JP6738712B2 - 吐出容器用補助具 - Google Patents

吐出容器用補助具 Download PDF

Info

Publication number
JP6738712B2
JP6738712B2 JP2016213787A JP2016213787A JP6738712B2 JP 6738712 B2 JP6738712 B2 JP 6738712B2 JP 2016213787 A JP2016213787 A JP 2016213787A JP 2016213787 A JP2016213787 A JP 2016213787A JP 6738712 B2 JP6738712 B2 JP 6738712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
strip
discharge container
head
auxiliary tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016213787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018070237A (ja
Inventor
角田 義幸
義幸 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2016213787A priority Critical patent/JP6738712B2/ja
Publication of JP2018070237A publication Critical patent/JP2018070237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6738712B2 publication Critical patent/JP6738712B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、吐出容器用補助具に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、内容物が収容される容器本体、内側が容器本体内に連通するとともに、上下方向に延設されたシリンダ部、シリンダ部内に上下摺動可能に配設されたピストン部、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、ピストン部の上下動に連係する押下ヘッド、及びシリンダ部内の内容物を吐出する吐出口が形成されたノズル部を備え、押下ヘッドを押し下げることで、シリンダ部内の内容物が吐出口から吐出され、押下ヘッドの押し下げを解除したときに、容器本体内の内容物がシリンダ部内に供給される構成とされた吐出容器が知られている。
特開2015−127242号公報
しかしながら、前記従来の吐出容器では、内容物を吐出させる際の押下ヘッドの押下力を低減することに改善の余地があった。
そこで本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、内容物を吐出させる際の押下ヘッドの押下力を低減することができる吐出容器用補助具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る吐出容器用補助具は、内容物が収容される容器本体、内側が前記容器本体内に連通するとともに、上下方向に延設されたシリンダ部、前記シリンダ部内に上下摺動可能に配設されたピストン部、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、前記ピストン部の上下動に連係する押下ヘッド、及び、前記シリンダ部内の内容物を吐出する吐出口が形成されたノズル部を備え、前記押下ヘッドを押し下げることで、前記シリンダ部内の内容物が吐出口から吐出され、前記押下ヘッドの押し下げを解除したときに、前記容器本体内の内容物が前記シリンダ部内に供給される構成とされた吐出容器に装着される吐出容器用補助具であって、前記押下ヘッドを覆う外カバーと、一端部側が前記吐出容器に連結され、かつ他端部側が外カバーに連結された帯体と、を備え、前記帯体は、前記押下ヘッドを跨いで配設され、前記帯体のうち、前記一端部と前記他端部との間の中間部は、前記押下ヘッドを押し下げ可能に、前記押下ヘッドに係合することを特徴とする。
この発明によれば、帯体において、吐出容器に連結された一端部側と、外カバーに連結された他端部側と、の間の中間部が、押下ヘッドを押し下げ可能となるように押下ヘッドに係合しているので、外カバーを押下すると、帯体における前記一端部側が吐出容器に固定された状態で、前記他端部側が外カバーとともに下降移動するのに伴い、前記中間部が帯体の長手方向に沿って押下ヘッド上を移動する。このため、押下ヘッドが、帯体の前記中間部により下降移動させられ、ピストン部がシリンダ部内を下降移動する。
したがって、帯体のうち、前記一端部側が支点として、前記他端部側が力点として、前記中間部が作用点として、それぞれ機能することとなる。また、この過程において、帯体における前記中間部のうち、押下ヘッドを押下する作用点部分と、力点である前記他端部側と、の距離が漸次長くなる一方、帯体における前記中間部の作用点部分と、支点である前記一端部側と、の距離が漸次短くなる。
これにより、内容物を吐出する過程において、外カバーに加えた押下力を、梃子の原理により増幅させて前記中間部を介して押下ヘッドに及ぼすことができ、内容物を吐出する際の押下ヘッドの押下力を漸次低減することができる。これにより、優れた操作性を具備させることができる。
また、前記押下ヘッドに装着される内カバーを備え、前記内カバーは、内側に前記押下ヘッドが挿入される本体筒と、前記本体筒から径方向の外側に向けて突出し、周方向で互いに対向する一対の突板と、を有し、前記帯体が、一対の前記突板により、幅方向に支持されてもよい。
この場合には、本体筒と、本体筒から径方向の外側に向けて突出し、周方向で互いに対向する一対の突板と、を有する内カバーを備えているので、帯体が内カバーの一対の突板により幅方向に支持されることとなり、外カバーの押下に伴い、帯体が押下ヘッド上を移動する際に、帯体の幅方向の移動が規制され、帯体の長手方向の移動が安定する。
また、前記内カバーは、一対の前記突板のうちの少なくとも一方と連結されるとともに他方に向けて延び、かつ前記本体筒と径方向で対向する連結体を備えてもよい。
この場合には、一対の突板、本体筒、及び連結体によって囲まれた空間内に帯体を通すことで、簡易な構成で、帯体を幅方向のみならず、径方向にも支持することができる。
また、仮に連結体が一方の突板にのみ連結され、連結体と他方の突板との間に周方向の隙間が設けられている場合には、この隙間を通して、帯体の前記中間部を前記空間内に配置することができる。これにより、帯体の一端部側の形状や大きさを、前記空間の形状や大きさを考慮して設計する必要が無く、例えば帯体の一端部側を大きく形成した場合には、吐出容器のうち、一端部側が連結される部分として、例えばノズル部、装着キャップ、又は容器本体等の任意の部分を選択することができる。
本発明によれば、内容物を吐出させる際の押下ヘッドの押下力を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る吐出容器用補助具を吐出容器に取付けた状態における縦断面図である。 図1に示す吐出容器用補助具と吐出容器の要部とを、ノズル部側から見た一部断面正面図である。 図1に示す吐出容器用補助具の横断面図である。 図1に示す吐出容器及び吐出容器用補助具において、押下ヘッドを下降させた状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出容器用補助具の横断面図である。 図5に示す吐出容器用補助具の一部断面側面図である。 本発明の第3実施形態に係る吐出容器用補助具の横断面図である。 図7に示す吐出容器用補助具の一部断面側面図である。 本発明の第4実施形態に係る吐出容器用補助具における(a)縦断面図、(b)ノズル部側の反対側から見た背面図、及び(c)帯体の上面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る吐出容器用補助具20Aについて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
まず、吐出容器用補助具20Aを取付ける吐出容器1について説明する。
図1に示すように、吐出容器1は、内容物が収容される容器本体11、容器本体11の口部11aに装着された装着キャップ2、内側が容器本体11内に連通するシリンダ部3、シリンダ部3の内周面に沿ってシリンダ軸O方向に摺動可能なピストン部4、ピストン部4の移動に連係する押下ヘッド51を有するピストン操作部5、及びシリンダ部3内の内容物を吐出する吐出口8aが形成されたノズル部8を備えている。
ここで、容器本体11は、有底筒状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
以下、シリンダ軸Oに沿って、押下ヘッド51側を上側、容器本体11側を下側という。また、シリンダ軸Oに沿う方向を上下方向といい、上面視において、シリンダ軸Oに直交する方向をシリンダ径方向といい、シリンダ軸O回りに周回する方向をシリンダ周方向という。
容器本体11は、例えばガラス瓶、合成樹脂製ボトル等であり、内部に図示しない内容物が収容される。口部11aの外周面には、雄ねじ18が形成されている。口部11aの内側には、中栓13が装着されている。
中栓13は、円筒形状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
中栓13の上下方向の中間部における外周面には、シリンダ径方向の外側に向けて突出するフランジ部14が形成されている。フランジ部14は、シリンダ周方向の全周にわたって延びる円環状の板部である。フランジ部14は、中栓13を支持するための支持部であり、口部11aの上端開口縁上に載置されている。
装着キャップ2は、円筒形状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。装着キャップ2の内周面には、口部11aの雄ねじ18に螺合された雌ねじ19が形成されている。
シリンダ部3は、上下方向に延設された有底筒状に形成され、容器本体11の上方に配置されている。
シリンダ部3には、装着キャップ2に接続され、口部11aに装着された装着筒部30が設けられている。装着筒部30は、シリンダ部3の底壁部31から下方に向けて延在し、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。装着筒部30の下端部には、装着キャップ2の上端部内にアンダーカット嵌合され、前述した中栓13におけるフランジ部14上に載置された支持フランジ部30aが形成されている。
シリンダ部3の上部における外周面には、被係止部34がシリンダ径方向の外側に向けて突設されている。なお、被係止部34は、シリンダ部3の外周面において、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟んで互いに反対となる位置に各別に形成されている。但し、被係止部34の数は2つに限定されるものではない。
シリンダ部3には、容器本体11内の内容物をシリンダ部3内の液室32に吸込む吸込み部6が配設されている。吸込み部6の内側は、シリンダ部3内の液室32に連通している。吸込み部6は、シリンダ部3の底壁部31の下面から下方に向かって延びているとともに液室32に連通した接続筒部60と、接続筒部60に接続されたディップチューブ61と、を備えている。
接続筒部60は、シリンダ部3における装着筒部30の内側に配設されているとともに、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。接続筒部60のうち、上端部は他の部分よりも拡径されている。すなわち、接続筒部60は、液室32に向けて開口された大径の上筒部62と、上筒部62の下方に段差を介して連設された小径の下筒部63と、を備えている。
下筒部63の上端部の内周面には、全周にわたって延びるとともに、シリンダ径方向の内側に向けて突出した円環状の弁座部64が形成されている。また、接続筒部60は、シリンダ部3と一体に形成されている。下筒部63の下端部は、中栓13内に嵌合されている。
ディップチューブ61は、容器本体11の内側に配置されて容器本体11内の内容物を吸い上げるためのチューブであり、例えば可撓性を有するフレキシブルチューブからなる。なお、ディップチューブ61は、単なる円筒状のパイプであってもよい。ディップチューブ61の下端開口は、容器本体11内に開放されており、ディップチューブ61の上端開口は、接続筒部60の内側に嵌合されて上筒部62内を通して液室32に連通している。
吸込み部6の内側に、ピストン部4の動作に伴って容器本体11内と液室32との連通、及びその遮断を切換える吸込み弁7が配設されている。吸込み弁7は、吸込み部6の上筒部62内に嵌合された周壁部70と、周壁部70の内側に配設されて弁座部64の内側を開閉する板状の弁体部71と、弁体部71の外周面と、周壁部70の内周面と、を連結する弾性変形可能な連結片72と、を備えている。
周壁部70は、吸込み部6の上筒部62内にアンダーカット嵌合されている。弁体部71は、弁座部64の上面に密に当接している。連結片72は、例えばシリンダ周方向に間欠的に複数配設され、弁体部71の外周面と周壁部70の内周面とを繋いでいる。
なお、吸込み弁7は、1つの連結片72で弁体部71を支持した一点弁でもよい。さらに、本実施形態では、弁座部64に着座する弁体部71を利用することで吸込み部6の内側を開閉する吸込み弁7を例に挙げたが、この場合に限定されるものではなく、例えばボール弁を吸込み弁として採用しても構わない。
ノズル部8は、シリンダ部3内の液室32に貯留された内容物を外部に吐出させるための筒状部材である。ノズル部8が、シリンダ部3の下端部に連結されている。なお、図1及び図4にLで示す一点鎖線は、ノズル部8の中心軸線を示しており、以下、ノズル軸Lという。また、ノズル軸Lに沿った方向をノズル軸方向といい、ノズル軸方向から見てノズル軸Lに直交する方向をノズル径方向といい、ノズル軸L回りの方向をノズル周方向という。さらに、ノズル軸方向のうち、吐出口8a側を前側といい、シリンダ部3側を後側という。
ノズル部8は、後側に位置する根元筒部82と、前側に位置し、根元筒部82に外嵌されたノズル筒部81と、を備えている。
根元筒部82は、シリンダ部3と一体に形成されている。根元筒部82の後端部は、端壁部82aによって閉塞されている。根元筒部82の後端部の上部は、シリンダ部3の内部に向けて開口している。
また、根元筒部82の内側には、ノズル軸Lに対して直交する隔壁部83が配設されている。
隔壁部83には、ノズル軸方向に貫通する挿通孔83aが形成されている。挿通孔83aは、隔壁部83の中央部分にノズル軸Lと同軸に配設されている。挿通孔83aは、前側に向かうに従い漸次拡径するテーパー状に形成されている。
また、隔壁部83には、ノズル軸方向に貫通する複数の流通孔83bが形成されている。流通孔83bは、内容物が流通する流路であり、挿通孔83aの周囲に間欠的に形成されている。
ノズル筒部81は、内容物を吐出するための筒部材であり、内容物を吐出する吐出口8aを有している。ノズル筒部81は、根元筒部82をノズル径方向に囲繞する外装筒部81aと、外装筒部81aの前端部からノズル軸方向に延びる延出筒部81bと、延出筒部81bの前端部から下方に向けて延び、下端開口が吐出口8aとされた屈曲筒部81dと、を備えている。延出筒部81b及び屈曲筒部81dそれぞれの外径及び内径は、互いに同等となっている。
ノズル部8の内側に、吐出弁9が配設されている。吐出弁9は、ノズル部8内からシリンダ部3の液室32への内容物及び空気の流入を止める逆止弁であり、ピストン部4の下降移動に連動して開けられる。
吐出弁9は、ノズル部8の内側に取付けられる弁基部90と、弾性変形することにより液室32と吐出口8aとの連通及びその遮断を切り替える弁部91と、を備えている。
弁部91は、弁基部90から前側に向けて延びる筒状に形成されている。
弁基部90は、隔壁部83の前側に配設され、挿通孔83aより大径に形成された基部本体92と、基部本体92から後側に向けて突出し、挿通孔83aに挿通された挿通部93と、を備えている。挿通部93は筒状に形成され、ノズル軸Lと同軸に配設されている。
挿通部93のうち、隔壁部83より後側に位置する後端部には、ノズル径方向の外側に向けて突出する係止部94が形成されている。挿通部93は、挿通孔83aに前後動自在に挿通される。吐出弁9が前進端位置に位置したときに、係止部94が隔壁部83の後面に当接し、吐出弁9が後退端位置に位置したときに、基部本体92が隔壁部83の前面に当接する。
係止部94は、後側に向かうに従い漸次、縮径された円錐台形状に形成されている。係止部94を、上述したテーパー状の挿通孔83aの前側から挿通孔83a内に挿入させることで、吐出弁9が挿通孔83aに装着されている。基部本体92は、柱状に形成され、ノズル軸Lと同軸に配設されている。
弁部91は、前側に向かって漸次拡径されたテーパー状の筒形状をなし、弁基部90の基部本体92の外周縁から、前側に向かって突出している。弁部91の前端部は、根元筒部82の内周面に全周にわたって密に当接している。
ピストン部4は、シリンダ部3内を上下方向に摺動可能に配設され、液室32を画成している。
ピストン部4は、図1に示すように、シリンダ軸Oに直交する底壁部40と、底壁部40の外縁から上方に向けて延びる周壁部41と、周壁部41をシリンダ径方向の外側から囲繞し、かつシリンダ部3内に摺動自在に嵌合された筒状の摺接部42と、を備えている。
底壁部40は、液室32に面する平面視円形の壁部であり、シリンダ部3の底壁部31に対して上方に間隔をあけて配置されている。底壁部40の外周部の上面には後述する連結部材53の嵌合フランジ部53bが当接しており、嵌合フランジ部53bによって底壁部40が上方から押さえられている。
周壁部41は、円筒形状の筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。摺接部42は、シリンダ軸Oと同軸に配設された略円筒形状の筒部であり、摺接部42の上下方向の中間部は、周壁部41の上端部に連結されている。摺接部42の上端部は、上側に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状に形成されている。また、摺接部42の下端部は、下側に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状に形成されている。そして、これら摺接部42の上下端部は、それぞれシリンダ部3の内周面に全周にわたって密に摺動自在に当接している。
ピストン操作部5は、押下ヘッド51と、シリンダ部3の上端部に被着された中蓋50と、押下ヘッド51を上方に付勢するコイルスプリング52と、押下ヘッド51とピストン部4とを連結する連結部材53と、を備えている。
中蓋50は、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の天壁部50aと、天壁部50aの外縁から下方に向かって延びる外筒部50bと、天壁部50aの内縁から下方に向かって延びる内筒部50cと、内筒部50cの下端部から径方向の内側に向けて延びる円環状の底壁部50dと、底壁部50dの内縁から立設されたガイド筒部50eと、を備えている。
天壁部50aは、シリンダ部3の上方に配置され、シリンダ部3の上端開口縁上に載置されている。
外筒部50bは、シリンダ部3の上端部の外周に周設された円筒形状の筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。外筒部50bは、シリンダ部3の上端部にアンダーカット嵌合されている。内筒部50cは、シリンダ部3の上端部の内側に配設された略円筒形状の筒部である。内筒部50cは、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
底壁部50dは、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の板部である。底壁部50dは、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
底壁部50dの下面には、連結部材53の嵌合フランジ部53bに上方から当接するストッパ50fが設けられている。ガイド筒部50eは、内筒部50cの内側に配設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
押下ヘッド51は、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、ピストン部4の上下動に連係する。押下ヘッド51は、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の天壁部51aと、天壁部51aの外縁から下方に向かって延びる周壁部51bと、天壁部51aの内縁から下方に向かって延びる内筒部51cと、天壁部51aの下面から下方に向かって延びる筒状のスプリング保持部51dと、を備えている。天壁部51aは、中蓋50の天壁部50aの上方に配設されている。
周壁部51bは、中蓋50の外筒部50b及びシリンダ部3の外周に周設された円筒形状をなし、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
内筒部51cは、周壁部51bの内側に配設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
また、内筒部51cの外径は、中蓋50のガイド筒部50eよりも小径であり、内筒部51cは、ガイド筒部50eの内側に挿入されている。スプリング保持部51dは、コイルスプリング52の上端部を保持する円筒形状の筒部であり、周壁部51bの上端部と内筒部51cの上端部との間に配設されている。
コイルスプリング52は、押し込まれたピストン部4を引き戻す付勢力を付与するための付勢部材であり、上記した中蓋50と押下ヘッド51との間に介装されている。
コイルスプリング52は、押下ヘッド51の周壁部51bの内側に配設されており、コイルスプリング52の下端は、上記した中蓋50の底壁部50dの上面に係止され、コイルスプリング52の上端は、上記した押下ヘッド51のスプリング保持部51dの内側に嵌め込まれて押下ヘッド51の天壁部51aの下面に係止されている。
連結部材53は、押下ヘッド51の内筒部51cの内側に嵌合された嵌合部53aと、嵌合部53aの下端から径方向外側に突出した嵌合フランジ部53bと、を備えている。嵌合部53aは、有頂筒状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
嵌合部53aの上端部は、押下ヘッド51の内筒部51cにアンダーカット嵌合されており、嵌合部53aの上端面は、押下ヘッド51の天壁部51aの上面と面一に形成されている。
嵌合フランジ部53bは、周方向の全周に亘って形成された円環状の板部であり、ピストン部4の底壁部40の上面に載置されているとともにピストン部4の周壁部41の内側にアンダーカット嵌合されている。
また、嵌合フランジ部53bは、中蓋50の底壁部50dの下面に設けられたストッパ50fと当接可能とされており、これにより、コイルスプリング52による押下ヘッド51及びピストン部4の上昇が制限され、押下ヘッド51及びピストン部4のストロークの上端位置が位置決めされている。
そして本実施形態では、吐出容器1に吐出容器用補助具20Aが装着されている。
吐出容器用補助具20Aは、押下ヘッド51を覆う外カバー21と、押下ヘッド51に装着される内カバー22と、一端部23a側が吐出容器1に連結され、かつ他端部23b側が外カバー21に連結された帯体23と、を備えている。なお、吐出容器用補助具20Aは、内カバー22を備えなくてもよい。
外カバー21は、有頂筒状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。図2及び図3に示すように、外カバー21の周壁部21aには、上面視で一方向に向けて膨出した膨出部21bが形成されている。膨出部21bは、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む位置に各別に配置されている。吐出容器用補助具20Aの上面視において、膨出部21bは、前記一方向と直交する他方向に長い長方形状を呈する。
膨出部21bを画成する壁面のうち、周方向の両端部に位置する周端壁には、上下方向に延び、周方向に貫く縦孔21cが形成されている。
周壁部21aの内周面には、上下方向に沿って延びるとともに周方向で互いに隣り合う一対のガイド溝21dが形成されている。一対のガイド溝21dは、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む位置に各別に配置されている。図示の例では、一対のガイド溝21dは、シリンダ軸Oを前記他方向に挟む位置に各別に配置されている。
図1に示すように、内カバー22は、有頂筒状に形成された本体筒22aと、本体筒22aから径方向の外側に向けて突出し、周方向で互いに対向する一対の突板22bと、一対の突板22bと連結され、かつ本体筒22aと径方向で対向する連結体22cと、を備えている。
一対の突板22bは、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む位置に各別に配置されている。突板22bの上端部は、本体筒22aの頂壁部より上方に位置している。一対の突板22bにおける周方向で互いに対向する一対の内面と反対側の外面に、周方向に突出する嵌合突部22fが各別に形成されている。嵌合突部22fは、外カバー21の縦孔21c内に上下動可能に収容されている。突板22bは、本体筒22aから前記一方向に突出している。
図3に示すように、本体筒22aの頂壁部に、上面視で前記一方向に長い長方形状を呈する貫通孔22dが形成されている。
貫通孔22dの前記他方向の幅寸法、及び一対の突板22b同士の間の間隔が互いに同等になっている。貫通孔22dの内面のうち、前記他方向で互いに対向し、かつ前記一方向に延びる一対の長内面22eと、一対の突板22bにおける各内面と、の周方向に沿う位置が互いに同等になっている。
本体筒22aの外周面には、径方向の外側に向けて突出する一対の突リブ22gが形成されている。一対の突リブ22gは、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む位置に各別に配置されている。突リブ22gは、本体筒22aから前記他方向に突出している。
突リブ22gは、外カバー21を内カバー22に取付けた際に、外カバー21のガイド溝21d内に上下動可能に嵌合される。これにより、外カバー21及び内カバー22の、帯体23の長手方向のがたつきを抑制することができる。
連結体22cは、前記他方向に延びている。連結体22cと本体筒22aとの間には、上面視で前記他方向に長い長方形状を呈する空間Aが形成されている。空間Aはシリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む位置に各別に配置されている。図1に示すように、シリンダ軸Oに沿う内カバー22の縦断面視において、この空間A内に帯体23が挿通される。
本体筒22aの周壁部のうち、連結体22cと径方向で対向する部分には、空間Aが上面視で前記他方向に長い長方形状を呈するように、径方向の外側に向けて突出する張出部22hが形成されている。
帯体23は、一端部23aと他端部23bとの間の中間部23cが、押下ヘッド51を押し下げ可能となるように押下ヘッド51に係合するとともに、押下ヘッド51を跨いで配設されている。図示の例では、帯体23の中間部23cは、押下ヘッド51の天壁部51aに係合している。なお、帯体23の中間部23cは、押下ヘッド51の周壁部51bに係合してもよい。
帯体23の他端部23bは、外カバー21の膨出部21bの下端縁に連結されている。帯体23は、他端部23b回りに上下に回動自在とされている。帯体23は上面視で径方向のうちの前記一方向に延びている。
図3に示すように、帯体23の一端部23a側には、帯体23を厚み方向に貫通する固定孔24が形成されている。図示の例では、固定孔24は帯体23の長手方向に延びる長孔状に形成されている。なお、固定孔24は長孔状以外の形状であってもよい。
また、帯体23の幅は、内カバー22における一対の長内面22e同士の間の距離よりも小さくなっている。
図2に示すように、帯体23の固定孔24内に、吐出容器1のノズル部8が挿入されることで、帯体23の一端部23a側が、吐出容器1に連結されている。
図1に示すように、帯体23の中間部23cは、内カバー22の本体筒22aの頂壁部を介して、押下ヘッド51の天壁部51aと当接している。帯体23の中間部23cのうち、他端部23b側に位置する部分が、内カバー22の頂壁部と当接している。なお、内カバー22の本体筒22aが頂壁部を有しておらず、帯体23の中間部23cが、押下ヘッド51に直接、当接する構成であってもよい。
吐出容器用補助具20Aを吐出容器1に取付ける際には、内カバー22の本体筒22a内に押下ヘッド51を挿入し、内カバー22を押下ヘッド51に装着するとともに、帯体23を、2つの空間A内に挿通する。具体的には、まず、帯体23を、他端部23b回りに下方から上方に向けて回動させながら、帯体23の一端部23a側を、2つの空間Aのうちの一方の空間Aに下側から上側に向けて挿通した後に、押下ヘッド51上を前記一方向に跨がせ、その後、他方の空間A内に上側から下側に向けて挿通する。なお、前記他方の空間Aは、ノズル部8と上下方向で対向している。
次に、帯体23の固定孔24に、ノズル部8をその前端部側から挿入することで帯体23の一端部23a側が吐出容器1に連結される。図示の例では、固定孔24に外装筒部81aの後端部が挿入されている。
最後に、一対の突板22bを、膨出部21b内に進入させ、かつ突リブ22gをガイド溝21d内に進入させつつ、外カバー21を内カバー22の上方から覆い被せて取付ける。
なお、外カバー21を内カバー22に取付けた状態で、内カバー22を押下ヘッド51に装着するとともに、帯体23を内カバー22の空間A内に挿通してもよい。
上記した吐出容器1を用いて内容物を吐出する際には、図1に示すように、液室32に内容物が貯留された状態で、吐出容器用補助具20Aの外カバー21を押下する。これに伴い、外カバー21に連結された帯体23の他端部23bが、押下ヘッド51のシリンダ径方向の外側を下方に向けて移動する。
このため、帯体23の中間部23cが順次、他端部23b側に向けて、内カバー22の本体筒22aの頂壁部上を摺動しながら移動する。これにより、中間部23cが、内カバー22を介して、押下ヘッド51をコイルスプリング52の付勢力に抗して、下方に向けて押し下げる。
この際、コイルスプリング52が上下方向に圧縮されるとともに、連結部材53を介して押下ヘッド51に連結されたピストン部4が、押下ヘッド51とともにシリンダ部3に対して相対的に下降して、液室32が減容される。
このような液室32の減容化によって、液室32の内圧が所定の正圧まで上昇することで、その内圧によって弁部91が弾性的に縮径変形し、弁部91の前端部と根元筒部82の内周面との間に隙間が形成されて吐出弁9が開かれる。
これにより、液室32内の内容物が根元筒部82の後方に流入した後、隔壁部83の流通孔83bを通って根元筒部82内を前側に向かって流通し、さらに、根元筒部82内からノズル筒部81内に流入し、ノズル筒部81内を通って吐出口8aから外部に吐出される。
ここで、前述のように、外カバー21を押下する過程において、帯体23の中間部23cのうち、押下ヘッド51を押下する作用点部分は、他端部23b側に位置する部分から、一端部23a側に位置する部分に向けて順次移動してゆく。
この際、帯体23のうちの一端部23aは、吐出容器1に固定されており、他端部23bは、外カバー21の膨出部21bの下端縁に連結されている。このため、中間部23cにより押し下げられる押下ヘッド51は、吐出容器用補助具20Aと近似的に動滑車を構成している。すわなち、外カバー21の下方に向けた変位量は、押下ヘッド51の下方に向けた変位量と比べて、動滑車における仕事の原理により、約2倍となる。
そして、外カバー21の押し下げ操作を止めてピストン部4の下降移動を停止させると、弁部91が弾性により復元変形して拡径される。これにより、弁部91の前端部がノズル本体80の内周面に全周にわたって再び密に当接して吐出弁9が閉じられ、その結果、ノズル部8の吐出口8aからの内容物の吐出が停止される。
なお、図4に示すように、押下ヘッド51の天壁部51aの下面が、中蓋50の天壁部50aの上面に当接或いは近接した際に、ピストン部4の底壁部40の下面が、シリンダ部3の底壁部31の上面に当接或いは近接する。
次に、外カバー21の押し下げ操作を解除すると、コイルスプリング52の付勢力によって押下ヘッド51が押し上げられ、連結部材53を介して押下ヘッド51に連結されたピストン部4が、押下ヘッド51とともにシリンダ部3に対して相対的に上昇してシリンダ部3の上端側に引き戻され、液室32の容積が増大される。
なおこの際、押下ヘッド51の上昇に伴い、押下ヘッド51の天壁部51aが、内カバー22の本体筒22aを介して帯体23の中間部23cを押し上げる。これにより、帯体23の中間部23cが順次、一端部23a側に向けて、内カバー22の本体筒22aの頂壁部上を摺動しながら移動する。その結果、帯体23の他端部23bが、外カバー21とともに上昇移動する。
また、上述したように液室32の内圧が負圧となると、その内圧によって吸込み弁7の弁体部71が引っ張られ、吸込み弁7の連結片72を弾性変形させながら弁体部71が引き上げられ、弁体部71が弁座部64から離間して吸込み弁7が開かれる。
これにより、容器本体11内の内容物がディップチューブ61内に流入してディップチューブ61内を上方に向かって流通し、弁座部64の内側を通って吸込み弁7の周壁部70の内側に流入する。そして、その内容物は、周壁部70と弁体部71との間の隙間を通って流通し、接続筒部60の上筒部62の内側を通過して液室32内に吸込まれる。
そして、図1に示すように、連結部材53の嵌合フランジ部53bの上面が、中蓋50の底壁部50dの下面におけるストッパ50fに当接或いは近接することで、押下ヘッド51の上昇が停止してピストン部4の引戻し動作が停止する。これにより、吸込み弁7の連結片72の弾性によって弁体部71が引き下げられ、弁体部71が弁座部64に着座して密に当接して吸込み弁7が閉じられ、その結果、液室32内への内容物の吸込みが停止される。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器用補助具20Aによれば、帯体23において、吐出容器1に連結された一端部23a側と、外カバー21に連結された他端部23b側と、の間の中間部23cが、押下ヘッド51を押し下げ可能となるように押下ヘッド51に係合しているので、外カバー21を押下すると、帯体23における一端部23a側が吐出容器1に固定された状態で、他端部23b側が、外カバー21とともに下降移動するのに伴い、中間部23cが帯体23の長手方向に沿って押下ヘッド51上を移動する。このため、押下ヘッド51が、帯体23の中間部23cにより下降移動させられ、ピストン部4がシリンダ部3内を下降移動する。
したがって、帯体23のうち、一端部23a側が支点として、他端部23b側が力点として、中間部23cが作用点として、それぞれ機能することとなる。また、この過程において、帯体23における中間部23cのうち、押下ヘッド51を押下する作用点部分と、力点である他端部23b側と、の距離が漸次長くなる一方、帯体23における中間部23cの作用点部分と、支点である一端部23a側との距離が漸次短くなる。
これにより、内容物を吐出する過程において、外カバー21に加えた押下力を、梃子の原理により増幅させて中間部23cを介して押下ヘッド51に及ぼすことができ、内容物を吐出する際の押下ヘッド51の押下力を漸次低減することができる。これにより、例えばシリンダ部3内の横断面積を大きくした構成等において、シリンダ部3内の横断面積に比例して、押下ヘッド51の押下力が大きくなった場合であっても、優れた操作性を具備させることができる。
また、本体筒22aと、本体筒22aから径方向の外側に向けて突出し、周方向で互いに対向する一対の突板22bと、を有する内カバー22を備えているので、帯体23が内カバー22の支持部により幅方向に支持されることとなり、外カバー21の押下に伴い、帯体23が押下ヘッド51上を移動する際に、帯体23の幅方向の移動が規制され、帯体23の長手方向の移動が安定する。
また、内カバー22が、一対の突板22bと連結され、かつ本体筒22aと径方向で対向する連結体22cを備えているので、一対の突板22b、本体筒22a、及び連結体22cによって囲まれた空間A内に帯体23を通すことで、簡易な構成で帯体23を幅方向のみならず、径方向にも支持することができる。
(第2実施形態)
次に、図5及び図6を参照し、本発明の第2実施形態に係る吐出容器用補助具20Bについて説明する。なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。また、作用及び取付け手順についても、同一の部分については説明を省略する。
本実施形態に係る吐出容器用補助具20Bでは、図5に示すように、連結体22cは、一対の突板22bのうち、一方のみに連結されている。連結体22cと、一対の突板22bのうちの他方と、の間には、周方向の隙間(以下、挿入隙間という)Sが設けられている。挿入隙間Sは、空間Aと連通している。
挿入隙間Sは、前記一方向で互いに対向する位置に各別に配置されている。一対の挿入隙間Sの前記他方向に沿う位置は、互いに同等となっている。
上面視において、挿入隙間Sの周方向の大きさは、連結体22cと本体筒22aとの間の空間Aの径方向の大きさよりも小さくなっている。挿入隙間Sの周方向の大きさは、帯体23Bの厚さより大きくなっている。
また、本実施形態では、帯体23Bの一端部23a側に、帯体23Bの幅方向の端縁から幅方向の外側に向けて膨出した固定部25が形成されている。固定部25は帯体23Bの平面視で円形状をなしている。固定部25には、帯体23Bの平面視で円形状をなす固定孔24Bが形成されている。固定孔24Bは固定部25と同軸に配置されている。固定部25の外径は、空間Aの前記他方向の大きさより大きくなっている。
なお、固定孔24Bは、固定部25と同軸に配置されなくてもよいし、固定部25及び固定孔24Bの形状としては円形状に限られず、任意に変更可能である。
吐出容器用補助具20Aを吐出容器1に取付ける際には、図6に示すように、帯体23Bの中間部23cを、帯体23Bの幅方向に挿入隙間Sを通過させ空間A内に進入させる。これにより、連結体22cと、本体筒22aと、のシリンダ径方向の間に設けられた空間A内に帯体23Bが配置される。
以上説明したように、本実施形態における吐出容器用補助具20Bでは、連結体22cが一方の突板22bにのみ連結され、連結体22cと、他方の突板22bとの間に周方向の挿入隙間Sが設けられているので、挿入隙間Sを通して、帯体23Bの中間部23cを空間A内に配置することができる。これにより、帯体23Bの一端部23a側の形状や大きさを、空間Aの形状や大きさを考慮して設計する必要が無く、例えば帯体23Bの一端部23a側を大きく形成した場合には、吐出容器1のうち、一端部23a側が連結される部分として、例えば、ノズル部8、装着キャップ2、又は容器本体11等の任意の部分を選択することができる。
(第3実施形態)
次に、図7及び図8を参照し、本発明の第3実施形態に係る吐出容器用補助具20Cについて説明する。なお、本実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。また、作用及び取付け手順についても、同一の部分については説明を省略する。
本実施形態に係る吐出容器用補助具20Cでは、図7に示すように、内カバー22Cが、一対の突板22bのうちの一方から他方に向けて延びる連結体を有していない。すなわち、帯体23Bを内カバー22Cに取付けた際には、一対の突板22bにより帯体23Bを幅方向にのみ規制する。
吐出容器用補助具20Cを吐出容器1に取付ける際には、図8に示すように、内カバー22Cの上方から、内カバー22Cの頂壁部上に帯体23Bを載せることで、一対の突板22bの間に帯体23Bを配置する。この際、帯体23Bを、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟んで各別に設けられた一対の突板22bの間にそれぞれ配置し、内カバー22Cの頂壁部上を跨がせる。
以上説明したように、本実施形態における吐出容器用補助具20Cでは、内カバー22Cが連結体を備えていないので、内カバー22Cの形状を簡易なものとすることができ、例えば内カバー22Cを合成樹脂材料による射出成形により形成する場合には、金型の構造を簡易なものとすることができ、製造コストを抑えることができる。
(第4実施形態)
次に、図9を参照し、本発明の第4実施形態に係る吐出容器用補助具20Dについて説明する。なお、本実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。また、作用及び取付け手順についても、同一の部分については説明を省略する。
本実施形態に係る吐出容器用補助具20Dでは、帯体23Dが、外カバー21と別体に形成されている。
帯体23Dの一端部23a側に形成された固定部25Cは、帯体23Dの平面視で円形状をなし、帯体23Dにおける固定孔24Cの開口周縁部に沿って、帯体23Dの厚み方向に突出した円筒状に形成されている。
帯体23Dの他端部23b側には、帯体23Dを厚み方向に貫通するセット孔26が形成されている。セット孔26は、帯体23Dの幅方向に一対形成されるとともに、長手方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、一対のセット孔26は、長手方向に間隔をあけて2つ形成されている。なお、セット孔26の個数については、この態様に限られず、任意に変更可能である。
帯体23Dの他端部23bには、帯体23Dの幅方向に延びるとともに、長手方向に沿って連続して凹凸状をなす、すべり止め部23dが形成されている。
外カバー21の2つの膨出部21bのうちの1つの下端部には、下方に向けて開口されるとともに、径方向に開口する側方開口部21eが形成されている。側方開口部21eの周縁部に、径方向の外側に向けて突出し、かつ径方向の外側から見て下方に向けて開口するC字状を呈するガイド突部21fが形成されている。
側方開口部21eの内面には、下方に向けて突出し、かつ帯体23Dのセット孔26に着脱可能に形成された係止突部21gが形成されている。係止突部21gは、周方向に間隔をあけて2つ形成されている。
長手方向に間隔をあけて配置された2組のセット孔26のうち、係止突部21gに嵌合させる一対のセット孔26を変更することで、帯体23Dのうち、吐出容器1に連結された一端部23a側と、外カバー21に連結された他端部23b側と、の長手方向の距離が変えられる。これにより、押下ヘッド51及びピストン部4の、シリンダ部3に対する上方に向けた復元移動量が変えられることで、内容物の吐出量を変更可能となっている。
すなわち、係止突部21gに嵌合させる一対のセット孔26を選択することで、帯体23Dにおける一端部23a側から係止突部21gまでの距離が変えられ、この距離に応じて、外カバー21の一度の押し下げ操作による吐出容器1の吐出量を調整することができる。
また、長手方向に間隔をあけて配置された2組のセット孔26のうち、他端部23b側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときに、一端部23a側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときよりも、大量の内容物を吐出することができる。
なお例えば、他端部23b側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときに約30mLの内容物を吐出し、また、一端部23a側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときに約15mLの内容物を吐出するようにしてもよい。
吐出容器用補助具20Dを吐出容器1に取付ける際には、前述した第2実施形態における帯体23Bと同様に、帯体23Bの中間部23cを、帯体23Bの幅方向に挿入隙間Sを通過させ空間A内に進入させる。そして、吐出容器1から所期する吐出量に応じて、長手方向に沿って複数形成されたセット孔26のうち、係止突部21gに嵌合させるセット孔26を選択して、すべり止め部23dを操作して、このセット孔26内に係止突部21gを嵌合させる。
以上説明したように、本実施形態における吐出容器用補助具20Dでは、帯体23Dに、帯体23Dを厚み方向に貫通するセット孔26が長手方向に間隔をあけて複数形成され、外カバー21に、セット孔26に着脱可能に形成された係止突部21gが形成されている。このため、帯体23Dにおけるセット孔26の位置を選択することで、押下ヘッド51及びピストン部4のシリンダ部3に対する上方に向けた復元移動量を変えることができ、液室32内の内容積を変更可能となり、吐出容器1からの内容物の吐出量を調整することができる。
また、吐出器用補助具20Dでは、帯体23Dが外カバー21と別体に形成されているので、帯体23Dを、外カバー21のうち、係止突部21g以外の部分に係合させることができる。
なお、吐出容器用補助具20Dの内カバー22Bに代えて、連結板が一対の突板22bに連結された内カバー22や、連結体を備えていない内カバー22Cを採用してもよい。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、吐出容器用補助具20A、20B、20C、20Dの内カバー22、22Bが、一対の突板22bを有する構成を示したが、この態様に限られない。内カバーは、突板を、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟んで1つずつ有していてもよいし、突板を有していなくてもよい。
また、上記実施形態においては、吐出容器1として、ノズル部8がシリンダ部3の下端部に連結された構成を示したが、この態様に限られない。例えば、シリンダ部内から上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有し、このステムの上端部に、ノズル部が装着されたポンプであってもよい。
また、上記実施形態においては、吐出容器用補助具20A、20B、20C、20Dが、帯体23、23B、23Dを1つ備える構成を示したが、このような態様に限られない。吐出器用補助具は、帯体を複数備えてもよい。このような場合には、例えば帯体を2つ備え、それぞれの帯体における、吐出容器に連結される一端部と、外カバーに連結される他端部と、をシリンダ軸Oを挟んで互いに逆側に位置するように配置してもよい。
また、このような複数の帯体を、一体に形成してもよい。
また、上記実施形態においては、帯体23、23B、23Dの固定孔24、24B、24Cが、ノズル部8に取付けられる構成を示したが、このような態様に限られない。帯体は、吐出容器のうち、例えば装着キャップや容器本体等に取付けられることで、帯体の一端部側が吐出容器に連結されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出容器
3 シリンダ部
4 ピストン部
8 ノズル部
8a 吐出口
11 容器本体
20A、20B、20C、20D 吐出容器用補助具
21 外カバー
22、22B 内カバー
22a 本体筒
22b 突板
22c 連結体
23、23B、23D 帯体
23a 一端部
23b 他端部
23c 中間部
A 空間
S 挿入隙間

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体、
    内側が前記容器本体内に連通するとともに、上下方向に延設されたシリンダ部、
    前記シリンダ部内に上下摺動可能に配設されたピストン部、
    上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、前記ピストン部の上下動に連係する押下ヘッド、
    及び、前記シリンダ部内の内容物を吐出する吐出口が形成されたノズル部を備え、
    前記押下ヘッドを押し下げることで、前記シリンダ部内の内容物が吐出口から吐出され、前記押下ヘッドの押し下げを解除したときに、前記容器本体内の内容物が前記シリンダ部内に供給される構成とされた吐出容器に装着される吐出容器用補助具であって、
    前記押下ヘッドを覆う外カバーと、
    一端部側が前記吐出容器に連結され、かつ他端部側が外カバーに連結された帯体と、を備え、
    前記帯体は、前記押下ヘッドを跨いで配設され、前記帯体のうち、前記一端部と前記他端部との間の中間部は、前記押下ヘッドを押し下げ可能に、前記押下ヘッドに係合することを特徴とする吐出容器用補助具。
  2. 前記押下ヘッドに装着される内カバーを備え、
    前記内カバーは、内側に前記押下ヘッドが挿入される本体筒と、
    前記本体筒から径方向の外側に向けて突出し、周方向で互いに対向する一対の突板と、を有し、
    前記帯体が、一対の前記突板により、幅方向に支持されることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器用補助具。
  3. 前記内カバーは、
    一対の前記突板のうちの少なくとも一方と連結されるとともに他方に向けて延び、かつ前記本体筒と径方向で対向する連結体を備えることを特徴とする請求項2に記載の吐出容器用補助具。
JP2016213787A 2016-10-31 2016-10-31 吐出容器用補助具 Active JP6738712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213787A JP6738712B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 吐出容器用補助具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213787A JP6738712B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 吐出容器用補助具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018070237A JP2018070237A (ja) 2018-05-10
JP6738712B2 true JP6738712B2 (ja) 2020-08-12

Family

ID=62112169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016213787A Active JP6738712B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 吐出容器用補助具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6738712B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023223580A1 (ja) * 2022-05-17 2023-11-23 株式会社三谷バルブ ポンプ、および、噴出容器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2675403B1 (fr) * 1991-04-19 1993-08-13 Oreal Dispositif pour diffuser un produit liquide, notamment un produit capillaire, en fines gouttelettes.
JPH08230923A (ja) * 1995-02-24 1996-09-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出容器
JP6288775B2 (ja) * 2014-06-30 2018-03-07 株式会社吉野工業所 吐出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018070237A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5674138B2 (ja) 泡吐出器
JP6738712B2 (ja) 吐出容器用補助具
JP6568806B2 (ja) 吐出面に内容物を吐出する吐出容器
JP6774887B2 (ja) 吐出容器
JP6124339B2 (ja) ポンプ
KR200401892Y1 (ko) 액체용기용 압출펌프
JP5454915B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP5047587B2 (ja) 押下ヘッドおよび押下ヘッド付きポンプ
JP3836312B2 (ja) 液体噴出ポンプ
JP4790077B1 (ja) プッシュタイプディスペンサー
JP5222576B2 (ja) 吐出器およびピストン部材
JP6159608B2 (ja) フォーマーディスペンサー
JP6670678B2 (ja) 蓄圧式吐出器
JP5879066B2 (ja) スプレー容器
JP6240498B2 (ja) フォーマディスペンサ
JP5443036B2 (ja) 開閉式噴出ヘッド
JP6774886B2 (ja) 吐出器
JP5046288B2 (ja) 液体噴出ポンプ
JP6655505B2 (ja) 吐出器
JP2020055542A (ja) 泡吐出器
JP5294268B2 (ja) 液体吐出ポンプ
JP6076190B2 (ja) ポンプ
KR101751982B1 (ko) 크림타입 화장품 용기
JP5840440B2 (ja) エア混合式噴出器
JP5941851B2 (ja) 吐出容器

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6738712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150