JP6468975B2 - 受皿付きポンプ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体に収容された内容物を受皿部材の受皿面に吐出する受皿付きポンプ容器に関する。
従来から、例えばクレンジングクリーム等の比較的粘度の高い内容物を収容する容器としては、吐出された内容物をスポンジ等にとって使用し易いことから、受皿部材を押し下げ操作することにより容器本体に収容された内容物を受皿部材に開口する吐出孔から当該受皿部材に向けて吐出させることができる受皿付きポンプ容器が多く用いられている(例えば特許文献1参照)。
特許第4112163号公報
しかしながら、上記従来の受皿付きポンプ容器は、吐出孔が常に受皿部材に開口し、オーバーキャップが閉じられることで閉塞される構成となっているので、吐出孔から空気が流入し易いものであった。そのため、例えば空気に触れることによって固化し易い内容物を収容すると内容物の吐出不良を生じるおそれがあり、また、空気に触れることで効能が薄れる内容物を収容すると当該内容物の劣化を生じるおそれがあるなどの問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、吐出孔からの空気の流入を確実に防止して内容物を空気に触れさせることなく収容することができる受皿付きポンプ容器を提供することにある。
本発明の受皿付きポンプ容器は、有底筒状に形成された容器本体と、内容物の流出孔を備え、前記容器本体に装着されて該容器本体の開口を覆う隔壁部材と、前記容器本体の内部に昇降可能に設けられ、前記隔壁部材との間に内容物の収容空間を区画形成する中皿と、前記隔壁部材の上面に設けられ、内側部分が前記流出孔に連なるシリンダと、内側に流入室を区画形成するとともに該流入室を外部に連通させる流入孔を備えた有底円筒状に形成され、前記シリンダの内側に昇降自在に収容されて前記隔壁部材との間に前記流出孔に連なる加圧室を区画形成するピストンガイドと、前記ピストンガイドを上方に向けて付勢する付勢部材と、前記隔壁部材に装着され、前記流出孔を覆って前記加圧室から前記収容空間に向けた内容物の流れを阻止するとともに前記収容空間から前記加圧室に向けた内容物の流れを許容する逆止弁と、前記シリンダの内面に摺動可能に前記ピストンガイドに装着され、該ピストンガイドが下降すると前記流入孔を開き、前記ピストンガイドが上昇すると前記流入孔を閉じるピストンと、前記ピストンガイドの上部に設けられ、前記流入室に連なる吐出孔が側面に開口する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドが配置される貫通孔が開口する受皿面を備え、前記貫通孔の開口が前記吐出ヘッドで閉塞される閉位置と前記吐出孔が外部に開放される開位置との間で前記吐出ヘッドに沿って昇降自在の受皿本体と、前記受皿本体に一体に設けられ、該受皿本体が前記開位置にまで下降したときに前記ピストンガイドに上方から当接する押下げ部とを備える受皿部材と、弾性体により形成され、前記吐出ヘッドに装着されて該吐出ヘッドの側面と前記受皿本体との間に配置されるシール部材とを有し、前記受皿本体を前記開位置にまで押し下げて前記吐出孔を外部に開放した後、さらに前記受皿本体を押し下げることによって前記押下げ部により前記ピストンガイドを下降させて前記吐出孔から内容物を吐出させることを特徴とする。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記シール部材が、前記吐出ヘッドの側面に装着されて前記吐出孔を閉塞する閉塞位置と前記吐出孔を開く開放位置との間で上下方向に移動自在のシール本体と、該シール本体と一体に形成され、前記ピストンガイドに支持されて前記シール本体を前記開放位置から前記閉塞位置に向けて付勢する付勢部とを備え、前記受皿本体が、前記シール本体に上方から係合する係合部を備え、前記受皿本体が前記開位置にまで下降したときに前記シール本体が前記係合部に押されて前記開放位置となるのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記シール本体が前記吐出ヘッドの側面を全周に亘って覆う環状に形成され、前記付勢部が前記シール本体よりも薄肉の円筒状に形成されているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記シール部材が、前記吐出ヘッドの前記吐出孔よりも下方側における側面に装着される環状筒部と、前記環状筒部から径方向外側に向けて突出して前記貫通孔の内面に当接する環状リップ部とを備えるのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記ピストンガイドに該ピストンガイドに対して径方向外側に向けて突出するフランジ部材が設けられ、該フランジ部材と前記隔壁部材との間に前記付勢部材が設けられているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記フランジ部材に前記受皿部材を上方に向けて付勢する板ばねが一体に設けられているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記フランジ部材と前記受皿本体との間に前記受皿部材を上方に向けて付勢するスプリングが配置されているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記吐出ヘッドの上端が前記受皿面よりも下方に配置され、前記シール本体が前記開放位置となる位置にまで前記受皿本体が下降しても前記吐出ヘッドの上端が前記受皿面よりも上方に突出しない構成とされるのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記受皿部材の貫通孔がテーパ状に形成され、前記吐出ヘッドの上端が前記貫通孔に対応したテーパ状に形成されているのが好ましい。
本発明によれば、不使用時には吐出孔が閉塞され、使用時には吐出孔が外部に開放された後、吐出孔から内容物が吐出されるようにしたので、不使用時における吐出孔からの空気の流入を確実に防止して、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる。したがって、例えば空気に触れることによって固化し易い内容物や、空気に触れることで効能が薄れる内容物などを、吐出不良や内容物の劣化を生じさせることなく収容することができる。このように、本発明によれば、吐出孔からの空気の流入を確実に防止して内容物を空気に触れさせることなく収容することができる受皿付きポンプ容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である受皿付きポンプ容器の半断面図である。 図1示す受皿付きポンプ容器の要部を拡大して示す断面図である。 図2に示す受皿付きポンプ容器の、受皿本体が押し下げられて吐出孔が開放された状態の断面図である。 (a)は図1に示す受皿付きポンプ容器の変形例の断面図であり、(b)は同図(a)におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示す受皿付きポンプ容器の他の変形例の断面図である。 図5に示す受皿付きポンプ容器の、受皿本体が押し下げられて吐出孔が開放された状態の断面図である。 本発明の他の実施の形態である受皿付きポンプ容器の半断面図である。 図7示す受皿付きポンプ容器の要部を拡大して示す断面図である。 図7に示す受皿付きポンプ容器の、受皿本体が押し下げられて吐出孔が開放された状態の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより詳細に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である受皿付きポンプ容器1は容器本体2を備えている。容器本体2は、底部2aと、底部2aの外周縁から上方に延びる筒状の側壁部2bとを備えた有底筒状に形成され、その上端が開口している。図示する場合では、容器本体2は樹脂材料により有底円筒状のジャー(広口瓶)形状に形成されている。なお、容器本体2は樹脂製に限らず、ガラス製や金属製とすることもできる。容器本体2の底部2aには、外気取り込み用の通気孔2cが設けられている。
容器本体2には、例えば樹脂製とされる隔壁部材3が装着され、容器本体2の開口はこの隔壁部材3によって覆われている。図2に示すように、隔壁部材3は略円板状の隔壁本体3aと、隔壁本体3aの外周縁から上方に延びる円筒状の装着筒部3bとを有し、装着筒部3bから突出する段部3cが容器本体2の側壁部2bの上端に当接して容器本体2に装着されている。なお、段部3cと側壁部2bの上端との間には内容物の漏れ出しを防止する環状シール4を装着するのが好ましい。装着筒部3bの上端側は固定部材5のU字状部5aに嵌合固定されており、固定部材5が雌ねじ部5bにおいて容器本体2の側壁部2bに設けられた雄ねじ部2dにねじ結合することにより、隔壁部材3は容器本体2に固定されている。
隔壁本体3aの軸心には、この隔壁本体3aを表裏(上下)に貫通するように内容物の流出孔3dが設けられている。
図1に示すように、容器本体2の内部には、例えば樹脂製とされる中皿6が設けられている。中皿6は外形略円盤状に形成されており、その外周縁には容器本体2の側壁部2bの内周面に全周に亘って当接するシール部6aが一体に設けられている。中皿6はシール部6aが側壁部2bの内周面に対して摺動することで容器本体2の内部で上下方向に移動自在つまり昇降可能となっている。容器本体2の内部の隔壁部材3と中皿6との間に区画形成される部分は収容空間7となっており、容器本体2はこの収容空間7に内容物を収容するようになっている。この収容空間7は、中皿6が昇降することにより、その容積が増減される。
容器本体2の収容空間7に収容される内容物は、例えばクレンジングクリーム等のクリーム状の化粧料やゲル状の化粧料など、比較的粘度の高い内容物とするのが好ましい。
図2に示すように、隔壁部材3の上面にはシリンダ10が設けられている。シリンダ10は円筒状に形成され、円形に形成された流出孔3dと同軸に配置されて当該流出孔3dを囲っている。つまり、シリンダ10の内側部分の空間は流出孔3dに連なっている。なお、図示する場合では、シリンダ10は隔壁部材3と一体に形成されているが、シリンダ10を隔壁部材3とは別体に形成されて隔壁部材3に固定される構成とすることもできる。
シリンダ10の内側には、例えば樹脂製とされるピストンガイド11が昇降自在に収容されている。このピストンガイド11はシリンダ10と協働して容器本体2の収容空間7から内容物を吸引して外部に吐出させるためのポンプとして機能する。図2に示すように、ピストンガイド11は円板状の加圧壁部11aと、加圧壁部11aの外周縁から少し径方向内側の部分から上方に向けて延びる側壁部11bとを備えた有底円筒状に形成されている。このようなピストンガイド11がシリンダ10に配置されることにより、ピストンガイド11の加圧壁部11aと隔壁部材3の隔壁本体3aとの間には、流出孔3dに連なる加圧室12が区画形成されている。
ピストンガイド11の内側は、当該ピストンガイド11により区画形成された流入室13となっている。また、ピストンガイド11の側壁部11bには、流入室13を当該ピストンガイド11の外部つまり加圧室12に連通させる流入孔11cが設けられている。
ピストンガイド11には、例えば樹脂製とされるフランジ部材14が設けられている。図2に示すように、フランジ部材14は、ピストンガイド11の上端に嵌合固定される固定部14aと、固定部14aからピストンガイド11に対して径方向外側に向けて突出するフランジ本体部14bとを備えており、フランジ本体部14bの外周縁は下方に向けて折り曲げられている。
隔壁本体3aの上面とフランジ本体部14bの下面との間には付勢部材15が設けられている。本実施の形態においては、付勢部材15は圧縮コイルばねとなっており、付勢部材15の弾性力はフランジ部材14を介してピストンガイド11に伝達されるようになっている。つまり、ピストンガイド11は、付勢部材15により上方に向けて付勢されている。隔壁本体3aの上面にはシリンダ10よりも外周側に当該シリンダ10と同軸に円筒状の支持筒部16が一体に設けられ、付勢部材15の下端側はこの支持筒部16の外側に装着されて当該支持筒部16により径方向位置が規定されている。
なお、図示する場合では、付勢部材15を、ピストンガイド11に固定されたフランジ部材14と隔壁本体3aとの間に設けるようにしているが、ピストンガイド11を上方に向けて付勢することができれば、例えば隔壁本体3aとピストンガイド11との間に設け、ピストンガイド11に固定された他の部材と隔壁本体3aとの間に設け、あるいはピストンガイド11と隔壁部材3に支持される他の部材との間に設けるなど、種々の構成を採用することができる。また、付勢部材15は圧縮コイルばねに限らず、隔壁部材3とピストンガイド11との間に設けられてピストンガイド11を上方に付勢することができるものであれば、板ばねやゴム等の弾性体など種々の構成のものを用いることができる。
隔壁部材3には流出孔3dを開閉する逆止弁20が装着されている。この逆止弁20は樹脂製となっており、図2に示すように、シリンダ10の内面に嵌合固定される環状の基部20aと、この基部20aに弾性変形可能な複数の連結片20bを介して連結される円板状の弁体20cとを備えている。例えば、逆止弁20は、3本のクランク状の連結片20bによって弁体20cが基部20aに連結された3点弁に構成することができる。通常状態(内容物を吐出させる吐出動作が行われていない状態)においては、逆止弁20は、弁体20cが隔壁本体3aの上面側から流出孔3dを覆って当該流出孔3dを閉塞し、加圧室12から収容空間7に向けた内容物の流れを阻止している。一方、逆止弁20は、収容空間7から12加圧室に向けた内容物の流れに対しては、連結片20bの変形により弁体20cが隔壁本体3aの上面に対して上方に移動して流出孔3dを開き、当該内容物の流れを許容する。
ピストンガイド11にはピストン21が装着されている。このピストン21はシリンダ10の内面に対して摺動可能となっており、ピストンガイド11により案内されて、ピストンガイド11が下降すると流入孔11cを開き、ピストンガイド11が上昇すると流入孔11cを閉じるように作動する。より具体的には、図2に示すように、ピストン21は弾性体により断面H形状のシール体に形成されており、その外周側においてシリンダ10の内面に摺接するとともに、ピストンガイド11の加圧壁部11aとフランジ部材14の固定部14aの下端との間でピストンガイド11に対して上下方向に移動自在となっている。そして、ピストンガイド11が下降すると、ピストン21は加圧壁部11aに対して上方に移動して流入孔11cを開き、当該流入孔11cを介して流入室13を加圧室12に連通させる。一方、ピストンガイド11が上昇すると、ピストン21は加圧壁部11aに当接して流入孔11cを閉じ、流入室13と加圧室12との間の連通を遮断する。なお、符号22はシリンダ10と支持筒部16との間に嵌合固定されてピストン21の上側の移動ストローク端を規制する規制部材である。
ピストンガイド11の上部には、流入室13に流入した内容物を外部に吐出するための吐出ヘッド30が設けられている。図2に示すように、吐出ヘッド30は例えば樹脂製とされ、フランジ部材14の固定部14aを挟んでピストンガイド11の上部に嵌合固定される円筒状の吐出壁30aと、吐出壁30aの上端に設けられる円形の天壁30bとを備えている。天壁30bは吐出壁30aよりも僅かに大径に形成されている。吐出壁30aの側面には当該吐出壁30aを貫通するとともに流入室13に連なる吐出孔30cが設けられている。図1、図2では1つの吐出孔30cのみが示されるが、吐出壁30aの外周面に複数の吐出孔30cを設けられている。
吐出ヘッド30にはゴムやエラストマー等の弾性体により形成されたシール部材31が装着されている。本実施の形態においては、図2に示すように、シール部材31は、シール本体31aと付勢部31bとを備えた構成とされている。シール本体31aは、吐出ヘッド30の吐出壁30aの側面に当該側面に密着するように装着されて吐出孔30cを閉塞可能となっている。図示する場合では、シール本体31aは、吐出ヘッド30の吐出壁30aの側面を全周に亘って覆う環状に形成されるとともに断面形状が矩形形状に形成され、吐出壁30aの側面を締め付けるように装着されている。また、シール本体31aは、吐出孔30cを閉塞する閉塞位置(図2に示す位置)と、吐出孔30cに対して下方に移動して当該吐出孔30cを開く開放位置(図3に示す位置)との間で、吐出壁30aの軸方向に沿って上下方向に移動自在となっている。
また、シール部材31は、シール本体31aと一体に形成される付勢部31bを備えている。図2に示すように、付勢部31bは、シール本体31aよりも厚みが薄い薄肉の円筒状に形成されており、シール本体31aの下端外周縁から下方に向けて延び、その下端においてフランジ部材14の固定部14aの上面に当接している。つまり、付勢部31bは、その下端においてフランジ部材14を介してピストンガイド11に支持されている。図3に示すように、付勢部31bはシール本体31aが閉塞位置から開放位置に移動すると弾性変形して、シール本体31aを開放位置から閉塞位置に向けて付勢する。なお、付勢部31bがシール本体31aを開放位置から閉塞位置に向けて付勢する弾性力は、付勢部材15がフランジ部材14ないしピストンガイド11を上方に向けて付勢する弾性力よりも小さく設定されている。
吐出ヘッド30には、吐出孔30cから吐出された内容物を受ける樹脂製の受皿部材40が装着されている。図2に示すように、受皿部材40は上面が受皿面41aとなる受皿本体41を備えており、この受皿本体41には受皿面41aに開口するとともに吐出ヘッド30の天壁30bが内側に配置される貫通孔41bが設けられている。
受皿本体41の外周縁には下方に向けて延びる円筒状のガイド壁42が一体に設けられるとともにガイド壁42の内側に該ガイド壁42と同軸に副ガイド壁43が一体に設けられている。ガイド壁42の外周面は固定部材5のU字状部5aの内周面に摺接可能となっており、また、副ガイド壁43の内周面はフランジ本体部14bの外周縁に摺接可能となっており、これにより受皿部材40は吐出ヘッド30に沿って上下方向に移動自在つまり昇降自在となっている。なお、ガイド壁42の下端には径方向外側に向けて突出する係止突起42aが一体に設けられ、この係止突起42aが固定部材5のU字状部5aの下端に係合することにより受皿部材40の抜け出しが防止されるようになっている。
受皿本体41には係合部44が一体に設けられている。図2に示すように、この係合部44は受皿本体41の内周端の側における下面で構成されており、シール本体31aの上面に上方から係合している。また、受皿本体41の下面には、シール本体31aの背面に当接してシール本体31aを支持する支持壁45が一体に形成されている。つまり、シール部材31は吐出ヘッド30の側面と受皿本体41の支持壁45との間に配置されている。
このような構成により、図2に示す通常状態つまり受皿本体41が閉位置にある状態においては、吐出ヘッド30の天壁30bが貫通孔41bの開口の内側に配置されて貫通孔41bの開口が閉塞されるとともに閉塞位置にあるシール本体31aにより吐出孔30cが閉塞され、吐出孔30cから空気が流入することが防止される。
一方、図2に示す状態から受皿部材40の受皿本体41を下方に向けて押し下げ操作して開位置にまで移動させることで、図3に示すように、受皿本体41とともにシール本体31aを閉塞位置から開放位置にまで移動させるとともに貫通孔41bの開口を開いて吐出孔30cを外部に開放することができる。なお、吐出孔30cを外部に開放した状態においては、シール部材31のシール本体31aにより吐出ヘッド30と支持壁45との間が密封され、吐出ヘッド30と支持壁45との間から下方に向けた内容物の漏れ出しが防止される。
また、受皿本体41には押下げ部46が一体に設けられている。図2に示すように、押下げ部46は、受皿本体41の下面の支持壁45の外側に隣接した部分に段差状に設けられている。この押下げ部46は、図3に示すように、受皿本体41が開位置にまで下降したとき、つまりシール本体31aが開放位置となる位置にまで受皿本体41が下降したときにフランジ部材14に一体に設けられた当接壁47に上方から当接して受皿本体41に加えられる押し下げ力をフランジ部材14を介してピストンガイド11に伝達する。なお、図示する場合には、ピストンガイド11に設けられた当接壁47に押下げ部46を当接させて受皿本体41の押し下げ力をフランジ部材14を介してピストンガイド11に伝達させるようにしているが、押下げ部46をピストンガイド11に直接当接させる構成とすることもできる。
図1に示すように、容器本体2には受皿部材40や吐出ヘッド30を覆うキャップCを取り付けることができる。このキャップCは、例えばU字状部5aの外周面にアンダーカット係合することにより容器本体2に着脱自在に取り付けられる構成とすることができるが、ねじ結合等の他の手段によって容器本体2に着脱自在に装着される構成とすることもできる。
このような構成の受皿付きポンプ容器1では、通常状態においては、吐出ヘッド30は受皿本体41の貫通孔41bの内部に収容されて貫通孔41bの開口を閉塞しており、また、吐出ヘッド30に設けられる吐出孔30cはシール部材31のシール本体31aによって閉塞されている。この状態から、受皿本体41を下方に押し下げ操作することにより、吐出孔30cを外部に開放するとともにピストンガイド11を作動させ、当該ピストンガイド11、シリンダ10及びピストン21によるポンプ動作により、容器本体2の収容空間7に収容されている内容物を吐出孔30cから受皿本体41の受皿面41aに吐出させることができる。このとき、シール本体31aとともに受皿本体41を上方に付勢する付勢部31bの弾性力が、ピストンガイド11を上方に向けて付勢する付勢部材15の弾性力よりも小さく設定されているので、受皿本体41を押し下げ操作すると、まず受皿本体41が閉位置から開位置に向けて下方に移動し、次いで、押下げ部46が当接壁47に当接してピストンガイド11が受皿本体41とともに押し下げられることになる。
より具体的に説明すると、まず、受皿本体41が使用者等によって開位置にまで押し下げ操作されると、その押し下げ力が係合部44からシール本体31aに伝達され、シール本体31aが受皿本体41とともに付勢部31bの弾性力に抗して図1、図2に示す閉塞位置から図3に示す開放位置にまで押し下げられて吐出孔30cが開かれる。このとき、受皿本体41は吐出ヘッド30の天壁30bに対して下方に移動しているので、吐出孔30cは貫通孔41bを介して外部つまり受皿面41aに向けて開放された状態となる。
次に、図3に示すように吐出孔30cが開放された後、さらに受皿本体41を下方に向けて押し下げ操作すると、受皿本体41に設けられた押下げ部46が当接壁47に当接して、受皿本体41の押し下げ力がフランジ部材14を介してピストンガイド11に伝達される。これにより、ピストンガイド11が受皿本体41とともに下降してポンプ動作が開始される。
通常状態では逆止弁20は閉状態となっているので、ピストンガイド11が下降してポンプ動作が開始されると、加圧室12の内部がピストンガイド11によって加圧されるとともにピストンガイド11に装着されたピストン21が上方に移動して流入孔11cが開かれる。そして、さらにピストンガイド11が下降すると、加圧室12の内部の加圧された内容物が流入孔11cからピストンガイド11の内側の流入室13に流入し、当該流入室13を通って吐出ヘッド30の内部に供給され、吐出孔30cから受皿面41aに向けて吐出される。
このように、受皿本体41を下方に向けて押し下げ操作することにより、吐出孔30cを外部に開放し、その後、受皿本体41をさらに下方に向けて押し下げ操作することによりピストンガイド11を作動させて吐出孔30cから受皿本体41の受皿面41aに内容物を吐出させることができる。受皿面41aに吐出された内容物は、例えばスポンジ等で拭い取って使用することができる。なお、内容物をスポンジで拭い取る場合には、スポンジを受皿面41aに向けて押し付けることで受皿本体41を押し下げ操作することにより、吐出孔30cから吐出された内容物を容易にスポンジに付着させて内容物の取り出しを容易に行うことができる。また、内容物は吐出孔30cから吐出ヘッド30と貫通孔41bとの間の環状の隙間を介して受皿面41aにリング状に吐出されるので、内容物をスポンジの広範囲に付着させて内容物の取り出しをさらに容易にすることができる。
吐出孔30cから内容物が吐出された後、受皿本体41の押し下げ操作が解除されると、付勢部31bの弾性力によってシール本体31aが受皿本体41とともに吐出孔30cを閉じる閉塞位置にまで上方に移動する。したがって、内容物の吐出操作が終了すると、吐出孔30cは自動的にシール本体31aによって閉塞された状態とされる。また、シール本体31aが閉塞位置にまで上方に移動すると、受皿本体41がシール本体31aにより上方に向けて押されて閉位置にまで移動し、貫通孔41bの開口が閉塞される。
一方、受皿本体41の押し下げ操作が解除されると、付勢部材15の弾性力によりピストンガイド11が図1に示す初期位置に向けて上方に移動する。このとき、ピストン21により流入孔11cが閉じられた状態でピストンガイド11が上昇することになるので、加圧室12が負圧となって逆止弁20が開かれ、容器本体2の収容空間7に収容されている内容物が流出孔3dから加圧室12内に向けて流出して加圧室12に供給される。また、収容空間7から内容物が流出するのに伴って中皿6が容器本体2の内部で上昇し、収容空間7は常に内容物により満たされた状態に維持される。このとき、中皿6が移動した分だけ、通気孔2cから容器本体2の中皿6の下方側部分に外気が導入される。したがって、内容物を吐出しても、容器本体2の収容空間7に空気が流入することがなく、常に、受皿本体41の押し下げ操作によってピストンガイド11を効率良くポンプ動作させて内容物を効率良く吐出させることができる。なお、シール本体31aとともに受皿本体41を上方に付勢する付勢部31bの弾性力が、ピストンガイド11を上方に向けて付勢する付勢部材15の弾性力よりも小さく設定されていることから、吐出孔30cから内容物が吐出された後、受皿本体41の押し下げ操作が解除されると、まず付勢部材15の弾性力によりピストンガイド11が図1に示す初期位置に向けて上方に移動して内容物が加圧室12に供給され、次いで、受皿本体41が付勢部31bの弾性力により開位置から閉位置に向けて上方に移動して貫通孔41bの開口が閉塞されることになる。
このように、本発明の受皿付きポンプ容器1では、通常状態においては、吐出ヘッド30により貫通孔41bを閉塞した状態としておき、内容物を吐出するために受皿本体41が押し下げ操作されたときに吐出孔30cを自動的に開放させてから内容物を吐出させるようにしたので、不使用時に吐出孔30cから空気が流入することを確実に防止して、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる。これにより、例えば空気に触れることによって固化し易い内容物や、空気に触れることで効能が薄れる内容物などを、吐出不良や内容物の劣化を生じさせることなく、この受皿付きポンプ容器1に収容することができる。
また、本実施の形態のポンプ容器1では、通常状態においては、吐出孔30cをシール本体31aによって確実に閉塞した状態としておき、内容物を吐出するために受皿本体41が押し下げ操作されたときにシール本体31aを受皿本体41によって閉塞位置から開放位置にまで押し下げて吐出孔30cを自動的に開放させるようにしたので、シール本体31aによって不使用時に吐出孔30cから空気が流入することをより確実に防止して、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる。
さらに、本実施の形態のポンプ容器1では、シール本体31aを吐出壁30aの側面を全周に亘って覆う環状に形成し、シール本体31aで吐出壁30aの側面を締め付けることで当該シール本体31aを吐出壁30aの側面に密着させるようにしたので、シール本体31aによって吐出孔30cをさらに確実に閉塞することができる。これにより、吐出孔30cからの空気の流入をさらに確実に防止することができる。
さらに、本実施の形態のポンプ容器1では、シール部材31はシール本体31aに当該シール本体31aを開放位置から閉塞位置に付勢する付勢部31bが一体に設けられた構成とされているので、シール本体31aを付勢する部材を他に設けることを不要として、受皿付きポンプ容器1の部品点数を減らし、当該コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施の形態のポンプ容器1では、付勢部31bを円筒状(スカート状)に形成したことにより、開放位置にまで移動したシール本体31aにより大きな弾性力を加えることができる。したがって、開放位置にまで移動したシール本体31aを確実に閉塞位置にまで移動させて、吐出孔30cからの空気の流入をさらに確実に防止することができる。
付勢部31bの弾性力によるシール本体31aの閉塞位置への移動を補助するために、図4(a)、(b)に示すように、フランジ部材14に板ばね50を一体に設けることもできる。この板ばね50は、フランジ本体部14bから周方向に向けて延びつつ上方に突出しており、その先端において受皿本体41の下面に当接している。このような板ばね50を設けることにより、受皿本体41を上方に移動させるための弾性力を板ばね50により補助することにより、付勢部31bによりシール本体31aをより確実に開放位置から閉塞位置にまで移動させることができるようにして、吐出孔30cからの空気の流入をさらに確実に防止することができる。なお、フランジ部材14に板ばね50を一体に設けた場合には、板ばね50の弾性力と付勢部31bの弾性力とを合計した弾性力が、付勢部材15の弾性力よりも小さくなるように設定される。
図5は図1に示す受皿付きポンプ容器1の他の変形例の断面図であり、図6は図5に示す受皿付きポンプ容器1の、受皿部材40が押し下げられて吐出孔30cが開放された状態の断面図である。なお、図5、図6においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図5に示す他の変形例の受皿付きポンプ容器1では、通常状態において吐出ヘッド30の天壁30bの上端が受皿本体41の受皿面4aよりも下方に配置されるとともに、図6に示すように、シール本体31aが開放位置となる開位置にまで受皿本体41が下降しても、吐出ヘッド30の天壁30bの上端が受皿面41aよりも上方に突出しない構成としている。
この変形例の構成においては、受皿部材40の受皿本体41に設けられる貫通孔41bの内周面は、下方側よりも上方側が大径となるテーパ状に形成され、吐出ヘッド30の上端つまり天壁30bの外周面が貫通孔41bに対応したテーパ状に形成されるのが好ましい。このような構成とすることにより、吐出ヘッド30の天壁30bが受皿本体41の受皿面41aよりも上方に突出しない構成としても、貫通孔41bと天壁30bとの間に十分な隙間を生じさせて、当該隙間を介して吐出孔30cを受皿面41aに向けて確実に開放することができる。
図7は本発明の他の実施の形態である受皿付きポンプ容器の断面図であり、図8は図7示す受皿付きポンプ容器の要部を拡大して示す断面図であり、図9は図7に示す受皿付きポンプ容器の、受皿部材が押し下げられて吐出孔が開放された状態の断面図である。
図7〜図9に示す受皿付きポンプ容器101は、図1〜図6に示す受皿付きポンプ1に対して、受皿部材40およびシール部材31の構成が相違するものである。図7に示すように、この受皿付きポンプ容器101のその他の構成は、基本的に図1〜図6に示す受皿付きポンプ1の構成と同様であるので、図7〜図9においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付し、上記相違点以外の部分の再度の説明は省略する。
図8に示すように、受皿付きポンプ容器101では、受皿部材40の受皿本体41には、受皿面41aと支持壁45との間つまり貫通孔41bの周縁に沿って段差面102が設けられている。この段差面102は吐出ヘッド30の軸方向つまり受皿本体41の昇降方向に対して略垂直であるとともに上方に向けられている。そして、通常状態においては、吐出ヘッド30の天壁30bが、その吐出壁30aよりも径方向外側に突出する外周縁部分の下面30dにおいて段差面102に当接することにより、受皿本体41の貫通孔41bの開口が吐出ヘッド30により閉塞されるようになっている。なお、吐出ヘッド30の天壁30bの下面30dは、当該天壁30bの吐出壁30aよりも径方向外側に突出する外周縁部分の下側に、内側部分よりも上方に向けて凹む段差状に設けられている。
また、この受皿付きポンプ容器101では、シール部材31は、吐出ヘッド30の吐出孔30cよりも下方側における側面に装着される環状筒部103と、この環状筒部103の上端部分から径方向外側に向けて突出して貫通孔41bの内面に当接する環状リップ部104とを備えた構成とされる。なお、図示する場合では、受皿本体41の貫通孔41bは支持壁45の内側に設けられているので、シール部材31の環状リップ部104は支持壁45の内周面に当接するように構成されている。なお、環状リップ部104は、支持壁45の内周面に対して径方向外側に付勢された状態で弾性的に当接するとともに支持壁45に対して摺動自在となっている。このような構成により、吐出ヘッド30の側面と支持壁45の内周面との間が吐出孔30cよりも下方側においてシール部材31によって液密に密封されるとともに、当該密封状態を保持しながら受皿本体41が吐出ヘッド30に対して昇降することができるようになっている。
上記のように、本実施形態における受皿付きポンプ容器101では、シール部材31に付勢部31bが設けられないため、受皿部材40を上方に向けて付勢する部材が必要である。そのため、本実施の形態においては、フランジ部材14と受皿本体41との間にスプリング105を設け、このスプリング105により受皿部材40を開位置から閉位置に向けて上方に付勢するようにしている。なお、スプリング105が受皿本体41を開位置から閉位置に向けて付勢する弾性力は、付勢部材15がフランジ部材14ないしピストンガイド11を上方に向けて付勢する弾性力よりも小さく設定されている。これにより、本実施の形態においても、受皿本体41を押し下げ操作すると、まず受皿本体41が閉位置から開位置に向けて下方に移動し、次いで、押下げ部46が当接壁47に当接してピストンガイド11が受皿本体41とともに押し下げられることになり、また、受皿本体41の押し下げ操作が解除されると、まず付勢部材15の弾性力によりピストンガイド11が図8に示す初期位置に向けて上方に移動して内容物が加圧室12に供給された後、受皿本体41がスプリング105の弾性力により開位置から閉位置に向けて上方に移動して貫通孔41bの開口が閉塞されることになる。
なお、受皿部材40を閉位置に向けて上方に付勢する手段としては、上記したスプリング105に限らず、例えば図4に示すのと同様の板ばね50をフランジ部材14に設けるなど、他の手段を用いるようにしてもよい。この場合においても、受皿本体41を開位置から閉位置に向けて付勢する弾性力は、付勢部材15がフランジ部材14ないしピストンガイド11を上方に向けて付勢する弾性力よりも小さく設定される。
このような構成の受皿付きポンプ容器101においても、図7、図8に示すように、通常状態においては、受皿本体41の貫通孔41bが閉塞されて吐出ヘッド30の貫通孔41bは外部に開放されず、よって不使用時に吐出孔30cから空気が流入することを確実に防止して、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる。
また、図9に示すように、受皿本体41を下方に押し下げ操作して開位置にまで下降させることにより、受皿本体41の貫通孔41bを開いて吐出孔30cを外部に開放し、その後、さらに受皿本体41を下方に向けて押し下げ操作することにより、ピストンガイド11を作動させ、当該ピストンガイド11、シリンダ10及びピストン21によるポンプ動作により、容器本体2の収容空間7に収容されている内容物を吐出孔30cから受皿本体41の受皿面41aに吐出させることができる。内容物を吐出孔30cから吐出させているときには、吐出ヘッド30の吐出孔30cよりも下方側における側面と支持壁45の内周面との間はシール部材31によって液密に密封されるので、吐出ヘッド30と支持壁45との間から下方に向けた内容物の漏れ出しが防止される。
吐出孔30cから内容物が吐出された後、受皿本体41の押し下げ操作が解除されると、スプリング105の弾性力によって受皿本体41が開位置から閉位置にまで上方に向けて移動し、受皿本体41の貫通孔41bの開口が吐出ヘッド30により閉塞される。つまり、内容物の吐出操作が終了すると、貫通孔41bが自動的に吐出ヘッド30により閉塞され、吐出孔30cは外部から遮断された状態とされる。これにより、内容物の吐出を終了した後においても、吐出孔30cから空気が流入することを確実に防止して、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる。
また、受皿本体41の押し下げ操作が解除されると、図1〜図6に示す受皿付きポンプ容器1と同様に、付勢部材15の弾性力によりピストンガイド11が図8に示す初期位置に向けて上方に移動し、逆止弁20が開かれて容器本体2の収容空間7に収容されている内容物が流出孔3dから加圧室12に供給される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図1〜図6に示す実施形態においては、シール部材31は、シール本体31aが断面矩形の環状に形成され、付勢部31bが薄肉の円筒状となる形状に形成されているが、これに限らず、シール本体31aによって吐出孔30cを閉塞することができるとともに付勢部31bによってシール本体31aを上方に付勢することができる形状であれば、種々の形状とすることもできる。
また、図7〜図9に示す実施形態においても、シール部材31は、吐出ヘッド30の吐出孔30cよりも下方側における側面に装着される環状筒部103と、環状筒部103から径方向外側に向けて突出して貫通孔41bの内面に当接する環状リップ部104とを備えていれば、その形状は種々変更可能である。
1 受皿付きポンプ容器
2 容器本体
2a 底部
2b 側壁部
2c 通気孔
2d 雄ねじ部
3 隔壁部材
3a 隔壁本体
3b 装着筒部
3c 段部
3d 流出孔
4 環状シール
5 固定部材
5a U字状部
5b 雌ねじ部
6 中皿
6a シール部
7 収容空間
10 シリンダ
11 ピストンガイド
11a 加圧壁部
11b 側壁部
11c 流入孔
12 加圧室
13 流入室
14 フランジ部材
14a 固定部
14b フランジ本体部
15 付勢部材
16 支持筒部
20 逆止弁
20a 基部
20b 連結片
20c 円板状の弁体
21 ピストン
22 規制部材
30 吐出ヘッド
30a 吐出壁
30b 天壁
30c 吐出孔
30d 下面
31 シール部材
31a シール本体
31b 付勢部
40 受皿部材
41 受皿本体
41a 受皿面
41b 貫通孔
42 ガイド壁
42a 係止突起
43 副ガイド壁
44 係合部
45 支持壁
46 押下げ部
47 当接壁
50 板ばね
101 受皿付きポンプ容器
102 段差面
103 環状筒部
104 環状リップ部
105 スプリング
C キャップ

Claims (9)

  1. 有底筒状に形成された容器本体と、
    内容物の流出孔を備え、前記容器本体に装着されて該容器本体の開口を覆う隔壁部材と、
    前記容器本体の内部に昇降可能に設けられ、前記隔壁部材との間に内容物の収容空間を区画形成する中皿と、
    前記隔壁部材の上面に設けられ、内側部分が前記流出孔に連なるシリンダと、
    内側に流入室を区画形成するとともに該流入室を外部に連通させる流入孔を備えた有底円筒状に形成され、前記シリンダの内側に昇降自在に収容されて前記隔壁部材との間に前記流出孔に連なる加圧室を区画形成するピストンガイドと、
    前記ピストンガイドを上方に向けて付勢する付勢部材と、
    前記隔壁部材に装着され、前記流出孔を覆って前記加圧室から前記収容空間に向けた内容物の流れを阻止するとともに前記収容空間から前記加圧室に向けた内容物の流れを許容する逆止弁と、
    前記シリンダの内面に摺動可能に前記ピストンガイドに装着され、該ピストンガイドが下降すると前記流入孔を開き、前記ピストンガイドが上昇すると前記流入孔を閉じるピストンと、
    前記ピストンガイドの上部に設けられ、前記流入室に連なる吐出孔が側面に開口する吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドが配置される貫通孔が開口する受皿面を備え、前記貫通孔の開口が前記吐出ヘッドで閉塞される閉位置と前記吐出孔が外部に開放される開位置との間で前記吐出ヘッドに沿って昇降自在の受皿本体と、前記受皿本体に一体に設けられ、該受皿本体が前記開位置にまで下降したときに前記ピストンガイドに上方から当接する押下げ部とを備える受皿部材と、
    弾性体により形成され、前記吐出ヘッドに装着されて該吐出ヘッドの側面と前記受皿本体との間に配置されるシール部材とを有し、
    前記受皿本体を前記開位置にまで押し下げて前記吐出孔を外部に開放した後、さらに前記受皿本体を押し下げることによって前記押下げ部により前記ピストンガイドを下降させて前記吐出孔から内容物を吐出させることを特徴とする受皿付きポンプ容器。
  2. 前記シール部材が、前記吐出ヘッドの側面に装着されて前記吐出孔を閉塞する閉塞位置と前記吐出孔を開く開放位置との間で上下方向に移動自在のシール本体と、該シール本体と一体に形成され、前記ピストンガイドに支持されて前記シール本体を前記開放位置から前記閉塞位置に向けて付勢する付勢部とを備え、
    前記受皿本体が、前記シール本体に上方から係合する係合部を備え、
    前記受皿本体が前記開位置にまで下降したときに前記シール本体が前記係合部に押されて前記開放位置となる、請求項1に記載の受皿付きポンプ容器。
  3. 前記シール本体が前記吐出ヘッドの側面を全周に亘って覆う環状に形成され、前記付勢部が前記シール本体よりも薄肉の円筒状に形成されている、請求項2に記載の受皿付きポンプ容器。
  4. 前記シール部材が、前記吐出ヘッドの前記吐出孔よりも下方側における側面に装着される環状筒部と、前記環状筒部から径方向外側に向けて突出して前記貫通孔の内面に当接する環状リップ部とを備える、請求項1に記載の受皿付きポンプ容器。
  5. 前記ピストンガイドに該ピストンガイドに対して径方向外側に向けて突出するフランジ部材が設けられ、該フランジ部材と前記隔壁部材との間に前記付勢部材が設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の受皿付きポンプ容器。
  6. 前記フランジ部材に前記受皿部材を上方に向けて付勢する板ばねが一体に設けられている、請求項5に記載の受皿付きポンプ容器。
  7. 前記フランジ部材と前記受皿本体との間に前記受皿部材を上方に向けて付勢するスプリングが配置されている、請求項5に記載の受皿付きポンプ容器。
  8. 前記吐出ヘッドの上端が前記受皿面よりも下方に配置され、前記受皿本体が前記開位置にまで下降しても前記吐出ヘッドの上端が前記受皿面よりも上方に突出しない、請求項1〜7の何れか1項に記載の受皿付きポンプ容器。
  9. 前記受皿部材の貫通孔がテーパ状に形成され、前記吐出ヘッドの上端が前記貫通孔に対応したテーパ状に形成されている、請求項1〜8の何れか1項に記載の受皿付きポンプ容器。
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