JP6320069B2 - キャップ - Google Patents
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Description
尚、上記のようなキャップは例えば下記特許文献1に記載されている。
キャップ本体は、注出筒部と、注出筒部を閉鎖する隔壁部とを有し、
隔壁部は、環状に形成された破断部と、破断部で囲まれた除去部とを有し、
除去部に操作部が設けられ、
操作部を注出筒部の軸心方向へ引っ張ることにより、破断部が破断してキャップ本体から除去部が除去され、隔壁部に注出孔が形成されるキャップであって、
隔壁部は容器の内部側を頂点とする円錐形状であり、
隔壁部の破断部よりも外側に変形部が形成され、
変形部は操作部の取付位置から周方向における所定範囲に形成され、
操作部が注出筒部の軸心方向へ引っ張られた場合、操作部の引張方向に対する変形部の外面の角度が鈍角から直角に近づくように変形部が変形するものである。
これによると、薄肉部は、強度的に弱いので、注出筒部の軸心方向に変形し易い。従って、操作部を注出筒部の軸心方向へ引っ張ることにより、薄肉部が変形して、操作部の引張方向に対する薄肉部の外面の角度が鈍角から直角に近づき、この状態で、破断部が破断し、除去部がキャップ本体から除去されて、注出孔が隔壁部に形成される。
薄肉部の厚さはスコア形成部分における隔壁部の厚さよりも分厚いものである。
これによると、操作部を注出筒部の軸心方向へ引っ張ることにより、薄肉部が変形して、操作部の引張方向に対する薄肉部の外面の角度が鈍角から直角に近づき、この状態で、スコアが破断する。
これによると、操作部を注出筒部の軸心方向へ引っ張って、スコアを破断する際、破断箇所がスコアから変形部に派生するのを防止することができ、確実にスコアのみを破断することができる。
変形部は支柱の取付位置から周方向における所定範囲に形成されているものである。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、1は容器2に取付けられたキャップであり、キャップ1は、容器2の口部3に取付けられるキャップ本体4と、ヒンジ部5を介してキャップ本体4に設けられた蓋6とを有している。
隔壁部10のスコア12よりも外側には、除去部13の厚さT1よりも薄い薄肉部26(変形部の一例)が形成されている。尚、図3,図4に示すように、薄肉部26の厚さT2はスコア形成部分における隔壁部10の厚さT3よりも分厚い。図2に示すように、薄肉部26は、操作部15の支柱16の取付位置を中心として、周方向における180°の範囲すなわち半周の範囲(所定範囲の一例)に形成されている。尚、図2の斜線部分は、断面を表示しているのではなく、薄肉部26の形成範囲を表示している。
蓋6は、円形の蓋板部20と、蓋板部20の周縁に設けられた周壁部21とを有している。蓋6の内側には円筒状のインナーリング22が設けられ、蓋6を閉じた際、インナーリング22が注出筒部9の先端部の注出口23に挿入され、インナーリング22の外周面が注出筒部9の内周面に密接する。これにより、注出口23が閉じられ、容器2内の流動体がインナーリング22と注出筒部9との間から外部へ漏出することを防止している。
図1,図2のキャップ1は抜栓をしていない未使用状態を示し、使用する際には、蓋6を開き、指をプルリング17に挿入して、プルリング17を注出筒部9の軸心方向A(上方向)へ引っ張る。この際、薄肉部26は強度的に弱いので軸心方向Aに変形し易い。従って、図5(a)に示すように、プルリング17を軸心方向Aへ引っ張ることにより、薄肉部26が上向きに変形して、プルリング17の引張方向Aに対する薄肉部26の外面26aの角度Cが図5(a)に示した鈍角(例えば110°)から図5(b)に示すようにほぼ直角(90°)に変化し、この状態で、図5(c)に示すようにスコア12が全周にわたり破断し、除去部13がキャップ本体4から除去され、図7に示すように、注出孔29が隔壁部10に形成される。尚、破断後、隔壁部10のキャップ本体4側に残存した部分は弾性により元の形状に復元する。
また、下記表1は、複数のキャップ1について、除去部13をキャップ本体4から除去して抜栓するのに要する引張力F(抜栓力)の値を示している。隔壁部10に薄肉部26を形成したキャップ1は、薄肉部26を形成していないものと比べて、上記引張力Fが低減されている。
第2の実施の形態では、図8,図9に示すように、薄肉部26は、操作部15の支柱16の位置を中心として、周方向における360°の範囲すなわち全周の範囲(所定範囲の一例)に形成されている。尚、図9の斜線部分は、断面を表示しているのではなく、薄肉部26の形成範囲を表示している。
上記各実施の形態では、図5(b)に示すように、プルリング17を軸心方向Aへ引っ張った際、薄肉部26が上向きに変形して、プルリング17の引張方向Aに対する薄肉部26の外面26aの角度Cがほぼ90°に変化し、この状態で、図5(c)に示すようにスコア12が破断するように構成しているが、角度Cが80°〜100°の範囲内に変化した状態でスコア12が破断するように構成してもよく、或いは、角度Cが90°に変化した状態でスコア12が破断するように構成してもよい。
2 容器
3 口部
4 キャップ本体
6 蓋
9 注出筒部
10 隔壁部
12 スコア(破断部)
13 除去部
15 操作部
16 支柱
17 プルリング
23 注出口
26 薄肉部(変形部)
26a 薄肉部の外面
27 突部
29 注出孔
A 軸心方向,引張方向
C 角度
T1 除去部の厚さ
T2 薄肉部の厚さ
T3 スコア形成部分における隔壁部の厚さ
Claims (6)
- 容器の口部に取付けられるキャップ本体を有し、
キャップ本体は、注出筒部と、注出筒部を閉鎖する隔壁部とを有し、
隔壁部は、環状に形成された破断部と、破断部で囲まれた除去部とを有し、
除去部に操作部が設けられ、
操作部を注出筒部の軸心方向へ引っ張ることにより、破断部が破断してキャップ本体から除去部が除去され、隔壁部に注出孔が形成されるキャップであって、
隔壁部は容器の内部側を頂点とする円錐形状であり、
隔壁部の破断部よりも外側に変形部が形成され、
変形部は操作部の取付位置から周方向における所定範囲に形成され、
操作部が注出筒部の軸心方向へ引っ張られた場合、操作部の引張方向に対する変形部の外面の角度が鈍角から直角に近づくように変形部が変形することを特徴とするキャップ。 - 変形部は除去部の厚さよりも薄い薄肉部であることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
- 破断部は容器の内部側に開放されたスコアであり、
薄肉部の厚さはスコア形成部分における隔壁部の厚さよりも分厚いことを特徴とする請求項2記載のキャップ。 - スコアと変形部との間に、容器の内部側に突出する突部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキャップ。
- 操作部は、除去部に設けられた支柱と、支柱の先端部に設けられたプルリングとを有し、
変形部は支柱の取付位置から周方向における所定範囲に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のキャップ。 - 注出筒部の注出口を開閉する蓋を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のキャップ。
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