JP6014422B2 - 吐出キャップ - Google Patents
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Description
この吐出キャップでは、容器本体内の内容物は、連通孔および拡開されたスリットを通して外部に吐出される。
なお、このように内容物がスリット内に詰まったとき、内容物を吐出させるために弾性膜部を更に弾性変形させると、例えば弾性膜部に、スリットの端縁からこのスリットの延在方向の外側に向けて延在する裂けが形成される等のおそれがある。この場合、例えば内容物の液切れ性が悪化する等の問題もある。
本発明に係る吐出キャップは、内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、前記容器本体内に連通する連通孔が配設された装着部材と、前記装着部材に固定され前記連通孔を閉塞する吐出部材と、を備え、前記吐出部材には、前記連通孔に対して前記容器本体の外側に配置されるとともにスリットが形成された弾性膜部が備えられ、前記吐出部材は、前記容器本体の内圧の上昇に伴い、前記弾性膜部が前記スリットを拡開させるように前記容器本体の外側に向けて弾性変形することで、前記連通孔を開放する吐出キャップであって、前記連通孔には、この連通孔を通過する内容物を破砕する破砕部が配設され、前記破砕部には、前記連通孔内に配置され、端部が前記連通孔の内周面に連結された棒状部が備えられ、前記棒状部には、前記容器本体の内側に向けて凸となる先鋭部が形成され、前記破砕部は、前記弾性膜部から離間し、前記弾性膜部と前記破砕部との間には、キャップ軸方向に延在する離間空間が設けられていることを特徴とする。
ここで棒状部に、容器本体の内側に向けて凸となる先鋭部が形成されているので、破砕部により内容物を効果的に破砕することが可能になり、内容物を一層円滑に吐出し易くすることができる。
図1に示すように、吐出容器10は、内容物が収容される容器本体20と、容器本体20から内容物を吐出する吐出キャップ30と、を備えている。容器本体20は、例えば弾性変形可能とされ、この容器本体20には、例えばジュレ状やゼリー状などの半固形状の内容物が収容される。
ここで、装着部材31は多段筒状の本体部34を備えており、この本体部34およびオーバーキャップ33の各中心軸は共通軸上に配置されている。以下、この共通軸をキャップ軸Oといい、キャップ軸O方向に沿った容器本体20の内側を下側といい、容器本体20の外側を上側という。また、キャップ軸Oに直交する方向を径方向といい、キャップ軸O回りに周回する方向を周方向という。
このとき容器本体20内の内容物は、連通孔39および離間空間45を通過して弾性膜部40に到達する。この内容物は、例えば棒状部46に容器本体20の内側から当接することにより破砕され、その後、スリット43を通して外部に吐出される。
なおその後、例えば容器本体20のスクイズ変形を停止したり解除したりすること等により、上昇した容器本体20の内圧が低下すると、弾性膜部40が、弾性復元力により容器本体20の内側に向けて復元変形し、スリット43が閉じられる。
例えば、オーバーキャップ33はなくてもよい。
図5に示す破砕部51では、棒状部46が6つとなっている。
図6に示す破砕部52では、複数の棒状部46は、互いの突端部が非連結となるように構成されている。複数の棒状部46それぞれについて、連通孔39の内周面からの突出量は同等とされており、連通孔39の半径よりも小さくなっている。
図7に示す破砕部53では、複数の棒状部46が前記平面視において格子状に配置されている。棒状部46は、連通孔39内に架設されており、連通孔39の内周面において周方向に離間する部分同士を連結している。
例えば、キャップ軸O方向に2つの破砕部を配置して、それぞれを第1破砕部および第2破砕部としてもよい。これにより、内容物を効果的に破砕することができる。またこの場合、前記平面視において、第1破砕部を構成する棒状部の少なくとも一部が、第2破砕部を構成する棒状部を回避するように配置されていてもよい。これにより、内容物を一層効果的に破砕することができる。
さらに、キャップ軸O方向に3つ以上の破砕部を配置してもよく、破砕部がキャップ軸O方向に複数配置されていてもよい。
さらに前記実施形態では、固定部38が中径部36内に嵌合されており、本体部34と固定部38とが別体であるものとしたが、これに限られず、例えば本体部と固定部とが一体に形成されていてもよい。
さらに、吐出部材32は前記実施形態に示したものに限られず、弾性膜部40を有する他の形態に変更してもよい。例えば、吐出部材が弾性筒部およびフランジ部を有しておらず、弾性膜部のみにより構成されていてもよい。さらに例えば、弾性筒部41に代えて、弾性変形不能な硬質筒部を採用してもよい。
さらにまた前記実施形態では、スリット43は、X字状に形成されているものとしたが、これに限られず、X字状以外の例えばY字状やI字状等であってもよい。
21 口部
30 吐出キャップ
31 装着部材
32 吐出部材
39 連通孔
40 弾性膜部
43 スリット
44、51、52、53 破砕部
46 棒状部
46a 先鋭部
Claims (1)
- 内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、前記容器本体内に連通する連通孔が配設された装着部材と、
前記装着部材に固定され前記連通孔を閉塞する吐出部材と、を備え、
前記吐出部材には、前記連通孔に対して前記容器本体の外側に配置されるとともにスリットが形成された弾性膜部が備えられ、
前記吐出部材は、前記容器本体の内圧の上昇に伴い、前記弾性膜部が前記スリットを拡開させるように前記容器本体の外側に向けて弾性変形することで、前記連通孔を開放する吐出キャップであって、
前記連通孔には、この連通孔を通過する内容物を破砕する破砕部が配設され、
前記破砕部には、前記連通孔内に配置され、端部が前記連通孔の内周面に連結された棒状部が備えられ、
前記棒状部には、前記容器本体の内側に向けて凸となる先鋭部が形成され、
前記破砕部は、前記弾性膜部から離間し、
前記弾性膜部と前記破砕部との間には、キャップ軸方向に延在する離間空間が設けられていることを特徴とする吐出キャップ。
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JP2012189874A JP6014422B2 (ja) | 2012-08-30 | 2012-08-30 | 吐出キャップ |
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