JP3182408U - 液体吐出容器及びポンプカバー - Google Patents

液体吐出容器及びポンプカバー Download PDF

Info

Publication number
JP3182408U
JP3182408U JP2011600066U JP2011600066U JP3182408U JP 3182408 U JP3182408 U JP 3182408U JP 2011600066 U JP2011600066 U JP 2011600066U JP 2011600066 U JP2011600066 U JP 2011600066U JP 3182408 U JP3182408 U JP 3182408U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push
pump
container
outer peripheral
pump cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011600066U
Other languages
English (en)
Inventor
誠 望月
務 大槻
啓 寺内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kracie Home Products Ltd
Key Trading Co Ltd
Original Assignee
Kracie Home Products Ltd
Key Trading Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kracie Home Products Ltd, Key Trading Co Ltd filed Critical Kracie Home Products Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP3182408U publication Critical patent/JP3182408U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0037Containers
    • B05B11/0038Inner container disposed in an outer shell or outer casing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1042Components or details
    • B05B11/1052Actuation means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1042Components or details
    • B05B11/1073Springs
    • B05B11/1074Springs located outside pump chambers

Abstract

【課題】ポンプカバーの取り付けやポンプカバーの取り外しを特定の人のみが容易に行うことを可能にする液体吐出容器を提供する。
【解決手段】ポンプカバー4は、押し下げ部を押し下げる蓋部5とポンプを囲う外周部40とを有し、ノズル33の先端が外周部40を通して外部に突出する。外周部40は、ノズル33が挿通されるとともに、ノズル33の押し下げ方向における移動を許容すべく該押し下げ方向に沿って延びる挿通孔41を有する。外周部40の下端には、容器本体2と嵌合する複数の嵌合凸部が設けられる。複数の嵌合凸部の少なくとも1つと挿通孔41とが、押し下げ方向に沿って並ぶように配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体内の液体を吸い出すポンプを備えた液体吐出容器及び該液体吐出容器が備えるポンプカバーに関する。
周知のように、容器本体の内部に収容された液体を吸い出す押圧式のポンプが備えられた液体吐出容器では、ポンプが備える筒状の装着部と容器本体の開口を形成する注入部との螺合及び螺脱によって、容器本体に対するポンプの着脱が行われている。これにより、容器本体内の液体が無くなるとポンプが容器本体から取り外されて液体が容器本体内に充填される。そしてポンプが容器本体に再び取り付けられることによって、液体吐出容器を継続して使用することができる。
一方、上述した構成からなる液体吐出容器では、容器本体に対するポンプの取り付け及び取り外しが容易であるが故に、容器本体内に収容すべき液体とは異なる液体が充填されてしまったり、容器本体内に異物が混入してしまったりするおそれがある。そこで、このような問題を解消するべく、特許文献1及び特許文献2に開示される液体吐出容器が提案されている。
特許文献1に記載の液体吐出容器には、縦型ポンプが備える装着部と容器本体の注入部とが螺合する箇所を覆うカバーが設けられている。このカバーの内部には、容器本体の胴部と嵌合する筒状の嵌合部がさらに垂設されるとともに、容器本体の胴部とこの嵌合部とが嵌合することによって、カバーが容器本体から離脱しないようになっている。そして、専用冶具をカバー内部に挿入して上記嵌合部を操作しなければカバーを容器本体から取り外せないように、液体吐出容器が構成されている。
また、特許文献2に記載の液体吐出容器にも、ポンプが備える装着部と容器本体の注入部とが螺合する箇所を覆う保護キャップが設けられている。この保護キャップの下端には、該保護キャップを周方向において二等分する2箇所の目印部と、これら目印部の間に爪片とが設けられるとともに、この爪片が装着部の下端面と係合することによって保護キャップが容器本体から離脱しないようになっている。そして2箇所の目印部を同時に押圧しなければ装着部の下端面と爪部との係合を解除できないように、液体吐出容器が構成されている。
すなわち特許文献1及び特許文献2に記載の液体吐出容器においては、押圧式のポンプを取り外すための取り外し方法を知っている者のみ、保護キャップの取り付けや取り外しを行うことが可能である。
特開2001−240108号公報 特開2008−189358号公報
ところで、特許文献1に記載の液体吐出容器は上述のように、専用冶具がなければカバー筒が容器本体から取り外されない構成である。そのため液体吐出容器の継続的な使用にあたっては、専用冶具が必ず準備されていなければならず、またカバー筒を容器本体から取り外す度に手間が掛かってしまう。加えて、専用冶具の紛失を防止するための管理も別途必要となってしまう。
また、特許文献2に記載の液体吐出容器にあっては上述のように、ポンプと容器本体とが螺合する箇所を保護キャップが覆っている。ところが、こうした液体吐出容器にあっては、押圧式のポンプを作動させるための押し下げヘッドが依然として保護キャップの外部に突出したままとなっている。そして押し下げヘッドがポンプから抜き取られてしまうおそれがあるため、押し下げヘッドの紛失によるポンプ機能の喪失が問題となるばかりか、手押しポンプの吸気穴からの異物混入の防止を図ることもできない。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、容器本体に対するポンプカバーの取り付けと該ポンプカバーの取り外しとを特定の人のみが容易に行うことを可能にする液体吐出容器及びポンプカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体と、前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーとを備える液体吐出容器であって、前記ポンプカバーは、前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、前記ポンプを囲う外周部とを有し、前記外周部は、前記ノズルが挿通されるとともに、押し下げ方向への前記ノズルの移動を許容すべく同押し下げ方向に沿って延びる孔と、前記外周部の下端に形成され前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部とを有し、前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記孔とが前記押し下げ方向に沿って並んで配設されている。
本発明の一態様では、ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体に適用されるとともに、前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーであって、前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、前記ポンプを囲う外周部とを有し、前記外周部は、前記ノズルが挿通されるとともに前記押し下げ方向への前記ノズルの移動を許容すべく同押し下げ方向に沿って延びる孔と、前記外周部の下端に形成され前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部とを有し、前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記孔とが前記押し下げ方向に沿って並んで配設されている。
上記構成では、ポンプが有する押し下げ部とともにノズルが移動するように、ポンプカバーの外周部には押し下げ方向に沿って延びる孔が形成されている。このような孔が形成された外周部では、外周部の剛性が、孔に対して周方向で一致する部位(言い換えれば、孔に対し押し下げ方向に沿って並んだ箇所)で特に低くなる。よって、外周部が撓むような外力が同外周部に加えられる場合には、孔に対して周方向で一致する部位がそれ以外の部分よりも撓みやすくなる。
ここで、上述した構成においては、複数の嵌合部の少なくとも1つと上記孔とが押し下げ方向に沿って並んで配設されている。そのため、孔に対して周方向で一致する部位が撓むようにポンプカバーが押圧されると、同部位におけるポンプカバーの撓み量が特に大きくなる結果、孔と押し下げ方向に沿って並ぶように設けられた嵌合部と容器本体との嵌合が外れやすくなる。一方、孔に対して周方向で一致する部位とは異なる部分が撓むようにポンプカバーが押圧される場合には、ポンプカバーの撓み量が上述した場合よりも小さいため、嵌合部と容器本体との嵌合が外れ難い。それゆえに、孔に対して周方向で一致する部位が撓むようにポンプカバーを押圧するという方法を知る特定の人のみが、ポンプカバーの取り外しやポンプカバーの取り付けを容易に行うことが可能である。
なお、ポンプカバーが取り外されるときと同様に、孔に対して周方向で一致する部位が撓むように外周部が押圧されつつポンプカバーが容器本体に装着されれば、上記孔に対して周方向で一致する部位が大きく撓むため、嵌合部と容器本体とを容易に嵌合することも可能である。
本発明の一態様では、前記外周部の下端から前記押し下げ方向に沿って延びる切り欠き部が、該切り欠き部と前記孔との間に前記ポンプが位置するように前記外周部に形成されている。
このような液体吐出容器によれば、切り欠き部の近傍における外周部の剛性が、上記孔に対して周方向で一致する部位の剛性と同様に他の部分の剛性よりも低くなる。そのため、そのような剛性の低い部位が撓むようにポンプカバーを押圧するという方法を知る特定の人のみが、ポンプカバーの取り付けやポンプカバーの取り外しを、より容易に行うことが可能である。
本発明の一態様では、ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体と、前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーとを備える液体吐出容器であって、前記ポンプカバーは、前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、前記ポンプを囲う外周部とを有し、前記外周部は、その下端に、前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部と、前記押し下げ方向に沿って延びる切り欠き部とを備え、前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記切り欠き部とが隣接している。
本発明の一態様では、ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体に適用されるとともに、前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーであって、前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、
前記ポンプを囲う外周部とを有し、前記外周部は、その下端に、前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部と、前記押し下げ方向に沿って延びる切り欠き部とを備え、前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記切り欠き部とが隣接している。
上述した構成によれば、複数の嵌合部の少なくとも1つと上記切り欠き部とが隣接している。そのため、切り欠き部に対して周方向で一致する部位が撓むようにポンプカバーが押圧されると、同部位におけるポンプカバーの撓み量が特に大きくなる結果、切り欠き部と隣接する嵌合部が外れやすくなる。一方、切り欠き部に対して周方向で一致する部位とは異なる部分が撓むようにポンプカバーが押圧される場合には、ポンプカバーの撓み量が上述した場合よりも小さいため、嵌合部と容器本体との嵌合が外れ難い。それゆえに、切り欠き部に対して周方向で一致する部位が撓むようにポンプカバーを押圧するという方法を知る特定の人のみが、ポンプカバーの取り外しやポンプカバーの取り付けを容易に行うことが可能である。
本発明の一態様では、前記容器本体は、前記切り欠き部との嵌合によって前記ポンプカバーと前記容器本体との位置を前記外周部の周方向で合わせる位置合わせ部を有する。このような液体吐出容器によれば、ポンプカバーが容器本体に装着される際に、ポンプカバーと容器本体との位置合わせがポンプカバーにおける外周部の周方向で容易になる。
本発明の一態様では、前記外周部は、前記押し下げ部に設けられたノズルが挿通されるとともに前記押し下げ方向への前記ノズルの移動を許容すべく同押し下げ方向に沿って延びる孔と、前記押し下げ部が、前記切り欠き部よりも前記孔に近くなるように配置されている。このような液体吐出容器によれば、ノズルの長さが同じである前提であれば、ポンプの押し下げ部に設けられたノズルが孔に近くなる分、ポンプカバーの外側におけるノズルを長くすることが可能である。これにより、液体吐出容器から吐出される液体を掌などで受けやすくもなるため、液体吐出容器の取り扱い性を高めることが可能になる。またノズルの長さを変える前提であれば、ポンプの押し下げ部に設けられたノズルが孔に近くなる分、ノズルの長さを短くすることができる。ひいては、ノズルの中に滞留する液体の量を減らすことができるようになる。これにより、例えば長期間に渡って液体吐出容器を使用せずノズルの中に滞留する液体が固化してしまったときであっても、当該固化物の量を減らすことができるため、液体吐出容器の機能を容易に回復させることができるようになる。
本発明の一態様では、前記蓋部が前記押し下げ部の上方を覆う。このような液体吐出容器によれば、蓋部が押し下げ部よりも大きいため、押し下げ部の操作性を向上させることができるようになる。また、押し下げ部の上方が蓋部によって覆われるため、容器本体に収容される液体とは異なる他の液体が蓋部と外周部との隙間からポンプカバーの内部に浸入したとしても、該浸入した他の液体は押し下げ部を伝って流れ落ち難くなる。これにより、上述したような他の液体が容器本体の内部に入り込むことを抑えることができるようにもなる。
本発明にかかる液体吐出容器の一実施の形態について、液体吐出容器の斜視図。 同実施の形態にかかる液体吐出容器の押し下げ部が押し下げられた状態を示す斜視図。 同実施の形態にかかるポンプを装着した容器本体の正面図。 同実施の形態にかかるポンプを装着した容器本体の背面図。 同実施の形態にかかるポンプを装着した容器本体の平面図。 同実施の形態にかかるポンプを装着した容器本体の底面図。 同実施の形態にかかるポンプを装着した容器本体の左側面図。 同実施の形態にかかるポンプを装着した容器本体の右側面図。 図24のA−A線に沿う断面構造の一部を示す断面図。 図24のA−A線に沿う断面構造の一部であって押し下げ部が押し下げられた状態を示す断面図。 (a)は、同実施の形態にかかる液体吐出容器の分解斜視図、(b)は、同実施の形態にかかるポンプカバーの分解斜視図。 同実施の形態にかかるポンプカバーの正面図。 同実施の形態にかかるポンプカバーの背面図。 同実施の形態にかかるポンプカバーの平面図。 同実施の形態にかかるポンプカバーの底面図。 同実施の形態にかかるポンプカバーの左側面図。 同実施の形態にかかるポンプカバーの右側面図。 同実施の形態にかかる蓋部の正面図。 同実施の形態にかかる蓋部の背面図。 同実施の形態にかかる蓋部の平面図。 同実施の形態にかかる蓋部の底面図。 同実施の形態にかかる蓋部の左側面図。 同実施の形態にかかる蓋部の右側面図。 同実施の形態にかかる液体吐出容器の正面図。 同実施の形態にかかる液体吐出容器の背面図。 同実施の形態にかかる液体吐出容器の平面図。 同実施の形態にかかる液体吐出容器の底面図。 同実施の形態にかかる液体吐出容器の左側面図。 同実施の形態にかかる液体吐出容器の右側面図。 同実施の形態にかかるポンプカバーを容器本体から取り外す態様を示す模式図。 (a)〜(b)は、同実施の形態にかかるポンプカバーを容器本体に取り付ける過程を示す模式図。
以下、本発明にかかる液体吐出容器及びポンプカバーの一実施の形態について図を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態の液体吐出容器の全体構成について説明し、次に図2を参照して、液体吐出容器が実行する液体の吐出動作について説明する。
図1に示されるように、液体吐出容器1は、四角柱の外周部における角部が面取りされた八角柱状を成す容器である。この液体吐出容器1は、液体が収容される有底筒状の容器本体2を備えている。また液体吐出容器1は、該容器本体2と下端部にて嵌合するとともに挿通孔41を有した外周部40と該外周部40の先端に組み付けられた蓋部5とからなる有蓋筒状のポンプカバー4を備えている。蓋部5の下段部には、ポンプ3(図9参照)に設けられたノズル33と該下段部との干渉が抑えられるように、逃げ形状を成すノズル逃げ溝51が設けられている。また外周部40に設けられた挿通孔41には、ポンプ3に設けられたノズル33がポンプカバー4の内部から挿通されている。
そして、図2に示されるように、蓋部5が容器本体2に向けて押し下げられると、押し下げ部32がノズル33とともに蓋部5によって押し下げられてポンプ3が作動する。すなわち、ポンプ3が容器本体2に収容された液体を吸い出し、該吸い出された液体がノズル33から吐出される。ちなみに、液体吐出容器1は、「ポンプカバー付き包装用容器」なる意匠法上の物品である。詳しくは、上記図1および下記図11等を参考斜視図とする押し下げボタンを蓋部5として有したポンプカバー4を噴霧ノズル付き容器であるポンプ3を有した容器本体2に着脱可能に被嵌させた包装用容器である。
次に、液体吐出容器1からポンプカバー4が取り外された構造体、換言するとポンプ3が装着された容器本体2について、図3〜図8を参照して説明する。図3はポンプ3が装着された容器本体2の正面図、図4はポンプ3が装着された容器本体2の背面図、図5はポンプ3が装着された容器本体2の平面図、図6はポンプ3が装着された容器本体2の底面図である。また図7はポンプ3が装着された容器本体2の左側面図、並びに図8はポンプ3が装着された容器本体2の右側面図である。これら図3〜図8が所謂一組の六面図に相当する。
ちなみに、このポンプ3が装着された容器本体2は、「包装用容器」なる意匠法上の物品である。詳しくは、上記図1を参考斜視図とする押し下げボタンを蓋部5として有したポンプ容器のカバーであるポンプカバー4を被嵌させても使用することができる包装用容器である。
図3〜図8に示されるように、容器本体2は、四角柱の外周部における角部が面取りされた八角柱状を成す容器である。図3及び図4に示されるように、容器本体2における上端部は、八角錐台状を成すとともに、液体が注入される開口部である注入部20を該八角錐台の頂部に有している。
また、容器本体2の外周面における上端部には、容器本体2の略全周にわたって凹設されるとともにポンプカバー4と嵌合するための嵌合凹部21が配設されている。加えて嵌合凹部21から突出するとともに上方に延びる突端が円弧状を成す位置合わせ部22が、容器本体2の周方向の所定位置に配設されている。図5に示されるように、容器本体2に設けられた注入部20は、ポンプ3が有する押し下げ部32が位置合わせ部22よりも正面側に近くなるように、容器本体2の中心軸から正面側に偏倚する位置に設けられている。なお、このような位置合わせ部22は、容器本体2における背面を示す指標として機能する。
図3及び図4に示されるように、ポンプ3は、注入部20と螺合して容器本体2に装着される装着部30と、該装着部30を貫通して容器本体2の内部に至る軸31とを有している。軸31の突端には、コイルばねを介して押し下げ部32が設けられている。押し下げ部32には、該押し下げ部32が押し下げられる方向(押し下げ方向)に対して交差する方向、すなわち本実施の形態では略正面方向に延びるノズル33が設けられている。そして押し下げ部32が容器本体2に向けて押し下げられると、容器本体2に収容された液体がポンプ3によって吸い出された後にノズル33から吐出される。
次に、本実施の形態におけるポンプカバー4及びポンプカバー4を構成する蓋部5について、図9〜図23を参照して説明する。
図9及び図10は、容器本体2に装着されることによりポンプ3を覆うポンプカバー4の内部構造を説明する図であって、それぞれ液体を吐出する前と液体を吐出した後とを示す図である。なお、図9及び図10は、いずれも液体吐出容器1が後述する図24のA−A線に沿って切断された断面構造の一部を示す図である。
図11は、液体吐出容器1の分解斜視図であって、図11(a)は、液体吐出容器1を、ポンプ3が装着された容器本体2とポンプカバー4とに分解して示す分解斜視図である。図11(b)は、液体吐出容器1を、ポンプ3が装着された容器本体2と、蓋部5と、外周部40とに分解して示す分解斜視図である。
図12はポンプカバー4の正面図、図13はポンプカバー4の背面図、図14はポンプカバー4の平面図、図15はポンプカバー4の底面図、図16はポンプカバー4の左側面図、並びに図17はポンプカバー4の右側面図である。そして、これら図12〜図17が所謂一組の六面図に相当する。なお、図12に示されるように、本実施の形態では、ポンプカバー4における各側面のうち、挿通孔41が設けられる側面を正面とする。また図13に示されるように、本実施の形態では、挿通孔41が設けられる側とは反対側を背面とする。
ちなみに、ポンプカバー4は、「噴霧ノズル付き包装用容器の押し下げボタン付きポンプカバー」なる意匠法上の物品である。詳しくは、上記図1及び図11を参考斜視図とする噴霧ノズル付きの包装用容器であるポンプ3を有した容器本体2に着脱可能に被嵌させて使用する押し下げボタンである蓋部5を有したポンプ容器のカバーである。
図18は蓋部5の正面図、図19は蓋部5の背面図、図20は蓋部5の平面図、図21は蓋部5の底面図、図22は蓋部5の左側面図、並びに図23は蓋部5の右側面図であって、これら図18〜図23が所謂一組の六面図に相当する。なお、図18に示されるように、本実施の形態では、蓋部5おいてノズル逃げ溝51が設けられる側を正面とする。また図19に示されるように、本実施の形態では、ノズル逃げ溝51が設けられる側とは反対側を背面とする。
ちなみに、蓋部5は、「噴霧ノズル付き包装用容器のポンプカバーの押し下げボタン」なる意匠法上の物品である。詳しくは、上記図1及び図11を参考斜視図とする噴霧ノズル付きの包装用容器であるポンプ3を有した容器本体2に着脱可能に被嵌させて使用する押し下げボタンである蓋部5を有したポンプ容器のカバーであるポンプカバー4の押し下げボタンである。
図12〜図17に示されるように、ポンプカバー4は、下端部が容器本体2と嵌合する外周部40と、該外周部40よりも小径の円筒状を成すとともに該外周部40の先端に組み付けられた蓋部5とによって、有蓋筒状に構成されている。なお、外周部40の形状は、四角筒の外周部における角部が面取りされた八角筒状である。
図12に示されるように、外周部40における正面壁には、該正面壁の幅方向における略中央に、該正面壁が貫通されてノズル33が挿通される挿通孔41が、押し下げ部32の押し下げ方向(図12における下方向)に沿って延びるように形成されている。
また、図15に示されるように、外周部40の内側面における下端部には、正面壁、背面壁、左側面壁、及び右側面壁のそれぞれにおける幅方向の略中央に、容器本体2の嵌合凹部21と嵌合するための嵌合凸部42が、該幅方向に沿って直線状に延びるように配設されている。すなわち、外周部40には、ノズル33が挿通されるとともにノズル33の押し下げ方向への移動を許容すべく該押し下げ方向に沿って延びる挿通孔41が設けられている。加えて、外周部40の下端部には、容器本体2と嵌合する複数の嵌合凸部42が設けられている。また外周部40の背面壁における下端部には、位置合わせ部22と隙間を介して嵌合する切り欠き部43が、押し下げ方向に沿って延びるように設けられている。そして背面壁の下端部に設けられた嵌合凸部42は、この切り欠き部43に隣接するとともに、該切り欠き部43によって2つに分割されたかたちを成している。なお、このような切り欠き部43は、外周部40の背面を示す指標として機能する。
また、図15に示されるように、外周部40における上記面取りされたかたちを成す側面壁の内側面のそれぞれには、押し下げ方向に延びるガイド突片44が突設されている。なお、上記面取りされたかたちを成す側面壁とは、図15に示される正面壁と左側面壁とを繋ぐ側面壁、左側面壁と背面壁とを繋ぐ側面壁、背面壁と右側面壁とを繋ぐ側面壁、及び右側面壁と正面壁とを繋ぐ側面壁のことを示す。また外周部40における背面壁の幅方向中央には、外周部40を例えば樹脂成型する際にひけが発生することを阻止すべく、ガイド突片44を補助するためのサブガイドにもなる梁45が、切り欠き部43から押し下げ方向に沿って延びるように設けられている。そして押し下げ方向に延びる八角筒状の外周部40の上端部には、有蓋筒状を成す蓋部5が、外周部40の内部から外部に突出するように挿入されている。
図18〜図23に示されるように、蓋部5は、押し下げ方向に延びる多段の有蓋円筒状に形成されている。蓋部5における下段部の外側面には、上記ガイド突片44の各々と滑合するための4つのガイド溝52が、押し下げ方向に延びるかたちを成して該蓋部5の周方向に等間隔に配設されている。また図18〜図23に示されるように、蓋部5における下段部の外側面には、上記梁45と滑合するための1つの縦溝53が、同じく押し下げ方向に延びるように、且つ隣接する2つのガイド溝52から等しく離れるように配設されている。
また、図18に示されるように、蓋部5における下段部には、正面側に配設された一対のガイド溝52の間に、該下段部とノズル33との干渉を抑えるための逃げ形状に形成されたノズル逃げ溝51が設けられている。該ノズル逃げ溝51は、前記一対のガイド溝52と等距離となるように、蓋部5の内部から正面側に延びるように凹設されている。
また図22及び図23に示されるように、蓋部5における下段部の外側面には、蓋部5の径方向に突出する2つの係止片54が等間隔に配設されている。そして容器本体2からポンプカバー4を取り外した状態において、これら2つの係止片54が外周部40の内周面の一部にて係止されるため、蓋部5がポンプカバー4から簡単に脱落しないようになっている。
また図21に示されるように、蓋部5の内部における上端部には、該上端部から押し下げ方向に延びる円筒状の押圧部50が、縦溝53よりもノズル逃げ溝51に近く、且つ押し下げ部32の上面と接触するように設けられている。そして蓋部5が押し下げ方向に押し下げられると、蓋部5のガイド溝52がガイド突片44に案内されつつ蓋部5が押し下げ方向に沿って移動する。また蓋部5が下降することに伴って、押圧部50と接触するポンプ3の押し下げ部32及びノズル33も、押し下げ方向に沿って下降する。これにより、容器本体2に収容された液体が容器本体2から吸い出された後、押し下げ部32と共に挿通孔41を下降したノズル33から該吸い出された液体が吐出される。
次に、図24〜図29を参照して、液体吐出容器1の全体構成を詳細に説明する。図24は液体吐出容器1の正面図、図25は液体吐出容器1の背面図、図26は液体吐出容器1の平面図、図27は液体吐出容器1の底面図、図28は液体吐出容器1の左側面図、並びに図29は液体吐出容器1の右側面図である。すなわち、これら図24〜図29が所謂一組の六面図に相当する。
図24に示されるように、本実施の形態では、挿通孔41が設けられた外周部40の面、並びにこの面と連続する容器本体2の面を液体吐出容器1の正面とする。外周部40における正面壁では、ポンプ3が有するノズル33が、蓋部5の押し下げ方向に延びる挿通孔41に挿通されている。そして挿通孔41が押し下げ方向に延びるように形成されることによって、挿通孔41に挿通されたノズル33が蓋部5とともに円滑に押し下げられるようになっている。
図25に示されるように、外周部40における正面壁と対向する背面壁には、外周部40の下端から押し下げ方向に沿って延びる切り欠き部43が配置されている。この切り欠き部43は、切り欠き部43と挿通孔41との間にポンプ3が位置するように、前記押し下げ方向から見て、前記挿通孔41に対して周方向に180度反対側に設けられている。また容器本体2における正面壁と対向する背面壁では、容器本体2とポンプカバー4との境界から押し下げ方向に延びる上記切り欠き部43が、位置合わせ部22と嵌合している。このような切り欠き部43と位置合わせ部22とを有した液体吐出容器1によれば、ポンプカバー4が容器本体2に装着される際に、ポンプカバー4と容器本体2との位置合わせが容易になる。また、ポンプカバー4の左右側面と容器本体2の左右側面とが、正面視方向及び背面視方向において略面一となるように、ポンプカバー4及び容器本体2が形成されている。
また図26及び図27に示されるように、ポンプカバー4の外周面を構成する各側面と容器本体2の外周面を構成する各側面とが、平面視方向及び底面視方向において略面一となるように、ポンプカバー4及び容器本体2が形成されている。さらに図28及び図29に示されるように、ポンプカバー4の正面及び背面と容器本体2の正面及び背面とが、左側面視方向及び右側面視方向においてそれぞれ略面一となるように、ポンプカバー4及び容器本体2が形成されている。
これらの構成によれば、ポンプカバー4と容器本体2との境界が視認され難くなるとともに、液体吐出容器1における外表面が連続面として視認されやすい。それゆえに、容器本体2からポンプカバー4が取り外せることを想起させ難くすること、液体吐出容器1の意匠性を向上すること、が可能である。
次に、上述したポンプカバー4を容器本体2から取り外す方法、及びポンプカバー4を容器本体2に取り付ける方法について、図30及び図31を参照して説明する。なお、図30は液体吐出容器1の右側面を示しているが、これはあくまでも説明の便宜上のものであり、液体吐出容器1の左側面を示す図を用いて説明しても同じ効果を得ることできる。
上述したように、ポンプカバー4を構成する外周部40の正面壁には、押し下げ部32とともにノズル33が押し下げられるように、押し下げ方向に延びる挿通孔41が設けられている。このような該挿通孔41が設けられた外周部40の正面壁では、嵌合凸部42が設けられている外周部40の下端部と挿通孔41の下端が近接することとなる。それゆえに、挿通孔41が押し下げ方向に沿って延びるように設けられる分、外周部40の剛性(外周部40の下端部の剛性)は、挿通孔41に対して周方向で一致する部位おいて、他の部位よりも低い。
ここで、図30に示されるように、ポンプカバー4の外周部40における右側面壁の上部が斜め上方(図30の矢印方向)に押圧されると、挿通孔41に対して周方向で一致する部位で外周部40の下端部の撓み量が特に大きくなる。その結果、挿通孔41と押し下げ方向に並んで設けられた嵌合凸部42、すなわち外周部40における正面壁の下端部に設けられた嵌合凸部42と、それに対応した嵌合凹部21との嵌合がまず外れる。
また、切り欠き部43が設けられた外周部40の背面壁においても、切り欠き部43が設けられる分、切り欠き部43に対して周方向で一致する部位で、外周部40の下端部の剛性が、上記正面壁を除く他の部位よりも低くなる。そのため、上述したように外周部40における右側面壁の上部が図30の矢印方向に押圧されると、切り欠き部43の近傍における外周部40の撓み量が特に大きくなる。その結果、切り欠き部43の近傍に設けられた嵌合凸部42、すなわち外周部40における背面壁の下端部に設けられた嵌合凸部42とそれに対応した嵌合凹部21との嵌合が同じく外れる。そして、押圧されている外周部40における右側面壁の下端部に設けられた嵌合凸部42とそれに対応した嵌合凹部21との嵌合が、外周部40における左側面壁の下端部を支点とする梃子の作用により外れる。
一方、ポンプカバー4の外周部40における正面壁の上部、あるいは背面壁の上部が斜め上方に押圧されると、外周部40における右側面壁と左側面壁とが、正面壁や背面壁と比較して撓みやすくなる。ただし、これら右側面壁と左側面壁とには、上述した挿通孔41や切り欠き部43が設けられていない。そのため、これら右側面壁と左側面壁との下端部における撓み量も、上述した嵌合が外れる程度の大きなものには成り難い。それゆえに、ポンプカバー4の外周部40における正面壁の上部、あるいは背面壁の上部が斜め上方に押圧されたとしても、嵌合凸部42とそれに対応した嵌合凹部21との嵌合は外れ難い。
したがって、外周部40における特定の部位を特定の方向に押圧することによってのみ、ポンプカバー4を容器本体2から取り外すことが可能である。すなわち、挿通孔41に対して周方向で一致する部位で外周部40が大きく撓むようにポンプカバー4を押圧するという方法を知る人のみが、ポンプカバー4の取り外しやポンプカバー4の手入れ、さらにはポンプカバー4の取り付けを容易に行うことが可能である。
上述のような特定の取り外し方法によってポンプカバー4が取り外されて、ポンプカバー4の手入れや液体の充填等が行われると、ポンプカバー4が容器本体2に取り付けられるべく、図31(a)に示されるように、まずノズル33の先端が正面方向(図31(a)の矢印方向)に向けられる。次に、図31(b)に示されるように、ポンプカバー4の内側から挿通孔41にノズル33が挿通されるとともに、容器本体2の位置合わせ部22とポンプカバー4の切り欠き部43とが嵌合するように、容器本体2に対するポンプカバー4の位置合わせが行われる。そして、図31(c)の4本の矢印で示されるように、容器本体2の上部からポンプカバー4の四隅が均等に押し込まれることにより、液体吐出容器1の組み立てが完了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る液体吐出容器及びポンプカバーによれば、以下列記するような効果が得られるようになる。
(1)外周部40において挿通孔41が設けられた正面壁では、該正面壁における下端部の剛性が、外周部40における他の下端部の剛性よりも低い。そして複数の嵌合凸部42の1つが正面壁の下端部に配設されている。
このため、外周部40における右側面壁の上部または左側面壁の上部が斜め上方に押圧されることにより、外周部40の正面壁における下端中央部の撓み量が特に大きくなり、その部分における嵌合凸部42とそれに対応する嵌合凹部21との嵌合を外すことができる。次いで、外周部40における側面壁の下端部における嵌合凹部21と嵌合凸部42との嵌合を、押圧された側面壁と対向する他の側面壁の下端部を支点とする梃子の作用により外すことができる。すなわち、外周部40の特定の部位を特定の方向に押圧することによってのみ、ポンプカバー4を容器本体2から取り外すことが可能である。
(2)容器本体2に収容された液体を吐出するノズル33が、ポンプカバー4の内部から挿通孔41を通してポンプカバー4の外側へ挿通される。このため、ポンプカバー4を取り外すことなく、容器本体2に収容された液体をポンプカバー4の外側に吐出させることができるようになる。
(3)外周部40は、押し下げ方向から見て挿通孔41とは反対側の下端部に切り欠き部43を有する。このような液体吐出容器1では、挿通孔41の存在する外周部40に対して周方向で一致する部位の剛性と同様に、切り欠き部43が設けられた外周部40に対して周方向で一致する部位の剛性が、外周部40における他の下端部の剛性よりも低くなる。そして、相対的に低い剛性となる部位がポンプ3を挟んで対向することになる。このような構成においては、ポンプカバー4の取り付けや取り外しに必要とされるポンプカバー4に対する押圧の方向が、切り欠き部43を有していない構成と概ね同じ方向となる。それゆえに、ポンプカバー4に対する押圧の方向を変えることなく、上記(1)に記載の効果を高めることが可能である。
そのため、これらの剛性の低い部位が撓むようにポンプカバー4を押圧するという方法を知る特定の人のみが、ポンプカバー4の取り付けやポンプカバー4の取り外しを、より容易に行うことが可能である。また、切り欠き部43が設けられた構成であっても、嵌合凹部21と嵌合凸部42との嵌合を外す方法を変更しないで済むようになる。加えて、切り欠き部43が設けられることにより、ポンプカバー4の内部に浸入した水を切り欠き部43と位置合わせ部22との間から流出させることができるようにもなる。
(4)液体吐出容器1では、切り欠き部43と嵌合する位置合わせ部22が容器本体2に設けられるため、ポンプカバー4が容器本体2に取り付けられる際には、容器本体2とポンプカバー4との位置合わせを容易に行うことができる。その結果、例えば挿通孔41が形成された側面壁が背面側に配置されるという誤ったポンプカバー4の取り付けを抑えることができる。加えて、位置合わせ部22によりポンプカバー4の周方向への回転を規制することができるようになる。このため、挿通孔41に挿通されるノズル33が該挿通孔41の外縁との接触することにより、押し下げ部32とノズル33との接続部にせん断力が発生してしまうことを抑えることができるようにもなる。
(5)ノズル33が切り欠き部43よりも挿通孔41に近くなるように、注入部20が正面方向に偏倚している。そのため、ポンプカバー4から突出する部分におけるノズル33の長さが等しいという前提であれば、ノズル33の全体長さを短くすることができ、ひいては該ノズル33の中に滞留する液体の量を減らすことができるようになる。これにより、例えば長期間に渡って液体吐出容器1を使用せずノズル33の中に滞留する液体が固化してしまったときであっても、固化物の量を減らすことができるため、容易にポンプ3の機能を回復させることができるようになる。
(6)蓋部5の内部に設けられた押圧部50が押し下げ部32の上部と接触するとともに、押し下げ部32の上方が蓋部5で覆われるようにした。このような液体吐出容器1では、蓋部5の操作面たる上面が押し下げ部32の操作面よりも広いため、ポンプ3の操作性を向上させることができるようになる。また、蓋部5が押し下げ部32の上方が蓋部5によって覆われる。そのため、蓋部5と外周部40との隙間からポンプカバー4の内部に液体が浸入したとしても、該浸入した液体は蓋部5の側面を伝って流れ落ちる。その後、外周部40の内側面、あるいは容器本体2の上部を介して、切り欠き部43と位置合わせ部22との間からポンプカバー4の外部に排出されるようになる。それゆえに、ポンプカバー4の外部から浸入した液体が容器本体2の内部に入り込むことを防ぎ、ひいては容器本体2が収容する液体と他の液体とが混合することを防止することができる。
(7)容器本体2は、周方向における角部が面取りされた四角柱のように、八角柱状に形成されている。またポンプカバー4も、同じく八角柱状に形成されている。このような液体吐出容器1では、挿通孔41が設けられた外周部40の正面壁と位置合わせ部22が設けられた外周部40の背面壁とが互いに対向するようになる。これにより、挿通孔41あるいは位置合わせ部22が設けられておらず且つ、四角柱の四隅を面取りした面ではない外周部40たる左右側面壁のいずれかの上部を斜め上方に押圧することにより、容器本体2とポンプカバー4との嵌合を外すことができるようになる。すなわち、ポンプカバー4の外周部40を押圧すべき部分と方向とを容易に把握することができるようになる。
なお、上記実施の形態は、以下のような態様をもって実施することもできる。
・液体吐出容器1の形状は、上述した八角柱状としたがこれに限られるものではない。すなわち、液体吐出容器1の形状は、嵌合凸部42の少なくとも1つと挿通孔41とが押し下げ方向に沿って並ぶように配設される形状、あるいは嵌合凸部42の少なくとも1つと切り欠き部43とが隣接する形状であればよい。例えば液体吐出容器1の形状は、三角柱、四角柱、五角柱、並びに六角柱等も含む多角柱であっても、円柱や楕円柱であってもよい。
・容器本体2における注入部20が背面壁よりも正面壁に近い位置に設けられる構成に限られず、例えば背面壁と正面壁との中央に注入部20が設けられる構成であってもよい。
・外周部40の背面壁に切り欠き部43を設けたが、特定の部位を特定の方向に押圧することによってのみポンプカバー4を容器本体2から取り外すことが、正面壁における剛性と他の側面壁における剛性との違いによって十分に得られるのであれば、該切り欠き部43が割愛された構成でもよい。このようにしても、挿通孔41を有する外周部40たる正面壁における下端部の剛性は、外周部40における他の下端部の剛性よりも低くなる。このため、外周部40の左右側面壁の上部を斜め上方に押圧した場合にのみ、容器本体2からのポンプカバー4の取り外しが可能になる。
・外周部40の正面壁に挿通孔41を設けたが、例えばノズル33が蓋部5に向けて延びる構成等、外周部40からノズル33を突出させる必要が無い構成であれば、挿通孔41が割愛された構成でもよい。このようにしても、切り欠き部43を有する外周部40たる背面壁における下端部の剛性は、外周部40における他の下端部の剛性よりも低くなる。このため、外周部40の左右側面壁の上部を斜め上方に押圧した場合にのみ、容器本体2からのポンプカバー4の取り外しが可能になる。
・嵌合凸部42を外周部40における正面壁、背面壁、左側面壁、並びに右側面壁の下端部中央にそれぞれ設けるようにしたがこれに限られない。挿通孔41に対して周方向で一致する部位に嵌合凸部42が配設される構成であればよい。すなわち、挿通孔41に対して周方向で一致する部位において、外周部40の下端部には必ず嵌合凸部42を設けるようにし、さらに切り欠き部43が設けられている場合には該切り欠き部43の配設部分における下端部に嵌合凸部42を設けるようにしてもよい。あるいは、切り欠き部43が設けられている場合であっても該切り欠き部43の配設部分における下端部に嵌合凸部42を設けないようにしてもよい。このようにしても、挿通孔41を有する外周部40たる正面壁における下端部の剛性が他の外周部40における下端部の剛性よりも低くなる。このため、外周部40の左右側面壁の上部を斜め上方に押圧した場合にのみ、容器本体2からのポンプカバー4の取り外しが可能になる。
・嵌合凹部21を容器本体2の周方向全体にわたって設けるようにしたがこれに限られない。ポンプカバー4に設けられる嵌合凸部42と嵌合する部分のみに嵌合凹部21を設けるようにしてもよい。
・外周部40の下端部に設けられる複数の嵌合凸部42は、少なくとも1つが挿通孔41の押し下げ方向に形成される、あるいは少なくとも1つが切り欠き部43と隣接するように形成される構成であればよく、例えば挿通孔41の押し下げ方向に2つ以上の嵌合凸部42が形成される構成であってもよい。また2つ以上の嵌合凸部42が切り欠き部43と隣接するように形成される構成であってもよい。ちなみに、嵌合凸部42の位置が変更される場合には、これに合わせて嵌合凹部21の位置が変更されることとなる。
・ポンプカバー4の外周部40に設けられる嵌合部は、外周部40の内側面において外周部40の内側に凸出する凸部に限られるものではない。例えばポンプカバー4の外周部40における内側面に嵌合部となる凹部が設けられるとともに、該凹部と嵌合する凸部が容器本体2に設けられる構成であってもよい。要は、容器本体2にポンプカバー4が嵌合されるのであればどのような形態であってもよい。
1…液体吐出容器、2…容器本体、3…ポンプ、4…ポンプカバー、5…蓋部、20…注入部、21…嵌合凹部、22…位置合わせ部、30…装着部、31…軸、32…押し下げ部、33…ノズル、40…外周部、41…挿通孔、42…嵌合凸部、43…切り欠き部、44…ガイド突片、45…梁、50…押圧部、51…ノズル逃げ溝、52…ガイド溝、53…縦溝、54…係止片。

Claims (8)

  1. ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体と、
    前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーと
    を備える液体吐出容器であって、
    前記ポンプカバーは、
    前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、
    前記ポンプを囲う外周部とを有し、
    前記外周部は、
    前記ノズルが挿通されるとともに、押し下げ方向への前記ノズルの移動を許容すべく同押し下げ方向に沿って延びる孔と、
    前記外周部の下端に形成され前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部とを有し、
    前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記孔とが前記押し下げ方向に沿って並んで配設されている
    ことを特徴とする液体吐出容器。
  2. 前記外周部の下端から前記押し下げ方向に沿って延びる切り欠き部が、該切り欠き部と前記孔との間に前記ポンプが位置するように前記外周部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出容器。
  3. ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体と、
    前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーと
    を備える液体吐出容器であって、
    前記ポンプカバーは、
    前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、
    前記ポンプを囲う外周部とを有し、
    前記外周部は、
    その下端に、前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部と、前記押し下げ方向に沿って延びる切り欠き部とを備え、
    前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記切り欠き部とが隣接している
    ことを特徴とする液体吐出容器。
  4. 前記容器本体は、前記切り欠き部との嵌合によって前記ポンプカバーと前記容器本体との位置を前記外周部の周方向で合わせる位置合わせ部を有する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の液体吐出容器。
  5. 前記外周部は、
    前記押し下げ部に設けられたノズルが挿通されるとともに前記押し下げ方向への前記ノズルの移動を許容すべく同押し下げ方向に沿って延びる孔を有し、
    前記押し下げ部が、前記切り欠き部よりも前記孔に近くなるように配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出容器。
  6. 前記蓋部は、前記押し下げ部の上方を覆う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出容器。
  7. ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体に適用されるとともに、前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーであって、
    前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、
    前記ポンプを囲う外周部とを有し、
    前記外周部は、
    前記ノズルが挿通されるとともに前記押し下げ方向への前記ノズルの移動を許容すべく同押し下げ方向に沿って延びる孔と、
    前記外周部の下端に形成され前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部とを有し、
    前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記孔とが前記押し下げ方向に沿って並んで配設されている
    ことを特徴とするポンプカバー。
  8. ノズルが設けられた押し下げ部を有するポンプが装着された容器本体に適用されるとともに、前記容器本体に取り付けられて前記ポンプを覆う可撓性を有した柱状のポンプカバーであって、
    前記押し下げ部を前記容器本体に向けて押し下げる蓋部と、
    前記ポンプを囲う外周部とを有し、
    前記外周部は、
    その下端に、前記容器本体と嵌合する複数の嵌合部と、前記押し下げ方向に沿って延びる切り欠き部とを備え、
    前記複数の嵌合部の少なくとも1つと前記切り欠き部とが隣接している
    ことを特徴とするポンプカバー。
JP2011600066U 2010-05-14 2010-05-14 液体吐出容器及びポンプカバー Expired - Fee Related JP3182408U (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/058225 WO2011142035A1 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 液体吐出容器及びポンプカバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3182408U true JP3182408U (ja) 2013-03-28

Family

ID=44914102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011600066U Expired - Fee Related JP3182408U (ja) 2010-05-14 2010-05-14 液体吐出容器及びポンプカバー

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3182408U (ja)
WO (1) WO2011142035A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6186490B2 (ja) * 2015-12-24 2017-08-23 花王株式会社 液剤吐出容器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60120960U (ja) * 1984-01-24 1985-08-15 株式会社吉野工業所 液体吐出容器
JPS60123374U (ja) * 1984-01-27 1985-08-20 株式会社吉野工業所 液体吐出容器
JP4112151B2 (ja) * 2000-02-28 2008-07-02 株式会社吉野工業所 縦型ポンプ式容器
JP2003341757A (ja) * 2002-05-28 2003-12-03 Yoshino Kogyosho Co Ltd 鏡付き噴霧容器
JP2004122123A (ja) * 2002-09-11 2004-04-22 Canyon Corp ポンプディスペンサー用補助カバー及びポンプディスペンサー付き容器
JP2008189358A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Saraya Kk 液体吐出容器
JP2010083527A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd 吐出ポンプ付容器。

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011142035A1 (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3182408U (ja) 液体吐出容器及びポンプカバー
JP5075752B2 (ja) エアゾール容器
JP3929066B1 (ja) 噴射ボタン装置
JP5851356B2 (ja) 二重容器
JP5665176B2 (ja) リフィール容器
JP5085494B2 (ja) 容器用ポンプのストッパ
JP5213617B2 (ja) エアゾール容器
JP5394088B2 (ja) 吐出器用のストッパー
JP5085495B2 (ja) 容器用ポンプのストッパ
JP5989450B2 (ja) 容器の肩カバー
JP5074920B2 (ja) エアゾール容器用噴射アダプタ
JP2015127218A (ja) エアゾール容器用肩カバー
JP2008189358A (ja) 液体吐出容器
JP5358221B2 (ja) 吐出器
JP4915851B2 (ja) エアゾール容器の肩カバー及びエアゾール容器
JP5244651B2 (ja) 吐出器
JP2005313949A (ja) 封緘体
JP2011136742A (ja) 吐出容器
JP5484006B2 (ja) エアゾール容器用噴射装置
JP6612495B2 (ja) 二連式エアゾール用アクチュエータ
JP5377995B2 (ja) 吐出器用のストッパー
JP6110293B2 (ja) エアゾール容器用肩カバー
JP4442757B2 (ja) 縦型ポンプ容器用封緘式カバー
JP6345083B2 (ja) ポンプ付き容器
JP5393328B2 (ja) 吐出器

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3182408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160306

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees