JP6205293B2 - キャップ - Google Patents
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Description
このキャップでは、弁体が、弁座部材における連通孔の開口周縁部上に配置されるため、弁体の、連通孔に対する容器本体の外側に向けた移動は許容される一方、容器本体の内側に向けた移動は抑えられ、逆止弁として機能する。
また、第1弱化部の破断後に、弁体の外周縁部が、前述のように前記バリ部分上に載る等することから、弁体と連通孔との間に径方向の隙間が形成されるのを防ぐことが可能になり、第1弱化部を破断した後に、容器本体を倒しても、内容物が連通孔から漏出するのを抑制することができる。
本実施形態のキャップ1は、図1及び図2に示されるように、容器本体Wの口部に装着され、かつ内容物の吐出孔11が形成されたキャップ本体12と、容器本体W内と吐出孔11とを連通する連通孔13が形成されるとともに、連通孔13を開閉する弁体14が備えられた中栓部材15と、吐出孔11を開閉する蓋体16と、を備えている。
蓋体16は、ヒンジ部24を介してキャップ本体12に連結されており、蓋体16をキャップ本体12に対してヒンジ部24回りに上下に回動させることにより、吐出孔11が開閉される。蓋体16には、下方に向けて突出し、吐出孔11に着脱自在に嵌合されるシール筒16aが形成されている。なお、蓋体16は、キャップ本体12の天壁部21の上面を全域にわたって覆っている。
以下、連通孔13の平面視において、その中央を通り上下方向に延びる軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
そして、本実施形態では、弁体14の外周縁のうち、弾性ヒンジ部32との接続部分を除いた部分が全域にわたって破断可能な第1弱化部33を介して、連通孔13の内周縁に連結されている。
図示の例では、弾性ヒンジ部32が、周方向に間隔をあけて複数配設されており、第1弱化部33が、弾性ヒンジ部32を介して周方向に複数連ねられて配置された構成となっている。
ここで、弾性連結片35は、周方向に間隔をあけて複数配設されており、第2弱化部36が、弾性連結片35の一端35aを介して周方向に複数連ねられて配置された構成となっている。
そして、それぞれの第1弱化部33及び第2弱化部36が、図2に示されるような上面視において、弾性連結片35を介して径方向で互いに対向している。
以下、前記上面視において、周方向のうち、弾性連結片35が他端35b側から一端35a側に向かう方向を一方側といい、その逆を他方側という。
また、第1弱化部33、第2弱化部36、及び第3弱化部37は、それぞれの延在方向に直交する縦断面視で、図1に示されるように、上方から下方に向かうに従い漸次、幅が狭くなるV字状を呈する溝となっている。
そして、第1弱化部33、第2弱化部36、及び第3弱化部37は、中栓部材15をキャップ本体12に装着する前に、弁体14を下方から上方に突き上げ、弁体14を装着筒部31に対して上昇させることで破断される。
また、第1弱化部33の破断後に、弁体14の外周縁部が、前述のように前記バリ部分上に載る等することから、弁体14と連通孔13との間に径方向の隙間が形成されるのを防ぐことが可能になり、第1弱化部33を破断した後に、容器本体Wを倒しても、内容物が連通孔13から漏出するのを抑制することができる。
また、第1弱化部33、第2弱化部36、及び第3弱化部37を破断すると、弁体14が、弁本体34及び複数の弾性連結片35を備える、いわゆる3点弁となるので、弁体14により連通孔13の上方を覆わせた状態で、容器本体W内の内容物が連通孔13を通過することとなる。したがって、容器本体W内の内容物が、粘度の低い液体であっても、内容物の吐出孔11に向けた流れの勢いを適度に抑えることができる。
また、前記実施形態において、第3弱化部37は形成しなくてもよい。
また、前記実施形態では、弁体14が、弁本体34及び弾性連結片35を備え、かつ第2弱化部36、及び第3弱化部37が形成された構成を示したが、例えば図3に示されるように、弁体14が弁本体34のみを備え、第2弱化部36、及び第3弱化部37が形成されておらず、弁本体34の外周縁のうち、一部が、1つの弾性ヒンジ部32を介して、連通孔13の内周縁に連結され、残りの全てが破断可能な第1弱化部33を介して、連通孔13の内周縁に連結された構成を採用してもよい。
この構成においても、図1及び図2で示した実施の形態と同様の作用効果を奏する。さらに、図3に示される構成においては、弁体14が弾性ヒンジ部32回りに上方に回動した際に、連通孔13を広く開口させやすくなり、例えば高粘度の内容物や固形物が混入された内容物であっても、容器本体W内から連通孔13を容易に通過させることができる。
また、キャップ本体12及び中栓部材15を一体に形成してもよい。
また、弁体14に容器本体Wの内側から外側に向けた力を加えて第1弱化部33等を破断するタイミングは、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
例えば、中栓部材15を成形する金型内でその型開き前であってもよいし、中栓部材15をキャップ本体12に装着した後、キャップ1を容器本体Wに装着する前であってもよい。さらに、容器本体Wに内容物を充填してキャップ1を装着した後であってもよい。この場合、容器本体Wを弾性変形させる等してその内圧を高めることで、第1弱化部33等を破断してもよい。
13 連通孔
14 弁体
32 弾性ヒンジ部
33 第1弱化部
34 弁本体
35 弾性連結片
35a 一端
35b 他端
35c、35d 端縁
36 第2弱化部
W 容器本体
Claims (1)
- 容器本体内に連通する連通孔が形成されるとともに、前記連通孔を開閉する弁体を備えるキャップであって、
前記弁体の外周縁と前記連通孔の内周縁とが弾性ヒンジ部を介して連結され、前記弾性ヒンジ部が弾性変形することで、前記弁体が前記連通孔を開閉し、
前記弁体の外周縁のうち、前記弾性ヒンジ部との接続部分を除いた部分が全域にわたって破断可能な第1弱化部を介して、前記連通孔の内周縁に連結され、
前記弁体は、
前記連通孔における径方向の中央部に位置する弁本体と、
周方向に延びるとともに、一端が前記弁本体の外周縁に連結され、かつ他端が前記弾性ヒンジ部に連結された弾性連結片と、を備え、
前記弾性連結片の外縁のうち、径方向の外側を向く端縁が、前記第1弱化部を介して前記連通孔の内周縁に連結され、かつ径方向の内側を向く端縁が、破断可能な第2弱化部を介して、前記弁本体の外周縁に連結されていることを特徴とするキャップ。
Priority Applications (1)
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JP2014036829A JP6205293B2 (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014036829A JP6205293B2 (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015160633A JP2015160633A (ja) | 2015-09-07 |
JP6205293B2 true JP6205293B2 (ja) | 2017-09-27 |
Family
ID=54184003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014036829A Active JP6205293B2 (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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2014
- 2014-02-27 JP JP2014036829A patent/JP6205293B2/ja active Active
Also Published As
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