JP4949117B2 - エアゾール容器 - Google Patents
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Description
この発明では、オーバーキャップの嵌合筒部に、容器本体に嵌合する嵌合面を跨いで当該エアゾール容器の軸線方向に沿って延びるガス抜き通路が形成されているので、このオーバーキャップを、肩カバーキャップが取り外された容器本体に嵌合して、前述のように残留ガスを排出する過程において、この残留ガスを、オーバーキャップと容器本体との間の空間から、前記ガス抜き通路を通して逐次外部に排出することが可能になり、前記空間の内圧によってオーバーキャップが容器本体から外れるのを防ぐことができる。
この場合、オーバーキャップの嵌合筒部にガス抜き通路を形成したことによって、嵌合筒部の容器本体に対する嵌合力が低下して、オーバーキャップが容器本体から外れ易くなるのを防ぐことができる。すなわち、ガス抜き通路が例えば嵌合筒部の径方向に貫通したスリットの場合には、前記空間の内圧によって嵌合筒部の嵌合面が拡径変形し易くなり、前記嵌合力が低下するおそれがある。
この場合、噴霧ヘッドの天板部に上方に向けて噴霧孔が開口していても、この噴霧ヘッドを容器本体から外さずに前述と同様の作用効果を奏功させることが可能になる。
すなわち、オーバーキャップを、肩カバーキャップが取り外された容器本体に嵌合して、このオーバーキャップの天板部で噴霧ヘッドの天板部を下方に押圧するときに、噴霧ヘッドの天板部に形成された突部をオーバーキャップの天板部の裏面に当接させて、噴霧孔とオーバーキャップの天板部の裏面との間には隙間を形成することが可能になり、噴霧孔から排出された残留ガスを、前記隙間を通して前記空間内に至らせてガス抜き通路から外部に排出することができる。
噴霧ヘッド23の天板部23aの裏面には、この天板部23aの表面に開口し、かつ下端部にステム22が嵌合される導入筒部23cが垂設されている。また、噴霧ヘッド23は、導入筒部23cの上端部に嵌合された有頂筒状の噴霧筒23eを備え、この噴霧筒23eの天板部に前記噴霧孔23bが形成されている。
以上より、ステム22から噴出した内容液が、導入筒部23cおよび噴霧筒23eの各内部を通って噴霧孔23bから外部に噴出できるようになっている。
嵌合筒部31の内周面には、図1および図3に示されるように、嵌合凸部31aが前記軸線O回りに互いに間隔をあけて複数形成されている。そして、嵌合筒部31の下端部内周面において、各嵌合凸部31aがマウンティングカップ26の外周面にアンダーカット嵌合して当接し、これらの嵌合凸部31a同士の間に位置する部分はマウンティングカップ26の外周面との間に前記径方向の隙間が形成されるようになっている。
ここで、肩カバーキャップ30の周方向において、凸リブ33dおよびマーク33eが突設されている位置と、嵌合凸部31aが形成されている位置とは互いに異なっている。
ここで、前述したように、肩カバーキャップ30の周方向において、凸リブ33dおよびマーク33eが突設されている位置と、嵌合凸部31aが形成されている位置とが互いに異なっているので、前述のように外側筒部33の外周面を押し込んだときに、嵌合筒部31において、外側筒部33を押し込んだ位置に対応する部分を容易に径方向の内方に向けて変形させつつ上方に移動させることができるようになっている。
ここで、オーバーキャップ11の嵌合筒部14は、図5に示されるように、嵌合凸部14aが容器本体20のマウンティングカップ26にアンダーカット嵌合し、かつこの嵌合筒部14の下端部内周面において嵌合凸部14aの上端に連なる部分が、その全周にわたってマウンティングカップ26の外周面に当接した状態で容器本体20に嵌合されるようになっている。すなわち、本実施形態では、前述の嵌合筒部14の嵌合面14bは、嵌合凸部14aの上端部、およびこの嵌合筒部14の下端部内周面において嵌合凸部14aの上端に連なる部分により構成されている。そして、ガス抜き通路15は、オーバーキャップ11の嵌合筒部14の下端部内周面において、嵌合凸部14aの上端に連なる部分から嵌合凸部14aの下端にわたって前記軸線O方向に沿って延在している。
さらに、このガス抜き通路15はオーバーキャップ11の嵌合筒部14を径方向に貫通しない溝となっている。
すなわち、オーバーキャップ11を、肩カバーキャップ30が取り外された容器本体20に嵌合して、このオーバーキャップ11の天板部12で噴霧ヘッド23の天板部23aを下方に押圧するときに、噴霧ヘッド23の天板部23aに形成された突部23dをオーバーキャップ11の天板部12の裏面に当接させて、噴霧孔23bとオーバーキャップ11の天板部12の裏面との間には隙間を形成することが可能になり、噴霧孔23bから排出された残留ガスを、前記隙間を通して前記空間A内に至らせてガス抜き通路15から外部に排出することができる。
例えば、前記実施形態では、オーバーキャップ11の嵌合筒部14の下端部内周面において、嵌合凸部14aの上端に連なる部分が、その全周にわたってマウンティングカップ26の外周面に当接する構成を示したが、図6に示されるように、嵌合筒部14の下端部内周面において嵌合凸部14aの上端部のみをその全周にわたってマウンティングカップ26の外周面に当接させるようにしてもよい。そしてこの場合、ガス抜き通路15は、前記嵌合凸部14aの上端に連なる部分には形成しないで、嵌合凸部14aにのみその前記軸線O方向の全長にわたって形成してもよい。
また、肩カバーキャップ30は、前記実施形態に限られるものではなく、例えば凸リブ33dおよびマーク33eは突設しなくてもよい。
さらに、噴霧ヘッド23は、前記実施形態に限られるものではなく、例えば噴霧孔23bを天板部23aに設けるのに代えて、噴霧ヘッド23の周壁部に設けて前記径方向の外方に向けて開口させるようにしてもよい。
また、必要に応じて、オーバーキャップ11において天板部12、嵌合筒部14および装着筒部13のうち少なくとも一つにガス抜き通路を設けてもよい。
11 オーバーキャップ
12 オーバーキャップの天板部
14 嵌合筒部
14b 嵌合面
15 ガス抜き通路
20 容器本体
22 ステム
23 噴霧ヘッド
23a 噴霧ヘッドの天板部
23b 噴霧孔
23d 突部
30 肩カバーキャップ
O 軸線
Claims (3)
- 上方付勢状態で立設されたステムを有する容器本体と、この容器本体に着脱可能に装着された肩カバーキャップと、この肩カバーキャップに着脱可能に装着されたオーバーキャップと、が備えられ、
前記肩カバーキャップを容器本体から取り外し前記オーバーキャップを容器本体に嵌合することにより、このオーバーキャップが前記ステムを押し下げる位置に保持されて、前記容器本体内の残留ガスが排出される構成とされたエアゾール容器であって、
前記オーバーキャップには、前記肩カバーキャップが取り外された容器本体に嵌合する嵌合筒部が備えられ、
この嵌合筒部には、前記容器本体に嵌合する嵌合面を跨いで当該エアゾール容器の軸線方向に沿って延びるガス抜き通路が形成され、
前記ガス抜き通路は、前記嵌合筒部に前記軸線回りに互いに間隔をあけて複数形成されるとともに、前記軸線を基準にして軸対称となる位置を回避した位置に形成されていることを特徴とするエアゾール容器。 - 請求項1記載のエアゾール容器であって、
前記ガス抜き通路は溝であることを特徴とするエアゾール容器。 - 請求項1または2に記載のエアゾール容器であって、
前記ステムに有頂筒状の噴霧ヘッドが取り付けられ、この噴霧ヘッドの天板部には、上方に向けて開口した噴霧孔が設けられるとともに、この天板部の表面において前記噴霧孔の配設位置を回避した位置に突部が設けられ、
前記オーバーキャップの嵌合筒部を、前記噴霧ヘッドがステムに取り付けられ、かつ前記肩カバーキャップが取り外された容器本体に嵌合することにより、このオーバーキャップの天板部が、前記噴霧孔との間に隙間をあけた状態で、前記突部を介して前記噴霧ヘッドの天板部を下方に押圧して前記ステムを押し下げる位置に保持される構成とされたことを特徴とするエアゾール容器。
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JP2007110389A JP4949117B2 (ja) | 2007-04-19 | 2007-04-19 | エアゾール容器 |
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JP2001130659A (ja) * | 1999-10-29 | 2001-05-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | エアゾール容器の蓋体 |
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2007
- 2007-04-19 JP JP2007110389A patent/JP4949117B2/ja active Active
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