JP2004256148A - 簡易塗布容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作により開封することができるとともに、収納液の目的に応じて液をライン状に塗布することができ、しかも、簡易容器の必須要件である安価に製造することができる簡易塗布容器を提案する。
【解決手段】上下端部をシールした筒状の容器体2と、該容器体の口部5内に嵌着固定するとともに、容器体胴部4内と連通する塗布部11を先端部に装着した塗布栓3とを備えている。そして、口部5の所定位置に設けた環状薄肉部10を破断して上方の口部部分5aを除去することにより塗布部11が露出する如く構成した。
【選択図】図1
【解決手段】上下端部をシールした筒状の容器体2と、該容器体の口部5内に嵌着固定するとともに、容器体胴部4内と連通する塗布部11を先端部に装着した塗布栓3とを備えている。そして、口部5の所定位置に設けた環状薄肉部10を破断して上方の口部部分5aを除去することにより塗布部11が露出する如く構成した。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は簡易塗布容器に関し、詳しくは、マスカラ,アイライナー,マニキュア,口紅,ファンデーション等の液状化粧品を収納して塗布することのできる簡易塗布容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
マスカラやアイライナー等の化粧料を収納し、塗布するための容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記容器は、有底筒状の容器本体と、その上端部に嵌着され内部に扱き栓を具備した口筒と、該口筒に螺着され先端に塗布具が取り付けられた塗布棒が扱き栓を貫通して垂設された有頭筒状の螺子蓋とを有し、上記口部の下端部には弾性と可撓性を有する長方形の二枚のフィルムがあわされて底部と両側部とが溶着された自己復元性を有するシート状の袋体が液密に取り付けられて構成され、袋体内の化粧料は減少するに従い袋体の中心軸線に位置する塗布具に寄り集まるようにしている。
【0004】
また、マニキュアを収納し、塗布するための容器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この容器は、容器口部に着脱自在に螺合するネジ蓋に、該ネジ蓋を貫通して上方に長く突出する把持軸を設け、そして上記ネジ蓋の下方に垂下する筆の軸を把持軸に連結したものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−103322号公報(第2−3頁,図1)
【特許文献2】
特開平10−179242号公報(第2頁,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した如く、この種の液状化粧料の容器は何度も使用することを目的として形成されているのが一般的であり、そのため、構造も比較的複雑であり、しかも一端開封した後の塗布具を再度装着した際の密閉性、或いは容器の載置安定性等に考慮が払われている。
【0007】
本発明は、開封前は充分な密閉性を維持しての持ち運びに便利であり、また、簡単な操作により開封することができるとともに、開封後目的に応じて収納液を塗布することができ、しかも、簡易容器として必須である簡単な構造と低コストでの製造が可能な簡易塗布容器を提案するものである。また、少回数の分割使用のために再び蓋を装着して保管しておくことも可能な簡易塗布容器を提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の簡易塗布容器は、上記課題を解決するため、下端部をシールした筒状胴部4上方に上端部をシールした筒状口部5を延設するとともに、上記口部5に破断可能な環状薄肉部9を形成してなる合成樹脂製の容器体2と、上記口部5内に嵌着固定するとともに、上記胴部内と連通する塗布部11を先端部に装着した塗布栓3とを備え、上記環状薄肉部9を破断してその上方の口部部分5aを除去することにより上記塗布部が露出する如く構成したことを特徴とする簡易塗布容器として構成した。
【0009】
また、請求項2発明の簡易塗布容器は、上記塗布栓3が、上記口部5に嵌着固定した嵌合筒12の上端縁より内方へフランジ13を延設するとともに、フランジ13内周縁より上方に注出筒14を立設した筒部材15と、上記注出筒14外周に嵌合させた筒状部16の上端に上記注出筒上端開口を被覆する頂塊部17を延設した上記塗布部11と、上記筒状部16外周に嵌合して注出筒14との間に筒状部16を挟持固定する固定筒18とから構成してなる請求項1記載の簡易塗布容器として構成した。
【0010】
また、請求項3発明の簡易塗布容器は、上記環状薄肉部9の破断後に、環状薄肉部9上方の口部部分5aと環状薄肉部9下方の口部部分5bとの着脱自在な嵌合が可能に構成してなる請求項1記載の簡易塗布容器として構成した。
【0011】
また、請求項4発明の簡易塗布容器は、上記塗布栓3に、上記胴部4内より上記塗布部11へ一方的な液の流動が可能な逆止弁23を設けてなる請求項1記載の簡易塗布容器として構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図面に示す如く本発明簡易塗布容器1は、容器体2と、塗布栓3とを備えている。
【0014】
容器体2は合成樹脂により形成されたもので、下端をシールした筒状胴部4の上方へ、上端をシールした筒状の口部5を延設して構成している。胴部4と口部5とは同径であっても図示例の如く口部5を小径に構成しても良い。また、胴部4の形態は筒状であれば、図示例の如く楕円筒状であっても、円筒状であっても、或いは他の筒状であっても良く、口部5も同様である。
【0015】
図示例に於いて容器体2は、楕円筒状の胴部4を有し、胴部4の下端を偏平状に融着シールして下部シール部6を形成している。また、胴部4の上方に肩部7を介して円筒状の口部5を延設している。口部5の上端部は同様に偏平状に融着シールして上部シール部8を形成している。各シール部の形態は、図示例の如く、筒壁を偏平状に変形させて対向面を融着することにより容易にシールすることができるが、これに限られず、筒壁端部を折り畳んだ状態で融着シールすることも可能である。
【0016】
また、上記口部5には破断可能な環状薄肉部9を形成している。この環状薄肉部9を破断してその上方の口部部分5aを除去することにより後述する塗布部が露出する如く構成している。
【0017】
容器体2は、その液充填前には図2及び図3に示す如く、上下端を開口した筒状の形態で射出成形等の適宜成形方法により形成される。図2及び3に於いて、容器体2は下端を開口した楕円筒状の胴部4上端縁より肩部7を介して上端を開口した円筒状の口部5を上方へ延設しており、口部5の上下方向中間部所定位置に環状薄肉部9を形成している。また、この環状薄肉部9の下方の口部5内周には、栓部材の抜け出しを防止するための係合手段を構成する係止突条10を間隔をあけて突設している。
【0018】
塗布栓3は、上記口部5内に嵌着固定するとともに、上記胴部4内と連通する塗布部11を先端部に装着している。塗布部11は、例えば連続起泡の合成樹脂発泡体等で構成された多孔性のものが使用でき、その場合比較的柔軟性に富んだものを選択すると良い。但し、塗布部はこれに限られず、筆、刷毛等の形態のその他の塗布部を採用することもできる。
【0019】
図示例では、図4に示す如く、上記口部5内に嵌合させる円筒状の嵌合筒12の上端より内方へフランジ13を延設するとともに、該フランジ13内周縁より上方へ注出筒14を立設した筒部材15と、上記注出筒14外周に嵌合させた筒状部16の上端に、上記注出筒上端開口を被覆する頂塊部17を延設した上記塗布部11と、上記筒状部16外周に嵌合して注出筒14との間に筒状部16を挟持固定する固定筒18とを備えている。固定筒18はその内周下部に周設した係合凹部19に上記注出筒14外周下部に突周設した係合突部20を嵌合させて抜け出しの防止を図っている。また、嵌合筒12の外周所定位置には、容器体2との上記した係合手段を構成する係合突条21を一対突周設している。そして、各係合突条21を容器体2の各係止突条10下面に係合させて嵌合筒12を口部5内に嵌着固定する。尚、上記した如き塗布部に代えて、多孔性板状の合成樹脂発泡体を注出口上端開口を中心に被せ、上方より発泡体周縁部を注出筒周囲に折り曲げつつ固定筒を嵌合した塗布部とすることも可能である。
【0020】
上記の如き簡易塗布容器1へ液を充填する場合の一例として、まず、図5(a) に示す如く、容器体2に塗布栓3を嵌着固定させる。次に、図5(b)に示す如く、口部5の上端部を融着シールして上部シール部8を形成する。次いで、図5(c) に示す如く、胴部4下端から液を注入後、胴部4下端部を融着シールして下部シール部6を形成し充填を完了する。
【0021】
使用する際には、環状薄肉部9上方の口部部分5aを折り曲げる等して環状薄肉部9を破断し、その上方の口部部分5aを取り除く。そして、胴部4を圧搾する等して収納液を注出筒14より注出しつつ塗布部11の頂塊部17により適当に引き延ばしながら塗布する如く構成している。
【0022】
また、収納液を何回かに分けて使用するのに便利なように、環状薄肉部9の破断後に、環状薄肉部9上方の口部部分5aと環状薄肉部9下方の口部部分5bとの着脱自在な嵌合が可能に構成しても良い。
【0023】
図7及び図8に示す実施例では、図1の実施例に於いて、上記環状薄肉部9を上端として、その下方の口部5外周に、上方より下方へ順次大径となるテーパ部22を設けている。このテーパ部22を設けることにより、図8に示す如く、開封後再び環状薄肉部上方の口部部分5aを容易に装着することができる如く構成している。その他の構成は図1の実施例と同様であるため説明を省略する。尚、上方の口部部分5aと下方の口部部分5bとの着脱自在な嵌合が可能な構成として、上記構成に代えて、環状薄肉部9下方の口部外周に突条を周設し、一方、環状薄肉部9上方の口分部分内周に凹溝を周設しても良い。
【0024】
図9は更に他の実施例を示すもので、上記塗布栓3に、上記胴部4内より上記塗布部11へ一方的な液の流動が可能な逆止弁23を設けている。本実施例では、図1の実施例に於いて、嵌合筒12内に小径の弁孔24を形成するとともに、該弁孔24上端開口を閉塞する弁板25を弾性的に閉方向へ付勢させて支持した逆止弁23を設けている。更にいえば、図10に示す如く、中央部に弁孔24を開口するとともに、弁孔24周縁部の上面より環状突条26を突設した板状の弁孔形成部材27を、その周縁部を嵌合筒12内に嵌合させて装着し、また、図11に示す如き、筒部28の内周より突設した周方向複数の弾性片29を介して中央に弁板25を支持した弁板形成部材30を、その筒部28を嵌合筒12内に嵌合させて装着し、逆止弁23を形成している。その多の構成は図1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0025】
尚、この様な逆止弁23を設けなくても、塗布部11の存在で不都合な液漏れは生じないが、この様な逆止弁23を設けることにより、確実に液の漏出を防止できるものである。また、この逆止弁23は、上記図7の実施例についても採用できるものである。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明の簡易塗布容器は、既述構成としたことにより、開封前は充分な密閉性が得られ、その持ち運びにも便利である。また、開封操作も簡単に行えるとともに、開封後目的に応じて収納液を塗布することができ、しかも、構造が簡単で安価に製造できる利点を備えている。
【0027】
また、請求項2発明の簡易塗布容器は、固定筒の存在で塗布部を筒部材に確実に固定し、また、嵌合筒の存在で筒部材が安定して容器体に固定され、その結果、使用中に塗布部が外れる等の不都合を生じる虞がなく、極めて使い勝手の良いものとなる。
【0028】
また、請求項3発明の簡易塗布容器は、取り外した上方の口部部分を再び簡単に装着することができ、収納液の少数回の分割使用に便利である。
【0029】
また、請求項4発明の簡易塗布容器は、塗布部からの液の漏出を確実に防止でき、収納液を分割使用する際には特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明簡易塗布容器の一実施例を示す半断面図である。
【図2】同実施例のシール前の容器体の半断面図である。
【図3】同実施例のシール前の容器体の平面図である。
【図4】同実施例の塗布栓を示す拡大半断面図である。
【図5】同実施例の液充填を説明する説明図である。
【図6】同実施例の使用時を説明する説明図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部半断面図である。
【図8】同実施例の破断除去した口部を再嵌合した際の要部半断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例を示す要部半断面図である。
【図10】同実施例の弁孔形成部材を示す平面図である。
【図11】同実施例の弁板形成部材を示す平面図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…塗布栓,4…胴部,5…口部,5a…上部の口部部分,
9…環状薄肉部,11…塗布部,12…嵌合筒,13…フランジ,
14…注出筒,15…筒部材,16…筒状部,17…頂塊部,18…固定部,
22…テーパ部,23…逆止弁,
【発明の属する技術分野】
本発明は簡易塗布容器に関し、詳しくは、マスカラ,アイライナー,マニキュア,口紅,ファンデーション等の液状化粧品を収納して塗布することのできる簡易塗布容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
マスカラやアイライナー等の化粧料を収納し、塗布するための容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記容器は、有底筒状の容器本体と、その上端部に嵌着され内部に扱き栓を具備した口筒と、該口筒に螺着され先端に塗布具が取り付けられた塗布棒が扱き栓を貫通して垂設された有頭筒状の螺子蓋とを有し、上記口部の下端部には弾性と可撓性を有する長方形の二枚のフィルムがあわされて底部と両側部とが溶着された自己復元性を有するシート状の袋体が液密に取り付けられて構成され、袋体内の化粧料は減少するに従い袋体の中心軸線に位置する塗布具に寄り集まるようにしている。
【0004】
また、マニキュアを収納し、塗布するための容器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この容器は、容器口部に着脱自在に螺合するネジ蓋に、該ネジ蓋を貫通して上方に長く突出する把持軸を設け、そして上記ネジ蓋の下方に垂下する筆の軸を把持軸に連結したものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−103322号公報(第2−3頁,図1)
【特許文献2】
特開平10−179242号公報(第2頁,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した如く、この種の液状化粧料の容器は何度も使用することを目的として形成されているのが一般的であり、そのため、構造も比較的複雑であり、しかも一端開封した後の塗布具を再度装着した際の密閉性、或いは容器の載置安定性等に考慮が払われている。
【0007】
本発明は、開封前は充分な密閉性を維持しての持ち運びに便利であり、また、簡単な操作により開封することができるとともに、開封後目的に応じて収納液を塗布することができ、しかも、簡易容器として必須である簡単な構造と低コストでの製造が可能な簡易塗布容器を提案するものである。また、少回数の分割使用のために再び蓋を装着して保管しておくことも可能な簡易塗布容器を提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の簡易塗布容器は、上記課題を解決するため、下端部をシールした筒状胴部4上方に上端部をシールした筒状口部5を延設するとともに、上記口部5に破断可能な環状薄肉部9を形成してなる合成樹脂製の容器体2と、上記口部5内に嵌着固定するとともに、上記胴部内と連通する塗布部11を先端部に装着した塗布栓3とを備え、上記環状薄肉部9を破断してその上方の口部部分5aを除去することにより上記塗布部が露出する如く構成したことを特徴とする簡易塗布容器として構成した。
【0009】
また、請求項2発明の簡易塗布容器は、上記塗布栓3が、上記口部5に嵌着固定した嵌合筒12の上端縁より内方へフランジ13を延設するとともに、フランジ13内周縁より上方に注出筒14を立設した筒部材15と、上記注出筒14外周に嵌合させた筒状部16の上端に上記注出筒上端開口を被覆する頂塊部17を延設した上記塗布部11と、上記筒状部16外周に嵌合して注出筒14との間に筒状部16を挟持固定する固定筒18とから構成してなる請求項1記載の簡易塗布容器として構成した。
【0010】
また、請求項3発明の簡易塗布容器は、上記環状薄肉部9の破断後に、環状薄肉部9上方の口部部分5aと環状薄肉部9下方の口部部分5bとの着脱自在な嵌合が可能に構成してなる請求項1記載の簡易塗布容器として構成した。
【0011】
また、請求項4発明の簡易塗布容器は、上記塗布栓3に、上記胴部4内より上記塗布部11へ一方的な液の流動が可能な逆止弁23を設けてなる請求項1記載の簡易塗布容器として構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図面に示す如く本発明簡易塗布容器1は、容器体2と、塗布栓3とを備えている。
【0014】
容器体2は合成樹脂により形成されたもので、下端をシールした筒状胴部4の上方へ、上端をシールした筒状の口部5を延設して構成している。胴部4と口部5とは同径であっても図示例の如く口部5を小径に構成しても良い。また、胴部4の形態は筒状であれば、図示例の如く楕円筒状であっても、円筒状であっても、或いは他の筒状であっても良く、口部5も同様である。
【0015】
図示例に於いて容器体2は、楕円筒状の胴部4を有し、胴部4の下端を偏平状に融着シールして下部シール部6を形成している。また、胴部4の上方に肩部7を介して円筒状の口部5を延設している。口部5の上端部は同様に偏平状に融着シールして上部シール部8を形成している。各シール部の形態は、図示例の如く、筒壁を偏平状に変形させて対向面を融着することにより容易にシールすることができるが、これに限られず、筒壁端部を折り畳んだ状態で融着シールすることも可能である。
【0016】
また、上記口部5には破断可能な環状薄肉部9を形成している。この環状薄肉部9を破断してその上方の口部部分5aを除去することにより後述する塗布部が露出する如く構成している。
【0017】
容器体2は、その液充填前には図2及び図3に示す如く、上下端を開口した筒状の形態で射出成形等の適宜成形方法により形成される。図2及び3に於いて、容器体2は下端を開口した楕円筒状の胴部4上端縁より肩部7を介して上端を開口した円筒状の口部5を上方へ延設しており、口部5の上下方向中間部所定位置に環状薄肉部9を形成している。また、この環状薄肉部9の下方の口部5内周には、栓部材の抜け出しを防止するための係合手段を構成する係止突条10を間隔をあけて突設している。
【0018】
塗布栓3は、上記口部5内に嵌着固定するとともに、上記胴部4内と連通する塗布部11を先端部に装着している。塗布部11は、例えば連続起泡の合成樹脂発泡体等で構成された多孔性のものが使用でき、その場合比較的柔軟性に富んだものを選択すると良い。但し、塗布部はこれに限られず、筆、刷毛等の形態のその他の塗布部を採用することもできる。
【0019】
図示例では、図4に示す如く、上記口部5内に嵌合させる円筒状の嵌合筒12の上端より内方へフランジ13を延設するとともに、該フランジ13内周縁より上方へ注出筒14を立設した筒部材15と、上記注出筒14外周に嵌合させた筒状部16の上端に、上記注出筒上端開口を被覆する頂塊部17を延設した上記塗布部11と、上記筒状部16外周に嵌合して注出筒14との間に筒状部16を挟持固定する固定筒18とを備えている。固定筒18はその内周下部に周設した係合凹部19に上記注出筒14外周下部に突周設した係合突部20を嵌合させて抜け出しの防止を図っている。また、嵌合筒12の外周所定位置には、容器体2との上記した係合手段を構成する係合突条21を一対突周設している。そして、各係合突条21を容器体2の各係止突条10下面に係合させて嵌合筒12を口部5内に嵌着固定する。尚、上記した如き塗布部に代えて、多孔性板状の合成樹脂発泡体を注出口上端開口を中心に被せ、上方より発泡体周縁部を注出筒周囲に折り曲げつつ固定筒を嵌合した塗布部とすることも可能である。
【0020】
上記の如き簡易塗布容器1へ液を充填する場合の一例として、まず、図5(a) に示す如く、容器体2に塗布栓3を嵌着固定させる。次に、図5(b)に示す如く、口部5の上端部を融着シールして上部シール部8を形成する。次いで、図5(c) に示す如く、胴部4下端から液を注入後、胴部4下端部を融着シールして下部シール部6を形成し充填を完了する。
【0021】
使用する際には、環状薄肉部9上方の口部部分5aを折り曲げる等して環状薄肉部9を破断し、その上方の口部部分5aを取り除く。そして、胴部4を圧搾する等して収納液を注出筒14より注出しつつ塗布部11の頂塊部17により適当に引き延ばしながら塗布する如く構成している。
【0022】
また、収納液を何回かに分けて使用するのに便利なように、環状薄肉部9の破断後に、環状薄肉部9上方の口部部分5aと環状薄肉部9下方の口部部分5bとの着脱自在な嵌合が可能に構成しても良い。
【0023】
図7及び図8に示す実施例では、図1の実施例に於いて、上記環状薄肉部9を上端として、その下方の口部5外周に、上方より下方へ順次大径となるテーパ部22を設けている。このテーパ部22を設けることにより、図8に示す如く、開封後再び環状薄肉部上方の口部部分5aを容易に装着することができる如く構成している。その他の構成は図1の実施例と同様であるため説明を省略する。尚、上方の口部部分5aと下方の口部部分5bとの着脱自在な嵌合が可能な構成として、上記構成に代えて、環状薄肉部9下方の口部外周に突条を周設し、一方、環状薄肉部9上方の口分部分内周に凹溝を周設しても良い。
【0024】
図9は更に他の実施例を示すもので、上記塗布栓3に、上記胴部4内より上記塗布部11へ一方的な液の流動が可能な逆止弁23を設けている。本実施例では、図1の実施例に於いて、嵌合筒12内に小径の弁孔24を形成するとともに、該弁孔24上端開口を閉塞する弁板25を弾性的に閉方向へ付勢させて支持した逆止弁23を設けている。更にいえば、図10に示す如く、中央部に弁孔24を開口するとともに、弁孔24周縁部の上面より環状突条26を突設した板状の弁孔形成部材27を、その周縁部を嵌合筒12内に嵌合させて装着し、また、図11に示す如き、筒部28の内周より突設した周方向複数の弾性片29を介して中央に弁板25を支持した弁板形成部材30を、その筒部28を嵌合筒12内に嵌合させて装着し、逆止弁23を形成している。その多の構成は図1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0025】
尚、この様な逆止弁23を設けなくても、塗布部11の存在で不都合な液漏れは生じないが、この様な逆止弁23を設けることにより、確実に液の漏出を防止できるものである。また、この逆止弁23は、上記図7の実施例についても採用できるものである。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明の簡易塗布容器は、既述構成としたことにより、開封前は充分な密閉性が得られ、その持ち運びにも便利である。また、開封操作も簡単に行えるとともに、開封後目的に応じて収納液を塗布することができ、しかも、構造が簡単で安価に製造できる利点を備えている。
【0027】
また、請求項2発明の簡易塗布容器は、固定筒の存在で塗布部を筒部材に確実に固定し、また、嵌合筒の存在で筒部材が安定して容器体に固定され、その結果、使用中に塗布部が外れる等の不都合を生じる虞がなく、極めて使い勝手の良いものとなる。
【0028】
また、請求項3発明の簡易塗布容器は、取り外した上方の口部部分を再び簡単に装着することができ、収納液の少数回の分割使用に便利である。
【0029】
また、請求項4発明の簡易塗布容器は、塗布部からの液の漏出を確実に防止でき、収納液を分割使用する際には特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明簡易塗布容器の一実施例を示す半断面図である。
【図2】同実施例のシール前の容器体の半断面図である。
【図3】同実施例のシール前の容器体の平面図である。
【図4】同実施例の塗布栓を示す拡大半断面図である。
【図5】同実施例の液充填を説明する説明図である。
【図6】同実施例の使用時を説明する説明図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部半断面図である。
【図8】同実施例の破断除去した口部を再嵌合した際の要部半断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例を示す要部半断面図である。
【図10】同実施例の弁孔形成部材を示す平面図である。
【図11】同実施例の弁板形成部材を示す平面図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…塗布栓,4…胴部,5…口部,5a…上部の口部部分,
9…環状薄肉部,11…塗布部,12…嵌合筒,13…フランジ,
14…注出筒,15…筒部材,16…筒状部,17…頂塊部,18…固定部,
22…テーパ部,23…逆止弁,
Claims (4)
- 下端部をシールした筒状胴部4上方に上端部をシールした筒状口部5を延設するとともに、上記口部5に破断可能な環状薄肉部9を形成してなる合成樹脂製の容器体2と、上記口部5内に嵌着固定するとともに、上記胴部内と連通する塗布部11を先端部に装着した塗布栓3とを備え、上記環状薄肉部9を破断してその上方の口部部分5aを除去することにより上記塗布部が露出する如く構成したことを特徴とする簡易塗布容器。
- 上記塗布栓3が、上記口部5に嵌着固定した嵌合筒12の上端縁より内方へフランジ13を延設するとともに、フランジ13内周縁より上方に注出筒14を立設した筒部材15と、上記注出筒14外周に嵌合させた筒状部16の上端に上記注出筒上端開口を被覆する頂塊部17を延設した上記塗布部11と、上記筒状部16外周に嵌合して注出筒14との間に筒状部16を挟持固定する固定筒18とから構成してなる請求項1記載の簡易塗布容器。
- 上記環状薄肉部9の破断後に、環状薄肉部9上方の口部部分5aと環状薄肉部9下方の口部部分5bとの着脱自在な嵌合が可能に構成してなる請求項1記載の簡易塗布容器。
- 上記塗布栓3に、上記胴部4内より上記塗布部11へ一方的な液の流動が可能な逆止弁23を設けてなる請求項1記載の簡易塗布容器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006315762A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Dentaco Dentalindustrie & -Marketing Gmbh | 使い捨て計量分配装置 |
JP4544549B1 (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-15 | 末吉 ふみ | ネイルアートスティック |
JP2015160633A (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-07 | 株式会社吉野工業所 | キャップ |
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2003
- 2003-02-26 JP JP2003049770A patent/JP2004256148A/ja active Pending
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JP2006315762A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Dentaco Dentalindustrie & -Marketing Gmbh | 使い捨て計量分配装置 |
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JP2011193977A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Fumi Sueyoshi | ネイルアートスティック |
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