JP2008143595A - タンパーエビデンス構造を有するキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】成形時の金型構造を複雑化することなく、しかも、外観上の違和感がなく、開栓履歴を確実に判別することのできるタンパーエビデンス構造を有するキャップを提供する。
【解決手段】蓋体5とキャップ本体4とは、相互にその外周縁で、容易に切断可能な薄膜部21及び薄膜片25を設けた突起片20により一体に接続してなり、蓋体5の胴部36にヒンジ機構部6と、爪部42とを設け、キャップ本体4の胴部7に、爪部42が圧入される挿通孔29と、爪部42の係止面43を係止する係止段部30とを設けている。これにより、金型構造を複雑化することなく成形可能になり、蓋体5がキャップ本体4に嵌合された時点で蓋体5とキャップ本体4とがヒンジ機構部6を介して連結されると共に、突起片20を切離すれば開栓可能となり、この突起片20の有無により開栓履歴を確実に判別できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器の口部に装着される略円筒状のキャップ本体と、該キャップ本体に嵌合される有底筒状の蓋体とからなる合成樹脂製のキャップにおいて、蓋体を一度開けたら、この開栓状態を示す痕跡、すなわち開栓履歴を明確に判別できるようにしたタンパーエビデンス構造を有するキャップに関するものである。
従来から、容器の口部に装着されるキャップには、一度開栓されたら、その開栓状態を示す痕跡を残すようにした種々のタンパーエビデンス構造が採用されている。
例えば、特許文献1には、キャップ本体と、該キャップ本体にヒンジ連結された上蓋とからなり、上蓋のスカート部にヒンジ連結部分とは反対側の部分に開封用鍔が設けられ、キャップ本体の筒状側壁の外面には、閉じられた上蓋の開封用鍔の先端外周部分を覆う帯状カバーが破断可能な弱化線またはスコアを介してキャップ本体の胴部に連結されているヒンジキャップで、このキャップは、帯状カバーを弱化線またはスコアを破断して筒状側壁から引き剥がした後でなければ、開封用鍔に指先を引っ掛けることができず、上蓋を開封することができないようになっており、帯状カバーの有無を視認することにより、開栓履歴を判別できることが記載されている。
特開2005−212813号公報
しかしながら、上述した特許文献1の発明では、閉じられた上蓋の開封用鍔の先端外周部分を覆う帯状カバーが破断可能な弱化線またはスコアを介してキャップ本体の胴部に連結され、この帯状カバーがキャップ本体の胴部から大きく外方に突設されているために、見栄えが悪く、外観上の違和感があり採用することはできない。
さらに、キャップにタンパーエビデンス構造を適用すると、その構造が複雑化するために、成形時の金型構造が複雑化して製造原価が高くなる虞があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、成形時の金型構造を複雑化することなく、しかも、外観上の違和感がなく、開栓履歴を確実に判別することのできるタンパーエビデンス構造を有するキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、蓋体とキャップ本体とは、相互にその外周縁で、切断可能な弱化部を設けた突起片により一体に接続してなり、蓋体またはキャップ本体のいずれか一方の胴部に、ヒンジ機構部と係合部とを設け、その他方の胴部には、前記係合部に対向する位置に該係合部に離脱不可能に係合する係合受部を設けたことを特徴とするものである。
従って、請求項1の発明では、キャップ本体を容器の口部に打栓後、蓋体をキャップ本体に嵌合する際には、蓋体またはキャップ本体のいずれか一方の胴部に設けた係合部を、他方の胴部の係合受部に離脱不可能に係合して、蓋体をキャップ本体に嵌合する。
そして、最初に開栓する際には、突起片を引っ張れば弱化部が切断されて、突起片がキャップ本体及び蓋体から切離されるので、蓋体をヒンジ機構部を中心に開くことができ、この突起片の切離状況を視認することにより、開栓履歴を判別することができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記弱化部は、前記突起片の一端側と、キャップ本体または蓋体のいずれか一方の胴部の外周面とを接続する薄膜部と、前記突起片の他端側と、他方の胴部の外周面とを接続する薄膜片とから構成されていることを特徴とするものである。
従って、請求項2の発明では、突起片を、薄膜部及び薄膜片を切断することで容易にキャップ本体及び蓋体から切離させることができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記係合部は、前記ヒンジ機構部に連設され係止面を有する爪部であり、前記係合受部は、前記爪部が圧入される挿通孔と、該挿通孔の壁面に設けられた、前記爪部の係止面を係止する係止段部とからなることを特徴とするものである。
従って、請求項3の発明では、蓋体をキャップ本体に嵌合する際、キャップ本体または蓋体のいずれか一方の胴部に設けたヒンジ機構部の爪部を、他方の胴部に設けた挿通孔に圧入して、爪部の係止面を係止段部に引っ掛ければ、爪部が挿通孔から抜脱不可能になり、蓋体とキャップ本体とがヒンジ機構部を介して連結される。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した発明において、前記挿通孔は、キャップ本体の胴部で、その内周面に設けた、容器の口部を嵌合するための係合突条に隣接する位置に縦方向に設けられたことを特徴とするものである。
従って、請求項4の発明では、キャップ本体の胴部で係合突条が形成される部位は、常時容器の口部から圧迫されているので、挿通孔が外方に圧迫されて内部に挿入された爪部が挿通孔内から抜脱するのを防ぐことができる。
本発明の請求項1に記載した発明によれば、キャップ本体が容器の口部に打栓された後、蓋体またはキャップ本体のいずれか一方の胴部に設けた係合部を、他方の胴部に設けた係合受部に離脱不可能に係合して、蓋体とキャップ本体とをヒンジ機構部を介して連結する。そして、最初に開栓する時には、突起片を指先で摘み、キャップの外周面に沿って周方向に引っ張れば、弱化部が切断されて、突起片がキャップ本体及び蓋体から切離されるので、突起片が切離された後は、蓋体を通常通りヒンジ機構部を中心に開栓することができる。また、突起片の切離状況を視認すれば、開栓履歴を判別することができる。
さらに、蓋体がキャップ本体に嵌合され開栓前の状態では、突起片はキャップの胴部に沿って多少突起しているだけであるため外観上の違和感を感じることもない。
さらにまた、本キャップは、キャップ本体または蓋体のいずれか一方に設けたヒンジ機構部に連設された係合部を、他方の胴部に設けた係合受部に離脱不可能に係合して、蓋体をヒンジ機構部を中心に開くことができる形状としており、成形形状(蓋体が開いた状態)において、左右方向に開放部位のあるコ字状に形成される部位を設けていないために、成形時に、上下方向に移動する金型に対して、その交差する方向(左右方向)に移動する金型を使用する必要がなく、複雑な金型構造を採用する必要がないので、製造コストを抑えることができる。
請求項2に記載した発明によれば、突起片を、弱化部である薄膜部及び薄膜片を切断することで容易にキャップ本体及び蓋体から切離させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、キャップ本体を容器の口部に打栓後、蓋体をキャップ本体に嵌合する際、キャップ本体または蓋体のいずれか一方の胴部から延びるヒンジ機構部に連設された爪部を、他方の胴部に設けれられた挿通孔に圧入すると共に、爪部の係止面を係止段部に係止させることにより、爪部が挿通孔から抜脱不可能になり、蓋体とキャップ本体とをヒンジ機構部を介して連結できるので、突起片をキャップ本体及び蓋体から切離した後は、蓋体を通常通りヒンジ機構部を中心に開閉させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、挿通孔が形成されたキャップ本体の胴部は、常時容器の口部から圧迫されているので、挿通孔に爪部が挿入された後、爪部が容易に挿通孔から抜脱されるのを防ぐことができ、頻度の多い開閉回数に耐えるヒンジ機構部を支えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図8に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るキャップ1は、合成樹脂製からなり、図1に示すように、容器2の口部3に装着される円筒状のキャップ本体4と、該キャップ本体4に嵌合される有底円筒状の蓋体5とから構成されている。また、本キャップ1は、キャップ本体4が容器2の口部3に打栓された後、蓋体5がキャップ本体4に嵌合された時点で、蓋体5とキャップ本体4とがヒンジ機構部6を介して連結される。そして、本キャップ1には、開栓履歴を判別できるようにしたタンパーエビデンス構造を有している。
まず、キャップ本体4を図1〜図6に基いて詳しく説明する。
キャップ本体4には、図2〜図4に示すように、その円筒状の胴部7の内方に、内容物の注出路8aを形成する円筒状の注出筒部8が胴部7と同心円状に形成されている。この注出筒部8の外周面と胴部7の内周面との間に環状空間9が形成される。また、胴部7の下部内周面及び注出筒部8の下部外周面には、周方向に延びる係合突条10、11がそれぞれ一条形成されている。これら胴部7と注出筒部8とは、それぞれの上端が上壁部12で接続されている。
また、図2〜図4に示すように、キャップ本体4の上壁部12を境にした上側には、胴部7から連続する円筒状の係合筒部13が突設されている。この係合筒部13の内周径と胴部7の内周径とは略同一に形成されて、係合筒部13は胴部7より薄肉厚に形成されている。また、この係合筒部13の外周面には、周方向に延びる係合突条14が一条形成されている。
さらに、係合筒部13の内方には、注出筒部8から上方に連続して、内容物の注出方向を案内する円筒状の案内筒部15が係合筒部13と同心円状で突設されている。この案内筒部15の下端内周径と注出筒部8の内周径とが略同一に形成されている。また、この案内筒部15には、その下端の円形の注出口を塞ぐ閉塞板部16が環状溝部17を介して一体に形成されている。この閉塞板部16には、環状溝部17に沿って切断して、注出路8aを開放するためのリング状の把持部18が一体に形成されている。
さらに、図2〜図4及び図6に示すように、キャップ本体4の胴部7からは、その上端部の所定の周範囲において、略水平方向に外方に突設される突起片20が設けられている。この突起片20は、胴部7の外周面にその周方向に延びる容易に切断可能な薄膜部(弱化部)21により接続されている。この突起片20は所定幅を有し、その周方向両端部に上面視半円状の摘み部22、22が形成されている。また、突起片20の、胴部7との接続箇所の反対側端部の周方向略中心には、上面視矩形状で容易に切断可能な薄膜片(弱化部)25が接続されている。この薄膜片25が、後述する蓋体5に設けた指掛け片40に接続される。
なお、突起片20とキャップ本体4の胴部7とを容易に切離可能に接続する薄膜部21は、摘み部22をキャップ本体4の胴部7に沿って周方向に引っ張ることで突起片20をキャップ本体4の胴部7から切離可能とする切断強度を有しており、当然ながら、図1に示すような蓋体5がキャップ本体4に嵌合された状態で、使用者が最初に開栓する際の開栓方法を誤り、突起片20の下面に指先を掛けて、突起片20と共に指掛け片40を上方に上げようと試みても薄膜部21が切断されることはない。
また、図2〜図5に示すように、キャップ本体4の胴部7で、突起片20を設けた側とは反対側の胴部7には、後述する蓋体5に設けた湾曲片41と対応する所定の周範囲において、上端から下方に向かう所定範囲で凹部28が形成されている。この凹部28から下方に連続する下側胴部7aには、その周方向に沿う挿通孔29が縦方向に貫通して設けられている。なお、図5から解るように、挿通孔29が設けられる下側胴部7aの内周面には係合突条10が形成されている。また、この挿通孔29は、その上端開口の径方向の長さL1(図5参照)が、後述する蓋体5に設けられた爪部42の係止面43を含む厚みL3(図3参照)よりも短く形成される。また、挿通孔29の内部開口は、その内側壁面に係止段部30が形成されたことで、径方向の長さL2(図5参照)が、爪部42の係止面43を含む厚みL3(図3参照)と略同じ程度に形成される。そして、この挿通孔29に設けた係止段部30によって、蓋体5に設けた爪部42の係止面43を係止するようになる。このように、これら挿通孔29及び係止段部30は、後述する蓋体5の係合部である爪部42に対向する位置に設けられており、該爪部42を離脱不可能に係合する係合受部として機能するものである。
そして、このように構成されたキャップ本体4は、図1に示すように、その胴部7と注出筒部8との間に設けられた環状空間9を、容器2の口部3に嵌合させれば、キャップ本体4の胴部7及び注出筒部8にそれぞれ設けた係合突条10、11が、容器2の口部3の頚部を挟み込むように押圧して、キャップ本体4が容器2の口部3に緊密に嵌合される。
次に、蓋体5を図1〜図6に基いて詳しく説明する。
蓋体5は、図2〜図4に示すように、円板状の天面部35と円筒状の胴部36とからなる有底円筒状に形成されている。蓋体5の胴部36の内周面で、キャップ本体4との嵌合方向側の端部に係合突条37が一条形成されている。また、蓋体5の胴部36の内方には、円筒状の密閉筒部38が胴部36と同心円状に形成されている。なお、密閉筒部38は胴部36よりも若干高さが低く形成されている。
また、図2〜図4及び図6に示すように、蓋体5の胴部36の外周面で、キャップ本体4との嵌合方向側の端部には、所定の周長を有する指掛け片40が外方に向かって突設されている。この指掛け片40の外周面の周方向略中心に、上述した薄膜片25が接続されており、この薄膜片25により指掛け片40とキャップ本体4の突起片20とが連結されている。
さらに、図2〜図4に示すように、蓋体5の胴部36で、指掛け片40側とは反対側の胴部36の外周面にヒンジ機構部6が接続されている。このヒンジ機構部6は、剛直な主ヒンジ部6aと、該主ヒンジ部6aの両側に配置される膜状ヒンジ部6b、6bとからなる。これら主ヒンジ部6a及び各膜状ヒンジ部6b、6bの、主ヒンジ部6a及び各膜状ヒンジ部6b、6bを横切る折り曲げ部位6c(図2の1点鎖線)を境とした一端部が、蓋体5の胴部36の外周面に接続されている。
また、ヒンジ機構部6の他端部には、図3にようにヒンジ機構部6が開いた状態で、胴部36と同じ方向に延び、キャップ本体4の胴部7と略同じ曲率半径で湾曲された湾曲片41が連設されている。この湾曲片41は、蓋体5がキャップ本体4に嵌合された際、キャップ本体4の胴部7に設けた凹部28に収まり、キャップ本体4の胴部7の一部分として構成される。また、この湾曲片41の端部には、係合部として構成される爪部42が湾曲片41の全範囲に亘って形成されている。また、この爪部42において平面状に形成された面が、キャップ本体4の挿通孔29内に設けた係止段部30に係止される係止面43となる。
次に、蓋体5をキャップ本体4に嵌合する手順を図1、図7及び図8に基いて説明する。
キャップ本体4が容器2の口部3に打栓された後、蓋体5をキャップ本体4に嵌合する際には、図7に示すように、まず、蓋体5の胴部36に一端部が接続されたヒンジ機構部6を折り曲げて、湾曲片41の爪部42が蓋体5のキャップ本体4との嵌合方向に指向するようにする。
次に、図7の状態から、矢印のように、蓋体5を薄膜片25を中心にキャップ本体4との嵌合方向に回動させると共に、図8に示すように、キャップ本体4の突起片20と蓋体5の指掛け片40とを連絡する薄膜片25を折り曲げ、図1に示すように、蓋体5の胴部36の内周面に設けた係合突条37が、キャップ本体4の係合筒部13の外周面に設けた係合突条14を乗り越えるようにして、蓋体5の胴部36をキャップ本体4の係合筒部13に嵌合させる。
これと同時に、図1に示すように、蓋体5のヒンジ機構部6の他端部に連設された湾曲片41を、キャップ本体4の胴部7に設けた凹部28に沿わせると共に、湾曲片41の爪部42をキャップ本体4の下側胴部7aに設けた挿通孔29に圧入して、爪部42の係止面43を挿通孔29内の係止段部30に引っ掛けるようにする。
すると、図1に示すように、蓋体5の密閉筒部38の下端外周面がキャップ本体4の案内筒部15の上端内周面に密着されると共に、蓋体5の湾曲片41の爪部42がキャップ本体4の挿通孔29から抜脱不可能になり、ヒンジ機構部6を介して蓋体5とキャップ本体4とが連結されることになる。
なお、図1のように蓋体5がキャップ本体4に嵌合された状態では、側面視において蓋体5の指掛け片40の下方に突起片20が配され、上面視では突起片20の周方向中央部分が指掛け片40により隠れ、突起片20の両端部分に設けた摘み部22、22だけが視認できるようになる。
このようにして容器2の口部3に装着されたキャップ1を最初に開栓する際には、まず、使用者は、突起片20の両端部分に設けた摘み部22、22のいずれか一方を指先で摘み、外方でキャップ本体4の胴部7に沿って周方向に引っ張るようにして、薄膜部21及び薄膜片25を切断し、突起片20をキャップ本体4の胴部7から切離すると共に、蓋体5の指掛け片40から切離する。
そして、指掛け片40の下面に指先を掛けて上方に上げれば、ヒンジ機構部6が開き、蓋体5が反転して開栓することが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、キャップ本体4が容器2の口部3に打栓された後、蓋体5をキャップ本体4に嵌合する際、蓋体5に設けられた湾曲片41の爪部42がキャップ本体4との嵌合方向に向くようにヒンジ機構部6を折り曲げ、その状態で蓋体5とキャップ本体4とを連絡する薄膜片25を折り曲げながら、キャップ本体4側に回動させる。続いて、蓋体5の湾曲片41をキャップ本体4の胴部7に設けた凹部28に沿わせて、湾曲片41の爪部42をキャップ本体4の下側胴部7aに設けた挿通孔29に圧入すると共に、爪部42の係止面43を挿通孔29の係止段部30に引っ掛けることにより、蓋体5とキャップ本体4とをヒンジ機構部6を介して連結する。
そして、最初に開栓する際には、使用者は突起片20の両端部に設けた摘み部22、22のいずれか一方を指先で摘み、突起片20を外方で周方向に引っ張れば、薄膜部21及び薄膜片25が切断されると共に、突起片20がキャップ本体4及び蓋体5から切離されて、蓋体5をヒンジ機構部6を中心に開くことができ、その後は通常の使用が可能となる。また、突起片20の有無を視認することにより、開栓履歴を明確に判別することができる。
このように、最初に開栓する際には、摘み部22を周方向に引っ張るだけの操作で突起片20をキャップ本体4及び蓋体5から切離して、蓋体5を開き開栓することができるので、その開栓操作が非常に簡単である。
また、キャップ本体4に蓋体5が嵌合された状態では、突起片20はキャップ本体4の胴部7から多少突設されるだけであるので、見栄えを悪くすることなく、外観上の違和感はない。
しかも、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、成形時に、図3から解るように、左右方向に開放部位のあるコ字状に形成される部位がないために、上下方向に移動する金型に対して、その交差する方向(左右方向)に移動する金型を使用する必要がなく、複雑な金型構造は必要としないので、製造工程が簡素化され、製造コストを抑えることができる。
また、蓋体5に設けた爪部42が挿入される挿通孔29は、キャップ本体4の胴部7で、内周面に容器2の口部3を嵌合するための係合突条10が形成される下側胴部7aに設けられ、挿通孔29は、常時容器2の口部3から圧迫を受けるので爪部42が挿入された後、爪部42が容易に挿通孔29から抜脱されるのを防ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、蓋体5がキャップ本体4に嵌合された状態で、指掛け片40の下方に突起片20が配置されるように、突起片20を薄膜片25により指掛け片40に連結しているが、突起片20は指掛け片40の下方の位置に限らず、周方向のどの位置に配置してもよく、その場合には、薄膜片25は蓋体5の胴部36の外周面に接続されることになる。
また、本発明の実施の形態に係るキャップ1では、蓋体5にヒンジ機構部6及び爪部42を設け、また、キャップ本体4に係止段部30を有する挿通孔29を設けているが、キャップ本体4にヒンジ機構部6及び爪部42を設け、蓋体5に係止段部30を有する挿通孔29を設けてもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係るキャップが容器の口部に嵌合された断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るキャップにおいて、蓋体がキャップ本体から開いた状態の平面図である。 図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。 図4は、図2の状態の下面図である。 図5は、図3のB部の拡大図である。 図6は、図3のC部の拡大図である。 図7は、蓋体をキャップ本体に嵌合する際の手順を示す断面図である。 図8は、図7と同様に蓋体をキャップ本体に嵌合する際の手順を示す断面図である。
符号の説明
1 キャップ,2 容器,3 口部,6 ヒンジ機構部,7、36 胴部,10 係合突条,20 突起片,21 薄膜部(弱化部),25 薄膜片(弱化部),28 凹部,29 挿通孔(係合受部),30 係止段部(係合受部),40 指掛け片,41 湾曲片,42 爪部(係合部),43 係止面(係合部)

Claims (4)

  1. 蓋体とキャップ本体とは、相互にその外周縁で、切断可能な弱化部を設けた突起片により一体に接続してなり、蓋体またはキャップ本体のいずれか一方の胴部に、ヒンジ機構部と係合部とを設け、その他方の胴部には、前記係合部に対向する位置に該係合部に離脱不可能に係合する係合受部を設けたことを特徴とするタンパーエビデンス構造を有するキャップ。
  2. 前記弱化部は、前記突起片の一端側と、キャップ本体または蓋体のいずれか一方の胴部の外周面とを接続する薄膜部と、前記突起片の他端側と、他方の胴部の外周面とを接続する薄膜片とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデンス構造を有するキャップ。
  3. 前記係合部は、前記ヒンジ機構部に連設され係止面を有する爪部であり、前記係合受部は、前記爪部が圧入される挿通孔と、該挿通孔の壁面に設けられた、前記爪部の係止面を係止する係止段部とからなることを特徴とする請求項1または2に記載のタンパーエビデンス構造を有するキャップ。
  4. 前記挿通孔は、キャップ本体の胴部で、その内周面に設けた、容器の口部を嵌合するための係合突条に隣接する位置に縦方向に設けられたことを特徴とする請求項3に記載のタンパーエビデンス構造を有するキャップ。

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