JP4915851B2 - エアゾール容器の肩カバー及びエアゾール容器 - Google Patents
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Description
そのため、通常は容器の表面に「使い切って捨てて下さい」等の表示がなされているが、内部に残った残留物を全て放出するには噴射ボタンを一定時間押し続ける必要があるため面倒であり、残留物が多い場合には押している指が疲れるという問題があった。
特許文献2の開示技術は、キャップの天井面に残留物放出機構を設け、キャップを容器に被せて、天井面の一部を押し下げることにより、噴射ボタンを押圧するように構成したものである。
特許文献3の開示技術は、肩カバーにノズル部を固定する係止部を設け、押し下げられたボタンを係止部により固定するように構成したものである。
特許文献4の開示技術は、肩カバーとは別にノズル部を固定する係止部材を設け、押し下げられたボタンを係止部材により固定するように構成したものである。
しかしながら、これらの開示技術は、エアゾール容器を廃棄する際の別の問題点である分別廃棄の点については、充分な考慮がなされているとはいえない。
しかしながら、従来公知の分別廃棄機構は、残留物放出機構と関連付けられることなく分別廃棄という観点のみに基づいて設計考案されているものであるから、特許文献3及び4に記載されたような残留物放出機構に関する開示技術と組み合わせることは困難であった。また、仮に組み合わせることができたとしても、肩カバー全体の構造が複雑化する等して、外観、強度、生産性等の面で好ましくない影響が生じることは避けられなかった。
また、残留物の放出が終了したら、立ち上げられた円弧状片を上方に引っ張ることにより、肩カバーを容器本体から簡単に取り外すことができるため、肩カバーと容器本体の分別廃棄作業を容易に行うことができる。
しかも、円弧状片が残留物放出と分別廃棄の両方の機能を兼ねることができるため、肩カバー全体の構造をシンプルにすることができ、両方の機能を別々に設けた場合に比べて、外観、強度、生産性等の面で優れたものとなる。
更に、上板部が、スリットの外側領域に、円弧状片の外側面の一部を側方に露出させるための凹部を有しており、円弧状片が、肩カバーの上面を形成する鍔部と、該鍔部の下方に延出された胴部とを有していることにより、円弧状片を立ち上げる際に、凹部から指を差し入れて鍔部に引っ掛けて立ち上げることができ、残留物放出及び分別廃棄の作業を容易に行うことができる。
加えて、円弧状片に形成された切欠部と、嵌合部に形成された切欠部が、共にスリットの両端部付近に形成されていることにより、肩カバーと容器本体の分別作業時において、肩カバーの側壁を側方から押さえて簡単に変形させることが可能となり、分別廃棄作業を容易に行うことができる。
図1乃至図3は本発明に係るエアゾール容器の肩カバーを示す図であって、図1は平面図、図2は図1のA−A線部分断面図、図3は正面図、図4は右側面図である。
中央孔(5)は、図5に示すように、肩カバー(1)を容器本体(4)に取り付けた際に、噴射ボタン(6)を上方に露出させるために設けられている。つまり、このように噴射ボタン(6)が中央孔(5)から露出することによって、使用時において噴射ボタン(6)を上から押圧してステム(17)を押し下げることにより内容物を噴射することができる。
これは、後述する残留物の放出作業時において、立ち上げられた円弧状片(8)により噴射ボタン(6)の中央付近を確実に押さえることが可能となるためである。
但し、本発明において、スリット(7)及び円弧状片(8)の長さは、半円弧より長くしても短くしてもよい。具体的には、噴射ボタンの高さが高い場合には長くするとよいし、低い場合には短くするとよい。
そして、円弧状片(8)の胴部(82)には、スリット(7)の両端部付近の位置に、下端部から上向きに切り欠かれた一対の切欠部(9)が形成されている。
円筒状部(10)は、その周方向の一部分(約半分の部分)が円弧状片(8)の胴部(82)を形成している。具体的には、円筒状部(10)の対向する位置に上記した一対の切欠部(9)が形成されており、これら切欠部(9)を境界とする円筒状部(10)の約半分の部分が円弧状片(8)の胴部(82)を形成している。
凹部(11)は、スリット(7)の両端部の中間位置において、スリット(7)に沿うように一定長さの範囲に形成されている。凹部(11)のスリットに沿う長さは、指先を差し入れるために適当な長さ、例えば10〜15mm程度に設定される。
このような凹部(11)が形成されていることにより、円弧状片(8)の外側面の一部が側方に露出するので(図4参照)、指先を凹部(11)に差し入れて鍔部(81)に引っ掛けることにより、後述する円弧状片(8)の立ち上げ操作を容易に行うことが可能となる。
また、外側領域(31)の外周面には、周方向に等間隔で複数のリブ(31a)が突設されている。これらのリブ(31a)は、肩カバー(1)の上部に被せられるキャップを係止する役割を果たす。
連結部(14)は、後述するように指の力で円弧状片(8)を立ち上げる際に、簡単にせん断されるように細い幅(例えば0.5mm程度)で形成されている。
このような連結部(14)を設けることにより、エアゾール容器を廃棄する前の通常の使用時において、円弧状片(8)が不用意に浮き上がることが防止される。
第二の円筒状部(12)は、図5に示すように、噴射ボタン(6)の周囲に形成された容器本体(4)の巻締部(18)に嵌合される嵌合部(以下、嵌合部(12)と称す)となっている。
嵌合部(12)の内周面には、周方向に等間隔で複数のリブ(12a)が突設されており、これらのリブ(12a)が巻締部(18)の下部に係止される。
この切欠部(13)は、肩カバー(1)と容器本体(4)の分別作業時において、肩カバーの側壁部(2)を側方から押さえて変形させることにより、肩カバー(1)を容器本体(4)から容易に分離できるようにするために設けられている。
ここで、切欠部(13)が、円弧状片(8)に形成された切欠部(9)と同じくスリット(7)の両端部付近に形成されていることにより、両方の切欠部が相俟って変形のために加える力が少なくて済むようになる。
尚、切欠部(13)に対応する位置の側壁部(2)に、分離の際に押さえる箇所を示す目印(16)を設けておいてもよい(図7参照)。
尚、本発明において、肩カバー(1)及びキャップ(15)の具体的形状は、図1乃至図8に示した形状に限定されるものではなく、例えば図9乃至図11に示したような他の形状としてもよい。
先ず、通常時には、図5に示すように、噴射ボタン(6)は押圧されていない状態であるため自然位置にあり、使用者は、使用する際に噴射ボタン(6)を押し下げて内容物を噴射させる。
次いで、図12に示すように、指先を凹部(11)に差し入れて鍔部(81)に引っ掛けて、円弧状片(8)を切欠部(9)を支点として折り曲げることにより略垂直に立ち上げる。
噴射ボタン(6)は、円弧状片(8)によって押し下げられた状態が維持されるため、容器本体内に残留していた内容物が完全に無くなるまで噴射は継続し、残留物の放出作業が完了する。
このようにすると、図15に示すように、円弧状片(8)が立ち上げられた状態で係止溝(61)に係止保持されるため、残留物放出作業の途中で円弧状片(8)が噴射ボタン(6)から外れることを防止することができる。
分離作業の際は、上述したように肩カバー(1)の側壁を指で挟んで肩カバー(1)を変形させながら、立ち上げられている円弧状片(6)に指を引っ掛けて上方に引っ張ることにより、肩カバー(1)を容器本体(4)から容易に取り外すことができる。
肩カバー(1)と容器本体(4)の分離が完了すると、両者を分別して廃棄する。
この場合においても、上述した肩カバー(1)を用いて同様の手順を踏むことによって、図17に示すように、残留物の放出作業を行うことができ、その後に分別廃棄作業を行うことができる。
このようにすると、図19に示すように、円弧状片(8)が立ち上げられた状態で係止溝(61)に係止保持されるため、残留物放出作業の途中で円弧状片(8)が噴射ボタン(6)から外れることを防止することができる。
2 側壁部
3 上板部
31 外側領域
4 容器本体
5 中央孔
6 噴射ボタン
61 係止溝
7 スリット
8 円弧状片
81 鍔部
82 胴部
9 切欠部
10 円筒状部
11 凹部
12 第二の円筒状部(嵌合部)
13 切欠部
14 連結部
18 巻締部
Claims (5)
- 容器本体の上部に噴射ボタンを備えたエアゾール容器に装着される肩カバーであって、
前記容器本体の上部外周面に嵌着される略円筒状の側壁部と、前記噴射ボタンを露出させるための中央孔を有する上板部とを備えており、
前記上板部は、前記中央孔の外側に同心円状に形成された円弧状のスリットを有するとともに、該スリットと中央孔の間に挟まれた領域にある円弧状片には、該スリットの両端部付近の位置に切欠部が形成されており、
前記円弧状片を、前記切欠部を支点として略垂直に立ち上げた状態として、前記側壁部を容器本体の上部外周面に嵌着させた時に、該円弧状片により前記噴射ボタンが押し下げられ、
前記上板部は、前記スリットの外側領域に、前記円弧状片の外側面の一部を側方に露出させるための凹部を有しており、
前記円弧状片は、肩カバーの上面を形成する鍔部と、該鍔部の下方に延出された胴部とを有しており、
前記胴部の外側に、前記噴射ボタンの周囲に形成された巻締部に嵌合される円筒状の嵌合部が形成されており、
該嵌合部には、前記スリットの両端部付近の位置に切欠部が形成されていることを特徴とするエアゾール容器の肩カバー。 - 前記スリットが半円弧状に形成され、前記円弧状片が半円弧状の部材とされていることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の肩カバー。
- 前記スリットの一部分に、前記円弧状片と前記外側領域とを連結する連結部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のエアゾール容器の肩カバー。
- 請求項1乃至3いずれかに記載の肩カバーを備えていることを特徴とするエアゾール容器。
- 噴射ボタンの上面に、前記立ち上げられた状態の円弧状片を係止するための係止溝を有していることを特徴とする請求項4記載のエアゾール容器。
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