JP7313235B2 - 吐出器 - Google Patents

吐出器 Download PDF

Info

Publication number
JP7313235B2
JP7313235B2 JP2019157755A JP2019157755A JP7313235B2 JP 7313235 B2 JP7313235 B2 JP 7313235B2 JP 2019157755 A JP2019157755 A JP 2019157755A JP 2019157755 A JP2019157755 A JP 2019157755A JP 7313235 B2 JP7313235 B2 JP 7313235B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
movable member
coil spring
stem
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019157755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021035841A (ja
Inventor
徹也 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2019157755A priority Critical patent/JP7313235B2/ja
Publication of JP2021035841A publication Critical patent/JP2021035841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7313235B2 publication Critical patent/JP7313235B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、吐出器に関するものである。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、容器本体の口部に装着されるシリンダと、上方付勢状態で下方移動可能に設けられた可動部材と、シリンダ内に収容され、可動部材を上方に付勢するコイルスプリングと、下降端位置に位置する可動部材が着脱可能に装着され、可動部材の上方移動を規制する規制筒と、を備える吐出器が知られている。可動部材は、上下方向に延びるステムと、ステムの上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、シリンダ内に上下摺動可能に嵌合されるとともに、ステムの上下動に連係するピストンと、を備えている。
吐出器は、可動部材が規制筒に装着されて下降端位置に位置した状態で出荷される。
特開2015-105117号公報
しかしながら、前記従来の吐出器では、出荷後に例えば、容器本体の内圧が上昇したり、倒れたりしたとき等に、容器本体内の内容物が、シリンダの下端開口からシリンダ内に進入し、コイルスプリングの一部が内容物に浸される場合がある。この場合、コイルスプリングのうち、内容物の液面に位置する部分に、錆が発生するおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、出荷後に例えば、容器本体の内圧が上昇したり、倒れたりして、容器本体内の内容物がシリンダ内に進入しても、コイルスプリングに接触するのを防ぐことができる吐出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の吐出器は、容器本体の口部に装着されるシリンダと、上方付勢状態で下方移動可能に設けられた可動部材と、前記シリンダ内に収容され、前記可動部材を上方に付勢するコイルスプリングと、下降端位置に位置する前記可動部材が着脱可能に装着され、前記可動部材の上方移動を規制する規制筒と、を備え、前記可動部材は、上下方向に延びるステムと、前記ステムの上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、前記シリンダ内に上下摺動可能に嵌合されるとともに、前記ステムの上下動に連係するピストンと、を備え、前記シリンダは、内側に前記コイルスプリングが挿入され、前記コイルスプリングの下端部を支持した支持面を有する挿入筒部と、前記挿入筒部から下方に延び、内径が前記挿入筒部の内径より小さい導入筒部と、を備え、前記可動部材は、下降端位置に位置したときに、前記シリンダ内に形成されたシール面に当接し、前記導入筒部内と前記挿入筒部内との連通を遮断するシール部を備える。
この発明によれば、シリンダが、内側にコイルスプリングが挿入され、コイルスプリングの下端部を支持した支持面を有する挿入筒部と、挿入筒部から下方に延び、内径が挿入筒部の内径より小さい導入筒部と、を備え、可動部材が、下降端位置に位置したときに、シリンダ内に形成されたシール面に当接し、導入筒部内と挿入筒部内との連通を遮断するシール部を備えている。したがって、可動部材が下降端位置に位置した状態で、容器本体の内圧が上昇したり、倒れたりして、容器本体内の内容物がシリンダの導入筒部内に進入しても、挿入筒部内に到達するのを防ぐことが可能になり、コイルスプリングに接触するのを防ぐことができる。
前記ピストンは筒状に形成され、前記可動部材は、前記ピストンの内側に挿通されたピストンガイドを備え、前記ピストンガイドは、前記ステムの下部内に嵌合された装着部と、前記装着部の下端部から下方に向けて突出するとともに、径方向の外側に張り出した有頂筒状の支持部と、を備え、前記支持部の天壁部の下面は、前記コイルスプリングの上端部を支持し、前記シール部は、前記支持部の天壁部の下面から下方に向けて突出し、前記コイルスプリングの内側に挿入されてもよい。
この場合、コイルスプリングの上端部が、有頂筒状に形成された支持部の天壁部の下面に支持され、シール部は、支持部の天壁部の下面から下方に向けて突出し、コイルスプリングの内側に挿入されている。したがって、可動部材が下降端位置に位置した状態で、コイルスプリングが収容されている、挿入筒部の内周面とシール部の外周面と支持部の天壁部の下面との間の空間を、導入筒部内に対してシールすることが可能になり、可動部材が下降端位置に位置した状態で、容器本体内の内容物がコイルスプリングに接触するのを確実に防ぐことができる。
前記シリンダ内に、前記シリンダの下端開口を開閉する下部弁体が設けられ、前記可動部材を、前記規制筒に装着した下降端位置より上方に位置し、かつ前記規制筒に当接する押下端位置まで下降させたときに、前記シール部は、前記シール面より上方に位置してもよい。
この場合、可動部材を、規制筒に装着した下降端位置より上方に位置し、かつ規制筒に当接する押下端位置まで下降させたときに、シール部が、シール面より上方に位置するので、可動部材を押下端位置まで下降させても、シリンダの導入筒部の内圧が過度に高くなるのを抑制することが可能になり、可動部材を押下端位置から下降端位置に到達させるのに要する力を抑えることができる。
本発明によれば、出荷後に例えば、容器本体の内圧が上昇したり、倒れたりして、容器本体内の内容物がシリンダ内に進入しても、コイルスプリングに接触するのを防ぐことができる。
本発明に係る一実施形態として示した吐出器の縦断面図である。 図1に示す吐出器において、可動部材が下降端位置に位置した状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出器1について説明する。
本実施形態の吐出器1は、図1に示されるように、容器本体Wの口部W1に装着されるシリンダ15と、上方付勢状態で下方移動可能に設けられた可動部材24と、シリンダ15内に収容され、可動部材24を上方に付勢するコイルスプリング19と、下降端位置に位置する可動部材24が着脱可能に装着され、可動部材24の上方移動を規制する規制筒22と、を備えている。
内容物は、例えば、ボディソープ、ハンドソープ、シャンプー、リンス、およびコンディショナー等、空気より圧縮しにくい液体等となっている。
可動部材24は、上下方向に延びるステム11と、ステム11の上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔16aが形成された押下ヘッド16と、シリンダ15内に上下摺動可能に嵌合されるとともに、ステム11の上下動に連係する筒状のピストン14と、ピストン14の内側に挿通されるとともに、ステム11の上下動に連係するピストンガイド17と、を備えている。
シリンダ15、コイルスプリング19、規制筒22、ステム11、およびピストン14はそれぞれ、上下方向に延びる共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、上下方向から見て、軸線Oに交差する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
シリンダ15は、内側にコイルスプリング19が挿入され、コイルスプリング19の下端部を支持した支持面15cを有する挿入筒部15aと、挿入筒部15aの下端部から下方に延び、内径が挿入筒部15aの内径より小さい導入筒部15bと、を備えている。
挿入筒部15aの下端部に、径方向の内側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びる環状の段部が形成されている。この段部のうちの上方を向く面が、支持面15cとなっている。
導入筒部15bの下端部に、径方向の内側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びる環状の弁座板15eが形成されている。弁座板15eの内側が、シリンダ15の下端開口となっている。導入筒部15b内に、シリンダ15の下端開口を開閉する下部弁体18が設けられている。下部弁体18はボール弁とされ、弁座板15eの内周縁部に上方に向けて離反可能に着座している。
下部弁体18は、シリンダ15内の加圧時に、シリンダ15の下端開口を閉塞したままに維持し、シリンダ15内の減圧時に、シリンダ15の下端開口を開放する逆止弁となっている。これにより、シリンダ15内の加圧時に、シリンダ15内の内容物がシリンダ15の下端開口から容器本体W内に戻ることが阻止され、シリンダ15内の減圧時に、容器本体W内の内容物がシリンダ15の下端開口からシリンダ15内に流入する。
導入筒部15bの内周面に、径方向の内側に向けて突出し、下部弁体18と上下方向で対向する規制突起15fが形成されている。規制突起15fは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。規制突起15fは、弁座板15eから上方に離間した下部弁体18のこれ以上の上昇を規制する。
挿入筒部15aに、下方に向けて延び、導入筒部15bを径方向の外側から囲う連結筒部15gが形成されている。連結筒部15gの下端部は、導入筒部15bの下端部より下方に位置している。連結筒部15g内に、下端開口が容器本体Wの底部に位置する吸い上げパイプ15iが嵌合されている。
シリンダ15は、内側にピストン14が上下摺動可能に嵌合された摺動筒部15dを備えている。摺動筒部15dは、挿入筒部15aの上端部から上方に延び、内径が挿入筒部15aの内径より大きくなっている。摺動筒部15dの上部に、径方向の外側に向けて突出するフランジ部15hが、周方向の全長にわたって形成され、フランジ部15hが、容器本体Wの口部W1の上端開口縁上に配置されている。
ここで、吐出器1は、容器本体Wの口部W1に螺着される装着キャップ21を備えている。装着キャップ21は、環状の天壁部21aを備える有頂筒状に形成されている。装着キャップ21の天壁部21aの内側に、摺動筒部15dのうち、フランジ部15hより上方に位置する上端部が挿通されている。装着キャップ21の天壁部21aが、フランジ部15hの上面に配置されている。フランジ部15hが、装着キャップ21の天壁部21aの下面と、容器本体Wの口部W1の上端開口縁と、により上下方向に挟まれて固定されることによって、シリンダ15が口部W1に装着されている。
シリンダ15には、径方向に開口し、容器本体W内とシリンダ15内とを連通する導入孔20が形成されている。図示の例では、導入孔20は、摺動筒部15dの上部のうち、フランジ部15hより下方に位置する部分に形成されている。導入孔20は、図1に示されるような、可動部材24が上昇端位置に位置する待機状態で、ピストン14により閉塞されている。
ステム11の上端部は、可動部材24の上下方向の位置を問わず常に、シリンダ15の上端部より上方に位置している。ステム11の下端部は、可動部材24の上下方向の位置を問わず常に、シリンダ15内に位置している。ステム11のうち、下端部は他の部分より内径および外径が大きくなっている。
ピストン14は、シリンダ15の内周面に摺接する外筒28と、外筒28の内側に設けられた内筒29と、外筒28と内筒29とを周方向の全長にわたって連結する環状の連結部27と、を備えている。
外筒28における上端部および下端部にそれぞれ、径方向の外側に向けて膨出する膨出部が形成されており、前述の待機状態で、シリンダ15の導入孔20が、外筒28の両膨出部同士の間に位置することで閉塞される。連結部27は、外筒28および内筒29それぞれにおける上端部と下端部との間に位置する中間部同士を連結している。内筒29は、ステム11の下端部内に上下摺動自在に嵌合されている。
ピストンガイド17は、ステム11の下部内に嵌合された装着部31を備えている。装着部31は、ステム11の下端開口から下方に突出している。図2に示されるような、可動部材24が下降端位置に位置した状態で、装着部31は、シリンダ15の摺動筒部15d内に位置する。装着部31は、周方向に間隔をあけて配置されるとともに、ステム11の下部内に嵌合された複数の分割周壁と、複数の分割周壁における周方向の中央部から各別に径方向の内側に向けて突出し、軸線O上で互いに連結されたリブと、を備えている。リブは、分割周壁における上下方向の全域にわたって設けられている。
ピストンガイド17は、装着部31の下端部から下方に向けて突出するとともに、径方向の外側に張り出した有頂筒状の支持部13を備えている。なお、支持部13は、例えば中実に形成されてもよい。支持部13の天壁部から装着部31が上方に向けて延びている。支持部13の天壁部のうち、装着部31より径方向の外側に位置する外周部の上面に、前述の待機状態で、ピストン14の内筒29の下端部が当接している。
支持部13の周壁部は、装着部31の分割周壁より径方向の外側に位置している。支持部13の周壁部の外周面に、シリンダ15の摺動筒部15dの内周面に近接する近接突起13aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。近接突起13aにおける径方向の外端部は、シリンダ15の挿入筒部15aの内周面より径方向の外側に位置している。可動部材24が下降端位置に位置した状態で、近接突起13aは、シリンダ15の摺動筒部15d内の下端部に位置する。近接突起13aは、支持部13の周壁部の下端部に設けられている。
可動部材24が下降端位置に位置した状態で、支持部13の下端開口縁が、挿入筒部15aの上端開口縁に当接する。可動部材24が下降端位置に位置した状態で、支持部13の天壁部は、ピストン14から下方に離れている。
支持部13の天壁部の下面は、コイルスプリング19の上端部を支持している。支持部13内にコイルスプリング19の上端部が挿入されている。内容物の吐出後、ステム11を上方に復元移動させる際に、支持部13の天壁部の上面が、ピストン14の下端部に突き当たり、ピストン14を上方に復元移動させる。なお、コイルスプリング19の上端部は、可動部材24のうち、例えばピストン14等の他の部材に支持されてもよい。
押下ヘッド16は、ステム11の上端部に嵌合された嵌合筒16bと、嵌合筒16bから径方向の外側に向けて突出し、その先端に吐出孔16aが形成された吐出筒16cと、嵌合筒16bを径方向の外側から囲う螺着筒16dと、を備える。吐出筒16cは、螺着筒16dを径方向に貫いている。嵌合筒16bの上部は、ステム11の上端部から上方に突出しており、この上部に、径方向の外側に向けて突出し、ステム11の上端開口縁に当接した係止突起16eが形成されている。係止突起16eは、ステム11の上端開口縁から径方向の外側に突出している。なお、螺着筒16dは、可動部材24のうち、例えばステム11等の他の部材に設けられてもよい。
規制筒22は、シリンダ15の上端部に外嵌された外嵌筒22aと、下降端位置に位置する押下ヘッド16の螺着筒16dが螺着される雄ねじ筒22bと、を備える。雄ねじ筒22bのうち、下部がシリンダ15の上端部内に挿入され、かつ上部がシリンダ15の上端部から上方に突出しており、この上部の外周面に雄ねじ部が形成されている。雄ねじ筒22bの下部の外周面、およびシリンダ15の上端部の内周面にはそれぞれ、互いに係合する回り止め部が形成されている。
ここで、規制筒22の雄ねじ筒22b、およびシリンダ15の摺動筒部15dそれぞれの内周面と、ステム11の外周面と、の間に、可動部材24が下降端位置に位置しているときに、シリンダ15の導入孔20を閉塞する閉塞筒23が配設されている。なお、吐出器1に閉塞筒23を設けなくてもよい。
閉塞筒23の下端部に、シリンダ15内に摺動自在に嵌合された閉塞筒部23aが形成されている。閉塞筒部23aは、図1に示されるような、可動部材24が上昇端位置に位置する待機時に、雄ねじ筒22bより下方に位置し、シリンダ15の内周面に当接している。この際、閉塞筒部23aの下端開口縁と、ピストン14の外筒28の上端開口縁と、が当接している。一方、図2に示されるような、押下ヘッド16が規制筒22に螺着され、可動部材24が下降端位置に位置した状態では、閉塞筒部23aの下端開口縁は、外筒28の上端開口縁より上方に位置し、閉塞筒部23aは、シリンダ15の導入孔20を閉塞する。
図示の例では、閉塞筒部23aにおける上端部および下端部にそれぞれ、径方向の外側に向けて膨出する膨出部が形成されており、押下ヘッド16が規制筒22に螺着された状態で、導入孔20が、閉塞筒部23aの両膨出部同士の間に位置することで閉塞される。
ステム11の外周面と、閉塞筒23の内周面と、の間に、外部とピストン14の外筒28の内周面側とを連通する導入通路25が形成されている。図1に示されるような前述の待機時に、閉塞筒23の上端部は、規制筒22の雄ねじ筒22bより上方に位置している。
そして、本実施形態では、可動部材24が、下降端位置に位置したときに、シリンダ15内に形成されたシール面26に当接し、導入筒部15b内と挿入筒部15a内との連通を遮断するシール部12を備えている。
シール面26は、導入筒部15bの内周面となっている。可動部材24が下降端位置に位置したときに、シール部12が、導入筒部15b内に着脱可能に嵌合する。
シール部12は、支持部13の天壁部の下面から下方に向けて突出し、コイルスプリング19の内側に挿入されている。シール部12は、筒状に形成され、軸線Oと同軸に配設されている。なお、シール部12は、例えば中実の棒状、若しくはブロック状等に形成されてもよい。
シール部12のうち、下端部12aは、下端部12aより上方に位置する部分(以下、他の部分という)12bより薄肉に形成され、弾性変形可能に形成されている。シール部12の外径は、上下方向の全長にわたって同じになっている。シール部12のうち、下端部12aの内径は、他の部分12bの内径より大きくなっている。シール部12の下端部12aが、導入筒部15bの上端部内に着脱可能に嵌合する。シール部12の下端部12aの外径は、シール面26の内径よりわずかに大きくなっている。なお、シール部12の肉厚を、上下方向の全長にわたって同じにしてもよい。
可動部材24を、規制筒22に装着した下降端位置より上方に位置し、かつ規制筒22に当接する押下端位置まで下降させたときに、シール部12は、図1に二点鎖線で示されるように、シール面26より上方に位置する。可動部材24が押下端位置に位置した状態では、導入筒部15b内と挿入筒部15a内とが連通している。図示の例では、可動部材24が押下端位置に位置したときに、押下ヘッド16の螺着筒16dの下端部が、規制筒22の雄ねじ筒22bの上端部に押し当てられる。なお、可動部材24を押下端位置まで下降させたときに、シール部12が導入筒部15b内に嵌合されてもよい。
以上のように構成された吐出器1の使用方法について説明する。
まず、下降端位置に位置する押下ヘッド16を、規制筒22に対して軸線O回りに回転させることで、押下ヘッド16の螺着筒16dの雌ねじ部と、規制筒22の雄ねじ筒22bの雄ねじ部と、の螺合を解除する。この際、押下ヘッド16、ステム11、およびピストンガイド17が、シリンダ15に対して上昇し、ピストンガイド17のシール部12が、シリンダ15の導入筒部15bから外れ、導入筒部15b内と挿入筒部15a内とが連通する。そして、コイルスプリング19の上方付勢力によって、ピストンガイド17、ステム11、および押下ヘッド16が一体に上昇する。この過程において、ピストンガイド17の支持部13における天壁部が、ピストン14の内筒29の下端部に突き当たり、ピストン14も上昇する。
これにより、シリンダ15内が減圧することで、下部弁体18がシリンダ15の下端開口を開放し、容器本体W内の内容物が、吸い上げパイプ15iを通してシリンダ15内に流入する。また、ピストン14の外筒28の上端開口縁が、閉塞筒23の閉塞筒部23aの下端開口縁に突き当たることで、閉塞筒23を上昇させて導入孔20から上方に離間させ、外筒28がシリンダ15の導入孔20を覆う。
そして、押下ヘッド16を押下して、ステム11およびピストンガイド17とともに下降移動させると、まず、ピストンガイド17の支持部13における天壁部が、ピストン14の内筒29の下端部から下方に離れて、シリンダ15内とステム11内とが、内筒29の内側を通して連通し、また、ステム11の下端部が、ピストン14の連結部27に当接する。さらに、この下降移動を継続すると、ピストン14も下降移動することで、ピストン14が導入孔20から下方に離間しつつ、シリンダ15内の内容物が、ピストンガイド17における周方向で互いに隣り合う近接突起13a同士の間、および内筒29の内側を通して、ステム11内に流入し、吐出孔16aから吐出される。
次に、押下ヘッド16の押下を解除すると、コイルスプリング19の上方付勢力によって、前述と同様に、ピストンガイド17、ピストン14、ステム11、および押下ヘッド16が上方に復元移動し、容器本体W内の内容物がシリンダ15内に流入する。
そして、上昇端位置に位置する押下ヘッド16を、再び規制筒22に装着するには、押下ヘッド16を下方に向けて押し込み、可動部材24を押下端位置に位置させた状態で、押下ヘッド16を軸線O回りに回転させ、螺着筒16dを雄ねじ筒22bに螺着する。この際、閉塞筒23の上端開口縁が、押下ヘッド16の嵌合筒16bに形成された係止突起16eにより下方に向けて押し込まれ、閉塞筒23が下降し、閉塞筒部23aが導入孔20を閉塞する。さらにこの際、ピストンガイド17のシール部12が、シリンダ15の導入筒部15b内に嵌合され、導入筒部15b内と挿入筒部15a内との連通が遮断される。また、支持部13の下端開口縁が、挿入筒部15aの上端開口縁に当接する。
以上説明したように、本実施形態による吐出器1によれば、シリンダ15が、内側にコイルスプリング19が挿入され、コイルスプリング19の下端部を支持した支持面15cを有する挿入筒部15aと、挿入筒部15aから下方に延び、内径が挿入筒部15aの内径より小さい導入筒部15bと、を備え、可動部材24が、下降端位置に位置したときに、シリンダ15内に形成されたシール面26に当接し、導入筒部15b内と挿入筒部15a内との連通を遮断するシール部12を備えている。したがって、可動部材24が下降端位置に位置した状態で、容器本体Wの内圧が上昇したり、倒れたりして、容器本体W内の内容物がシリンダ15の導入筒部15b内に進入しても、挿入筒部15a内に到達するのを防ぐことが可能になり、コイルスプリング19に接触するのを防ぐことができる。
コイルスプリング19の上端部が、有頂筒状に形成された支持部13の天壁部の下面に支持され、シール部12は、支持部13の天壁部の下面から下方に向けて突出し、コイルスプリング19の内側に挿入されている。したがって、可動部材24が下降端位置に位置した状態で、コイルスプリング19が収容されている、挿入筒部15aの内周面とシール部12の外周面と支持部13の天壁部の下面との間の空間Xを、導入筒部15b内に対してシールすることが可能になり、可動部材24が下降端位置に位置した状態で、容器本体W内の内容物がコイルスプリング19に接触するのを確実に防ぐことができる。
可動部材24を押下端位置まで下降させたときに、シール部12が、シール面26より上方に位置するので、可動部材24を押下端位置まで下降させても、シリンダ15の導入筒部15bの内圧が過度に高くなるのを抑制することが可能になり、可動部材24を押下端位置から下降端位置に到達させるのに要する力を抑えることができる。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば 前記実施形態では、可動部材24が下降端位置に位置したときに、シール部12が、導入筒部15b内に着脱可能に嵌合して、導入筒部15b内と挿入筒部15a内との連通を遮断する構成を示したが、これに限らず、可動部材24が下降端位置に位置したときに、シール部が、支持面15cに当接して、導入筒部15b内と挿入筒部15a内との連通を遮断する構成等を採用してもよい。つまり、シール面を、支持面15cのうちコイルスプリング19より径方向の内側に位置する部分としてもよい。
前記実施形態では、規制筒22として、下降端位置に位置する押下ヘッド16が着脱可能に螺着される構成を示したが、これに限らず例えば、押下ヘッドが着脱可能にアンダーカット嵌合される構成にする等、適宜変更してもよい。
弁座板15eに、導入筒部15b内と容器本体W内とを連通する溝部を形成してもよい。この場合、上昇端位置に位置する可動部材24を、再び規制筒22に装着する際に、導入筒部15bの内圧が上昇するのを抑制することができる。このような溝部を、ピストンガイド17の支持部13等に形成してもよい。
シール部12は、支持部13に限らず、可動部材24のうち、支持部13以外の他の部材に形成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出器
11 ステム
12 シール部
13 支持部
14 ピストン
15 シリンダ
15a 挿入筒部
15b 導入筒部
15c 支持面
16 押下ヘッド
16a 吐出孔
17 ピストンガイド
18 下部弁体
19 コイルスプリング
21 装着キャップ
22 規制筒
24 可動部材
26 シール面
31 装着部
W 容器本体
W1 口部

Claims (2)

  1. 容器本体の口部に装着されるシリンダと、
    上方付勢状態で下方移動可能に設けられた可動部材と、
    前記シリンダ内に収容され、前記可動部材を上方に付勢するコイルスプリングと、
    下降端位置に位置する前記可動部材が着脱可能に装着され、前記可動部材の上方移動を規制する規制筒と、を備え、
    前記可動部材は、
    上下方向に延びるステムと、
    前記ステムの上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、
    前記シリンダ内に上下摺動可能に嵌合されるとともに、前記ステムの上下動に連係するピストンと、を備え、
    前記シリンダは、
    内側に前記コイルスプリングが挿入され、前記コイルスプリングの下端部を支持した支持面を有する挿入筒部と、
    前記挿入筒部から下方に延び、内径が前記挿入筒部の内径より小さい導入筒部と、を備え、
    前記可動部材は、下降端位置に位置したときに、前記シリンダ内に形成されたシール面に当接し、前記導入筒部内と前記挿入筒部内との連通を遮断するシール部を備え
    前記シリンダ内に、前記シリンダの下端開口を開閉する下部弁体が設けられ、
    前記可動部材を、前記規制筒に装着した下降端位置より上方に位置し、かつ前記規制筒に当接する押下端位置まで下降させたときに、前記シール部は、前記シール面より上方に位置する、吐出器。
  2. 前記ピストンは筒状に形成され、
    前記可動部材は、前記ピストンの内側に挿通されたピストンガイドを備え、
    前記ピストンガイドは、
    前記ステムの下部内に嵌合された装着部と、
    前記装着部の下端部から下方に向けて突出するとともに、径方向の外側に張り出した有頂筒状の支持部と、を備え、
    前記支持部の天壁部の下面は、前記コイルスプリングの上端部を支持し、
    前記シール部は、前記支持部の天壁部の下面から下方に向けて突出し、前記コイルスプリングの内側に挿入されている、請求項1に記載の吐出器。
JP2019157755A 2019-08-30 2019-08-30 吐出器 Active JP7313235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157755A JP7313235B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 吐出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157755A JP7313235B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 吐出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021035841A JP2021035841A (ja) 2021-03-04
JP7313235B2 true JP7313235B2 (ja) 2023-07-24

Family

ID=74716707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019157755A Active JP7313235B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 吐出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7313235B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015105117A (ja) 2013-11-29 2015-06-08 株式会社吉野工業所 液体容器装着用ポンプ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082134Y2 (ja) * 1987-11-18 1996-01-24 株式会社吉野工業所 液体吐出容器
JP2515954Y2 (ja) * 1990-03-27 1996-11-06 株式会社吉野工業所 液体吐出容器
US6685062B1 (en) * 2002-09-16 2004-02-03 Yon Woo Corporation Dispenser pump

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015105117A (ja) 2013-11-29 2015-06-08 株式会社吉野工業所 液体容器装着用ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021035841A (ja) 2021-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10602828B2 (en) Case for liquid state cosmetics
JP2020083327A (ja) 吐出器
JP6568806B2 (ja) 吐出面に内容物を吐出する吐出容器
JP7313235B2 (ja) 吐出器
JP5000200B2 (ja) 吐出容器
JP2012158360A (ja) 液体噴出器
JP7190807B2 (ja) 吐出器
JP7158253B2 (ja) 吐出器
JP5311475B2 (ja) 液体吐出ポンプ
JP7386696B2 (ja) 泡吐出器
JP7149880B2 (ja) 吐出器
JP7378319B2 (ja) 吐出器
JP6277030B2 (ja) ポンプ
JP7365970B2 (ja) 吐出器
JP7386596B2 (ja) ポンプ機構
JP7386721B2 (ja) 吐出器
JP7086549B2 (ja) ポンプ容器
JP2023020583A (ja) 付け替え容器
JP2014198309A (ja) 液体吐出器
JP5792085B2 (ja) ディスペンサ
JP2019177940A (ja) ポンプ機構及び吐出器
JP5294268B2 (ja) 液体吐出ポンプ
JP2019081565A (ja) 吐出器
JP2022011626A (ja) 吐出器
JP2024018108A (ja) 吐出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7313235

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150