JP5941851B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような吐出容器が知られている。この吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成された吐出栓と、吐出栓に着脱可能に装着され、吐出孔を覆う有頂筒状のオーバーキャップと、を備えている。吐出栓は、容器本体の口部に装着される固定部材と、固定部材に装着されるとともに吐出孔が形成された可動部材と、備えている。固定部材は、可動部材を容器本体の軸線回りに回転自在に支持している。可動部材は、容器本体の軸線回りに回転させられることによって、吐出孔と容器本体の口部内との連通を遮断する閉位置と、吐出孔と容器本体の口部内とを連通する開位置と、の間を移動する。
特開2004−168391号公報
しかしながら、前記従来の吐出容器では、吐出孔から内容物を吐出した後、吐出孔と容器本体の口部内との連通を遮断して吐出孔をオーバーキャップによって覆うときに、可動部材を回転させる作業と、オーバーキャップを吐出栓に装着させる作業と、を別々に行う必要があり、操作性に改善の余地がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、操作性を向上させることができる吐出容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成された吐出栓と、前記吐出栓に着脱可能に外装され、前記吐出孔を覆う有頂筒状のオーバーキャップと、を備える吐出容器であって、前記吐出栓は、前記口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された固定部材と、前記固定部材上に配置され、前記吐出孔が形成された可動部材と、前記可動部材を前記固定部材に対して上方に向けて付勢する弾性部材と、を備え、前記可動部材は、前記吐出孔と前記連通孔との連通を遮断する下側の閉位置と、前記吐出孔と前記連通孔とを連通させる上側の開位置と、の間を上下動可能に形成され、前記固定部材には、前記可動部材の上方に向けた移動を規制し、前記可動部材を前記閉位置に位置させる規制部材が設けられ、前記規制部材には、前記可動部材に設けられた被係合部に、径方向に離脱可能に係合することで、前記可動部材の移動を規制する係合部が設けられ、前記規制部材は、前記係合部を前記被係合部に係合させる係合位置と、前記係合部を前記被係合部から離脱させる離脱位置と、の間を径方向に揺動可能に形成され、前記オーバーキャップには、このオーバーキャップが前記吐出栓に装着されるときに、前記開位置の前記可動部材を押下して前記閉位置に向けて移動させる押下部と、前記押下部が前記可動部材を前記閉位置に移動させるときに、前記離脱位置の前記規制部材を径方向に押し込んで前記係合位置に向けて揺動させる案内部と、が設けられていることを特徴とする。
この発明では、内容物を吐出するときには、オーバーキャップを吐出栓から離脱させるとともに、規制部材を径方向に揺動させて離脱位置に移動させる。すると、規制部材による可動部材の移動の規制が解除されることから、弾性部材の付勢力により可動部材が上方に向けて開位置まで移動させられる。これにより、容器本体内の内容物を、連通孔を通して吐出孔から吐出可能になる。
吐出孔から内容物を吐出した後には、オーバーキャップを吐出栓に装着させる。このとき押下部が、弾性部材の弾性力に抗して可動部材を押下して閉位置に向けて移動させ、案内部が、規制部材を径方向に押し込んで係合位置に向けて揺動させる。これにより、閉位置に移動した可動部材の上方に向けた移動が規制部材により規制されることになり、可動部材は、弾性部材により上方に付勢されるものの閉位置に保持される。
このように、オーバーキャップを吐出栓に装着させることにより、吐出孔と容器本体内との連通を遮断することができるので、この吐出容器の操作性を向上させることができる。
また、前記規制部材は、前記固定部材に接続部を介して揺動可能に接続され、前記接続部は、前記規制部材のうち、容器軸方向の両端部を回避した部分に連結され、前記係合部は、前記両端部のうちの一方の端部に設けられ、前記係合位置の前記規制部材は、前記両端部のうちの他方の端部を径方向に移動させることで、前記離脱位置に向けて揺動してもよい。
この場合、係合位置の規制部材の他方の端部を径方向に移動させることで、この規制部材が係合位置から離脱位置に向けて揺動するので、例えば内容物を吐出するときに、オーバーキャップを吐出栓から離脱させた状態で、規制部材が係合位置に位置していても、容易な操作で確実に規制部材を離脱位置に向けて揺動させること等が可能になり、この吐出容器の操作性を確実に向上させることができる。
また、前記容器本体は、スクイズ変形可能に形成され、前記口部には、前記容器本体内から前記連通孔への流体の流れを許容し、かつその逆方向の流れを規制する逆止弁が配設されていてもよい。
この場合、容器本体の口部に、前記逆止弁が配設されているので、単に容器本体をスクイズ変形させることで、逆止弁を介して容器本体内の内容物を連通孔に流通させることが可能になり、この吐出容器の操作性を確実に向上させることができる。一方、スクイズ変形を停止したり解除したりしたときに外気が容器本体内に流入することは、逆止弁により規制することが可能になり、例えば内容物の劣化などを抑制することができる。
本発明に係る吐出容器によれば、操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態における吐出容器を示す部分縦断面図である。 図1に示す吐出容器の要部の側面図である。 図1に示す吐出容器の平面図である。 図1に示す吐出容器の縦断面図である。 図1に示す吐出容器の縦断面図である。 図4に示すA−A矢視断面図である。 図1に示す吐出容器の縦断面図である。 図1に示す吐出容器の使用方法を説明する半断面図である。 図1に示す吐出容器の使用方法を説明する半断面図である。 図1に示す吐出容器の使用方法を説明する半断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出容器を説明する。
図1から図7に示すように、吐出容器10は、内容物が収容されるチューブ容器である容器本体11と、容器本体11の口部22に装着された筒状の吐出栓12と、吐出栓12に着脱可能に外装された有頂筒状のオーバーキャップ13と、を備える。
ここで口部22、吐出栓12およびオーバーキャップ13は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置した状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、容器軸Oに沿って容器本体11に対するオーバーキャップ13側を上方、その反対側を下方とする。また、容器軸Oに直交する方向を径方向と称し、容器軸O回りに周回する方向を周方向と称する。
図4および図5に示すように、容器本体11は、下端開口部が径方向に挟み込まれて閉塞された楕円筒状の胴部21と、胴部21の上端開口縁から径方向の内側に向けて連設された平面視楕円環状の肩部と、前記肩部の開口縁から上方に向けて連設された円筒状の口部22と、を備える。容器本体11は、スクイズ変形可能に形成されている。
胴部21は、横断面視で楕円状とされ、径方向の内側にスクイズ変形可能となっている。以下、胴部21における短軸方向を短軸方向と称し、胴部21における長軸方向を長軸方向と称する。
口部22の下端部には、径方向の内側に向けて平面視円環状の弁座部23が突設されている。また口部22には、逆止弁24が配設されている。逆止弁24は、容器本体11内から後述する連通孔37への流体の流れを許容し、かつその逆方向の流れを規制する。逆止弁24は、口部22の内側に配設される円筒状の筒状部25と、弁座部23の開口を開閉する円板状の弁体部26と、筒状部25の下端部と弁体部26の外縁部とを連結する弾性連結片27と、を有する。弾性連結片27は、周方向に沿って間隔をあけて3つ配設されていて、この逆止弁24はいわゆる三点弁となっている。
吐出栓12は、口部22に装着された固定部材28と、固定部材28上に配置された可動部材29と、可動部材29を固定部材28に対して上方に向けて付勢する弾性部材30と、可動部材29に配設された塗布部31と、を備える。
固定部材28は、楕円環板状の頂壁部32と、頂壁部32の外縁部から下方に向けて連設された楕円筒状の外壁筒部33と、外壁筒部33よりも径方向の内側において頂壁部32から下方に向けて連設された円筒状の中間壁筒部34と、中間壁筒部34よりも径方向の内側においてから下方に向けて連設された内壁筒部35と、頂壁部32において径方向で中間壁筒部34と内壁筒部35との間から上方に向けて連設された被装着筒部36と、を有する。これら外壁筒部33、中間壁筒部34、内壁筒部35および被装着筒部36は、容器軸Oを中心として同軸上に配設されている。
頂壁部32の中央部には、容器本体11内に連通する連通孔37が形成されている。
外壁筒部33は、上方から下方に向かうにしたがって漸次段状に拡径する多段筒状に形成されており、上側から順に連設された上筒部33aおよび下筒部33bを有する。
中間壁筒部34は、容器本体11の口部22に外嵌されており、内壁筒部35は、逆止弁24の筒状部25の内側に配設されている。これら中間壁筒部34および内壁筒部35は、口部22および筒状部25を径方向で挟んでいる。
被装着筒部36の外周面における容器軸O方向の中央部には、一対の乗り越え突起38によって区画された係合溝部39が全周にわたって形成されている。
可動部材29は、固定部材28に上下動可能に配設されている。可動部材29は、有頂楕円筒状の本体筒部40と、二重楕円筒状の外装筒部41と、を備える。
本体筒部40は、楕円環板状の天板部42と、天板部42の外周縁から下方に向けて連設された楕円筒状の環状突出部43と、環状突出部43よりも径方向の内側において天板部42から下方に向けて連設された円筒状の装着筒部44と、装着筒部44よりも径方向の内側に配設された円柱状の栓体部45と、天板部42から上方に向けて連設された一対の取付突出部46と、を備える。これら天板部42、環状突出部43、装着筒部44および栓体部45は、容器軸Oを中心として同軸上に配設されている。
天板部42の中央部には、連通孔37に連通する吐出孔47が形成されている。また天板部42には、平面視で扁平な楕円形状をなす上方突出部48が全周にわたって形成されている。また天板部42には、短軸方向に延在する連結突条部49が、下方に向けて連設されている。連結突条部49は、環状突出部43と装着筒部44との間に配設されている。連結突条部49は、装着筒部44を間に挟んで長軸方向の両側に一対配設されている。
装着筒部44は、二重筒状に形成されており、被装着筒部36の径方向の外側に配設される円筒状の外側筒部50と、被装着筒部36の径方向の内側に配設される円筒状の内側筒部51と、を有する。これら外側筒部50および内側筒部51は、被装着筒部36を径方向で挟んでいる。そして、外側筒部50および内側筒部51は、被装着筒部36に沿って容器軸O方向に移動自在とされている。
外側筒部50の下端部には、係合溝部39と係合する係合突出部52が全周にわたって径方向の内側に向けて突設されている。
栓体部45は、装着筒部44の内側において容器軸O方向に延在している。栓体部45の下端部は、連通孔37を閉塞している。また栓体部45は、径方向の外側に向けて突設された複数の支持部53によって内側筒部51の内周面に接続されている。支持部53は、周方向に間隔をあけて配設されており、周方向で隣り合う支持部53間は、内容物が流通可能となっている。
外装筒部41は、楕円筒状の外筒部54と、外筒部54よりも径方向の内側に配設された楕円筒状の内筒部55と、を有する。これら外筒部54および内筒部55は、容器軸Oを中心として同軸上に配設されている。
図5に示すように、外筒部54は、本体筒部40の環状突出部43に外嵌している。外筒部54のうち、環状突出部43から下方に突出する下端部は、外壁筒部33の上筒部33aの外周面に外装されている。外筒部54のうち、環状突出部43から上方に突出する上端部は、上方に向かうに従い漸次径方向の内側に向かうように傾斜している。図4に示すように、外筒部54の外周面における長軸方向の両側には、段部57(被押下部)が形成されている。段部57は、外筒部54を外周面側から薄肉とすることによって形成されている。
内筒部55の上端部は、外筒部54の上端部に連結されている。内筒部55の下端縁は、天板部42の上方突出部48の上端に当接している。内筒部55は、塗布部31の下端部を径方向の外側から囲んでいる。
塗布部31は、例えば1本または複数本のブラシやフェルト、スポンジなどで構成されており、本体筒部40の天板部42上に配設されている。塗布部31は、天板部42から上方に向けて延在しており、外装筒部41内から上方に向けて突出している。なお塗布部31は、可動部材29と一体として形成されてもよく、別体として形成されてもよい。
ここで図1および図2に示すように、吐出栓12には、径方向の内側に向けて窪む窪み部61が形成されている。窪み部61は、吐出栓12の長軸方向の両側に一対形成されている。窪み部61は、固定部材28および可動部材29に跨って形成されていて、図示の例では、固定部材28の下筒部33bおよび可動部材29の外筒部54に形成されている。窪み部61は、周方向の両側に向けて開口している。
図2および図4に示すように、可動部材29の外面のうち、窪み部61の底壁面を構成する壁面構成部61aには、この可動部材29を径方向に貫通する切欠部63が形成されている。切欠部63は、外筒部54の下端縁から上方に向けて延在している。
固定部材28には、切欠部63から径方向の外側に露出する貫通開口62が形成されている。貫通開口62は、固定部材28の外壁筒部33を径方向に貫通している。
そして本実施形態では、固定部材28には、可動部材29の上方に向けた移動を規制する規制部材65が設けられている。図1および図2に示すように、規制部材65は、固定部材28の長軸方向の両側に一対配設され、段部57と周方向に同等の位置に配置されている。規制部材65は、窪み部61に配置され、径方向の外側および周方向の両側に露出している。規制部材65は、容器軸O方向に延在する板状に形成され、規制部材65の表裏面は、径方向を向いている。
図4に示すように、規制部材65は、接続部66を介して固定部材28に揺動可能に接続されている。接続部66は、規制部材65のうち、容器軸O方向の中央部(容器軸方向の両端部を回避した部分)に連結されている。図6に示すように、接続部66は、規制部材65から径方向の内側に向けて突出する接続突出部67と、接続突出部67から周方向に突出し、中心軸が規制部材65の揺動軸とされた円柱状の軸部68と、を備えている。接続突出部67は、貫通開口62から固定部材28の内部に突出している。軸部68は、固定部材28内に設けられた支持台部69上に回転可能に載置されている。接続部66は、周方向に対称になるように一対設けられている。軸部68は、接続突出部67から周方向の外側に向けて突出している。軸部68の突端部には、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、周方向の外側から内側に向けて傾斜する傾斜面68aが形成されている。
図4および図7に示すように、規制部材65には、可動部材29に設けられた被係合部64に径方向に離脱可能に係合することで、可動部材29の移動を規制する係合部70が設けられている。被係合部64は、壁面構成部61aの上端部に形成され、径方向の内側に向けて窪んでいる。係合部70は、規制部材65の上端部(容器軸方向の両端部のうちの一方の端部)に設けられている。係合部70は、規制部材65から径方向の内側に向けて突出している。
また、規制部材65の上端部において径方向の外側を向く表面には、下方から上方に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延在する第1ガイド面71が形成されている。第1ガイド面71は、容器軸Oに対して傾斜している。
規制部材65は、図4に示すような、係合部70を被係合部64に係合させる係合位置と、図7に示すような、係合部70を被係合部64から離脱させる離脱位置と、の間を径方向に揺動可能に形成されている。係合位置の規制部材65は、下端部(容器軸方向の両端部のうちの他方の端部)を径方向に移動させることで、離脱位置に向けて揺動する。本実施形態では、規制部材65が係合位置に位置する状態で、規制部材65の下端部を径方向に押し込むと、規制部材65の上端部が径方向の外側に向けて移動し、係合部70が被係合部64から離脱する。
図4および図5に示すように、弾性部材30は、頂壁部32と天板部42との間に配置されている。弾性部材30は、装着筒部44に外装されている。弾性部材30の上端部は、一対の連結突条部49の間に配置されている。
図1および図4に示すように、オーバーキャップ13は、吐出孔47および塗布部31を覆っている。オーバーキャップ13は、平面視楕円形の板状をなす天壁部72と、天壁部72の外周縁から下方に向けて連設された楕円筒状の側壁部73と、を有する。
オーバーキャップ13には、段部57と容器軸O方向に対向する押下部74と、規制部材65に径方向に対向する案内部75と、が設けられている。
押下部74は、側壁部73の上側部分の長軸方向の両側に設けられている。押下部74は、側壁部73から径方向の内側に向けて突出するとともに容器軸O方向に延在する凸リブ状に形成されている。押下部74の下端部は、外筒部54の段部57に当接している。
案内部75は、側壁部73の下側部分の長軸方向の両側に設けられている。案内部75は、側壁部73に形成された区画溝76により、側壁部73に区画されている。区画溝76は、径方向の外側から見て逆U字状に形成されている。案内部75の上端部は、規制部材65の上端部に径方向に当接している。案内部75のうち、上端部は、この上端部よりも下側に位置する部分よりも径方向の内側に向けて張り出している。案内部75において径方向の内側を向く内面のうち、上端部に下側から連なる部分には、上側から下側に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて延在する第2ガイド面77が設けられている。第2ガイド面77は、容器軸Oに対して傾斜している。
次に、以上のような構成の吐出容器10の使用方法について説明する。
図4に示すように、オーバーキャップ13が吐出栓12に装着されている状態では、規制部材65は、係合位置に位置することで可動部材29の移動を規制し、可動部材29を、弾性部材30の上方付勢力に抗して下側の閉位置に位置させている。閉位置の可動部材29は、栓体部45の下端部により連通孔37を閉塞することで、連通孔37と吐出孔47との連通を遮断している。
内容物を吐出するときには、図7に示すように、オーバーキャップ13を吐出栓12から離脱させるとともに、規制部材65を径方向に揺動させて離脱位置に移動させる。このとき、オーバーキャップ13を、吐出栓12に対して引き上げた後、規制部材65の下端部を径方向に押し込んで、規制部材65を係合位置から離脱位置に向けて揺動させる。
すると、規制部材65による可動部材29の移動の規制が解除されることから、弾性部材30の付勢力により可動部材29が上方に向けて開位置まで移動させられる。開位置の可動部材29は、栓体部45の下端部を連通孔37から離脱させて連通孔37を開放しており、連通孔37と吐出孔47とを連通させている。このとき、可動部材29の係合突出部52は、乗り越え突起38を乗り越えて係合溝部39と係合し、可動部材29が自重などで下方に移動することが規制されている。また係合部70は、切欠部63の下端縁よりも上側に位置し、壁面構成部61aに径方向に対向している。
その後、例えば容器本体11を把持して容器本体11をスクイズ変形させると、容器本体11の内圧が上昇し、逆止弁24の弁体部26が上昇して弁座部23から離間する。これにより、容器本体11内の内容物が、連通孔37を通して吐出孔47から吐出され、天板部42および一対の取付突出部46の表面に形成された溝部などを介して塗布部31内に含浸される。
塗布部31に含浸した内容物を被塗布部に適宜塗布した後には、オーバーキャップ13を吐出栓12に装着させる。このとき図8から図10に示すように、オーバーキャップ13の下端部からこのオーバーキャップ13内に吐出栓12を進入させ、オーバーキャップ13を容器本体11に対して下方に向けて移動させていくと、押下部74の下端が外筒部54の段部57に当接し、押下部74が可動部材29を弾性部材30の弾性力に抗して押下する。これにより、可動部材29が、オーバーキャップ13とともに下方に移動し、開位置から閉位置に向けて移動する。
また案内部75は、規制部材65を径方向に押し込んで離脱位置から係合位置に向けて揺動させる。このときまず図8および図9に示すように、規制部材65の第1ガイド面71が、案内部75の第2ガイド面77上を摺動し、規制部材65の上端部が、第2ガイド面77に沿って径方向の内側に向けて案内され、第2ガイド面77と壁面構成部61aとの間に径方向に挟み込まれる。その後、図9および図10に示すように、係合部70が、案内部75を径方向の外側に弾性変形させながら、第2ガイド面77と壁面構成部61aとの間を相対的に上方に移動する。そして、係合部70が被係合部64に到達すると、案内部75の径方向の内側への弾性復元力により、規制部材65の上端部が径方向に押し込まれて規制部材65が径方向に揺動し、規制部材65が、図4に示すような係合位置に移動する。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器10によれば、オーバーキャップ13を吐出栓12に装着させることにより、吐出孔47と容器本体11内との連通を遮断することができるので、この吐出容器10の操作性を向上させることができる。
また、規制部材65の下端部を径方向に移動させることで、規制部材65が係合位置から離脱位置に向けて揺動するので、例えば内容物を吐出するときに、オーバーキャップ13を吐出栓12から離脱させた状態で、規制部材65が係合位置に位置していても、容易な操作で確実に規制部材65を離脱位置に向けて揺動させること等が可能になり、この吐出容器10の操作性を確実に向上させることができる。
さらに、容器本体11の口部22に、前記逆止弁24が配設されているので、単に容器本体11をスクイズ変形させることで、逆止弁24を介して容器本体11内の内容物を連通孔37に流通させることが可能になり、この吐出容器10の操作性を確実に向上させることができる。一方、スクイズ変形を停止したり解除したりしたときに外気が容器本体11内に流入することは、逆止弁24により規制することが可能になり、例えば内容物の劣化などを抑制することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、塗布部31はなくてもよく、吐出孔47から内容物を、掌や対象物に直接吐出するような構成であってもよい。この場合、吐出孔に、筒状の吐出ノズルを適用してもよい。また容器本体は、チューブ容器に限らず、有底筒状に形成された容器(例えば、内容器が外容器に対して減容可能な二重容器や積層剥離容器)や袋状の容器など、他の形状の容器であってもよい。さらに容器本体はスクイズ変形可能でなくてもよい。
また逆止弁24は3点弁に限られず、他の構造の逆止弁であってもよく、さらに逆止弁24はなくてもよい。
また前記実施形態では、可動部材29は、別体に形成された本体筒部40と外装筒部41とを備えているが、本体筒部と外装筒部とを一体化してもよい。
また前記実施形態では、係合部70は、規制部材65の上端部に設けられているものとしたが、これに限られない。例えば係合部が、規制部材の下端部に設けられていてもよい。この場合、規制部材の上端部を径方向に押し込むことで、係合位置の規制部材が離脱位置に向けて揺動するように構成してもよい。
さらに前記実施形態では、係合部70が規制部材65から径方向の内側に向けて突出し、被係合部64が径方向の内側に向けて窪んでいるものとしたがこれに限られない。例えば、被係合部が径方向の外側に向けて突出し、係合部が径方向の外側に向けて窪んでいてもよい。
また前記実施形態では、規制部材65の下端部を径方向に移動させることで、規制部材65が、係合位置から離脱位置に向けて揺動するように構成されているものとしたが、これに限られない。例えば、規制部材を係合位置から離脱位置に向けて付勢する付勢部材を設けてもよい。この場合、オーバーキャップが吐出栓に装着されている状態では、付勢部材の付勢力をオーバーキャップが受け止めることで、規制部材を係合位置に位置させておき、オーバーキャップを吐出栓から離脱させたときに、付勢部材の付勢力により規制部材を離脱位置に向けて揺動させてもよい。
また前記実施形態では、接続部66が、規制部材65のうち、容器軸O方向の両端部を回避した部分に連結されているものとしたが、これに限られない。例えば、接続部が規制部材の下端に連結されていてもよい。
また前記実施形態では、規制部材65は、固定部材28の長軸方向の両側に配設されているものとしたが、これに限られない。例えば、短軸方向の両側に配設されてもよく、少なくとも1つ配設されていればよい。
さらに前記実施形態では、規制部材65は、窪み部61に配置されているものとしたが、これに限られない。また窪み部61はなくてもよい。
さらにまた規制部材65は、係合位置と離脱位置との間で移動自在であれば、他の形状であってもよい。また規制部材65は、固定部材28と一体として形成されてもよい。
また、規制部材65を可動部材29に設けてもよい。
また前記実施形態では、押下部74は、長軸方向の両側に配設されているものとしたが、これに限られない。例えば、短軸方向の両側に配設されてもよく、少なくとも1つ配設されていればよい。
さらに前記実施形態では、押下部74が凸リブ状に形成されているものとしたが、これに限られない。例えばオーバーキャップが、環状段部を介して縮径する多段筒状に形成され、押下部が、この環状段部により構成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 吐出容器
11 容器本体
12 吐出栓
13 オーバーキャップ
22 口部
24 逆止弁
28 固定部材
29 可動部材
30 弾性部材
37 連通孔
47 吐出孔
64 被係合部
65 規制部材
66 接続部
70 係合部
74 押下部
75 案内部
O 容器軸

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成された吐出栓と、
    前記吐出栓に着脱可能に外装され、前記吐出孔を覆う有頂筒状のオーバーキャップと、を備える吐出容器であって、
    前記吐出栓は、
    前記口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された固定部材と、
    前記固定部材上に配置され、前記吐出孔が形成された可動部材と、
    前記可動部材を前記固定部材に対して上方に向けて付勢する弾性部材と、を備え、
    前記可動部材は、前記吐出孔と前記連通孔との連通を遮断する下側の閉位置と、前記吐出孔と前記連通孔とを連通させる上側の開位置と、の間を上下動可能に形成され、
    前記固定部材には、前記可動部材の上方に向けた移動を規制し、前記可動部材を前記閉位置に位置させる規制部材が設けられ、
    前記規制部材には、前記可動部材に設けられた被係合部に、径方向に離脱可能に係合することで、前記可動部材の移動を規制する係合部が設けられ、
    前記規制部材は、前記係合部を前記被係合部に係合させる係合位置と、前記係合部を前記被係合部から離脱させる離脱位置と、の間を径方向に揺動可能に形成され、
    前記オーバーキャップには、
    このオーバーキャップが前記吐出栓に装着されるときに、前記開位置の前記可動部材を押下して前記閉位置に向けて移動させる押下部と、
    前記押下部が前記可動部材を前記閉位置に移動させるときに、前記離脱位置の前記規制部材を径方向に押し込んで前記係合位置に向けて揺動させる案内部と、が設けられていることを特徴とする吐出容器。
  2. 請求項1記載の吐出容器であって、
    前記規制部材は、前記固定部材に接続部を介して揺動可能に接続され、
    前記接続部は、前記規制部材のうち、容器軸方向の両端部を回避した部分に連結され、
    前記係合部は、前記両端部のうちの一方の端部に設けられ、
    前記係合位置の前記規制部材は、前記両端部のうちの他方の端部を径方向に移動させることで、前記離脱位置に向けて揺動することを特徴とする吐出容器。
  3. 請求項1または2に記載の吐出容器であって、
    前記容器本体は、スクイズ変形可能に形成され、
    前記口部には、前記容器本体内から前記連通孔への流体の流れを許容し、かつその逆方向の流れを規制する逆止弁が配設されていることを特徴とする吐出容器。
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