JP2011213400A - 二連式容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上方付勢状態で押し込み可能に起立し且つ口部10内に配設されたステム11を有する吐出容器2、3と、該吐出容器の口部に装着され、吐出容器を並列させた状態で一体に組み合わせる内部カバー4と、ステムの上端に装着され、吐出容器内の内容物を吐出させる吐出口53aが形成された押下部31を有する吐出ヘッド部材5と、内部カバーに着脱自在に装着され、押下部を露出させた状態で吐出ヘッド部材を覆う外部カバー6と、を備え、外部カバーの周壁部62にスリット70が形成され、内部カバーの周壁部20においてスリットと対向する部分に、該スリット内に進入可能な案内突部23が突設され、該案内突部の表面のうち、周方向を向く一対の周端面が、スリット側の先端部から内部カバーの周壁部側の基端部に向かうに従い漸次、互いに離間している二連式容器1を提供する。
【選択図】図1
Description
(1)本発明に係る二連式容器は、上方付勢状態で押し込み可能に起立し且つ口部内に配設されたステムを有する一対の吐出容器と、該吐出容器の口部に装着され、一対の吐出容器を並列させた状態で一体に組み合わせる内部カバーと、前記ステムの上端に装着され、吐出容器内の内容物を吐出させる吐出口が形成された押下部を有する吐出ヘッド部材と、前記内部カバーに着脱自在に装着され、前記押下部を露出させた状態で前記吐出ヘッド部材を覆う外部カバーと、を備え、前記外部カバーの周壁部に、上下方向に延在し、かつ下端に開口するスリットが形成され、前記内部カバーの周壁部において前記スリットと対向する部分に、該スリット内に進入可能な案内突部が突設され、該案内突部の表面のうち、周方向を向く一対の周端面が、前記スリット側の先端部から前記内部カバーの周壁部側の基端部に向かうに従い漸次、互いに離間していることを特徴とする。
ところで、外部カバーを取り外す場合には、まず、外部カバーの周壁部においてスリットを周方向に挟んだ両側に位置する両側部分を、内部カバーに向けて押し込む。すると、外部カバーの内周面が、内部カバーの案内突部における周端面上を摺動しながら、案内突部がスリット内に進入することで、スリットの幅が拡げられつつ外部カバーが拡径変形する。これにより、内部カバーから外部カバーを取り外すことができる。
従って、手間や時間をかけることなく例えば吐出ヘッド部材の内部の洗浄を行って、残存している内容物を取り除くことができる。また、ステムの上端を清浄にすることも可能である。
この吐出容器2、3は、上端部が小径化した口部10とされ、この口部10内に上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム11が配設されている。そして、このステム11が押し下げられると内容物が泡状に吐出される。
詳細には、内部カバー4は、一対の吐出容器2、3の各口部10に各別に外嵌される一対の嵌合筒(周壁部)20と、これら一対の嵌合筒20を一体的に連結する図示されない連結部と、を備えている。以下、両吐出容器2、3が並列に並ぶ方向を長軸方向L1という。
この案内突部23は、嵌合筒20の上下方向略中間部から下端部に亘って延び、後述する外部カバー6のスリット70内に進入可能とされた凸条部材である。詳細には、図4に示すように、外部カバー6側に滑らかに膨出しており、案内突部23の表面のうち、周方向を向く一対の周端面23aが、スリット70側の先端部23bから嵌合筒20側の基端部に向かうに従い漸次、互いに離間するように形成されている。
なお、案内突部23の先端部23bは、スリット70内に位置している。
また、連結部には、外部カバー6側に向けて突出する一対の係合凸部24が突設されている。これら一対の係合凸部24は、上記長軸方向L1に直交する短軸方向L2に対向するように配設されており、正面視で長軸方向L1に長く延設されている。
通路部材30は、互いにヒンジ部32を介して連結された下蓋部33及び上蓋部34で構成され、長軸方向L1に長い平面視略楕円状に形成されている。上蓋部34は、ヒンジ部32回りに回動することで下蓋部33に対して離脱自在に組み合わされている。下蓋部33の側壁のうち、上記長軸方向L1に直交する短軸方向L2に沿ってヒンジ部32と向かい合う部分には、容器外側に向けて突出したフランジを介してフック35が起立されている。そして、このフック35には、上蓋部34の側壁に容器外側に向けて突設された係合突起34aに上側から係合する係合突起35aが、容器内側に向けて突設されている。
また、上部装着筒40内には、短軸方向L2に沿って上部装着筒40内を横切る仕切り板42が形成されている。この仕切り板42は、上部装着筒40の上端開口から下方に向かって延設されていると共に、その下端部は下蓋部33内に形成された上記隔壁37の間に差し込まれている。
従って、この上部装着筒40内は、上蓋部34と下蓋部33との間に画成された上記一方の流通路R及び他方の流通路Rにそれぞれ連通している。
また、本実施形態の押下ヘッド31は、外筒部51から短軸方向L2に沿って容器外側に延在した吐出ノズル53を有している。この吐出ノズル53は、押下ヘッド31内にて基端部が縮径筒部41に連通されている。また吐出ノズル53の先端部には、内容物を吐出させる吐出口53aが形成されている。
なお、吐出ノズル53は、正面視で長軸方向L1に長く、上下方向に短い長方形状に形成されている。また、縮径筒部41に連通している吐出ノズル53の基端部内には、装着筒36内に形成された仕切り板42上に重なる仕切り壁54が形成されている。
また、外筒部51において前記長軸方向L1の外側端に位置する各部分には、容器外側に向けて突出するガイド片51aが各別に配設されている。このガイド片51aは、外筒部51の上下方向略中間部から下端部に亘って延設されている。更に、外筒部51には、傾斜面52aの下端部から容器外側に一旦突出した後に下方に向かって折り曲げられて、外部カバー6の後述する鉛直筒部62の上端開口縁に上方から対向するストッパ爪55が形成されている。
湾曲筒部63は、長軸方向L1の両側に位置する部分が鉛直筒部62の上端部から上方に向かって滑らかに湾曲を繰り返しながら徐々に窄まるように形成されている。また、湾曲筒部63のうち吐出ノズル53側に位置する部分は、容器内側に窪んだ状態で上方に延設されている。また、この湾曲筒部63の長軸方向L1略中間部には、押下ヘッド31を露出させる収容凹部64が形成されている。この収容凹部64は、長軸方向L1に対向する2つの内壁65によって画成されており、短軸方向L2には開口している。
これら両縦リブ25、66によって、外部カバー6は内部カバー4に対してガタツキなく装着されている。
支持片80は、収容凹部64を画成する内壁65に接しながら、該収容凹部64の上端開口まで起立していると共に、長軸方向L1略中間部には吐出ノズル53を突出させる突出開口80aが形成されている。
また、押圧天板82には、押下ヘッド31の頂壁部52に接する押圧突片82bが下方に向けて突設されている。なお、この押圧突片82bは、長軸方向L1に間隔を開けて平行に配設されている。
まず、押圧天板82を押し込んでヒンジ部81回りに回動させると、図6に示すように、その押圧力が押圧突片82bおよび押下突部82aを介して押下ヘッド31に伝達されて該押下ヘッド31が押し込まれる。そのため、押下ヘッド31に連結された通路部材30を含む吐出ヘッド部材5の全体が押し込まれ、一対の吐出容器2、3のステム11も同時に押し下げられる。
そして、ステム11が押し下げられると、両吐出容器2、3内に充填されている各内容物は、通路部材30内に吐出されて、隔壁37及び仕切り板42によって混合されることなく吐出ノズル53に流れ込んだ後、仕切り壁54によりさらに継続して隔離されたまま吐出口53aより吐出される。
しかも、スリット70及び案内突部23は、内部カバー4及び外部カバー6それぞれにおいて、吐出容器2、3が並列に並ぶ長軸方向L1の両端部に配設されているので、上記作用効果を顕著に奏することができ、外部カバー6をより装着させ易い。
但し、操作レバー61を設けることで、押下ヘッド31を覆って吐出ヘッド部材5の全体を覆うことができるので、吐出ヘッド部材5に塵埃等が付着してしまうことを防ぐことができ、内容物以外の汚れ等が吐出ヘッド部材5に着き難い。
2、3…吐出容器
4…内部カバー
5…吐出ヘッド部材
6…外部カバー
11…ステム
20…嵌合筒(内部カバーの周壁部)
23…案内突部
23a…案内突部の周端面
23b…案内突部の先端部
31…押下ヘッド(押下部)
53a…吐出口
60…カバー本体(外部カバーの周壁部)
61…操作レバー(操作片)
70…スリット
Claims (5)
- 上方付勢状態で押し込み可能に起立し且つ口部内に配設されたステムを有する一対の吐出容器と、
該吐出容器の口部に装着され、一対の吐出容器を並列させた状態で一体に組み合わせる内部カバーと、
前記ステムの上端に装着され、吐出容器内の内容物を吐出させる吐出口が形成された押下部を有する吐出ヘッド部材と、
前記内部カバーに着脱自在に装着され、前記押下部を露出させた状態で前記吐出ヘッド部材を覆う外部カバーと、を備え、
前記外部カバーの周壁部には、上下方向に延在し、かつ下端に開口するスリットが形成され、
前記内部カバーの周壁部において前記スリットと対向する部分には、該スリット内に進入可能な案内突部が突設され、
該案内突部の表面のうち、周方向を向く一対の周端面は、前記スリット側の先端部から前記内部カバーの周壁部側の基端部に向かうに従い漸次、互いに離間していることを特徴とする二連式容器。 - 請求項1に記載の二連式容器において、
前記案内突部の先端部は、前記スリット内に位置していることを特徴とする二連式容器。 - 請求項1又は2に記載の二連式容器において、
前記スリットおよび案内突部は一対ずつ備えられるとともに、前記外部カバーおよび内部カバーそれぞれにおいて、前記吐出容器が並列に並ぶ方向の両端部に配設されていることを特徴とする二連式容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の二連式容器において、
前記外部カバーには、前記押下部を押し下げ操作可能に該押下部を覆う操作片が設けられていることを特徴とする二連式容器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の二連式容器において、
前記吐出ヘッド部材は、前記一対の吐出容器を一体的に繋ぐように、両吐出容器の前記ステムの上端に嵌合された共通部材とされていることを特徴とする二連式容器。
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