JP7146349B2 - エアゾール容器用吐出具 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器に装着されるエアゾール容器用吐出具に関する。
従来、内容物とともに加圧ガスを収容しておき、ステムを押し下げることで内容物を当該ステムから外部に吐出させるようにしたエアゾール容器が知られている。このようなエアゾール容器としては、1つの容器内に一の内容物を収容するとともに1本のステムを有するシングルタイプのもの、シングルタイプの容器を左右に並べて1組とした二連式タイプのものの他、1つの容器内に2種類の内容物を別個に収容するとともに2本のステムを有するタイプのものがある。
何れのタイプのエアゾール容器においても、内容物を吐出させる操作を容易にするために、吐出具を装着して使用されるのが一般的である。エアゾール容器用吐出具としては、例えば特許文献1に記載されるように、ステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、固定盤に着脱自在に取り付けられてノズルを覆うカバー部材とを有し、カバー部材に設けられた操作部を押下げ操作することにより、ノズルとともにステムを押し下げて内容物をノズルから外部に向けて吐出させることができるようにしたものが知られている。
上記従来のエアゾール容器用吐出具では、使用後の洗浄時などにノズルをステムから取り外すことができるようにするために、カバー部材は固定盤に対して着脱自在となっている。すなわち、カバー部材のノズルを挟んだ左右両側には、それぞれカバー部材の側壁を下端から切り欠く一対の縦スリットによって形成された弾性板片(可動板部)と、この弾性板片の下端側における外表面に設けられた外側突起とを有する保持用爪部が設けられており、外側突起を固定盤に設けられた係止孔に係脱自在に係止させることによりカバー部材を固定盤に保持させることができるとともに、弾性板片を内側に押し込んで外側突起と係止孔との係合を解除させることでカバー部材を固定盤から取り外すことができるようにされている。
特開2015-209268号公報
上記従来のエアゾール容器用吐出具では、カバー部材の上部に操作部が一体に設けられた構成となっているので、内容物を吐出させるために操作部を押下げ操作すると、その反作用によってカバー部材にこれを上方に引っ張り上げる力が加わることになるが、それと同時に、カバー部材のノズルを挟んだ左右両側における下端縁部分が幅を狭めるように内側に変形する場合がある。また、エアゾール容器を片手で持って操作部を人差し指で押下げ操作する際には、カバー部材のノズルを挟んだ左右両側が他の指で支持されることになるので、カバー部材のノズルを挟んだ左右両側における下端縁部分は、より大きく変形することになる。
そのため、操作部を押下げ操作して内容物を吐出させる際に、カバー部材の左右両側に設けられた保持用爪部の係止孔への係合量(掛かり量)が減少し、場合によってはカバー部材が固定盤から外れて吐出操作を行うことができなくなるという問題を生じる虞があった。
上記の問題に対して、保持用爪部(外側突起)の係止孔への係合量を予め多くした設定とし、カバー部材が変形しても保持用爪部の係止孔への係合が容易に解除されない構成とすることが考えられるが、この場合、カバー部材を固定盤から取り外す際に必要な弾性板片の押込み量が大きくなり、カバー部材の取外し作業が煩雑になるという問題が生じることになる。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、カバー部材の取外し作業を容易にしつつカバー部材の固定盤からの不意の離脱を防止可能なエアゾール容器用吐出具を提供することにある。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、エアゾール容器のステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、
前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、
前記ノズルを押し下げ操作可能な操作部を備え、前記固定盤に着脱自在に取り付けられて前記ノズルを覆うカバー部材と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、
前記カバー部材は、該カバー部材の側壁の前記ノズルを挟んだ左右両側に設けられた一対の保持用爪部を備え、
それぞれの前記保持用爪部は、前記側壁に左右一対の連結部を支点として揺動可能に設けられた可動板部と、前記可動板部の下端側における外表面に設けられて前記固定盤に設けられた係止孔に係脱自在に係止される外側突起と、を有し、
前記側壁の外周面から突出し、前記可動板部の左右両側に位置する一対の縦リブと、前記可動板部の外表面から突出する横リブとが、前記可動板部における前記一対の連結部よりも下側の領域を側方及び上方から取り囲むように配置されていることを特徴とする。
なお、本発明のエアゾール容器用吐出具にあっては、前記可動板部は、前記側壁を下端から前記連結部まで切り欠く一対の縦スリットと、前記連結部の上方に形成された逆U字状の上部スリットとによって形成されることが好ましい。
また、本発明のエアゾール容器用吐出具にあっては、前記カバー部材が、前記側壁の下端縁部に設けられ、それぞれ前記縦リブの下端に連なる一対のフランジ部と、を有することが好ましい。
また、本発明のエアゾール容器用吐出具にあっては、前記可動板部の外表面には、前記外側突起と前記横リブの間に配置され、前記カバー部材を前記固定盤に装着した状態で前記固定盤の上面に当接するストッパ突起が設けられており、
該ストッパ突起は、前記可動板部の外表面からの突出高さが、前記縦リブ及び前記横リブよりも小さいことが好ましい。
また、本発明のエアゾール容器用吐出具にあっては、前記エアゾール容器が一対の前記ステムを有するものであることが好ましい。
本発明によれば、カバー部材の取外し作業を容易にしつつカバー部材の固定盤からの不意の離脱を防止可能なエアゾール容器用吐出具を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す側面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具のエアゾール容器に装着された状態における正面視での断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具のエアゾール容器に装着された状態における側面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面においては、「正面側」とは、図1においてノズルの吐出口が位置する側を意味し、「背面側」とは、その反対側を意味し、「左側」、「右側」とは、それぞれ正面側から見た場合(正面視)の左右方向を意味し、「上側」とは、図1において、エアゾール容器に対してノズルが位置する側(図1における上側)を意味し、「下側」とは、「上側」の反対側を意味する。
図1~図3において、符号1は、本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具(以下、単に「吐出具」と称す場合もある)を示し、符号2は、吐出具1が取り付けられるエアゾール容器(以下、単に「容器」と称す場合もある)を示す。吐出具1は、固定盤10、カバー部材20及びノズル30を有している。
エアゾール容器2は、例えば金属製や合成樹脂製となる有底筒状の容器本体2aに、金属製となるマウンティングカップ2bを、その外縁を巻き締め等して固着したものであり、その内部には2種類の内容物が別個に収容されている。また容器2は、それぞれの内容物の収容空間につながる総計2本のステム2cを有している。
マウンティングカップ2bの中央部には、その上面から一対のステム2cを上側に向けて突出させるとともに平面視にてトラック状となる上段突起部2dと、上段突起部2dの長辺と略同一長さの直径を有し、上段突起部2dに連結する平面視にて円形状となる中段突起部2eと、中段突起部2eよりも大径の円形状となって中段突起部2eに連結する下段突起部2fとが設けられている。また、中段突起部2eの根元には環状となる中段凹部2gが設けられ、下段突起部2fの根元には環状となる下段凹部2hが設けられている。なお、上段突起部2dの平面視での形状は、矩形状でも楕円状でもよい。
図1に示すように、固定盤10は、中央部に2本のステム2cを露出させる開口11を有する天壁12を備えている。開口11は、上段突起部2dに対応する形状をなし平面視でトラック状となっており、天壁12の内縁には、上段突起部2dを取り囲むように垂下する内側環状壁13が一体に設けられている。また、内側環状壁13の下端における正面側及び背面側には、それぞれ薄肉舌片13aが一体に設けられている。薄肉舌片13aは、固定盤10をマウンティングカップ2bに装着する前は、内側環状壁13に沿って下向きに延在するものであるが、固定盤10をマウンティングカップ2bに装着することによって、図1に示すように径方向外側に向かって折り曲げられるものである。
天壁12の外縁には、天壁12から垂下する中間環状壁(垂直周壁)14が一体に設けられている。中間環状壁14は、ステム2cの軸方向と平行に上下方向に延在しており、マウンティングカップ2bの上段突起部2d及び中段突起部2eを取り囲んでいる。また、中間環状壁14は、容器2の右側及び左側において内側環状壁13に連続し、且つ、図2に示すように、中段突起部2eに接するように形成されている。
中間環状壁14の下端には、下段突起部2fの上面に接するとともに径方向外側に向けて延在する上部フランジ15が一体に設けられ、上部フランジ15の下面には、下段突起部2fと全周に亘って接する内部環状壁15aが一体に設けられている。図1に示すように、内部環状壁15aの内面には、凸部15bが周方向に向けて間欠状に設けられている。凸部15bはマウンティングカップ2bの下段凹部2hに係合しており、これにより固定盤10は容器2のマウンティングカップ2bに固定されている。なお、凸部15bは、内部環状壁15aの全周に亘って延びる環状の形態としてもよい。
上部フランジ15の外縁には、下方に向けて延在する外側環状壁16aと、外側環状壁16aの下端から径方向外側に延在する下部フランジ16bとからなる段部16が一体に設けられ、下部フランジ16bの外縁には、マウンティングカップ2bの外縁に向けて垂下する環状の外壁17が一体に設けられている。図2に示すように、段部16には、上部フランジ15の一部、外側環状壁16a、及び下部フランジ16bの一部を切り欠く係止孔18が設けられている。なお、係止孔18は、固定盤10の左側にも同様にして設けられている。
カバー部材20は、容器2のマウンティングカップ2bに固定された固定盤10に着脱自在に取り付けられ、ノズル30を覆っている。
このカバー部材20は、ノズル30の上方で水平方向に延在する頂壁21を備えている。頂壁21には、その中央部から背面側に向かって頂壁21の一部を取り除く切欠き部21aが設けられており、切欠き部21aの内縁には、図1に示すように、下方に向けて延在する内側周壁22が設けられている。また、切欠き部21aには、ノズル30を押下げ操作可能な操作部23が設けられている。操作部23は、薄肉のヒンジ24を介して内側周壁22の正面側に一体に連結され、当該ヒンジ24を中心として上下に揺動可能なレバー状に構成されている。操作部23の上面は下方に向けて湾曲しており、また、左右方向に向けて延在する滑り止め用のリブ23a(本実施形態では3つ)が設けられている。
カバー部材20には、頂壁21の外縁から下方に向けて延在する側壁としての外側周壁25が設けられている。外側周壁25は、その下端縁部が円形となる略円筒形状を有し、その正面側には正面壁25aが設けられ、正面壁25aには、ノズル30を突出させる窓孔25bが設けられている。
図3に示すように、側壁としての外側周壁25の右側には、外側周壁25を下端から連結部26まで切り欠く一対の縦スリット25cが設けられている。これらの縦スリット25cは、それぞれ所定の溝幅で外側周壁25の下端から上方に向けて容器2の軸方向(上下方向)に平行に真っ直ぐに延びており、周方向に所定の間隔を空けて配置されている。また、連結部26の上方には、逆U字状の上部スリット25dが形成されている。一対の縦スリット25c及び上部スリット25dによって、可動板部27が形成される。
可動板部27は矩形の板状となっており、その高さ方向(上下方向)の中央領域において、左右一対の連結部26によって外側周壁25に一体に連結されている。これにより可動板部27は、当該一対の連結部26を支点として、所謂シーソー状に、外側周壁25に対して揺動可能となっている。つまり、可動板部27における一対の連結部26よりも上側の領域(上側領域27a)と、一対の連結部26よりも下側の領域(下側領域27b)とが、カバー部材20の内外方向に変位できるようになっており、例えば、可動板部27の上側領域27aがカバー部材20の内方(外側周壁25の径方向内側)に押し込まれた場合、下側領域27bは、カバー部材20の外方(外側周壁25の径方向外側)に押し出される。逆に、可動板部27の下側領域27bがカバー部材20の内方に押し込まれた場合、上側領域27aはカバー部材20の外方に押し出されることとなる。
可動板部27の上側領域27aには、可動板部27の幅方向に延在する滑り止め用のリブ27c(本実施形態では2つ)が設けられている。
また、図2、3に示すように、可動板部27の下端は外側周壁25の下端よりも下方に突出しており、その下端側における外表面には外側突起28が一体に設けられている。なお、本実施の形態においては、外側突起28を可動板部27の下端よりも僅かに上方に設けるようにしているが、外側突起28を可動板部27の下端に設けるようにしてもよい。さらに、外側突起28の上側には所定の間隔(下部フランジ16bの板厚よりも僅かに大きい間隔)を空けてストッパ突起29aが一体に設けられている。
外側突起28は固定盤10に設けられた係止孔18に挿通され、下部フランジ16bの下側面に係合することにより、当該係止孔18に着脱自在に係止されている。
上記の可動板部27及び外側突起28により、カバー部材20の外側周壁25の右側には保持用爪部Tが構成されている。保持用爪部Tは、外側周壁25の左側にも同様に設けられており、固定盤10には左側の保持用爪部Tに対応した係止孔18が設けられている。すなわち、カバー部材20には、ノズル30を挟んだ左右両側に一対の保持用爪部Tが対向配置で設けられている。
各保持用爪部Tの外側突起28が、対応する係止孔18に係止されることにより、カバー部材20は固定盤10に取り付けた状態に保持されている。一方、可動板部27における一対の連結部26よりも下側の下側領域27bをカバー部材20の内側に向けて押し込むことにより、外側突起28と係止孔18との係合を解除させ、カバー部材20を固定盤10から取り外すことができる。
図1に示すように、ノズル30は、薄肉状のヒンジ31を介して下部部材32と上部部材33とを一体連結したものであり、ヒンジ31に沿って折り曲げて下部部材32と上部部材33とを組み合わせることで、図1、図2に示す所定の形態をなすものである。このノズル30は容器2のステム2cに着脱自在に取り付けられており、使用後に洗浄等を行う際にステム2cから取り外すことができる。
図1に示すように、下部部材32は、板状となる基部32aの下面に、ステム2cの外径に対応する内径となる円筒部32bを備えていて、円筒部32bの内側には、貫通孔32cを有する内部壁32dを備えている。なお、円筒部32b、貫通孔32c、及び内部壁32dからなる組みは、2つのステム2cを有する容器2に対応させて総計2組設けられている。基部32aの上面には環状部32eが設けられており、環状部32eは、正面側から背面側に向かう距離よりも左右間の距離が長くなっている。また、図2に示すように環状部32eの中央部には、間隔を空けて一対の中間壁32fが設けられている。さらに、基部32aの上面正面側には、図1に示すように爪状の下部係合部32gが設けられている。
さらに、ノズル30の基部32aの下面には、固定盤10の中間環状壁14の外周面によって上下方向に案内される案内筒部32hが一体に設けられている。案内筒部32hは、ノズル30がステム2cとともに上下に作動する際に、中間環状壁14の外周面によって上下方向以外への移動が規制される。これにより、内容物の吐出時にノズル30が上下に作動すると、ノズル30の案内筒部32hが中間環状壁14の外周面によって上下方向に案内され、ノズル30の作動安定性が高められる。なお、案内筒部32hは、中間環状壁14の外周面に摺動自在に構成することも可能である。また、ノズル30に案内筒部32hを設けたことにより、ノズル30のステム2cへの装着が容易になる。すなわち、ノズル30の装着に際しては、案内筒部32hを中間環状壁14に被せるように配置することができ、ノズル30の水平方向の位置決めが容易になる。
図2に示すように、案内筒部32hの下端には、その左右両側において係止脚部32iが連設されている。係止脚部32iには、可動板部27の内側に配置されるとともに該可動板部27に向う方向から下方へと曲がる屈曲部32jが形成されている。案内筒部32hにこのような係止脚部32iを設けたことにより、これらの係止脚部32iと固定盤10の係止孔18との位置関係に基づいて、固定盤10に対するノズル30の回転方向の取り付け角度を目視で確認することができる。したがって、係止脚部32iが設けられることにより、ノズル30をステム2cに装着する際のノズル30の位置決めが容易になる。また、これらの係止脚部32iには、固定盤10の係止孔18に挿入されて、係止孔18の内側縁部に係止される内側突起32kが設けられている。したがって、これらの係止脚部32iを係止孔18に挿入し、内側突起32kによって固定盤10の上部フランジ15にアンダーカット係合させることで、ノズル30のステム2cからの脱落を防止することができる。
図1に示すように、上部部材33は、ヒンジ31に沿って折り曲げることで、環状部32eを内側に収めるとともにこれに覆い被さる箱状部33aを備えている。箱状部33aの中央部には、箱状部33aの内側を2つに区画する仕切壁33bが設けられている。また、箱状部33aの上面側には、側面視で半円状となる半円リブ33cが設けられていて(本実施形態では、左右方向に間隔をあけて総計2つ)、箱状部33aの正面側には、その先端開口を内容物の外界への吐出口33dとする筒状部33eが設けられている。本実施形態では仕切壁33bを、箱状部33aと筒状部33eとの境界よりも吐出口33d側へ延長している。さらに、筒状部33eの下側には、下部係合部32gに対応する爪状となる上部係合部33fを設けている。
そして、ノズル30は、上述したようにヒンジ31に沿って折り曲げることで、下部係合部32gと上部係合部33fとが係合して、2つ折り状態を維持している。また、環状部32eと箱状部33aとが嵌め合わさることで、基部32aと箱状部33aとの内側には内部空間が形成される一方、仕切壁33bは、対をなす中間壁32f間に挟まれて、この内部空間は、それぞれに貫通孔32cがつながる2つの空間に区画される。さらに、この2つの空間は、仕切壁33bを越えた吐出口33d側の筒状部33eの内側において合流している。すなわち、2つ折り状態となったノズル30の内側には、一対の円筒部32b側(ステム2c側)では2つに分かれ、吐出口33d側では合流して1つになる通路Rが形成され、この通路Rにより一対の円筒部32bの内側と吐出口33dとが連ねられている。
上記構成のエアゾール容器用吐出具1では、カバー部材20の上部に操作部23が一体に設けられた構成であることから、内容物を吐出させるために操作部23を押下げ操作すると、その反作用によってカバー部材20にこれを上方に引っ張り上げる力が加わることになる。また、容器2を片手で持って操作部23を人差し指で押下げ操作する場合には、カバー部材20のノズル30を挟んだ左右両側には、外側周壁25を支持ないし把持する指から、カバー部材20のノズル30を挟んだ左右両側における下端縁部分の幅を狭める力がさらに加わることになる。これらの力に対して何ら対策をしない場合には、操作部23を押下げ操作して内容物を吐出させる際に、カバー部材20の左右両側に設けられた保持用爪部T(外側突起28)の係止孔18への係合量(掛かり量)が減少し、カバー部材20が固定盤10から外れ易くなり、場合によってはカバー部材20が固定盤10から外れて吐出操作を行うことができなくなるという問題を生じる虞がある。
このような問題に対し、本実施の形態に係る吐出具1では、カバー部材20の左右両側にそれぞれ、一対の連結部26を支点としてシーソー状に揺動可能な可動板部27を設けるとともに、可動板部27の下側領域27bを取り囲むように配置した一対の縦リブ41及び横リブ40を設けて、当該問題を解消している。
横リブ40は、可動板部27の上下方向の中央領域に設けられている。より具体的に、横リブ40は、可動板部27の上側領域27aにおける、一対の連結部26の近傍に設けられている。また、横リブ40は、可動板部27の幅方向(外側周壁25の周方向)に平行に延びており、且つ、可動板部27の幅全体にわたって延在している。
横リブ40の可動板部27の外表面から外方(径方向外側)に向けた突出高さは、ストッパ突起29aの突出高さよりも大きい。同様に、縦リブ41の外側周壁25の外周面から外方(径方向外側)に向けた突出高さは、ストッパ突起29aの突出高さよりも大きい。
図3に示すように、一方の縦リブ41は一方の縦スリット25cに沿った外側周壁25の縁部に外側周壁25と一体に設けられており、容器2の軸方向(上下方向)に平行に真っ直ぐに延びている。同様に、他方の縦リブ41は他方の縦スリット25cに沿った外側周壁25の縁部に外側周壁25と一体に設けられており、容器2の軸方向(上下方向)に平行に真っ直ぐに延びている。また、一対の縦リブ41は、それぞれ外側周壁25の外面から外方に向けて所定の高さで突出している。それぞれの縦リブ41は、その下端が外側周壁25の下端縁部にまで達するとともに、上端は、それぞれ縦スリット25cの上端よりも僅かに上方の位置にまで達している。このように、一対の縦リブ41及び横リブ40は、可動板部27の下側領域27bを、側方(左右両側)及び上方から取り囲むように配置されている。
本実施形態では、一対のフランジ部42が設けられている。一対のフランジ部42は、それぞれ縦リブ41の下端に連なり、そこから縦スリット25cとは反対側に向けて周方向に延びている。フランジ部42の外側周壁25の外面から外方に向けた突出高さは縦リブ41と同一である。
横リブ40、縦リブ41、及びフランジ部42は、容器2から内容物を吐出させる際、カバー部材20の外側周壁25の左右両側を把持する指が可動板部27の下側領域27bに不意に触れることを阻止するとともに、当該指を可動板部27の上側領域27aに誘導する。そして、カバー部材20を把持する指が可動板部27の上側領域27aをカバー部材20の内方に押し込むと、可動板部27の下側領域27bが、カバー部材20の外方に押し出される。その結果、保持用爪部T(外側突起28)の係止孔18への係合量(掛かり量)が大きくなり、係合強度が高くなるため、カバー部材20が固定盤10からより外れ難くなる。このように、本実施形態では、カバー部材20を把持する指の力を利用して、保持用爪部Tの係止孔18への係合強度を高めることができる。
また、上記の通り、可動板部27が、左右一対の連結部26を支点としてシーソー状に揺動可能としているため、軽い力で可動板部27の下側領域27bを内側に押し込むことができる。すなわち、例えば、上端に設けたヒンジを介して外側周壁(側壁)に連結された片持ち状の可動板部をカバー内側に弾性変形させてカバー部材を取り外す構成に比べてカバー部材20の取外し作業が容易となる。
また、図2に示すように、可動板部27の上側領域27aは、その上端部及び下端部(横リブ40)に比べて、上下方向の中央部が凹状に形成されており、カバー部材20を把持する指を配置し易くなっている。これにより、カバー部材20を把持する指を可動板部27の上側領域27aに誘導する効果を高めることができる。
また、本実施形態では、可動板部27の上側領域27aに滑り止め用のリブ27cを設けているため、可動板部27の上側領域27aを支持する指の滑りを防止することができるとともに、カバー部材20を把持する際に可動板部27の上側領域27aに指を誘導する効果を高めることができる。
また、本実施形態では、ストッパ突起29aの突出高さが、縦リブ41及び横リブ40の突出高さよりも小さくなっている。これにより、容器2から内容物を吐出させる際に、カバー部材20を左右両側から把持する指が可動板部27のストッパ突起29aに不意に触れることを防止することができ、カバー部材20が固定盤10から不意に外れることをより確実に防止することができる。
上記のように構成されるエアゾール容器用吐出具1を容器2に取り付けるにあたっては、まず、固定盤10をマウンティングカップ2bに装着し、次いで、2つ折り状態に組み立てたノズル30を上方から、円筒部32bをステム2cに位置合わせしつつ取り付ける。次いで、カバー部材20を上方から、ノズル30の筒状部33eを窓孔25bより突出させつつ、保持用爪部Tを係止孔18に位置合わせした状態で挿入して、固定盤10に取り付ける。ここで、保持用爪部Tの外側突起28には傾斜面28aを設けているので、カバー部材20を固定盤10に対して押し込むと、外側突起28の傾斜面28aが下部フランジ16bの内周面に当接し、可動板部27の下側領域27bが連結部26を支点に内側に揺動しながら係止孔18に挿入される。そして、外側突起28が下部フランジ16bの下面に係合することにより、カバー部材20は固定盤10に着脱自在に装着される。
カバー部材20の取付けが完了した後においては、カバー部材20の下端及び可動板部27のストッパ突起29aの下面が固定盤10の下部フランジ16bの上面に当接し、カバー部材20は固定盤10に安定して保持され、使用時におけるぐらつき等が抑えられる。カバー部材20が固定盤10に装着されると、エアゾール容器2のステム2cに取り付けられたノズル30はカバー部材20により覆われる。
このようにして各部材を取り付けたエアゾール容器2から内容物を吐出させるには、操作部23の上面に指を当てて下方に向けて押し下げればよい。これにより、操作部23がヒンジ24を起点として揺動し、操作部23の下面が半円リブ33cに押し当たり、ノズル30とともに2本のステム2cが押し下げられ、容器2内の2種類の内容物が、それぞれのステム2cから同時に噴出され、ノズル30の内側に形成された通路Rを通して吐出口33dから外部に吐出される。
一方、使用後の洗浄等のためにノズル30を容器2から取り外す際には、保持用爪部Tの可動板部27の下側領域27bをカバー部材20の内側(径方向内側)に向けて押し込み、外側突起28の係止孔18との係合を解除する。カバー部材20が固定盤10から取り外されると、ノズル30は外部に露出するので、当該ノズル30の容器2からの着脱作業を容易に行うことができる。ノズル30の洗浄後は、前述した要領に従って、ノズル30及びカバー部材20を再装着すればよい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記実施の形態では、本願発明を、2本のステム2cを有する容器2に装着される吐出具1に適用した場合を示したが、例えばシングルタイプの容器や二連式タイプの容器に装着される吐出具に本願発明を適用してもよい。
また、前記実施の形態では、横リブ40が、可動板部27の幅全体にわたって延在している構成としているが、横リブ40の長さを短くして、可動板部27の幅方向の一部のみに設けた構成としてもよい。また、可動板部27をシーソー状に揺動可能とするものであれば、連結部26の位置は適宜変更可能である。また、可動板部27と外側周壁25とを別々に成形して、成形後に組立てる構成としてもよい。
1:エアゾール容器用吐出具
2:エアゾール容器
2a:容器本体
2b:マウンティングカップ
2c:ステム
2d:上段突起部
2e:中段突起部
2f:下段突起部
2g:中段凹部
2h:下段凹部
10:固定盤
11:開口
12:天壁
13:内側環状壁
13a:薄肉舌片
14:中間環状壁
15:上部フランジ
15a:内部環状壁
15b:凸部
16:段部
16a:外側環状壁
16b:下部フランジ
17:外壁
18:係止孔
20:カバー部材
21:頂壁
21a:切欠き部
22:内側周壁
23:操作部
23a:リブ
24:ヒンジ
25:外側周壁(側壁)
25a:正面壁
25b:窓孔
25c:縦スリット
25d:上部スリット
26:連結部
27:可動板部
27a:可動板部の上側領域
27b:可動板部の下側領域
27c:リブ
28:外側突起
28a:傾斜面
29a:ストッパ突起
30:ノズル
31:ヒンジ
32:下部部材
32a:基部
32b:円筒部
32c:貫通孔
32d:内部壁
32e:環状部
32f:中間壁
32g:下部係合部
32h:案内筒部
32i:係止脚部
32j:屈曲部
32k:内側突起
33:上部部材
33a:箱状部
33b:仕切壁
33c:半円リブ
33d:吐出口
33e:筒状部
33f:上部係合部
40:横リブ
41:縦リブ
42:フランジ部
T:保持用爪部
R:通路

Claims (5)

  1. エアゾール容器のステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、
    前記エアゾール容器のマウンティングカップに固定される固定盤と、
    前記ノズルを押し下げ操作可能な操作部を備え、前記固定盤に着脱自在に取り付けられて前記ノズルを覆うカバー部材と、を有するエアゾール容器用吐出具であって、
    前記カバー部材は、該カバー部材の側壁の前記ノズルを挟んだ左右両側に設けられた一対の保持用爪部を備え、
    それぞれの前記保持用爪部は、前記側壁に左右一対の連結部を支点として揺動可能に設けられた可動板部と、前記可動板部の下端側における外表面に設けられて前記固定盤に設けられた係止孔に係脱自在に係止される外側突起と、を有し、
    前記側壁の外周面から突出し、前記可動板部の左右両側に位置する一対の縦リブと、前記可動板部の外表面から突出する横リブとが、前記可動板部における前記一対の連結部よりも下側の領域を側方及び上方から取り囲むように配置されており、
    前記可動板部は、前記側壁を下端から前記連結部まで切り欠く一対の縦スリットと、前記連結部の上方に形成された逆U字状の上部スリットとによって形成されることを特徴とするエアゾール容器用吐出具。
  2. 前記カバー部材が、前記側壁の下端縁部に設けられ、それぞれ前記縦リブの下端に連なる一対のフランジ部と、を有する、請求項に記載のエアゾール容器用吐出具。
  3. 前記可動板部の外表面には、前記外側突起と前記横リブの間に配置され、前記カバー部材を前記固定盤に装着した状態で前記固定盤の上面に当接するストッパ突起が設けられており、
    該ストッパ突起は、前記可動板部の外表面からの突出高さが、前記縦リブ及び前記横リブよりも小さい、請求項1又は2に記載のエアゾール容器用吐出具。
  4. 前記エアゾール容器が一対の前記ステムを有するものである、請求項1~の何れか一項に記載のエアゾール容器用吐出具。
  5. 前記横リブは、前記可動板部の幅方向に平行に延びており、且つ、当該可動板部の幅全体にわたって延在している、請求項1~4の何れか一項に記載のエアゾール容器用吐出具。
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