JP4790077B1 - プッシュタイプディスペンサー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダ2と、該シリンダ2内を摺動可能なピストン3と、該ピストン3を上昇移動させるステム4と、該ステム4と一体となるように取り付けられ、ピストン3を下降移動させるパイプシャフト5と、パイプシャフト5の上端に取り付けられたノズルヘッドと、を備え、シリンダ2内の液を、ピストン3で加圧し、パイプシャフト内空間を流通させてノズルヘッドのノズル口から液を吐出させるプッシュタイプディスペンサー100であって、ステム4にはピストン3を引き上げる前段階でシリンダ内空間12とパイプシャフト内空間との間を封止するための封止径大部23が設けられているプッシュタイプディスペンサー100である。
【選択図】図2
Description
例えば、吐出完了後のポンプ室の拡張開始段階で、ノズル内の残留液をポンプ室側に引き込むバックサクション手段を備えるポンプ付き容器(例えば、特許文献1参照)、ノズルヘッドの上昇時、ピストンの上昇より遅れて二次弁が閉じるとともに、二次弁の閉鎖前での一次弁の開放を妨げることによって、ノズル、ピストン内の残留液をシリンダにバックサクションさせるプッシュタイプディスペンサー(例えば、特許文献2参照)、ピストンロッドの貫通路に、液体の吸引時に該貫通路を閉塞し、加圧時に液体中で浮遊して貫通路を開放する弁体を設け、前記貫通路と弁体との相互間に、該貫通路を閉塞するまでの弁体の動作を遅延させて該弁体からノズルに至るまでに残存する液体を貫通路及び/又はシリンダ内に呼び込む極僅かな隙間を形成した液体排出用ポンプ(例えば、特許文献3参照)、押し下げられたノズルヘッドが元の位置へと戻るとき、ノズル部内に溜まった液体を吸引するバックサクション機構とを備える液体吐出装置(例えば、特許文献4参照)等が種々知られている。
したがって、上記プッシュタイプディスペンサーによれば、シンプルな構造でありながら、液だれを十分に防止できる。
図1に示すように、プッシュタイプディスペンサー100は、キャップ1と、キャップに取り付けられているシリンダ2と、シリンダ2内を摺動可能なピストン3と、該ピストン3を上昇移動させるステム4と、該ステム4と一体となるように取り付けられピストン3を下降移動させるパイプシャフト5と、パイプシャフト5の上端に取り付けられたノズルヘッド6と、シリンダ内空間12に連通するようにバルブボール7を介して取り付けられたチューブ8と、を備える。
ここで、ステム4、パイプシャフト5及びノズルヘッド6は、一体となって昇降移動するようになっている。
また、パイプシャフト5は、シリンダ2上端に取り付けたチャップリット9を介してシリンダ内に摺動自在に案内されている。すなわち、ステム4は、パイプシャフト5によってシリンダ2内に摺動自在に案内されている。また、ノズルヘッド6の下端がチャップリット9に当接することにより、ステム4の下降が停止されるようになっている。
そして、ノズルヘッド6を押圧することにより、シリンダ内空間12に貯留された液がピストン3で加圧され、パイプシャフト内空間15を流通してノズルヘッド6のノズル口16から液が吐出され、その状態からノズルヘッド6を開放するとバネSの付勢力により、ノズルヘッド6が上昇すると共に、容器50内の液がチューブ8に吸い上げられ、バルブボール7が開いて、シリンダ内空間12に補填される。
図2に示すように、プッシュタイプディスペンサー100において、ピストン3は、シリンダ4内を摺動可能となるように設けられており、内方にステム4に当接される下突起円筒部13と、パイプシャフト5に当接される上突起円筒部14とを備える。
基軸部4aにおいては、流通溝11がその周囲に等間隔で設けられており、シリンダ内空間12の液が該流通溝11を流通してノズルヘッドに到達するようになっている。なお、本発明において、流通溝11における空間もパイプシャフト内空間15に含まれるものとする。
また、径大部4bの肩部には、ピストン3の押し上げ時にピストン3の下突起円筒部13に当接する溝状の下当接部22が設けられている。ここで、ピストン3の下突起円筒部13とステム4の下当接部22とは、互いに嵌合可能となっている。
さらに、径大部4bには、封止径大部23がピストン3の内壁に面接触するように設けられている。このため、ピストン3を引き上げる前段階においては、シリンダ内空間12と、パイプシャフト内空間15との間が封止径大部23によって封止されることになる。なお、封止径大部23は、下当接部22より上方に形成されている。
図3の(a)は、本実施形態に係るプッシュタイプディスペンサーの封止径大部の縦スリット溝を説明するための斜視断面図であり、(b)は、本実施形態に係るプッシュタイプディスペンサーのステムを示す斜視図である。
図3の(a)及び(b)に示すように、封止径大部23は、上端部23aと、上端部23aの下側に縦スリット溝23bとを備える。
一方、封止径大部23が当接されるピストン3の内壁は、テーパー状となっており、テーパー面の上端には、突起状の内壁突起部10が設けられている。
これにより、ステム4の押し上げ時、封止径大部23は、上記テーパー面に押し上げられながら内壁突起部10に当接されることになる。
ここで、パイプシャフト5の上当接部31の内壁と、ピストン3の上突起円筒部14の外壁とは常に面接触している。すなわち、パイプシャフト5の上当接部31の先端がピストン3に当接されているか否かに関わらずパイプシャフト5の上当接部31と、ピストン3の上突起円筒部14との間が封止されている。このため、ピストン3が動かない状態でパイプシャフト5を引き上げると、封止径大部23がシリンダ内空間12とパイプシャフト内空間15との間を封止しているので、パイプシャフト内空間15の距離Lが大きくなることにより、パイプシャフト内空間15が負圧となる。
図4の(a)〜(d)は、本実施形態に係るプッシュタイプディスペンサーにおいてノズルヘッドの位置が上死点から下死点に到達するまでの工程を段階的に示す断面図である。
まず、図4の(a)に示すように、ノズルヘッド6が上死点に位置する場合、ピストン3の下突起円筒部13と、ステム4の下当接部22とは、嵌合することにより封止されている。この状態から、ノズルヘッド6を押し下げると、一体となっているステム4及びパイプシャフト5が降下し、図4の(b)に示すように、パイプシャフト5の上当接部31の先端と、ピストン3とが当接される。なお、このとき、まだピストン3の位置は変動しない。また、バルブボール7は、閉じられている。
その後、更にステム4を押し下げると、図4の(b)に示すように、パイプシャフト5の上当接部31の先端がピストン3に当接される。
また、このときシリンダ3も下死点に到達することになる。なお、液は、シリンダ3が下死点に到達するまで、矢印Dに示すように、ノズル口16から吐出される。
まず、図6の(a)に示すように、ノズルヘッド6が下死点に位置する場合、パイプシャフト5の上当接部31の先端とピストン3とが当接されており、ステム4の径大部4bに設けられたステム封止部21が、シリンダ2の底部32に当接されている。なお、図6の(a)に示す状態は、図4の(d)に示す状態と同じである。
また、上述したように、下当接部22がピストン3に当接しているときは、上当接部31がピストン3から乖離しており、上当接部31がピストン3に当接しているときは、下当接部22がピストン3から乖離しているので、ピストン3が動かない状態が生じる。このため、これにより、二次バルブを省略できるという利点がある。
2・・・シリンダ
3・・・ピストン
4・・・ステム
4a・・・基軸部
4b・・・径大部
5・・・パイプシャフト
6・・・ノズルヘッド
7・・・バルブボール
8・・・チューブ
9・・・チャップリット
10・・・内壁突起部
11・・・流通溝
12・・・シリンダ内空間
13・・・下突起円筒部
14・・・上突起円筒部
15・・・パイプシャフト内空間
16・・・ノズル口
21・・・ステム封止部
22・・・下当接部
23・・・封止径大部
23a・・・上端部
23b・・・縦スリット溝
31・・・上当接部
32・・・底部
50・・・容器
51・・・口部
100・・・プッシュタイプディスペンサー
S・・・バネ
Claims (2)
- シリンダと、
該シリンダ内を摺動可能なピストンと、
該ピストンを上昇移動させるステムと、
該ステムと一体となるように取り付けられ前記ピストンを下降移動させるパイプシャフトと、
該パイプシャフトの上端に取り付けられたノズルヘッドと、
を備え、
前記シリンダ内の液を、前記ピストンで加圧し、前記パイプシャフト内空間を流通させて、前記ノズルヘッドのノズル口から前記液を吐出させるプッシュタイプディスペンサーであって、
前記ステムにはピストンを引き上げる前段階で、前記シリンダ内空間と前記パイプ内空間との間を封止するための封止径大部が設けられており、
前記ステムが、前記ピストンの押し上げ時に前記ピストンに当接する下当接部を有し、
前記パイプシャフトが、前記ピストンの押し下げ時に前記ピストンに当接する上当接部を有し、
前記下当接部が前記ピストンに当接しているときは、前記上当接部がピストンから乖離し、前記上当接部が前記ピストンに当接しているときは、前記下当接部がピストンから乖離しており、
前記封止径大部が前記下当接部より上方に形成されており、且つ、
前記封止径大部には、前記ピストンの押し上げ時に前記シリンダ内空間と前記パイプシャフト内空間との間の封止を解除する縦スリット溝が形成されており、
前記パイプシャフトが、前記シリンダ上端に取り付けたチャップリットを介してシリンダ内に案内されたものであるプッシュタイプディスペンサー。 - 容器に取り付けられるキャップを更に備え、
前記シリンダが前記キャップに取り付けられている請求項1記載のプッシュタイプディスペンサー。
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