JP2003341757A - 鏡付き噴霧容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に付設した鏡面を見乍ら、顔面への化粧
水等の霧吹付けが可能な噴霧容器を提案する。 【解決手段】 噴霧ヘッド６押下げ式の噴霧容器におい
て、該容器の上部外面へ、前壁11a に噴霧用窓孔12を有
する筒体11を嵌着させ、該筒体側壁11c の上端部に、頂
板22前縁から前板23を垂下する開閉部21を、頂板22で筒
体上面を、前板23で筒体前壁11a の前面を、それぞれ閉
塞させて、かつ該開閉部21が起伏自在に連結させ、該開
閉部起立時にあっては筒体上面が、又前壁11a 前面が、
それぞれ開放可能に形成し、開閉部の前板23前面を鏡面
26とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は鏡付きの噴霧容器に
関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、上方付勢させて容器体から噴霧
ヘッドを起立させ、該噴霧ヘッド押下げによりそのヘッ
ドが有するノズルから容器体内液体を噴霧するよう設け
た噴霧容器、および該容器の上部外面へ、上面開口の筒
体を嵌合させて該筒体上部で噴霧ヘッドを上下動可能に
囲成させ、又該筒体前壁に噴霧用長孔を穿設させてお
き、該筒体上端前部に筒体上面を開閉する頂板を枢着さ
せ、該頂板上面を鏡として、噴霧時にあってはその頂板
を起立させて鏡を見乍ら顔面へ化粧水等を噴霧できるよ
う設けた噴霧容器が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明も上記従来例と
同様に鏡を見乍ら顔面へ化粧水等を噴霧可能であると共
に、併せて噴霧容器不使用時にあっても鏡使用すること
が便利なように、又ノズル前端面を閉塞等できるよう設
けたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】第１の手段として、上方
付勢されて容器体から起立するノズル付き噴霧ヘッドの
押下げにより、前面へ開口のノズル孔から噴霧する噴霧
容器において、該噴霧容器の上部外面へ、前壁11a に噴
霧用窓孔12を有する上面開口の筒体11を、上記噴霧ヘッ
ドの上下動が可能に装着させ、又頂板22前縁から前板23
を垂下する開閉部21を設けて、頂板22の側部を筒体側壁
11c の上端部へ起伏自在に、かつ該起伏により頂板22が
筒体上面を、又前板23が筒体前壁11a および噴霧用窓孔
12前面を開閉自在に覆合させ、更に前板23の前面を鏡面
26とした。

【０００５】第２の手段として、上記第１の手段を有す
ると共に、上記噴霧用窓孔12を細縦長とすると共に、ノ
ズルをノズル筒５で形成し、ノズル筒５前端部を上記細
縦長の窓孔12内へ、窓孔前方へ露出させることなく嵌合
させた。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下図面について説明する。まず
公知の部分について簡単に説明すると、１は容器体、２
は該容器体内に垂設された、吸上げパイプ３付きのシリ
ンダ、４は容器体口頸部外面へ下半を螺合させた装着筒
で、シリンダ２内からは、上方付勢させて作動部材を、
装着筒内を通り起立させ、該作動部材上端にノズル筒５
を前方突出する噴霧ヘッド６を装着させている。上記シ
リンダは下部内に吸込み弁を有し、又作動部材は下部に
筒状ピストンを有し、かつ下部ないし上部に吐出弁を有
して、噴霧ヘッドを介して作動部材を上下動させること
で、容器体内液体をシリンダ内へ吸込み、又該シリンダ
内液体を噴霧ヘッド６のノズル筒５から噴霧可能として
いる。

【０００７】尚図示例ではポンプ式の噴霧容器を例示し
たが、エアゾール式の噴霧容器であっても差支えない。

【０００８】以下本発明について説明すると、上記噴霧
容器の上部外面へ四角形の筒体11を嵌合させる。該筒体
下端は容器体１の肩部上面へ係止させ、装着筒４外面へ
嵌合させて起立する。筒体上部内には噴霧ヘッド６を上
下動可能に嵌合させており、又該筒体は前壁11a の左右
方向中間に細縦長に設けた噴霧用窓孔12を縦設し、ノズ
ル筒５前端をその窓孔内へ、前端面を前方へ露出させる
ことなく嵌合させている。筒体11は噴霧ヘッド６上面よ
りも多少高く形成すればよく、筒体後壁11b の上端部に
は、噴霧ヘッド押下げ用の凹部13を形成している。

【０００９】筒体11の左右側壁11c,11c の一方上端に
は、頂板22前縁から前板23を垂下する開閉部21を、該開
閉部の起伏が自在に連結させる。図示例では図４が示す
ように筒体側壁11c の前後方向中間上部を切割り溝14に
形成すると共に、該溝内縁から筒内方へ屈折板15,15 を
突出し、かつこれ等料屈折板上部間に軸16を架設し、又
図１が示すように、頂板22の側部下面から挾持板24,24
を垂下してこれ等両挾持板下部内面の凹部で上記軸16を
挾持させ、図１が示す状態から頂板22右側の指掛け片25
を図５のように押上げることで、上記軸を中心として頂
板22が起立し、かつ前板23は、起立した頂板22前縁から
右方へ突出し、このとき筒体前壁11a の上部が露出し、
従って噴霧用孔12およびノズル筒前面が露出するよう設
けている。

【００１０】即ち開閉部21は、図２が示すように頂板22
で筒体上面を、又前板23で筒体11の上部前面をそれぞれ
覆合する状態から、頂板22の他方側縁押上げによって軸
16を中心として図５のように回動起立して、このとき筒
体上面および前面上部は開放され、又頂板22を倒すこと
で、再び頂板22は筒体上面を、又前板23は筒体前壁11a
の上部前面を覆うよう設ける。

【００１１】尚上記筒体側壁上端部への開閉部頂板22の
連結は、その他どのようなものでもよく、各種枢着のほ
か、例えば公知の弾性反転可能なヒンジ連結で行うこと
も可能である。

【００１２】上記開閉部21の前板23前面は鏡面26とす
る。該鏡面は、公知のように合成樹脂材表面を鏡面仕上
げしたものでもよく、又別に設けた鏡を両面テープ等の
適宜固定手段により前板前面へ固着させたものでもよ
い。

【００１３】

【発明の効果】本発明は既述構成とするもので、請求項
１記載のようにすることで、開閉部21を起立させて噴霧
させることで、鏡面26を見乍ら化粧水等を顔に噴霧する
ことが出来るほか、開閉部21は起伏のいずれにあっても
容器前面上部にあるから、噴霧容器として使用しない場
合でも容器下部をもって手鏡としても使用できる便利が
あり、又不使用時において開閉部21の前板23は、噴霧用
窓孔12を有する筒体前壁11a の前面を、かつ頂板22は筒
体11上面を、それぞれ覆うからノズル孔前端に埃等が付
着することを防止できる。

【００１４】請求項２のようにすることで、ノズル筒５
前端は噴霧用の窓孔12内に嵌合させるから、そのノズル
筒前端が窓孔側縁へ接することで、筒体11に対して噴霧
ヘッド６が回動することがなく、噴霧ヘッド押下げによ
り噴出された霧を常に前方へ放出させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 一部を断面として示す、本発明容器の正面図
である。

【図２】 一部を断面とした側面図である。

【図３】 開閉部を外した状態で示す平面図である。

【図４】 主要部材の斜視図である。

【図５】 噴霧可能とした状態で示す斜視図である。

【符号の説明】

１…容器体 ６…噴霧ヘッド 11…筒体 12…噴霧用窓孔 21…開閉部 22…頂板 23…前板 26…鏡面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 伸治 東京都江東区大島３の２の６ 株式会社吉 野工業所内 Ｆターム(参考） 3B111 AD01 3E014 PA01 PB01 PD01 PD11 PE11 PE12 PE15 PE18 PE21 PE30 PF10 3E084 AA04 AB09 BA02 CA03 CB03 CB04 DA03 DB08 DB13 FA01 FC04 GA08 GB02 JA20 KB06 LB02 LD22

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方付勢されて容器体から起立するノズ
   ル付き噴霧ヘッドの押下げにより、前面へ開口のノズル
   孔から噴霧する噴霧容器において、 該噴霧容器の上部外面へ、前壁11a に噴霧用窓孔12を有
   する上面開口の筒体11を、上記噴霧ヘッドの上下動が可
   能に装着させ、又頂板22前縁から前板23を垂下する開閉
   部21を設けて、頂板22の側部を筒体側壁11c の上端部へ
   起伏自在に、かつ該起伏により頂板22が筒体上面を、又
   前板23が筒体前壁11a および噴霧用窓孔12前面を開閉自
   在に覆合させ、 更に前板23の前面を鏡面26としたことを特徴とする、鏡
   付き噴霧容器。
2. 【請求項２】 上記噴霧用窓孔12を細縦長とすると共
   に、ノズルをノズル筒５で形成し、ノズル筒５前端部を
   上記細縦長の窓孔12内へ、窓孔前方へ露出させることな
   く嵌合させたことを特徴とする、請求項１記載の鏡付き
   噴霧容器。