JP6594015B2 - エアゾール容器 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器に関する。
一般に、エアゾール容器は、容器本体の上部に設けられたステムに噴射ボタンが取り付けられており、該噴射ボタンを押し下げることで容器本体内の内容物を噴射するものである。例えば、未使用時には容器本体の上部に噴射ボタンを覆い隠すようにキャップを被せ、使用時には該キャップを取って噴射ボタンを押すオーバーキャップタイプのエアゾール容器が知られている。しかし、該エアゾール容器は、キャップを取り外さなければ使用できないため取り扱いが煩雑である。
また、噴射ボタンの上部を開放して囲うように容器本体の上部に装着され、前面に噴射用開口部が形成されたカバーキャップを備えるワンタッチタイプのエアゾール容器も知られている(例えば、特許文献1)。該エアゾール容器は、キャップを取り外すことなくそのまま噴射ボタンを押して使用できるため利便性に優れるうえ、デザイン性にも優れる。
特開2009−269638号公報 特開2005−200102号公報
しかし、ワンタッチタイプのエアゾール容器では、噴射ボタンの周りをカバーキャップが囲っているために噴射音が反響してこもり、使用者がそれを不快に感じることがある。また、エアゾール容器を誤って落下させた際にカバーキャップが破損することもある。
本発明は、カバーキャップを備えるエアゾール容器として、噴射音の反響を抑制でき、かつ落下衝撃強度が高いエアゾール容器を提供することを目的とする。
本発明のエアゾール容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の上部に取り付けられた噴射ボタンと、前記噴射ボタンの上部を開放して囲うように前記容器本体の上部に装着されたカバーキャップと、を備えるエアゾール容器であって、前記カバーキャップは、前記容器本体の上部に着脱自在に装着される外筒部と、前記外筒部の内側に前記噴射ボタンを囲うように、かつ前記噴射ボタンが上下動できるように設けられた内筒部と、前記外筒部と前記内筒部との間の上面を閉塞する上壁部と、を備え、前記外筒部及び前記内筒部には、それぞれ前面に噴射用開口部が形成され、前記外筒部に形成された噴射用開口部の正面視形状は、下方に向かって窄まった形状であり、前記カバーキャップには、前記外筒部に設けられた噴射用開口部の周縁から前記内筒部まで延び、前記内筒部に設けられた噴射用開口部を囲う筒状の連結筒部が設けられている。
本発明のエアゾール容器では、前記外筒部における上端部に凹部が形成されていることが好ましい。
本発明のエアゾール容器は、カバーキャップを備え、噴射音の反響が抑制されており、かつ落下衝撃強度が高い。
本発明のエアゾール容器の一例を示した縦断面図である。 図1のエアゾール容器において噴射ボタンを押し下げた様子を示す縦断面図である。 図1のエアゾール容器の噴射ボタンを示すものであって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)はステムに取り付けた状態の正面図である。 図1のエアゾール容器の噴射ボタンの底面図である。 図4の噴射ボタンのA−A’断面図である。 図1のエアゾール容器におけるカバーキャップの正面図である。 図6のカバーキャップの底面図である。 図7のカバーキャップのB−B’断面図である。 図1のエアゾール容器においてカバーキャップの前後を入れ替えて容器本体に再装着した様子を示した断面図である。 カバーキャップの他の例を示した正面図である。 本発明のエアゾール容器の他の例を示した縦断面図である。
以下、本発明のエアゾール容器の一例について図1〜9に基づいて説明する。
本実施形態のエアゾール容器1は、図1に示すように、内容物が収容される容器本体2と、容器本体2の上部に取り付けられた噴射ボタン3と、噴射ボタン3の上部を開放して囲うように容器本体2の上部に装着されたカバーキャップ4と、を備えている。
(容器本体)
容器本体2としては、例えば、スチールやアルミニウム等からなる金属製の耐圧容器が挙げられる。この例の容器本体2は、上部に設けられたマウンティングカップ2aと、マウンティングカップ2aの内側中央部から突出するステム2bと、ステム2bを下方に押し下げることにより開放されるバルブ機構(図示せず。)と、を備えている。マウンティングカップ2aの外周部は、図3(c)に示すように、耐圧容器の上端部に巻き締めされることによって巻締め部2cを形成している。
(噴射ボタン)
噴射ボタン3は、容器本体2に収容された内容物を噴射させるためのものである。噴射ボタン3は、図1〜5に示すように、ステム2bの先端部に取り付けられたボタン本体5を備え、ボタン本体5の前面に噴射口6が形成されている。
ボタン本体5は、略筒状で、かつ平面視で前後方向に長い円形状の外側壁部7と、外側壁部7の内側中央部に設けられた円筒状の内側壁部8と、外側壁部7及び内側壁部8の上面を閉塞する上壁部9と、を備えている。また、ボタン本体5の後部において、外側壁部7と内側壁部8とが補強用のリブ壁10で接続されている。また、噴射ボタン3を上方から押圧しやすくするために、上壁部9の上面は凹状とされている。
外側壁部7の両方の外側面には、図3(a)〜(c)に示すように、外方に向かって突出した一対のガイド突起11が設けられている。一対のガイド突起11は、外側壁部7のそれぞれの外側面において、前後方向の中央部よりも前面側で互いに対称となるように配置されている。また、外側壁部7の両方の外側面における、前後方向の中央部よりも背面側で、かつ一対のガイド突起11よりも下方には、外方に向かって突出した一対の抜止め突起12が設けられている。
外側壁部7の下端には、外側に張り出した裾筒部13が設けられている。裾筒部13は円筒状であり、噴射ボタン3をステム2bに取り付けたときにマウンティングカップ2aの巻締め部2cの内側に位置するようになっている。これにより、後述の残留内容物の排出においてカバーキャップ4を取り外す際に、カバーキャップ4と接触して噴射ボタン3が倒れ込んでも、裾筒部13が巻締め部2cの内面に当接することで噴射ボタン3のそれ以上の倒れ込みが防止される。そのため、ステム2bが破損したり、噴射ボタン3が外れ飛んだりすることが抑制される。
噴射ボタン3をステム2bの先端部に取り付けた状態において、裾筒部13の上面は巻締め部2cの上端と同じ高さ又はそれよりも上方に位置するようになっている。
裾筒部13の両方の外側面には、図4に示すように、一対のスリット13aが設けられている。これら一対のスリット13aは、一対のガイド突起11の延長線上に位置し、裾筒部13の下端から外側壁部7の下端まで切り欠くように形成されている。スリット13aの幅は、ガイド突起11の幅と同じか、又はそれ以上となっている。
内側壁部8は、上壁部9の下面から垂下され、底面が開放されている。内側壁部8の内側の底部には、図5に示すように、ステム2bの上端部に嵌合される、ステム2bの外径と同等の内径の嵌合部8aが形成されている。内側壁部8の内側における嵌合部8aよりも上方には、嵌合部8aの内径よりも小さい内径の充填室8bが形成されている。内側壁部8の内側では、内径の違いから嵌合部8aと充填室8bの境界部分に段差8cが形成されている。ステム2bを内側壁部8の嵌合部8aに挿入したときには、段差8cがステム2bの上端面に当接するようになっている。また、嵌合部8aの下端部には、ステム2bを挿入しやすくするために、下方に向かって徐々に拡径したテーパー面8dが形成されている。
ボタン本体5の前面の上部には、外側壁部7が内側壁部8に向かって凹状に窪んだ噴射ガイド7aが形成されている。噴射ガイド7aの正面視での形状は、円形状になっている。凹状に窪んだ噴射ガイド7aの底部は内側壁部8と一体とされており、該底部から外方に突出するように噴射口6が形成されている。噴射ガイド7aは、噴射口6から噴射された内容物を放射状に放出させるためのガイドとなる。
ボタン本体5の上壁部9における前面側の上面には、上方に突出する凸部26aが設けられている。凸部26aは、噴射ボタン3を上方から見たときに噴射口6が設けられている側がどちらであるかを判断するための目印となる。
図1及び図5に示すように、ボタン本体5の前面側の部分には、噴射口6から充填室8bまで延びる噴射用流路14が形成されている。これにより、図2に示すように、噴射ボタン3を上方から押圧してステム2bを押し下げたときに、ステム2bから上方に噴き出された内容物が充填室8b及び噴射用流路14を通って前方に噴射される。
噴射ボタン3を形成する材料としては、特に限定されず、エアゾール容器の噴射ボタンに通常使用されるプラスチック材料を使用できる。
噴射ボタン3の製造方法は、公知の製造方法を採用できる。
(カバーキャップ)
カバーキャップ4は、図1、図2、図6〜8に示すように、容器本体2の上部に着脱自在に装着される円筒状の外筒部17と、外筒部17の内側に噴射ボタン3を囲うように、かつ噴射ボタン3が上下動できるように設けられた内筒部18と、外筒部17と内筒部18との間の上面を閉塞する上壁部19とを備えている。
容器本体2の上部に噴射ボタン3とカバーキャップ4を装着した状態においては、噴射ボタン3の上部は開放されており、カバーキャップ4を取り外さずにそのまま噴射ボタン3を上方から押圧できるようになっている。
外筒部17及び上壁部19には、噴射ボタン3を上方から押圧しやすくするために、前面部よりも背面部の高さが低くされた操作用凹部20が形成されている。
この例の外筒部17の外径は、容器本体2の外径とほぼ同等である。外筒部17の下部の内周面には、周方向に凸部17aが設けられている。カバーキャップ4は、外筒部17の凸部17aを巻締め部2cの下側に係合させることによって、容器本体2の上部に着脱自在に装着することできる。
内筒部18の平面視での形状は、噴射ボタン3の形状に対応する前後方向に長い長円形状(いわゆるレーストラック形状)となっている。内筒部18の内径は、内側で噴射ボタン3が上下動できるように、ボタン本体5の外径よりも僅かに大きくなっている。
内筒部18は、外筒部17の内側中央部に配置され、その上端には開口部18aが形成され、下端にも開口部18bが形成されている。容器本体2の上部に噴射ボタン3とカバーキャップ4を装着した状態では、内筒部18の開口部18aから噴射ボタン3の上部が露出するようになっている。
図1に示すように、内筒部18の下端の上下方向の位置は、噴射ボタン3及びカバーキャップ4を容器本体2に装着した状態で、ボタン本体5の噴射ガイド7aの下端と噴射口6の間になっている。このように、内筒部18の上下方向の長さが短くなっていることで、後述のように使用済みの状態から残留内容物を排出する場合に、噴射ボタン3に内筒部18を引っ掛かけずにカバーキャップ4を取り外すことが容易になる。
内筒部18の下端部には、内側に噴射ボタン3を挿入しやすくするためのテーパー面18cが形成されている。
外筒部17の前面には、噴射用開口部21aが形成されている。内筒部18の前面には、噴射用開口部21bが形成されている。さらに、カバーキャップ4には、外筒部17に設けられた噴射用開口部21aの周縁から内筒部18まで延び、内筒部18に設けられた噴射用開口部21bを囲う筒状の連結筒部22が設けられている。
連結筒部22が設けられていることで、内容物を噴射させる際に噴射音が内筒部18と外筒部17の間の領域で反響することが抑制される。また、連結筒部22が設けられていることで、連結筒部22がない場合に比べて落下衝撃強度が高くなり、エアゾール容器1を誤って落下させた場合でもカバーキャップ4が破損しにくい。
この例の噴射用開口部21aの正面視形状は、矩形の下辺が下側に凸の円弧状となった形状になっている。噴射用開口部21aの正面視形状がこのような形状であることで、カバーキャップ4が下に向いた状態でエアゾール容器1が落下した場合に、カバーキャップ4にかかる応力がより分散しやすくなり、落下衝撃強度がより高くなる。
なお、噴射用開口部21aの正面視形状は、下方に向かって窄まった形状であればよく、上記した形状には限定されず、例えば、上辺が下辺よりも長い台形状、逆三角形状等であってもよい。
この例の噴射用開口部21bは、内筒部18の下端が半円状に切り欠かれて形成されている。すなわち、内筒部18に形成された噴射用開口部21bの正面視形状は、半円状である。
半円状の噴射用開口部21bの正面視での半径は、噴射ガイド7aの正面視での半径とほぼ同等になっている。
連結筒部22は、外筒部17側の端部から内筒部18に向かうにしたがって窄まった形状になっている。
連結筒部22における内筒部18側の端部を噴射用開口部21a側から見たときの正面視形状は、噴射用開口部21aと同様に、矩形の下辺が下側に凸の円弧状となった形状になっている。すなわち、連結筒部22は、外筒部17側の端部の正面視形状と、内筒部18側の端部の正面視形状とが相似な形状になっている。外筒部17側の端部の正面視形状と内筒部18側の端部の正面視形状の両方が、矩形の下辺が下側に凸の円弧状となった形状となるように連結筒部22が窄まっていることで、落下時の応力がより分散されやすくなり、落下衝撃強度がさらに高くなる。
なお、連結筒部22の形状は、上述したような形状には限定されない。
このように、カバーキャップ4の前面部は、外筒部17における噴射用開口部21aから、内筒部18に向かって周囲の壁が窄まった凹部が形成され、かつその底部に噴射用開口部21bを含む円形状の穴が形成された態様になっている。
エアゾール容器1を正面視したときには、カバーキャップ4の噴射用開口部21a、21bの位置に噴射口6が位置するようになっている。噴射ボタン3を上方から押圧したときには、噴射口6から噴射された内容物がカバーキャップ4の噴射用開口部21a、連結筒部22、及び噴射用開口部21bを通って前方に拡散される。
図1及び図6に示すように、この例のカバーキャップ4の外筒部17における上端部には凹部17bが形成されている。凹部17bの正面視における左右の縁は、水平方向において、噴射用開口部21の正面視における左右の縁に対応する位置か、それよりも外側とされる。外筒部17の上端部にこのような凹部17bが、落下衝撃強度がさらに高くなる。
凹部17bの正面視形状は、落下衝撃強度がより高くなる点から、円弧状が好ましい。
凹部17bの円弧部分の曲率半径は、0.3〜5が好ましく、0.5〜3がより好ましい。円弧部分の曲率半径が前記範囲内であれば、落下時の衝撃強度がより向上する。
内筒部18の両方の側面部には、内筒部18の下端から上方に切欠かれた一対のガイドスリット23が形成されている。一対のガイドスリット23は、噴射ボタン3の一対のガイド突起11のそれぞれに対応する位置に形成されている。これにより、噴射ボタン3とカバーキャップ4が容器本体2に装着された状態において、各々のガイド突起11がそれぞれのガイドスリット23に嵌まり、ガイド突起11がガイドスリット23により案内されつつ上下動するようになっている。ガイドスリット23の幅は、噴射ボタン3のガイド突起11が案内するのに充分な幅になっている。
内筒部18の背面側の下端部には、排出用開口部24が設けられている。後述のように残留内容物を排出する際にカバーキャップ4の前後を入れ替えて装着したときに、噴射口6の位置が排出用開口部24と一致するようになっている。
内筒部18の両方の内側面における前後方向の中央部よりも背面側には、内側に突出する一対の抜止め部25が設けられている。
一対の抜止め部25は、前後方向において噴射ボタン3の一対の抜止め突起12のそれぞれに対応する位置で、噴射ボタン3とカバーキャップ4が容器本体2に装着された状態において、一対の抜止め突起12の下方に位置するように設けられている。噴射ボタン3が上方に抜けようとした場合、一対の抜止め突起12がカバーキャップ4の一対の抜止め部25に係合する。これにより、輸送中の振動や落下によって噴射ボタン3が脱落することが抑制される。
カバーキャップ4の上壁部19における背面側の上面には、上方に突出する凸部26bが設けられている。凸部26bは、カバーキャップ4を上方から見たときにいずれが背面側であるかを判断するための目印となる。
カバーキャップ4を形成する材料としては、特に限定されず、エアゾール容器のカバーキャップに通常使用されるプラスチック材料を使用できる。
カバーキャップ4の製造方法は、公知の製造方法を採用できる。
(内容物)
エアゾール容器1に収容する内容物としては、特に限定されず、例えば、各種目的に応じた有効成分、及び必要に応じて含まれる溶剤、補助剤等を含む原液と、液体ガスや圧縮ガス等の噴射剤との混合物が挙げられる。
前記有効成分の具体例としては、例えば、殺虫剤、忌避剤、殺菌剤、芳香剤、室内消臭剤、整髪剤、ヘアケア剤、育毛トニック剤、シェービングフォーム、制汗消臭剤、ガラスクリーナー、エアコン洗浄剤、防水剤、塗料等が挙げられる。
(使用方法)
エアゾール容器1では、図1に示すように、ステム2bが噴射ボタン3の内側壁部8の嵌合部8aに挿入され、ステム2bの先端に内側壁部8の段差8cが当接されるようにして、内容物が収容された容器本体2の上部に噴射ボタン3が取り付けられる。
カバーキャップ4の内筒部18の内側に噴射ボタン3が挿入されるように、カバーキャップ4が容器本体2の上部に装着される。この状態では、正面視でカバーキャップ4の噴射用開口部21a、21bの位置が噴射ボタン3の噴射口6の位置と揃えられ、噴射ボタン3の一対のガイド突起11がカバーキャップ4の一対のガイドスリット23内に嵌まっている。噴射ボタン3の上部はカバーキャップ4から露出している。
エアゾール容器1を使用する場合は、カバーキャップ4を取り外すことなく噴射ボタン3を上方から押圧する。噴射ボタン3はガイドスリット23によるガイド突起11の案内によって真っ直ぐに押し下げられ、それに伴ってステム2bが押し下げられる。これにより、ステム2bを通じて内容物がボタン本体5の充填室8bに入り、噴射口6から噴射される。噴射口6から噴射された内容物は、カバーキャップ4の噴射用開口部21a、連結筒部22、噴射用開口部21bを通じて前方に拡散される。エアゾール容器1では、内容物が連結筒部22内を通り、外筒部17と内筒部18の間には入り込まない設計となっているため、噴射音の反響が抑制される。
噴射ボタン3の押圧を解除すると、押し下げられたステム2bが再び元の位置に戻り、内容物の噴射が停止する。
使用済みとなったエアゾール容器1においては、容器本体2からカバーキャップ4を取り外す。次いで、図9に示すように、噴射ボタン3の上面に設けられた凸部26aとカバーキャップ4の上面に設けられた凸部26bとが同じ方向になるように、前後を入れ替えてカバーキャップ4を容器本体2の上部に再装着する。この状態では、カバーキャップ4の内筒部18の下端部におけるガイドスリット23よりも背面側の部分18dが噴射ボタン3の一対のガイド突起11を押し下げることで、噴射ボタン3が強制的に押し下げられる。これにより、ステム2bが連続的に押し下げられた状態となり、容器本体2内に残留した内容物が外筒部17と内筒部18との間の空間S1に排出される。噴射された内容物は、裾筒部13のスリット13aを通じて、噴射ボタン3の外側壁部7内の空間S2にも流入する。このように、エアゾール容器1では、残留内容物が周囲に飛散させずに排出することができる。
(作用効果)
以上説明した本発明のエアゾール容器では、外筒部と内筒部の間に、それらに設けられた噴射用開口部を繋ぐ連結筒部が設けられているため、内容物を噴射する際の噴射音の反響が抑制される。
また、本発明のエアゾール容器では、連結筒部が設けられていることに加えて、外筒部に形成された噴射用開口部の正面視形状が下方に向かって窄まった形状であることで、落下してカバーキャップに衝撃が加わったときに応力が分散されやすい。そのため、本発明のエアゾール容器のカバーキャップは落下衝撃強度が高く、エアゾール容器を誤って落下させた場合でも破損しにくい。
なお、本発明のエアゾール容器は、前記したエアゾール容器1には限定されない。
例えば、本発明のエアゾール容器は、図10に例示したカバーキャップ4Aを備えるエアゾール容器であってもよい。図10における図6と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。カバーキャップ4Aは、外筒部17の上端部に凹部17bが形成されず、正面視で上端部が直線状になっている以外は、カバーキャップ4と同じである。
カバーキャップ4Aを備えるエアゾール容器でも、連結筒部22が設けられていることで、噴射音の反響が抑制され、落下衝撃強度も高くなる。
本発明のエアゾール容器は、噴射ボタン3における噴射口6が形成された部分に、前方に向かって突出する噴射ノズルが設けられたエアゾール容器であってもよい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[実施例1]
図6〜8に示す連結筒部22を備えるカバーキャップ4を作製し、図1に示すように、容器本体2に噴射ボタン3とともにカバーキャップ4を装着してエアゾール容器1を得た。
[実施例2]
図10に示すような、外筒部17の上端部に凹部17bが形成されておらず、外筒部17の上端部が直線状になっている以外は、カバーキャップ4と同じ態様のカバーキャップ4Aを作製した。容器本体2に噴射ボタン3とともにカバーキャップ4Aを装着してエアゾール容器を得た。
[比較例1]
図11に示すような、連結筒部22を備えず、外筒部17に形成された噴射用開口部21aの正面視形状が円形状である以外は、カバーキャップ4と同じ態様のカバーキャップ104を作製した。容器本体2に噴射ボタン3とともにカバーキャップ104を装着してエアゾール容器101を得た。
[噴射音の反響の評価]
Audio Technica AT9440を用いて、実施例1と比較例1のエアゾール容器から内容物を噴射したときの噴射音の反響音(周波数100〜17000Hz)を測定した。
[落下衝撃強度の評価]
LS−DYNAを用いて、各例のエアゾール容器を60cmの高さからカバーキャップを下にして落下させた場合を想定したシミュレーションを行い、カバーキャップにかかる応力を求めて落下衝撃強度を評価した。
比較例1では、正面視でカバーキャップ104の噴射用開口部21aにおける高さ方向の中央の左右の縁部分に応力が集中し、最大応力値Eが観測された。そのため、実施例1、2のカバーキャップ4、4Aの噴射用開口部21aにおいて、比較例1で最大応力値Eが観測された位置に相当する、高さ方向の中央の左右の縁部分の応力値をEとして求めた。また、実施例1、2では、正面視でカバーキャップ4、4Aの噴射用開口部21aにおける上側の角部分に応力が集中し、最大応力値Eが観測された。
比較例1の最大応力値Eを「100」としたときの実施例1、2の応力値Eの比率を応力比αとして算出した。また、比較例1、2の最大応力値Eを「100」としたときの実施例1の最大応力値Eの比率を最大応力比βとして算出した。
実施例1及び比較例1の評価結果を表1に示す。なお、表1における反響音の数値は、比較例1で測定された反響音を「100」とした場合の実施例1の反響音を示すものである。
Figure 0006594015
表1に示すように、連結筒部22が設けられたカバーキャップ4を備える実施例1では、連結筒部が設けられていないカバーキャップ104を備える比較例1に比べて、反響音が30%低減されていた。
また、実施例1、2では、応力比αが50以下と小さく、比較例1のカバーキャップ104において最大応力値Eが観測された部分に相当する部分に応力が集中しなかった。さらに、実施例1、2では最大応力比βが77以下であり、比較例1のカバーキャップに比べて最大応力値が小さく、応力が分散しており、落下衝撃強度が高かった。
1 エアゾール容器
2 容器本体
2b ステム
3 噴射ボタン
4、4A カバーキャップ
5 ボタン本体
6 噴射口
14 噴射用流路
17 外筒部
17b 凹部
18 内筒部
19 上壁部
21a、21b 噴射用開口部
22 連結筒部

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の上部に取り付けられた噴射ボタンと、前記噴射ボタンの上部を開放して囲うように前記容器本体の上部に装着されたカバーキャップと、を備えるエアゾール容器であって、
    前記カバーキャップは、前記容器本体の上部に着脱自在に装着される外筒部と、前記外筒部の内側に前記噴射ボタンを囲うように、かつ前記噴射ボタンが上下動できるように設けられた内筒部と、前記外筒部と前記内筒部との間の上面を閉塞する上壁部と、を備え、
    前記外筒部及び前記内筒部には、それぞれ前面に噴射用開口部が形成され、
    前記外筒部に形成された噴射用開口部の正面視形状は、矩形の下辺が下側に凸の円弧状となった形状であり、
    前記カバーキャップには、前記外筒部に設けられた噴射用開口部の周縁から前記内筒部まで延び、前記内筒部に設けられた噴射用開口部を囲う筒状の連結筒部が設けられている、エアゾール容器。
  2. 前記連結筒部は、前記外筒部側の端部から前記内筒部に向かうにしたがって窄まった形状を有し、
    前記連結筒部における前記内筒部側の端部の正面視形状は、矩形の下辺が下側に凸の円弧状となった形状であり、
    前記内筒部に形成された噴射用開口部の正面視形状は、半円状になっており、
    前記連結筒部の前記内筒部側の底部には、前記内筒部に形成された噴射用開口部を含む円形状の穴が形成されている、請求項1に記載のエアゾール容器。
  3. 前記外筒部における上端部に凹部が形成されている、請求項1又は2に記載のエアゾール容器。
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