JP2005200102A - スプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料 - Google Patents

スプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2005200102A
JP2005200102A JP2004298316A JP2004298316A JP2005200102A JP 2005200102 A JP2005200102 A JP 2005200102A JP 2004298316 A JP2004298316 A JP 2004298316A JP 2004298316 A JP2004298316 A JP 2004298316A JP 2005200102 A JP2005200102 A JP 2005200102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spray
nozzle member
cap
injection
stem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004298316A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Okabe
勉 岡部
Toshitaka Ishibai
外志孝 石灰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Kitano Co Ltd
Original Assignee
Lion Corp
Kitano Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp, Kitano Co Ltd filed Critical Lion Corp
Priority to JP2004298316A priority Critical patent/JP2005200102A/ja
Publication of JP2005200102A publication Critical patent/JP2005200102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構造でスプレー缶の継続的な噴射を可能とし、安全に廃棄することもできるスプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料を提供する。
【解決手段】 スプレー缶12の噴射口を突没動作により開閉するステム18に取り付けられたノズル部材40と、ノズル部材40をステム18の突没動作方向に移動可能に保持するキャップ20とを備える。ノズル部材40に設けられノズル部材40の移動方向に対して交差する方向に位置した係止部51と、キャップ20に設けられ、スプレー缶12のステム18が開放状態となる位置で係止部51を係止するノズル部材用開口部32の被係止部から成る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、キャップとしてスプレー缶に取り付けられ、スプレー缶の噴射口を開放してスプレー缶内の内容液等を噴射させるスプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料に関する。
一般に、スプレー缶は、噴射ボタンを押圧することにより中のガスや液体が噴射されるので、大量に噴射したい場合は、押しボタンを押し続けなければならないものであった。
また、塗料や殺虫剤、化粧料等のスプレー缶には、主剤とガス(LPガス等)が充満してあり、主剤の噴霧が終了しても一般的にガスがスプレー缶の中に残留する。使用済みのスプレー缶を廃棄する際は、安全性を考慮して使用者が缶の底に孔を開け金属ゴミ等として出しているが、孔開けに手間がかかることからそのまま廃棄することも多々ある。すると、ゴミ収集の途中や圧縮処理の際に爆発を誘発する事故が発生するおそれがあり、これを防ぐため、市場には簡単にスプレー缶底に孔を開ける用品が販売されている。
さらに、各特許文献に示すように、スプレー缶の着脱式のキャップに、残留ガスを抜き取るための冶具が一体に形成されているものがある。これは、キャップの冶具によりスプレー缶の噴射口のステムを継続的に押し、開放状態としてガスを排出する。
特開平8−2567号公報 特開平10−86984号公報 特開2001−31156号公報 特開2001−247150号公報
従来のスプレー缶において、スプレー缶の使用時に長時間噴射ボタンをし続けることは、女性やお年寄りには大変な作業であり、しばしば持ち替えたりして噴射しなければならないことがあり、確実にガスを排出できない場合があった。
一方、スプレー缶のガス抜きのためにキャップに孔開け用の冶具を設ける場合、単にキャップとして使用する場合よりも形状が複雑であり、また使用する樹脂の量が増えることから、コストがかかる。さらに、上記従来の技術や各特許文献に開示された治具は、スプレー缶のキャップを逆に取り付けたりして、孔開け治具を作動可能としているもので、キャップの付け替え等の動作が必要となり、面倒であった。
この発明は、上記従来の技術に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でスプレー缶の継続的な噴射を可能としたスプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、スプレー缶の噴射口を突没動作により開閉するステムに取り付けられたノズル部材と、上記ノズル部材を上記ステムの突没動作方向に移動可能に保持するキャップと、上記ノズル部材に設けられこのノズル部材の移動方向に対して交差する方向に位置した突起等から成る少なくとも一つの係止部と、上記キャップに設けられ上記スプレー缶の上記ステムが開放状態となる位置で上記係止部を係止する被係止部が設けられたスプレー缶用噴射装置である。
上記キャップには、上記スプレー缶の巻締部に取り付けられる筒状の側面部と、上記側面部の一部に形成された噴射用開口部と、上記噴射用開口部に連続し上記側面部の中に連通するとともに、上記キャップ内の空間と仕切られ外側に向かうに従い徐々に広がっている噴射ガイド部と、上記噴射ガイド部の上記側面部内側の端部に連続したノズル部材用筒部が設けられ、このノズル部材用筒部に上記ノズル部材が移動可能に設けられ、上記噴射ガイド部の内側に上記ノズル部材のノズル孔が開口しているものである。
またこの発明は、上記ノズル部材の側面に設けられ上記キャップを上記スプレー缶から外し、上記係止部が上記被係止部に係合する位置を通過した状態で、上記ノズル部材の移動を止める突起等の第二の係止部が設けられ、この状態で上記係止部が上記被係止部に係合可能となるものである。
また、上記係止部は、上記ノズル孔付近に形成されているとともに、上記被係止部は、上記キャップの上記噴射ガイド部の縁部である。そして、上記係止部と被係止部の係合を解除する係合解除部が、上記ノズル部材に設けられている。
さらに、上記ノズル部材の側面に設けられ、上記係止部を被係止部に係合させる方向に上記ノズル部材を移行させるテーパ状等の変位突起を備えたスプレー缶用噴射装置である。
またこの発明は、上記スプレー缶用噴射装置を備えたスプレー缶に、制汗剤や整髪料等の化粧剤がガスとともに充填されて成るスプレー缶入り化粧料である。
本発明は、スプレー缶の噴射口を簡単な操作及び構造で開いた状態に保ち、スプレーの継続的な噴射や、残留ガスのガス抜きを可能としたものである。これにより、力の弱い人でも、容易に継続的な噴射が可能となり、また、使用済みのスプレー缶を確実に残留ガスが排出された状態で廃棄することができる。そして、廃棄物収集の際に爆発などの事故がなくなり、安全である。さらに、ノズル孔が噴射ガイド部内に位置しているので、噴射音が静かであり、スプレーの使用感が良好なものである。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の第一実施形態を示すものであり、この実施形態のスプレー缶用噴射装置10は、スプレー缶12に取り付けられている。スプレー缶12は、天面14を一周して巻締部16が設けられ、天面14の中心には図示しない噴射口が設けられている。噴射口には、突没動作により噴射口を開閉するステム18が、突方向へ付勢されて設けられている。
スプレー缶用噴射装置10は、スプレー缶12の天面14の巻締部16に取り付けられるキャップ20を備える。キャップ20は、合成樹脂製であり、巻締部16を覆う円筒状の側面部22が設けられ、側面部22の下端部22b付近の内周面には、スプレー缶12の巻締部16に係止される突部17がほぼ一周して設けられている。側面部22の上端部22aには、上面部24が、側面部22の半周以上の長さにわたって形成されている。上面部24は、側面部22に対してほぼ直角に、側面部22の内側に連続する一定幅に形成されている。上面部24が設けられていない上端部22aには、側面部22の高さの中心付近まで切り欠かれた操作用切欠部26が形成されている。
キャップ20の側面部22の、操作用切欠部26と反対側には、側面部22の途中に円形の噴射用開口部28が形成されている。噴射用開口部28の周縁部には、側面部22の内側に連続する、テーパ状の噴射ガイド部30が一体に設けられている。噴射ガイド部30は、側面部22の内側に向かうにつれて直径が小さくなり、噴射ガイド部30の内側の先端は、後述するノズル部材40が露出するノズル部材用開口部32となる。噴射ガイド部30のノズル部材用開口部32に連続して、ノズル部材用筒部34が一体に設けられている。ノズル部材用筒部34は、側面部22に対して平行に設けられた径が小さい円筒形であり、ノズル部材用筒部34の軸に対して直角な断面形状は、キャップ20の噴射ガイド部30側に向かう方向が長い長丸でも良い。
ノズル部材用筒部34の、噴射ガイド部30と反対側付近には、連結部36が一体に設けられ、連結部36の先端は側面部22につながり、固定されている。ノズル部材用筒部34の、スプレー缶12側に位置する下端部34aには、ノズル部材用筒部34の内周面から内側に突出する一対の係合突起37が、互いにほぼ半周離れて形成されている。そして、ノズル部材用筒部34の下端部34aには、係合突起37の近傍に、ノズル部材用筒部34の軸方向に対して平行にスリット38が設けられている。スリット38は、長方形に形成され、一方の端部はノズル部材用筒部34の下端部42bより下方に位置し、他方の端部38aはノズル部材40の側面部42の途中で行き止まりになり形成されている。
ノズル部材用筒部34の内側には、押しボタンを兼ねるノズル部材40が、ノズル部材用筒部34の内側を摺動可能に入れられている。ノズル部材40は、合成樹脂製であり、ノズル部材用筒部34内側にわずかなゆとりを有して嵌合される筒状の側面部42を有し、側面部42の上端部42aには、側面部42を閉鎖する押込板部44が一体に設けられている。押込板部44は、ノズル部材40がキャップ20に取り付け状態で、キャップ20の噴射用開口部28側が高く操作用切欠部26側が低い傾斜面であり、さらに押込板部44の噴射用開口部28と操作用切欠部26を結ぶ線である中心線がより低くなるように湾曲されている。側面部42の内側には、側面部42の軸方向に対して平行に、内筒部46が設けられ、内筒部46の上端部46aは、押込板部44の裏面に一体に連続している。内筒部46の、押込板部44近傍には、内筒部46と押込板部44、側面部42で囲まれたコの字形の空間を区切る補強板49が一体に設けられている。
ノズル部材40の側面部42の、噴射ガイド部30に対向する部分には、噴射ガイド部30のノズル部材用開口部32とほぼ同じ大きさの穴状ガイド部50が形成されている。穴状ガイド部50の上端付近には、側面部42の外側に突出する突起状の係止部51が設けられている。係止部51の突出方向に対して直角な断面形状は、図2に示すように、キャップ20の噴射ガイド部30の、ノズル部材用開口部32の内周面に沿う曲面状に形成されている。穴状ガイド部50は、側面部42の外側面から所定深さまでは一定の直径で、そこから深い部分は深くなるほど径が小さくなる円錐形である。穴状ガイド部50の底部には、ノズル孔52が形成され、噴射用開口部28に至る空間は、キャップ20内空間と仕切られ、外側に向かうに従い徐々に広がっている。
内筒部46の内には、円筒状の空間である嵌合部48が形成され、嵌合部48の内筒部46下端部46bから所定長さまでは内径が大きい大径部54であり、大径部54より上端側は大径部54より内径が小さい小径部56である。小径部56からさらにノズル孔52側は、有底の筒状に形成され、さらに径の細い噴射流路59がノズル孔52に連通して設けられている。大径部54と小径部56の間には、内筒部46の下端部46bに対して平行な段部による当接面58が一周して形成されている。側面部42の、キャップ20のスリット38に対向する部分には、摺動可能に差し込まれるガイド突起60が側方に突出して形成され、ガイド突起60は一対のスリット38に対応して一個ずつ設けられている。
次にこの実施形態のスプレー缶用噴射装置10の組立方法について説明する。キャップ20の下方から、ノズル部材用筒部34の内側に、ノズル部材40を入れる。このとき、ノズル部材40の側面部42により係合突起37が形成された部分を弾性変形させて、ノズル部材用筒部34の内側に入れる。ノズル部材40をノズル部材用筒部34に押し込んで行き、ガイド突起60がノズル部材用筒部34のスリット38に位置すると、ノズル部材用筒部34の下端部34aの係合突起37の弾性変形が元に戻る。そして、ガイド突起60がスリット38に差し込まれ、ノズル部材40がノズル部材用筒部34の上方に抜けなくなる。また、ノズル部材40は、スリット38に沿って下方に移動可能であるが、ノズル部材用筒部34の下端部34aに形成された係合突起37に、ノズル部材40の、側面部42の下端部42bが当接し、それ以上下がって下方に抜け落ちることを防ぐ。
このようにノズル部材40をセットしたキャップ20を、スプレー缶12の天面14に押し付け、巻締部16に側面部22の突部17を弾性変形させて係止する。このとき、スプレー缶12の天面14の中心に設けられたステム18は、ノズル部材40の内筒部46に挿入される。そしてステム18の先端は内筒部46の小径部56の端部の当接面58に当たる。これによりノズル部材40は、図1、図2に示すようにキャップ20の上面部24寄りに位置し、ガイド突起60が、キャップ20のスリット38端部38aに当接し、位置決めされる。
次にスプレー缶用噴射装置10の使用方法について説明する。スプレー缶12を噴射するときは、ノズル部材40を押し下げ、このときスプレー缶12のステム18を押し込むと、スプレー缶12の内容物がガスにより噴射する。噴射された内容物は、ノズル部材40の内筒部46の嵌合部48に充満し、嵌合部48に連通するノズル孔52から外に噴射される。ノズル部材40が押し下げられているとき、ノズル孔52はキャップ20の噴射ガイド部30の内側に露出し、キャップの筒状ガイド30を通過して、目的の被塗布部に内容物が噴射される。噴射を止めるときは、ノズル部材40を押し下げる力を解除する。するとノズル部材40は、ステム18が閉じ方向に付勢されているため、元の位置に戻る。
また、連続噴射する場合は、ノズル部材40をさらに押し下げる。すると、ノズル部材40はステム18により上方に付勢されているため、ノズル部材40の係止部51が噴射ガイド部30の被係止部であるノズル部材用開口部32の上端縁部32aに係止される。これにより、ノズル部材40を押し続けなくても、スプレー缶12のステム18が押し込まれた状態となり、スプレー缶12の内容物が噴射される。また、噴射を解除する場合は、ノズル部材40の係合解除部である上端部42aの角を押圧することにより、係止部51と被係止部であるノズル部材用開口部32との係合を解除することができる。
次に、スプレー缶12が使用済みとなり廃棄するときは、ノズル部材40を、噴射を開始する位置を越えてさらに下に押し、ノズル部材40の係止部51をノズル部材用開口部32の中に入れ、ノズル部材40の係止部51を、ノズル部材用開口部32の上端縁部32aに差し込む。これにより、上記と同様に、ノズル部材40は、ノズル部材用開口部32に付勢されて係止される。そして、ステム18は噴射可能な位置に押し続けられて、スプレー缶12内に残ったガスを完全に排出する。そして、この噴射状態のまま廃棄する。
この実施形態のスプレー缶用噴射装置10によれば、簡単な構造でガスの噴射状態にロックすることができ、操作性がよい。さらに、簡単に残留するガスを完全に排出することができる。このため、残留ガスによる爆発事故を防ぎ、安全に廃棄することができる。噴射の状態をロックして維持するためには、ノズル部材40を噴射を開始する位置の少し下に押し下げて係止部51を噴射ガイド部30に係止するだけであり、係止した後は手を離しても噴射口は閉じないため、操作が楽である。特別に冶具を必要とせず、コストの上昇がなく経済的である。
また、この実施形態のスプレー缶用噴射装置10によれば、ノズル孔52が噴射ガイド部30内に位置しているので、噴射音がキャップ20内で反響せず、噴射音が静かである。従って、スプレーの使用感が良好である。
次にこの発明の第二実施形態について、図5〜図8に基づいて説明する。ここで、上記実施の形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のスプレー缶用噴射装置62も、スプレー缶12の天面14の巻締部16に取り付けるキャップ20が設けられ、キャップ20の形状は、第一実施形態と同形である。
キャップ20の係合突起37に対向する部分には、ガイド突起60と水平方向にほぼ同じ位置にストッパ部64が側方に突出して形成されている。ストッパ部64は第二の係止部であり、ここでは係合突起37が第二の被係止部である。ストッパ部64は、上端部64aから下端部64bに近づくにつれて側面42からの突出量が大きくなり、下端部64bには、側面42に対してほぼ直角に、下方に対面する当接面66が形成されている。当接面66のさらに下方には、側面部42の下端部42bまで達し側面部42の内側にくぼんだ凹部68が形成されている。凹部68の、水平方向の幅はストッパ部64よりも少し広く、ストッパ部64の水平方向両側に突出して形成されている。
ノズル部材40の筒状の側面部42には、穴状ガイド部50とは反対側の位置に、側面部42から少し高い変位突起70が形成されている。変位突起70は、側面部42の挿通方向に対して平行な細長い形状であり、側面部42の上端部42a付近から下端部42bに達して形成されている。側面部42表面から突出する突出量は、上端部42aに近づくほど大きくなり、変位突起70は相対的に傾斜が設けられている。側面部42表面から突出する突出量は、ノズル部材40をキャップ20にセットしたときに、ノズル部材40がノズル部材用筒部34の内側でノズル部材40の操作方向に摺動可能な程度であって、変位突起70の上端部42a側がノズル部材用筒部34の内周面に当接する状態では、ノズル部材40の穴状ガイド部50側をキャップ20のノズル部材用開口部32方向へ押し出し、ノズル部材40の係止部51をノズル部材用開口部32に係合させるものである。
このスプレー缶用噴射装置62の組立方法は上記実施形態と同様であり、スプレー缶用噴射装置62の使用方法も上記実施形態と同様である。
そして、スプレー缶12が使用済みとなり廃棄するときは、先ずキャップ20をスプレー缶12から外す。そして、ノズル部材40を、キャップ20のノズル部材用筒部34の下端部34a側へ押し下げる。ノズル部材40は、その下端部42bが弾性変形によりキャップ20の係合突起37を乗り越えて下方に位置し、ノズル部材40のストッパ部64の当接面66がキャップ20の係合突起37に当接し、ノズル部材40の抜け落ちを防ぐ。また、ノズル部材40の変位突起70がノズル部材用筒部34の内周面に当接し、ノズル部材40がノズル部材用開口部32側に変位し、ノズル部材40の係止部51がノズル部材用開口部32の内側に差し込まれ、係止される。この状態は、キャップ20がスプレー缶12に取り付けられると、ステム18を押し下げて噴射させる状態となる。この状態で、再びキャップ20を、スプレー缶12の巻締部16に押し付けて取り付ける。このとき、図6に示すように、ノズル部材40がキャップ20に対して押し下げた状態に係止されているので、ステム18は噴射可能な位置に押し続けられた状態で固定される。これにより、スプレー缶12内に残ったガスが完全に排出され、この噴射状態のまま、廃棄することができる。
この実施形態のスプレー缶用噴射装置62によれば、残ったガスを排出するときに、ノズル部材40を、スプレー缶12からキャップ20を外した状態で、噴射可能な位置に簡単に確実に係止することができ、ノズル部材40を押圧して噴射可能な位置に係止するまでの力が要らず、力の弱い女性や高齢者等にも楽に噴射状態にすることができる。さらに、噴射状態を維持するための力も要らず、係止した後は手を離しても噴射口は閉じないため、操作が楽であり、特別に治具を必要とせず、コストの上昇がなく、経済的である。
なお、この発明のスプレー缶用噴射装置は、上記の実施形態に限定されるものではなく、キャップの構造は、噴射ガイド部が無くてもよく、そのかわりに係止部を係止する被係止部が設けられればよい。また各係止部、被係止部は凹部や凸部のいずれであっても良く、互いに係止可能な形状であればよい。また、その他の突起の数や位置、形状等自由に設定可能である。またスプレー缶の内容液は、制汗剤やかゆみ止め、塗料など、自由に選択可能である。
次に、この発明のスプレー缶用噴射装置を用いたスプレー缶の一実施例について説明する。この実施例は、制汗剤を充填したスプレー式の化粧料についてのものである。この化粧料は、例えば以下の表1の組成で薬剤が配合されている。
Figure 2005200102
この実施例1,2の制汗剤の化粧料に用いられたスプレー缶によれば、この発明によるスプレー缶用噴射装置を備えているので、音が静かであり、更衣室等の狭い空間での使用においても目立たず、長時間の噴射に際してはロック機能があるので、手を回しづらい箇所への噴射も容易であり、使いやすいものである。しかも廃棄する場合も、容易に確実にガス抜きを行って廃棄することができ、廃棄物処理の安全性も高いものとすることができる。
この発明の第一実施形態のスプレー缶用噴射装置の縦断面図である。 この実施形態のスプレー缶用噴射装置の正面図である。 この実施形態のスプレー缶用噴射装置のガスを抜いている状態を示す縦断面図である。 この実施形態のスプレー缶用噴射装置のガスを抜いている状態を示す正面図である。 この発明の第二実施形態のスプレー缶用噴射装置の縦断面図である。 この実施形態のスプレー缶用噴射装置のガスを抜いている状態を示す縦断面図である。 この実施形態のスプレー缶用噴射装置のノズル部材の側面図である。 この実施形態のスプレー缶用噴射装置のノズル部材の部分拡大縦断面図である。
符号の説明
10 スプレー缶用噴射装置
12 スプレー缶
14 天面
16 巻締部
18 ステム
20 キャップ
22,42 側面部
24 上面部
26 操作用切欠部
28 噴射用開口部
30 噴射ガイド部
32 ノズル部材用開口部
34 ノズル部材用筒部
37 係合突起
38 スリット
40 ノズル部材
44 押込板部
46 内筒部
48 嵌合部
50 穴状ガイド部
51 係止部
52 ノズル孔
54 大径部
56 小径部
58 当接面
60 ガイド突起

Claims (6)

  1. スプレー缶の噴射口を突没動作により開閉するステムに取り付けられたノズル部材と、上記ノズル部材を上記ステムの突没動作方向に移動可能に保持するキャップと、上記ノズル部材に設けられこのノズル部材の移動方向に対して交差する方向に位置した少なくとも一つの係止部と、上記キャップに設けられ上記スプレー缶の上記ステムが開放状態となる位置で上記係止部を係止する被係止部が設けられていることを特徴とするスプレー缶用噴射装置。
  2. 上記キャップには、上記スプレー缶の巻締部に取り付けられる筒状の側面部と、上記側面部の一部に形成された噴射用開口部と、上記噴射用開口部に連続し上記側面部の中に連通するとともに、上記キャップ内の空間と仕切られ外側に向かうに従い徐々に広がっている噴射ガイド部と、上記噴射ガイド部の上記側面部内側の端部に連続したノズル部材用筒部が設けられ、このノズル部材用筒部に上記ノズル部材が移動可能に設けられ、上記噴射ガイド部の内側に上記ノズル部材のノズル孔が開口していることを特徴とする請求項1記載のスプレー缶用噴射装置。
  3. 上記ノズル部材の側面に設けられ上記キャップを上記スプレー缶から外し、上記係止部が上記被係止部に係合する位置を通過した状態で、上記ノズル部材の移動を止める第二の係止部が設けられ、この状態で上記係止部が上記被係止部に係合可能となることを特徴とする請求項1または2記載のスプレー缶用噴射装置。
  4. 上記係止部は、上記ノズル孔付近に形成され、上記被係止部は、上記キャップの上記噴射ガイド部の縁部であることを特徴とする請求項2または3記載のスプレー缶用噴射装置。
  5. 上記ノズル部材の側面に設けられ、上記係止部を被係止部に係合させる方向に上記ノズル部材を移行させる変位突起を備えたことを特徴とする請求項1または3記載のスプレー缶用噴射装置。
  6. 上記請求項1乃至5のいずれか記載のスプレー缶用噴射装置を備えたスプレー缶に、噴射される化粧剤が充填されて成ることを特徴とするスプレー缶入り化粧料。

JP2004298316A 2003-12-16 2004-10-13 スプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料 Pending JP2005200102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004298316A JP2005200102A (ja) 2003-12-16 2004-10-13 スプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003418166 2003-12-16
JP2004298316A JP2005200102A (ja) 2003-12-16 2004-10-13 スプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005200102A true JP2005200102A (ja) 2005-07-28

Family

ID=34829181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004298316A Pending JP2005200102A (ja) 2003-12-16 2004-10-13 スプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005200102A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001418A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Lion Corp エアゾール容器用噴射装置
JP2008044620A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Kao Corp エアゾール容器用キャップ
JP2008273533A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd エアゾール容器
JP2009269638A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Lion Corp エアゾール装置
CN102686319A (zh) * 2009-10-01 2012-09-19 3M创新有限公司 独立喷涂型甲硅烷基封端的粘合剂系统
JP2015196534A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 ライオン株式会社 ワンタッチキャップ
JP2016199278A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 ライオン株式会社 エアゾール容器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001418A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Lion Corp エアゾール容器用噴射装置
JP2008044620A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Kao Corp エアゾール容器用キャップ
JP2008273533A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd エアゾール容器
JP2009269638A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Lion Corp エアゾール装置
CN102686319A (zh) * 2009-10-01 2012-09-19 3M创新有限公司 独立喷涂型甲硅烷基封端的粘合剂系统
JP2015196534A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 ライオン株式会社 ワンタッチキャップ
JP2016199278A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 ライオン株式会社 エアゾール容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1842799A1 (en) Head cap for aerosol sprayer
UA96127C2 (en) Injection device (modified trigger mechanism)
EA015455B1 (ru) Устройство для инъекций
EA012891B1 (ru) Крышка, недоступная для открывания детьми
NL8902456A (nl) Injectiespuit met automatische terugtrekbare naald.
WO2005110225A1 (ja) ランセットアッセンブリ
US20060258984A1 (en) Single use syringe with improved needle retraction mechanism
JP2005200102A (ja) スプレー缶用噴射装置とスプレー缶入り化粧料
EP1174158B1 (en) Safety syringe
EP1672607A3 (en) Security seal
JP2005501665A5 (ja)
KR101533378B1 (ko) 주사기형 화장품 용기
JP2018196649A (ja) 自己注射補助具
US20090062736A1 (en) Safety syringe assembly
US10751681B2 (en) Mixing device, in particular designed for mixing bone cement
KR102219038B1 (ko) 외부 하우징에 수용된 록킹 모듈과 주사액이 담긴 약액 카트리지 간의 결합구조를 개선한 일회용 주사 장치
JP4901328B2 (ja) エアゾール容器用噴射装置
JP4413978B2 (ja) 医療用注射器
WO2003006322A3 (en) Sharps disposal container
JP2544728Y2 (ja) 容 器
JP2001315819A (ja) 二液混合吐出容器
JP3855106B1 (ja) エアゾール容器用キャップ及びエアゾール噴射装置
JPWO2014020826A1 (ja) 穿刺針カートリッジとそれを用いた穿刺器具
KR101912119B1 (ko) 화장용 도구
GB2528269A (en) Single use safety syringe with automatic retractable needle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071122