JP2018070237A - 吐出容器用補助具 - Google Patents
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Abstract
Description
この場合には、本体筒と、本体筒から径方向の外側に向けて突出し、周方向で互いに対向する一対の突板と、を有する内カバーを備えているので、帯体が内カバーの一対の突板により幅方向に支持されることとなり、外カバーの押下に伴い、帯体が押下ヘッド上を移動する際に、帯体の幅方向の移動が規制され、帯体の長手方向の移動が安定する。
この場合には、一対の突板、本体筒、及び連結体によって囲まれた空間内に帯体を通すことで、簡易な構成で、帯体を幅方向のみならず、径方向にも支持することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る吐出容器用補助具20Aについて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、吐出容器1は、内容物が収容される容器本体11、容器本体11の口部11aに装着された装着キャップ2、内側が容器本体11内に連通するシリンダ部3、シリンダ部3の内周面に沿ってシリンダ軸O方向に摺動可能なピストン部4、ピストン部4の移動に連係する押下ヘッド51を有するピストン操作部5、及びシリンダ部3内の内容物を吐出する吐出口8aが形成されたノズル部8を備えている。
以下、シリンダ軸Oに沿って、押下ヘッド51側を上側、容器本体11側を下側という。また、シリンダ軸Oに沿う方向を上下方向といい、上面視において、シリンダ軸Oに直交する方向をシリンダ径方向といい、シリンダ軸O回りに周回する方向をシリンダ周方向という。
中栓13の上下方向の中間部における外周面には、シリンダ径方向の外側に向けて突出するフランジ部14が形成されている。フランジ部14は、シリンダ周方向の全周にわたって延びる円環状の板部である。フランジ部14は、中栓13を支持するための支持部であり、口部11aの上端開口縁上に載置されている。
シリンダ部3には、装着キャップ2に接続され、口部11aに装着された装着筒部30が設けられている。装着筒部30は、シリンダ部3の底壁部31から下方に向けて延在し、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。装着筒部30の下端部には、装着キャップ2の上端部内にアンダーカット嵌合され、前述した中栓13におけるフランジ部14上に載置された支持フランジ部30aが形成されている。
下筒部63の上端部の内周面には、全周にわたって延びるとともに、シリンダ径方向の内側に向けて突出した円環状の弁座部64が形成されている。また、接続筒部60は、シリンダ部3と一体に形成されている。下筒部63の下端部は、中栓13内に嵌合されている。
周壁部70は、吸込み部6の上筒部62内にアンダーカット嵌合されている。弁体部71は、弁座部64の上面に密に当接している。連結片72は、例えばシリンダ周方向に間欠的に複数配設され、弁体部71の外周面と周壁部70の内周面とを繋いでいる。
根元筒部82は、シリンダ部3と一体に形成されている。根元筒部82の後端部は、端壁部82aによって閉塞されている。根元筒部82の後端部の上部は、シリンダ部3の内部に向けて開口している。
また、根元筒部82の内側には、ノズル軸Lに対して直交する隔壁部83が配設されている。
また、隔壁部83には、ノズル軸方向に貫通する複数の流通孔83bが形成されている。流通孔83bは、内容物が流通する流路であり、挿通孔83aの周囲に間欠的に形成されている。
吐出弁9は、ノズル部8の内側に取付けられる弁基部90と、弾性変形することにより液室32と吐出口8aとの連通及びその遮断を切り替える弁部91と、を備えている。
弁部91は、弁基部90から前側に向けて延びる筒状に形成されている。
挿通部93のうち、隔壁部83より後側に位置する後端部には、ノズル径方向の外側に向けて突出する係止部94が形成されている。挿通部93は、挿通孔83aに前後動自在に挿通される。吐出弁9が前進端位置に位置したときに、係止部94が隔壁部83の後面に当接し、吐出弁9が後退端位置に位置したときに、基部本体92が隔壁部83の前面に当接する。
弁部91は、前側に向かって漸次拡径されたテーパー状の筒形状をなし、弁基部90の基部本体92の外周縁から、前側に向かって突出している。弁部91の前端部は、根元筒部82の内周面に全周にわたって密に当接している。
ピストン部4は、図1に示すように、シリンダ軸Oに直交する底壁部40と、底壁部40の外縁から上方に向けて延びる周壁部41と、周壁部41をシリンダ径方向の外側から囲繞し、かつシリンダ部3内に摺動自在に嵌合された筒状の摺接部42と、を備えている。
中蓋50は、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の天壁部50aと、天壁部50aの外縁から下方に向かって延びる外筒部50bと、天壁部50aの内縁から下方に向かって延びる内筒部50cと、内筒部50cの下端部から径方向の内側に向けて延びる円環状の底壁部50dと、底壁部50dの内縁から立設されたガイド筒部50eと、を備えている。
天壁部50aは、シリンダ部3の上方に配置され、シリンダ部3の上端開口縁上に載置されている。
底壁部50dの下面には、連結部材53の嵌合フランジ部53bに上方から当接するストッパ50fが設けられている。ガイド筒部50eは、内筒部50cの内側に配設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
周壁部51bは、中蓋50の外筒部50b及びシリンダ部3の外周に周設された円筒形状をなし、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
また、内筒部51cの外径は、中蓋50のガイド筒部50eよりも小径であり、内筒部51cは、ガイド筒部50eの内側に挿入されている。スプリング保持部51dは、コイルスプリング52の上端部を保持する円筒形状の筒部であり、周壁部51bの上端部と内筒部51cの上端部との間に配設されている。
コイルスプリング52は、押下ヘッド51の周壁部51bの内側に配設されており、コイルスプリング52の下端は、上記した中蓋50の底壁部50dの上面に係止され、コイルスプリング52の上端は、上記した押下ヘッド51のスプリング保持部51dの内側に嵌め込まれて押下ヘッド51の天壁部51aの下面に係止されている。
嵌合部53aの上端部は、押下ヘッド51の内筒部51cにアンダーカット嵌合されており、嵌合部53aの上端面は、押下ヘッド51の天壁部51aの上面と面一に形成されている。
また、嵌合フランジ部53bは、中蓋50の底壁部50dの下面に設けられたストッパ50fと当接可能とされており、これにより、コイルスプリング52による押下ヘッド51及びピストン部4の上昇が制限され、押下ヘッド51及びピストン部4のストロークの上端位置が位置決めされている。
吐出容器用補助具20Aは、押下ヘッド51を覆う外カバー21と、押下ヘッド51に装着される内カバー22と、一端部23a側が吐出容器1に連結され、かつ他端部23b側が外カバー21に連結された帯体23と、を備えている。なお、吐出容器用補助具20Aは、内カバー22を備えなくてもよい。
周壁部21aの内周面には、上下方向に沿って延びるとともに周方向で互いに隣り合う一対のガイド溝21dが形成されている。一対のガイド溝21dは、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む位置に各別に配置されている。図示の例では、一対のガイド溝21dは、シリンダ軸Oを前記他方向に挟む位置に各別に配置されている。
一対の突板22bは、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む位置に各別に配置されている。突板22bの上端部は、本体筒22aの頂壁部より上方に位置している。一対の突板22bにおける周方向で互いに対向する一対の内面と反対側の外面に、周方向に突出する嵌合突部22fが各別に形成されている。嵌合突部22fは、外カバー21の縦孔21c内に上下動可能に収容されている。突板22bは、本体筒22aから前記一方向に突出している。
貫通孔22dの前記他方向の幅寸法、及び一対の突板22b同士の間の間隔が互いに同等になっている。貫通孔22dの内面のうち、前記他方向で互いに対向し、かつ前記一方向に延びる一対の長内面22eと、一対の突板22bにおける各内面と、の周方向に沿う位置が互いに同等になっている。
突リブ22gは、外カバー21を内カバー22に取付けた際に、外カバー21のガイド溝21d内に上下動可能に嵌合される。これにより、外カバー21及び内カバー22の、帯体23の長手方向のがたつきを抑制することができる。
本体筒22aの周壁部のうち、連結体22cと径方向で対向する部分には、空間Aが上面視で前記他方向に長い長方形状を呈するように、径方向の外側に向けて突出する張出部22hが形成されている。
帯体23の他端部23bは、外カバー21の膨出部21bの下端縁に連結されている。帯体23は、他端部23b回りに上下に回動自在とされている。帯体23は上面視で径方向のうちの前記一方向に延びている。
また、帯体23の幅は、内カバー22における一対の長内面22e同士の間の距離よりも小さくなっている。
図2に示すように、帯体23の固定孔24内に、吐出容器1のノズル部8が挿入されることで、帯体23の一端部23a側が、吐出容器1に連結されている。
最後に、一対の突板22bを、膨出部21b内に進入させ、かつ突リブ22gをガイド溝21d内に進入させつつ、外カバー21を内カバー22の上方から覆い被せて取付ける。
なお、外カバー21を内カバー22に取付けた状態で、内カバー22を押下ヘッド51に装着するとともに、帯体23を内カバー22の空間A内に挿通してもよい。
この際、コイルスプリング52が上下方向に圧縮されるとともに、連結部材53を介して押下ヘッド51に連結されたピストン部4が、押下ヘッド51とともにシリンダ部3に対して相対的に下降して、液室32が減容される。
これにより、液室32内の内容物が根元筒部82の後方に流入した後、隔壁部83の流通孔83bを通って根元筒部82内を前側に向かって流通し、さらに、根元筒部82内からノズル筒部81内に流入し、ノズル筒部81内を通って吐出口8aから外部に吐出される。
この際、帯体23のうちの一端部23aは、吐出容器1に固定されており、他端部23bは、外カバー21の膨出部21bの下端縁に連結されている。このため、中間部23cにより押し下げられる押下ヘッド51は、吐出容器用補助具20Aと近似的に動滑車を構成している。すわなち、外カバー21の下方に向けた変位量は、押下ヘッド51の下方に向けた変位量と比べて、動滑車における仕事の原理により、約2倍となる。
なお、図4に示すように、押下ヘッド51の天壁部51aの下面が、中蓋50の天壁部50aの上面に当接或いは近接した際に、ピストン部4の底壁部40の下面が、シリンダ部3の底壁部31の上面に当接或いは近接する。
これにより、容器本体11内の内容物がディップチューブ61内に流入してディップチューブ61内を上方に向かって流通し、弁座部64の内側を通って吸込み弁7の周壁部70の内側に流入する。そして、その内容物は、周壁部70と弁体部71との間の隙間を通って流通し、接続筒部60の上筒部62の内側を通過して液室32内に吸込まれる。
次に、図5及び図6を参照し、本発明の第2実施形態に係る吐出容器用補助具20Bについて説明する。なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。また、作用及び取付け手順についても、同一の部分については説明を省略する。
挿入隙間Sは、前記一方向で互いに対向する位置に各別に配置されている。一対の挿入隙間Sの前記他方向に沿う位置は、互いに同等となっている。
上面視において、挿入隙間Sの周方向の大きさは、連結体22cと本体筒22aとの間の空間Aの径方向の大きさよりも小さくなっている。挿入隙間Sの周方向の大きさは、帯体23Bの厚さより大きくなっている。
なお、固定孔24Bは、固定部25と同軸に配置されなくてもよいし、固定部25及び固定孔24Bの形状としては円形状に限られず、任意に変更可能である。
次に、図7及び図8を参照し、本発明の第3実施形態に係る吐出容器用補助具20Cについて説明する。なお、本実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。また、作用及び取付け手順についても、同一の部分については説明を省略する。
吐出容器用補助具20Cを吐出容器1に取付ける際には、図8に示すように、内カバー22Cの上方から、内カバー22Cの頂壁部上に帯体23Bを載せることで、一対の突板22bの間に帯体23Bを配置する。この際、帯体23Bを、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟んで各別に設けられた一対の突板22bの間にそれぞれ配置し、内カバー22Cの頂壁部上を跨がせる。
次に、図9を参照し、本発明の第4実施形態に係る吐出容器用補助具20Dについて説明する。なお、本実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。また、作用及び取付け手順についても、同一の部分については説明を省略する。
帯体23Dの一端部23a側に形成された固定部25Cは、帯体23Dの平面視で円形状をなし、帯体23Dにおける固定孔24Cの開口周縁部に沿って、帯体23Dの厚み方向に突出した円筒状に形成されている。
帯体23Dの他端部23bには、帯体23Dの幅方向に延びるとともに、長手方向に沿って連続して凹凸状をなす、すべり止め部23dが形成されている。
側方開口部21eの内面には、下方に向けて突出し、かつ帯体23Dのセット孔26に着脱可能に形成された係止突部21gが形成されている。係止突部21gは、周方向に間隔をあけて2つ形成されている。
また、長手方向に間隔をあけて配置された2組のセット孔26のうち、他端部23b側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときに、一端部23a側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときよりも、大量の内容物を吐出することができる。
なお例えば、他端部23b側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときに約30mLの内容物を吐出し、また、一端部23a側に位置する一対のセット孔26に係止突部21gを嵌合したときに約15mLの内容物を吐出するようにしてもよい。
また、吐出器用補助具20Dでは、帯体23Dが外カバー21と別体に形成されているので、帯体23Dを、外カバー21のうち、係止突部21g以外の部分に係合させることができる。
なお、吐出容器用補助具20Dの内カバー22Bに代えて、連結板が一対の突板22bに連結された内カバー22や、連結体を備えていない内カバー22Cを採用してもよい。
また、このような複数の帯体を、一体に形成してもよい。
3 シリンダ部
4 ピストン部
8 ノズル部
8a 吐出口
11 容器本体
20A、20B、20C、20D 吐出容器用補助具
21 外カバー
22、22B 内カバー
22a 本体筒
22b 突板
22c 連結体
23、23B、23D 帯体
23a 一端部
23b 他端部
23c 中間部
A 空間
S 挿入隙間
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体、
内側が前記容器本体内に連通するとともに、上下方向に延設されたシリンダ部、
前記シリンダ部内に上下摺動可能に配設されたピストン部、
上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、前記ピストン部の上下動に連係する押下ヘッド、
及び、前記シリンダ部内の内容物を吐出する吐出口が形成されたノズル部を備え、
前記押下ヘッドを押し下げることで、前記シリンダ部内の内容物が吐出口から吐出され、前記押下ヘッドの押し下げを解除したときに、前記容器本体内の内容物が前記シリンダ部内に供給される構成とされた吐出容器に装着される吐出容器用補助具であって、
前記押下ヘッドを覆う外カバーと、
一端部側が前記吐出容器に連結され、かつ他端部側が外カバーに連結された帯体と、を備え、
前記帯体は、前記押下ヘッドを跨いで配設され、前記帯体のうち、前記一端部と前記他端部との間の中間部は、前記押下ヘッドを押し下げ可能に、前記押下ヘッドに係合することを特徴とする吐出容器用補助具。 - 前記押下ヘッドに装着される内カバーを備え、
前記内カバーは、内側に前記押下ヘッドが挿入される本体筒と、
前記本体筒から径方向の外側に向けて突出し、周方向で互いに対向する一対の突板と、を有し、
前記帯体が、一対の前記突板により、幅方向に支持されることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器用補助具。 - 前記内カバーは、
一対の前記突板のうちの少なくとも一方と連結されるとともに他方に向けて延び、かつ前記本体筒と径方向で対向する連結体を備えることを特徴とする請求項2に記載の吐出容器用補助具。
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