JP4425425B2 - バージン機構付きヒンジキャップ(リングパーツ付き) - Google Patents

バージン機構付きヒンジキャップ(リングパーツ付き) Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体の首部に取り付けられて内容物の取出し口を形成する下蓋と、この下蓋後端部にヒンジを介して一体形成されて、前記取出し口を開閉自在に閉塞する上蓋とを備え、下蓋に一体形成された切り裂き片を切断除去して開封することで上蓋が開放可能となるバージン機構付きヒンジキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、使用開始までは完全に容器の密閉状態を維持して、その内容物の劣化や異物の混入などの悪戯を防止でき、使用開始以降には内容物に影響がないレベルの密閉状態を維持しつつ、その内容物の自由な取り出しを可能にした容器のキャップとして、バージン機構付きヒンジキャップが種々しられており、例えば実開平5−68867号公報のものがある。
【0003】
このバージン機構付きヒンジキャップは、容器本体の首部に嵌合可能に形成されて天井部に注出口が設けられている下蓋と、この下蓋にヒンジ部を介して連結されてこのヒンジ部と反対側の位置に指かけ部が突設されている上蓋と、前記指かけ部を覆う位置に立設されて下端部が前記下蓋の外周に点状接続部を介して連結されている封緘部材とからなり、前記上蓋の頂壁から垂下している栓体が前記下蓋の注出口に密封状態で嵌入するようになっている。
【0004】
また、前記下蓋の外周面のうち、上蓋の指かけ部の真下に位置する部位には凹部が形成され、前記点状接続部はこの凹部の周壁に設けられて前記封緘部材の切除部として形成されると共に、この封緘部材の上端には上蓋の指かけ部を係止する止めが形成されている。
【0005】
そして、このヒンジキャップを開栓する場合には、封緘部材の上端に指をかけて封緘部材を外方に倒し、点状接続部を切断して下蓋から分離させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のバージン機構付きヒンジキャップでは、上蓋の開閉端に突出形成した指かけ部を覆うようにして封緘部材を設け、未開封状態ではこの封緘部材の上端部に一体形成した止め部で上蓋の指かけ部を係止させるようになっており、たとえ指かけ部の真下に位置する部位に形成した下蓋の凹部の周壁に点状接続部を介して当該封緘部材を一体的に接合させるようになしてはいても、当該封緘部材は下蓋の外周面よりも外方に大きく飛び出してしまうことになる。
【0007】
このため、このヒンジキャップにあっては、その未開封の状態では、封緘部材が上下の蓋の外周面からかなり大きく突出する形態を呈することになってしまい、外観をスッキリとしたデザインにまとめ難く、見栄えの向上が図り難いという問題があった。また、封緘部材を下蓋の凹部の周縁に点状接続部を介して一体的に接合させるため、成形型が複雑になってしまうことを否めず、よって製造コストの面でも低減化が図り難いという問題があった。
【0008】
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、開封時に切断除去される切り裂き片(封緘部材)がキャップ外周面から殆ど突出することがなく、外観のデザインをスッキリとした見栄えのあるものにでき、しかも成形型の形状も簡素化できて製造コストの低減化も図れるバージン機構付きヒンジキャップを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明に係るバージン機構付きヒンジキャップは、容器本体首部に取り付けられて内容物の注出口を形成する下蓋と、該下蓋後端部にヒンジを介して一体形成されて該注出口を開閉自在に閉塞する上蓋とを備え、該上蓋は該下蓋との双方に係合して介在されるリング部品の切断除去による開封で開放可能となるバージン機構付きヒンジキャップであって、該下蓋の上面には、前記リング部品の一部を差し込む差込溝がヒンジに近接してその前方部位を横断するように形成されているとともに、該差込溝より前方の下蓋外周面上部には、該差込溝の両端に連なる第1段差部が凹設され、かつ該下蓋前端部の外周面には閉止状態の該上蓋の開閉端に指を掛け易く案内するための凹所が該第1段差部の下方より該第1段差部を抉るように形成されており、該上蓋の外周面下部には、その閉止状態で下蓋の第1段差部に連なる第2段差部が凹設され、該リング部品は、下蓋の差込溝に挿入される差込片部と、該下蓋及び上蓋の両段差部に跨って嵌着されて、該両段差部を覆う周回片部とを有し、該周回片部の内側面と該両段差部とには、それぞれ相互に係合し合う突起と係合孔とが対応されて形成され、さらに該リング部品には、該凹所の両側端部を上方に延長する位置に沿って切断用の薄膜部が形成されて切断除去可能な切り裂き片とされていることを特徴とする。
【0010】
また、前記切り裂き片には、前記凹所形成部位に向けて下方に延出形成された掴み片を一体形成するのが望ましい。
【0011】
上記構成によれば、リング部品の周回片部は下蓋の第1段差部と上蓋の第2段差部とで形成される装着溝内に収容され、差込片部が収納された下蓋の差込溝はその上方が上蓋によって閉塞される。また、リング部品は下蓋と上蓋とに対して各々突起と係合孔とにより係合する。このため、上蓋と下蓋とがこれらに跨るリング部品の周回片部を介して相互に係合して拘束されることになり、上蓋は開放できなくなる。しかも、上蓋が開放不能となるからリング部品の取り外しも不可能になり、ヒンジキャップは確実に閉塞状態に維持されることになる。よってこの状態のヒンジキャップが首部に取り付けられた容器は上蓋が開放不可能な未開封状態となり、上蓋はリング部品を切断除去して開封しない限り開放することはできない。
【0012】
また、この未開封状態ではリング部品は、下蓋の第1段差部と上蓋の第2段差部とで形成される装着溝内に収納されており、よって上・下蓋の外周面から外方には殆ど突出せず、すっきりとしたデザインのものになる。
【0013】
リング部品の周回片部における前端部分の切り裂き片を、その両側部にある薄膜部に沿って切断分離除去して開封すれば、リング部品を切断部分で押し開くことにより突起と係合孔との係合を解き得、かつ上蓋の指掛け部となる開閉端の下縁が下蓋の凹所に臨んで露出する。従って、下蓋の凹所に指を入れると上蓋開閉端の下縁の指掛け部に指が掛かり、上蓋を上方に引き上げることで当該上蓋を容易に大きく開放させることができる。そして、上蓋を開放させればリング部品は簡単に上方に引き抜いて撤去でき、以後は上蓋の開閉が自由に行えるようになる。
【0014】
また、切り裂き片の有無で容易に開封・未開封の確認が可能であるから、切り裂き片が切断除去されているか否かというキャップの外観上の変化を一見するだけで容器の開封・未開封の状態を容易に確認することができるとともに、切り裂き片を手で触れることでも確認でき、このため目の不自由な人や、暗い場所の作業者でも容易に確認することができる。
【0015】
さらに、上蓋の指掛け部は、下蓋に凹設された凹所によってその開閉端の下縁が露出されることによって形成されるから、開封後は上蓋及び下蓋の外周面から外方には何も突出せず、よって開封後の使用状態では、より一層すっきりとしたデザインとなって見栄えが向上する。
【0016】
また、下蓋の凹所形成部位に向けて下方に延びる掴み片を切り裂き片に一体形成すれば、開封時の切断が容易に行える。
【0017】
またさらに、点状接続部がないのでその分、成形型を簡素化できて製造コストの低減化も図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のバージン機構付きヒンジキャップの一実施形態を示すもので上蓋開放状態の分解斜視図、図2はその上蓋開放状態の上面図、図3は図2中のIII−III線矢視断面図、図4上蓋閉止状態の正面図、図5は図4中のV−V線矢視断面図、図6は図5中のVI−VI線矢視断面図、図7はそのバージン機構付きヒンジキャップが開封される過程の断面図、図8は開封完了状態の断面図を示す。
【0019】
この実施形態のバージン機構付きヒンジキャップ10は樹脂成形されており、容器本体(図示せず)の首部に取り付けられる下蓋12と、この下蓋12の後端部にヒンジ14を介して開閉自在に一体形成された上蓋16、及びこれら下蓋12と上蓋14とのそれぞれに係合して上蓋16を閉止状態に保持するリング部品18とからなる。
【0020】
下蓋12は天井部20を有する有蓋円筒体状をなし、その天井部20の中央には容器本体内の内容物を取り出すための注出口21が設けられている。また、円筒体部22の内周面には、容器本体の首部に形成された雄ねじ部に螺合する雌ねじ部24が形成されている。
【0021】
そして、極薄肉で折れ曲がり自在なヒンジ14を介して上記下蓋12と一体形成されている上蓋16は、円形の蓋体26の外周縁に円環状のリブ28が突出している皿状をなし、このリブ28の下面は閉止状態で下蓋12の天井部20上面に当接する。また蓋体26の中央には同じくその閉止状態で下蓋12の注出口21に嵌入してこれを密封する棒状の栓体30が一体的に突出形成されている。
【0022】
ところで、前記下蓋16の上面には、前記リング部品18の一部を差し込む差込溝32がヒンジ14に近接してその前方部位を真っ直ぐに横断するように形成されているとともに、この差込溝32より前方の下蓋12外周面上部には、当該差込溝32の両端に連なる第1段差部34が周回するように凹設され、これら差込溝32と第1段差部34との下端は同一レベルに形成されている。また、当該下蓋12前端部の外周面には、閉止状態の上蓋16の開閉端35の直下に、当該開閉端35に指を掛け易く案内するための凹所36が、その第1段差部34の下方から当該第1段差部34を抉るようにして上端部まで形成されている。
【0023】
一方、上蓋16には、その閉止状態の外周面下部に、前記下蓋12の第1段差部34の上方に連なって当該外周面下部を周回する第2段差部38が、その高さ寸法を第1段差部34とほぼ同じにして凹設されており、これら第1・第2段差部34,38は上蓋16の閉止状態でリング部品18の装着溝40を形成し、この装着溝40と差込溝32とは環状に繋がる。なお、上蓋16の第2段差部38はその周回方向の両側端部39が、閉止状態で上方が前方に傾斜する傾斜面に形成されている。
【0024】
リング部品18は、前記下蓋12の差込溝32に挿入される差込片部42と、この差込片部42の両側端に連なって形成され、下蓋12及び上蓋16の両段差部34,38に跨って装着溝40に嵌着され、これら両段差部34,38を覆う周回片部44とを有する環状をなす。前記差込片部42はその高さが下蓋12の差込溝32の深さに相応されて、当該深さよりも若干小さく形成されており、差込溝32内に埋没するようになっている。また、周回片部44と差込片部42とは下端部が同一面に形成されるとともに、周回片部44はその高さが差込片部42の高さの約2倍程に形成されて上方に突出している。そして、その突出する両側端部45は上方が前方に傾斜する傾斜面に形成されて、上蓋16の閉止時に第2段差部38の両側端部39の傾斜面と対面するようになっており、上蓋16の開閉時にリング部品18と上蓋16とが干渉しないようにしてある。
【0025】
また、周回片部44の内側面と両段差部34,38の外周面とには、それぞれ相互に係合し合う突起46と係合孔54とが対応形成されていて、図示例ではリング部品18の周回片部44には、上下2段で周方向の4カ所に計8個の突起46が設けられていて、その上段の突起46は上蓋16の段差部38に形成された係合孔54に嵌入係合し、下段の突起46は下蓋12の段差部34に形成された係合孔54に嵌入係合するようになっている。
【0026】
さらに、リング部品18の周回片部44には、前記下蓋12の凹所36の両側端部を上方に延長する延長線の位置に沿って切断用の薄膜部48が一対で形成されており、この両薄膜部48間の周回片部44が部分的に切断除去可能な切り裂き片50とされている。また、この切り裂き片50には周回片部44の下縁から下方に延びて下蓋12の凹所36形成部位に臨み、当該凹所36を覆い隠すとともに、当該切り裂き片50を切断する際に、これを指で掴んでその切断を容易となすための掴み片52が若干前方に飛び出して一体的に垂下形成されている。
【0027】
以上のような本実施形態のヒンジキャップ10では、上記リング部品18は、上蓋16を大きく開いた状態で、その差込片部42を下蓋12の差込溝32内に挿入するとともに、周回片部44を第1段差部34の外周部に嵌め込み、下段の突起46を第1段差部34の係合孔54に嵌入係合させて装着する。そして、このリング部品18の装着状態で上蓋16を閉じると、栓体30が注出口21に嵌入して閉塞するとともに、リング部品18における周回片部44の上方への突出部分が上蓋16のリブ28外周面に形成した第2段差部38に嵌り込んで、上段の突起46が第2段差部38の外周面に形成した係合孔54に嵌入係合する。そして、リング部品18の周回片部44は第1・第2段差部34,38とで形成される装着溝40内に収容される。また、差込片部42が収納された下蓋12の差込溝32はその上方が上蓋16によって閉塞される。
【0028】
このため上蓋16と下蓋12とがこれらに跨るリング部品18の周回片部44を介して相互に係合して拘束され、上蓋16は開放できなくなる。しかも、リング部品18の取り外しも不可能になり、キャップ10は確実に閉塞状態に維持されることになり、この状態で容器本体の首部に螺着される。つまり、容器は上蓋16が開放不可能な未開封状態となる。
【0029】
そして、この未開封状態ではリング部品18の差込片部42は下蓋12の差込溝32内に収まり、かつ周回片部44は下蓋12の第1段差部34と上蓋16の第2段差部38とが形成する装着溝40内に収まっているから、径方向外方には掴み片52部分がほんの若干突出するだけの、見た目に極めてすっきりとしたデザイン性の良いものとすることができる。
【0030】
一方、このヒンジキャップ10を使用した容器を開封させるには、リング部品18の前端に垂下形成した掴み片52を掴んでこれを上方に引き上げ、これによりこのリング部品18の周回片部44における前端部分の切り裂き片50を、その両側部にある薄膜部48に沿って切断分離除去して開封する。
【0031】
開封すれば、リング部材18を切断部分で押し開くことにより突起46と係合孔54との係合を解き得、かつ上蓋16の指掛け部となる開閉端35の下縁が下蓋12の凹所36に臨んで露出する。従って、下蓋12の凹所36に指を入れると上蓋16開閉端35の下縁の指掛け部に指が掛かり、上蓋16を上方に引き上げることで当該上蓋16を大きく開放させることができる。そして、上蓋16を開放させればリング部品18は容易に上方に引き抜いて撤去でき、以後は上蓋16の開閉が自由に行えるようになる。
【0032】
また、切り裂き片50が切断除去されているか否かというキャップの外観上の変化を一見することで、容器の開封・未開封の状態を容易に確認することができる。また、不透明であったり着色されて内部が見えない容器であっても、切り裂き片50の有無で容易に開封・未開封の確認が可能となる。更に、切り裂き片50を手で触れることでも確認できるため、目の不自由な人や、暗い場所の作業者でも容易に確認することができる。
【0033】
さらに、上蓋16の指掛け部は、下蓋12に凹設された凹所36によってその開閉端35の下縁が露出されることによって形成されるから、開封後は上蓋16及び下蓋12の外周面から外方には何も突出せず、よって開封後の使用状態では、より一層すっきりとしたデザインとなって見栄えが向上する。
【0034】
またさらに、点状接続部がないのでその分、成形型を簡素化できて製造コストの低減化も図れる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバージン機構付きヒンジキャップによれば、リング部品の周回片部は下蓋の第1段差部と上蓋の第2段差部とで形成される装着溝内に収容されるとともに、差込片部を収納する下蓋の差込溝はその上方が上蓋によって閉塞され、かつリング部品は下蓋と上蓋とに対してそれぞれに突起と係合孔とにより係合して、これら上蓋と下蓋とを拘束するから、上蓋が開放不能になるとともにリング部品の取り外しも不可能になり、ヒンジキャップを閉塞状態に確実に維持して、この状態のヒンジキャップが取り付けられる容器を上蓋が開放不可能な未開封状態となすことができ、リング部品を切断除去して開封しない限り上蓋を開放し得なくすることができる。
【0036】
そして、この未開封状態ではリング部品は、下蓋の第1段差部と上蓋の第2段差部とで形成される溝部内に収納されており、よって上・下蓋の外周面から外方には殆ど突出せず、よってバージン機構付きヒンジキャップをすっきりとしたデザインのものにすることができる。
【0037】
また、開封するにあたっては、リング部品前端部分の切り裂き片を、その両側部にある薄膜部に沿って容易に切断分離除去して開封することができ、この開封により、リング部材を切断部分から押し開いてリング部材による上蓋と下蓋との拘束を解くことができる。
【0038】
さらに、切り裂き片を切断除去すれば、上蓋の指掛け部となる開閉端の下縁が下蓋の凹所に臨んで露出するから、当該凹所に指を入れて上蓋開閉端下縁の指掛け部に指を掛けて、この上蓋を容易に大きく開放させることができ、上蓋を開放させれば、リング部品を簡単に上方に引き抜いて撤去して、以後は上蓋の開閉が自由に行えるようになる。
【0039】
また、切り裂き片の有無で容易に開封・未開封の確認が可能であるから、切り裂き片が切断除去されているか否かというキャップの外観上の変化を一見するだけで容器の開封・未開封の状態を容易に確認することができるとともに、切り裂き片を手で触れることでも確認でき、このため目の不自由な人や、暗い場所の作業者でも容易に確認することができる。
【0040】
加えて、上蓋の指掛け部は、下蓋に凹設された凹所によってその開閉端の下縁が露出されることによって形成されるから、開封後は上蓋及び下蓋の外周面から外方には何も突出せず、よって開封後の使用状態では、より一層すっきりとしたデザインとなって見栄えが向上する。
【0041】
また、下蓋の凹所形成部位に向けて下方に延びる掴み片を切り裂き片に一体形成すれば、開封時の切断が容易に行える。
【0042】
またさらに、点状接続部がないのでその分成形型を簡素化でき、製造コストの低減化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバージン機構付きヒンジキャップの一実施形態を示すもので、上蓋開放状態の分解斜視図である。
【図2】その上蓋開放状態の上面図である。
【図3】上記図2中のIII−III線矢視断面図である。
【図4】上蓋閉止状態の正面図である。
【図5】上記図4中のV−V線矢視断面図である。
【図6】上記図5中のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】バージン機構付きヒンジキャップが開封される過程を示す断面図である。
【図8】同上開封完了状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 バージン機構付きヒンジキャップ
12 下蓋
14 ヒンジ
16 上蓋
18 リング部品
20 天井部
21 注出口
26 蓋部
28 リブ
32 差込溝
34 第1段差部
35 開閉端
36 凹所
38 第2段差部
42 差込片部
44 周回片部
46 突起
48 薄膜部
50 切り裂き片
52 掴み片
54 係合孔

Claims (2)

  1. 容器本体首部に取り付けられて内容物の注出口を形成する下蓋と、該下蓋後端部にヒンジを介して一体形成されて該注出口を開閉自在に閉塞する上蓋とを備え、該上蓋は該下蓋との双方に係合して介在されるリング部品の切断除去による開封で開放可能となるバージン機構付きヒンジキャップであって、
    該下蓋の上面には、前記リング部品の一部を差し込む差込溝がヒンジに近接してその前方部位を横断するように形成されているとともに、該差込溝より前方の下蓋外周面上部には、該差込溝の両端に連なる第1段差部が凹設され、かつ該下蓋前端部の外周面には閉止状態の該上蓋の開閉端に指を掛け易く案内するための凹所が該第1段差部の下方より該第1段差部を抉るように形成されており、
    該上蓋の外周面下部には、その閉止状態で下蓋の第1段差部に連なる第2段差部が凹設され、
    該リング部品は、下蓋の差込溝に挿入される差込片部と、該下蓋及び上蓋の両段差部に跨って嵌着されて、該両段差部を覆う周回片部とを有し、該周回片部の内側面と該両段差部とには、それぞれ相互に係合し合う突起と係合孔とが対応されて形成され、
    さらに該リング部品には、該凹所の両側端部を上方に延長する位置に沿って切断用の薄膜部が形成されて切断除去可能な切り裂き片とされている
    ことを特徴とするバージン機構付きヒンジキャップ。
  2. 前記切り裂き片には、前記凹所形成部位に向けて下方に延出形成された掴み片が一体形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のバージン機構付きヒンジキャップ。
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