JP5016989B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
この発明では、ヘッド部を押し下げる前の待機状態で導入路における連通孔の開口部を閉塞し、かつヘッド部を内筒部材に対して押し下げたとき、およびこの押し下げを解除したときに、導入路内を上下方向に移動させられる蓋板が設けられているので、ヘッド部を押し下げて液体をノズル孔から吐出したときに、導入路内に液体が残存していても、この押し下げを解除したときに、導入路内に残存した液体が、蓋板と導入路の内面との間に挟まれてノズル孔から排出されることになり、導入路内に液体が残存するのを抑制することができる。
さらに、ヘッド部を押し下げる前の待機状態では、蓋板が導入路における連通孔の開口部を閉塞しているので、液体を吐出した後の待機状態が長期にわたっても、内筒部材の内側の液体が例えば固化したり変質したりするのを抑制することもできる。
この場合、内筒部材の上端開口縁と蓋板との間の上下方向における隙間が、導入路の他端側から一端側に向かうに従い漸次大きくなっているので、ノズル孔から液体を吐出する際に、内筒部材の内側から導入路へ十分な量の液体を流入させ、しかもこの液体をスムーズにノズル孔に向けて流動させることが可能になり、蓋板を設けたことによってノズル孔からの液体の吐出量が少なくなるのを防ぐことができる。
この場合、第2弾性部材が、第1弾性部材よりも上方付勢力が大きくなっているので、ヘッド部を押し下げたときに、まず、第1弾性部材を上下方向に圧縮変形させて内筒部材の内側と導入路内とを連通させ、その後に、第2弾性部材を上下方向に圧縮変形させて液用シリンダ内の液体を圧縮し、この液体を内筒部材の内側を通して導入路に移送することが可能になり、吐出器を無理なくスムーズに動作させることができる。
この場合、吐出器がいわゆるフォーマポンプとなっており、内筒部材から導入路内に移送される液体が泡状となっているため、特に導入路内に液体が残存し易くなっているので、前述の作用効果が顕著に奏功されることになる。
さらにこの場合、前述のようにヘッド部を押し下げる前の待機状態で蓋板が導入路における連通孔の開口部を閉塞しているので、発泡部材に付着した液体が固化して、液体を発泡させにくくなるのを防ぐことが可能になる。
ここで、ポンプヘッド15は、外筒15aと、この外筒15aの内側に配置された内筒15bと、上下方向に交差する方向に沿って延在し、外筒15aおよび内筒15bそれぞれの上端開口部を閉塞する吐出筒15cと、を備え、これら15a〜15cが一体に形成された概略構成となっている。そして、内筒15bの内側が前述の連通孔21となっている。
吐出筒15cは、その一端部が外筒15aよりも径方向外方に突出して設けられている。また、この吐出筒15cは、一端側が外部に向けて開口し他端側が閉塞した筒状体となっており、このうち一端側の開口部が前記ノズル孔13とされるとともに、この吐出筒15cの内部が前記導入路14となっている。
この蓋板35は、ポンプヘッド15を押し下げる前の待機状態で導入路14における連通孔21の開口部を閉塞し、かつポンプヘッド15を内筒部材23に対して押し下げたとき、およびこの押し下げを解除したときに、導入路14内を上下方向に摺動するようになっている。
発泡部材19は、筒状のケーシング19aと、ケーシング19a内に装着された2つの発泡エレメント19bとを備えている。ケーシング19aは上側が大径部19c、下側が小径部19dになっていて、大径部19cは内筒部材23の内側に挿入固定され、小径部19dはステム22の上端部22aの内側に挿入されている。小径部19dの外周面にはその下端から上方に延びて大径部19cの底部外表面に至りさらにその径方向外方に向けて延在して開口した複数の溝bが形成されている。
また、ステム22は、ポンプヘッド15および内筒部材23それぞれの下端開口面から下方に突出している。ここで、内筒部材23における小径部23aの内周面において、ステム22の上端部22aが嵌合された部分には、上下方向に延在し、かつ下方に開口した複数の縦溝aが形成されている。これらの縦溝aは、ステム22の上端開口縁を跨いで、発泡部材19のケーシング19aに形成された複数の溝bに連通している。
ここで、ステム22の内周面において、液用ピストン11と発泡部材19との間に位置する部分に、径方向内方に向けて円環状の弁座22bが突設されており、この弁座22bに着座および離反可能に球状の液吐出弁22dが設けられている。そして、ステム22の内部において、発泡部材19の小径部19dの下端と、弁座22bの上面との間の空間が前記気液混合室18となっている。
この縦溝c、内筒部材23の小径部23aに形成された前記縦溝a、発泡部材19のケーシング19aに形成された前記溝b、および前記隙間Xによって、空気用シリンダ17と気液混合室18とを連通する空気通路34が構成されている。
また、空気用ピストン16の外筒16aの下端部を構成する大径部16dが、空気用シリンダ17の内周面に気密状態で上下摺動可能に嵌合されている。
なお、液用シリンダ12の下端外表面には接続筒12aが垂設されている。
さらにこの際、液用ピストン11の下方への移動に伴い、下部弁体25も下方に移動させられ、この下部弁体25が液用シリンダ12の下端開口部に着座して閉塞する。
なお、ポンプヘッド15は、突状部22cの下面が、空気用シリンダ17内の底面において液用シリンダ12の開口周縁部に当接するまで押し下げられる。
なお、前述のようにポンプヘッド15の押し下げを解除すると、第2コイルスプリング32の弾性復元力によりステム22の突状部22cが空気用ピストン16の内筒16bに当接することによって、空気用ピストン16も上方に移動させられて、空気用シリンダ17の前記下室内が負圧状態となる。これにより、空気用ピストン16の弁体16cが開いて外筒16aと内筒16bとの間が連通することにより、この隙間を通して外気が前記下室内に流入する。
さらにこの場合、前述のようにポンプヘッド15を押し下げる前の待機状態で蓋板35が導入路14における連通孔21の開口部を閉塞しているので、発泡部材19の網19eに付着した液体が固化してこの網19eが目詰まりするのを防ぐことが可能になり、液体を発泡させにくくなるのを防ぐことが可能になる。
例えば、前記実施形態では、第1コイルスプリング24の上方付勢力を第2コイルスプリング32よりも小さくしたが、これに代えて例えば、第2コイルスプリング32の上方付勢力を第1コイルスプリング24よりも小さくしてもよいし、両コイルスプリング24、32の上方付勢力を同等にしてもよい。
さらにまた、液用ピストン11および液用シリンダ12を有するポンプ式の吐出器に代えて、例えば液用ピストン11および液用シリンダ12を有さず、容器本体の口部に上方付勢状態で立設されるステムおよび開閉弁が備えられるとともに、ノズル孔に連通した導入路が内部に形成されたヘッド部が前記ステムに取り付けられ、容器本体の口部に取り付けた状態で前記ヘッド部をステムとともに押し下げることにより、前記開閉弁を開き、容器本体内の液体を前記ノズル孔から吐出する、いわゆるエアゾール式の吐出器においても適用可能である。
また、前記実施形態では、第1、第2コイルスプリング24、32を示したが、これに代えて、例えば軟材質若しくは樹脂バネなどを、ポンプヘッド15若しくは内筒部材23と一体に形成してもよいし、あるいは別体として設けても良いし、ゴム部材等を設けるようにしてもよい。
この場合、ポンプヘッド15を押し下げる前の待機状態では、第1コイルスプリング24による内筒部材23に対するポンプヘッド15の上方付勢力により、蓋板35が下方に凸となるように湾曲させられて、導入路14の内面における下側半分の部分に当接し、また、ポンプヘッド15を内筒部材23に対して押し下げると、蓋板35が上方に凸となるように湾曲させられて、導入路14の内面における上側半分の部分に当接するようになる。
以上の構成においても、蓋板35は、ポンプヘッド15を押し下げる前の待機状態で導入路14における連通孔21の開口部を閉塞し、かつポンプヘッド15を内筒部材23に対して押し下げたとき、およびこの押し下げを解除したときに、導入路14内を上下方向に移動させられて、前記実施形態と同様の作用効果が奏されることになる。
11 液用ピストン
12 液用シリンダ
13 ノズル孔
14 導入路
15 ポンプヘッド(ヘッド部)
16 空気用ピストン
17 空気用シリンダ
18 気液混合室
19 発泡部材
21 連通孔
23 内筒部材
23c 上端開口縁
24 第1コイルスプリング(第1弾性部材)
25 下部弁体(弁体)
32 第2コイルスプリング(第2弾性部材)
35 蓋板
35a 嵌合凸部
Claims (5)
- ノズル孔に連通した導入路が内部に形成されたヘッド部が備えられ、容器本体の口部に取り付けた状態で前記ヘッド部を押し下げることにより、容器本体内の液体を、前記導入路を通して前記ノズル孔から吐出する吐出器であって、
前記導入路は、上下方向に交差する方向に沿って延在し、その一端側に形成された開口部が前記ノズル孔とされ、
前記ヘッド部内には、上下方向に延在しかつ前記導入路に連通する連通孔が形成され、この連通孔内には、上下方向に摺動する内筒部材が設けられ、これらのヘッド部と内筒部材との間に、前記ヘッド部を内筒部材に対して上方に付勢する第1弾性部材が設けられ、
前記内筒部材の上端開口縁には、この上端開口縁において前記導入路内の他端側に位置する部分から、この内筒部材の上端開口部を開口させた状態で跨いで、前記導入路内の一端側に至る蓋板が延設され、
この蓋板は、前記ヘッド部を押し下げる前の待機状態で前記導入路における連通孔の開口部を閉塞し、かつ前記ヘッド部を内筒部材に対して押し下げたとき、およびこの押し下げを解除したときに、前記導入路内を上下方向に移動させられる構成とされたことを特徴とする吐出器。 - 請求項1に記載の吐出器であって、
前記内筒部材の上端開口縁と前記蓋板との間の上下方向における隙間が、前記導入路の他端側から一端側に向かうに従い漸次大きくなっていることを特徴とする吐出器。 - 請求項1または2に記載の吐出器であって、
前記ヘッド部に連係した液用ピストンと、内部をこの液用ピストンが上下方向に摺動する液用シリンダと、が備えられ、
容器本体の口部に取り付けた状態で前記ヘッド部を押し下げて液用シリンダ内の液体を圧縮することにより、この液体を、前記導入路に移送して前記ノズル孔から吐出する構成とされたことを特徴とする吐出器。 - 請求項3に記載の吐出器であって、
前記液用シリンダ内に、このシリンダの下端開口部に着座および離反可能な弁体が設けられるとともに、この弁体と前記液用ピストンとの間に、液用ピストンを上方に付勢する第2弾性部材が設けられ、この第2弾性部材は、前記第1弾性部材よりも上方付勢力が大きいことを特徴とする吐出器。 - 請求項3または4に記載の吐出器であって、
前記ヘッド部に連係した空気用ピストンが内部を上下方向に摺動する空気用シリンダと、
前記液用シリンダからの液体と空気用シリンダからの空気とが合流する気液混合室と、
前記導入路と気液混合室との間に設置された発泡部材と、を備え、
容器本体の口部に取り付けた状態で前記ヘッド部を押し下げて液用シリンダ内の液体および空気用シリンダ内の空気を圧縮することにより、これらの液体および空気を、気液混合室に移送して合流させ発泡部材を通して発泡させた後に、前記導入路を通過させて前記ノズル孔から吐出する構成とされたことを特徴とする吐出器。
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