JP5559606B2 - 吐出容器 - Google Patents
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Description
また、外容器には、内容器との間に外気が吸入される吸気孔が形成され、吐出キャップには、吸気孔と外部との連通及び遮断を切り替える空気弁と、吐出口と内容器の内部とを連通する連通路と、連通路を吐出口側から開閉自在に閉塞する吐出弁と、吐出弁に連結され、内容器の内圧変動により弾性変形して吐出弁を作動させ連通路を開閉させる弾性連結片と、が備えられている。
外気が吸入されることにより、外容器と内容器との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元変形して吸気孔と外部とを遮断する。このように、外容器と内容器との間に外気が吸入されることにより、内容器の減容形状が保持される。
このように、スクイズ変形された外容器が復元変形しても、内容器は内容物の減少とともに減容されていき、しかも内容器の内部に外気が流入することが防止されている。これにより、内容物の劣化が防止されて、保存性が高められている。
本発明の吐出容器は、内容物が収容されるとともに内圧の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、及び、前記内容器が内装されるとともに弾性変形可能な外容器を備える容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、前記吐出キャップに着脱自在に配設されたオーバーキャップと、を備え、前記外容器には、前記内容器との間に外気が吸入される吸気孔が形成され、前記吐出キャップには、前記吸気孔と外部との連通及び遮断を切り替える空気弁と、前記吐出口と前記内容器の内部とを連通する連通路と、前記連通路を前記吐出口側から開閉自在に閉塞する吐出弁と、前記吐出弁に連結され、前記内容器の内圧変動により弾性変形して該吐出弁を作動させ該連通路を開閉させる弾性連結片と、が備えられ、前記オーバーキャップは、前記吐出弁を前記内容器の内部側へ向けて押下する押下部を備え、前記吐出弁は、前記連通路の開口周縁部に当接及び離間する開閉部と、前記開閉部から前記吐出口側へ向けて突出する突起部と、を備え、前記突起部は、前記開閉部よりも小径とされており、前記オーバーキャップを閉めた状態で、前記押下部は、前記突起部に前記吐出口側から当接するとともに、前記開閉部は、前記連通路の開口周縁部に当接して該連通路を閉塞することを特徴とする。
外気が吸入されることにより、外容器と内容器との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元変形して吸気孔と外部とを遮断する。このように、外容器と内容器との間に外気が吸入されることにより、内容器の減容形状が保持される。
吐出後は、オーバーキャップを吐出キャップに装着する。
一方、本発明によれば、吐出弁の突起部とオーバーキャップの押下部とが互いに当接する位置が、開閉部よりも上方へ離間されているので、内容物の固着によって突起部と押下部とが互いに接着状態となることが防止されているとともに、弾性連結片の破断が防止される。
また、本発明に係る吐出容器において、前記押下部は、横断面形状が十字状をなしていることとしてもよい。
図1に示すように、吐出容器1は、内容物が収容されるとともに内圧の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器2、及び、内容器2が内装されるとともに弾性変形可能な外容器3を備える容器本体4と、容器本体4の口部4aに装着され、内容物を吐出する吐出口13が形成された吐出キャップ24と、吐出キャップ24に着脱自在に配設されたオーバーキャップ6と、を備えている。
以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿ってオーバーキャップ6側を上側、容器本体4の底部側を下側といい、また容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸Oを中心に周回する方向を周方向という。
容器本体4の口部4aは、上側に位置する上筒部7と、下側に位置し上筒部7よりも大径に形成された下筒部8と、を備える二段筒状に形成されている。
容器本体4は、例えば、共押出し成形した二層構造のパリソンをブロー成形することにより成形され、外容器3はポリエチレン樹脂製とされるとともに、内容器2はポリエチレン樹脂に対して相溶性のないポリアミド系の合成樹脂製とされている。
内筒体9は、天壁部9a及び周壁部9bを備える有頂筒状に形成され、天壁部9aから上方に向けて連通筒10が立設されている。
また、鍔部9cの外縁部には、嵌合筒部9dが上方に向けて突設されている。嵌合筒部9dの下端部には、径方向に貫通し、かつ、下方に向けて開口する外気流通孔9eが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
外筒体5の周壁部5bの内周面には、容器本体4の口部4aの嵌合凸部7bにアンダーカット嵌合する嵌合凸部5cが形成されている。また、周壁部5bの下端部内に、口部4aの下筒部8が気密状態で嵌合されている。これにより、吸気孔7cが、外筒体5の周壁部5bの下側からこの吐出容器1の外部と連通することが防止されている。
また、吐出筒11の上側部分11bにおける下端部には、径方向内方に向けて突設されるとともに周方向に間隔をあけて形成された複数の弾性連結片16を介して、円板状の吐出弁15が連結されている。隣り合う弾性連結片16同士の間には周方向に隙間が形成されており、該隙間には内容物が流通するようになっている。
また、吐出弁15は、連通路25の開口周縁部(吐出弁受け部10aの内縁部)に当接及び離間する円板状の開閉部14と、開閉部14から上方へ向けて突出する円柱状の突起部19と、を備えている。そして、突起部19は開閉部14よりも小径とされている。
空気弁12の突部12aは、空気弁受け筒18に下側から当接しているとともに、空気弁12の弾性変形によって下側へ向けて離間可能とされている。
この吐出容器1では、容器本体4の内容器2に収容された内容物を吐出させる際、開閉操作片23を操作してオーバーキャップ6を開け、図2に示すように、吐出口13が下方に向くような吐出姿勢とした状態で、容器本体4の外容器3をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器2が外容器3とともに変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器2の内圧が正圧となり、この正圧によって弾性連結片16が弾性変形するとともに吐出弁15が連通路25から上方へ向けて離間して、連通路25が開放される。これにより、内容器2に収容された内容物が、連通路25を通って吐出口13から吐出される。
外気が吸入されることにより、外容器3と内容器2との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁12が復元変形して吸気孔7cと外部とを遮断する。このように、外容器3と内容器2との間に外気が吸入されることにより、内容器2の減容形状が保持される。
吐出後は、図3に示すように、開閉操作片23を操作してオーバーキャップ6を閉めるとともに、吐出キャップ24に装着する。
一方、本実施形態によれば、吐出弁15の突起部19とオーバーキャップ6の押下部21とが互いに当接する位置が、開閉部14よりも上方へ離間されているので、内容物の固着によって突起部19と押下部21とが互いに接着状態となることが防止されているとともに、弾性連結片16の破断が防止される。
2 内容器
3 外容器
4 容器本体
4a 口部
6 オーバーキャップ
7c 吸気孔
12 空気弁
13 吐出口
14 開閉部
15 吐出弁
16 弾性連結片
19 突起部
21 押下部
24 吐出キャップ
25 連通路
Claims (2)
- 内容物が収容されるとともに内圧の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、及び、前記内容器が内装されるとともに弾性変形可能な外容器を備える容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、
前記吐出キャップに着脱自在に配設されたオーバーキャップと、を備え、
前記外容器には、前記内容器との間に外気が吸入される吸気孔が形成され、
前記吐出キャップには、
前記吸気孔と外部との連通及び遮断を切り替える空気弁と、
前記吐出口と前記内容器の内部とを連通する連通路と、
前記連通路を前記吐出口側から開閉自在に閉塞する吐出弁と、
前記吐出弁に連結され、前記内容器の内圧変動により弾性変形して該吐出弁を作動させ該連通路を開閉させる弾性連結片と、が備えられ、
前記オーバーキャップは、前記吐出弁を前記内容器の内部側へ向けて押下する押下部を備え、
前記吐出弁は、
前記連通路の開口周縁部に当接及び離間する開閉部と、
前記開閉部から前記吐出口側へ向けて突出する突起部と、を備え、
前記突起部は、前記開閉部よりも小径とされており、
前記オーバーキャップを閉めた状態で、前記押下部は、前記突起部に前記吐出口側から当接するとともに、前記開閉部は、前記連通路の開口周縁部に当接して該連通路を閉塞することを特徴とする吐出容器。 - 請求項1に記載の吐出容器であって、
前記押下部は、横断面形状が十字状をなしていることを特徴とする吐出容器。
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