JP6268051B2 - 容器本体が内容器および外容器を有する吐出容器 - Google Patents

容器本体が内容器および外容器を有する吐出容器 Download PDF

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本発明は、容器本体が内容器および外容器を有する吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1記載の吐出容器が知られている。この吐出容器は、容器本体と、空気弁と、を備えている。容器本体は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、内容器が内装される弾性変形可能な外容器と、を備えている。外容器には、内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成されている。空気弁は、外部と吸気孔との連通およびその遮断を切り替える。
この吐出容器では、空気弁が、吸気孔と容器本体の外部との連通を遮断した状態で、外容器が、内容器の弾性変形を伴って減容変形し、内容器内の内容物が吐出される。その後、外容器が復元変形するときに、空気弁が、吸気孔と容器本体の外部とを連通し、内容器と外容器との間に外気が吸入される。
特開2011−251695号公報
しかしながら、前記従来の吐出容器では、構造の簡素化に改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、構造を簡素化することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および前記内容器が内装される弾性変形可能な外容器を有するとともに、前記内容器および前記外容器それぞれの周方向の一部同士が固着部を介して固着された容器本体を備え、前記外容器は、胴部と口部とが、前記口部に近づくに従い漸次縮径する肩部を介して連結された有底筒状に形成されるとともに、スクイズ変形可能とされ、前記外容器の前記肩部において前記固着部を回避した部分には、前記内容器と前記外容器との間に形成される中間空間に外気を導入するスリット部が形成され、前記中間空間は、前記内容器における内容物の減少に伴い前記内容器と前記外容器との間に負圧が生じるときに、内容物の減少量に応じて前記スリット部を通して吸気することを特徴とする。
この場合、外容器が、内容器の減容変形を伴って弾性変形して内容器内の内容物が吐出されるときには、外容器におけるスリット部の周縁部が、スリット部が拡開するように変形することが抑えられる。したがって、内容器と外容器との間に中間空間が形成されている状態であっても、この中間空間内の空気が、スリット部を通って外部に漏出するのを抑えることができる。
その後、外容器の復元変形力に基づいて内容器と外容器との間に負圧が生じたときには、この負圧が、外容器におけるスリット部の周縁部に作用することでこの周縁部を変形させ、スリット部を拡開させる。その結果、スリット部から中間空間に外気が積極的に導入される。しかもこのとき、スリット部から中間空間に他の流路を通して外気が導入されるのではなく、スリット部から中間空間に外気が直接、導入される。したがって、中間空間に、内容器における内容物の減少量に応じた外気がスリット部を通して円滑に導入され、内容器の減容変形を保持したまま、外容器を速やかに復元変形させることができる。
以上より、単に外容器にスリット部を形成するという簡素な構造によって、外容器の弾性変形時に中間空間の空気の漏出を抑えつつ、外容器の復元変形時に中間空間への外気の導入を許容することが可能になり、構造の簡素化を図ることができる。
また、スリット部が外容器の胴部ではなく肩部に配置されているので、外容器の胴部を弾性変形させたときに、外容器におけるスリット部の周縁部の変形を効果的に抑えることができる。
ところで、内容器と外容器との間に中間空間が形成されている状態で、例えば外気温が急激に上昇して中間空間内の空気が膨張する等すると、内容器と外容器との間に正圧が生じる。このとき、中間空間内の空気が外部に排出されないと、内容器と外容器との間の正圧が内容器に作用し、内容器内の内容物が意図せず吐出するおそれがある。
しかしながら、この吐出容器では、内容器と外容器との間の正圧が外容器におけるスリット部の周縁部に作用することでこの周縁部を変形させ、スリット部を拡開させることができる。これにより、中間空間内の空気を外部に排出することが可能になり、内容物の意図しない吐出を抑えることができる。
前記スリット部は、前記外容器における前記固着部の周辺部に配置されていてもよい。
この場合、外容器における固着部の周辺部は、固着部により補強されており、外容器の弾性変形時に変形し難くなっている。このような外容器における固着部の周辺部にスリット部が配置されているので、外容器の弾性変形時に、外容器におけるスリット部の周縁部の変形を効果的に抑えることができる。
前記スリット部は、容器軸方向に延びていてもよい。
この場合、スリット部が容器軸方向に延びているので、例えば、外容器においてスリット部に対して周方向にずらされた部分を押圧して外容器を弾性変形させたとき等に、外容器におけるスリット部の周縁部が、スリット部が拡開するように変形するのを効果的に抑えることができる。
前記スリット部は、前記外容器に形成された陥没部に設けられていてもよい。
この場合、スリット部が、外容器に形成された陥没部に設けられているので、外容器の弾性変形時に、陥没部が、この陥没部が反転する方向に向けて変形することで、スリット部を画成する側壁面同士を強く圧接させ易くすることができる。これにより、スリット部の拡開を効果的に抑えることができる。また外容器の復元変形時には、陥没部もあわせて復元変形することで、陥没部に、スリット部を相対的に拡開させるような変形をさせることができる。これにより、外気を前記中間空間に円滑に導入させ易くすることもできる。
本発明によれば、構造を簡素化することができる。
本発明の一実施形態に係る吐出容器の側面図であって、容器本体の口部および吐出キャップを縦断面視したものである。 本発明の一変形例に係る吐出容器の横断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出容器を説明する。
図1に示すように、吐出容器1は、図示しない内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内容器(内層)2、および内容器2が内装される外容器(外層)3を有する容器本体4と、容器本体4の口部4Aに離脱自在に装着された吐出キャップ5と、を備えている。
なお、内容器2および外容器3は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。そして、この共通軸と同軸に吐出キャップ5が配置されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った吐出キャップ5側を上側、その反対側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体4は、ブロー成形により形成され、外容器3の内面に内容器2が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。
なお、内容器2および外容器3の材質は樹脂材料とされ、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でも構わないし異材質でも構わない。樹脂材料の一例としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等が挙げられる。これらの樹脂材料の中から、外容器3と内容器2とは剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
容器本体4は、口部4A、肩部4B、胴部4Cおよび図示しない底部が上側から順に連設された有底筒状に形成されている。肩部4Bは、上側から下側に向かうにしたがい漸次拡径していて、つまり口部4Aに近づくに従い漸次縮径している。胴部4Cは、例えば横断面視円形状に形成されている。
なお、容器本体4を構成する外容器3はスクイズ変形可能とされ、この外容器3のスクイズ変形に伴って内容器2は減容変形する。よって、外容器3のうち少なくとも胴部4Cに位置する部分は、容器内側に向けて弾性変形可能とされている。
口部4Aは、肩部4Bの上端開口部から上方に向けて延びるように形成されている。この容器本体4の口部4Aは、内容器2の口部2Aと外容器3の口部3Aとが積層された構成とされている。
内容器2の口部2Aの上端部には、径方向の外側に突出する環状の折り返し部2aが形成され、この折り返し部2aを利用して外容器3の口部3Aの開口端を上方側から塞いでいる。そのため、外容器3の口部3Aは、内容器2によって閉塞されている。
ところで、内容器2および外容器3それぞれの周方向の一部同士は、固着部6を介して互いに固着されている。固着部6は、例えば接着層であり、外容器3に対して内容器2を剥離不能に接着している。固着部6は、容器軸O方向に延びている。固着部6は、容器本体4の全長にわたって容器軸O方向に延びる帯状に形成されている。
固着部6は、周方向に間隔をあけて2つ設けられている。これらの両固着部6は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。両固着部6は、周方向に隣接して配置されていて、両固着部6間の狭幅領域R1の周方向に沿った大きさである幅は、固着部6の幅と同等となっている。両固着部6および狭幅領域R1は、容器本体4上で容器軸O方向に延びる固着領域R0を構成している。固着領域R0は、容器本体4上で全ての固着部6を含むように容器軸O方向に帯状に延びていて、固着領域R0の周方向の両端部には固着部6が配置されている。
外容器3において固着部6を回避した部分には、外容器3を貫通するスリット部7が形成されている。スリット部7は、吐出キャップ5によって覆われておらず、外部に向けて露呈している。スリット部7は、容器軸O方向に直線状に延び、外容器3における固着部6の周辺部、例えば外容器3において固着部6から10mm以内に位置する部分に配置されていて、狭幅領域R1には配置されていない。なお、外容器3における固着部6の周辺部は、固着部6により補強されており、外容器3の弾性変形時に変形し難くなっている。
スリット部7は、外容器3において、固着領域R0の周方向の外側に位置する部分に配置されている。スリット部7は、外容器3において固着領域R0を周方向に挟む両部分に各別に配置されている。スリット部7は、固着領域R0の周方向の外側の端縁から固着領域R0の幅と同等の距離だけ周方向に離れた部分よりも、固着領域R0側に配置されている。スリット部7は、肩部4Bに設けられている。
吐出キャップ5は、中栓部10、本体部20、弁体部40および蓋部30を備えている。
中栓部10は、容器本体4の口部4Aを閉塞する。中栓部10は、容器本体4の口部4Aの上端開口部上に配置されたベース部11と、ベース部11から下方に向けて延び口部4A内に嵌合されたシール筒部12と、を備えている。
ベース部11は、容器本体4の口部4Aの上端開口部上に位置する外ベース部11aと、外ベース部11aよりも径方向内側に位置する内ベース部11bと、上下方向(容器軸O方向)に延び、外ベース部11aの内端部と内ベース部11bの外端部とを連結する連結筒部11cと、を備えている。なお、内ベース部11bは外ベース部11aよりも上方に位置している。
外ベース部11aには、連結筒部11cを径方向外側から囲む立ち上がり筒部14が上方に向けて突出するように形成されている。内ベース部11bには、内容物を流通させる流通孔15が容器軸Oと同軸に形成されている。
本体部20は、容器本体4の口部4Aに螺着された外筒部21と、外筒部21の上端部に連設され、容器本体4の口部4Aの上方を覆う天壁部22と、を備えた有頂筒状に形成されている。この本体部20によって、吐出キャップ5は容器本体4の口部4Aに離脱自在に装着されている。
なお、本体部20は、容器本体4の口部4Aに対して螺着される場合に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合されていても構わない。
天壁部22は、外筒部21に接続されている外側部分22aよりも中央部分22bの方が上方に位置するように、段差をつけて形成されている。
天壁部22のうち中央部分22bには、垂下筒部24および吐出筒部25が形成されている。垂下筒部24は、天壁部22から下方に突出するように形成されている。
吐出筒部25は、垂下筒部24よりも小径とされ、容器軸Oに対して径方向にずれた位置に形成され、天壁部22を上下に貫くように形成されている。この吐出筒部25は、流通孔15を通して内容器2の内部に連通可能とされ、吐出筒部25の内周面は下側から上側に向かうにしたがい漸次拡径している。吐出筒部25の上端部は、内容物を吐出する吐出孔26とされている。
弁体部40は、中栓部10と本体部20との間に配置されている。弁体部40は、下端部が前記立ち上がり筒部14の内側に嵌合し、上端部が前記垂下筒部24の内側に嵌合された筒体部51と、内ベース部11bの上面に離反可能に載置された弁本体41と、弁本体41と筒体部51とを一体に繋ぐ複数(3本)の弾性アーム42と、を備えた例えば3点弁とされている。
弁本体41は、例えば平面視円形状に形成されており、内ベース部11bに形成された流通孔15を開閉自在に閉塞している。弾性アーム42は、例えば周方向に延びるように形成されて適度なばね性が確保されていると共に、内端部が弁本体41の外縁部に接続され、且つ外端部が筒体部51に接続されている。弾性アーム42は、内容器2の内圧が上昇した際に、弁本体41を上方に移動させるように弾性変形して、弁本体41を内ベース部11bの上面から離反させる。これにより、外容器3のスクイズ変形時、流通孔15を開放させて、内容物を流通させることが可能とされている。
なお、弾性アーム42の数は3つに限定されるものではない。また、弁体部40としては、外容器3のスクイズ変形時に流通孔15を開放できれば良く、上記構成以外の弁構造としても良い。
蓋部30は、周壁部31と頂壁部32とで有頂筒状に形成され、本体部20における外筒部21の上端部に着脱可能に外嵌されている。
頂壁部32には、下方に向けて突出したシール部33が形成されている。このシール部33は、吐出筒部25内に上方から挿入されていると共に、下端部が吐出筒部25の内側に着脱自在に嵌合されている。これにより、シール部33は吐出孔26を通じた内容物の吐出を規制している。
周壁部31は、ヒンジ部34を介して外筒部21に連結されている。これにより、蓋部30は、ヒンジ部34回りに回動可能とされており、回動に伴ってシール部33を吐出筒部25から挿抜させて、吐出孔26を開閉することが可能とされている。
なお、周壁部31には、容器軸Oを挟んでヒンジ部34とは反対側に位置する部分から径方向外側に突出するように操作突片35が形成されている。これにより、操作突片35を利用して、蓋部30の回動操作を容易に行うことが可能とされている。
このように構成された吐出容器1を使用する場合について説明する。
内容物を吐出する場合には、まず吐出キャップ5の蓋部30をヒンジ部34回りに回動させて吐出孔26を開放させた後、容器本体4の外容器3の胴部を容器内側(径方向内側)にスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器2が外容器3と共に容器内側に変形して減容するので、内容器2の内圧が上昇する。
すると、弁体部40における弁本体41が内ベース部11bの上面から上方に向けて離反するので、流通孔15が開放されて吐出孔26と内容器2の内部とが流通孔15を通じて連通する。これにより、吐出孔26を通じて、内容器2の内部に収容された内容物を外部に吐出することができる。
その後、容器本体4のスクイズ変形を停止又は解除することで、内容器2の内圧の上昇が停止又は低下すると、弁体部40の弁本体41が弾性アーム42の復元変形によって元の状態に戻り、内ベース部11bの上面に着座する。これにより、流通孔15を再び閉塞することができ、内容物の吐出を停止することができる。
また、容器本体4のスクイズ変形を解除することで、外容器3が復元変形し始めるので、外容器3と内容器2との間に負圧が生じる。するとこの負圧が、外容器3におけるスリット部7の周縁部に作用することでこの周縁部を変形させ、スリット部7を拡開させる。その結果、内容器2と外容器3との周方向の一部同士が固着部6によって固着されたまま、スリット部7から、内容器2と外容器3との間に外気が積極的に導入される。これにより、内容器2と外容器3との間において、周方向に沿って固着領域R0を回避する部分に、周方向の両端部が固着部6によって閉塞された1つの中間空間が形成されて徐々に拡大する。この中間空間は、内容器2における内容物の減少量に応じて吸気し、減少した内容物の体積と同等の体積分、スリット部7を通して外気を吸入する。ここでこのとき、スリット部7から中間空間に他の流路を通して外気が導入されるのではなく、スリット部7から中間空間に外気が直接、導入される。したがって、前記中間空間に、内容器2における内容物の減少量に応じた外気がスリット部7を通して円滑に導入され、内容器2の減容変形を保持したまま、外容器3を速やかに復元変形させることができる。
ところで本実施形態では、前記中間空間が、内容器2と外容器3との間において、周方向に沿って固着領域R0を回避する部分に1つ設けられるが、本発明はこれに限られない。例えば、固着部6を、周方向に同等の間隔をあけて複数配置することで、内容器2と外容器3との間において、周方向に隣り合う固着部6同士の間に、複数の前記中間空間を各別に形成することもできる。この場合、スリット部7を、外容器3において固着部6を回避した部分であって、複数の中間空間それぞれに対応する各部分に、少なくとも1つずつ設けることで、複数の中間空間それぞれに、各中間空間に対応するスリット部7を通して外気を導入することができる。
本発明では以上のように、前記中間空間が1つの場合および複数の場合のいずれの場合であっても、スリット部7が、外容器3において固着部6を回避した部分に、前記中間空間に対応して少なくとも1つ設けられ、対応する前記中間空間に外気を導入する。
なお、内容器2と外容器3との間に前記中間空間が形成された状態で、吐出容器1から内容物を注出するときには、例えば、外容器3の胴部において、スリット部7に対して周方向にずらされた部分を径方向の内側に向けて押圧する。このとき、外容器3におけるスリット部7の周縁部が、スリット部7が拡開するように変形することが抑えられる。なおこのとき、スリット部7を画成する一対の側壁面同士のうち、少なくとも一部同士は、互いに当接していることが好ましい。
ここで本実施形態では、スリット部7が、外容器3における固着部6の周辺部に形成されているので、外容器3の弾性変形時に、外容器3におけるスリット部7の周縁部の変形を効果的に抑えることができる。しかも、スリット部7が外容器3の胴部ではなく肩部に配置されているので、外容器3の胴部を弾性変形させたときに、外容器3におけるスリット部7の周縁部の変形を効果的に抑えることができる。さらに、スリット部7が容器軸O方向に延びているので、例えば、外容器3においてスリット部7に対して周方向にずらされた部分を押圧して外容器3を弾性変形させたとき等に、外容器3におけるスリット部7の周縁部が、スリット部7が拡開するように変形するのを効果的に抑えることができる。
以上より、前記中間空間内の空気が、スリット部7を通って外部に漏出するのを抑えることができる。これにより、外容器3に加えられる外力を、中間空間を介して速やかに内容器2に作用させることが可能になり、内容物を円滑に吐出させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器1によれば、単に外容器3にスリット部7を形成するという簡素な構造によって、外容器3の弾性変形時に中間空間の空気の漏出を抑えつつ、外容器3の復元変形時に中間空間への外気の導入を許容することが可能になり、構造の簡素化を図ることができる。
ところで、内容器2と外容器3との間に中間空間が形成されている状態で、例えば外気温が急激に上昇して中間空間内の空気が膨張する等すると、内容器2と外容器3との間に正圧が生じる。このとき、中間空間内の空気が外部に排出されないと、内容器2と外容器3との間の正圧が内容器2に作用し、内容器2内の内容物が意図せず吐出するおそれがある。
しかしながら、この吐出容器1では、内容器2と外容器3との間の正圧が外容器3におけるスリット部7の周縁部に作用することでこの周縁部を変形させ、スリット部7を拡開させることができる。これにより、中間空間内の空気を外部に排出することが可能になり、内容物の意図しない吐出を抑えることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図2に示すような吐出容器60を採用することも可能である。
この吐出容器60では、外容器3に陥没部61が形成されている。陥没部61は、外容器3の胴部に形成されている。陥没部61は、容器軸O方向に直交する横断面視において、径方向の内側に突となる曲面状に形成されている。陥没部61は、固着部6に対して容器軸O回りに90度離れた位置に配置されている。
この場合、スリット部7が、外容器3に形成された陥没部61に設けられているので、外容器3の弾性変形時に、陥没部61が、この陥没部61が反転する方向に向けて変形することで、スリット部7を画成する側壁面同士を強く圧接させ易くすることができる。これにより、スリット部7の拡開を効果的に抑えることができる。また、外容器3の復元変形時には、陥没部61もあわせて復元変形することで、陥没部61に、スリット部7を相対的に拡開させるような変形をさせることができる。これにより、外気を前記中間空間に円滑に導入させ易くすることもできる。
固着部6は前記実施形態に示したものに限られない。例えば前述のように、固着部6が、周方向に同等の間隔をあけて複数配置されていてもよい。また、固着部6が1つでもよい。
スリット部7は前記実施形態に示したものに限られない。
例えばスリット部7が、周方向に延びていてもよく、外容器3の胴部に設けられていてもよい。さらにスリット部7が、外容器3において固着部6から大きく離間した部分に配置されていてもよい。またスリット部7が1つでも複数でもよく、3つ以上でもよい。
前記吐出キャップ5がなくてもよい。
前記実施形態では、吐出容器1として、内容器2が外容器3の内面に剥離可能に積層された積層剥離型容器としたが、これに限定されるものではなく、内容器2と外容器3との間に隙間が確保された吐出容器としても構わない。但し、積層剥離型容器とした場合には、汎用性を高めることができるので好ましい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、60 吐出容器
2 内容器
3 外容器
4 容器本体
6 固着部
7 スリット部
61 陥没部
O 容器軸

Claims (4)

  1. 内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および前記内容器が内装される弾性変形可能な外容器を有するとともに、前記内容器および前記外容器それぞれの周方向の一部同士が固着部を介して固着された容器本体を備え、
    前記外容器は、胴部と口部とが、前記口部に近づくに従い漸次縮径する肩部を介して連結された有底筒状に形成されるとともに、スクイズ変形可能とされ、
    前記外容器の前記肩部において前記固着部を回避した部分には、前記内容器と前記外容器との間に形成される中間空間に外気を導入するスリット部が形成され、
    前記中間空間は、前記内容器における内容物の減少に伴い前記内容器と前記外容器との間に負圧が生じるときに、内容物の減少量に応じて前記スリット部を通して吸気することを特徴とする吐出容器。
  2. 前記スリット部は、前記外容器における前記固着部の周辺部に配置されていることを特徴とする請求項1記載の吐出容器。
  3. 前記スリット部は、容器軸方向に延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 前記スリット部は、前記外容器に形成された陥没部に設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の吐出容器。
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