操作板18として、これ等両弾性操作板の小外径筒部分16a の前後方向一半の外面に係止爪22を、該係止爪に対応する蓋体周壁部分内面に爪係合部37を、又上記小外径筒部分16a の下端上向き段部部分17a の前後方向他半上面から突子21を起立させると共に、これ等両突子嵌合用窪み36を蓋体周壁35に穿設し、それ等突子内面と窪み外面との少なくとも一方に弾性操作板内方押込み力を蓋体押上げ力に変換させる斜面20を形成し、又上記小外径筒部16の上部と蓋体周壁内面の下部とに第1、第2係合手段23、38を付設した
    ことを特徴とする蓋体付きキャップ。
  2. 上記両弾性操作板18の各内面に、これ等操作板を外方へ付勢するバネを付設した
    ことを特徴とする、請求項1記載の蓋体付きキャップ。
  3. 上記バネを断面V字ないしU字形状の板バネ41で形成して、該板バネ一端を弾性操作板18の上端内縁へ、他端をキャップ本体頂板12の左右外縁へ、それぞれ連結して弾性操作板18内方へ吊持ちさせ、蓋体付きキャップ全体を合成樹脂材で一体成形した
    ことを特徴とする請求項2記載の蓋体付きキャップ。
  4. 上記キャップ本体11および蓋体31の平面形状を左右方向を長径とする楕円形状とすると共に、蓋体頂壁前縁の左右方向中間部から指掛け33a を前方突出した
    ことを特徴とする、請求項1、2又は3記載の蓋体付きキャップ。
  5. 上記両弾性操作板18の各上部外面へ、押釦19を付設した
    ことを特徴とする、請求項1、2、3又は4記載の蓋体付きキャップ。
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