JP6643855B2 - キャップ - Google Patents

キャップ Download PDF

Info

Publication number
JP6643855B2
JP6643855B2 JP2015198982A JP2015198982A JP6643855B2 JP 6643855 B2 JP6643855 B2 JP 6643855B2 JP 2015198982 A JP2015198982 A JP 2015198982A JP 2015198982 A JP2015198982 A JP 2015198982A JP 6643855 B2 JP6643855 B2 JP 6643855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
cap
cylinder
container
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015198982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017071408A (ja
Inventor
池田 聡
聡 池田
武尚 橋本
武尚 橋本
達大 前田
達大 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Mikasa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kikkoman Corp
Mikasa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2015198982A priority Critical patent/JP6643855B2/ja
Application filed by Kikkoman Corp, Mikasa Sangyo Co Ltd filed Critical Kikkoman Corp
Priority to ES16844330T priority patent/ES2887848T3/es
Priority to EP16844330.7A priority patent/EP3348489B1/en
Priority to KR1020187006260A priority patent/KR102593083B1/ko
Priority to US15/757,664 priority patent/US10308403B2/en
Priority to PCT/JP2016/076108 priority patent/WO2017043469A1/ja
Priority to CN201680051354.6A priority patent/CN107922089B/zh
Publication of JP2017071408A publication Critical patent/JP2017071408A/ja
Priority to US16/378,658 priority patent/US10507958B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6643855B2 publication Critical patent/JP6643855B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、二重容器の口部に装着されるキャップに関する。
従来、この種のキャップとしては、例えば図12,図13に示すように、二重容器101の口部102に外嵌されるキャップ本体103と、キャップ本体103に設けられた注出筒104と、注出筒104の先端開口部を開閉する蓋105と、キャップ本体103の内部に設けられて口部102に嵌め込まれる中栓106と、キャップ本体103の内部に設けられた弁装置107とを有している。
中栓106には吐出孔108が形成されている。また、弁装置107は、嵌着部109と、円板部110と、円板状の吐出弁111と、吸込弁(図示省略)とを有している。吐出弁111は、吐出孔108を開閉する弁であり、連結部113を介して上下方向へ揺動自在に嵌着部109に設けられている。また、吸込弁は空気流入孔114と空気流入路115との間を開閉する弁である。
また、蓋105は、内側に、円筒状のインナーリング119を有している。蓋105を閉じた際、インナーリング119が注出筒104の先端開口部内に嵌まり込むことにより、注出筒104の先端開口部が密閉される。
これによると、蓋105を開き、二重容器101を押圧操作することにより、吸込弁が閉じて、空気流入孔114と空気流入路115との間が遮断され、二重容器101の外側層116と内側層117との間にある空気が排出されず、二重容器101の内圧が上昇するため、図13に示すように吐出弁111が吐出孔108を開いて、二重容器101内の内容液118が吐出孔108を通って注出筒104から注出される。
また、押圧操作を解除すると、二重容器101の外側層116の復元力によって二重容器101の内圧が大気圧より減少し、図14に示すように吐出弁111が吐出孔108を閉じるとともに、二重容器101の外側層116と内側層117との間が大気圧より減少し、吸込弁が開いて、大気が空気流入孔114から空気流入路115を通って外側層116と内側層117との間に導入される。
尚、上記のようなキャップは例えば下記特許文献1に記載されている。
特許第3688373号
しかしながら上記の従来形式では、押圧操作を解除して、図14に示すように、吐出弁111が吐出孔108を閉じた際、内容液118が、注出筒104内から吐出口108を通って二重容器101内へ戻りきらず、注出筒104内に残留し、このような内容液118の残留量を低減することが困難であるといった問題がある。
また、上記のように、注出筒104内に残留する内容液118の量が多いと、蓋105を閉じてインナーリング119が注出筒104の先端開口部内に嵌まり込む際、注出筒104内に残留した内容液118が注出筒104の外側に溢れ出る虞もある。
本発明は、押圧操作を解除した際、注出筒内に残留する内容液の残留量を低減することが可能なキャップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、変形可能な内容器と外容器とを有する二重容器の口部に装着されるキャップであって、
二重容器の口部に外嵌されるキャップ本体と、
キャップ本体に設けられた注出筒と、
注出筒の先端部に開口する注出口を開閉する蓋と、
キャップ本体の内部に設けられて二重容器の口部に嵌め込まれる内栓と、
キャップ本体の内部に設けられた第1の内部弁とを有し、
内栓は、一端部が内容器の内部に連通するとともに他端部が注出筒の内部に連通する内筒部を有し、
第1の内部弁は内筒部の他端開口部を覆う第1の弁体を有し、
第1の弁体に流通孔が形成され、
第1の弁体は、注出筒内に凸形状に膨出する開位置と、内筒部内に凹形状に退入する閉位置とに変形自在であるとともに、閉方向へ付勢されており、
第1の弁体が閉位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断され、
第1の弁体が開位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通するものである。
これによると、蓋を開き、二重容器を押圧操作することにより、二重容器の内圧が上昇し、第1の弁体が、内筒部内に凹形状に退入する閉位置から、注出筒内に凸形状に膨出する開位置に変形する。これにより、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、内容器内の内容液が、内筒部内から流通孔を通って注出筒内へ流れ、注出口から注出される。
また、二重容器の押圧操作を解除することにより、第1の弁体が、注出筒内に凸形状に膨出する開位置から、内筒部内に凹形状に退入する閉位置に変形し、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断される。
このように、第1の弁体が閉じる際、第1の弁体は注出筒内に膨出する凸形状から内筒部内に退入する凹形状に変形するため、注出筒内の内容液の大部分が、上記第1の弁体の変形に伴って、内筒部内に引き込まれる。これにより、第1の弁体が閉じた後に注出筒内に残留する内容液の量を低減することができる。
本第2発明におけるキャップは、流通孔は、第1の弁体の中央部に形成された第1の流通孔を有し、
内筒部は、内部に、内容器の内部と注出筒の内部とに連通する連通路と、閉塞部材とを有し、
第1の弁体が閉位置の場合、第1の弁体が閉塞部材に当接して、第1の流通孔が閉塞部材で閉塞され、
第1の弁体が開位置の場合、第1の弁体が閉塞部材から離間して、内筒部内と注出筒内との間が第1の流通孔を介して連通するものである。
これによると、蓋を開き、二重容器を押圧操作することにより、二重容器の内圧が上昇し、第1の弁体が、内筒部内に凹形状に退入する閉位置から、注出筒内に凸形状に膨出する開位置に変形する。これにより、第1の弁体が閉塞部材から離間し、内筒部内と注出筒内との間が第1の流通孔を介して連通し、内容器内の内容液が、内筒部内から第1の流通孔を通って注出筒内へ流れ、注出口から注出される。
また、二重容器の押圧操作を解除することにより、第1の弁体が、注出筒内に凸形状に膨出する開位置から、内筒部内に凹形状に退入する閉位置に変形する。これにより、第1の弁体が閉塞部材に当接して、第1の流通孔が閉塞部材で閉塞され、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断される。
本第3発明におけるキャップは、流通孔は、第1の流通孔の周囲に形成された複数の第2の流通孔を有し、
第1の弁体が閉位置の場合、第1の弁体が内筒部の他端部に当接して、第2の流通孔が内筒部の他端部で閉塞され、
第1の弁体が開位置の場合、第1の弁体が内筒部の他端部から離間して、内筒部内と注出筒内との間が第1および第2の流通孔を介して連通するものである。
これによると、蓋を開き、二重容器を押圧操作することにより、二重容器の内圧が上昇し、第1の弁体が、内筒部内に凹形状に退入する閉位置から、注出筒内に凸形状に膨出する開位置に変形する。これにより、第1の弁体が閉塞部材から離間するとともに内筒部の他端部から離間し、内筒部内と注出筒内との間が第1および第2の流通孔を介して連通し、内容器内の内容液が、内筒部内から第1および第2の流通孔を通って注出筒内へ流れ、注出口から注出される。
また、二重容器の押圧操作を解除することにより、第1の弁体が、注出筒内に凸形状に膨出する開位置から、内筒部内に凹形状に退入する閉位置に変形する。これにより、第1の弁体が閉塞部材に当接するとともに内筒部の他端部に当接して、第1の流通孔が閉塞部材で閉塞され、第2の流通孔が内筒部の他端部で閉塞され、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断される。
本第4発明におけるキャップは、キャップ本体に、外気を内容器と外容器との間に吸入する吸気口が形成され、
キャップ本体の内部に、吸気口と内容器および外容器の間とに連通する連通流路と、吸気口を開閉する第2の内部弁とが設けられており、
第2の内部弁は第1の内部弁と一体に形成されている。
これによると、蓋を開き、二重容器を押圧操作することにより、第2の内部弁が吸気口を閉じるため、二重容器の内圧が上昇し、第1の弁体が閉位置から開位置に変形する。これにより、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、内容器内の内容液が、内容器内から流通孔を通って注出筒内へ流れ、注出口から注出される。
また、二重容器の押圧操作を解除することにより、二重容器の内圧が大気圧より低下すると、第2の内部弁が吸気口を開くため、大気が吸気口から連通流路を通って内容器と外容器との間に導入され、第1の弁体が開位置から閉位置に変形し、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断される。
本第5発明におけるキャップは、第2の内部弁は、内容器の内容液を導入する導入部と、導入部に導入された内容液によって開閉する第2の弁体とを有し、
第2の弁体は、吸気口内に膨出して吸気口を閉じる閉位置と、吸気口内から導入部に退避して吸気口を開く開位置とに変形自在であるとともに、開方向へ付勢されており、導入部に導入された内容液によって開位置から閉位置に変形するものである。
これによると、蓋を開き、二重容器を押圧操作することにより、内容器の内容液が導入部に導入され、第2の弁体が、開位置から閉位置に変形し、吸気口内に膨出して吸気口を閉じる。これにより、二重容器の内圧が上昇し、第1の弁体が閉位置から開位置に変形するため、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、内容器内の内容液が、内容器内から流通孔を通って注出筒内へ流れ、注出口から注出される。
また、二重容器の押圧操作を解除することにより、内容液が導入部から内容器内に戻り、第2の弁体が、閉位置から開位置に変形し、吸気口内から導入部に退避して吸気口を開く。これにより、大気が吸気口から連通流路を通って内容器と外容器との間に導入され、第1の弁体が開位置から閉位置に変形するため、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断される。
以上のように本発明によると、二重容器の押圧操作を解除した際、注出筒内に残留する内容液の残留量を低減することが可能であり、内容液に対する優れたサクションバック効果が発揮される。
本発明の実施の形態におけるキャップの断面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 同、キャップの内栓の拡大断面図である。 図3におけるX−X矢視図である。 同、キャップの内栓の拡大斜視図である。 同、キャップの内部弁装置の拡大断面図である。 図6におけるX−X矢視図である。 同、キャップの第1および第2の内部弁の動作を示す断面図であり、第1の弁体が閉位置にあり、第2の弁体が開位置にある状態を示す。 同、キャップの第1および第2の内部弁の動作を示す断面図であり、第1の弁体が閉位置から開位置に向って変形している途中であり、第2の弁体が開位置から閉位置に変形した状態を示す。 同、キャップの第1および第2の内部弁の動作を示す断面図であり、第1の弁体が開位置に達し、第2の弁体が閉位置に保たれている状態を示す。 同、キャップの第1および第2の内部弁の動作を示す断面図であり、第1の弁体が開位置から閉位置に向って変形している途中であり、第2の弁体が閉位置から開位置に変形した状態を示す。 従来のキャップの断面図である。 同、キャップの一部拡大断面図であり、吐出弁が開いて、内容液が注出口から外部へ注出されている状態を示す。 同、キャップの一部拡大断面図であり、吐出弁が閉じて、内容液が注出筒内に残留した状態を示す。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、1は、可撓性を有する柔軟で変形可能な内容器2と、可撓性を有する弾性変形可能な外容器3とを有する二重容器である。二重容器1の口部4にはキャップ5が設けられている。
キャップ5は、口部4に外嵌されるキャップ本体11と、キャップ本体11に設けられた円筒状の注出筒12と、注出筒12の先端部に開口する注出口13を開閉する蓋14と、キャップ本体11の内部に設けられて口部4に嵌め込まれる内栓15と、キャップ本体11の内部に設けられた内部弁装置16とを有している。
キャップ本体11は、円筒状の胴部20と、胴部20の先端に設けられた円板状の天板部21とを有している。胴部20はねじ部22を介して外容器3のねじ部22に螺合されている。注出筒12は天板部21に一体に設けられている。また、天板部21には、外気を内容器2と外容器3との間37に吸入する吸気口23が形成されている。
キャップ本体11の内部には、吸気口23と内容器2および外容器3の間37とに連通する連通流路38が形成されている。
また、蓋14は、ヒンジ部25を介して開閉自在にキャップ本体11に設けられており、内側に突起部54を有している。蓋14を閉じた際、突起部54が注出口13から注出筒12内に挿入されることにより、注出筒12が密閉される。
図1,図3〜図5に示すように、内栓15は、内容器2の先端開口部に嵌め込まれる円形状の嵌込部26と、嵌込部26の上先端から径方向外側へ張り出した鍔部27と、嵌込部26の上面に形成されて凹状に陥没した陥没部28と、陥没部28に立設された内筒部29とを有している。内筒部29は、内部に、連通路50と閉塞部材51とを有している。連通路50は、一端部(下端部)が内容器2内に連通するとともに、他端部(上端部)が注出筒12内に連通する。
閉塞部材51は、内筒部29内の中心に配置された丸棒状の部材であり、90°おきに設けられた複数枚の取付板52によって内筒部29内に取り付けられている。尚、取付板52は、図4では4枚設けられているが、4枚に限定されるものではない。
図1,図6,図7に示すように、内部弁装置16は、シリコンゴム等の弾性部材を材質とし、第1の内部弁31と第2の内部弁32とを有している。第1の内部弁31は、断面がM形状の弁であり、内筒部29の他端開口部30(図3参照)を覆う薄い円形の第1の弁体33と、円筒状の第1の支持筒34とを有している。内筒部29は第1の支持筒34の一端部から第1の支持筒34内に挿入され、第1の弁体33の外周部は第1の支持筒34の他端部に一体に設けられている。
第1の弁体33の中央部には、円形状の第1の流通孔35が形成され、第1の弁体33の周端部には、周方向に細長いスリット状の複数の第2の流通孔36が形成されている。これら第2の流通孔36は第1の流通孔35の周囲に形成されている。
第1の弁体33は、内筒部29内に凹形状に退入する閉位置S1(図6の実線,図8参照)と、内筒部29内から注出筒12内に凸形状に膨出する開位置O1(図6の仮想線,図10参照)とに変形自在であるとともに、閉方向A1(図6参照)へ付勢されている。
図1,図8に示すように、第1の弁体33が閉位置S1の場合、第1の弁体33が閉塞部材51の先端面(上端面)と内筒部29の他端面(上端面)とに当接して、第1の流通孔35が閉塞部材51の先端面で閉塞されるとともに、第2の流通孔36が内筒部29の他端面で閉塞され、内筒部29内と注出筒12内との間が第1の弁体33で遮断される。
また、図10に示すように、第1の弁体33が開位置O1の場合、第1の弁体33が閉塞部材51の先端面から離間するとともに内筒部29の他端面から離間して、内筒部29内と注出筒12内との間が第1および第2の流通孔35,36を介して連通する。
図1,図6,図7に示すように、第2の内部弁32は、第1の内部弁31と一体に設けられ、吸気口23を開閉するものであり、円筒状の支持筒40と、内容器2の内容液6を導入する導入部41と、導入部41に導入された内容液6によって開閉する弾性変形自在な薄い円形状の第2の弁体42とを有している。
支持筒40は、第1の支持筒34の外周部に一体的に接続されており、内栓15の陥没部28に挿入されている。導入部41は、支持筒40の内側に形成されており、内栓15に形成された孔部53(図1参照)を介して、内容器2の内部に連通している。
第2の弁体42は、支持筒40の他端部に一体的に設けられており、吸気口23内に膨出して吸気口23を閉じる閉位置S2(図6の仮想線,図9,図10参照)と、吸気口23内から導入部41に退避して吸気口23を開く開位置O2(図6の実線,図8,図11参照)とに弾性変形自在であるとともに、開方向A2(図6参照)へ付勢されており、導入部41に導入された内容液6によって開位置O2から閉位置S2(図9,図10参照)に変形する。
図8に示すように、注出筒12内には、第1の弁体33を収納する収容部45と、収容部45から注出口13に連通する注出流路46とが形成されている。尚、注出流路46の直径dは収容部45の直径Dよりも小さい。
内筒部29内から第2の流通孔36を通って注出筒12内の収容部45に流れた内容液6を注出流路46へ案内する円弧状の案内面48が注出筒12内に形成されている。これにより、注出筒12の内径は、収容部45から注出流路46に向って、次第に縮小されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
図8に示すように、蓋14を開き、二重容器1を手で持って傾けた後、二重容器1を押圧操作(スクイズ)して外容器3を変形させ、内容器2と外容器3との間37の圧力が大気圧よりも高くなると、図9に示すように、内容器2内の内容液6が孔部53を通って導入部41に導入され、第2の弁体42が吸気口23内に膨出する閉位置S2に変形して吸気口23を閉じるため、二重容器1の内圧が上昇し、第1の弁体33が、内筒部29内に凹形状に退入する閉位置S1(図8参照)から、注出筒12内に凸形状に膨出する開位置O1(図10参照)に向って上向きに変形する。
この際、先ず、図9に示すように、第1の弁体33が内筒部29の他端面に当接した状態を保ちながら閉塞部材51の先端面から上方へ離間し、内筒部29内と注出筒12内との間が第1の流通孔35を介して連通し、内容器2内の内容液6が内筒部29内から第1の流通孔35を通って注出筒12内へ流れ出る。
その直後、図10に示すように、第1の弁体33がさらに上向きに膨出して開位置O1まで変形すると、第1の弁体33が内筒部29の他端面から上方へ離間し、内筒部29内と注出筒12内との間が第1および第2の流通孔35,36を介して連通し、内容器2内の内容液6が、内筒部29内から第1および第2の流通孔35,36を通って注出筒12内へ流れ、注出口13から注出される。
また、このとき、第1および第2の流通孔35,36を通って注出筒12内の収容部45に流れた内容液6は、案内面48に案内されて収容部45から円滑に注出流路46へ集められ、注出流路46を流れて注出口13から注出される。これにより、注出筒12内において内容液6の流れが乱されることはない。
また、二重容器1の押圧操作を解除して、外容器3が押圧操作前の元の形状に復元し、内容器2と外容器3との間37の圧力が大気圧よりも低下すると、図11に示すように、内容液6が導入部41から孔部53を通って内容器2内に戻り、第2の弁体42が、吸気口23内から導入部41に退避する開位置O2に変形して、吸気口23を開く。
これにより、大気が吸気口23から連通流路38を通って内容器2と外容器3との間37に導入され、第1の弁体33が、注出筒12内に凸形状に膨出する開位置O1(図10参照)から、内筒部29内に凹形状に退入する閉位置S1(図8参照)に向って下向きに変形する。
この際、先ず、注出筒12内の内容液6は、第1および第2の流通孔35,36を通り、内筒部29内を経て、内容器2内へ戻る。その直後、図11に示すように、第1の弁体33が内筒部29の他端面に当接して、第2の流通孔36が内筒部29の他端面で閉塞され、注出筒12内の内容液6は、第1の流通孔35のみを通って、内容器2内へ戻る。
その直後、図8に示すように、第1の弁体33が閉位置S1まで変形して、第1の弁体33が閉塞部材51の先端面に当接して、第1の流通孔35が閉塞部材51の先端面で閉塞され、これにより、内筒部29内と注出筒12内との間が第1の弁体33で遮断される。
このように、第1の弁体33が閉じる際、第1の弁体33は注出筒12内に膨出する凸形状(図6の仮想線,図10参照)から内筒部29内に退入する凹形状(図6の実線,図8参照)に大きく変形するため、注出筒12内の内容液6の大部分が、上記第1の弁体33の変形に伴って、内筒部29内に引き込まれる。これにより、第1の弁体33が閉じた後に注出筒12内に残留する内容液6の残留量を低減することができ、或いは、注出筒12内に内容液6が残留するのを防止することができ、内容液6に対する優れたサクションバック効果が発揮される。
尚、内容液6が注出筒12内に残留した場合であっても、上記のように残留量が低減されるため、蓋14を閉じて突起部54が注出筒12内に挿入される際、注出筒12内に残留した内容液6が注出筒12の外側に溢れ出るのを防止することができる。
また、二重容器1を押圧操作せず、外容器3が変形していない通常時の状態(二重容器1の押圧操作を解除して、外容器3が押圧操作前の元の形状に復元した状態も含む)では、図8に示すように、内容液6が導入部41から内容器2内に戻っているため、第2の弁体42が開位置O2に変形しており、吸気口23が開いた状態に保たれている。
これにより、例えば二重容器1内が外部よりも高温になって、内容器2と外容器3との間37の空気が熱膨張しても、熱膨張した空気は、連通流路38から吸気口23へ流出し、吸気口23から外部へ放出される。これにより、上記通常時においては、二重容器1内の圧力と外部の圧力とがバランスする。従って、内容器2と外容器3との間37の空気が熱膨張して二重容器1内の圧力が上昇し、二重容器1を押圧操作していないのに、二重容器1内の内容液6の液面が上昇するのを防止することができる。
また、二重容器1を押圧操作(スクイズ)して外容器3を変形させる際、押圧力を弱くして外容器3の変形量を少なくすることにより、図9に示すように、第2の流通孔36を閉塞した状態で、内容液6を第1の流通孔35のみから注ぎ出すことができ、この場合、注出筒12から注ぎ出される内容液6は少量に保たれる。また、押圧力を強くして外容器3の変形量を多くすることにより、図10に示すように、内容液6を第1の流通孔35と第2の流通孔36との両者から注ぎ出すことができ、この場合、注出筒12から注ぎ出される内容液6が増加して多量になる。このように、二重容器1を押圧操作する際の押圧力を加減することで、注出筒12から注ぎ出される内容液6の注出量を調整することができる。
1 二重容器
2 内容器
3 外容器
4 口部
5 キャップ
6 内容液
11 キャップ本体
12 注出筒
13 注出口
14 蓋
15 内栓
23 吸気口
29 内筒部
30 他端開口部
31 第1の内部弁
32 第2の内部弁
33 第1の弁体
35 第1の流通孔
36 第2の流通孔
37 内容器と外容器との間
38 連通流路
41 導入部
42 第2の弁体
50 連通路
51 閉塞部材
A1 閉方向
A2 開方向
O1,O2 開位置
S1,S2 閉位置

Claims (5)

  1. 変形可能な内容器と外容器とを有する二重容器の口部に装着されるキャップであって、
    二重容器の口部に外嵌されるキャップ本体と、
    キャップ本体に設けられた注出筒と、
    注出筒の先端部に開口する注出口を開閉する蓋と、
    キャップ本体の内部に設けられて二重容器の口部に嵌め込まれる内栓と、
    キャップ本体の内部に設けられた第1の内部弁とを有し、
    内栓は、一端部が内容器の内部に連通するとともに他端部が注出筒の内部に連通する内筒部を有し、
    第1の内部弁は内筒部の他端開口部を覆う第1の弁体を有し、
    第1の弁体に流通孔が形成され、
    第1の弁体は、注出筒内に凸形状に膨出する開位置と、内筒部内に凹形状に退入する閉位置とに変形自在であるとともに、閉方向へ付勢されており、
    第1の弁体が閉位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断され、
    第1の弁体が開位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通することを特徴とするキャップ。
  2. 流通孔は、第1の弁体の中央部に形成された第1の流通孔を有し、
    内筒部は、内部に、内容器の内部と注出筒の内部とに連通する連通路と、閉塞部材とを有し、
    第1の弁体が閉位置の場合、第1の弁体が閉塞部材に当接して、第1の流通孔が閉塞部材で閉塞され、
    第1の弁体が開位置の場合、第1の弁体が閉塞部材から離間して、内筒部内と注出筒内との間が第1の流通孔を介して連通することを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 流通孔は、第1の流通孔の周囲に形成された複数の第2の流通孔を有し、
    第1の弁体が閉位置の場合、第1の弁体が内筒部の他端部に当接して、第2の流通孔が内筒部の他端部で閉塞され、
    第1の弁体が開位置の場合、第1の弁体が内筒部の他端部から離間して、内筒部内と注出筒内との間が第1および第2の流通孔を介して連通することを特徴とする請求項2記載のキャップ。
  4. キャップ本体に、外気を内容器と外容器との間に吸入する吸気口が形成され、
    キャップ本体の内部に、吸気口と内容器および外容器の間とに連通する連通流路と、吸気口を開閉する第2の内部弁とが設けられており、
    第2の内部弁は第1の内部弁と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキャップ。
  5. 第2の内部弁は、内容器の内容液を導入する導入部と、導入部に導入された内容液によって開閉する第2の弁体とを有し、
    第2の弁体は、吸気口内に膨出して吸気口を閉じる閉位置と、吸気口内から導入部に退避して吸気口を開く開位置とに変形自在であるとともに、開方向へ付勢されており、導入部に導入された内容液によって開位置から閉位置に変形することを特徴とする請求項4に記載のキャップ。
JP2015198982A 2015-09-07 2015-10-07 キャップ Active JP6643855B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015198982A JP6643855B2 (ja) 2015-10-07 2015-10-07 キャップ
EP16844330.7A EP3348489B1 (en) 2015-09-07 2016-09-06 Cap
KR1020187006260A KR102593083B1 (ko) 2015-09-07 2016-09-06
US15/757,664 US10308403B2 (en) 2015-09-07 2016-09-06 Cap
ES16844330T ES2887848T3 (es) 2015-09-07 2016-09-06 Tapón
PCT/JP2016/076108 WO2017043469A1 (ja) 2015-09-07 2016-09-06 キャップ
CN201680051354.6A CN107922089B (zh) 2015-09-07 2016-09-06 盖部件
US16/378,658 US10507958B2 (en) 2015-09-07 2019-04-09 Cap

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015198982A JP6643855B2 (ja) 2015-10-07 2015-10-07 キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017071408A JP2017071408A (ja) 2017-04-13
JP6643855B2 true JP6643855B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=58539086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015198982A Active JP6643855B2 (ja) 2015-09-07 2015-10-07 キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6643855B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7189692B2 (ja) * 2018-07-12 2022-12-14 東洋製罐グループホールディングス株式会社 二重容器及びその製造方法
JP7407548B2 (ja) * 2019-09-25 2024-01-04 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10109064A1 (de) * 2001-02-24 2002-09-05 Beiersdorf Ag Öffnungssystem mit Rückbelüftungsmechanik
JP5450264B2 (ja) * 2010-05-31 2014-03-26 株式会社吉野工業所 注出容器
JP6039984B2 (ja) * 2012-09-28 2016-12-07 株式会社吉野工業所 吐出容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017071408A (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102593083B1 (ko)
JP5538057B2 (ja) 吐出容器
CN103284451B (zh) 饮料用容器
JP6084504B2 (ja) 注出容器
KR20200029537A (ko) 환기식 병 및 이를 위한 토출 헤드를 갖는 액체 분배기
JP6643855B2 (ja) キャップ
JP6100059B2 (ja) 注出容器
JP6778477B2 (ja) キャップ
JP2009533284A (ja) 自動閉鎖弁
JP2016210440A (ja) 液吐出容器
JP6165664B2 (ja) 二重容器
JP6858451B2 (ja) 吐出容器
JP6084529B2 (ja) 二重容器
JP6356942B2 (ja) 吐出容器
KR101707120B1 (ko) 사이드버튼이 구비된 펌핑식 화장품 용기
JP2014091525A (ja) 吐出キャップ
JP6946011B2 (ja) 注出容器
KR200467361Y1 (ko) 자동 개폐 플러그를 갖는 튜브형 용기
JP7266962B2 (ja) 吐出容器
JP2016104642A (ja) エアーバックレスキャップ、およびこのキャップを備えた容器
JP6903376B2 (ja) 二重容器
JP6621297B2 (ja) フィルム体を吐出体の天壁部に押し付けるカバー体を備える吐出容器
JP7072987B2 (ja) 吐出容器
KR101751982B1 (ko) 크림타입 화장품 용기
JP6794285B2 (ja) 注出キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6643855

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250