JP5297767B2 - 吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出器に関するものである。
この種の吐出器として、例えば下記特許文献1に示されるように、吐出口を介して外部とステムの内側とを連通する弁室が内部に画成されたヘッド本体と、ステムに嵌合される装着筒部材と、を備える構成が知られている。
ヘッド本体は、頂壁部と、この頂壁部の外周縁部から下方に向けて延設された周壁部と、を備える。また、装着筒部材は、天壁部と、この天壁部の下面から下方に向けて延設されてステムに嵌合された装着筒と、この装着筒よりも大径でかつ天壁部の外周縁部に上下方向に沿って延設された案内筒と、を備える。
そして、装着筒部材は、ヘッド本体の内部において周壁部の内周面に突設された環状突部と弁室との間に、案内筒の下端縁が環状突部により下側から支持されて配置されている。また、弁室には、前方付勢状態で吐出口を閉塞する弁体が設けられている。この弁体の後端部には、下方に向かうにしたがって前方に向けて屈曲させられてその下端部が天壁部上に配置され、かつ装着筒部材に対するヘッド本体の押下時に弁体を後退移動させるように揺動可能に支持された梃子部材が連結されている。
この押下ヘッドでは、ヘッド本体の頂壁部を押圧することによって、梃子部材の下端部が装着筒部材の天壁部により押し上げられ、梃子部材の上端部が後方へ移動させられるように揺動する。これにより、弁体が梃子部材の上端部と共に後方へ移動させられて吐出口が開口する。
特開2002−326044号公報
しかしながら、上記従来の吐出器においても、以下の課題が残されている。すなわち、従来の吐出器では、吐出口を開閉するために、例えば、装着筒部材や梃子部材などが設けられており、さらにこれらの部品を連動させる必要もあるため、部品点数が多くなって構造が複雑になるという問題がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、部品点数を削減し、構造の簡素化を図った上で吐出口を開閉することができる吐出器を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の吐出器は、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに上下動可能な押下ヘッドが装着された吐出器であって、前記ステムが、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム本体と、該ステム本体の上方に配置された摺動部と、を備え、前記ステム本体の上端部には、前記ステムの内外を連通する流通孔が形成され、前記押下ヘッドは、前端に形成された吐出口を介して外部と前記ステムの内側とを連通する弁室が内部に形成されたノズル筒と、前記弁室内に前方付勢状態で前後動可能に設けられて前記吐出口を開閉する弁体と、を備え、該弁体には、前方から後方に向かうにしたがって下方に向けて延在し、前記押下ヘッドを下方に移動させたときに前記摺動部と摺接して当該弁体を後方に移動させる第1摺動面が形成され、前記摺動部には、前記第1摺動面と当接する第2摺動面が形成され、前記ステム本体と前記ノズル筒との間には、前記弁室と前記ステム本体の内側との間の液密を確保するシール部が設けられており、前記ステム本体の上端部には、上下方向に延在して上端に前記摺動部が接続される複数の板部材が周方向等間隔で放射状に配置されており、前記流通孔が、前記複数の板部材のうち周方向で隣接する2つの間隙により構成されることを特徴とする。
この発明では、押下ヘッドを押し下げると、押し下げによってステムに発生する上向きの抗力によって弁体が後方に移動し、弁体の前端部が吐出口から離間して吐出口を介して外部とステムの内側とが連通する。これにより、液体は、押下ヘッドの外部に吐出される。このとき、弁室との間の液密が確保されたステムによって弁体を後方に移動させるため、吐出器の部品点数を削減して吐出器の低背化が図れると共に、製造工程の簡略化が図れる。また、弁体とステムとが第1及び第2摺動面によって面接触しているため、押下ヘッドを押し下げた際の力を弁体に効率よく伝達させて弁体の後方への移動を安定させることができ、吐出口の開閉動作における作動不良の発生を確実に抑制できる。
さらに、押下ヘッドによって押し込まれるステムを用いて他の部材を介在させることなく弁体を後方に移動させるため、弁体を後方に移動させる力が効率よくステムから伝達されて弁体による吐出口の開閉動作を円滑に行うことができる。また、押し下げる際の押下ヘッドのがたつきを抑制して押下ヘッドを安定して押し下げることができる。
また、ステム本体及び摺動部の間の十分な接続強度が得られると共に、流通孔の開口面積を大きくすることができる。
この発明にかかる吐出器によれば、押下ヘッドの押し込みによって上向きの抗力が発生するステムを用いて他の部材を介在させることなく弁体を後方に移動させるため、吐出器の部品点数を削減して吐出器の低背化及び製造工程の簡略化が図れる。また、弁体による吐出口の開閉動作を円滑に行うことができると共に、押し下げる際の押下ヘッドのがたつきを抑制して押下ヘッドを安定して押し下げることができる。
以下、本発明による吐出器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態における吐出器1は、図1に示すように、ボトルの口部(図示略)に取り付けられる吐出ポンプであって、押下ヘッド2と、押下ヘッド2が装着される取付キャップ3及びポンプ本体4と、押下ヘッド2及びポンプ本体4の間に配置されたシール部材(シール部)5とを備えている。
なお、本実施形態では、吐出器1において押下ヘッド2側(図1における上側)を上方、その反対側(図1における下側)を下方とする。また、押下ヘッド2において後述する吐出口41側(図1における左側)を前方、その反対側(図1における右側)を後方とする。
押下ヘッド2は、ノズル筒11と、ノズル筒11の内部に配置された弁体12とを備えている。
ノズル筒11は、吐出器1の後述するステム67の上部に装着される装着部21と、装着部21に取り付けられた吐出ノズル22とを備えている。
装着部21は、弁室形成部25と、弁室形成部25の下方に設けられた内壁部26及び外壁部27と、を備えている。
弁室形成部25は、中心軸線Oに沿う中空円柱状をなしている。そして、弁室形成部25の内部には、断面ほぼ円形の第1弁室31が前後方向に沿って形成されている。この第1弁室31は、弁室形成部25の前方側面に形成された接続開口部32を介して弁室形成部25の外部と連通すると共に、弁室形成部25の下面に形成された連通孔33及び内壁部26の内側を介して後述するステム67の内側と連通している。
また、装着部21の内部には、弁体12を前方に付勢する第1付勢バネ36が設けられている。
内壁部26は、中心軸線Oに沿って弁室形成部25の下面における連通孔33の縁部から下方に垂下する円筒状をなしており、シール部材5を介してポンプ本体4の後述するステム67に取り付けられている。また、内壁部26の内周面には、シール部材5が相対的に上下に摺動可能に当接している。
外壁部27は、内壁部26と同様に弁室形成部25の下面の外周縁から下方に垂下する円筒状をなしており、内壁部26と同心状に内壁部26よりも径方向外方に設けられている。また、外壁部27は、内壁部26よりも下方に突出している。そして、外壁部27の内周面には、シール部材5が相対的に上下に摺動可能に当接している。また、外壁部27の内周面の下部には、径方向内方に向けて突出する掛止凸部27Aが設けられている。なお、外壁部27の外径は、取付キャップ3の後述する内筒部62の内径よりも小さくなっており、外壁部27の下端部は、押下ヘッド2を押し下げない状態において後述する内筒部62で囲まれている。
吐出ノズル22は、前後方向に沿って延在するほぼ円筒状をなしており、装着部21の接続開口部32から前方に突出するように装着部21に取り付けられている。また、吐出ノズル22の前端部は、前端に向かうにしたがって縮径している。そして、吐出ノズル22の後端部は、装着部21の接続開口部32の内周面に嵌合されている。
吐出ノズル22の内部には、後方に開口すると共に吐出ノズル22の前端に形成された吐出口41を介して外部と連通する第2弁室42が形成されている。また、第2弁室42は、第1弁室31と連通しており、第1及び第2弁室31、42は、弁室43を形成する。したがって、弁室43は、吐出口41を介して外部と連通すると共に、連通孔33及び内壁部26の内側を介して後述するステム67の内側と連通する。
弁体12は、前後方向に沿って延在するほぼ円柱状をなしており、弁室43内で前後方向に弁室43の内周面に沿って摺動可能に収容されている。
また、弁体12の後方部には、上下方向で貫通して押下部13が挿入される貫通孔51が形成されている。貫通孔51の内周面の後方側には、前方から後方に向かうにしたがって下方に向けて延在する第1摺接面52が形成されている。この第1摺接面52は、押下部13の後述する第2摺接面75と面接触している。そして、弁体12の貫通孔51よりも後方には、その前方と比較して縮径する縮径部53が形成されており、この縮径部53の段差部分には、第1付勢バネ36の前端が掛止されている。
さらに、弁体12には、周方向で間隔をあけて弁体12の径方向外方に突出する複数のリブ54が前端から貫通孔51まで前後方向に形成されている。そして、弁体12の周方向で隣接するリブ54の間には、弁室43の内周面との間に液体を流通させる流路55が画成される。
また、弁体12の前端部は、その後方部よりも縮径しており、押下ヘッド2を押し下げていない状態において先端が吐出口41から前方に突出して吐出口41を閉塞する。
取付キャップ3は、ボトルの口部(図示略)に螺着されるキャップ体であり、外筒部61、内筒部62及び折返部63を備えている。
外筒部61は、中心軸線Oに沿うほぼ円筒状をなしており、上部が上方に向かうにしたがって縮径している。
内筒部62は、中心軸線Oに沿うほぼ円筒状をなしており、上端が外筒部61の上端に接続されている。また、内筒部62の下部の内周面には、ボトルの口部(図示略)に形成された雄ネジ部(図示略)と螺合する雌ネジ部62Aが形成されている。
折返部63は、中心軸線Oに沿うほぼ円筒状をなしており、径方向外縁が内筒部62の雌ネジ部62Aの上端における内周面に接続されている。そして、折返部63は、内筒部62よりも径方向内方において上方に起立すると共にさらに径方向内方において下方に折り返されている。折返部63の起立部分と折り返し部分との間には、ポンプ本体4の後述するシリンダ65が嵌め込まれている。これにより、取付キャップ3には、このシリンダ65が固定される。
ポンプ本体4は、シリンダ65と、シリンダ65の内側に設けられたピストン部材66と、ピストン部材66に連結されたステム67と、コイルスプリング(図示略)及び弁部材(図示略)とを備える公知のポンプ機構であり、種々のポンプ機構を用いることができる。
ステム67は、中心軸線Oに沿う円筒状をなしており、ステム本体71と、ステム本体71の上方に配置された摺動部72とを備えており、コイルスプリング(図示略)によって上方付勢状態に押し込み可能に起立している。
ステム本体71は、中心軸線Oに沿うほぼ円筒状をなしており、下部の内側にピストン部材66の上部が嵌挿されている。また、ステム本体71は、折返部63の下方に折り返した部分の内側に挿入されており、折返部63の上端から上方に突出している。
そして、ステム本体71の上端部には、上下方向に延在する4つの板部材73が中心軸線Oを中心として周方向等間隔で放射状に配置されている。すなわち、4つの板部材73は、平面視で十字状を形成するように配置されている。そして、4つの板部材73において周方向で隣接する2つの板部材73の間に形成される間隙は、内壁部26の内側とステム67と内側とを連通する流通孔74を構成する。
摺動部72は、4つの板部材73の上端から上方に向けて弁室43内に突出するように形成されている。そして、摺動部72には、後方から前方に向かうにしたがって上方に向けて延在し、第1摺接面52と面接触する第2摺接面75が形成されている。
シール部材5は、中心軸線Oを中心とするほぼ環状をなしており、中央にステム67を挿通させる挿通孔81が設けられている。そして、シール部材5は、外周部82と、外周部82よりも径方向内方に設けられた内周部83と、外周部82及び内周部83を接続する接続部84とを備えている。
外周部82は、中心軸線Oを中心とするほぼ円筒状をなしており、外壁部27の内周面に沿って外壁部27に対して相対的に上下動可能となっている。また、外周部82の下端は、押下ヘッド2を押し下げない状態において掛止凸部27Aによって掛止されている。
内周部83は、外周部82と同心状に設けられてほぼ円筒状をなしており、内周面にステム本体71の上部が嵌挿されている。このため、シール部材5は、ステム67と共に上下方向に移動する。また、内周部83の上部は、径方向外方に向けて拡径しており、その外周縁が内壁部26の内周面と当接している。したがって、内周部83は、押下ヘッド2及びステム67の間の液密を確保する。
接続部84は、ほぼ円環状をなしており、外周縁が外周部82の下端に接続されると共に外周縁よりも径方向内方において上方に起立して内周部83の上下方向中央部に接続されている。接続部84のこの起立した部分の上面は、押下ヘッド2を押し下げた状態で内壁部26の下端と当接する。また、接続部84の上面及び弁室形成部25の下面の間であって内壁部26及び外壁部27の間には、押下ヘッド2をシール部材5に対して上方に付勢する第2付勢バネ85が設けられている。
なお、弁体12を後方に移動させて吐出口41を開放させるために必要な押下ヘッド2に付与する力は、ステム67の上方付勢力よりも小さくなっている。これは、例えばステム67を上方付勢するコイルスプリング(図示略)のバネ定数よりも第1及び第2付勢バネ36、85のバネ定数を小さくしたり、弁体12と弁室43の内周面との間の摩擦力を調節したり、第1付勢バネ36のバネ定数を調節したり、第1及び第2摺接面52、75の間の摩擦係数を調節したりすることによって適宜行われる。
次に、以上のような構成の吐出器1による液体の吐出方法について説明する。
まず、例えば指などで弁室形成部25の上面を第2付勢バネ85による上方付勢力に抗して押し下げる。これにより、ステム67には、押下ヘッド2の押し下げによって上向きの効力が発生する。そして、弁室43内に配置されている弁体12は、押下ヘッド2と共に下方に移動する。このとき、シール部材5がステム67に嵌挿されていることから、外壁部27の内周面は、外周部82の外周面に沿って下方に移動し、内壁部26の内周面は、内周部83の外周面に沿って下方に移動する。また、第2付勢バネ85は、押下ヘッド2の下方への移動に伴って収縮される。
そして、第1摺接面52が前方から後方に向かうにしたがって下方を向くように傾斜しており、摺動部72の第2摺接面75が第1摺接面52と当接しているので、押下ヘッド2が下方に移動するにしたがって、弁体12は、第1付勢バネ36による前方付勢力に抗して弁室43の内周面に沿って後方に移動する(図2参照)。これにより、弁体12の前端によって閉塞されている吐出口41は、弁体12の後方移動に伴って開口する。
また、弁体12のリブ54及び弁室43の内周面との間に形成される流路55は、吐出口41を介して外部と連通する。そして、内壁部26の下端は、接続部84の起立部分の上面と当接する。さらに、第1付勢バネ36は、弁体12の後方への移動に伴って収縮される。
ここで、弁体12及び摺動部72が第1及び第2摺接面52、75によって面接触しているため、弁体12は、安定して後方に移動される。また、ステム67がシール部材5の挿通孔81を介して弁室43内に挿入されており、ステム67が一部材で形成されて他の部材を介在させることなく弁体12を後方に移動させるため、ステム67に発生する上向きの抗力は、弁体12に効率よく伝達される。なお、押下ヘッド2の押し下げ動作に応じて内壁部26の内周面がシール部材5の内周部83の上端と摺接したまま下方に移動するため、押下ヘッド2とステム67との間の液密は確保されている。
この状態で、押下ヘッド2をさらに押し下げる。このとき、内壁部26の下端が接続部84の起立部分の上面と当接しており、シール部材5の内周部83の内周面にステム本体71が嵌め込まれているため、押下ヘッド2は、ステム67と共にステム67の上方付勢力に抗して降下する。そして、ステム67が降下すると、ステム67に嵌合されているピストン部材66が押し下げられる。
これにより、ボトル(図示略)内に収容されている液体は、ポンプ本体4のポンプ機構によって、内壁部26の内側を介して弁室43に移送され、ノズル筒11の吐出口41から吐出される。詳述すると、押し下げられたピストン部材66が上方に復帰する際に、ボトル(図示略)内の液体は、シリンダ65内に流入する。このシリンダ65内の液体は、押下ヘッド2の押し下げによってピストン部材66内を通り、さらに流通孔74及び内壁部26の内側を流通して弁室43に移送される。そして、弁室43内の液体は、弁体12において周方向で隣接する2つのリブ54と弁室43の内周面との間に形成された流路55を通って吐出口41から外部に吐出される。
次に、押下ヘッド2を押し下げている指などを離し、押下ヘッド2の押し下げ状態を解除すると、ポンプ本体4のコイルスプリング(図示略)によってピストン部材66が上方に付勢されて上昇すると共に、ピストン部材66と嵌合しているステム67が上昇する。これにより、ステム67に嵌め込まれたシール部材5が押下ヘッド2と共に上昇し、押下ヘッド2が取付キャップ3に対して上方に移動する。
また、押し下げ状態を解除すると、第2付勢バネ85による押下ヘッド2への上方付勢力によって押下ヘッド2がステム67に対して上昇する。さらに、第1付勢バネ36によって弁体12は前方に移動する。これにより、弁体12の先端が吐出口41に嵌め込まれ、吐出口41が閉塞される。このようにして、押下ヘッド2は、元の位置に戻る。
以上のようにして、押下ヘッド2による液体の吐出を行う。
以上のような構成の吐出器1によれば、押下ヘッド2を押し込むことによって上向きの効力が発生するステム67を用いて他の部材を介在させることなく弁体12を後方に移動させるため、部品点数を削減して低背化及び製造工程の簡略化が図れる。また、弁体12による吐出口41の開閉動作を円滑に行うことができると共に、押し下げる際の押下ヘッド2のがたつきを抑制して押下ヘッド2を安定して押し下げることができる。
さらに、4つの板部材73を放射状に配置することで、ステム本体71及び摺動部72の間の十分な接続強度が得られると共に、流通孔74の開口面積を大きくすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、ノズル筒は、装着部とこれに取り付けられた吐出ノズルとで構成されているが、一部材で一体的に形成されてもよい。
そして、シール部材は、ステムに嵌合されてステムと共に押下ヘッドに対して相対的に上下動するが、弁室とステムの内側との間の液密が確保されれば、ステムと一体的に形成された構成であっても、ノズル筒と一体的に形成された構成であっても、ステムに嵌合されない構成であってもよい。
また、ステム本体の上端部に4つの板部材を放射状に配置することによって流通孔を構成しているが、板部材の数は、液体の粘性やステムに求められる強度などに応じて適宜変更してもよい。さらに、流通孔は、ステム本体に穿孔するなど、他の方法によって形成されてもよい。
また、弁体には、貫通孔が形成されているが、貫通していなくてもよい。
そして、弁体は、第1付勢バネによって前方付勢状態となっているが、付勢バネに限らず他の付勢部材によって前方付勢状態としてもよく、付勢部材によって付勢されていなくてもよい。同様に、押下ヘッドは、第2付勢バネによって上方付勢状態となっているが、付勢バネに限られない。
さらに、弁体は、弁室の内周面に沿って前後動可能となっているが、吐出口を閉塞可能であって安定して前後動可能であれば、弁室の内周面に沿って摺動していなくてもよい。
また、流路は、周方向で隣接する2つのリブと弁室の内周面との間に形成しているが、弁体に形成された溝部と弁室の内周面との間など、液体を吐出口まで案内できれば他の構造によって形成されてもよい。
そして、吐出器としては、シリンダやピストンなどを有する吐出ポンプに限らず、エアゾール式の吐出器など、他の吐出器であってもよい。
この発明によれば、部品点数を削減し、構造の簡素化を図った上で吐出口を開閉することができる吐出器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
本発明の一実施形態における吐出器を示す部分断面図である。 図1の吐出器の動作を示す部分断面図である。
符号の説明
1 吐出器、2 押下ヘッド、5 シール部材(シール部)、11 ノズル筒、12 弁体、41 吐出口、43 弁室、52 第1摺接面、67 ステム、71 ステム本体、72 摺動部、75 第2摺接面

Claims (1)

  1. 上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに上下動可能な押下ヘッドが装着された吐出器であって、
    前記ステムが、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム本体と、該ステム本体の上方に配置された摺動部と、を備え、
    前記ステム本体の上端部には、前記ステムの内外を連通する流通孔が形成され、
    前記押下ヘッドは、前端に形成された吐出口を介して外部と前記ステムの内側とを連通する弁室が内部に形成されたノズル筒と、前記弁室内に前方付勢状態で前後動可能に設けられて前記吐出口を開閉する弁体と、を備え、
    該弁体には、前方から後方に向かうにしたがって下方に向けて延在し、前記押下ヘッドを下方に移動させたときに前記摺動部と摺接して当該弁体を後方に移動させる第1摺動面が形成され、
    前記摺動部には、前記第1摺動面と当接する第2摺動面が形成され、
    前記ステム本体と前記ノズル筒との間には、前記弁室と前記ステム本体の内側との間の液密を確保するシール部が設けられており、
    前記ステム本体の上端部には、上下方向に延在して上端に前記摺動部が接続される複数の板部材が周方向等間隔で放射状に配置されており、
    前記流通孔が、前記複数の板部材のうち周方向で隣接する2つの間隙により構成されることを特徴とする吐出器。
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