JP5075752B2 - エアゾール容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を噴射させる噴射器を備えたエアゾール容器に関する。
この種のエアゾール容器として、従来から、例えば喘息薬などの薬剤を収容したエアゾール容器本体と、そのエアゾール容器本体に装着された噴射器と、を備えた構成が知られている。上記したエアゾール容器本体は、液状の薬剤を収容した容器と、容器から当該容器の外方へ付勢状態で突出されたステムと、を備えており、ステムが容器内に押し込まれることで容器内の内容物がステムを通って噴射される。一方、上記した噴射器は、容器を収容する有底筒状の容器収容部と、容器収容部の下端部の側面に突設された筒状の噴射口部と、容器収容部の下端部の内側に形成されて前記ステムが挿入された挿入孔と、この挿入孔に連通されて前記噴射口部に向けて開口されたノズルと、を備えている。このような構成からなるエアゾール容器では、噴射口部を患部に向けた状態で、容器の上端を指等で押圧して容器を押し下げることで、ステムが容器内に押し込まれ、容器内の薬剤がステムを通ってノズルから噴射口部内に向けて霧状に噴射され、患部に内容物が投与される。
また、近年、需要者にエアゾール容器本体内の薬剤の残量を任意のときに把握させたり、薬剤の正確な使用量をその使用のたびに把握させたりする等のために、この薬剤の回数が確認可能なエアゾール容器が要求されている。このような要求に応えるために、従来、例えば下記特許文献1に示されるように、噴射回数をカウントするカウンターを噴射器に内蔵した構成が提案されている。このカウンターを備えるエアゾール容器によれば、薬剤を噴射する度にその回数がカウントされ、噴射器に設けられた表示部にカウント数が表示される。
特許第3487866号公報
ところで、上記したカウンターを備えるエアゾール容器では、エアゾール容器本体を付け替えて噴射器を再利用するものがあり、正確なカウント数を確認するために、カウンターにリセット機能が備えられていることが好ましい。これにより、使用開始する前に、カウンターをリセットして表示部のカウント数を初期数値にすることで、正確な使用回数を表示部に表示させることができる。
また、エアゾール容器の使用を開始した後にエアゾール容器を落としたり、内容物が残存したままエアゾール容器本体を外したりして、内容物を使い切る前に噴射器からエアゾール容器本体を取り外してしまう場合がある。この場合、外されたエアゾール容器本体を噴射器に再装着させたり、新たなエアゾール容器本体を噴射器に装着させたりすることで使用可能となる。
しかしながら、一度外されたエアゾール容器本体を噴射器に再装着させる場合に、カウント数がリセットされずにそれまでカウントした回数が継続されるような構成にすると、新たなエアゾール容器本体を噴射器に装着させる場合に、カウント数がリセットされずに正確なカウントができなくおそれがある。
本発明は、上記した従来の問題点を解決するものであり、使用を開始した後に噴射器から外れたエアゾール容器本体を再装着させても、それまでカウントした回数がリセットされず、新しいエアゾール容器本体を装着させた際にのみカウント回数がリセットされるエアゾール容器を提供することを目的としている。
本発明に係るエアゾール容器は、内容物が収容された容器、及び、該容器の一端から一方側へ向けて付勢した状態で突出したステム、が備えられたエアゾール容器本体と、
前記容器が収容される容器収容部、前記ステムが挿入される挿入孔、及び、該挿入孔に連通されたノズル、が備えられた噴射器と、を備えており、前記容器の他端を押圧して該容器を前記噴射器に対して相対的に一方側へ押し込むことで、前記ステムが前記容器内に押し込まれ、該容器内の内容物が前記ステムを通って前記ノズルから外部に噴射されるエアゾール容器であって、前記噴射器には、カウント部が押される度にその回数をカウントして該回数を表示部に表示し、リセット部が押されると前記回数をリセットするカウンターが内蔵されており、該カウンターの他方側には、前記ステムと同軸上に配設されたリング部材が配設されており、該リング部材は、前記容器に装着され、該容器の押し込み動作の度に前記カウント部を押す内リングと、前記内リングに弱化部を介して連結された外リングと、を備えており、前記容器の最初の押し込み動作に伴い前記外リングによって前記リセット部が押されるとともに前記弱化部が破断されることを特徴としている。
このような特徴により、本発明に係るエアゾール容器を使用する際には、まず、容器の他端を押圧して容器を噴射器に対して相対的に一方側へ押し込む。これにより、容器とともにリング部材が押し込まれ、外リングがリセット部に当接してリセット部が押される。その結果、カウンターがリセットされ、表示部に初期数値が表示される。このとき、弱化部に応力が作用するため、外リングがリセット部を押した後、弱化部が破断し、外リングが内リングから分離される。
その後、容器の他端への押圧を一旦解除した後、容器の他端を再び押圧して容器を一方側へ再度押し込む。これにより、ステムが容器内に押し込まれ、容器内の内容物がステムを通ってノズルから噴射される。このとき、容器とともに内リングが押し込まれ、内リングがカウント部に当接してカウント部が押される。その結果、上記した噴射がカウントされ、表示部にカウント後の数値が表示される。また、このとき、外リングは内リングから分離されているため、外リングによってリセット部が押されてカウント数がリセットされることがない。その後、容器の他端への押圧を解除すると、ステムの付勢力によって容器が他方側に押し出され、容器は元の位置に戻る。このとき、容器とともに内リングは移動するため、内リングによるカウント部の押し込みが解除される。このように容器を押し込む度に、ノズルから内容物が噴射されるとともに、内リングによってカウント部が押されて噴射回数がカウントされ、表示部にカウント数が表示される。
また、上記したように一旦使用したエアゾール容器の噴射器がエアゾール容器本体から外れた場合、エアゾール容器本体を噴射器の容器収容部に入れるとともに容器を一方側に押し込んでステムを挿入孔に挿入させ、噴射器をエアゾール容器本体に再び装着させる。このとき、外リングが内リングから分離されているため、外リングによってリセット部が押されてカウント数がリセットされることがない。
また、本発明に係るエアゾール容器は、前記内リングの外周面及び前記外リングの内周面には、互いに係合可能な係合部がそれぞれ形成されており、前記容器の最初の押し込み動作に伴い前記内リングの前記係合部と前記外リングの前記係合部とが係合されることが好ましい。
これにより、弱化部を破断させて内リングと外リングとを分離させた後、外リングの係合部と内リングの係合部とが係合された状態になるので、外リングのガタツキが抑えられるとともに、外リングの一方側への移動が規制され、外リングによってリセット部が押し込まれることが確実に防止される。
本発明に係るエアゾール容器によれば、使用を開始した後に、噴射器から外れたエアゾール容器本体を再装着させても、外リングによってリセット部が押されてカウント数がリセットされることがないため、それまでカウントした回数を継続させることができる。これにより、噴射器を再装着した場合であっても、正確な噴射回数を確認することができる。また、新たなエアゾール容器本体を噴射器に装着した場合には、確実にカウント数がリセットされるため、正確なカウントが可能となる。
以下、本発明に係るエアゾール容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態におけるエアゾール容器1の使用開始前の状態を表した断面図であり、図2は本実施の形態におけるエアゾール容器1のリセット中の状態を表した断面図であり、図3は本実施の形態におけるエアゾール容器1のリセット後の状態を表した断面図である。
なお、本実施の形態におけるエアゾール容器1は、後述するエアゾール容器本体2のステム21を下向きにした状態で使用されるエアゾール容器であり、後述する容器20からみてステム21が突出した方向(図1における下側)を「下側」とし、その反対側(図1における上側)を「上側」とする。上記した「下側」が本発明における「一方側」に相当し、上記した「上側」が本発明における「他方側」に相当する。また、図1に示す鎖線Oはエアゾール容器本体2の中心軸線を示しており、以下、単に「軸線O」と記す。また、本実施の形態では、軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに直交する方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。
図1に示すように、エアゾール容器1は、例えば喘息薬等の薬剤を霧状にして口から吸引させるための器具であり、その概略構成としては、エアゾール容器本体2と、エアゾール容器本体2が装着される噴射器3と、噴射器3の内側に配設されたリング部材4と、を備えている。
エアゾール容器本体2は、液状などの薬剤が収容された容器20と、その容器20の下端から下方付勢状態で突出したステム21と、が備えられている。容器20は有頂筒状の容器であり、その下端に設けられた口部22にはマウンティングカップ23が巻き締められている。ステム21は、軸方向に延在する筒部であり、軸線Oを共通軸にして容器20と同軸上に配設されている。また、ステム21は容器20に対して相対的に押し上げ可能に配設されており、エアゾール容器本体2は、ステム21が容器20に対して相対的に上方に移動して容器20内に押し込まれることで、容器20内の薬剤がステム21内に流入する構成となっている。
噴射器3は、上記した容器20が収容される有底筒状の容器収容部30と、容器収容部30の下端部の側面に突設された筒状の噴射口部31と、上記したステム21が挿入される挿入孔32と、その挿入孔32に連通されたノズル33と、が備えられている。
容器収容部30の上端は開口されており、この上端開口部から容器収容部30内にエアゾール容器本体2が挿入される。
噴射口部31は、容器収容部30の下端部の側面に形成された開口30aの縁部から径方向外側に向けて突出されており、軸線Oに直交する方向に延設されている。この噴射口部31の先端は、外部に向けて開放されており、また、噴射口部31の基端は、上記した開口30aを介して容器収容部30の内側に開放されており、噴射口部31の内側と容器収容部30の内側とは連通されている。また、噴射口部31には、その外径が縮径された縮径部31aが形成されており、この縮径部31aに図示せぬキャップが嵌合される。なお、本実施の形態において、容器収容部30からみて噴射口部31側(図1における左側)を正面側とし、その反対側(図1における右側)を背面側とする。
容器収容部30の内側の底面には、軸方向に延在する突出部34が立設されており、この突出部34の上端部に、上記した挿入孔32が形成されており、また、突出部34の正面側の側部に上記したノズル33が形成されており、さらに、その内部に、ノズル33と挿入孔32とを連通する連通孔35が形成されている。
また、容器収容部30の底部には、後述するカウンター5を挿入するための開口30cが形成されている。この開口30cは、上記した突出部34の背面側に形成されており、蓋体36で閉塞されている。蓋体36は、開口30cに対してアンダーカット嵌合されており、蓋体36の下面は、容器収容部30の下面に連続するように略面一に形成されている。また、蓋体36の上面には、カウンター5が嵌合される凹部36aが形成されている。
挿入孔32は、軸方向に延在する有底孔であり、軸線Oを共通軸にしてステム21と同軸上に配設されている。この挿入孔32の上端部は上方に向かうに従いテーパー状に漸次拡径されており、挿入孔32の上端は突出部34の上端面で開口されている。なお、ステム21の先端(下端)は、テーパー状の挿入孔32の上端部に挿入されている。
ノズル33は、噴射口部31の内側に向けて噴射するためのノズルであり、噴射口部31の基端開口面(開口30a)に対向する位置に配設されている。また、ノズル33は、薬剤を霧状にして噴射するためのノズルであり、背面側から正面側に向かうに従いテーパー状に漸次拡径されている。
連通孔35は、ステム21の先端から流出した薬剤をノズル33に送るための流通孔であり、挿入孔32の底面から軸方向に沿って下方に向かって延びた有底孔である。この連通孔35の上端は、挿入孔32の内側に向けて開放されており、また、連通孔35の下端部の側面には、ノズル33の背面側の端部が開放されている。
また、噴射器3には、カウント部51が押される度にその回数をカウントしてその回数を表示部53に表示し、リセット部52が押されると前記回数をリセットするカウンター5が内蔵されている。このカウンター5は、デジタル式のカウンターであり、容器収容部30の下端部の内側のうちの突出部34の背面側に収容されている。カウント部51およびリセット部52は、カウンター本体50の上面に上方付勢状態でそれぞれ立設されている。カウント部51は、後述する内リング41の下端面に上下に対向する位置に配設され、リセット部52は、後述する外リング42の下端面に上下に対向する位置に配設されている。表示部53は、カウンター本体50の背面側の側面に設けられており、容器収容部30の下端部の背面側の側面に形成された窓部30bに対向する位置に配設されている。また、カウンター本体50の下端には、上記した蓋体36の凹部36aに嵌合される凸部50aが形成されており、カウンター5は、カウンター本体50の下端に蓋体36を装着させた状態で、容器収容部30の下端の開口30cから容器収容部30内に挿入して蓋体36を開口30cに嵌合させることで容器収容部30内に取り付けられる。
リング部材4は、周方向に方向性が無い平面視真円形状の部材であり、軸線Oを共通軸にして、上記したステム21と同軸上に配設された筒状部材である。このリング部材4は、カウンター5の上方に配設されている。このリング部材4は、円筒形状の内リング41と、内リング41の外径以上の内径を有する円筒形状の外リング42と、を備えている。
内リング41は、容器20の押下動作(押し込み動作)の度にカウント部51を押す押下部材であり、その上端部が容器20の口部22に装着されている。詳しく説明すると、内リング41の上端部の内周面には、径方向内側に突出した嵌合凸部44が全周に亘って形成されており、この嵌合凸部44がマウンティングカップ23にアンダーカット嵌合されることで、内リング41は容器20の口部22に装着されている。また、内リング41の下端部の外周面には、径方向外側に突出した係合凸部45(本発明における係合部に相当する。)が全周に亘って形成されている。
外リング42は、容器20の押下動作(押し込み動作)の際にリセット部52を押す押下部材である。この外リング42の上端部外周面には、径方向外側に突出したフランジ部47が全周に亘って形成されており、また、外リング42の内周面には、内リング41の係合凸部45に係合可能な係合凸部46が形成されている。この係合凸部46は、外リング42の内周面から径方向内側に向けて突出された凸部であり、外リング42の内周面の全周に亘って形成されている。
また、上記した内リング41と外リング42とは、内リング41の下端外周面と外リング42の上端内周面との間に介在された弱化部40を介して連結されており、外リング42は内リング41の下方に配設され、外リング42の下端面は内リング41の下端面よりも下方に配置されている。また、前記した弱化部40は、内リング41や外リング42よりも強度が小さく、内リング41と外リング42との軸方向の相対移動に伴い容易に破断される薄肉部である。この弱化部40は、周方向に沿って全周に亘って形成されている。
次に、上記した構成からなるエアゾール容器1の作用について説明する。
上記したエアゾール容器1を使用する際には、まず、図2に示すように、容器20の上端を指等で押圧して容器20を噴射器3に対して相対的に下方へ押し下げる。これにより、容器20とともにリング部材4が下げられ、外リング42の下端面がリセット部52の上端面に当接してリセット部52が押下される。その結果、カウンター5がリセットされ、表示部53に初期数値が表示される。また、このとき、ステム21は、挿入孔32の奥まで挿入され、ステム21の下端面が挿入孔32の底面に当接する。
そして、上述したようにリセット部52が押下された後、さらに容器20を押し下げる。これにより、ステム21の先端が挿入孔32の底面に当接しており、ステム21の下方への移動が規制されているため、ステム21は容器20に対して相対的に押し上げられて容器20の内側に押し込まれる。その結果、容器20内の内容物がステム21を通ってノズル33から噴射口部31に向けて噴射される。このとき、内リング41は容器20とともに更に下げられる一方、外リング42はリセット部52により下方への移動が規制されるため、内リング41は外リング42に対して相対的に下方に移動し、弱化部40に応力が作用する。これにより、弱化部40が破断し、外リング42が内リング41から分離される。また、外リング42の係合凸部46が内リング41の係合凸部45を乗り越えて内リング41の係合凸部45の上方に配置されてアンダーカット嵌合される。
また、容器20とともに内リング41が下げられることで、内リング41の下端面がカウント部51の上端面に当接してカウント部51が押下される。その結果、カウンター5が1回目の噴射をカウントし、表示部53にカウント数が表示される。
続いて、図3に示すように、容器20の上端から指等を離して容器20の上端への押圧を解除する。これにより、ステム21の付勢力によって容器20が押し上げられて容器20が元の位置に戻り、ノズル33からの噴射が停止される。このとき、容器20とともに内リング41が上昇するため、内リング41によるカウント部51の押下が解除される。さらに、内リング41の係合凸部45と外リング42の係合凸部46とが係合されており、内リング41とともに外リング42が上昇するため、外リング42によるリセット部52の押下が解除される。
次に、噴射口部31を使用者の口の中に向けて、容器20の上端を指等で再び押圧して容器20を再度押し下げる。これにより、ステム21が容器20内に押し込まれ、容器20内の薬剤がステム21を通ってノズル33から噴射口部31内に向けて噴射される。このとき、容器20とともに内リング41が下降し、内リング41の下端面がカウント部51の上端面に当接してカウント部51が押下される。その結果、上記した噴射がカウントされ、表示部53にカウント後の数値が表示される。また、このとき、外リング42は内リング41から分離されており、しかも、内リング41の係合凸部45と外リング42の係合凸部46とが係合されているため、外リング42によってリセット部52が押されてカウント数がリセットされることがない。すなわち、外リング42は、係合凸部45,46によって内リング41に対する相対的な下方移動が規制されているが、相対的な上方移動が許容されているため、外リング42の下端面がリセット部52の上端面に当接してもリセット部52が押し下げられることはなく、外リング42が内リング41に対して相対的に上方に移動する。
続いて、容器20の上端から指等を離して容器20の押圧を解除すると、ステム21の付勢力によって容器20が押し上げられ、容器20は元の位置に戻る。このとき、容器20とともに内リング41が移動するため、内リング41によるカウント部52の押下が解除される。このように容器20を押し下げる度に、ノズル21から薬剤が噴射されるとともに、内リング41によってカウント部51が押されて噴射回数がカウントされ、表示部53にカウント数が表示される。なお、表示部53は、容器収容部30に形成された窓部30bから目視で確認することが可能である。
また、上記したように一旦使用したエアゾール容器1のエアゾール容器本体2が噴射器3から外れた場合、そのエアゾール容器本体2を噴射器3の容器収容部30の上端開口部から容器収容部30内に入れるとともに容器20を下方へ押し込んでステム21を挿入孔32に挿入させ、一度外れたエアゾール容器本体2を噴射器3に再び装着させる。このとき、外リング42が内リング41から分離されているため、外リング42によってリセット部52が押されてカウント数がリセットされることがない。
一方、エアゾール容器1のエアゾール容器本体2を交換する際には、噴射器3に装着されたエアゾール容器本体2を噴射器3の容器収容部30の上端開口部から引き抜いて取り外した後、新たなエアゾール容器本体2を容器収容部30の上端開口部から容器収容部30内に入れるとともに容器20を下方へ押し込んでステム21を挿入孔32に挿入させ、新たなエアゾール容器本体2を噴射器3に装着させる。このとき、容器20とともにリング部材4が下げられ、外リング42の下端面がリセット部52の上端面に当接してリセット部52が押下されるので、カウンター5がリセットされ、表示部53に初期数値が表示される。
なお、リング部材4は、周方向に方向性が無い平面視真円形状を成しているので、エアゾール容器本体2を噴射器3に装着させる際、周方向の位置決めが不要である。
上記した構成からなるエアゾール容器1によれば、使用を開始した後に、噴射器3から外れたエアゾール容器本体2を再装着させても、外リング42によってリセット部52が押されてカウント数がリセットされることがないため、それまでカウントした回数を継続させることができる。これにより、噴射器3を再装着した場合であっても、表示部53には正確な噴射回数が表示されるので、正確な噴射回数を確認することができる。
また、使用を開始した後に、エアゾール容器本体2を噴射器3から取り外して新たなエアゾール容器本体2を噴射器3に装着した場合には、外リング42がリセット部52を押下するので、確実にカウント数がリセットされ、正確なカウントが可能となる。
また、上記した構成からなるエアゾール容器1では、弱化部40を破断させて内リング41と外リング42とを分離させた後、外リング42の係合凸部46と内リング41の係合凸部45とが係合された状態になるので、外リング42のガタツキが抑えられる。これにより、使用時の異音を防止することができる。また、係合凸部45,46によって外リング42の下降が規制されるので、外リング42によってリセット部52が押し込まれてカウント数がリセットされることが確実に防止される。
また、エアゾール容器本体2を噴射器3に装着させる際、周方向の位置決めが不要であるので、エアゾール容器本体2の付け換えが容易である。
以上、本発明に係るエアゾール容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、噴射口部31が容器収容部30に対して垂直に突設されているが、本発明は、噴射口部31が容器収容部30に対して斜めに突設された構成にすることも可能であり、或いは、噴射口部31が設けられていない構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、カウンター5の表示部53が背面側に配設されているが、本発明は、表示部53が下面側や側面側に配設されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、カウンター5が容器収容部30の内側に収容されているが、本発明は、カウンター5が容器収容部30の外側に取り付けられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、デジタル式のカウンター5が噴射器3に内蔵されているが、本発明は、デジタル式以外のカウンターが備えられていてもよく、例えば、ラチェット機構を用いた機械式のカウンターが備えられていてもよい。このような機械式のカウンターの構成としては、一方向への回転が許容されているとともに他方への回転が規制部材によって規制されたピニオンが備えられ、カウント部が押下されると、ピニオンが一方向に回転して回数をカウントし、リセット部が押下されると、前記した規制部材がピニオンから外れてピニオンの他方向への回転規制が解除され、板バネなどの付勢力によりピニオンが他方向へ回転して最初の位置に戻される構成などが考えられる。
また、上記した実施の形態では、外リング42が内リング41の下方に配設され、外リング42の下端面が内リング41の下端面よりも下方に配置されており、また、カウント部51の上端面とリセット部52の上端面とが略同じ高さ位置になっているが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、使用前の状態において、内リング41の下端面(当接面)とカウント部51の上端面(当接面)との間隔が、外リング42の下端面(当接面)とリセット部52の上端面(下端面)との間隔よりも広くなっていればよい。例えば、リセット部52をカウント部51よりも上方に突出させることで、外リング42の下端面と内リング41の下端面とを同位置に配置させることも可能であり、或いは、外リング42の下端面を内リング41の下端面よりも上方に配置させることも可能である。
また、上記した実施の形態では、容器20を押し下げて外リング42によってリセット部52を押下した後に、さらに容器20を押し下げることにより、内リング41によってカウント部51を押下するとともに弱化部40を破断させる構成となっているが、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、リセット部52の押下ストロークをカウント部51の押下ストロークよりも短くすることにより、容器20を押し下げて外リング42によってリセット部52を押下した後に、さらに容器20を押し下げて弱化部40を破断させる際に、内リング41がカウント部51を押下しない構成にすることができる。さらに、本発明は、リセット部52の上方付勢力を強力にすることにより、容器20を押し下げて外リング42によってリセット部52を押下しながら弱化部40を破断させる構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、内リング41の下端と外リング42の上端との間に薄肉状の弱化部40を全周に亘って形成しているが、本発明における弱化部は、内リング41や外リング42よりも強度が小さくなっていればよく、内リング41と外リング42との間に架設された連結片(ブリッジ)を周方向に間隔をあけて複数設けた構成からなる弱化部であってもよく、その他の構成の弱化部であってもよい。なお、上記した連結片は、周方向に等間隔で形成することが好ましい。
また、上記した実施の形態では、内リング41の外周面に係合凸部45が形成されているとともに、外リング42の内周面に、上記した係合凸部45に係合する係合凸部46が形成されているが、本発明は、内リング41や外リング42に形成する係合部が凸部になっていなくてもよく、内リング41の外周面及び外リング42の内周面の何れか一方に凹部を形成して他方に凸部を形成し、凹部の内側に凸部が嵌合される構成であってもよい。
さらに、本発明は、内リング41の外周面や外リング42の内周面に係合部が形成されていない構成にすることも可能であり、内リング41から外リング42が分離されていれば、容器20を押し下げたときに外リング42がリセット部52を押下しない。
また、上記した実施の形態では、エアゾール容器本体2のステム21を下向きにした姿勢でエアゾール容器1が配置され、容器20を押し下げることで薬剤を噴射させる構成になっているが、本発明は、上記した姿勢で使用されるエアゾール容器に限定されるものではない。例えば、エアゾール容器本体2のステム21を上向きにした姿勢でエアゾール容器1を用いることも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る実施の形態を説明するためのエアゾール容器の使用開始前の状態を表した断面図である。 本発明に係る実施の形態を説明するためのエアゾール容器のリセット中の状態を表した断面図である。 本発明に係る実施の形態を説明するためのエアゾール容器のリセット後の状態を表した断面図である。
符号の説明
1 エアゾール容器
2 エアゾール容器本体
3 噴射器
4 リング部材
5 カウンター
20 容器
21 ステム
30 容器収容部
32 挿入孔
33 ノズル
40 弱化部
41 内リング
42 外リング
45 係合凸部(係合部)
46 係合凸部(係合部)
51 カウント部
52 リセット部
53 表示部

Claims (2)

  1. 内容物が収容された容器、及び、該容器の一端から一方側へ向けて付勢した状態で突出したステム、が備えられたエアゾール容器本体と、
    前記容器が収容される容器収容部、前記ステムが挿入される挿入孔、及び、該挿入孔に連通されたノズル、が備えられた噴射器と、
    を備えており、
    前記容器の他端を押圧して該容器を前記噴射器に対して相対的に一方側へ押し込むことで、前記ステムが前記容器内に押し込まれ、該容器内の内容物が前記ステムを通って前記ノズルから外部に噴射されるエアゾール容器であって、
    前記噴射器には、カウント部が押される度にその回数をカウントして該回数を表示部に表示し、リセット部が押されると前記回数をリセットするカウンターが内蔵されており、
    該カウンターの他方側には、前記ステムと同軸上に配設されたリング部材が配設されており、
    該リング部材は、前記容器に装着され、該容器の押し込み動作の度に前記カウント部を押す内リングと、前記内リングに弱化部を介して連結された外リングと、を備えており、
    前記容器の最初の押し込み動作に伴い前記外リングによって前記リセット部が押されるとともに前記弱化部が破断されることを特徴とするエアゾール容器。
  2. 請求項1に記載のエアゾール容器において、
    前記内リングの外周面及び前記外リングの内周面には、互いに係合可能な係合部がそれぞれ形成されており、
    前記容器の最初の押し込み動作に伴い前記内リングの前記係合部と前記外リングの前記係合部とが係合されることを特徴とするエアゾール容器。
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