JP5358221B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
また、前記押下ヘッドには、押下ヘッド外周上部に嵌合した環状部、この環状部を縦断する一対の線状破断部で画成すると共にその内面を対応する押下ヘッド外面に凹凸係合させた摘み付きの切取部、及びこの切取部以外の環状部下面より垂設すると共に装着キャップに下端縁を当接係止させた脚部を有するカバー体が嵌着されている。
この吐出器によれば、流通段階においてカバー体が押下ヘッドに嵌着された状態で吐出器を扱うことで、衝撃や悪戯などによって押下ヘッドが押下されてしまうのを規制することが可能となり、内容物の予期せぬ吐出を抑制することができる。また、使用時には、切取部を取り除いた後に押下ヘッドを押下して内容物の吐出を行うので、未使用であるか否かを使用者が容易に判別することができる。
本発明の吐出器によれば、内容物が収容された容器体の口部に装着される装着キャップと、前記装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプと、頂壁部、及びこの頂壁部から下方に向けて延設され前記ステムの上端部に装着される装着筒部を有する押下ヘッドと、を備え、前記装着筒部を前記ステムの上端部に装着した状態で前記押下ヘッドを押下して前記ステムを下方に移動させ前記ポンプを作動させることにより、前記内容物が移送されて前記押下ヘッドの吐出孔から吐出される吐出器であって、前記装着キャップには、前記ステムの上端部を囲繞する囲繞筒部材が、破断可能な破断部を介して分離可能に設けられ、前記押下ヘッドは、前記装着筒部が前記ステムの上端部から離脱した状態で前記囲繞筒部材に離脱可能に装着され、前記ステムの上端部の外周面と前記囲繞筒部材の内周面とは離間していることを特徴とする。
また、この吐出器の使用に際しては、まず、押下ヘッドを囲繞筒部材から離脱させると共に囲繞筒部材を装着キャップから分離させ、その後、押下ヘッドの装着筒部をポンプのステムの上端部に装着させる。従って、単に囲繞筒部材が装着キャップから分離されているか否かによってこの吐出器が未使用であるか否かが判別可能になるので、吐出器が未使用であるか否かを使用者が容易に判別することができる。
図1に示すように、吐出器1は、内容物が収容された容器体2の口部2aに装着される装着キャップ3と、装着キャップ3に上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステム4を有するポンプ5と、頂壁部6、及びこの頂壁部6から下方に向けて延設されステム4の上端部に装着される装着筒部7を有する押下ヘッド8と、を備えている。
また、図示の例では、シリンダ12は、上方から下方に向けて段階的に縮径する多段の円筒状に形成されると共に軸線Oと同軸に配設されている。また、シリンダ12の上端には、全周に亘ってフランジ部13が径方向外側に向けて突設されており、このフランジ部13が装着キャップ3の天壁部9の下面に固定されている。また、シリンダ12の内部には、図示しないピストン部材および図示しない付勢部材が配設されており、これらのうちの付勢部材は、ステム4及び前記ピストン部材を上方付勢している。また、図示の例では、シリンダ12の下端部内には、下方に向けて延びるパイプ部14の上端部が嵌合されている。
破断部16は、軸線O回りに間隔をあけて複数設けられている。破断部16の肉厚は、囲繞筒部材15及び装着キャップ3の上筒部11それぞれの肉厚よりも薄肉になっている。なお、破断部16は、全周にわたって延びる破断可能な薄肉部等に形成してもよい。
また、本実施形態では、装着キャップ3、破断部16及び囲繞筒部材15は、一体に形成されている。
また、周壁部19と装着筒部7との間には、径方向に沿った隙間があいている。図示の例では、周壁部19の内径は、装着キャップ3の上筒部11の外径よりも若干大きくなっていると共に、装着筒部7の外径は、前記上筒部11の内径よりも小さくなっている。また、装着筒部7の内周面の上端部には、軸線O方向に沿って延在する複数の凸リブ21が、軸線O周りに間隔をあけて突設されている。
まず、この吐出器1の使用者は、押下ヘッド8の周壁部19を指等で把持し、押下ヘッド8を上方に引き上げて囲繞筒部材15から離脱させる。次いで、図2に示すように、使用者は、囲繞筒部材15の周壁部18を指等で把持し、破断部16を破断しつつ囲繞筒部材15を上方に引き上げて囲繞筒部材15を装着キャップ3から分離させる。ここで、本実施形態では、囲繞筒部材15の周壁部18に複数の凹溝18aが形成されているので、破断部16を破断する際に例えば囲繞筒部材15を指で把持して軸線O回りに回転させる場合、指が滑りにくく破断部16を容易に破断させることができる。
また、囲繞筒部材15の頂壁部17がステム4の上端開口部4aを上方から覆っているので、仮に流通段階において押下ヘッド8を囲繞筒部材15から離脱させた場合であっても、ステム4の上端開口部4aを通して容器体2内の内容物が改ざんされてしまうのを確実に防止することができると共に、ステム4内に塵や埃が進入するのを防止することができる。
例えば、前記実施形態では、吐出器1が装着された容器体2内の内容物を吐出するために押下ヘッド8をポンプ5に装着させるに際し、押下ヘッド8を囲繞筒部材15から離脱させた後に、囲繞筒部材15を装着キャップ3から分離させるものとしたが、これに限られるものではなく、押下ヘッド8が囲繞筒部材15に装着された状態で囲繞筒部材15を装着キャップ3から分離させた後、押下ヘッド8を囲繞筒部材15から離脱させても良い。
また、前記実施形態では、押下ヘッド8はノズル部20を備えているものとしたが、ノズル部20は無くても良い。
また、前記実施形態では、囲繞筒部材15の周壁部18の外周面に凹溝18aが形成されているものとしたが、凹溝18aは無くても良い。
また、前記実施形態では、囲繞筒部材15として、全周にわたって連続して延在した構成を示したが、これに限らず例えば、軸線O方向に沿って延びる縦孔が軸線O回りに間隔をあけて複数形成された構成、あるいは軸線Oを挟んで互いに対向して配設された一対の板体からなる構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、吐出器1として、装着筒部7内にステム4の上端部を嵌合した状態で押下ヘッド8を押下してステム4を下方に移動させポンプ5を作動させることにより、内容物が移送されて単に押下ヘッド8の吐出孔20aから吐出される構成を採用したが、これに限られるものではない。例えば、吐出器として、ポンプを作動させることにより移送された内容物と空気とを混合させ泡状にして吐出するフォーマポンプ式の構成や、霧化用のノズルチップが吐出孔20aに装着されたスプレー式の構成等にも適用可能である。
2 容器体
3 キャップ
4 ステム
4a ステムの上端開口部
5 ポンプ
6 押下ヘッドの頂壁部
7 装着筒部
8 押下ヘッド
15 囲繞筒部材
17 囲繞筒部材の頂壁部
19 押下ヘッドの周壁部
20a 吐出孔
Claims (3)
- 内容物が収容された容器体の口部に装着される装着キャップと、
前記装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプと、
頂壁部、及びこの頂壁部から下方に向けて延設され前記ステムの上端部に装着される装着筒部を有する押下ヘッドと、
を備え、
前記装着筒部を前記ステムの上端部に装着した状態で前記押下ヘッドを押下して前記ステムを下方に移動させ前記ポンプを作動させることにより、前記内容物が移送されて前記押下ヘッドの吐出孔から吐出される吐出器であって、
前記装着キャップには、前記ステムの上端部を囲繞する囲繞筒部材が、破断可能な破断部を介して分離可能に設けられ、
前記押下ヘッドは、前記装着筒部が前記ステムの上端部から離脱した状態で前記囲繞筒部材に離脱可能に装着され、
前記ステムの上端部の外周面と前記囲繞筒部材の内周面とは離間していることを特徴とする吐出器。 - 請求項1記載の吐出器であって、
前記囲繞筒部材は、有頂筒状に形成されると共に、その頂壁部が前記ステムの上端開口部を上方から覆っていることを特徴とする吐出器。 - 請求項1又は2記載の吐出器であって、
前記押下ヘッドには、前記頂壁部から下方に向けて延設されると共に前記装着筒部を囲繞する周壁部が備えられ、
前記押下ヘッドは、前記周壁部が前記囲繞筒部材に離脱可能に装着されることで、前記囲繞筒部材に装着されることを特徴とする吐出器。
Priority Applications (1)
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JP2009046511A JP5358221B2 (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | 吐出器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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- 2009-02-27 JP JP2009046511A patent/JP5358221B2/ja active Active
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