JP6345083B2 - ポンプ付き容器 - Google Patents
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この不都合を解消するために、キャップ状部材の周壁下端面の下方に内向きフランジを位置させるとともに、該フランジの外周縁からキャップ状部材の周壁の外側に周壁を立設してなる筒状部材を口頸部に回動可能に遊嵌しているため、キャップ状部材を簡単に回動することができないようにしたポンプ付き容器が従来から知られている。(例えば、特許文献1参照)
また、連結部の具体的実施形態として、連結部は、薄肉の弱化部により形成されることを特徴とする構成を採用する。
なお、本発明のポンプ付き容器は、本実施例の噴霧容器に限らず、吐出容器やトリガーポンプ付き容器としても具体化できる。
なお、本実施例では、装着キャップCaとシリンダーDとは一体になっているが、両者は別体であっても構わない。
さらに、以下の説明において、図1でみて、上下方向を「縦方向」とし、左右方向を「横方向」とする。
口筒部3は、その外周3aに、位置決め(回り止め)用に縦方向の外周リブ4と、被係止部としての周方向に連続して突設される係止部5とが形成されている。
なお、容器本体Aは、ガラス製や金属製であっても構わない。
また、被係止部として係止部5が形成されているので、位置決めの必要がなければ、外周リブ4は無くても構わない。
装着筒8は、内周に、前述した口筒部3の外周リブ4と係合する縦方向の内周リブ11が形成され、一方、外周に、縦方向の補強リブ12が形成されている。補強リブ12の下部には、断面形状が台形状の凸条13が装着筒8の全周にわたり形成され、さらに、その下部には、全周にわたり横方向の薄肉の弱化部からなる連結部14を介して断面形状が台形状の係止片15が複数接続されている。
係止片15は、口筒部3に装着する前の状態として、係止面15aが垂直になるように、一端が横方向の連結部14を起点として斜め外方へ広がって形成されている。なお、係止片15が斜め外方へ広がって形成されていれば、係止面15aの延在方向は垂直に限定されない。
また、容器本体Aの口筒部3の外周リブ4がない場合には、内周リブ11は、無くても構わない。
また、本実施例では、係止片15の数は、24個であるが、全周にわたり形成されていれば、いくつでもよい。
シリンダーDは、底部からパイプ保持筒19を一体に垂設し、パイプ保持筒19の下端部には、吸上げパイプ20が接続されている。
ポンプBの構造は、公知のものであって、容器本体A内の内容液を吸上げパイプ20から吸上げ、噴霧ノズルから噴出できるものであればよく、とくに限定されない。
なお、カバー部材は、金属製でも、合成樹脂製でも構わない。
また、容器本体Aの口筒部3の上端面と装着キャップCaの頂壁9の下面との間には、シール用のパッキン33が配置されている。
本実施例のポンプ付き容器は、まず、図3および図4に示すように、シリンダーDと一体の装着キャップCaを24個の係止片15が斜め外方へ広がった状態で、射出成型により一体で作製する。
その際に、係止片15の係止面15aは、型抜き方向と平行しているので、容易に射出成型をすることができる。
図5(a)に示すように、装着キャップCaは、頂壁9の下面にパッキン33を装着し、装着筒8の外周に上方から金冠26を被せる。このとき、金冠26の下端部は、装着筒8外周の凸条13に当接するので、ここで一旦被せるのを止める。
その際、パッキン33は、口筒部3の上端面と頂壁9の下面との間にしっかり挟持される。
すると、金冠26の下端部は、係止片15に当接するので、係止片15は、口筒部3側に向かって薄肉の連結部14で屈曲され、最終的に、係止片15は、その係止面15aが口筒部3の係止部5と係合してアンダーカット嵌合される。
さらに、金冠26は、その環状凹部27が装着筒8の凸条13に係合するまで押し込まれ、装着キャップCaの被冠が完了する。
装着キャップCaの案内筒10上端と、金冠26の頂部下面とが当接した際に、凸条13が環状凹部27に係合するように構成してもよい。
また、最初から金冠26を装着キャップCaの外周にセット(係止片15を被覆する)した後に、装着キャップCaを口筒部3へ装着してもよい。この場合、装着キャップCaと金冠26とは、接着剤による接着(両者が樹脂の場合は溶着等も可能)してもよく、接着する場合は、凸条13や環状凹部27を設けなくともよい。
つぎに、容器本体Aの胴部1を指で掴み、噴霧ヘッドEをコイルスプリング22の付勢力に抗して押し下げると、ポンプ作用により、容器本体A内の内容液を吸上げパイプ20から吸い上げ、噴霧ノズル23から霧状となって噴霧することができる。
以上のように、本実施例の噴霧容器は、一度、ポンプBが容器本体Aに装着されると、装着筒8の係止片15を連結部14から破断しない限り装着キャップCaを外すことができないので、不正に容器本体A内の内容液を抜き取ったり、詰め替えたりすることが防止できる。
本実施例については、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示することで詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図6において、Aは内容液を収容する容器本体、Bは容器本体A内の内容液を吸引して噴霧するポンプである。ポンプBは容器本体Aに対してポンプBを装着する装着キャップCbと、装着キャップCbと一体のシリンダーDと、シリンダーDの上端に上下動可能に接続される押圧ヘッドとしての噴霧ヘッドEとを備えている。Fは噴霧ヘッドEを覆い、装着キャップCbに嵌着されるオーバーキャップである。
図7および図8に示すように、装着キャップCbは、口筒部3の外周3aに装着する装着筒38の上端から内方へフランジ状の頂壁39を延設し、頂壁39の上面から案内筒40を立設している。
装着筒38は、内周に、口筒部3の外周リブ4と係合する内周リブ41が形成され、一方、外周に、補強リブ42が形成されている。
図9に示すように、装着筒38には、上端から縦長の貫通窓43が形成され、貫通窓43の下部に、周方向の両側が薄肉の弱化部からなる連結部44を介して側面視矩形状の係止片45が左右から接続されている。
本実施例において、内周リブ41および外周リブ4は、係止片45と間欠環状に設けられた係止部5との位置合わせを行うように構成されている。
また、本実施例では、貫通窓43および係止片45の数は、4個であるが、2個以上であれば、いくつでもよい。
本実施例の装着キャップCbは、第1実施例の装着キャップCaにおいて、係止片の構造を変更するとともに、連結部を設ける方向および個所を変更したものに相当する。
すなわち、本実施例の場合は、連結部44を係止片45の周方向の両側に設けるとともに、係止片45の上部は、壁部を設けず、貫通窓43を形成している。
すると、装着キャップCbは、係止片45が欠落しているので、再び容器本体Aの装着することができなくなる。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
B ポンプ
Ca、Cb 装着キャップ
D シリンダー
E 噴霧ヘッド(押圧ヘッド)
F オーバーキャップ
1 胴部
2 肩部
3 口筒部
3a 外周
4 外周リブ
5 係止部(被係止部)
8、38 装着筒
9、39 頂壁
9a 内周縁
10、40 案内筒
11、41 内周リブ
12、42 補強リブ
13 凸条
14、44 連結部
15、45 係止片
15a 係止面
17 大径部
18 小径部
19 パイプ保持筒
20 吸上げパイプ
22 コイルスプリング
23 噴霧ノズル
25、50 開口部
26、51 金冠(カバー部材)
26a 小径部
26b 大径部
27 環状凹部
28、52 環状凸部
30 天壁
31 側周壁
32 縮径凸部
33 パッキン
43 貫通窓
Claims (4)
- 容器本体とポンプとを備えるポンプ付き容器であって、
ポンプは、容器本体の口筒部に装着される装着キャップを有し、
装着キャップは、口筒部外周の被係止部に係止する係止片が形成され、
係止片は、装着キャップを口筒部から取り外すときに破断される連結部を介して装着キャップに接続され、
係止片は、一端が装着キャップに連結部を介して接続され、一端から他端に向けて外方へ広がって形成されることを特徴とするポンプ付き容器。 - 装着キャップは、外周部をカバー部材で被冠することにより係止片を内方へ屈曲されることを特徴とする請求項1に記載のポンプ付き容器。
- 容器本体とポンプとを備えるポンプ付き容器であって、
ポンプは、容器本体の口筒部に装着される装着キャップを有し、
装着キャップは、口筒部外周の被係止部に係止する係止片が形成され、
係止片は、装着キャップを口筒部から取り外すときに破断される連結部を介して装着キャップに接続され、
係止片は、周方向の両側が装着キャップに連結部を介して接続され、
装着キャップは、係止片の上部に貫通窓が形成されることを特徴とするポンプ付き容器。 - 連結部は、薄肉の弱化部により形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポンプ付き容器。
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JP2014223639A JP6345083B2 (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | ポンプ付き容器 |
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2014
- 2014-10-31 JP JP2014223639A patent/JP6345083B2/ja active Active
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