JP6684687B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関するものである。
従来、内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着される有頂筒状の装着キャップと、装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプと、ステムの上端に装着されるとともに、吐出孔が形成された押下ヘッドと、下降端位置に位置する押下ヘッドが螺着され、押下ヘッドおよびステムの上方移動を規制する規制筒と、を備えた吐出容器が知られている。
この種の吐出容器では、未使用時において意図的または不意に加えられた外力によって内容物が吐出されてしまうことを防止するために、例えば下記特許文献1に示されるような、下降端位置に位置する押下ヘッドを覆うカバー筒を備える構成が知られている。この吐出容器では、カバー筒に弱化部によって除去帯が区画されていて、弱化部を破断し除去帯を除去することで、カバー筒のうち押下ヘッドを覆う上側部分を除去することができる。そしてカバー筒の上側部分を除去することで、押下ヘッドを規制筒に対して緩み方向に回転移動させることができる。
特開2006−89110号公報
しかしながら、前記従来の吐出容器では、押下ヘッドと規制筒との螺着の解除に際し、予め弱化部を破断してカバー筒の上側部分を除去する必要があり、内容物を吐出可能な状態へ移行する際の操作性に改善の余地があった。
そこで本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、優れた操作性を具備する吐出容器を提供するものである。
本発明の吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたステムを有するポンプと、前記ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された有頂筒状の押下ヘッドと、下降端位置に位置する前記押下ヘッドが螺着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、を備える吐出容器であって、前記押下ヘッドは、前記規制筒に螺着される下側ヘッド筒と、前記吐出孔が形成されると共に内側に前記下側ヘッド筒が配設された上側ヘッド筒と、を備え、前記下側ヘッド筒および前記上側ヘッド筒には、前記下側ヘッド筒及び前記上側ヘッド筒の、前記ステムの中心軸線回りに沿う周方向の相対的な回転移動を規制する規制部が各別に形成され、前記下側ヘッド筒の周壁部には、下方に向けて突出するピルファープルーフ部が破断可能な弱化部を介して連結され、前記ピルファープルーフ部には、前記容器本体、前記装着キャップおよび前記規制筒のうちいずれか1つに係合することで、上方に向けた移動が規制された係合部が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、下側ヘッド筒と規制筒との螺着を解除させるように、押下ヘッドを規制筒に対して緩み方向に回転させると、下側ヘッド筒が規制筒に対して上方移動する。下側ヘッド筒の周壁部には、装着キャップおよび規制筒のうちいずれか1つに係合することで上方移動が規制された係合部が形成されたピルファープルーフ部が、破断可能な弱化部を介して連結されている。このため、下側ヘッド筒が上方移動することにより、弱化部が破断してピルファープルーフ部が周壁部から分離する。その後引き続き、押下ヘッドを規制筒に対して緩み方向に回転させることで、押下ヘッドの規制筒に対する螺着が解除され、押下ヘッドおよびステムを上昇させることができる。
以上により、押下ヘッドの規制筒に対する回転操作だけで弱化部を破断して、押下ヘッドと規制筒との螺着を解除することが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
しかも、弱化部を破断することで、ピルファープルーフ部が押下ヘッドから落下することとなり、押下ヘッドと規制筒との螺着が解除されたことがあるか否かを視認により容易に判別することができる。
上記の吐出容器において、前記ピルファープルーフ部には、前記周方向の延在を分断する間欠部が形成されていてもよい。
本発明によれば、ピルファープルーフ部には、周方向の延在を分断する間欠部が形成されているので、弱化部を破断したときに、ピルファープルーフ部を押下ヘッドから確実に落下させることができる。また、落下したピルファープルーフ部を吐出容器から容易に除去することが可能となる。
上記の吐出容器において、前記ピルファープルーフ部の少なくとも一部が、前記上側ヘッド筒から下方に突出していてもよい。
本発明によれば、ピルファープルーフ部が上側ヘッド筒の外側から視認可能に設けられるので、ピルファープルーフ部の押下ヘッドからの落下の前後で吐出容器の見た目を異ならせることが可能になり、押下ヘッドと規制筒との螺着が解除されたことがあるか否かの判別をより確実に行うことができる。
上記の吐出容器において、前記弱化部は、前記上側ヘッド筒の下端開口縁より上方に位置していてもよい。
本発明によれば、破断後の弱化部を上側ヘッド筒により覆わせることが可能になり、押下ヘッドと規制筒との螺着が解除された後の見栄えの悪化、及び破断後の弱化部に使用者が接触することを防止することができる。
本発明によれば、押下ヘッドの規制筒に対する回転操作だけで弱化部を破断して、押下ヘッドと規制筒との螺着を解除することが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
第1実施形態の吐出容器の半断面図である。 第1実施形態の吐出容器の半断面図である。 第2実施形態の吐出容器の半断面図である。 第2実施形態の変形例の下側ヘッド筒および上側ピルファープルーフ部の平面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態の吐出容器1について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着される筒状の装着キャップ3と、装着キャップ3の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたステム4を有するポンプ5と、ステム4の上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔6が形成された押下ヘッド7と、下降端位置P1に位置する押下ヘッド7が螺着され、下降端位置P1に位置する押下ヘッド7及びステム4の上方移動を規制する規制筒31と、を備えている。
ステム4及び押下ヘッド7は、未使用時等の段階では、図1に示すように下降端位置P1に位置していると共に、押下ヘッド7が後述する規制筒31に螺着によって保持されることで上昇移動が規制された状態とされている。一方、使用段階では、図2に示すように押下ヘッド7はステム4と共に上昇端位置P2に位置して、押下のための待機状態に移行する。
なお、容器本体2、装着キャップ3及びステム4は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態ではこの共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った押下ヘッド7側を上側、容器本体2の底部側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
図1に示すように、ポンプ5は、ステム4と、容器本体2の口部2a内に挿入された状態で装着キャップ3によって保持され、ステム4が上方に向けて立設されたシリンダ20と、ステム4の上下動に連係すると共にシリンダ20内に上下摺動可能に嵌合された図示しないピストンと、を備えている。
シリンダ20は、容器軸Oと同軸に配置されている。シリンダ20の上端部には、径方向外側に向けて突出するフランジ部21がシリンダ20の全周に亘って環状に形成されている。フランジ部21は、容器本体2の口部2aの上端開口縁上にパッキン22を介して配置されている。これにより、シリンダ20は容器本体2の口部2a内に挿入された状態で支持されている。
さらにシリンダ20には、フランジ部21の内周縁部から上方に向けて延びると共に容器軸Oと同軸に配置された突出筒部23が形成されていると共に、フランジ部21よりも下方に位置する部分に容器本体2内とシリンダ20内とを連通する空気孔24が形成されている。シリンダ20内には、シリンダ20の下端開口を開閉する図示しない弁部材、及びステム4を上方に向けて付勢する図示しないコイルばね(付勢手段)が配設されている。
弁部材は、シリンダ20内の加圧時に、シリンダ20の下端開口を閉塞した状態に維持し、且つシリンダ20内の減圧時に、シリンダ20の下端開口を開放する逆止弁とされている。これにより、シリンダ20内の加圧時に、シリンダ20内の内容物がシリンダ20の下端開口を通じて容器本体2内に戻ることが規制され、且つシリンダ20内の減圧時に、容器本体2内の内容物がシリンダ20の下端開口を通じてシリンダ20内に流入することを許容している。
ピストンは、シリンダ20の内周面に密に摺接され、ステム4に伴ってシリンダ20内を上下動する。上述したコイルばねは、例えばピストンと弁部材との間に配設され、ピストンを介してステム4を上方に付勢している。シリンダ20内におけるステム4上には、ステム4とシリンダ20との間に画成され、空気孔24に連通する環状空間が形成されている。
さらに、本実施形態のポンプ5は、押下ヘッド7が下降端位置P1に位置しているときに、シリンダ20の空気孔24を閉塞するシール筒32を備えている。
シール筒32は、規制筒31の内筒51の内側に配設されている。シール筒32の下端部には、シリンダ20内に摺動可能に嵌合された図示しない閉塞筒部が形成されている。
閉塞筒部は、押下ヘッド7及びステム4が下降端位置P1に位置して、押下ヘッド7が規制筒31に螺着された際、空気孔24を閉塞する。なお、押下ヘッド7及びステム4が上昇端位置P2に位置した場合には、例えば閉塞筒部はピストンによって下方から押し上げられて空気孔24を開放する。
なお、ステム4はシール筒32の内側に上下動可能に配設されている。ステム4の外周面とシール筒32の内周面との間には、外部と上述した環状空間とを連通する環状の連通路が画成されている。なお、シール筒32は必須なものではなく具備しなくても構わない。
装着キャップ3は、環状の天壁部3aを有する有頂筒状に形成され、容器本体2の口部2aに螺着されている。天壁部3aは、シリンダ20のフランジ部21上に配置されている。なお、天壁部3aの内側には、シリンダ20のうちフランジ部21より上方に位置する突出筒部23が、天壁部3aの内周縁に対して隙間をあけた状態で挿通されている。
装着キャップ3の周壁部の下端縁には、環状の下側ピルファープルーフ部13が連設されている。装着キャップ3の周壁部の下端縁と下側ピルファープルーフ部13の上端縁とは、破断可能な容易破断部15を介して連結されている。容易破断部15は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。なお、容易破断部15を全周に亘って連続して延びる薄肉部等で形成してもよい。下側ピルファープルーフ部13の内周面には、径方向の内側に向かうに従い漸次上方に向けて延びる爪部14が周方向に間隔をあけて複数形成されている。爪部14の上端縁は、容器本体2の口部2aに形成された突起2bにこの突起2bの下方から係合している。
規制筒31は、シリンダ20の突出筒部23に外嵌(例えばアンダーカット嵌合)された外筒50と、突出筒部23の内側に配置された内筒51と、外筒50を径方向外側から囲繞する外郭筒52と、外郭筒52の上端部及び外筒50の上端部を径方向に接続すると共に、その内周縁部が内筒51に接続された環状の連結板53と、連結板53の外周縁部から外郭筒52よりも径方向外側に張り出す張出部57と、を備えている。
内筒51は、突出筒部23よりも上方に突出するように形成され、その下端部はシリンダ20の上端部の内側に嵌合されている。内筒51の外周面のうち連結板53よりも下方に位置する部分の外周面、及び突出筒部23の内周面には、互いに周方向に係合し合う縦長の回り止めリブ54,55が各別に形成されている。内筒51の外周面のうち連結板53よりも上方に位置する部分には、下降端位置P1に位置する押下ヘッド7が螺着される雄ネジ部56が形成されている。
外郭筒52は、装着キャップ3の周壁部よりも内径および外径が小さい円筒状に形成されていると共に、連結板53の外周縁部から装着キャップ3の天壁部3aに達しない程度の長さで下方に延びている。これにより、外郭筒52の下端開口縁と天壁部3aの上面との間には、容器軸O方向に隙間が確保されている。
張出部57は、周方向に沿って全周に亘って延びている。張出部57の上面は、連結板53の上面と面一になっている。
押下ヘッド7は、規制筒31に螺着される下側ヘッド筒60と、吐出孔6が形成されると共に内側に下側ヘッド筒60は配設された上側ヘッド筒69と、を備え、下側ヘッド筒60及び上側ヘッド筒69が一体的に組み合わされることで構成されている。
下側ヘッド筒60は、周壁部61及び環状の頂壁部62を有する有頂筒状に形成されている。周壁部61の外周面には、径方向外側に向けて突出すると共に周方向に沿って延びる環状の突起61aが形成されている。下側ヘッド筒60は、頂壁部62の下面から下方に向かって延びると共に規制筒31の内筒51に螺着される螺着筒63と、頂壁部62の上面から上方に向かって延びる係合筒64と、を有する。螺着筒63の内周面には、規制筒31の内筒51に形成された雄ネジ部56に螺着される雌ネジ部68が形成されている。押下ヘッド7及びステム4は、雄ネジ部56に対する雌ネジ部68の螺着によって、下降端位置P1で保持されて上方移動が規制される。なお、螺着筒63の下端開口縁と、規制筒31の連結板53の上面と、が当接または近接している。係合筒64は、周壁部61よりも小径に形成されている。係合筒64には、上端開口縁から下方に向けて延びるスリット65(規制部)が形成されている。
周壁部61には、下方に向けて突出する円環状の上側ピルファープルーフ部66(ピルファープルーフ部)が破断可能な弱化部67を介して連結されている。上側ピルファープルーフ部66は、周壁部61よりも僅かに大径に形成されている。上側ピルファープルーフ部66の下端開口縁は、下方に向けて開放されている。本実施形態では、上側ピルファープルーフ部66の下端開口縁と、装着キャップ3の天壁部3aの上面と、は上下方向に隙間をあけて対向している。
上側ピルファープルーフ部66には、規制筒31の張出部57に係合することで上方に向けた移動が規制された係合部66aと、周方向の延在を分断する1つまたは複数の間欠部66bと、が形成されている。係合部66aは、上側ピルファープルーフ部66の内周面における下端部から径方向内側に向かって突出すると共に周方向に沿って延びている。係合部66aは、規制筒31の張出部57の下端に係止されている。
弱化部67は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。各弱化部67は、周壁部61の下端開口縁から下方に突出している。各弱化部67は、上方から下方に向かうに従い径方向の幅が漸次狭くなるように形成されている。これにより弱化部67は、その下端縁、すなわち上側ピルファープルーフ部66との接続部において破断しやすくなっている。なお、弱化部67を全周に亘って連続して延びる薄肉部等で形成してもよい。
上側ヘッド筒69は、下側ヘッド筒60の周壁部61を径方向外側から囲繞する外側筒70と、外側筒70の上端部を塞ぐ平面視円形状の天壁71と、天壁71から下方に向けて延び、ステム4の上端に装着される装着筒部72と、外側筒70から径方向外側に突出するとともに内部が装着筒部72内に連通し、先端に吐出孔6が形成されたノズル部73と、外側筒70の内周面と装着筒部72の外周面とを連結する連結部74(規制部)と、を有する有頂筒状に形成されている。
外側筒70の内径は、上側ピルファープルーフ部66の外径と略一致している。外側筒70の下端開口縁は、上側ピルファープルーフ部66の下端開口縁より上方に位置すると共に、弱化部67より下方に位置している。換言すると、上側ピルファープルーフ部66の下端部が外側筒70から下方に突出し、弱化部67が外側筒70の下端開口縁より上方に位置している。外側筒70の下端部の内周面は、上側ピルファープルーフ部66の外周面に当接している。これにより、外側筒70は、上側ピルファープルーフ部66の径方向外側への変位を規制して、規制筒31の張出部57に対する係合部66aの係合が解除されることを防止している。
外側筒70の内周面には、径方向内側に向かって突出すると共に周方向に沿って延びる環状の係合突部70aが形成されている。係合突部70aは、下側ヘッド筒60の周壁部61における突起61aの下端に係止されている。これにより、下側ヘッド筒60と上側ヘッド筒69とがアンダーカット嵌合されている。
連結部74は、表裏面が周方向を向く平板状に形成されている。連結部74は、下側ヘッド筒60の係合筒64のスリット65内に配置されると共に、その下端が下側ヘッド筒60の頂壁部62の上面に当接または近接している。連結部74は、スリット65に差し込まれることにより、下側ヘッド筒60及び上側ヘッド筒69の周方向の相対的な回転移動が規制される。
このように構成された上側ヘッド筒69は、下側ヘッド筒60に対して上方から打栓等により組み合わされることで、下側ヘッド筒60に一体に連結されている。なお、押下ヘッド7のポンプ5への組み付けは、下側ヘッド筒60に上側ヘッド筒69を組み合わせた後、下側ヘッド筒60を規制筒31に螺着させることにより組み付けてもよいし、下側ヘッド筒60を規制筒31に螺着させた後、上側ヘッド筒69を下側ヘッド筒60に組み合わせてもよい。
次に、上述のように構成された吐出容器1を使用する場合について説明する。
吐出容器1の使用を開始するにあたって、押下ヘッド7と規制筒31との螺着を解除する。具体的に、下側ヘッド筒60と規制筒31との螺着を解除させるように、押下ヘッド7を規制筒31に対して緩み方向に回転させる。すると、下側ヘッド筒60が規制筒31に対して上方移動する。ここで、下側ヘッド筒60の周壁部61には、規制筒31の張出部57に係合することで上方移動が規制された係合部66aが形成された上側ピルファープルーフ部66が、破断可能な弱化部67を介して連結されている。このため、下側ヘッド筒60が上方移動することにより、弱化部67が破断して上側ピルファープルーフ部66が周壁部61から分離する。その後引き続き、押下ヘッド7を規制筒31に対して緩み方向に回転させることで、押下ヘッド7の規制筒31に対する螺着が解除され、押下ヘッド7およびステム4を上昇させることができる。
以上により、押下ヘッド7の規制筒31に対する回転操作だけで弱化部67を破断して、押下ヘッド7と規制筒31との螺着を解除することが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
しかも、弱化部67を破断することで、上側ピルファープルーフ部66が押下ヘッド7から落下することとなり、この吐出容器1の外観を当初と比べて変化させることが可能になる。このため、押下ヘッド7と規制筒31との螺着が解除されたことがあるか否かを視認により容易に判別することができる。
また、上側ピルファープルーフ部66には、周方向の延在を分断する間欠部66bが形成されているので、弱化部67を破断したときに、上側ピルファープルーフ部66を押下ヘッド7の周壁部61から確実に落下させることができる。また、落下した上側ピルファープルーフ部66を吐出容器1から容易に除去することが可能となる。
なお、間欠部66bが1つ形成されている場合には、周壁部61から落下した上側ピルファープルーフ部66が吐出容器1から自重により脱落することを防止でき、上側ピルファープルーフ部66が飛散することを防止できる。これに対して間欠部66bが複数形成されている場合には、周壁部61から落下した上側ピルファープルーフ部66を吐出容器1から自重により脱落させることができるので、上側ピルファープルーフ部66の吐出容器1からの除去を容易に行わせたい場合に好適である。
また、上側ピルファープルーフ部66の下端部が、上側ヘッド筒69から下方に突出しているので、上側ピルファープルーフ部66が上側ヘッド筒69の外側から視認可能に設けられる。これにより、上側ピルファープルーフ部66の押下ヘッド7からの落下の前後で吐出容器1の見た目を異ならせることが可能になり、押下ヘッド7と規制筒31との螺着が解除されたことがあるか否かの判別をより確実に行うことができる。
また、弱化部67は、上側ヘッド筒69の下端開口縁より上方に位置しているので、破断後の弱化部67を上側ヘッド筒69により覆わせることが可能になり、押下ヘッド7と規制筒31との螺着が解除された後の見栄えの悪化、及び破断後の弱化部67に使用者が接触することを防止することができる。
なお、本実施形態では、上側ピルファープルーフ部66には周方向の延在を分断する間欠部66bが形成されているが、これに限定されない。上側ピルファープルーフ部は、周方向全周に亘って連続して延びていてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の吐出容器101について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図3に示すように、上側ピルファープルーフ部166は、周方向に等間隔で並ぶ複数の個片部166cにより形成されている。換言すると、上側ピルファープルーフ部166は、周方向に等間隔で設けられた複数の間欠部166bにより分断された状態で配置されている。各個片部166cは、破断可能な弱化部167を介して下側ヘッド筒60の周壁部61の下端開口縁に連結されている。各個片部166cは、規制筒31の張出部57に係合することで上方に向けた移動が規制された係合部166aを有する。係合部166aは、各個片部166cの内周面における下端部から径方向内側に向かって突出している。係合部166aは、規制筒31の張出部57の下端に係止されている。
上側ヘッド筒69が組み合される前の上側ピルファープルーフ部166は、図3中の二点鎖線で示すように、各個片部166cが周壁部61から径方向外側に向かって延びるように、弱化部167を介して周壁部61に連結されている。そして、上側ヘッド筒69を下側ヘッド筒60に対して上方から打栓等により組み合わせることにより、上側ヘッド筒69の外側筒70の下端開口縁が各個片部166cを下方に向けて押し下げる。これにより、各個片部166cは、弱化部167を支点として下方且つ径方向内側に向かって変位し、係合部166aを規制筒31の張出部57に係止させる。このため、押下ヘッド107のポンプ5への組み付けは、下側ヘッド筒60を規制筒31に螺着させた後、上側ヘッド筒69を下側ヘッド筒60に組み合わせることにより行われる。
ここで、係合部166aは、張出部57に係止される際に、径方向外側から内側に向かって変位しながら張出部57の下方に移動する。このため、第1実施形態のように係合部66aを張出部57に係合させる際に、上側ピルファープルーフ部66を軸方向に移動させて、係合部66aに張出部57を乗り越えさせる構成と比較して、係合部166aの突出長さを長くすることができる。したがって、係合部166aと張出部57とをより強固に係合させることができる。
このように構成された吐出容器101であっても、下側ヘッド筒60には係合部166aが形成された上側ピルファープルーフ部166が弱化部167を介して連結されているので、図2に示す第1実施形態の吐出容器1と同様に、押下ヘッド107の規制筒31に対する回転操作だけで弱化部167を破断して、押下ヘッド107と規制筒31との螺着を解除することが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
なお、本実施形態では、上側ピルファープルーフ部166の各個片部166cは、間欠部166bにより互いに独立して設けられているが、これに限定されない。図4に示すように、周方向に隣り合う各個片部166cは、連結体166dを介して互いに連結されていてもよい。なお、図4は、上側ヘッド筒69を下側ヘッド筒60に組み合わせる前の状態を示している。連結体166dは、各個片部166cにおける径方向内側の端部に接続されると共に、隣り合う各個片部166cの間を周方向に沿って延びている。連結体166dは、個片部166cよりも薄肉に形成されている。また、連結体166dは、例えば弱化部167よりも肉厚に形成されることにより、弱化部167の破断時において各個片部166cを連結した状態を維持できるようになっている。
このように構成された上側ピルファープルーフ部166では、上側ヘッド筒69を下側ヘッド筒60に組み合わせる際に、連結体166dが撓むように折り畳まれながら、各個片部166cが下方且つ径方向内側に向かって変位する。この際、連結体166dは、各個片部166cの間における径方向内側の位置に設けられているので、連結体が径方向外側の位置に設けられている構成と比較して、撓み変形しやすくなっている。そして、弱化部167を破断して上側ピルファープルーフ部166を分離すると、撓んだ連結体166dが復元することにより各個片部166cが上方且つ径方向外側に向かって変位する。これにより、上側ピルファープルーフ部166の押下ヘッド107からの落下の前後で、上側ピルファープルーフ部166の見た目が変化するので、押下ヘッド107と規制筒31との螺着が解除されたことがあるか否かの判別をより確実に行うことができる。
また、周方向に隣り合う各個片部166cは、互いに連結されているので、弱化部167を破断して上側ピルファープルーフ部166を分離した際に、各個片部166cが飛散することを防止できる。ただし、この場合であっても、間欠部166bを少なくとも1つ設けることが望ましい。これにより、弱化部167を破断したときに、上側ピルファープルーフ部166を押下ヘッド107の周壁部61から確実に落下させることができるとともに、落下した上側ピルファープルーフ部166を吐出容器101から容易に除去することが可能となる。しかも、上側ピルファープルーフ部166は、連結体166dを介して互いに連結された複数の個片部166cにより形成されているので、第1実施形態のように上側ピルファープルーフ部66が周方向に一様に延びる構成と比較して、撓み変形させやすくなっている。よって、特に間欠部166bが1つ設けられた構成において、落下して容器本体に残存する上側ピルファープルーフ部166を容易に除去することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、上側ピルファープルーフ部66,166の係合部66a,166aが規制筒31に係合する構成とされているが、これに限定されず、容器本体2の口部2a、または装着キャップ3に係合する構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、弱化部67,167が上側ピルファープルーフ部66,166との接続部において破断しやすくなっているが、これに限定されない。弱化部は、下側ヘッド筒60の周壁部61との接続部において破断しやすく形成され、上側ピルファープルーフ部66,166とともに周壁部61から分離する構成となっていてもよい。
また、上記実施形態においては、上側ピルファープルーフ部66,166の下端部が外側筒70から下方に突出するように形成されているが、これに限定されない。上側ピルファープルーフ部66,166の全体が外側筒から下方に突出するように形成されていても上述した作用効果を奏することができる。また、上側ピルファープルーフ部66,166の全体が外側筒に覆われるように形成されていてもよい。この場合には、上側ピルファープルーフ部66,166の押下ヘッド7からの落下の前後で吐出容器の見た目を異ならせるために、押下ヘッド7から落下した上側ピルファープルーフ部66,166が吐出容器から自重により脱落しないようにすることが望ましい。このためには、上側ピルファープルーフ部66,166に間欠部66b,166bを1つだけ形成するか、または間欠部を形成しないことが望ましい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1,101…吐出容器 2…容器本体 2a…口部 3…装着キャップ 4…ステム 6…吐出孔 7,107…押下ヘッド 31…規制筒 60…下側ヘッド筒 61…周壁部 65…スリット(規制部) 66,166…上側ピルファープルーフ部(ピルファープルーフ部) 66a,166a…係合部 66b,166b…間欠部 67,167…弱化部 69…上側ヘッド筒 74…連結部(規制部)

Claims (4)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
    前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたステムを有するポンプと、
    前記ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された有頂筒状の押下ヘッドと、
    下降端位置に位置する前記押下ヘッドが螺着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、を備える吐出容器であって、
    前記押下ヘッドは、前記規制筒に螺着される下側ヘッド筒と、前記吐出孔が形成されると共に内側に前記下側ヘッド筒が配設された上側ヘッド筒と、を備え、
    前記下側ヘッド筒および前記上側ヘッド筒には、前記下側ヘッド筒及び前記上側ヘッド筒の、前記ステムの中心軸線回りに沿う周方向の相対的な回転移動を規制する規制部が各別に形成され、
    前記下側ヘッド筒の周壁部には、下方に向けて突出するピルファープルーフ部が破断可能な弱化部を介して連結され、
    前記ピルファープルーフ部には、前記容器本体、前記装着キャップおよび前記規制筒のうちいずれか1つに係合することで、上方に向けた移動が規制された係合部が形成されている、
    ことを特徴とする吐出容器。
  2. 前記ピルファープルーフ部には、前記周方向の延在を分断する間欠部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記ピルファープルーフ部の少なくとも一部が、前記上側ヘッド筒から下方に突出している、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 前記弱化部は、前記上側ヘッド筒の下端開口縁より上方に位置している、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器。
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