JP7482729B2 - 吐出器 - Google Patents

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本発明は、吐出器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、上下動可能に設けられるとともに、容器本体内の内容液を吐出する吐出孔を有するヘッドユニットと、容器本体の口部に装着される装着キャップに取り付けられたシリンダと、シリンダに対するヘッドユニットの上下動に伴い、シリンダの内周面を上下方向に摺動するピストンと、開閉弁および蓄圧弁と、開閉弁が上方から接離することでシリンダ内と容器本体内との連通および遮断が切り替えられる開閉弁座と、蓄圧弁に上方から接離することで吐出孔とシリンダ内との連通および遮断が切り替えられる蓄圧弁座と、を備える吐出器が知られている。
この吐出器においては、ヘッドユニットをシリンダに対して上方付勢状態で下方移動可能に支持する筒状の第1付勢部材と、蓄圧弁座を下方付勢状態で上方移動可能に支持する筒状の第2付勢部材と、が設けられ、第1付勢部材が、シリンダ内に収容されるとともに、第2付勢部材と上下方向に並べられている。
特開平11-276943号公報
しかしながら、従来の吐出器では、第1付勢部材が、第2付勢部材と上下方向に並べられていたので、吐出器の上下方向の長さを短く抑えることが困難であるという問題があった。
本発明は、上下方向の長さを容易に短く抑えることができる吐出器を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係る吐出器は、上下動可能に設けられるとともに、容器本体内の内容液を吐出する吐出孔を有するヘッドユニットと、前記容器本体の口部に装着される装着キャップに取り付けられたシリンダと、前記シリンダに対する前記ヘッドユニットの上下動に伴い、前記シリンダの内周面を上下方向に摺動するピストンと、開閉弁および蓄圧弁と、前記開閉弁が上方から接離することで前記シリンダ内と前記容器本体内との連通および遮断が切り替えられる開閉弁座と、前記蓄圧弁が相対的に下方から接離することで前記吐出孔と前記シリンダ内との連通および遮断が切り替えられる蓄圧弁座と、前記ヘッドユニットを前記シリンダに対して上方付勢状態で下方移動可能に支持する筒状の第1付勢部材と、前記蓄圧弁、および前記蓄圧弁座のうちのいずれか一方を、他方に対して、上下方向に押し付ける向きに付勢した状態で、上下方向に離反する向きに移動可能に支持する筒状の第2付勢部材と、を備え、前記第1付勢部材、および前記第2付勢部材のうちのいずれか一方の内側に、他方のうちの少なくとも一部が設けられている。
本態様によれば、ヘッドユニットがピストンとともに上昇する際に、シリンダ内が減圧されることで、開閉弁が開閉弁座から上方に離反し、容器本体内の内容液がシリンダ内に流入する。一方、シリンダ内に内容液が充填された状態で、ヘッドユニットをピストンとともに押し下げると、シリンダ内が加圧されることで、蓄圧弁および蓄圧弁座が相対的に上下方向に離反する。これにより、シリンダ内の内容液が、所定の圧力まで高められたときに吐出孔を通じて吐出される。
ヘッドユニットを支持する第1付勢部材と、蓄圧弁、および蓄圧弁座のうちのいずれか一方を支持する第2付勢部材と、を備え、第1付勢部材、および第2付勢部材のうちのいずれか一方の内側に、他方のうちの少なくとも一部が設けられているので、第1付勢部材、および第2付勢部材が上下方向に並べられている場合と比べて、第1付勢部材、および第2付勢部材の双方が吐出器に占める上下方向の長さを短く抑えることが可能になり、吐出器の上下方向の長さを容易に短く抑えることができる。
前記第1付勢部材、および前記第2付勢部材は、前記シリンダの外部に設けられてもよい。
この場合、第1付勢部材、および第2付勢部材が、シリンダの外部に設けられているので、シリンダの長さが、第1付勢部材、および第2付勢部材の各長さに依存して長くなるのを防ぐことができるとともに、第1付勢部材、および第2付勢部材を、シリンダの内部のような狭い空間に組み付ける必要が無くなり、容易に組み付けることができる。
前記第1付勢部材、および前記第2付勢部材は、合成樹脂で形成されてもよい。
この場合、第1付勢部材、および第2付勢部材が、合成樹脂で形成されているので、吐出器の廃棄に際し、第1付勢部材、および第2付勢部材と、合成樹脂からなる他の部材と、を分別する必要をなくすことができる。
前記第1付勢部材の下端部は、前記装着キャップの天壁部の上面に支持され、前記第2付勢部材の下端部は、前記蓄圧弁座の上面に支持されてもよい。
この場合、第1付勢部材の下端部が、装着キャップの天壁部の上面に支持され、第2付勢部材の下端部が、蓄圧弁座の上面に支持されているので、出荷後の輸送中に、容器本体内の内容液が、第1付勢部材および第2付勢部材に接触するのを抑制することが可能になり、第1付勢部材および第2付勢部材の劣化を抑えることができる。
本発明によれば、吐出器の上下方向の長さを容易に短く抑えることができる。
本実施形態に係る吐出器の縦断面図である。 図1の吐出器において、内容液が吐出される状態を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の吐出器1は、ヘッドユニット11と、シリンダ12と、ピストン13と、開閉弁14および蓄圧弁15と、開閉弁座16および蓄圧弁座17と、第1付勢部材18および第2付勢部材19と、を備えている。吐出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品とされている。
ヘッドユニット11は、有頂筒状の押下ヘッド21、およびステム22を備え、押下ヘッド21、ステム22、シリンダ12、およびピストン13は、共通軸と同軸に配設されている。
以下、この共通軸を中心軸線Oといい、中心軸線Oに沿う方向を上下方向という。また、上下方向に沿う押下ヘッド21の頂壁部21a側を上側といい、押下ヘッド21の周壁部21bの開放端側を下側という。上下方向から見て中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
シリンダ12は、上筒部23、中筒部24、および下筒部25を備え、内容液が収容される有底筒状の容器本体Wの口部W1に装着される装着キャップ27に取り付けられている。
上筒部23は、装着キャップ27から上方に突出している。上筒部23の外周面に、径方向の外側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びる外フランジ23aが形成されている。外フランジ23aは、口部W1の上端開口縁にパッキンを介して配置される。上筒部23の内周面における上下方向の中間部に、第1凹部23cが形成されている。第1凹部23cは、周方向の全長にわたって連続して延びている。なお、第1凹部23cは、周方向に間隔をあけて複数設けてもよい。
中筒部24は、上筒部23より外径および内径が小さく、上筒部23から下方に向けて延びている。中筒部24の上端部と上筒部23の下端部との接続部分に、容器本体W内と上筒部23内とを連通する連通孔12aが形成されている。中筒部24の内周面における下端部に、第2凹部24aが形成されている。第2凹部24aは、周方向の全長にわたって連続して延びている。なお、第2凹部24aは、周方向に間隔をあけて複数設けてもよい。
下筒部25は、中筒部24より外径および内径が小さく、中筒部24から下方に向けて延びている。下筒部25は、貫通孔が形成された底壁を有する有底筒状に形成されている。下筒部25の底壁に、下方に向けて延びる取付筒25aが形成されている。取付筒25a内に、吸上パイプ26が嵌合されている。吸上パイプ26の下端開口部は、容器本体Wの底部内に位置している。
装着キャップ27は、天壁部28および装着筒29を有する有頂筒状に形成されている。装着キャップ27は、中心軸線Oと同軸に配設されている。天壁部28は、環状に形成され、その内側に、シリンダ12の上筒部23が挿通されている。装着筒29は、口部W1に外装される。装着筒29の上端部内に、シリンダ12の外フランジ23aが嵌合されている。天壁部28の下面と、口部W1の上端開口縁と、により、外フランジ23aがパッキンを介して挟まれて固定される。
天壁部28の外周縁部に、上方に向けて延びるガイド筒28aが形成されている。ガイド筒28aは、中心軸線Oと同軸に配設されている。ガイド筒28aに、オーバーキャップCが着脱可能に外嵌されている。
天壁部28の内周縁部に、上方に向けて延びる保持筒31が設けられている。保持筒31は、中心軸線Oと同軸に配設されている。保持筒31の下端部は、天壁部28の下面と、外フランジ23aの上面と、により挟まれて固定されている。保持筒31内に、シリンダ12の上筒部23が嵌合されている。保持筒31の上端部に、径方向の内側に向けて突出し、上筒部23の上端開口縁を径方向に跨ぐ環状の規制突起31aが形成されている。
なお、保持筒31は、天壁部28と一体に形成されてもよい。
ヘッドユニット11は、シリンダ12に対して上下動可能に設けられ、前述のように押下ヘッド21およびステム22を備えている。
ステム22は、シリンダ12の内側に上下動可能に挿入されている。ステム22に、径方向の外側に向けて突出し、上筒部23の内周面を上下方向に摺動する摺動筒32が形成されている。摺動筒32は、図1に示されるように、ヘッドユニット11が上昇端位置に位置したときに、上筒部23の第1凹部23cより上方に位置し、規制突起31aに規制突起31aの下方から当接する。摺動筒32は、ステム22における上下方向の中間部に形成されている。ヘッドユニット11が上下動する過程で、摺動筒32が、第1凹部23cを上下方向に通過したときに、容器本体Wの内外が、連通孔12a、および上筒部23内を通して連通する。
押下ヘッド21は、頂壁部21aおよび周壁部21bを有する有頂筒状に形成されている。
頂壁部21aに下方に向けて突出し、ステム22の上端部に装着された連結筒21cが形成されている。連結筒21cの下端部は、保持筒31の規制突起31a内に挿入されている。連結筒21cの上端部は、ステム22より上方に位置している。
周壁部21bの外周面に、容器本体W内の内容液を吐出する吐出孔11aが開口している。吐出孔11aは、連結筒21c内に連通している。周壁部21bは、ヘッドユニット11の下降移動に伴い、装着キャップ27のガイド筒28a内に進入する。
ピストン13は、シリンダ12に対するヘッドユニット11の上下動に伴い、シリンダ12の内周面を上下方向に摺動する。図示の例では、ピストン13は、シリンダ12の中筒部24の内周面を上下方向に摺動する。ピストン13は、ステム22と一体に形成されている。ピストン13は、ステム22の下端部に設けられている。図2に示されるように、ヘッドユニット11が下降端位置に位置したときに、ピストン13が、中筒部24の第2凹部24aと径方向で対向することで、中筒部24の内周面から離れる。これにより、後述する貯留空間Sが、連通孔12aを通して容器本体W内に連通する。
蓄圧弁座17は、蓄圧弁15が相対的に下方から接離することで、吐出孔11aとシリンダ12内との連通および遮断を切り替える。図示の例では、蓄圧弁座17は、ステム22と一体に形成されている。蓄圧弁座17は、ステム22の上端部に設けられている。蓄圧弁座17は、ステム22の内周面から径方向の内側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びている。蓄圧弁座17は、中心軸線Oと同軸に配設されている。
蓄圧弁15は、上方に向けて尖る円錐形状に形成されている。蓄圧弁15は、中心軸線Oと同軸に配設されている。蓄圧弁15は、蓄圧弁座17の下面における内周縁部に全周にわたって当接している。蓄圧弁15の上端部は、蓄圧弁座17内に挿入されている。
蓄圧弁15の上端部に、上方に向けて延びる棒体15aが形成されている。棒体15aは、ステム22の上端部内、および押下ヘッド21の連結筒21cの上端部内に一体に挿入されている。
蓄圧弁15の下端部に、下方に向けて延びる基部15bが形成されている。基部15bは、シリンダ12の上筒部23内における上下方向のほぼ全長にわたって設けられている。基部15bのうち、上部の外径は、下部の外径より大きくなっている。基部15bの上部の外周面は、ステム22の内周面に当接、若しくは近接している。基部15bの上部の外周面に、上下方向に延びる縦溝15cが形成されている。縦溝15cは、上方および下方の双方に開口している。縦溝15cは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。ステム22の内周面に、基部15bの上部の外周面に上下方向に摺動可能に当接した突条部22aが形成されている。突条部22aは周方向に延びている。
なお、突条部22aは、基部15bに当接しなくてもよく、また、ステム22に突条部22aを形成しなくてもよい。
開閉弁14は、表裏面が上下方向を向く平板状に形成されている。開閉弁14は、基部15bの下方に設けられている。開閉弁14は、弁付勢部14aに下方付勢状態で上方移動可能に支持されている。弁付勢部14aは、開閉弁14の上面と基部15bの下端面とを連結している。開閉弁14および弁付勢部14aは、基部15bと一体に形成されている。弁付勢部14aは、上下方向に圧縮変形している。
なお、開閉弁14は、例えば、基部15bと別体に形成されてもよく、また、ボール弁等であってもよく、また、弁付勢部14aは、上下方向に圧縮変形していなくてもよい。
開閉弁座16は、開閉弁14が上方から接離することで、後述する貯留空間Sと容器本体W内との連通および遮断を切り替える。開閉弁座16は、基部15bから下方に向けて突出した筒体33の内周面に形成されている。
筒体33の上部が、基部15bの下部に外嵌されている。筒体33の上部の外周面は、ステム22の内周面に径方向で対向している。筒体33の上部の外周面と、ステム22の内周面と、の間に、径方向の隙間が設けられている。筒体33の下端部に、径方向の外側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びる摺動突起33aが形成されている。摺動突起33aは、シリンダ12の下筒部25内に摺動可能に嵌合されている。摺動突起33aは、径方向の外側に向かうに従い上方に向けて延びている。これにより、後述する貯留空間Sの内圧が上昇したときに、摺動突起33aが下筒部25の内周面から径方向に離反するのを防ぐことができる。
開閉弁座16は、筒体33における上下方向の中間部に設けられている。開閉弁座16は、筒体33の内周面から径方向の内側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びている。開閉弁座16は、中心軸線Oと同軸に配設されている。
筒体33において、開閉弁座16より上方に位置し、かつ基部15bより下方に位置する部分に、筒体33内と後述する貯留空間Sとを連通する流通孔34が形成されている。図示の例では、流通孔34は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
ここで、貯留空間Sは、シリンダ12内のうち、筒体33の外周面と、基部15bの上部の外周面と、ステム22の内周面と、で囲まれた部分となっている。流通孔34を通過した容器本体W内の内容液は、貯留空間Sにいったん貯留された後に、ヘッドユニット11の下方移動に伴い、加圧されて吐出孔11aから吐出される。
第1付勢部材18は、筒状に形成され、ヘッドユニット11をシリンダ12に対して上方付勢状態で下方移動可能に支持している。第1付勢部材18は、ヘッドユニット11の内部に設けられている。第1付勢部材18は、中心軸線Oと同軸に配設されている。なお、第1付勢部材18は、金属材料によって形成されていてもよい。
第1付勢部材18は、シリンダ12の外部に設けられている。図示の例では、第1付勢部材18は、押下ヘッド21の周壁部21bより径方向の内側で、かつ装着キャップ27の保持筒31より径方向の外側に位置する部分に設けられている。第1付勢部材18は、連結筒21cのうちの少なくとも下部を径方向の外側から囲っている。第1付勢部材18の上端部は、押下ヘッド21の頂壁部21aに支持され、第1付勢部材18の下端部は、装着キャップ27の天壁部28の上面に支持されている。
第2付勢部材19は、蓄圧弁15、および蓄圧弁座17のうちのいずれか一方を、他方に対して、上下方向に押し付ける向きに付勢した状態で、上下方向に離反する向きに移動可能に支持している。第2付勢部材19は、ヘッドユニット11の内部に設けられている。
本実施形態では、第2付勢部材19は、蓄圧弁15を、上方付勢状態で下方移動可能に支持している。第2付勢部材19は、筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。なお、第2付勢部材19は、金属材料によって形成されていてもよい。
第2付勢部材19は、シリンダ12の外部に設けられている。図示の例では、第2付勢部材19は、ステム22の上端部内、および押下ヘッド21の連結筒21cの上端部内に一体に挿入されている。第2付勢部材19内に、蓄圧弁15の棒体15aが挿入されている。第2付勢部材19の上端部は、棒体15aの外周面に固定され、第2付勢部材19の下端部は、蓄圧弁座17の上面に支持されている。
第1付勢部材18、および第2付勢部材19のうちのいずれか一方の内側に、他方のうちの少なくとも一部が設けられている。図示の例では、第1付勢部材18の内側に、第2付勢部材19が設けられている。第1付勢部材18の下端部は、第2付勢部材19の下端部より下方に位置している。第2付勢部材19の上端部は、第1付勢部材18の上端部より上方に位置している。第1付勢部材18の内側に、第2付勢部材19のうち、上端部を除く全体が設けられている。
なお、第1付勢部材18の内側に、第2付勢部材19の全体が設けられてもよい。また、第2付勢部材19の内側に、第1付勢部材18が設けられてもよい。また、第1付勢部材18を、ステム22の内側等に設けてもよい。
次に、上述した吐出器1の作用について説明する。貯留空間Sには、内容液が充填されているものとする。
第1付勢部材18を上下方向に圧縮変形させながら、ヘッドユニット11を押し下げると、蓄圧弁15および筒体33等が、ヘッドユニット11とともに押し下げられる。
この際、蓄圧弁座17が、蓄圧弁15に押し付けられることで、貯留空間Sと吐出孔11aとの連通の遮断が維持され、また、ピストン13が、中筒部24の内周面を下方に向けて摺動し、貯留空間Sが加圧されることで、開閉弁14が開閉弁座16に押し付けられ、貯留空間Sと容器本体W内との連通の遮断が維持される。
そして、貯留空間Sの内圧が所定値を超えると、第2付勢部材19を上下方向に圧縮変形させながら、蓄圧弁15、筒体33、開閉弁14、および開閉弁座16が一体となって、ステム22に対して下方に移動する。これにより、蓄圧弁15が、蓄圧弁座17から下方に離反し、貯留空間Sと吐出孔11aとが連通する。すると、所定の圧力まで高められた貯留空間Sの内容液が、蓄圧弁座17の内側を通過して、ステム22の上端部内、および押下ヘッド21の連結筒21cの上端部内に流入した後、吐出孔11aから外部に吐出される。
その後、貯留空間S1の内圧の低下に伴い、第2付勢部材19が復元変形し、蓄圧弁15および筒体33等が一体となってステム22に対して上方に移動することで、蓄圧弁15が蓄圧弁座17に再び着座する。
また、ヘッドユニット11等が押し下げられる過程で、筒体33の摺動突起33aが、シリンダ12の下筒部25の内周面を下方に向けて摺動することで、容器本体Wの内圧が上昇しても、ステム22の摺動筒32が、シリンダ12の第1凹部23cを下方に通過したときに、容器本体Wの内外が、連通孔12aおよび上筒部23内を通して連通することで、容器本体Wの上昇した内圧が低下する。
図2に示されるように、ヘッドユニット11が下降端位置に到達すると、ピストン13が、中筒部24の第2凹部24aと径方向で対向することで、貯留空間Sが、ピストン13と第2凹部24aとの間、および連通孔12aを通じて容器本体W内に連通する。これにより、貯留空間Sの内圧が開放される。
そして、ヘッドユニット11の押し下げを解除すると、第1付勢部材18が復元変形する。この際、ステム22の突条部22aと基部15bの上部の外周面との間の摩擦力、並びに第2付勢部材19の上方付勢力によって、蓄圧弁15および筒体33等も、ヘッドユニット11とともに上方に復元移動する。
ヘッドユニット11等が上方に復元移動する過程で、ピストン13が、中筒部24の内周面を上方に向けて摺動し、貯留空間Sが減圧されることで、開閉弁14が、弁付勢部14aを上下方向に圧縮変形させながら、開閉弁座16の上面から上方に離反する。これにより、貯留空間Sと容器本体W内とが、流通孔34、筒体33内、下筒部25内、および吸上パイプ26内を通じて連通し、容器本体W内の内容液が貯留空間Sに流入する。
この過程において、容器本体W内の内容液が貯留空間Sに流入することで、容器本体Wの内圧が低下しても、ステム22の摺動筒32が、シリンダ12の第1凹部23cを上方に通過したときに、容器本体Wの内外が、連通孔12aおよび上筒部23内を通して連通することで、容器本体Wの低下した内圧が上昇する。
以上説明したように、本実施形態による吐出器1によれば、第1付勢部材18、および第2付勢部材19のうちのいずれか一方の内側に、他方のうちの少なくとも一部が設けられているので、第1付勢部材18、および第2付勢部材19が上下方向に並べられている場合と比べて、第1付勢部材18、および第2付勢部材19の双方が吐出器1に占める上下方向の長さを短く抑えることが可能になり、吐出器1の上下方向の長さを容易に短く抑えることができる。
第1付勢部材18、および第2付勢部材19が、シリンダ12の外部に設けられているので、シリンダ12の長さが、第1付勢部材18、および第2付勢部材19の各長さに依存して長くなるのを防ぐことができるとともに、第1付勢部材18、および第2付勢部材19を、シリンダ12の内部のような狭い空間に組み付ける必要が無くなり、容易に組み付けることができる。
第1付勢部材18、および第2付勢部材19が、合成樹脂で形成されているので、吐出器1の廃棄に際し、第1付勢部材18、および第2付勢部材19と、合成樹脂からなる他の部材と、を分別する必要をなくすことができる。
第1付勢部材18の下端部が、装着キャップ27の天壁部28の上面に支持され、第2付勢部材19の下端部が、蓄圧弁座17の上面に支持されているので、出荷後の輸送中に、容器本体W内の内容液が、第1付勢部材18および第2付勢部材19に接触するのを抑制することが可能になり、第1付勢部材18および第2付勢部材19の劣化を抑えることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記特許文献1に示されるように、蓄圧弁座17が、ステム22と別体に形成され、第2付勢部材19が、蓄圧弁座17を下方付勢状態で上方移動可能に支持してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出器
11 ヘッドユニット
11a 吐出孔
12 シリンダ
13 ピストン
14 開閉弁
15 蓄圧弁
16 開閉弁座
17 蓄圧弁座
18 第1付勢部材
19 第2付勢部材
27 装着キャップ
28 天壁部
W 容器本体
W1 口部

Claims (3)

  1. 上下動可能に設けられるとともに、容器本体内の内容液を吐出する吐出孔を有するヘッドユニットと、
    前記容器本体の口部に装着される装着キャップに取り付けられたシリンダと、
    前記シリンダに対する前記ヘッドユニットの上下動に伴い、前記シリンダの内周面を上下方向に摺動するピストンと、
    開閉弁および蓄圧弁と、
    前記開閉弁が上方から接離することで前記シリンダ内と前記容器本体内との連通および遮断が切り替えられる開閉弁座と、
    前記蓄圧弁が相対的に下方から接離することで前記吐出孔と前記シリンダ内との連通および遮断が切り替えられる蓄圧弁座と、
    前記ヘッドユニットを前記シリンダに対して上方付勢状態で下方移動可能に支持する筒状の第1付勢部材と、
    前記蓄圧弁、および前記蓄圧弁座のうちのいずれか一方を、他方に対して、上下方向に押し付ける向きに付勢した状態で、上下方向に離反する向きに移動可能に支持する筒状の第2付勢部材と、を備え、
    前記第1付勢部材、および前記第2付勢部材のうちのいずれか一方の内側に、他方のうちの少なくとも一部が設けられ
    前記第1付勢部材、および前記第2付勢部材は、前記シリンダの外部に設けられている、吐出器。
  2. 上下動可能に設けられるとともに、容器本体内の内容液を吐出する吐出孔を有するヘッドユニットと、
    前記容器本体の口部に装着される装着キャップに取り付けられたシリンダと、
    前記シリンダに対する前記ヘッドユニットの上下動に伴い、前記シリンダの内周面を上下方向に摺動するピストンと、
    開閉弁および蓄圧弁と、
    前記開閉弁が上方から接離することで前記シリンダ内と前記容器本体内との連通および遮断が切り替えられる開閉弁座と、
    前記蓄圧弁が相対的に下方から接離することで前記吐出孔と前記シリンダ内との連通および遮断が切り替えられる蓄圧弁座と、
    前記ヘッドユニットを前記シリンダに対して上方付勢状態で下方移動可能に支持する筒状の第1付勢部材と、
    前記蓄圧弁、および前記蓄圧弁座のうちのいずれか一方を、他方に対して、上下方向に押し付ける向きに付勢した状態で、上下方向に離反する向きに移動可能に支持する筒状の第2付勢部材と、を備え、
    前記第1付勢部材、および前記第2付勢部材のうちのいずれか一方の内側に、他方のうちの少なくとも一部が設けられ
    前記第1付勢部材の下端部は、前記装着キャップの天壁部の上面に支持され、
    前記第2付勢部材の下端部は、前記蓄圧弁座の上面に支持されている、吐出器。
  3. 前記第1付勢部材、および前記第2付勢部材は、合成樹脂で形成されている、請求項1または2に記載の吐出器。
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