JP2004217268A - ノズル付き包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポンプ式吐出容器のようなノズル付き包装容器について、容器をシュリンク包装する際に、容器と共にノズルの部分をそのまま直接にシュリンク包装しても、ノズルの吐出口の鋭敏な角部によりシュリンクフィルムが破れるようなことがないようにする。
【解決手段】吐出口4aを略水平方向に突出させたノズル4が、容器2の口部に冠着されたキャップ3から上方に突出するように設けられている包装容器1において、ノズル4を覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズル4の部分を含む容器2の大部分をシュリンクフィルム5により直接にシュリンク包装するのに対応して、ノズル4の吐出口4aの先端外周縁の各角部4bを、半径0.5mm以上のアール状に丸めておくか、又は、面取りしておくか、或いは、その両方を組み合わせておく。
【選択図】 図1
【解決手段】吐出口4aを略水平方向に突出させたノズル4が、容器2の口部に冠着されたキャップ3から上方に突出するように設けられている包装容器1において、ノズル4を覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズル4の部分を含む容器2の大部分をシュリンクフィルム5により直接にシュリンク包装するのに対応して、ノズル4の吐出口4aの先端外周縁の各角部4bを、半径0.5mm以上のアール状に丸めておくか、又は、面取りしておくか、或いは、その両方を組み合わせておく。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の口部に冠着されたキャップから上方にノズルを突出させたポンプ式吐出容器のようなノズル付きの包装容器に関し、特に、ノズルを覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズルの部分を含む容器の大部分をシュリンクフィルムにより直接的にシュリンク包装するのに適したノズル付き包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャンプー,リンス,ハンドソープ,洗顔剤,整髪剤,ひげ剃り剤等の液体を内容物とし、容器内のシリンダとピストン、及び、容器外のノズルとを主な構成部材とするポンプ機構を容器に一体的に設置したポンプ式吐出容器については、従来から様々なものが提案され既に商品化されている。そのようなポンプ式吐出容器では、容器内に収納された内容液を、そのまま或いは泡の状態としてノズルの吐出口から容器外に吐出するように、吐出口を略水平方向に突出させたノズルが、容器の口部に冠着されたキャップから上方に突出するように設けられており、ノズルを押し下げ操作により、上方向に付勢されたピストンをシリンダ内で上下方向に往復動させるポンプ機構の働きによって、容器内に収納されている液体が、そのまま或いは泡の状態で、略水平方向に突出するノズル吐出口から容器外に吐出されるようになっている。
【0003】
なお、そのようなポンプ式吐出容器では、消費者が使用を開始する前の流通・販売時の商品において、ノズルが誤って押し下げられるようなことがないように、ノズル全体を覆うようにオーバーキャップを設けるということが従来から行なわれている一方、上限位置又は下限位置にあるノズルを、適宜の手段により上下方向に移動できないようにロックするということも従来から様々に提案されている(例えば、別部品のストッパーを設けるものについては、実開平5−65863号公報,特開平10−194317号公報,特開平10−296142号公報等参照、また、吐出ポンプにストッパー機構を設けるものについては、実公平6ー47571号公報,特開2001−315823号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなポンプ式吐出容器において、例えば、ノズルとキャップとの間の螺合等の手段により、ノズルを下限位置で上下動できないようにロックするようなものでは、その状態で流通・販売される場合もあるが、店頭での陳列中に悪戯によりロック状態が解除されるようなことを確実に防止するために、ノズル全体又はノズルのヘッド部分を覆うようにオーバーキャップをキャップに冠着したり、或いは、シュリンクフィルムをノズル全体又はノズルのヘッド部分に被せたりすることで、ノズルを回動できない状態として流通・販売している。また、ノズルとキャップとの係合によるストッパー機構や、ノズルとキャップとの間に介装される別部品のストッパー等の手段により、ノズルを上限位置で上下動できないようにロックするようなものについても、ノズル全体又はノズルのヘッド部分を覆うようにオーバーキャップをキャップに冠着したり、或いは、シュリンクフィルムをノズル全体又はノズルのヘッド部分に被せたりすることで、店頭陳列中での悪戯によるロック解除を防止すると共に、ノズルに汚れや埃が付着するのを防止している。
【0005】
そのようなノズルを上限位置又は下限位置でロックした状態で流通・販売されるポンプ式吐出容器による商品では、最近、商品コスト削減の要望が高まっていることから、コスト高になる別部品のオーバーキャップを設けることなく、シュリンクフィルムによりノズルの吐出口の先端部分を含むように容器全体をシュリンク包装することで、ノズルの部分に汚れや埃が付着したり、悪戯によりノズルのロック状態が解除されたりするのを防止するという方法が採用されつつある。しかしながら、そのようにノズルの吐出口の先端部分をも含むように直接にシュリンク包装する場合には、ノズルの略水平方向に突出した吐出口に対して薄いシュリンクフィルムが直接に当接することから、シュリンクフィルムが加熱収縮したときに、吐出口の先端外周縁の鋭敏な角部にシュリンクフィルムが強く押し付けられることによって、シュリンクフィルムが破れてしまうような虞がある。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするもので、具体的には、ポンプ式吐出容器のようなノズル付き包装容器について、容器をシュリンク包装する際に、容器と共にノズルの部分をそのまま直接にシュリンク包装しても、ノズルの吐出口の鋭敏な角部によりシュリンクフィルムが破れるようなことがないようにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、吐出口を略水平方向に突出させたノズルが、容器の口部に冠着されたキャップから上方に突出するように設けられている包装容器において、ノズルを覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズルの部分を含む容器の大部分をシュリンクフィルムにより直接にシュリンク包装するのに対応して、ノズルの吐出口の先端外周縁の各角部を、半径0.5mm以上のアール状に丸めておくか、又は、面取りしておくか、或いは、その両方を組み合わせておくことを特徴とするものである。
【0008】
上記のような構成によれば、容器と共にノズルの部分をそのまま直接にシュリンク包装する時に、シュリンクフィルムが加熱収縮してノズルの吐出口の先端外周縁の角部に強く押し付けられても、この角部がアール状に丸められたり面取りされたりしていることにより、シュリンクフィルムが簡単に破れるようなことはない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のノズル付き包装容器の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の一実施形態について、図1は、ポンプ式吐出容器の上部を示し、図2は、ノズルについて、(A)上方から見た状態と、(B)側方から見た状態と、(C)正面から見た状態とをそれぞれ示すものである。また、図3は、従来例のノズルについて、(A)上方から見た状態と、(B)側方から見た状態と、(C)正面から見た状態とをそれぞれ示すものである。
【0010】
本実施形態のノズル付き包装容器は、シャンプー,ハンドソープ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等、界面活性剤を含有する液体を収容したポンプ式泡吐出容器であって、図1に示すように、ポンプ式泡吐出容器1は、容器本体2の口部に冠着されたキャップ3から上方に、ノズル4を押し下げ可能に突出させたものであり、吐出ポンプの押し下げヘッドとして操作されるノズル4には、その上端部で略水平方向に突出するように吐出口4aが形成されている。
【0011】
そのようなポンプ式泡吐出容器1では、流通・販売時の商品において、内部に設けられた適宜のストッパー機構(又はキャップ3とノズル4の間に介装された別部品のストッパー)によりノズル4が上限位置から押し下げ不能にロックされた状態で、ノズル4を覆うようなオーバーキャップを設けることなく、そのまま、ノズル4の部分を含む容器全体がシュリンクフィルム5によって直接にシュリンク包装されている。
【0012】
そのような本実施形態のポンプ式泡吐出容器1において、吐出口4aを略水平方向に突出させているノズル4では、図2に示すように、(A)上方から見ても、(B)側方から見ても、(C)正面から見ても、何れの方向から見た状態でも、吐出口4aの先端外周縁では、全ての角部4bが、少なくとも半径0.5mm以上のアール状に丸められている。このアールの大きさについては、大きいほどシュリンクフィルムの破れ防止の効果は向上するが、ノズル4の吐出口4aの肉厚よりも大きくすることはできず、成形性や強度面から吐出口4aの肉厚は0.5〜1.5mm程度が好ましいことから、アールの大きさも半径0.5〜1.5mmに設定されることとなる。なお、図2に示した本実施形態のポンプ式泡吐出容器1のノズル4に対応する従来例においては、図3(A),(B),(C)に示すように、吐出口4aの先端外周縁の各角部4bが全て鋭敏なものとなっている。
【0013】
上記のようにノズル4の吐出口4aの先端外周縁の各角部4bがアール状に丸められている本実施形態のポンプ式泡吐出容器1によれば、ノズル4の部分を含む容器全体がシュリンクフィルム5によって直接にシュリンク包装する際に、シュリンクフィルム5が収縮してノズル4の吐出口4aの先端外周縁の各角部4bに強く押し付けられても、各角部4bをアール状に丸めていることで、各角部4bの部分でシュリンクフィルム5が破れるのを防止することができる。
【0014】
以上、本発明のノズル付き包装容器の一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、例えば、ノズルの吐出口の先端外周縁の各角部について、上記の実施形態ではアール状に丸めているが、各角部に対して面取りするようにしても良く、また、各角部に対して面取りとアール状に丸めることとを組み合わせて行なうようにしても良い。また、ノズル付き包装容器としては、内容物の液体をそのまま或いは泡状として吐出するようなポンプ式吐出容器に限らず、液体を霧状に噴霧するようなポンプ式吐出容器(噴霧容器)であっても良く、さらには、ポンプ式吐出容器に限らず、容器を傾けることで内容液自体の重量によりノズルの吐出口から内容液を流出させるような、ポンプ機構のないノズル付き容器であっても良い等、適宜に変更可能なものであることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のノズル付き包装容器によれば、別部品のオーバーキャップを設けることなく、ノズルの部分を含むように容器をシュリンク包装することで、製品の部品コストを削減した上で、ノズルの部分に汚れや埃が付いたり、悪戯によりノズルのロックが解除されたりするのを防止できると共に、直接にノズルの部分を含むように容器をシュリンク包装する際に、シュリンクフィルムが加熱収縮してノズルの吐出口の先端外周縁の角部に強く押し付けられても、鋭敏な角部によってシュリンクフィルムが破られるようなことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズル付き包装容器の一実施形態であるポンプ式吐出容器の上部を示す側面図。
【図2】図1に示したポンプ式吐出容器のノズル自体を示す(A)平面図、(B)側面図、および(C)正面図。
【図3】従来のポンプ式吐出容器のノズル自体を示す(A)平面図、(B)側面図、および(C)正面図。
【符号の説明】
1 ポンプ式吐出容器(ノズル付き包装容器)
2 容器(容器本体)
3 キャップ
4 ノズル
4a 吐出口
4b 吐出口の先端外周縁の角部
5 シュリンクフィルム
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の口部に冠着されたキャップから上方にノズルを突出させたポンプ式吐出容器のようなノズル付きの包装容器に関し、特に、ノズルを覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズルの部分を含む容器の大部分をシュリンクフィルムにより直接的にシュリンク包装するのに適したノズル付き包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャンプー,リンス,ハンドソープ,洗顔剤,整髪剤,ひげ剃り剤等の液体を内容物とし、容器内のシリンダとピストン、及び、容器外のノズルとを主な構成部材とするポンプ機構を容器に一体的に設置したポンプ式吐出容器については、従来から様々なものが提案され既に商品化されている。そのようなポンプ式吐出容器では、容器内に収納された内容液を、そのまま或いは泡の状態としてノズルの吐出口から容器外に吐出するように、吐出口を略水平方向に突出させたノズルが、容器の口部に冠着されたキャップから上方に突出するように設けられており、ノズルを押し下げ操作により、上方向に付勢されたピストンをシリンダ内で上下方向に往復動させるポンプ機構の働きによって、容器内に収納されている液体が、そのまま或いは泡の状態で、略水平方向に突出するノズル吐出口から容器外に吐出されるようになっている。
【0003】
なお、そのようなポンプ式吐出容器では、消費者が使用を開始する前の流通・販売時の商品において、ノズルが誤って押し下げられるようなことがないように、ノズル全体を覆うようにオーバーキャップを設けるということが従来から行なわれている一方、上限位置又は下限位置にあるノズルを、適宜の手段により上下方向に移動できないようにロックするということも従来から様々に提案されている(例えば、別部品のストッパーを設けるものについては、実開平5−65863号公報,特開平10−194317号公報,特開平10−296142号公報等参照、また、吐出ポンプにストッパー機構を設けるものについては、実公平6ー47571号公報,特開2001−315823号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなポンプ式吐出容器において、例えば、ノズルとキャップとの間の螺合等の手段により、ノズルを下限位置で上下動できないようにロックするようなものでは、その状態で流通・販売される場合もあるが、店頭での陳列中に悪戯によりロック状態が解除されるようなことを確実に防止するために、ノズル全体又はノズルのヘッド部分を覆うようにオーバーキャップをキャップに冠着したり、或いは、シュリンクフィルムをノズル全体又はノズルのヘッド部分に被せたりすることで、ノズルを回動できない状態として流通・販売している。また、ノズルとキャップとの係合によるストッパー機構や、ノズルとキャップとの間に介装される別部品のストッパー等の手段により、ノズルを上限位置で上下動できないようにロックするようなものについても、ノズル全体又はノズルのヘッド部分を覆うようにオーバーキャップをキャップに冠着したり、或いは、シュリンクフィルムをノズル全体又はノズルのヘッド部分に被せたりすることで、店頭陳列中での悪戯によるロック解除を防止すると共に、ノズルに汚れや埃が付着するのを防止している。
【0005】
そのようなノズルを上限位置又は下限位置でロックした状態で流通・販売されるポンプ式吐出容器による商品では、最近、商品コスト削減の要望が高まっていることから、コスト高になる別部品のオーバーキャップを設けることなく、シュリンクフィルムによりノズルの吐出口の先端部分を含むように容器全体をシュリンク包装することで、ノズルの部分に汚れや埃が付着したり、悪戯によりノズルのロック状態が解除されたりするのを防止するという方法が採用されつつある。しかしながら、そのようにノズルの吐出口の先端部分をも含むように直接にシュリンク包装する場合には、ノズルの略水平方向に突出した吐出口に対して薄いシュリンクフィルムが直接に当接することから、シュリンクフィルムが加熱収縮したときに、吐出口の先端外周縁の鋭敏な角部にシュリンクフィルムが強く押し付けられることによって、シュリンクフィルムが破れてしまうような虞がある。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするもので、具体的には、ポンプ式吐出容器のようなノズル付き包装容器について、容器をシュリンク包装する際に、容器と共にノズルの部分をそのまま直接にシュリンク包装しても、ノズルの吐出口の鋭敏な角部によりシュリンクフィルムが破れるようなことがないようにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、吐出口を略水平方向に突出させたノズルが、容器の口部に冠着されたキャップから上方に突出するように設けられている包装容器において、ノズルを覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズルの部分を含む容器の大部分をシュリンクフィルムにより直接にシュリンク包装するのに対応して、ノズルの吐出口の先端外周縁の各角部を、半径0.5mm以上のアール状に丸めておくか、又は、面取りしておくか、或いは、その両方を組み合わせておくことを特徴とするものである。
【0008】
上記のような構成によれば、容器と共にノズルの部分をそのまま直接にシュリンク包装する時に、シュリンクフィルムが加熱収縮してノズルの吐出口の先端外周縁の角部に強く押し付けられても、この角部がアール状に丸められたり面取りされたりしていることにより、シュリンクフィルムが簡単に破れるようなことはない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のノズル付き包装容器の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の一実施形態について、図1は、ポンプ式吐出容器の上部を示し、図2は、ノズルについて、(A)上方から見た状態と、(B)側方から見た状態と、(C)正面から見た状態とをそれぞれ示すものである。また、図3は、従来例のノズルについて、(A)上方から見た状態と、(B)側方から見た状態と、(C)正面から見た状態とをそれぞれ示すものである。
【0010】
本実施形態のノズル付き包装容器は、シャンプー,ハンドソープ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等、界面活性剤を含有する液体を収容したポンプ式泡吐出容器であって、図1に示すように、ポンプ式泡吐出容器1は、容器本体2の口部に冠着されたキャップ3から上方に、ノズル4を押し下げ可能に突出させたものであり、吐出ポンプの押し下げヘッドとして操作されるノズル4には、その上端部で略水平方向に突出するように吐出口4aが形成されている。
【0011】
そのようなポンプ式泡吐出容器1では、流通・販売時の商品において、内部に設けられた適宜のストッパー機構(又はキャップ3とノズル4の間に介装された別部品のストッパー)によりノズル4が上限位置から押し下げ不能にロックされた状態で、ノズル4を覆うようなオーバーキャップを設けることなく、そのまま、ノズル4の部分を含む容器全体がシュリンクフィルム5によって直接にシュリンク包装されている。
【0012】
そのような本実施形態のポンプ式泡吐出容器1において、吐出口4aを略水平方向に突出させているノズル4では、図2に示すように、(A)上方から見ても、(B)側方から見ても、(C)正面から見ても、何れの方向から見た状態でも、吐出口4aの先端外周縁では、全ての角部4bが、少なくとも半径0.5mm以上のアール状に丸められている。このアールの大きさについては、大きいほどシュリンクフィルムの破れ防止の効果は向上するが、ノズル4の吐出口4aの肉厚よりも大きくすることはできず、成形性や強度面から吐出口4aの肉厚は0.5〜1.5mm程度が好ましいことから、アールの大きさも半径0.5〜1.5mmに設定されることとなる。なお、図2に示した本実施形態のポンプ式泡吐出容器1のノズル4に対応する従来例においては、図3(A),(B),(C)に示すように、吐出口4aの先端外周縁の各角部4bが全て鋭敏なものとなっている。
【0013】
上記のようにノズル4の吐出口4aの先端外周縁の各角部4bがアール状に丸められている本実施形態のポンプ式泡吐出容器1によれば、ノズル4の部分を含む容器全体がシュリンクフィルム5によって直接にシュリンク包装する際に、シュリンクフィルム5が収縮してノズル4の吐出口4aの先端外周縁の各角部4bに強く押し付けられても、各角部4bをアール状に丸めていることで、各角部4bの部分でシュリンクフィルム5が破れるのを防止することができる。
【0014】
以上、本発明のノズル付き包装容器の一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、例えば、ノズルの吐出口の先端外周縁の各角部について、上記の実施形態ではアール状に丸めているが、各角部に対して面取りするようにしても良く、また、各角部に対して面取りとアール状に丸めることとを組み合わせて行なうようにしても良い。また、ノズル付き包装容器としては、内容物の液体をそのまま或いは泡状として吐出するようなポンプ式吐出容器に限らず、液体を霧状に噴霧するようなポンプ式吐出容器(噴霧容器)であっても良く、さらには、ポンプ式吐出容器に限らず、容器を傾けることで内容液自体の重量によりノズルの吐出口から内容液を流出させるような、ポンプ機構のないノズル付き容器であっても良い等、適宜に変更可能なものであることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のノズル付き包装容器によれば、別部品のオーバーキャップを設けることなく、ノズルの部分を含むように容器をシュリンク包装することで、製品の部品コストを削減した上で、ノズルの部分に汚れや埃が付いたり、悪戯によりノズルのロックが解除されたりするのを防止できると共に、直接にノズルの部分を含むように容器をシュリンク包装する際に、シュリンクフィルムが加熱収縮してノズルの吐出口の先端外周縁の角部に強く押し付けられても、鋭敏な角部によってシュリンクフィルムが破られるようなことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズル付き包装容器の一実施形態であるポンプ式吐出容器の上部を示す側面図。
【図2】図1に示したポンプ式吐出容器のノズル自体を示す(A)平面図、(B)側面図、および(C)正面図。
【図3】従来のポンプ式吐出容器のノズル自体を示す(A)平面図、(B)側面図、および(C)正面図。
【符号の説明】
1 ポンプ式吐出容器(ノズル付き包装容器)
2 容器(容器本体)
3 キャップ
4 ノズル
4a 吐出口
4b 吐出口の先端外周縁の角部
5 シュリンクフィルム
Claims (3)
- 吐出口を略水平方向に突出させたノズルが、容器の口部に冠着されたキャップから上方に突出するように設けられている包装容器において、ノズルを覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズルの部分を含む容器の大部分をシュリンクフィルムにより直接的にシュリンク包装するのに対応して、ノズルの吐出口の先端外周縁の各角部が、半径0.5mm以上のアール状に丸められていることを特徴とするノズル付き包装容器。
- 吐出口を略水平方向に突出させたノズルが、容器の口部に冠着されたキャップから上方に突出するように設けられている包装容器において、ノズルを覆うようなオーバーキャップを設けることなく、少なくともノズルの部分を含む容器の大部分をシュリンクフィルムにより直接的にシュリンク包装するのに対応して、ノズルの吐出口の先端外周縁の各角部が、面取りされていることを特徴とするノズル付き包装容器。
- ノズルの吐出口の先端外周縁の各角部に対して、面取りとアール状に丸めることが組み合わせて行なわれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のノズル付き包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007855A JP2004217268A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | ノズル付き包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007855A JP2004217268A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | ノズル付き包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004217268A true JP2004217268A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32897829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003007855A Pending JP2004217268A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | ノズル付き包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004217268A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006282197A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ポンプ式液体噴出容器 |
JP2007275716A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Pigeon Corp | 泡用ポンプの吐出ヘッド |
JP2011230820A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ポンプ |
JP2016050015A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社吉野工業所 | 容器用吐出具 |
JP2021152602A (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | 大阪シーリング印刷株式会社 | ノズル封止用ラベルおよびそれを備えた容器 |
-
2003
- 2003-01-16 JP JP2003007855A patent/JP2004217268A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006282197A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ポンプ式液体噴出容器 |
JP4569958B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-10-27 | 株式会社吉野工業所 | ポンプ式液体噴出容器 |
JP2007275716A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Pigeon Corp | 泡用ポンプの吐出ヘッド |
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JP2021152602A (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | 大阪シーリング印刷株式会社 | ノズル封止用ラベルおよびそれを備えた容器 |
JP7437850B2 (ja) | 2020-03-24 | 2024-02-26 | 大阪シーリング印刷株式会社 | ノズル封止用ラベルおよびそれを備えた容器 |
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