JP2007045422A - 改ざん防止機能付きヒンジキャップ - Google Patents

改ざん防止機能付きヒンジキャップ Download PDF

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【課題】良好な外観を呈するとともに、除去したり撤去したりすることにより開封済みの容器と別個に取り扱う必要のある部分が発生しない改ざん防止機能付きヒンジキャップを提供する。
【解決手段】容器本体2の首部3に取り付けられて内容物の注出口4を形成する蓋本体部5と、蓋本体部の後端側に設けられたヒンジ6を介して蓋本体部と一体的に形成されて注出口を開閉する上蓋7とを備えたヒンジキャップ1であって、蓋本体部の前端側外周壁10aに形成される、閉止状態の上蓋を開放操作するための指掛け用凹所23と、前端側外周壁の外側表面に沿うように設けられ、指掛け用凹所を封鎖すべく指掛け用凹所内に係脱自在に係合された改ざん防止部材21と、押圧操作により係合が離脱されて指掛け用凹所の内方に押し込まれる改ざん防止部材を、指掛け用凹所の内方に固定する固定部25、26、30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、良好な外観を呈するとともに、除去したり撤去したりすることにより開封済みの容器と別個に取り扱う必要のある部分が発生しない改ざん防止機能付きヒンジキャップに関する。
従来より、容器を不正に開封したり、内容物に異物を混入したりすることを防止するための改ざん防止機能を有するヒンジキャップに関する技術として、例えば特許文献1、2に開示されたものが知られている。
特許文献1の「改ざん防止機能付きヒンジキャップ」は、容器本体の首部に取り付けられ、蓋本体と上蓋とをヒンジ部を介して一体に形成したヒンジキャップであって、蓋本体の側面の上端に、全周にわたって蓋本体から除去可能なリング状の改ざん防止部材(「ガード片」)が形成されている。改ざん防止部材の内周部と上蓋外周壁のそれぞれには、互いに嵌合し合う係合凸部および係合凹部が形成されるとともに、上蓋の側面には上部がフランジ部で下部が小径部となる段差が形成され、小径部は改ざん防止部材の内側に嵌め込まれ、フランジ部は改ざん防止部材と同径もしくは改ざん防止部材より小径に形成されることを特徴とする。この改ざん防止機能付きヒンジキャップを開封する際には、まず改ざん防止部材の一部に突出形成されたプルタブを引っ張ることにより、蓋本体の側面上端と改ざん防止部材との間に形成された切り取り部を切断し、改ざん防止部材を除去する。すると上蓋のフランジ部に指を掛けて開放操作するための指掛け用空間を形成する小径部が露出するので、フランジ部に指を掛けて持ち上げることができ、上蓋を開放することができる。
特許文献2の「バージン機構付きヒンジキャップ」は、容器本体首部に取り付けられて内容物の注出口を形成する下蓋と、下蓋の後端部にヒンジを介して一体形成されて注出口を開閉自在に閉塞する上蓋とを備え、上蓋外周面の下端部と下蓋外周面の上端部にまたがるリング状の改ざん防止部材(「リング部品」)を備えた改ざん防止機能付きヒンジキャップである。下蓋の上面後端側のヒンジ付近には、リング状の改ざん防止部材の後端部である差し込み片部を差し込む差し込み溝が形成されている。下蓋の外周面上端には、差し込み溝の両端から前端側へと円環状に連なる第1段差部が凹設され、さらに下蓋外周面の前端部には、閉止状態の上蓋の開閉端下縁に露出させて上蓋開放操作時に指掛け部となす凹所が形成されている。上蓋の外周面下端には、上蓋の閉止状態において下蓋の第1段差部に連なる第2段差部が凹設されている。リング状の改ざん防止部材は、上記差し込み片部と、差し込み片部から前端側へ円環状に連なり上記第1、第2段差部にまたがって嵌着される周回片部とから構成され、周回片部の内側面と第1、第2両段差部の外側面とには、互いに係合し合う突起と係合孔とが形成されている。さらに改ざん防止部材の前端部には、2本の縦長の切断用薄膜部により囲繞された切り裂き片が形成されており、切り裂き片の下方には、切り裂き片を切断操作する際に摘むためのプルタブ(「掴み片」)が突設されている。開封する際にはまず、プルタブを摘みつつ上方に起こすことによって薄膜部を切り裂き、切り裂き片を除去する。すると切り裂き片の左右に続いていた周回片部を十分に押し開くことができ、上蓋指掛け用の凹所が十分に露出するとともに、上下2段に設けられた各突起と第1、第2両段差部に設けられた各係合孔との係合が解除されるので、上蓋を開放することができる。上蓋開放後、改ざん防止部材の切り裂き片以外の部分である周回片部および差し込み片部を上方に引き抜き、撤去する。
特開2001−171713号公報 特開2001−315820号公報
ところで、上記各背景技術にあってはいずれも、外観上不良な箇所を生ずるという問題点があった。以下に、具体的に示す。
特許文献1においては、改ざん防止部材を除去した部分に、ヒンジキャップの全周にわたって上蓋の小径部と、さらには小径部上に形成された係合凹部が露出されてしまっていた。また特許文献2においては、改ざん防止部材を撤去した後、ヒンジキャップのほぼ全周にわたり、上蓋の下端から下蓋の上端にまたがる第1、第2両段差部と、さらには両段差部上に形成された係合孔が露出されてしまっていた。これら、特許文献1における小径部や係合凹部、特許文献2における両段差部や係合孔など、専ら改ざん防止部材と係合するために使用される部分が開封後に露出してしまうことは、外観上、著しい違和感を生じさせてしまっていた。
また、特許文献1においては、全周にわたって切り取り部を切り裂いて改ざん防止部材を除去するがゆえに、比較的長い寸法にわたる切断箇所が露出されてしまっていた。手で切り裂くことにより生じる切断箇所にはバリのような細片が発生するなど見栄えが悪く、このような切断箇所が開封後に露出してしまうこと、しかも比較的長い寸法にわたって露出してしまうことは、外観上、著しく不良な印象、あるいは違和感を生じさせてしまっていた。
さらには、上記いずれの背景技術にあっても、改ざん防止部材の、除去あるいは撤去された部分を、廃棄などの処分をするため開封済みの容器と別個に取り扱う必要があり、非常に不便であった。具体的には、特許文献1においては除去された改ざん防止部材を、特許文献2においては切断除去された切り裂き片および撤去された改ざん防止部材の残りの部分を、容器と別個に取り扱う必要があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、良好な外観を呈するとともに、除去したり撤去したりすることにより開封済みの容器と別個に取り扱う必要のある部分が発生しない改ざん防止機能付きヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップは、容器本体の首部に取り付けられて内容物の注出口を形成する蓋本体部と、該蓋本体部の後端側に設けられたヒンジを介して当該蓋本体部と一体的に形成されて上記注出口を開閉する上蓋とを備えたヒンジキャップであって、上記蓋本体部の前端側外周壁に形成される、閉止状態の上記上蓋を開放操作するための指掛け用凹所と、上記前端側外周壁の外側表面に沿うように設けられ、上記指掛け用凹所を封鎖すべく該指掛け用凹所内に係脱自在に係合された改ざん防止部材と、押圧操作により上記係合が離脱されて上記指掛け用凹所の内方に押し込まれる上記改ざん防止部材を、当該指掛け用凹所の内方に固定する固定部とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップにあっては、良好な外観を呈するとともに、除去したり撤去したりすることにより開封済みの容器と別個に取り扱う必要のある部分が発生しない。
以下に、本発明にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップの好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。第1の実施形態にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップ1(以下、単にヒンジキャップ1という)は基本的には、図1〜5に示すように、容器本体2の首部3に取り付けられて内容物の注出口4を形成する蓋本体部5と、蓋本体部5の後端側に設けられたヒンジ6を介して蓋本体部5に一体的に形成されて注出口4を開閉自在に開閉する上蓋7とから構成される。容器本体2は、平面形状がほぼ正方形の胴部8と、平面視で胴部8のほぼ中央に配置される円筒状の首部3と、胴部8と首部3とを連繋する傾斜面からなる肩部9とから構成されている。
ヒンジキャップ1の外形輪郭は、その平面形状が容器本体2の胴部8に沿ったほぼ正方形である。ヒンジキャップ1の外側表面と容器本体2胴部8の外側表面とは、互いにほぼ面一に形成されている。ヒンジキャップ1や容器本体2胴部8の平面形状は正方形に限定されるものではなく、円形など他の形状も可能である。ヒンジキャップ1は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂により成形される。容器本体2は、合成樹脂やガラスなど様々な素材によるものが適用可能である。
蓋本体部5は概ね、ほぼ正方形筒状の外周壁10と、外周壁10の上端に連続させて外周壁10のすぐ内方に形成された平板状の天井部11とから構成される。天井部11は、その下面が外周壁10の上端とほぼ同一の高さ位置になるよう形成されている。天井部11の中央には、容器本体2の内容物を取り出すための注出口4が上面側に突出させて形成されている。円筒状の注出口4の外周面の上部には、外向き鉤状の第1フック部12が形成されている。
天井部11下面側の、中央と外周端部のほぼ中間の位置には、容器本体2の首部3と互いに嵌合し合う円筒状の第1嵌合部13が一体的に垂下形成されている。第1嵌合部13の内周面には、首部3の外周面上に形成された環状凸部14と係合し合う環状凹部15が形成されている。
蓋本体部5の後端側外周壁10bの上端には、その中央部分に薄肉ヒンジ6(以下、単にヒンジ6という)が形成されており、蓋本体部5と上蓋7とをヒンジ結合している。
上蓋7は概ね、その外側表面が蓋本体部5の外周壁10の外側表面とほぼ面一に形成された第2外周壁16と、第2外周壁16の上端を覆うように一体形成された平板状の天板部17とから構成される。天板部17の下面側中央には、上蓋7の閉止状態において蓋本体部5の注出口4と互いに嵌合し合う円筒状の第2嵌合部18が垂下形成されている。第2嵌合部18の内周面下端には内向き鉤状の第2フック部19が形成されており、注出口4の第1フック部12と互いに係合する。ここで、上蓋7の第2外周壁16の外側表面は必ずしも蓋本体部5の外周壁10の外側表面と面一でなくともよく、第2外周壁16の下端に指を掛けて上蓋7を開放することができない形状であればよい。例えば、上蓋7の第2外周壁16の外側表面が蓋本体部5の外周壁10よりも内方に位置していてもよい。また、上蓋7の前端側第2外周壁16aの中央部内側面には、後述する改ざん防止部材21の第3フック部22と係合し合う矩形凹状のフック凹所20が形成されている。
蓋本体部5の前端側には、閉止状態の上記上蓋7を開放操作するための指掛け用凹所23が形成されている。より具体的には、指掛け用凹所23の外側開口部は、前端側外周壁10aの中央部に設けられたほぼ矩形の切り欠き部10cに一致しており、指掛け用凹所23の下面は、切り欠き部10cの下縁を形成する前端側外周壁10aの端部から上記第1嵌合部13の前端側13a下端付近まで水平に、かつ一体的に連続するよう形成されたスライド台部23aにより形成されている。スライド台部23aは、後述する改ざん防止部材21が外方から押圧操作された際に、その上をスライド移動する。指掛け用凹所23の左右の側面は、切り欠き部10cの左右の縁辺を形成する前端側外周壁10aの端部から、それぞれ、後端側へまっすぐに第1嵌合部13まで延びる鉛直な側壁23bにより形成されている。
ヒンジキャップ1の使用者は、指掛け用凹所23内に親指などを挿入し、閉止状態の上蓋7の、前端側第2外周壁16aの下端部に指を掛けて持ち上げることにより上蓋7を開放することができる。ただし、この指掛け用凹所23は、ヒンジキャップ1の開封前の状態においては、改ざん防止部材21が設けられることにより封鎖されている。
改ざん防止部材21は、蓋本体部5などヒンジキャップ1のその他の部分と別体に形成される。改ざん防止部材21の本体部21aは、開封前の状態において、上記切り欠き部10cの形状にぴったりと沿うように、当該切り欠き部10c、ひいては指掛け用凹所23を封鎖するように設けられる。指掛け用凹所23の左右の側壁23bには、上下方向中程の位置に、矩形凹状の第1係止孔24および第2係止孔25が並設されている。第1係止孔24が外方(前端側)に位置し、第2係止孔25が内方(後端側)に位置している。
改ざん防止部材21の上端には、改ざん防止部材21が指掛け用凹所23内に係合された状態で後端側に突出した上側リブ21bが一体に形成され、改ざん防止部材21の下端には上側リブ21bと同程度後端側に突出した下側リブ21cが一体に形成されている。上側リブ21bの上面には前端側向き鉤状の第3フック部22が一体に突出形成されており、開封前の状態において上記フック凹所20と係合し合う。このフック凹所20と第3フック部22との係合状態は、互いの鉤状部分が上下方向に係合しており前後方向には係合していない(図4(b)参照)ので、開封前の状態、すなわち改ざん防止部材21が指掛け用凹所23のの外側開口部に当該指掛け用凹所23を封鎖すべく設けられている状態において、上蓋7が上方へと開放されてしまう動きは防止するが、改ざん防止部材21が押圧操作を受けて内方へと移動する動きは許容する。
改ざん防止部材21の左右の端部には、後端側に突出した左側リブ21d、右側リブ21eが一体に形成されている。これら左側リブ21d、右側リブ21eはともに同程度、かつ上側リブ21bおよび下側リブ21cよりも長く後端側に突出している。左側リブ21d、右側リブ21eそれぞれの外側面には、上記第1、第2係止孔24、25と互いに係合しうるほぼ矩形の係止突起26が突出形成されている。左右の係止突起26は、詳細には、その前後端の端部が切り欠かれて斜めに形成されており、改ざん防止部材21の押圧操作時に、改ざん防止部材21が第1係止孔24から離脱しやすいように、かつまた第2係止孔25に係合しやすいように形成されている。
改ざん防止部材21は、開封前の状態にあっては、係止突起26と第1係止孔24とが係合し合うことにより指掛け用凹所23の外側開口部位置に、前端側外周壁10aの外側表面に沿うように係止されている。より具体的には、改ざん防止部材21の外側表面が前端側外周壁10aの外側表面とほぼ面一になるよう配置されている。ここで、改ざん防止部材21の外側表面は、開封前の状態において、前端側外周壁10aの外側表面と必ずしも面一でなくともよく、少なくとも指掛け用凹所23内に指を挿入して上蓋7を開放操作することができないように配置されていればよいのであって、例えば、前端側外周壁10aの外側表面よりも若干外方や内方に位置していてもよい。
改ざん防止部材21を外方から押圧操作することによって、左右の係止突起26が第1係止孔24から離脱し、改ざん防止部材21が指掛け用凹所23の内方へとスライド移動され、改ざん防止部材21の左右の係止突起26が指掛け用凹所23側壁23bの第2係止孔25に係合したところでスライド移動が停止する。すなわち、係止突起26と、第2係止孔25とで、押圧操作により指掛け用凹所23の内方に押し込まれた改ざん防止部材21を当該指掛け用凹所23の内方に固定する固定部を構成する。このように、改ざん防止部材21が指掛け用凹所23の内方へと押し込まれ、固定されることによって、指掛け用凹所23が開封され、上蓋7を開放操作することが可能となる。
改ざん防止部材21の素材としては、外観上、比較的見劣りがするポリエチレンなどよりも、比較的質の高い外観を有するポリプロピレンなどを使用することが好ましい。従来、改ざん防止部材の一部、あるいは改ざん防止部材とその他の部分との間に、手で切り裂くべき切断箇所を設ける必要があった場合には、切断容易なポリエチレンなど、比較的見劣りのする材質を選択しなければならなかった。ところが本実施形態にあっては、そのような切断箇所が一切設けられていないので、ヒンジキャップ1の改ざん防止部材21、およびその他の部分である蓋本体部5や上蓋7を、比較的見栄えのよいポリプロピレンなどの素材で形成することが可能である。また特に、本実施形態にあっては、改ざん防止部材21は蓋本体部5などと別体に形成されるので、改ざん防止部材21のみをポリプロピレンなどの素材で形成することも可能である。
また、本実施形態の改ざん防止部材21は、蓋本体部5などと別体に形成されるので、蓋本体部5などヒンジキャップ1の他の部分と、異なる加飾を施すことも容易である。
次に、本実施形態にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップ1の作用について説明する。ヒンジキャップ1の製造時においては、まず、蓋本体部5と上蓋7とが一体的に樹脂成形され、これとは別個独立に改ざん防止部材21が樹脂成形される。このヒンジキャップ1を容器本体2に組み付ける際には、まず改ざん防止部材21を、その左右の係止突起26を左右の第1係止孔24に係脱自在に係合させることにより、指掛け用凹所23を封鎖すべく、前端側外周壁10aの外側表面に沿うように組み付ける。次に、上蓋7の第2嵌合部18を蓋本体部5の注出口4に嵌合させるとともに、上蓋7のフック凹所20と改ざん防止部材21の第3フック部22とを係合させることによって上蓋7を閉止する。次いで、蓋本体部5の第1嵌合部13を容器本体2の首部3に嵌合させ、組付けを完了する(図2、図4参照)。
容器を購入した使用者などが容器本体2の内容物を注出するためには、まず、指掛け用凹所23を封鎖している改ざん防止部材21の本体部21aを外方から押圧操作することにより、指掛け用凹所23を開封する。具体的には、押圧操作により改ざん防止部材21の左右の係止突起26を第1係止孔24から離脱させ、さらに改ざん防止部材21を押し込むことによって、改ざん防止部材21を指掛け用凹所23の内方へと、スライド台部23a上をスライド移動させて押し込む。押し込まれた改ざん防止部材21は、両係止突起26と第2係止孔25とが係合し合った時点でスライド移動が停止し、指掛け用凹所23の内方に固定される。このようにして指掛け用凹所23を開封することにより、当該指掛け用凹所23に手指を挿入して上蓋7を開放操作することが可能となる(図3、図5参照)。
以上説明したように、本実施形態の改ざん防止機能付きヒンジキャップ1にあっては、容器本体2の首部3に取り付けられて内容物の注出口を形成する蓋本体部5と、蓋本体部5の後端側に設けられたヒンジ6を介して蓋本体部5と一体的に形成されて注出口4を開閉する上蓋7とを備え、蓋本体部5の前端側外周壁10aに形成される、閉止状態の上蓋7を開放操作するための指掛け用凹所23と、前端側外周壁10aの外側表面に沿うように設けられ、指掛け用凹所23を封鎖すべく指掛け用凹所23内に係脱自在に係合された改ざん防止部材21と、押圧操作により係合が離脱されて指掛け用凹所23の内方に押し込まれる改ざん防止部材21を指掛け用凹所23の内方に固定する固定部25、26とを備えることとしたので、改ざん防止部材21やその一部を切り裂いたり、切り裂いた部分を除去したり、かつまた改ざん防止部材21全体を開封後に撤去したりする必要が一切無く、押圧操作により改ざん防止部材21を指掛け用凹所23の内方に押し込むだけで上蓋7を開放可能とするので、従来のように、専ら改ざん防止部材と係合するために使用される部分が露出してしまったり、見栄えの悪い切断箇所が発生したりすることがなく、良好な外観を呈することが可能である。
また従来は、改ざん防止部材の、除去あるいは撤去された部分を、廃棄などの処分をするため開封済みの容器と別個に取り扱う必要があり、非常に不便であったが、本実施形態のヒンジキャップ1にあっては、改ざん防止部材21を指掛け用凹所23内方に押し込むだけでよく、除去したり撤去したりすることにより開封済みの容器と別個に取り扱う必要のある部分が発生しないため、非常に便利である。
また、従来の技術では、切り取り部や切り裂き片などの切断箇所を切断操作するために切断箇所の一部にいわゆるプルタブを設ける必要があった。プルタブは通常改ざん防止部材の開封時に除去されてしまうが、開封前の状態において、ヒンジキャップの外形輪郭よりも外方へと突出させて設けられるため、形状的にスマートさを欠くなど見栄えが悪く、外観上好ましくなかった。これに対し本実施形態の改ざん防止機能付きヒンジキャップ1では、切断操作すべき部分が一切無いのでプルタブが必要ないため、開封前の状態においても従来と比較して良好な外観を呈するので有利である。
また、特に本実施形態にあっては、改ざん防止部材21について開封操作時に切断したり破断させたりすべき箇所が全くないので、改ざん防止部材21およびヒンジキャップ1のその他の部分を、比較的見劣りのするポリエチレンなどの素材からではなく、ポリプロピレンなど、より見栄えのよい外観を呈する素材を使用して形成することができる。その結果、ヒンジキャップ1全体として、より一層良好な外観を呈することが可能である。あるいは、本実施形態では特に、改ざん防止部材21を、蓋本体部5などヒンジキャップ1のその他の部分と別体に形成されることとしたので、蓋本体部5などヒンジキャップ1のその他の部分は製造コスト上のメリットを生かして従来通りポリエチレンなどの素材により形成し、改ざん防止部材21のみ、ポリプロピレンなど上質の素材により形成することとしてもよい。その場合、本実施形態では特に、従来とは異なり、改ざん防止部材21は、切断・除去されたり、撤去されたりすることがなく、開封後も指掛け用凹所23内に残置されるので、改ざん防止部材21の外観を向上させられることは、ヒンジキャップ1全体の外観を向上させる上で非常に有利である。
また、ヒンジキャップ1と別体に形成される改ざん防止部材21は、ヒンジキャップ1と異なる加飾を施すことが容易であるので、例えば、開封前において、当該改ざん防止部材21が押圧操作部であることを明示したり、また、指掛け用凹所23の内方に押し込まれた開封後においては開封済みであることを明示できるような加飾を施すことが容易となるため、非常に有利である。
図6、7には、本発明にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップの第2実施形態が示されている。第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。第2実施形態にあっては、上蓋7の前端側第2外周壁16aの中央部内側面には、フック凹所が形成されていない。また、フック凹所と係合し合う、改ざん防止部材21の上側リブ21bに形成されていた第3フック部も設けられておらず、改ざん防止部材21の上側リブ21b上面は、平坦に形成されている。その結果、上蓋7の閉止状態かつ開封前の状態において、前端側第2外周壁16aの下端と改ざん防止部材21の上端部分とは互いに、単に当接し合うだけであり、係合し合うことはない(図6参照)。このような第2実施形態のヒンジキャップ1にあっても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。特に、この第2実施形態にあっては、改ざん防止部材21と上蓋7の前端側第2外周壁16aとを係合させる必要がないので、ヒンジキャップ1の組み付け作業時、上蓋7を閉止する際に、誤って改ざん防止部材21に押圧力を加えてしまい、指掛け用凹所23の内方へと押し込んでしまうこと、すなわち誤ってヒンジキャップ1を開封してしまうことを防止することができる。
図8、9には、本発明にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップの第3実施形態が示されている。第1、第2実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。第3実施形態にあっては、改ざん防止部材21には上側および左右両側のリブが形成されていない。従って、左右のリブに形成されていた係止突起26も設けられていない。また、下側リブ21cの代わりに、改ざん防止部材21の本体部21a下端からは、そのすぐ後端側に、下方に突出した鉤状の第4フック部27が一体に形成されている。蓋本体部5のスライド台部23aの前端寄り、前端側外周壁10aのすぐ後端側の位置には、上記第4フック部27が挿入されて係合される第3係止孔28が形成されている。改ざん防止部材21の本体部21aの下端と、第4フック部27との間は非常に薄く形成された薄肉部29となっており、改ざん防止部材21の本体部21aの上端側は、薄肉部29がヒンジとして機能することにより後端側に揺動自在となっている。また、指掛け用凹所23の側壁23bには第1、第2係止孔が設けられておらず、その代わりに、側壁23bのやや前端寄りで上端に近い位置に、内方へと押し込まれた改ざん防止部材本体部21aの上端側を、指掛け用凹所23の内方に固定する固定部として機能する第2係止突起30が突出形成されている。第2係止突起30の前端側角部は、改ざん防止部材21が乗り越えやすいように、切り欠かれて斜めに形成されている。他方、第2係止突起30の後端側角部は、乗り越えた改ざん防止部材21が指掛け用凹所23の外側開口部側へと戻ってしまわないよう、すなわち指掛け用凹所23の内方に確実に固定されるよう、切り欠きが形成されていない。このように構成されたヒンジキャップ1を開封するには、改ざん防止部材21の本体部21aを外方から押圧操作することにより、本体部21aの上端側を薄肉部29を支点に指掛け用凹所23の内方へとヒンジ回転させ、左右の側壁23bに形成された両第2係止突起30を乗り越えさせる。このようにして押し込まれた改ざん防止部材21は、両第2係止突起30により指掛け用凹所23の内方に固定される。このようにして指掛け用凹所23を開封することにより、当該指掛け用凹所23に手指を挿入して上蓋7を開放操作することが可能となる(図9参照)。
本発明にかかる改ざん防止機能付きヒンジキャップの第1実施形態を示す分解斜視図である。 図1の改ざん防止機能付きヒンジキャップの斜視図である。 図1の改ざん防止機能付きヒンジキャップの、改ざん防止部材を押し込んだ状態の斜視図である。 図1の改ざん防止機能付きヒンジキャップの、改ざん防止部材を押し込む前の状態を示す、(a)は(b)のA−A線による断面、(b)は縦断面の図である。 図1の改ざん防止機能付きヒンジキャップの、改ざん防止部材を押し込んだ後の状態を示す、(a)は(b)のB−B線による断面、(b)は縦断面の図である。 本発明の改ざん防止機能付きヒンジキャップの第2実施形態に係り、改ざん防止部材を押し込む前の状態を示す、(a)は(b)のC−C線による断面、(b)は縦断面の図である。 図6の改ざん防止機能付きヒンジキャップの、改ざん防止部材を押し込んだ後の状態を示す、(a)は(b)のD−D線による断面、(b)は縦断面の図である。 本発明の改ざん防止機能付きヒンジキャップの第3実施形態に係り、改ざん防止部材を押し込む前の状態を示す、(a)は(b)のE−E線による断面、(b)は縦断面の図である。 図8の改ざん防止機能付きヒンジキャップの第3実施形態に係り、改ざん防止部材を押し込んだ後の状態を示す、(a)は(b)のF−F線による断面、(b)は縦断面の図である。
符号の説明
1 改ざん防止機能付きヒンジキャップ
2 容器本体
3 首部
4 注出口
5 蓋本体部
6 ヒンジ
7 上蓋
10a 前端側外周壁
21 改ざん防止部材
23 指掛け用凹所
25 第2係止孔(固定部)
26 係止突起(固定部)
30 第2係止突起(固定部)

Claims (2)

  1. 容器本体の首部に取り付けられて内容物の注出口を形成する蓋本体部と、該蓋本体部の後端側に設けられたヒンジを介して当該蓋本体部と一体的に形成されて上記注出口を開閉する上蓋とを備えたヒンジキャップであって、
    上記蓋本体部の前端側外周壁に形成される、閉止状態の上記上蓋を開放操作するための指掛け用凹所と、
    上記前端側外周壁の外側表面に沿うように設けられ、上記指掛け用凹所を封鎖すべく該指掛け用凹所内に係脱自在に係合された改ざん防止部材と、
    押圧操作により上記係合が離脱されて上記指掛け用凹所の内方に押し込まれる上記改ざん防止部材を、当該指掛け用凹所の内方に固定する固定部と
    を備えたことを特徴とする改ざん防止機能付きヒンジキャップ。
  2. 前記改ざん防止部材は、前記蓋本体部と別体に形成されて設けられることを特徴とする請求項1に記載の改ざん防止機能付きヒンジキャップ。
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