JP6039984B2 - 吐出容器 - Google Patents

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本発明は、吐出容器に関するものである。
この種の吐出容器として、従来、例えば下記特許文献1に示されるように、スクイズ変形可能で復元自在な胴部を有する外容器の内側に可撓性を有する内容器が収納された容器本体と、容器本体の口部に装着され、内容器の内側に収容された内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、を備える構成が知られている。
外容器には、内容器との間に外気が吸入される吸気孔が形成され、吐出キャップには、外部と吸気孔とを連通する外気導入孔と、吸気孔と外気導入孔との連通及び遮断を切り替える空気弁と、口部を閉塞するとともに、吐出口と内容器の内部とを連通する連通孔が形成された閉塞板と、連通孔を開閉する吐出弁と、が備えられている。
この吐出容器において、容器本体の内容器に収容された内容物を吐出させるには、例えば容器本体の外容器をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器が外容器とともに変形して減容される。そして、吐出口と内容器の内部とが連通し、内容器に収容された内容物が吐出口から吐出される。
その後、吐出弁により吐出口と内容器の内部とを遮断して、内容器を密封するとともに、上述したスクイズ変形を解除すると、外容器は復元変形しようとする。このとき、外容器と内容器との間に発生した負圧が吸気孔を通して空気弁に作用することにより、この空気弁が作動して吸気孔と外気導入孔とを連通させる。これにより、外気導入孔から吐出キャップの内部に外気が流入し、その後吸気孔から外容器と内容器との間に吸入される。
外気が吸入されることにより、外容器と内容器との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元変形して吸気孔と外気導入孔との間を遮断する。このように、外容器と内容器との間に外気が吸入されることにより、内容器の減容形状が保持される。
この状態から、再び容器本体の外容器をスクイズ変形させると、空気弁は遮断状態とされていることから外容器と内容器との間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器が減容変形される。内容器が減容変形されることにより、上述と同様の作用が得られ、内容物が吐出される。
このように、スクイズ変形された外容器が復元変形しても、内容器は内容物の減少とともに減容されていき、しかも内容器の内部に外気が流入することが防止されている。これにより、内容物の劣化が防止されて、保存性が高められている。
特開2011−230843号公報
しかしながら、上述した従来の吐出容器では、高温の内容物を容器本体内に充填したときの熱によって吐出弁および空気弁が変形するおそれがある。吐出弁が変形した場合には、例えば吐出口と内容器の内部とが予期せず連通する等のおそれがある。また、空気弁が変形した場合には、例えば吸気孔と外気導入孔とが予期せず連通する等のおそれがある。これにより、吐出弁および空気弁の機能が損なわれるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、高温の内容物を容器本体内に充填したときの熱によって吐出弁および空気弁が変形するのを抑制できる吐出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の吐出容器は、内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、及び、前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、を備え、前記外容器には、前記内容器との間に外気が吸入される吸気孔が形成され、前記吐出キャップには、外部と前記吸気孔とを連通する外気導入孔、及び、前記吐出口と前記内容器の内部とを連通する連通孔が形成されるとともに、前記吸気孔と前記外気導入孔との連通及び遮断を切り替える空気弁と、前記連通孔を開閉する吐出弁と、が備えられ、前記吐出弁よりも前記容器本体の内側には、前記内容器の内部と前記連通孔との連通、及び遮断を切り替える開閉弁が配設され、前記開閉弁は、前記内容器の前記口部側の開口を閉塞する弾性変形可能な閉塞体を備え、前記閉塞体は、前記内容器の内側に向けて膨出する曲面状に形成されていることを特徴としている。
本発明に係る吐出容器によれば、吐出弁よりも容器本体の内側に、内容器の内部と連通孔との連通、及び遮断を切り替える開閉弁が配設されているので、内容器の内部の内容物の熱が、吐出キャップの吐出弁および空気弁へ伝わるのを抑えることができる。これにより、容器本体内に充填された高温の内容物の熱によって、吐出弁および空気弁が変形するのを抑制することができる。
また、開閉弁は、内容器の口部側の開口を閉塞しているので、例えば、高温の内容物を容器本体内に充填させた状態で、吐出容器を転倒殺菌する場合に、内容物が吐出弁に直接接触するのを防止できる。これにより、このような殺菌処理を施す場合にも、吐出弁に内容物の熱が伝わるのを抑えることができる。
また、前記開閉弁は、前記内容器の前記口部側の開口を閉塞する弾性変形可能な閉塞体にスリットが形成されてなり、前記内容器の内圧の上昇に伴い、前記閉塞体が弾性変形することにより、前記スリットが拡開して、前記内容器の内部と前記連通孔とが連通する構成とされていてもよい。
この場合、開閉弁は、弾性変形可能な閉塞体にスリットが形成されてなる、簡易な構成となっているので、前述の作用効果が奏される吐出容器を低コストに形成できる。
この発明によれば、高温の内容物を容器本体内に充填したときの熱によって吐出弁および空気弁が変形するのを抑制できる。
本発明に係る一実施形態の吐出容器の縦断面図である。
(吐出容器)
以下、本発明に係る吐出容器の実施形態について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器2、及び、内容器2が内装されるとともに弾性変形可能な外容器3を備える容器本体4と、容器本体4の口部4aに装着され、内容物を吐出する吐出口13が形成された吐出キャップ24と、吐出キャップ24に着脱自在に配設されたオーバーキャップ6と、を備えている。
ここで、容器本体4は有底筒状に形成され、オーバーキャップ6は有頂筒状に形成され、オーバーキャップ6の被蓋状態において、容器本体4およびオーバーキャップ6が共通軸と同軸に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿ってオーバーキャップ6側を上側、容器本体4の底部側を下側といい、また容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
図示の例において、容器本体4は、内容器2が外容器3の内面に剥離可能に積層されたいわゆるデラミボトルとなっている。容器本体4の口部4aは、上側に位置する上筒部7と、下側に位置し上筒部7よりも大径に形成された下筒部8と、を備える二段筒状に形成されている。
上筒部7のうち、外容器3で構成された部分(以下、外上筒部という)7aの外周面に雄ねじ部7bが形成されている。また、外上筒部7aにおいて、雄ねじ部7bより下側に位置する部分には、内容器2との間に外気が吸入される吸気孔7cが形成されている。雄ねじ部7bにおいて吸気孔7cの上側に位置する部分には、容器軸O方向に沿うように延びる溝7eが形成されている。
外上筒部7aの内周面は円筒面とされ、この内周面に、上筒部7のうち、内容器2で構成された部分(以下、内上筒部という)7dが積層されている。また、内上筒部7dの上端部は、径方向の外側に折り返されて外上筒部7aの上端開口縁上に配置されている。
容器本体4は、例えば、共押出し成形した二層構造のパリソンをブロー成形することにより成形され、外容器3は例えばポリエチレン樹脂製等とされるとともに、内容器2はポリエチレン樹脂に対して相溶性のない例えばポリアミド系の合成樹脂製等とされている。
また、吐出キャップ24は、口部4aに装着されるとともに吐出口13が形成された吐出キャップ本体5と、吐出キャップ本体5内に配設されて口部4aを閉塞するとともに、吐出口13と内容器2の内部とを連通させる連通孔9fが形成された閉塞板9と、吐出キャップ本体5と閉塞板9との間に配設された弁筒体17と、を備えている。
吐出キャップ本体5は、天壁部5a及び周壁部5bを備える有頂筒状に形成されている。吐出キャップ本体5の周壁部5bの内周面には、容器本体4の口部4aの雄ねじ部7bに螺着された雌ねじ部5cが形成されている。また、周壁部5bの下端部内に、口部4aの下筒部8が気密状態で嵌合されている。これにより、吸気孔7cが、吐出キャップ本体5の周壁部5bの下側からこの吐出容器1の外部と連通することが防止されている。
吐出キャップ本体5の天壁部5aは、周壁部5bの上端部から径方向内側に向けて延びる環状の下板部31と、下板部31の上方に配置された上板部33と、下板部31の内周縁、及び上板部33の外周縁同士を連結する連結筒32と、を備える二段筒状に形成されている。
上板部33には、吐出筒11が貫設されている。吐出筒11の上端開口は、吐出口13とされている。また、上板部33には、下方へ向けて延びる環状の空気弁受け筒18が形成されている。
連結筒32には、径方向に貫通し、吐出キャップ本体5内と外部とを連通させる外気導入孔5dが形成されている。外気導入孔5dは、周方向に沿って所定の角度範囲にわたって形成されている。上板部33における外気導入孔5dと周方向で対応する部位は、外気導入孔5dを上方から覆うひさし壁46を構成している。したがって、外気導入孔5dは、上方がひさし壁46により覆われているため、側方(径方向)のみしか開口していない。
閉塞板9は、口部4aを閉塞する底壁部9aと、底壁部9aよりも上方に配置された上壁部9bと、底壁部9aと上壁部9bとを連結する筒状の連結筒9cと、底壁部9aの外周縁部から上方に向けて延びる外筒9dと、外筒9dの内側で外筒9dよりも短く形成された内筒9eと、底壁部9aにおける外筒9dと内筒9eとの間から下方に向けて延びる嵌合筒91と、を備えている。
底壁部9aは、外周縁が口部4aの上端開口縁に上方から当接しており、環状に形成されている。
上壁部9bには、その外周部を除く全体にわたって、上方にむけて膨出する膨出部9hが形成されている。上壁部9bおよび膨出部9hの中央部には、容器軸O方向に沿って貫通する連通孔9fが形成されている。連通孔9fは、容器本体4内に向けて開口し、容器本体4内と吐出口13とを連通可能としている。
外筒9dは、吐出キャップ本体5の周壁部5b内に嵌合されている。具体的に、外筒9dは、その上端部が吐出キャップ本体5における天壁部5aの下板部31に当接している。また、外筒9dの下端部(外筒9dと底壁部9aとの境界部分)には、径方向に貫通し、かつ、下方に向けて開口する外気流通孔9gが少なくとも1つ形成されている。本実施形態においては、外気流通孔9gは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
内筒9eは、連結筒9cを径方向外側から取り囲むように立設されている。
嵌合筒91は、口部4aの上端開口の内側において内上筒部7dの内周面に沿うように設けられている。嵌合筒91の内周面における容器軸O方向の中間部には、径方向の外側に凹んだ凹部91aが全周にわたって形成されている。
弁筒体17は、容器軸O方向に沿って延びる連通筒35を備えている。連通筒35は、下端部が閉塞板9の連結筒9cと内筒9eとの間に嵌合されるとともに、閉塞板9の底壁部9aに上方から当接している。一方、連通筒35の上端部は、上述した空気弁受け筒18内に嵌合されるとともに、上板部33に下方から当接している。すなわち、連通筒35の内側が吐出口13と連通孔9fとの間を連通可能とする連通路36を構成している。
連通筒35の容器軸O方向における中間部には、径方向の外側に向けて突設されるとともに、周方向に沿って延びる環状の空気弁12が形成されている。空気弁12は、縦断面視において、下方に向けて凸となる曲線状をなしており、空気弁受け筒18と連結筒32との間の空間を下方から覆うように配設されている。空気弁12は、弾性変形可能とされ、吸気孔7cと外気導入孔5dとの連通及び遮断を切り替えるように構成されている。
また、空気弁12の外縁部には、上方へ向けて突出されるとともに周方向に沿って延びる環状の突部12aが形成されている。この突部12aは、下板部31に下方から当接しているとともに、空気弁12の弾性変形によって下側へ向けて離間可能とされている。
連通筒35の内側には、連通孔9fを開閉可能とする吐出弁41が形成されている。吐出弁41は、連通孔9fを覆う板体42と、板体42と連通筒35とを連結する連結部44と、を備えている。
板体42は、連通孔9fよりも外径が大きい円板状に形成され、その下面が上述した上壁部9bの膨出部9hに上方から当接している。
連結部44は、板体42の外周縁部から径方向の外側に向けて延びており、板体42の外縁部と連通筒35の内周面とを連結している。連結部44は、内容器2の内圧変動や吐出される内容物による圧力などに応じて弾性変形可能に構成され、連結部44の弾性変形によって板体42が上方へ移動可能に構成されている。そして、板体42の移動により連通路36(連通孔9f)が開放され、連通路36内を内容物が流通するようになっている。
そして、本実施形態では、吐出弁41よりも容器本体4の内側に、内容器2の内部と連通孔9fとの連通、及び遮断を切り替える開閉弁50が配設されている。
開閉弁50は、内容器2の口部4a側の開口を閉塞する弾性変形可能な閉塞体51と、閉塞体51の外周縁部から全周にわたって下方に延びる筒状の嵌合部55と、を備えている。開閉弁50は、例えばシリコーンゴム等の耐熱性に優れた弾性変形可能な材料により形成されている。
閉塞体51は、下側に向けて膨出する曲面状に形成されている。閉塞体51の中央部には、スリット52が形成されている。スリット52は、閉塞体51の上面視で、例えばX字状をなしている。内容物を吐出する際以外においては、スリット52が閉塞しており、内容器2の内部が密封状態とされている。これに対して、内容物を吐出する際においては、内容器2の内圧の上昇に伴い、閉塞体51が弾性変形することにより、スリット52が拡開して、内容器2の内部と吐出口13とが連通する構成とされている。
嵌合部55は、上端部が閉塞板9の底壁部9aに下方から当接している。
また、嵌合部55の下端部は、全周にわたって径方向の外側に張り出すフランジ部56となっている。フランジ部56は、閉塞板9の嵌合筒91の下端開口縁部に当接している。
嵌合部55の容器軸O方向の中間部には、全周にわたって径方向の外側に突出する凸部57が形成されている。凸部57は、閉塞板9の嵌合筒91に形成された凹部91aに嵌合されている。これにより、開閉弁50は、閉塞板9の底壁部9aの下側であって、嵌合筒91の径方向の内側に配設される。
オーバーキャップ6は、天壁部6a及び周壁部6bを備える有頂筒状に形成されている。オーバーキャップ6は、周壁部6bの開口縁部における周方向の一部で、吐出キャップ本体5の周壁部5bにヒンジ45を介して連結されている。
これにより、オーバーキャップ6は、ヒンジ45を中心に回動して吐出口13を開閉可能としている。また、天壁部6aには栓筒6cが突設され、この栓筒6cが吐出筒11内に嵌合することにより、吐出口13が閉塞される。
以上説明した本実施形態による吐出容器1によれば、以下の作用効果を奏する。
容器本体4の内容器2に高温の内容物を充填したとき、容器本体4の内部に充填された内容物の熱は、容器本体4を伝達するとともに容器本体4の口部4aから上方に放出されて、容器本体4の口部4aに装着された吐出キャップ24に伝達しようとする。ここで、実施形態の吐出容器1では、吐出弁41よりも容器本体4の内側に開閉弁50が配設されているので、容器本体4の内部の内容物から開閉弁50よりも上方に設けられた吐出弁41および空気弁12への伝熱が抑制される。
また、内容物を吐出する際以外においては、スリット52が閉塞しており、内容器2が開閉弁50によって密封状態とされている。したがって、例えば、内容器2に高温の内容物を充填した後に吐出容器1を転倒させて内部を加熱殺菌する、いわゆる吐出容器1の転倒殺菌を行う際において、高温の内容物は、開閉弁50の上方に設けられた吐出弁41および空気弁12に直接接触することがない。したがって、吐出容器1を転倒殺菌する場合においても、容器本体4の内部の内容物から吐出弁41および空気弁12への伝熱が抑制される。
また、容器本体4の内容器2に収容された内容物を吐出させるとき、実施形態の吐出容器1では、オーバーキャップ6を開け、吐出口13が下方に向くような吐出姿勢とした状態で、例えば容器本体4の外容器3をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器2が外容器3とともに変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器2の内圧が上昇し、この内圧の上昇に伴い、閉塞体51が弾性変形することによりスリット52が拡開するとともに、連結部44が弾性変形して板体42が閉塞板9の上壁部9bにおける膨出部9hから上方へ向けて離間し、連通路36が開放される。これにより、内容器2の内部と吐出口13とが連通し、内容器2に収容された内容物が連通路36を通って吐出口13から吐出される。
その後、内容器2の内圧が低下すると、連結部44が弾性復元力により復元変形して板体42により連通孔9fが閉じられるとともに、閉塞体51が弾性復元力により復元変形してスリット52が閉じられ、連通路36が閉塞されて内容器2が密封される。さらに上述したスクイズ変形を解除すると、外容器3は復元変形しようとする。このとき、外容器3と内容器2との間に発生した負圧が吸気孔7cを通して空気弁12に作用することにより、この空気弁12が吸気孔7c側へ向けて開いて吸気孔7cと外部とが連通され、外気が外気導入孔5d、外気流通孔9g、及び、溝7eを通して吸気孔7cから外容器3と内容器2との間に吸入される。
外気が吸入されることにより、外容器3と内容器2との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁12が復元変形して吸気孔7cと外部とを遮断する。このように、外容器3と内容器2との間に外気が吸入されることにより、内容器2の減容形状が保持される。
この状態から、再び容器本体4の外容器3をスクイズ変形させると、空気弁12は遮断状態とされていることから外容器3と内容器2との間の内圧が上昇し、この内圧の上昇によって内容器2が減容変形される。内容器2が減容変形されることにより、上述同様の作用が得られ、内容物が吐出される。このように、スクイズ変形された外容器3が復元変形しても、内容器2は内容物の減少とともに減容されていき、しかも内容器2の内部に外気が流入することが防止されている。これにより、内容物の劣化が防止されて、保存性が高められている。
なお、吐出後は、オーバーキャップ6を閉めて吐出キャップ24に装着する。
このように、本実施形態の吐出容器1によれば、吐出弁41よりも容器本体4の内側に、内容器2の内部と連通孔9fとの連通、及び遮断を切り替える開閉弁50が配設されているので、内容器2の内部の内容物の熱が、吐出キャップ24の吐出弁41および空気弁12へ伝わるのを抑えることができる。これにより、容器本体4内に充填された高温の内容物の熱によって、吐出弁41および空気弁12が変形するのを抑制することができる。
また、開閉弁50は、内容器2の口部4a側の開口を閉塞しているので、例えば、高温の内容物を容器本体4内に充填させた状態で、吐出容器1を転倒殺菌する場合に、内容物が吐出弁41に直接接触するのを防止できる。これにより、このような殺菌処理を施す場合にも、吐出弁41に内容物の熱が伝わるのを抑えることができる。
また、開閉弁50は、弾性変形可能な閉塞体51にスリット52が形成されてなる、簡易な構成となっているので、前述の作用効果が奏される吐出容器1を低コストに形成できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態では、閉塞体51に形成されたスリット52により開閉弁50を開閉していたが、開閉弁50の開閉機構はスリット52に限定されない。また、本実施形態のスリット52は、閉塞体51の上面視でX字状をなしていたが、スリット52の形状はX字状に限定されない。例えば、スリット52は、閉塞体51の上面視でI字状に形成されていてもよい。
また、本実施形態の吐出弁41は、板体42が閉塞板9の上壁部9bにおける膨出部9hに当接して連通孔9fを閉塞していた。これに対して、例えば、板体42に下方に突出する筒状の弁体を設け、この弁体が閉塞板9の連通孔9fに挿入されて、弁体の外周面と連通孔9fの内周面とが全周にわたって当接することにより、連通孔9fを閉塞していてもよい。
また、本実施形態における容器本体4は、内容器2が外容器3の内面に剥離可能に積層されたいわゆるデラミボトルであるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内容器2と外容器3とが別体に形成された二重容器であってもよい。
また、吐出キャップ24の吐出キャップ本体5の雌ねじ部5cが、容器本体4の口部4aの雄ねじ部7bに螺着されることとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、雌ねじ部5cおよび雄ねじ部7bを用いる代わりに、例えば容器本体4の口部4aと吐出キャップ本体5とにそれぞれ嵌合凸部を形成してこれらをアンダーカット嵌合させることにより、吐出キャップ24を口部4aに装着することとしてもよい。
また、上述したオーバーキャップ6は、ヒンジ45を中心に回動して吐出キャップ24に着脱自在に配設されるヒンジ式キャップであるが、これに限定されるものではなく、例えば、オーバーキャップ6は、螺合により吐出キャップ24に着脱自在に配設されるねじ式キャップや、押し込み操作により吐出キャップ24に着脱自在に配設される打栓式キャップであってもよい。
また、上述した実施形態では、吐出キャップ本体5を一つの部材により一体的に構成したが、吐出口13を有する本体部と、口部4aに装着される装着部と、により分割して構成しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 吐出容器
2 内容器
3 外容器
4 容器本体
4a 口部
5d 外気導入孔
7c 吸気孔
9f 連通孔
12 空気弁
13 吐出口
24 吐出キャップ
41 吐出弁
50 開閉弁
51 閉塞体
52 スリット

Claims (2)

  1. 内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、及び、前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、を備え、
    前記外容器には、前記内容器との間に外気が吸入される吸気孔が形成され、
    前記吐出キャップには、
    外部と前記吸気孔とを連通する外気導入孔、及び、前記吐出口と前記内容器の内部とを連通する連通孔が形成されるとともに、
    前記吸気孔と前記外気導入孔との連通及び遮断を切り替える空気弁と、
    前記連通孔を開閉する吐出弁と、
    が備えられ、
    前記吐出弁よりも前記容器本体の内側には、前記内容器の内部と前記連通孔との連通、及び遮断を切り替える開閉弁が配設され
    前記開閉弁は、前記内容器の前記口部側の開口を閉塞する弾性変形可能な閉塞体を備え、 前記閉塞体は、前記内容器の内側に向けて膨出する曲面状に形成されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 請求項1に記載の吐出容器であって、
    前記開閉弁は、前記内容器の前記口部側の開口を閉塞する弾性変形可能な閉塞体にスリットが形成されてなり、
    前記内容器の内圧の上昇に伴い、前記閉塞体が弾性変形することにより、前記スリットが拡開して、前記内容器の内部と前記連通孔とが連通する構成とされたことを特徴とする吐出容器。
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