JP5792085B2 - ディスペンサ - Google Patents

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Description

本発明は、容器体内の液体等の内容物を吸引して吐出するディスペンサに関し、特にはヘッド押し下げ式のディスペンサに関するものである。
ヘッド押し下げ式のディスペンサとしては従来、例えば特許文献1のような蓄圧式の液体噴出ポンプが知られている。この液体噴出ポンプは、容器体内に垂下させ、吸込弁を介して容器体内と連通させる小径シリンダと、この小径シリンダの内周に下部を摺動可能に嵌合させて上方付勢状態で上下動可能に装着した作動部材とを備えている。
作動部材は、小径シリンダの内周に嵌合させた小径ピストンを注出筒の外周下部より突設するとともに、注出筒の外周上部に大径ピストンを突設し、注出筒先端に液体の流通が可能に吐出弁体を突設したピストン部材を備えたステムと、大径ピストンを嵌合させた大径シリンダを下面より垂設するとともに、吐出弁体で閉塞した吐出弁口より噴出口に至る流路を有する吐出ヘッドとを有している。
そして、吐出ヘッドの押し下げにより小径シリンダ内が加圧されると内容液が大径シリンダに導入され、その液圧によりピストン部材が上方付勢力に抗して相対下降することとなり、所定の圧力に達したときに吐出弁が開き、小径シリンダおよび大径シリンダ内の液体を吐出ヘッドの噴出口から噴出する。また吐出ヘッドの押し下げ力が解除、解放されると、上方付勢力によって吐出ヘッドがステムとともに上昇し、その際の減圧効果により小径シリンダ内に容器体内の液体が吸い込まれる。
特開2002―102753号公報
ところで、従来のこの種のディスペンサでは、吐出ヘッドが大径シリンダを囲む周壁を有する一方、小径シリンダがその上部に上端フランジを結合したキャップを有し、そのキャップを容器体口頚部に螺着させており、吐出ヘッドの周壁下端面とキャップの上端フランジの上面との当接により吐出ヘッドの下降限位置が特定される。
このため、容器体内の液体を噴出させるべく吐出ヘッドを下降限位置まで押し下げると、該吐出ヘッドの周壁下端面が全面的にキャップの上端フランジの上面に衝突して衝突音が発生するという不都合がある。
本発明の目的は、ヘッド押し下げ式のディスペンサにおいて従来生じていた上述の如き不都合を解消することにある。
上記課題を解決する本発明のディスペンサは、容器体の口頚部に装着されるベースキャップと、このベースキャップによって該容器体内に懸垂支持されるポンプシリンダと、このポンプシリンダの内側に配され、その上部を前記ベースキャップの上方において突出させたステムと、このステムの上部につながり、該ベースキャップへ向かう押し込み、および該ベースキャップから離反する復帰動作を誘導することにより前記容器体内に充填された内容物を吸引するとともに、加圧、圧送してノズル部の噴出口から外界に向けて噴出させる吐出ヘッドと、を備えたヘッド押し下げ式のディスペンサであって、前記ベースキャップと前記吐出ヘッドの一部との少なくとも一方に、他方に向かって部分的に突出して相互の接触(当接)に伴って発生する衝突音を軽減乃至は防止する複数の突部を設け、該突部は、部分凸球面状をなすものであることを特徴とするものである。
本発明のディスペンサによれば、容器体の口頚部に装着するベースキャップと、そのベースキャップの上部でステムを介して昇降可能に支持する吐出ヘッドの一部との少なくとも一方に、他方に向かって部分的に突出する突部を設けたことから、容器体内の内容物を吐出するために吐出ヘッドを下降限位置まで押し下げた時に、ベースキャップと吐出ヘッドの一部との少なくとも一方に設けた部分的に突出する突部によって、吐出ヘッドの下降限位置における接触面積が低減されるため、ベースキャップと吐出ヘッドの一部との当接による衝突音を軽減乃至は防止することができる。
なお、本発明のディスペンサにおいては、前記突部、前記ベースキャップに設けてもよく、この場合でも前記接触面積が低減されるため、衝突音の発生を効果的に軽減乃至は防止することができる。
また、本発明のディスペンサにおいては、前記突部を、前記吐出ヘッドの一部に設けてもよく、このような突部によっても部分的に当接するため、全面的に当接する場合よりも衝突音の発生を効果的に軽減乃至は防止することができる。
さらに、本発明のディスペンサは、吐出ヘッドの押し下げによりポンプシリンダに配置したステムをピストンとともに押し込み、ポンプシリンダ内の圧力が所定の圧力に達したならば容器体内の内容物をその吐出ヘッドのノズル部の噴出口から噴出する蓄圧式のディスペンサであってもよく、このような蓄圧式のディスペンサは、内容物の噴出により吐出ヘッドの押し下げ反力が急に低下してベースキャップと吐出ヘッドの一部との当接速度が高くなることが考えられ、この場合であれば大きな衝突音が発生するところ、本発明によれば、そのような大きな衝突音の発生を効果的に軽減乃至は防止することができる。
(a),(b)は、本発明のヘッド押し下げ式のディスペンサの一実施例としての蓄圧式のディスペンサの構成を概略半部断面により、カバー付の状態およびカバーを外した状態でそれぞれ示す図である。 上記実施例の蓄圧式のディスペンサを概略半部断面により、吐出ヘッドを押し下げた状態で示す図である。 (a),(b)は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサのベースキャップの上端フランジに設けた突部を示す平面図および断面図である。 (a),(b)は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサのベースキャップの上端フランジに設けた突部の一変形例を示す平面図および断面図である。 (a),(b)は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサのベースキャップの上端フランジに設けた突部の他の一変形例を示す平面図および断面図である。 (a),(b)は、本発明のヘッド押し下げ式のディスペンサの他の一実施例としての蓄圧式のディスペンサの吐出ヘッドの周壁の下端部に設けた突部を示す平面図および断面図である。 (a),(b)は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサの吐出ヘッドの周壁の下端部に設けた突部の一変形例を示す平面図および断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づく実施例により詳細に説明する。ここに図1(a),(b)は、本発明のヘッド押し下げ式のディスペンサの一実施例としての蓄圧式のディスペンサの構成を概略半部断面により、カバー付の状態およびカバーを外した状態でそれぞれ示す図、また図2は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサを概略半部断面により、吐出ヘッドを押し下げた状態で示す図であり、図中符号1は噴出ポンプを示す。この噴出ポンプ1はポンプシリンダを構成する小径シリンダ2と、この小径シリンダ2内に移動可能に配置されるピストン部材3を備えたステムと、当該ステムの突出部においてつながる吐出ヘッド4とを備えている。
小径シリンダ2は、容器体5内に垂下させ、吸込弁6を介して容器体5内と連通させるもので、図示例では、その小径シリンダ2の上部外周に上端フランジ7を介して延設したベースキャップ8を容器体口頚部5aの外周に螺着させる構成としている。なお、ベースキャップ8を容器体口頚部5aに装着する方法は螺着に限らず、アンダーカット(凹凸)嵌合や接着(溶着)等、他の装着方法を採用してもよい。また小径シリンダ2はその上部を大径部2aに形成するとともにその下部を小径部2bに形成し、小径部2bの内周下部に後述する加圧室内を減圧するための環状凹溝9を凹設している。小径シリンダ2内の下部には玉弁10を備えた上記吸込弁6を有し、この吸込弁6を介してパイプ11により容器体5内下部と小径シリンダ2内とを連通させる構成としている。ベースキャップ8の上端フランジ7の上面周縁部からは上方へ案内筒12を立設し、その案内筒12の内周上端部に係止突条13を周設している。
ピストン部材3は、小径シリンダ2の内周に嵌合させて加圧室Aを形成した小径ピストン14を注出筒15の下部に有するととともに、小径シリンダ2の上方へ突出した注出筒15の上部に大径ピストン16を有し、また、注出筒15内の中央に周方向に配置した複数の放射状連結片18を介して、上下方向への液体の流通を可能に棒状体19を支持し、その棒状体19の上側突出部分の先端を吐出弁体17に構成している。また、棒状体19の周囲に上方付勢用の弾性部材としてコイルスプリング20を装着して、そのコイルスプリング20の上端を各連結片18に係止させるとともに下端を小径シリンダ2の底部に係止させている。
吐出ヘッド4は、大径ピストン16を嵌合させて加圧室A内と連通する操作室Bを形成した大径シリンダ21を有するとともに、吐出弁体17で閉塞した吐出弁口22よりノズル部の噴出口23に至る流路24を有している。図示例では、吐出ヘッド4は頂壁26を有するものを例として示してある。この頂壁26の裏面中央は、ピストン部材3の上端とともに配され、大径シリンダ21を構成する連結部材25に装着されており、ピストン部材3と連結部材25とによってステムを形成している。前記連結部材25は中央部に前記吐出弁口22が形成された天壁25aと、該天壁25aに立設されて前記流路24と連通するように吐出ヘッド4に係合された環状の装着筒25bと、前記天壁25aから二重筒状に垂下され、その間に大径ピストン16が挿入される内筒25cおよび外筒25dを備えている。また、外筒25dによって大径シリンダ21が構成されており、この外筒25d内には大径ピストン16が上下に摺動可能になっている。頂壁26の周縁部から垂設した周壁27の下端縁は案内筒12内上端部に押し下げ可能に垂下しており、周壁27の下端部外周に突設した係合突条28を係止突条13に乗り越え係合させて上方への周壁27の抜け出し防止を図っている。
また、外筒25d(大径シリンダ21)の外周と周壁27との間に嵌着挟持した嵌合筒29の下部より内方へ延設したフランジ30を介して注出筒15の外周に互いに上下動可能に筒部31を垂設し、その筒部31の下端縁から突設した環状のシール部32を、小径シリンダ2の大径部2aの内周上部に嵌合させてその大径部2a内で摺動するようにし、これによりピストン部材3の安定した上下動を補助する。
さらにここでは、小径ピストン14の嵌合位置の上方で且つピストン部材3の最下降時に於けるシール部32の嵌合位置の下方において小径シリンダ2に外気導入孔34を設け、またシール部32の嵌合位置の下方で且つピストン部材3の最下降時に於けるシール部32嵌合位置、もしくはその上方において小径シリンダ2の内面に非環状の凹部35を設け、吐出ヘッド4の押し下げ時にシール部32が凹部35に到達して外部と外気導入孔34とが連通するよう構成している。
この外気導入孔34は、液体の注出に伴い負圧化する容器体5内に外気を導入するために設けたもので、本実施例では容器体5内が、シール部32の存在で常時は外部と遮断されており、吐出ヘッド4を押し下げてシール部32が凹部35に到達した際にその凹部35を介して外部と連通するよう構成している。
凹部35は、上記した如くシール部32が通過する位置に存在すれば良く、縦長細溝状に形成しても、或いは幅広に形成しても良いが、比較的小面積であることが望ましい。凹部35の形成部位は、周方向の一箇所であっても良いが複数箇所設けるとバランス上好ましい。凹部35は非環状であり、吐出ヘッド4を押し下げるとシール部32が通過するため、開口した際には外気の導入のみが起こり、液体が隙間から漏出するおそれはない。なお、前記凹部35については環状に設けてもよい。
さらにこの実施例で示したディスペンサは、天板を有し、その下端開口を、ベースキャップ8の外周面に嵌合させる筒状のカバー36を備え、このカバー36の下端開孔の内周に突設した係合突条37をベースキャップ8の下端縁と係合(アンダーカット)させて、カバー36を外れ止めしている。なお、カバー36は、ねじ止め構造としてもよく、この点についてはとくに限定されない。
上記の如く構成したディスペンサを使用する場合について説明すると、まず、図1(a)に示す状態からカバー36を上方へ外して、図1(b)に示すように吐出ヘッド4を露出させ、指先等で図2に示すように吐出ヘッド4を押し下げる。そうすると、ピストン部材3が連結部材25を介して押し下げられ、小径シリンダ2の加圧室A内が加圧されることとなり、これに伴い加圧液体が該加圧室Aに連通する外筒25d(大径シリンダ21)の加圧室B内に導入される。加圧室Bが一定圧以上になると図2に示す如く、小径シリンダ2と大径シリンダ21との径差で大径ピストン16がコイルスプリング20の上方付勢力に抗して押し下げられ、ピストン部材3が吐出ヘッド4および連結部材25に対して相対的に下降して吐出弁33が開き、図2に示すように、小径シリンダ2および外筒25d(大径シリンダ21)内の加圧液体が噴出口23から噴出される。
小径ピストン14が所定位置まで下がり環状凹溝9に到達すると、小径シリンダ2内の圧力が放出される。また、ここで吐出ヘッド4に付加した押し込み力を解除すると、コイルスプリング20の弾発力により吐出弁体17が上昇して、図1(b)に示すように吐出弁33が閉じる。また、これと同時に、コイルスプリング20の上方付勢力によって吐出ヘッド4とともにステムが上昇し、吸込弁6を介して小径シリンダ2および外筒25d(大径シリンダ21)内に容器体5内に充填された内容物としての液体が吸い込まれる。
図3(a),(b)は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサのベースキャップ8の上端フランジ7に突部を設けた例を示す平面図および断面図である。この実施例は、図3(a),(b)に示すように、ベースキャップ8の上端フランジ7の案内筒12とその内側の小径シリンダ2の大径部2aとの間において上端フランジ7の上面に、吐出ヘッド4の一部である周壁27の下端面に向かって部分的に突出する突部として、好ましくは周方向に等間隔に並べて複数の突起38を設けたものである。
これらの突起38は、吐出ヘッド4の押し下げにより周壁27の下端面に当接して吐出ヘッド4の下降限位置を特定するもので、図示例では各々部分凸球面状をなしている。また、例えば、上端フランジ7を有するベースキャップ8を弾性を持つ樹脂により形成することで、吐出ヘッド4の押し下げにより周壁27の下端面が当接する各突起38が押圧されて僅かに弾性圧縮変形させ、前記衝突音をさらに軽減あるいは防止することができる。
さらに、この実施例の液体噴出ポンプ1によれば、突部として、ベースキャップ8の上端フランジ7に複数の突起38を設けており、このような突起38は、吐出ヘッド4の周壁27の下端面に部分的に当接するため、周壁27の下端面に全面的に当接する場合よりも接触面積が小さくなるので、衝突音の発生を軽減あるいは防止することができる。
しかも、この実施例の液体噴出ポンプ1は、吐出ヘッド4の押し下げにより、ベースキャップ8に設けた小径シリンダ2内の圧力を高めて、容器体5内の液体をその吐出ヘッド4のノズル部から噴出する蓄圧式のものであり、このような蓄圧式のディスペンサでは、液体の噴出により吐出ヘッド4の押し下げ反力が急に低下してベースキャップ8の上端フランジ7と吐出ヘッド4の周壁27の下端面との当接速度が高くなるおそれがあり、この場合には大きな衝突音が発生することが予想されるところ、この実施例のディスペンサによれば、そのような大きな衝突音の発生を極力回避することができる。
図4(a),(b)は、蓄圧式のディスペンサのベースキャップ8の上端フランジ7に設けた突部の一変形例を示す平面図および断面図である。この変形例では突部として、ベースキャップ8の上端フランジ7の上面に、部分凸球面状の突起38の代りに周方向へ延在する山形断面形状の環状突条39を設けており、他の点は先の実施例と同様に構成している。
この変形例の液体噴出ポンプ1も、吐出ヘッド4の押し下げによるベースキャップ8の上端フランジ7の環状突条39と吐出ヘッド4の周壁27の下端面との当接によりその吐出ヘッド4の下降限位置を特定しており、この変形例の液体噴出ポンプ1によっても、容器体5内の液体を噴出するために吐出ヘッド4を下降限位置まで押し下げた時に、前記接触面積が小さくなるので、先の実施例におけると同様、ベースキャップ8の上端フランジ7と吐出ヘッド4の周壁27の下端面との当接による衝突音の発生を効果的に軽減乃至は防止することができる。
図5(a),(b)は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサのベースキャップ8の上端フランジに設けた突部の他の一変形例を示す平面図および断面図であり、この変形例では突部として、ベースキャップ8の上端フランジ7の上面に、突起38の代りに半径方向へ延在する山形断面形状の複数の突条40を好ましくは周方向に等間隔に、例えば放射状に設けており、他の点は先の実施例と同様に構成している。
この変形例のディスペンサも、吐出ヘッド4の押し下げによるベースキャップ8の上端フランジ7の半径方向突条40と吐出ヘッド4の周壁27の下端面との当接によりその吐出ヘッド4の下降限位置を特定している。この変形例のディスペンサによっても、容器体5内の液体を噴出するために吐出ヘッド4を下降限位置まで押し下げた時に、前記接触面積が小さくなるので、先の実施例におけると同様、ベースキャップ8の上端フランジ7と吐出ヘッド4の周壁27の下端面との当接による衝突音の発生を効果的に軽減乃至は防止することができる。
図6(a),(b)は、本発明のヘッド押し下げ式のディスペンサの他の一実施例として吐出ヘッドの周壁の下端面に設けた突部を示す平面図および断面図である。先の実施例においては突起38をベースキャップ8の上端フランジ7の上面に設けていたが、この実施例ではベースキャップ8の上端フランジ7の上面に向かって部分的に突出する突部として、好ましくは周方向に等間隔に並べて複数の突起38を、吐出ヘッド4の周壁27の下端面に設けたものであり、他の点は先の実施例と同様に構成している。
この実施例のディスペンサも、吐出ヘッド4の押し下げによるベースキャップ8の上端フランジ7の上面と吐出ヘッド4の周壁27の下端面の複数の突起38との当接によりその吐出ヘッド4の下降限位置を特定しており、この実施例のディスペンサによっても、容器体5内の液体を噴出するために吐出ヘッド4を下降限位置まで押し下げた時に、前記接触面積が小さくなるため、先の実施例におけると同様、ベースキャップ8の上端フランジ7と吐出ヘッド4の周壁27の下端面との当接による衝突音の発生を効果的に軽減あるいは防止することができる。
図7(a),(b)は、上記実施例の蓄圧式のディスペンサにつき、吐出ヘッド4の周壁の下端部に設けた突部の一変形例を示す平面図および断面図である。この変形例では突部として、吐出ヘッド4の周壁27の下端面に、突起38の代りに周方向へ延在する山形断面形状の環状突条39を設けており、他の点は先の実施例と同様に構成している。
この変形例の液体噴出ポンプ1も、吐出ヘッド4の押し下げによるベースキャップ8の上端フランジ7の上面と吐出ヘッド4の周壁27の下端面の環状突条39との当接によりその吐出ヘッド4の下降限位置を特定しており、この変形例のディスペンサによっても、容器体5内の液体を噴出するために吐出ヘッド4を下降限位置まで押し下げた時に、前記接触面積が小さくなるため、先の実施例におけると同様、ベースキャップ8の上端フランジ7と吐出ヘッド4の周壁27の下端面との当接による衝突音の発生を軽減、あるいは防止することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明のヘッド押し下げ式のディスペンサは、上述した実施例の蓄圧式のディスペンサに限られず、例えばヘッドの押し下げにより容器体内の内容物を吐出するディスペンサに採用できるものであり、スプレー状、乳液状、泡状などにして吐出するポンプ式ディスペンサ(例えば、直圧式)やエアゾール式ディスペンサ等、所要に応じて種々変更できるものであり、また、突部としては、部分凸球面状の突起38や山形断面形状の環状突条39や山形断面形状の半径方向突条40に限定されず、裁頭円錐状あるいは裁頭角錐状の突起や蒲鉾状断面形状の突条等を設けてもよく、環状突条39に代えて同一円周上に位置する複数の周方向突条を好ましくは等間隔に設けてもよい。さらに、それらの突部は、互いに当接する位置あるいは互いに外れた位置で、ベースキャップ側とヘッド側との両方に設けてもよく、また、突部を設ける位置は、ベースキャップ8と吐出ヘッド4の一部との少なくとも一方の、ヘッドの押し下げにより互いに当接する位置であれば、ベースキャップ8の上端フランジ7の上面と吐出ヘッド4の周壁27の下端面とには限られない。
かくして本発明のヘッド押し下げ式のディスペンサによれば、容器体内の内容物を吐出するためにヘッドを下降限位置まで押し下げた時に、ベースキャップと吐出ヘッドの一部との少なくとも一方に設けた部分的に突出する突部によって接触面積を低減させたから、ベースキャップと吐出ヘッドの一部との当接による衝突音の発生を効果的に軽減乃至は防止することができる。
1 噴出ポンプ
2 小径シリンダ
2a 大径部
2b 小径部
3 ピストン部材
4 吐出ヘッド
5 容器体
5a 口頚部
6 吸込弁
7 上端フランジ
8 ベースキャップ
9 環状凹部
10 玉弁
11 パイプ
12 案内筒
13 係止突条
14 小径ピストン
15 注出筒
16 大径ピストン
17 吐出弁体
18 放射状連結片
19 棒状体
20 コイルスプリング
21 大径シリンダ
22 吐出弁口
23 噴出口
24 流路
25 連結部材
25a 天壁
25b 装着筒
25c 内筒
25d 外筒
26 頂壁
27 周壁
28 係合突条
29 嵌合筒
30 フランジ
31 筒部
32 シール部
33 吐出弁
34 外気導入口
35 凹部
36 カバー
37 係合突条
38 突起
39 環状突条
40 半径方向突条
A 加圧室
B 加圧室

Claims (4)

  1. 容器体の口頚部に装着されるベースキャップと、このベースキャップによって該容器体内に懸垂支持されるポンプシリンダと、このポンプシリンダの内側に配され、その上部を前記ベースキャップの上方において突出させたステムと、このステムの上部につながり、該ベースキャップへ向かう押し込み、および該ベースキャップから離反する復帰動作を誘導することにより前記容器体内に充填された内容物を吸引するとともに、加圧、圧送してノズル部の噴出口から外界に向けて噴出させる吐出ヘッドと、を備えたヘッド押し下げ式のディスペンサであって、
    前記ベースキャップと前記吐出ヘッドの一部との少なくとも一方に、他方に向かって部分的に突出して相互の接触に伴って発生する衝突音を軽減乃至は防止する複数の突部を設け
    前記突部は、部分凸球面状をなすものであることを特徴とするディスペンサ。
  2. 前記突部は、前記ベースキャップに設けたものであることを特徴とする請求項1記載のディスペンサ。
  3. 前記突部は、前記吐出ヘッドの一部に設けたものであることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
  4. 前記ディスペンサは、吐出ヘッドの押し下げにより、前記ポンプシリンダ内の圧力を高め、所定圧力に達したときに容器体内の内容物をその吐出ヘッドのノズル部の噴出口から噴出させる蓄圧式のディスペンサであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載のディスペンサ。
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