JP6012187B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関するものである。
この種の容器として、従来、例えば特許文献1に示されているような、内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に装着される計量筒部材と、該計量筒部材に被せられたキャップと、計量筒部材の内側に配置された中栓と、を備えた構成が知られている。前記した計量筒部材には、軸方向に延在する筒状部が備えられており、その筒状部の内側には、軸方向に移動可能な弁部材が収容されている。この弁部材の上端には、内容物を吐出する注出口が形成されている。
上記した構成からなる従来の吐出容器では、開閉されるキャップと共に弁部材が軸方向に沿って移動可能である。すなわち、キャップを取り外すと、弁部材がキャップと係合して引き上げられ、容器内と注出口とが連通される。一方、キャップを取り付けると、可動栓がキャップと係合して押し下げられ、容器内と注出口との間が閉塞される。
特許第3759428号公報
しかしながら、上記した従来の容器では、使用に際して、キャップを開けた時に内容物が噴き出す場合があるという問題が存在する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、キャップを開けた時に容器本体内の内容物が噴き出しにくい吐出容器を提供することを目的としている。
本発明に係る吐出容器は、内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に装着されると共に、前記口部の軸方向に沿って延在したノズル部を有する吐出器と、該吐出器に被せられたキャップと、を備えており、前記ノズル部の先端には、前記内容物を吐出する吐出口が形成され、前記キャップに、該キャップが前記吐出器に被せられた状態において前記吐出口を閉塞する閉塞部が設けられた吐出容器において、前記ノズル部には、少なくとも前記吐出口を含み、前記吐出口を前記閉塞部によって閉塞させたまま前記キャップと共に前記軸方向に沿って移動可能な可動部が備えられ、前記吐出口は、前記可動部の先端部に形成され、前記閉塞部は、前記可動部の先端部に当接して前記吐出口を閉塞する突起部とされ、前記可動部は、その先端部を前記閉塞部に当接させて前記吐出口を閉塞させたまま、前記キャップと共に前記軸方向に沿って前記口部から離間する方向に移動することを特徴としている。
このような特徴により、キャップを開けるとき、吐出口が閉塞部によって閉塞されたまま可動部が軸方向に沿って口部から離間する方向に移動する。これにより、容器本体の内部が減圧される。このように、キャップを開けるときに容器本体の内部が減圧されるので、キャップを開けたときに容器本体内の内容物が吐出口から噴き出しにくい。
また、本発明に係る吐出容器は、前記ノズル部に、前記可動部を支持し、前記軸方向に伸縮変形可能な伸縮部が備えられていることが好ましい。
これにより、キャップを開けるとき、伸縮部が軸方向に伸び変形することで可動部の口部から離間する方向への移動が許容される。このようにノズル部が伸縮部を備える構成の場合、可動部の移動を簡易な構成で実現することができる。
また、本発明に係る吐出容器は、前記吐出器の内側に配設され、前記可動部が前記キャップによって前記口部側に押し下げられた状態において前記吐出口を前記吐出器の内側から閉塞し、前記キャップが取り外されて前記可動部が進出した状態において前記吐出口から離間して該吐出口を開放させる中栓が備えられていることが好ましい。
これにより、キャップが閉められたとき、キャップの閉塞部と中栓とで吐出口を軸方向両側から挟み込んで閉塞するので、良好なシール性を具備することができる。しかも、キャップを開けるときに、中栓が吐出口から離間して吐出口が開放されるので、操作性も良い。
また、本発明に係る吐出容器は、前記中栓は、前記軸方向に延在し、前記吐出口を開閉させる弁部が備えられ、前記弁部の一部分に形成された拡径部の上部外周面は下方に向かうに従い漸次拡径され、前記拡径部の下部外周面は下方に向かうに従い漸次縮径されていることが好ましい。
これにより、内容物を吐出させた後、正立姿勢にしたときに、内容物が弁部の外周面を伝って容器本体内に流れ落ちやすくなり、中栓に液溜まりが生じにくくなる。
また、本発明に係る吐出容器は、前記中栓に、前記口部の内側に装着される装着筒部と、該装着筒部の内側に配設され、前記吐出口を開閉させる弁部と、前記装着筒部と前記弁部とを連結すると共に前記内容物が流通可能な流通孔が設けられた連結部と、が備えられており、前記連結部は、前記装着筒部の内周面側から前記弁部の外周面側に向かって下向きに傾斜している構成であってもよい。
これにより、内容物を吐出させた後、正立姿勢にしたときに、内容物が連結部の上面を伝って容器本体内に流れ落ちやすくなり、中栓に液溜まりが生じにくくなる。
また、本発明に係る吐出容器は、前記キャップの内側に係合部が設けられ、前記可動部に、前記係合部が取り外し可能にアンダーカット嵌合する被係合部が設けられていることが好ましい。
このような特徴の吐出容器では、キャップを開ける際に、キャップの係合部が可動部の被係合部に係合しているので、可動部がキャップと共に引き上げられる。そして、キャップが外れると、上記した係合部と被係合部とのアンダーカット嵌合が外れ、キャップが可動部から取り外される。このように、キャップを開ける際に、可動部を確実に軸方向に移動させることができ、内容物の噴き出しを確実に防止することができる。なお、可動部を移動させるためのキャップとの嵌合力は、可動部を移動させるために必要な力よりも大きく設定することが好ましい。これによって、キャップを開ける際に、吐出口が確実に閉塞されたまま可動部を口部から離間する方向に移動させることができる。
また、上記した本発明に係る吐出容器では、キャップを閉めるときは、吐出口が閉塞部によって閉塞された後に可動部が移動してもよいが、可動部が軸方向に沿って口部側に向かって移動する途中で吐出口が閉塞部によって閉塞されてもよいし、可動部の移動終端において吐出口が閉塞部によって閉塞されてもよい。キャップを閉める際には、容器本体の内圧上昇を避けることから、可動部の移動終端で吐出口が閉塞部によって閉塞(可動部がキャップに嵌合)されることが好ましい。
本発明に係る吐出容器によれば、キャップを開けた時に容器本体内の内容物が噴き出しにくくなる。
本発明の実施形態を説明するための吐出容器の破断面図である。 図1に示す吐出容器の分解図である。 図1に示す吐出容器のキャップを閉めた状態とキャップを開けた状態とを示す破断面図である。 本発明の別の実施形態を説明するための中栓の半断面図である。
以下、本発明に係る吐出容器の実施形態について、図面に基いて説明する。
図1に示す吐出容器1は、例えば点眼液などの内容物を収容する容器であって、その内容物を滴下させるように吐出させることができる容器である。図1に示す鎖線Oは、吐出容器1の中心軸線Oである。なお、本実施形態では、中心軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、中心軸線Oに対して直交する方向を「径方向」とし、中心軸線O回りに旋回する方向を「周方向」とする。また、容器本体2における口部23側を「上方」とし、その反対側を「下方」とする。
図1、図2に示すように、吐出容器1は、内容物を収容する容器本体2と、容器本体2の口部23に装着される吐出器3と、吐出器3に被せられたキャップ4と、吐出器3の内側に配設された中栓5と、を備えている。
(容器本体)
容器本体2には、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在する筒状の胴部20と、胴部20の上端から上方に向かって漸次縮径された肩部21と、胴部20の下端を閉塞する底部22と、肩部21の上端から上方に向かって突出した口部23と、が備えられている。
口部23は、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在する筒部であり、その概略構成としては、肩部21の上端縁から立設する円筒形状の下筒部24と、その下筒部24の上端から立設する円筒形状の上筒部25と、を備えている。上筒部25は、下筒部24よりも小径の筒部であり、下筒部24の外周面と上筒部25の外周面との間には段差面28が形成されている。下筒部24の外周面には、雄ねじ26が形成されており、上筒部25の外周面には、径方向外側に突出すると共に周方向に延在する係合凸部27が形成されている。
(中栓)
中栓5には、円筒形状の装着筒部50と、装着筒部50の上端から径方向外側に向かって突出したフランジ部51と、装着筒部50の内側に配設された軸部52(弁部)と、装着筒部50と軸部52とを連結する連結部53と、が備えられている。
装着筒部50は、中心軸線Oを中心に軸方向に延在する筒部であり、口部23の上筒部25の内側に嵌着されている。この装着筒部50の外周面と上筒部25の内周面とは全周に亘って密着しており、シール性が確保されている。フランジ部51は、装着筒部50の上端部に沿って周方向全周に亘って延在した環状部材であり、外周面が上方に向かって漸次縮径されており、下面が中心軸線Oに対して垂直に形成されて口部23の上端面に係止されている。
軸部52は、後述する吐出口36を吐出器3の内側から開閉させるための弁部であるとともにキャップ4との係合を行う際に可動部34を支持する支持部であり、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在すると共に装着筒部50を上下に貫通する棒部材である。軸部52の概略構成としては、装着筒部50の内側から装着筒部50の上側開口部を通って上方に向かって突出したロッド部54と、ロッド部54の下端に連設されていると共にロッド部54に対して拡径された拡径部55と、を備えている。ロッド部54の上端は、半球状等の上向きに凸の曲面状に形成されている。拡径部55は、装着筒部50の内側から装着筒部50の下側開口部を通って下方に向かって突出している。拡径部55のうち、装着筒部50の内側に位置する上部外周面56は、下方に向かうに従い漸次拡径されたテーパー状に形成されており、装着筒部50の外側に位置する下部外周面57は、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状に形成されている。また、拡径部55の下端は、下向きに凸の曲面状に形成されている。
連結部53は、装着筒部50の下端部と軸部52の拡径部55の中間部(上部外周面56と下部外周面57との間の部分)との間に形成された壁部であり、装着筒部50の下端に沿って全周に亘って形成されている。この連結部53には、内容物が流通可能な複数の流通孔58が形成されている。これら複数の流通孔58は、周方向に沿って間欠的に配設されている。
(吐出器)
吐出器3には、平面視円環状の天壁部30と、天壁部30の外縁から垂下された外筒部31と、外筒部31の内側に配設されていると共に天壁部30の下面から垂下された内筒部32と、天壁部30の内縁から立設された筒状のノズル部33と、が備えられている。
天壁部30は、中心軸線Oに対して垂直に形成されていると共に中心軸線Oを中心にして配設された壁部であり、中栓5のフランジ部51上に配置されている。外筒部31は、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在する円筒形状の筒部である。この外筒部31の下部は、容器本体2の口部23の上筒部25に嵌着されている。すなわち、外筒部31の下部が、容器本体2の口部23の上筒部25の外側に周設されており、外筒部31の内周面に形成された係合凹部39が、上筒部25の係合凸部27に嵌め込まれてアンダーカット嵌合されている。また、外筒部31は、容器本体2の口部23の段差面28の上方に配置されており、外筒部31の外周面は、容器本体2の口部23の下筒部24の外周面と略面一に形成されている。内筒部32は、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在する円筒形状の筒部であり、中栓5の装着筒部50の内側に嵌着されている。この内筒部32の外周面と装着筒部50の内周面とは全周に亘って密着しており、シール性が確保されている。
ノズル部33は、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在する筒部であり、このノズル部33の概略構成としては、天壁部30の内縁から立設されていると共に軸方向に伸縮変形可能な伸縮部35と、伸縮部35の上端に連設されていると共に軸方向に移動可能な可動部34と、を備えている。
可動部34は、上方に向かって漸次縮径された円錐台形状の筒部である。この可動部34の先端部38には、内容物を吐出する吐出口36が形成されている。また、可動部34の下端部には、径方向外側に向かって突出したフランジ部37(被係合部)が設けられている。このフランジ部37は、可動部34の下端に沿って全周に亘って延在する円環状の突出部であり、後述するキャップ4の係合部47が取り外し可能にアンダーカット嵌合する被係合部である。この可動部34は、吐出器3の天壁部30、外筒部31及び内筒部32に対して、すなわち容器本体2の口部23に対して相対的に軸方向に移動する部分である。
伸縮部35は、可動部34を支持しつつ可動部34の軸方向移動を許容するように軸方向中間部分が屈曲して高さが変化する部分である。すなわち、伸縮部35は、変形を可能にするために十分に薄く形成され、且つ、軸方向の中間部分が径方向内側に縮径されて括れた形状を呈しており、これにより、軸方向に沿った圧縮荷重が作用したときに、図2に示す形態から図1に示す形態に縮み変形する構成となっている。
(キャップ)
キャップ4は、上方に向かって段階的に縮径された多段状の筒部であり、容器本体2の口部23の外側に周設された下周壁部40と、下周壁部40の上端部に設けられた環状の下段差部41と、下段差部41の内縁から立設された中周壁部42と、中周壁部42の上端部に設けられた環状の上段差部43と、上段差部43の内縁から立設された上周壁部44と、上周壁部44の上端に設けられた上端壁部45と、が備えられている。
下周壁部40は、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在する円筒形状の筒部であり、この下周壁部40の内側には、容器本体2の口部23の下筒部24及び吐出器3の外筒部31が配置されている。下周壁部40の内周面には、容器本体2の口部23の雄ねじ26に螺合する雌ねじ49が形成されており、これにより、キャップ4は口部23に螺着されている。
下段差部41は、中心軸線Oに対して垂直に形成された平面視円環状の壁部であり、吐出器3の天壁部30の上方に間隔をあけて配置されている。この下段差部41の下面の内周部分には、下向きに突出した係止部48が設けられている。この係止部48の下端は吐出器3の天壁部30の上面に当接されており、これにより、キャップ4が吐出器3に対して係止される。
中周壁部42は、中心軸線Oを中心にして軸方向に延在する円筒形状の筒部であり、この中周壁部42の内側に吐出器3のフランジ部37が配置されている。この中周壁部42の内周面の下端部には、径方向内側に突出した係合部47が設けられている。この係合部47は、吐出器3のフランジ部37に対して下方から係合されており、これにより、キャップ4が吐出器3に対して取り外し可能にアンダーカット嵌合されている。
上段差部43は、中心軸線Oに対して垂直に形成された平面視円環状の壁部であり、吐出器3のフランジ部37上に配設されている。上周壁部44は、上方に向かって漸次縮径された円錐台形状の筒部であり、この上周壁部44の内側に吐出器3の可動部34が配置されている。上端壁部45は、中心軸線Oに対して垂直に形成された平面視円形状の壁部であり、吐出器3の先端部38の上方に間隔をあけて配設されている。この上端壁部45の下面には、吐出器3の吐出口36を吐出器3の外側から閉塞する閉塞部46が形成されている。この閉塞部46は、上端壁部45の下面に突設された突起部であり、この閉塞部46は、下方に向かって凸の曲面状に形成されている。
上記した構成からなる容器本体2、吐出器3、キャップ4、中栓5を備える吐出容器1は、図1に示すように、キャップ4を閉めた状態において、キャップ4の閉塞部46が吐出器3の吐出口36を閉塞しつつ吐出器3の先端部38を押圧している。このとき、吐出器3の可動部34が押し下げられて軸方向下側に移動していると共に伸縮部35が縮み変形している。また、可動部34が軸方向下側に移動することで、可動部34の先端部38の下面が中栓5の軸部52(ロッド部54)の上端に当接し、この軸部52によって吐出口36が閉塞されている。つまり、吐出口36は、キャップ4の閉塞部46と中栓5の軸部52とによって軸方向両側から挟み込んで閉塞されている。
次に、上記した構成からなる吐出容器1の作用について説明する。
図3(a)に示すように、キャップ4を閉めるとき、まず、キャップ4を吐出器3に被せる。このとき、キャップ4の係合部47が吐出器3のフランジ部37の上側の外縁に当接する。続いて、キャップ4を容器本体2に対して中心軸線O回りに回転させ、キャップ4の雌ねじ49と口部23の雄ねじ26とを螺合させる。このとき、キャップ4は回転しながら容器本体2に対して相対的に下方に移動する。また、そのキャップ4の下方移動によってキャップ4の係合部47が吐出器3のフランジ部37の上側の外縁を下向きに押圧するので、伸縮部35が軸方向に縮み変形すると共に可動部34がキャップ4と共に下方に移動する。そして、可動部34の先端部38の下面が中栓5の軸部52の上端に当接して可動部34の下方への移動が係止される。このとき、吐出口36が軸部52の上端によって閉塞される。その後、キャップ4をさらに締め込むことで、キャップ4の係合部47が吐出器3のフランジ部37を乗り越えて係合部47とフランジ部37とがアンダーカット嵌合される。これにより、キャップ4の閉塞部46が吐出器3の先端部38に当接し、閉塞部46によって吐出口36が閉塞される。
一方、図3(b)に示すように、キャップ4を開けるとき、キャップ4を閉めるときと反対の方向にキャップ4を容器本体2に対して中心軸線O回りに回転させ、キャップ4の雌ねじ49と口部23の雄ねじ26との螺合を解除する。このとき、キャップ4は回転しながら容器本体2に対して相対的に上方に移動する。また、キャップ4の係合部47が可動部34のフランジ部37にアンダーカット嵌合しているので、上方に移動するキャップ4によって可動部34が引き上げられる。これにより、伸縮部35が軸方向に伸び変形すると共に、吐出口36が閉塞部46によって閉塞されたまま可動部34がキャップ4と共に上方に移動し、ノズル部33の先端部38が軸部52の上端から離間する。これにより、上記した可動部34の移動距離Dの分だけ吐出容器1の密閉空間の容積が増加するので、容器本体2の内部が減圧される。
そして、キャップ4の雌ねじ49と口部23の雄ねじ26との螺合が解除されたところで、伸縮部35の伸び変形が限界となり、可動部34の上方への移動が規制されるので、その後にキャップ4をさらに引き上げることで、キャップ4の係合部47と吐出器3のフランジ部37とのアンダーカット嵌合が外れ、キャップ4が吐出器3から取り外され、キャップ4の閉塞部46が可動部34の先端部38から外れる。これにより、可動部34の先端部38に形成された吐出口36が開放され、容器本体2内の内容物が吐出口36から吐出させることができるようになる。
上記した吐出容器1によれば、キャップ4を開けるときに容器本体2の内部が減圧されるので、キャップ4を開けたときに容器本体2内の内容物が吐出口36から噴き出しにくい。特に、上記した吐出容器1では、キャップ4を閉めるときに、可動部34の下方移動の終端においてキャップ4の閉塞部46が吐出口36を閉塞する構成になっているので、容器本体2の内圧上昇を避けることができ、キャップ4を開けたときの内容物の噴き出しをより確実に防止することができる。
また、上記した吐出容器1では、可動部34と、可動部34を支持すると共に軸方向に伸縮変形可能な伸縮部35と、を備えるノズル部33が設けられているので、可動部34の移動を簡易な構成で実現することができ、可動部34を有する吐出器3を一体に形成された1つの部品で構成することができる。これにより、部品数を抑え、吐出容器1の組立の手間を軽減させることができる。
また、上記した吐出容器1では、可動部34がキャップ4によって押し下げられた状態において吐出口36を吐出器3の内側から閉塞し、キャップ4が取り外されて可動部34が進出した状態において吐出口36から離間して吐出口36を開放させる中栓5が備えられており、キャップ4が閉められたとき、キャップ4の閉塞部46と中栓5とで吐出口36を軸方向両側から挟み込んで閉塞するので、良好なシール性を具備することができる。しかも、キャップ4を開けるときに、中栓5が吐出口36から離間して吐出口36が開放されるので、操作性も良い。
また、上記した吐出容器1では、中栓5の軸部52の拡径部55の上部外周面56が下方に向かうに従い漸次拡径され、拡径部55の下部外周面57が下方に向かうに従い漸次縮径されているので、内容物を吐出させた後、正立姿勢(図1に示す姿勢)にしたときに、内容物が軸部52の外周面を伝って容器本体2内に流れ落ちやすくなる。これにより、中栓5に液溜まりが生じにくくなり、目詰り等の不具合が生じにくくなる。
また、上記した吐出容器1では、キャップ4を開ける際に、キャップ4の係合部47が可動部34のフランジ部37にアンダーカット嵌合しており、可動部34がキャップ4と共に引き上げられるので、可動部34が確実に軸方向上側に移動させられる。これにより、キャップ4を開けたときの内容物の噴き出しを確実に防止することができる。
以上、本発明に係る吐出容器の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本発明は、吐出器3の伸縮部を蛇腹状の筒部にすることも可能である。また、本発明は、吐出器3の伸縮部を弾性的に伸縮変形または反転変形する筒部にすることも可能である。さらに、本発明は、吐出器3の天壁部30の内縁に直筒状の立上げ筒を立設させ、その立上げ筒に可動部が嵌装され、可動部が立上げ筒に沿って軸方向に摺動可能になっている構成であってもよい。
また、上記した実施形態では、キャップ4を閉じる際に、可動部34の下方移動の終端においてキャップ4の係合部47が吐出器3のフランジ部37を乗り越えてアンダーカット嵌合されてキャップ4の閉塞部46が吐出口36を閉塞するように構成されているが、本発明は、これに限定されない。例えば、キャップ4を閉じる際に、可動部34の下方移動の途中においてキャップ4の係合部47が吐出器3のフランジ部37を乗り越えてアンダーカット嵌合されてキャップ4の閉塞部46が吐出口36を閉塞するように構成されていてもよい。さらに、キャップ4を吐出器3に被せた状態で、すでにキャップ4の閉塞部46が吐出口36を閉塞するように構成されていてもよい。
また、上記した実施形態では、下端に拡径部55を有する軸部52と、中心軸線Oに対して垂直に形成された連結部53と、備える中栓5が備えられているが、本発明は、中栓を他の構成にすることも可能である。例えば、図4に示すような構成の中栓105であってもよい。詳しく説明すると、図4に示す中栓105には、装着筒部50と、フランジ部51と、装着筒部50の内側に配設されて吐出口36を開閉させる軸部152(弁部)と、装着筒部50と軸部152とを連結する連結部153と、が備えられている。この連結部153は、装着筒部50の内周面側から軸部152の外周面側に向かって下向きに傾斜している。すなわち、連結部153は、下方に向かって漸次縮径された略円錐形状に形成されている。なお、図4に示す中栓105の軸部152には、上述した実施形態における拡径部55が設けられてなく、軸部152は直棒状の部材である。このような構成の中栓105によれば、内容物を吐出させた後、正立姿勢にしたときに、内容物が連結部153の上面を伝って流通孔158から容器本体2内に流れ落ちやすくなり、中栓105に液溜まりが生じにくくなり、目詰り等の不具合が生じにくくなる。
また、上記した実施形態では、キャップ4の内側に係合部47が設けられ、可動部34に係合部47にアンダーカット嵌合するフランジ部37が設けられており、キャップ4を開ける際に可動部34がキャップ4と共に引き上げられる構成となっているが、本発明は、上記した係合部47やフランジ部37を省略することも可能である。例えば、アンダーカット嵌合ではなく、キャップ4の内側に可動部34が圧入嵌合されており、それにより、キャップ4を開ける際に可動部34がキャップ4と共に引き上げられる構成であってもよい。さらに、可動部34がキャップ4によって引き上げられる構成ではなくてもよく、例えば、キャップ4が閉じられた状態のときに伸縮部35が弾性的に縮み変形している場合、キャップ4を開けると共に、伸縮部35の弾性による復元変形によって可動部34を上方に移動させることができる。
また、上記した実施形態では、キャップ4が容器本体2の口部23に螺着された構成になっているが、本発明はこれに限定されず、例えば、キャップが吐出器3の外筒部31に螺着された構成であってもよい。さらに、本発明は、キャップが螺合以外の接合構造で装着されていてもよく、例えばキャップがアンダーカット嵌合で口部23に装着されていてもよい。
さらに、上記した実施形態では、軸部52の上端により可動部34の吐出口36が閉塞されるとともに、可動部34の先端部38を支持する構成としたが、前記先端部38を支持する構成のみでもよく、単に可動部34の上下動をガイドするように構成してもよい。
また、本発明は、上記した容器本体2や吐出器3、キャップ4、中栓5の形状や大きさに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で形状や大きさを変形することが可能である。さらに、本発明は、中栓5を省略することも可能である。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出容器
2 容器本体
3 吐出器
4 キャップ
5 中栓
23 口部
33 ノズル部
34 可動部
35 伸縮部
36 吐出口
37 フランジ部(被係合部)
46 閉塞部
47 係合部
50 装着筒部
52 軸部(弁部)
53 連結部
55 拡径部
56 上部外周面
57 下部外周面
58 流通孔

Claims (6)

  1. 内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に装着されると共に、前記口部の軸方向に沿って延在したノズル部を有する吐出器と、該吐出器に被せられたキャップと、を備えており、
    前記ノズル部の先端には、前記内容物を吐出する吐出口が形成され、
    前記キャップに、該キャップが前記吐出器に被せられた状態において前記吐出口を閉塞する閉塞部が設けられた吐出容器において、
    前記ノズル部には、少なくとも前記吐出口を含み、前記吐出口を前記閉塞部によって閉塞させたまま前記キャップと共に前記軸方向に沿って移動可能な可動部が備えられ
    前記吐出口は、前記可動部の先端部に形成され、
    前記閉塞部は、前記可動部の先端部に当接して前記吐出口を閉塞する突起部とされ、
    前記可動部は、その先端部を前記閉塞部に当接させて前記吐出口を閉塞させたまま、前記キャップと共に前記軸方向に沿って前記口部から離間する方向に移動することを特徴とする吐出容器。
  2. 請求項1に記載の吐出容器において、
    前記ノズル部には、前記可動部を支持し、前記軸方向に伸縮変形可能な伸縮部が備えられていることを特徴とする吐出容器。
  3. 請求項1又は2に記載の吐出容器において、
    前記吐出器の内側に配設され、前記可動部が前記キャップによって前記口部側に押し下げられた状態において前記吐出口を前記吐出器の内側から閉塞し、前記キャップが取り外されて前記可動部が進出した状態において前記吐出口から離間して該吐出口を開放させる中栓が備えられていることを特徴とする吐出容器。
  4. 請求項3に記載の吐出容器において、
    前記中栓には、前記軸方向に延在し、前記吐出口を開閉させる弁部が備えられ、
    前記弁部の一部分に形成された拡径部の上部外周面は下方に向かうに従い漸次拡径され、前記拡径部の下部外周面は下方に向かうに従い漸次縮径されていることを特徴とする吐出容器。
  5. 請求項3に記載の吐出容器において、
    前記中栓には、前記口部の内側に装着される装着筒部と、該装着筒部の内側に配設され、前記吐出口を開閉させる弁部と、前記装着筒部と前記弁部とを連結すると共に前記内容物が流通可能な流通孔が設けられた連結部と、が備えられており、
    前記連結部は、前記装着筒部の内周面側から前記弁部の外周面側に向かって下向きに傾斜していることを特徴とする吐出容器。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の吐出容器において、
    前記キャップの内側に係合部が設けられ、
    前記可動部に、前記係合部が取り外し可能にアンダーカット嵌合する被係合部が設けられていることを特徴とする吐出容器。
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