JP6292876B2 - エアゾール容器用肩カバー - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器に装着されるエアゾール容器用肩カバーに関する。
従来、内容物とともに加圧ガスを収容しておき、ステムを押し下げることで内容物を外部に吐出させるようにしたエアゾール容器としては、1つの容器内に一の内容物を収容するとともに1本のステムを有するシングルタイプの容器や、シングルタイプの容器を左右に並べて1組とした二連式タイプの容器(例えば特許文献1)の他、1つの容器内に2種類の内容物を別個に収容するとともに2本のステムを有する容器(例えば特許文献2)が知られている。
このようなエアゾール容器では、ステムに着脱自在に装着されるノズルを備えるとともに、ノズルの脱落を防止し、また、容器の装飾効果を高めるために、マウンティングカップに固定される固定盤と、固定盤に着脱自在に取り付けられてノズルを覆うカバー部材とを備えたエアゾール容器用肩カバー(主筒部材やアクチュエータ本体と称することもある)が装着されるのが一般的である。カバー部材には操作部が設けられ、この操作部に押圧力を付与することにより、ノズルを押し下げて内容物を外部に吐出させることができる。
特開2005−41510号公報 特開2012−30886号公報
近年、エアゾール容器の分野においてもコストの削減が強く求められており、コスト削減のために、部品点数および組立工数を削減することが一般的に行われている。
しかし、単に部品点数を最小化し、固定盤やカバー部材とは別にノズルを単独でステムに取り付ける構成にすると、内容物を吐出するために操作部に押圧力を付与したときのノズルの作動安定性が低下し、ノズルが斜め下方に向けて押し下げられるなどして、その使い勝手が大きく損なわれることになる。このため、使いやすさは良好のままでできるだけ安価にすることができる工夫が求められている。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、ノズルの作動安定性を高めることで使いやすさは損なうことなく、且つコストも抑制することができる、新たなエアゾール容器用肩カバーを提案するところにある。
本発明は、エアゾール容器に装着されるエアゾール容器用肩カバーであって、前記エアゾール容器のステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、前記エアゾール容器のマウンティングカップに直接取り付けられる固定盤と、押圧力を付与することによって前記ノズルを押し下げる操作部を備え、前記固定盤に着脱自在に取り付けられて前記ノズルを覆うカバー部材と、を有し、前記固定盤は、上下方向に延在して前記マウンティングカップを囲う垂直環状壁を備え、前記ノズルは、前記ステムが挿入される円筒部が下面に設けられた基部と、前記円筒部の内側に連なる吐出口を先端に備えた筒状部と、前記基部の下面に設けられて前記垂直環状壁の外側に該垂直環状壁に対して上下方向に摺動自在に嵌め込まれる案内筒部と、を有し、前記ノズルが上下に作動したときに前記案内筒部が前記垂直環状壁に対して上下方向に摺動することを特徴とする。
本発明は、上記構成において、前記ノズルは、2本のステムを有するエアゾール容器に対応した2つの前記円筒部を備え、前記エアゾール容器に対してエアゾール容器の中心軸線を基準として180度逆転した姿勢においても装着可能に構成されるのが好ましい。
本発明は、上記構成において、前記ノズルに、前記固定盤に設けた係合孔に挿入されて該固定盤に係止される係止脚部が設けられているのが好ましい。
本発明は、上記構成において、前記ノズルは、ヒンジを介して一体連結される下部部材と上部部材とを備え、該ヒンジに沿って折り曲げて前記下部部材と前記上部部材とを組み合わせることで形成されるのが好ましい。
本発明では、エアゾール容器用肩カバーを、エアゾール容器のステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、マウンティングカップに直接取り付けられる固定盤と、押圧力を付与することによってノズルを押し下げる操作部を備え固定盤に着脱自在に取り付けられてノズルを覆うカバー部材とで構成するとともに、固定盤に設けた垂直環状壁の外側にノズルに設けた案内筒部を上下方向に摺動自在に嵌め込むようにしたので、部品点数を増加させることなく内容物を吐出する際におけるノズルの作動安定性を高めることができる。
本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用肩カバーをエアゾール容器に装着した状態で示す断面図(エアゾール容器は側面図)である。 図1に示すエアゾール容器用肩カバーの平面図である。 図1に示すエアゾール容器用肩カバーの正面視での半断面図(エアゾール容器は正面図)である。 図1に示すエアゾール容器用肩カバーのエアゾール容器に装着された状態の側面図である。 図1に示すノズルの組み立て前の状態を示す断面図である。 図1に示すエアゾール容器用肩カバーのカバー部材が取り外された状態の断面図(エアゾール容器は側面図)である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面において、「正面側」とは、図1において、ノズルの吐出口が位置する側であり、「背面側」とは、その反対側である。また、「左側」、「右側」とは、正面側から背面側に向かって見る際の左右方向をいう。そして「上側」とは、図1において、エアゾール容器に対してノズルが位置する側であり、「下側」とは、その反対側である。
図1〜図4において、符号1は、本発明に従うエアゾール容器用肩カバー(以下、単に「肩カバー」と称す場合もある)の一実施形態であり、符号2は、肩カバー1を装着するエアゾール容器(以下、単に「容器」と称す場合もある)である。肩カバー1は、固定盤10、カバー部材20およびノズル30を有している。
エアゾール容器2は、例えば金属製や合成樹脂製となる有底筒状の容器本体2aに、金属製となるマウンティングカップ2bを、その外縁を巻き締め等して固着したものであり、その内部には2種類の内容物が別個に収容されている。また容器2は、それぞれの内容物の収容空間につながる総計2本のステム2cを有している。
マウンティングカップ2bの中央部には、その上面からステム2cを突出させるとともに平面視にてトラック状になる上段突起部2dと、上段突起部2dの長辺と略同一長さの直径を有し(図3参照)、上段突起部2dに連結する中段突起部2eと、中段突起部2eよりも大径であって中段突起部2eに連結する下段突起部2fとが設けられている。また、中段突起部2eの根元には環状となる中段凹部2gが設けられ、下段突起部2fの根元には環状となる下段凹部2hが設けられている。なお、上段突起部2dの平面視での形状は、矩形状でも楕円状でもよい。
図1に示すように、固定盤10は、中央部に2本のステム2cを露出させる開口11を有する天壁12を備えている。開口11は、上段突起部2dに対応する形状をなし平面視でトラック状となっていて、天壁12の内縁には、上段突起部2dを取り囲むように垂下される内側環状壁13を備えている。また、内側環状壁13の下端においてその正面側及び背面側には、薄肉舌片13aを設けている。薄肉舌片13aは、固定盤10をマウンティングカップ2bに装着する前は、内側環状壁13に沿って下向きに延在するものであるが、装着によって図1に示すように径方向外側に向かって折り曲げられるものである。この点については後述する。
天壁12の外縁には、天壁12から垂下される中間環状壁(垂直環状壁)14を設けている。中間環状壁14は、ステム2cの軸方向と平行に上下方向に延在しており、マウンティングカップ2bの上段突起部2dおよび中段突起部2eとともに中段突起部2eを取り囲んでいる。また、図3に示すように、中間環状壁14は、容器2の右側及び左側において内側環状壁13に連続し且つ中段突起部2eに接するように形成されている。そして中間環状壁14の下端には、下段突起部2fの上面に接するとともに径方向外側に向けて延在する上部フランジ15が設けられていて、上部フランジ15の下面には、下段突起部2fと全周に亘って接する内部環状壁15aを設けている。図1に示すように、内部環状壁15aの内面には、マウンティングカップ2bの下段凹部2hに係合する凸部15bを間欠状に設けている。なお、凸部15bを、内部環状壁15aの全周に亘って設けてもよい。また、上部フランジ15の外縁には、下方に向けて延在する外側環状壁16aと、外側環状壁16aの下端から径方向外側に延在する下部フランジ16bとからなる段部16を設けていて、下部フランジ16bの外縁には、マウンティングカップ2bの外縁に向けて垂下される環状の外壁17を設けている。図3に示すように、段部16には、上部フランジ15の一部、外側環状壁16a、及び下部フランジ16bの一部を切り欠く係合孔18を設けている。なお係合孔18は、固定盤10の左側にも同様にして設けられている。
カバー部材20は、ノズル30の上方で水平方向に延在する頂壁21を備えている。図2に示すように、頂壁21には、その中央部から背面側に向かって頂壁21の一部を取り除く切り欠き部21aを設けていて、切り欠き部21aの内縁には、下方に向けて延在する内側周壁22を設けている。また、切り欠き部21aには、ノズル30の押し下げに供する操作部23を設けていて、操作部23は薄肉のヒンジ24を介して内側周壁22の正面側に一体連結している。操作部23の上面は下方に向けて湾曲していて、更に左右方向に向けて延在する滑り止め用のリブ23a(本実施形態では4つ)を備えている。また、操作部23は弱化部23bにより頂壁21に連結され、流通時における操作部23の誤操作が防止されている。なお、使用時には、弱化部23bが切断され、操作部23は頂壁21から切り離される。
カバー部材20には、頂壁21の外縁から下方に向けて延在する外側周壁(側壁)25を設けている。外側周壁25の正面側は正面壁25aとなっており、この正面壁25aには、ノズル30を突出させる窓孔25bを設けている。また、外側周壁25の背面側には、外側周壁25の上端に連なる水平な背面側水平壁25cを設けている。
図4に示すように、外側周壁25の右側には、外側周壁25の下端から上方に向けて外側周壁25を切り欠く一対の縦スリット26が間隔を空けて設けられ、これらの縦スリット26の間に弾性片27を形成している。弾性片27は、その上端において外側周壁25に連結されるとともに下端が外側周壁25の下端よりも下方に突出する板状に形成され、外側周壁25への連結部分を支点として弾性変形することができる。また、弾性片27の先端外壁面には突起28を設けていて、突起28の下端外側には傾斜面28aを設けている。これら弾性片27、突起28、及び傾斜面28aで爪部Tが構成されている。なお、爪部Tは、外側周壁25の左側にも同様に設けられていて、2つの爪部Tは、容器2の中心軸線Mを挟んで対向配置で設けられている。
図2、図3に示すように、カバー部材20の外側周壁25の左右両側における下端には、一対の爪部Tに対応するように容器2の中心軸線Mを挟んだ対向配置で、一対の連結フランジ29を一体に設けている。これらの連結フランジ29は、それぞれ径方向外側へ向けて延在するとともに平面視で略C字形に形成されて一対の縦スリット26および爪部Tの弾性片27を跨いでいる。つまり、連結フランジ29は、外側周壁25の爪部Tに対する一方側に連結される第1連結部29a、外側周壁25の爪部Tに対する他方側に連結される第2連結部29bおよび連結部29a,29bを接続する接続部29cを備えており、このような構成により、外側周壁25の爪部Tを挟んだ両側部分つまり縦スリット26により切り欠かれた両側部分を連結している。爪部Tと連結フランジ29の接続部29cとの間には径方向に隙間が空けられ、この隙間は縦スリット26に連ねられている。
このような連結フランジ29を備えたカバー部材20は、例えば、上下方向に組み合わされる一対の金型を用いた樹脂材料の射出成形により形成することができる。この場合、一対の縦スリット26は、金型による縦食い切りによって形成することができる。また、爪部Tの先端外壁面に設けられる突起28は、スライド部を備えた金型を用いることで形成することができる。
図5に示すように、ノズル30は、薄肉状のヒンジ31を介して下部部材32と上部部材33とを一体連結したものであり、ヒンジ31に沿って折り曲げて下部部材32と上部部材33とを組み合わせることで、図1、図3に示す所定の形態をなすものである。
図5に示すように、下部部材32は、板状となる基部32aの下面に、ステム2cの外径に対応する内径となる円筒部32bを備えていて、円筒部32bの内側には、貫通孔32cを有する内部壁32dを備えている。なお、円筒部32b、貫通孔32c、及び内部壁32dからなる組みは、図3を参照して明らかなように、2つのステム2cを有する容器2に対応させて総計2組設けられている。基部32aの上面には環状部32eが設けられていて、環状部32eは、正面側から背面側に向かう距離よりも左右間の距離が長くなっている。また、図3に示すように環状部32eの中央部には、間隔をあけて設けた一対の中間壁32fを設けている。更に基部32aの上面正面側には、図5に示すように爪状の下部係合部32gを設けている。
さらに、ノズル30の基部32aの下面には、固定盤10の中間環状壁14の外形形状に対応した形状の案内筒部32hを一体に設けている。案内筒部32hは固定盤10の中間環状壁14の外側に嵌め込まれ、ノズル30がステム2cとともに上下に作動すると、その内周面において中間環状壁14の外周面に摺接する。つまり、案内筒部32hは固定盤10の中間環状壁14の外側に上下方向に摺動自在に嵌め込まれている。これにより、内容物の吐出時にノズル30が上下に作動すると、ノズル30の案内筒部32hが中間環状壁14に摺接することで案内され、ノズル30の作動安定性が高められる。
図3に示すように、案内筒部32hの左右両側には係止脚部32iを設けている。案内筒部32hに係止脚部32iを設けたことにより、これらの係止脚部32iと固定盤10の係合孔18との位置関係に基づいて、固定盤10に対するノズル30の回転方向の取り付け角度を目視で確認することができる。したがって、係止脚部32iが設けられることにより、ノズル30をステム2cに装着する際のノズル30の位置決めが容易になる。また、これらの係止脚部32iを固定盤10に設けられた係合孔18に挿入し、固定盤10の上部フランジ15にアンダーカット係合させることで、ノズル30のステム2cからの脱落を防止することができる。なお、本実施形態では、案内筒部32hの左右両側に位置決め用の係止脚部32iを設けるようにしているが、係止脚部32iを案内筒部32hの左右の何れか一方の側にのみ設け、その係止脚部32iを上部フランジ15にアンダーカット係合させる構成とすることもできる。
上部部材33は、ヒンジ31に沿って折り曲げることで、環状部32eを内側に収めるとともにこれに覆い被さる箱状部33aを備えている。箱状部33aの中央部には、箱状部33aの内側を2つに区画する仕切壁33bを設けている。また、箱状部33aの上面側(図1に示すように、ノズル30を組み立てた際の上面側)には、側面視で半円状となる半円リブ33cを設けていて(本実施形態では、左右方向に間隔をあけて総計2つ)、箱状部33aの正面側(ノズル30を組み立てた際の正面側)には、その先端開口を内容物の外界への吐出口33dとする筒状部33eを設けている。本実施形態では仕切壁33bを、箱状部33aと筒状部33eとの境界よりも吐出口33d側へ延長している。さらに、筒状部33eの下側(ノズル30を組み立てた際の下側)には、下部係合部32gに対応する爪状となる上部係合部33fを設けている。
そして、上述したようにヒンジ31に沿って折り曲げることで、下部係合部32gと上部係合部33fとが係合して、2つ折り状態を維持することができる。また、環状部32eと箱状部33aとが嵌め合わさることで、基部32aと箱状部33aとの内側には内部空間が形成される一方、仕切壁33bは、対をなす中間壁32f間に挟まれて、この内部空間は、それぞれに貫通孔32cがつながる2つの空間に区画される。更にこの2つの空間は、仕切壁33bを越えた吐出口33d側の筒状部33eの内側において合流している。すなわち、2つ折り状態となったノズル30の内側には、一対の円筒部32b側(ステム2c側)では2つに分かれ、上流側(吐出口33d)では合流して1つになる通路Rが形成され、この通路Rにより一対の円筒部32bの内側と吐出口33dとが連ねられている。
上記のように構成される各部材を容器2に取り付けるにあたっては、まず固定盤10をマウンティングカップ2bに装着する。前述のように薄肉舌片13aは、内側環状壁13の正面側及び背面側に設けられるとともに、固定盤10をマウンティングカップ2bに装着する前では、内側環状壁13に沿って下向きに延在するものである。ここで、マウンティングカップ2bの上段突起部2d、及びこれに嵌め合わさる固定盤10の内側環状壁13は、平面視にてトラック状となるものであるので、固定盤10をマウンティングカップ2bの上方から近づけていくと、互いの向きが合っている時には、薄肉舌片13aの下端が中段突起部2eの上面に当接する高さまで固定盤10が下がることになるが、互いの向きがずれている場合には、薄肉舌片13aの先端が上段突起部2dの上面に当接して所定の高さよりも高い所に位置することとなる。すなわち、固定盤10の高さの違いで両者の向きが合っているか否かを判断することができるので、組み立て作業がより簡単になる。また、固定盤10を回転すると、両者の向きが合ったところで固定盤10が下方に移動するので、触覚をもって位置合わせの完了を知ることもできる。その後、固定盤10を押し込めば、図1に示すように薄肉舌片13aは外側へ折れ曲がり、凸部15bが下段凹部2hに係合して、固定盤10はマウンティングカップ2bに固定される。
次いで、2つ折り状態に組み立てたノズル30を上方から、円筒部32bをステム2cに位置合わせしつつ挿入する。このとき、ノズル30に設けられた係止脚部32iと固定盤10に設けられた係合孔18とを目視して、ノズル30を固定盤10に対して位置決めする。円筒部32bの内部には内部壁32dを設けているので、ステム2cを押し込まない程度に押圧することで、ステム2cの上端が内部壁32dの下面に当接し、ノズル30は所定の高さで装着される。
なお、容器2のマウンティングカップ2bやステム2cは、容器2の中心軸線Mを基準として点対称の配置とされているので、ノズル30は、図1、図3等に示す姿勢に対して、容器2の中心軸線Mを基準として180度逆転した姿勢においても容器2に装着することができる。
しかる後、カバー部材20を上方から、ノズル30の筒状部33eを窓孔25bより突出させつつ、爪部Tを係合孔18に位置合わせした状態で押圧して、固定盤10に装着する。ここで、爪部Tの突起28には傾斜面28aを設けているので、カバー部材20を固定盤10に対して押し付けると、爪部Tは傾斜面28aが下部フランジ16bの内周面に当接することで径方向内側に誘導されて撓みながら係合孔18に挿入される。そして、爪部Tの突起28が下部フランジ16bの下面に係合することにより、カバー部材20は固定盤10に着脱自在に装着される。
カバー部材20の装着完了後においては、カバー部材20の下端および連結フランジ29の下面の一部が固定盤10の下部フランジ16bの上面に当接する。これにより、カバー部材20は固定盤10に安定して保持され、使用時におけるぐらつき等が抑えられる。カバー部材20が固定盤10に装着されると、エアゾール容器2のステム2cに取り付けられたノズル30はカバー部材20により覆われる。
このようにして各部材を取り付けたエアゾール容器2から内容物を吐出させるには、操作部23の上面に指を当てて下方に向けて押し下げる。ここで、操作部23の上面は下方に向けて湾曲しているので、良好な指当たりを呈することができる。また、リブ23aによって、押圧時の指のずれを抑制することができる。そして、操作部23がヒンジ24を起点として揺動することで、操作部23の下面が半円リブ33cに押し当たり、ノズル30とともに2本のステム2cを押し下げる。これにより、容器2内の2種類の内容物はそれぞれのステム2cから同時に噴出され、ノズル30の内側に形成される通路Rを通して吐出口33dから吐出される。
このとき、操作部23の操作によりノズル30が押し下げられると、案内筒部32hが固定盤10の中間環状壁14に対して摺動し、つまり案内筒部32hが中間環状壁14に案内されることになるので、内容物の吐出時におけるノズル30の作動安定性を高めることができる。
なお、ノズル30の案内筒32hの内面または固定盤10の中間環状壁14の外面の何れか一方に上下に延びる縦リブを設け、この縦リブを、ノズル30の案内筒32hの内面または固定盤10の中間環状壁14の外面の何れか他方に設けた縦溝に係合させることでノズル30の前傾を抑制して、内容物の吐出時におけるノズル30の作動安定性をさらに高める構成とすることもできる。また、このような縦リブと縦溝を、ノズル30の案内筒32hの外面とカバー部材20の外側周壁25との間に設けることもできる。
カバー部材20は、爪部Tを径方向内側に押圧することで係合孔18との係合が解除され、固定盤10から取り外すことができる。本実施形態では、2つの爪部Tを、容器2の中心軸線Mを挟む対向配置で設けているので、これらの爪部Tを親指と他の指とで挟み込むように押圧することで、片手でカバー部材20を容易に取り外すことができる。
ノズル30はカバー部材20とは別体に形成されてカバー部材20に対して分離可能となっているので、図6に示すように、カバー部材20が固定盤10から取り外されても、ノズル30はステム2cに装着されたまま容器2の側に残り、外部に露出される。そして、外部に露出されたノズル30を上方に向けて引き上げれば、ステム2cからノズル30を簡単に取り外すことができる。その後は、ノズル30の下部部材32及び上部部材33を相互に離反するように開くことでその内側が露出されるので、ノズル30の内部に残った内容物を容易に洗浄することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば本実施形態では、マウンティングカップ2bの下段凹部2hに、固定盤10の凸部15bを係合するようにしたが、中段凹部2gに係合させてもよい。
また、本実施形態では、ノズル30に設けた案内筒部32hを固定盤10に設けた中間環状壁14の外側に上下方向に摺動自在に嵌め込むようにしているが、例えば外側環状壁16aなど、固定盤10に設けた他の環状壁の外側にノズル30の案内筒部32hを上下方向に摺動自在に嵌め込む構成とすることもできる。
さらに、本実施形態の仕切壁33bは、箱状部33a内を2つに区画して筒状部33eの根元を越えて延在しているが、内容物の種類によっては、更に吐出口33dまで延在させて通路Rの全域を2つに分けても、また、仕切壁33bを取り除いてノズル30の内部全体を1つの通路にしてもよい。
さらに、本実施形態の肩カバー1は、2本のステム2cを有する容器2に装着するように構成したが、シングルタイプの容器や二連式タイプの容器に採用することもできる。
1 エアゾール用肩カバー
2 エアゾール容器
2a 容器本体
2b マウンティングカップ
2c ステム
2d 上段突起部
2e 中段突起部
2f 下段突起部
2g 中段凹部
2h 下段凹部
10 固定盤
11 開口
12 天壁
13 内側環状壁
13a 薄肉舌片
14 中間環状壁(垂直環状壁)
15 上部フランジ
15a 内部環状壁
15b 凸部
16 段部
16a 外側環状壁
16b 下部フランジ
17 外壁
18 係合孔
20 カバー部材
21 頂壁
21a 切り欠き部
22 内側周壁
23 操作部
23a リブ
23b 弱化部
24 ヒンジ
25 外側周壁
25a 正面壁
25b 窓孔
25c 背面側水平壁
26 縦スリット
27 弾性片
28 突起
28a 傾斜面
29 連結フランジ
29a 第1連結部
29b 第2連結部
29c 接続部
30 ノズル
31 ヒンジ
32 下部部材
32a 基部
32b 円筒部
32c 貫通孔
32d 内部壁
32e 環状部
32f 中間壁
32g 下部係合部
32h 案内筒部
32i 係止脚部
33 上部部材
33a 箱状部
33b 仕切壁
33c 半円リブ
33d 吐出口
33e 筒状部
33f 上部係合部
M エアゾール容器の中心軸線
T カバー部材の爪部
R ノズルの通路

Claims (4)

  1. エアゾール容器に装着されるエアゾール容器用肩カバーであって、
    前記エアゾール容器のステムに着脱自在に取り付けられるノズルと、
    前記エアゾール容器のマウンティングカップに直接取り付けられる固定盤と、
    押圧力を付与することによって前記ノズルを押し下げる操作部を備え、前記固定盤に着脱自在に取り付けられて前記ノズルを覆うカバー部材と、を有し、
    前記固定盤は、上下方向に延在して前記マウンティングカップを囲う垂直環状壁を備え、
    前記ノズルは、前記ステムが挿入される円筒部が下面に設けられた基部と、前記円筒部の内側に連なる吐出口を先端に備えた筒状部と、前記基部の下面に設けられて前記垂直環状壁の外側に該垂直環状壁に対して上下方向に摺動自在に嵌め込まれる案内筒部と、を有し、
    前記ノズルが上下に作動したときに前記案内筒部が前記垂直環状壁に対して上下方向に摺動することを特徴とするエアゾール容器用肩カバー。
  2. 前記ノズルは、2本のステムを有するエアゾール容器に対応した2つの前記円筒部を備え、前記エアゾール容器に対してエアゾール容器の中心軸線を基準として180度逆転した姿勢においても装着可能に構成される、請求項1に記載のエアゾール容器用肩カバー。
  3. 前記ノズルに、前記固定盤に設けた係合孔に挿入されて該固定盤に係止される係止脚部が設けられている、請求項1または2に記載のエアゾール容器用肩カバー。
  4. 前記ノズルは、ヒンジを介して一体連結される下部部材と上部部材とを備え、該ヒンジに沿って折り曲げて前記下部部材と前記上部部材とを組み合わせることで形成される、請求項1〜3の何れか1項に記載のエアゾール容器用肩カバー。
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